過去に売り切れたミズガメ「バタグール科(水棲種)」です。再入荷が可能な場合も御座います、一度お問い合わせ下さい。
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ヌマガメ科 | バタグールガメ科 (水棲種) |
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カラグールガメ (ベビー) Callagur borneoensis |
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人気のカラグールが可愛らしいベビーサイズでの入荷です。本種としては非常に小さなサイズですが、きちんと成長線も出ておりこの季節 にガンガン餌を与えると直ぐに大きくなりそうです。非常に植物質を好む為、食べやすい様に嘴が ギザギザに特化しており、幼体時から多めに与えると上手に育てられます。いわゆる”カワガメ”系の種で、 広大な河で発達した水掻きを使い伸々と遊泳するカメなので、最終的なサイズも合わせて非常に巨大なスペースが望まれます。また性成熟 したオスは頭部に派手な紅白の柄が発色する事でも有名ですね。このサイズなので確信は持てませんが、オスっぽいのを選びました屋外に 用意したタンク内をひたすら泳ぎ回っています。 |
カラグールガメ (ベビー) Callagur borneoensis |
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当店でも幼体を取り扱うのは久々なだけあって全体のプロポーションからオスっぽい二匹をセレクト! 水棲ガメ愛好家にとっては長い旅の終わりを告げる最終目標のような有難味を持つ稀少種が念願のベビーにて、 カラグールガメが入荷しました。 こんな奇想天外なカメが世界の何処かに存在していることすら知らなかった人の方が多いでしょうし、 それがまさか我が国より程近いインドネシアやその隣国に暮らしていたなんて知れば尚更仰天もので、 それがかつてペットとしてしばしば流通していただなんて聞いた日には居ても立っても居られなくなることでしょう。 その昔用いられていた別称はカラグールカワガメ、 頭の固有名詞はラテン語の学名をカタカナに直したものが由来となっており、 カワガメという括りはイシガメベースでデザインされた遊泳力の高い大型種を総じて呼んだもので、 同様にカワガメとされたいずれの種類も古くは食用などで大量に消費されていた暗い過去を持ち、 しかしながらそのどれもがミズガメフリークの胸を躍らせる生き様で襲い来る、 時間が経てば経つほど焦燥感ばかりが募る幻が直ぐそこまで迫っているような存在です。 彼らの魅力を一言で表すとすれば、ずばり気高さでしょうか。 通常ペットとされる爬虫類は人間と同等か、 その多くはやや下側に見られることで互いの立ち位置を保っているような気がしますが、 他にもゾウガメなどカメの中には明らかに人の方が下側に配置される種類がいくらかいて、 カラグールをはじめとしたカワガメの仲間たちもまた、 私たちが上から見下ろすなど到底許されない貴さを身に纏っています。 悲しいかな今や国内では完成された成体を拝むことのできる機会は相当稀ですし、 正直このままそっと姿を消していく運命にあるカメのひとつだと多くのファンがそう認識しているようですが、 こうして再び元気なベビーと対面することで懐かしさを含む様々な感情が一気に込み上げ、 もう一度あの頃に見た夢を叶えたいとの熱い思いがどっと湧き上がることでしょう。 今回やって来たのはCBとして輸入されたピカピカのベビー軍団から、 甲羅全体の細長さやサイドの張りの弱さなど、 フルサイズのオスが見せるシルエットをイメージして選抜した、 昔ながらのお約束ではありますが極力オスと思しき二匹のカラグール。 かつて見かけた小さなサイズの本種は状態の良し悪しにかなりバラつきがあって、 力なく浮いていたり傾いていたりした印象も少なからずありましたが、 この二匹のようにシャキシャキ泳ぎバクバク食べ見た目に小綺麗であれば何の問題もありません。 最後になりますが、私も含め多くの方がそう感じているように、 このご時世にこれほどリーズナブルな条件で入手できるとは全く想像しておらず、 もはや言い訳は何でも良いので細かいことは手に入れてから考えることにしましょう。 |
カラグールガメ (ベビー) Callagur borneoensis |
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少し育ったサイズのカラグールの入荷です。よく輸入されるのはベビーサイズですが、 今回は成長線もしっかり出ている個体で突然死のリスクはかなり少ないと思います。非常に植物質を好む為、 食べやすい様に嘴がギザギザに特化しており、幼体時から多めに与えると上手に育てられます。 いわゆる”カワガメ”系の種で、広大な河で発達した水掻きを使い伸々と遊泳するカメなので、 最終的なサイズも合わせて非常に巨大なスペースが望まれます。また性成熟したオスは頭部に派手な紅白の柄が発色する事でも有名ですね。 性別は当然判別できませんが、なんとなくオスっぽいです。 葉野菜やMazuriリクガメフード、咲ひかりなどバクバク食べています。 こちらを見て泳ぎ寄ってくる姿はとても可愛らしいです。 |
カラグールガメ
Callagur borneoensis |
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背甲の墨痕鮮やかなカラグールが入荷しました。最終的には70〜80cmになってしまう巨大なカメですが これぐらいの個体は本当にかわいくて飼いやすいです。野菜をあげると芯まで残さずキレイに 平らげます。人工飼料も問題ありません。おなかも潰瘍なし。 |
カラグールガメ (S) Callagur borneoensis |
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ひょっとするとこの2匹でペアが揃ってしまうかもしれません。 何より安心の一年もの、カラグールガメが入荷しました。 アジアのミズガメがお好きな方にとっては、本種かボルネオ辺りがまさに最後の砦として感じられるのではないでしょうか。 一般に知られていなくとも構わない、 ただ世界にはこんなに素晴らしいカメが実在しているんだという大きな夢を与えてくれる、 そんな価値観を有するのがこれらカワガメの仲間です。 ケタ外れの大きさや知らぬ間に発してしまう荘厳なオーラなど、 この地域に棲息するカメの中でも頂点に君臨するだけの実力を備えたその存在感はまさに自然の脅威。 そして現在我々は一歩も外に出ることなく日本国内にいながらにしてこんなに素晴らしい生き物と直接触れ合うことができ、 それは誠に信じられないことであり冷静に考えると全くもって現実的ではないことが分かります。 未だ記憶に新しい奇跡的な大型ペアの入荷で店内も興奮冷めやらぬ中、 近い将来ペアとなり得る期待の個体たちがこの度やってきました。 性別の分からないカラグールほどミステリアスなものはありませんが、 実は今回、ある程度雌雄の目星をつけてあります。 100%と言い切れないのが非常に心苦しいのですが、 既にこのサイズですから不可能ではないと思います。 いくら安心サイズと言っても甲羅が部分的に柔らかくては全く意味がありませんが、 どちらの個体も極めて順調な成長過程を辿っておりこれほどまでに嬉しいことはありません。 あの現象も本当に厄介で明日からカラグールオーナーになる方にとって他人事ではないのですが、 どうやら葉野菜だけでも人工飼料だけでも駄目な様です。 詳細な飼育のキモはお問い合わせ下さい、セット割もご用意してお待ちしております。 |
カラグールガメ (特大サイズ・Pr) Callagur borneoensis |
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この場ではおよそ一年半振りとなるあの感動と興奮をもう一度!
悠久の時を甲羅に刻み長い年月を経て今日まで成長を続けてきた野生の咆哮木魂する水棲ガメの頂点、
カラグールガメ・ペアが入荷しました。
昨年夏、私たちは幼い頃に日本に連れて来られた二匹のカメが、
十年間という時間をかけてどれほど素晴らしい実を結ぶことができるのか、
雌雄それぞれの特徴を以ってどれほど世に恥じぬ立派な花を咲かせることができるのか、
そうした生きとし生けるもの全てに与えられた自由と責任、
権利と義務を長寿の象徴であるカメという存在から教えられ、
我が身を律する思いで再び爬虫類を飼育することに熱く取り組み各々成果を挙げてきたことと思います。
野生に暮らす生物を人の所有物として囲い、育て、
最期にはまた目の前から去っていくという行為を繰り返しては、
そこに何を思いそこから何を得るのかということこそ、
人間の品格や尊厳に重く圧し掛かる個人が果たすべき使命であると考えられます。
しかし野生資源を利用することで掴み取ることができるものとは、
何も苦しみや重圧のような負の要素ばかりではありません。
人と同等に生き長らえ命を繋いでいくカメと触れ合い関係を作り上げていく中で、
人生山あり谷あり、自らが辿ってきた生い立ちを振り返ると共に、
この先待ち受けている快楽や苦難を想像しそれらに対しどのように立ち向かっていくのか、
今昔変わらぬ真理や哲理を突き付けられたような感情に浸る思いです。
今回はいわゆるベビーからの飼い込みではなく、
その昔ワイルドとして輸入されたペアがそのまま飼育され続けてきたという、
過ぎし時より受け継がれてきたまさしく財産と呼べるような二匹。
メスの甲羅はドーム状に盛り上がりこれぞ完成型と呼ぶに相応しい良質のフォルムが生み出され、
内に秘めた野生の奥ゆかしさがじわじわと醸し出されています。
オスはガンメタリックに輝く黒々としたボディカラーが目を惹きますが、
春先を迎える辺りには打って変わってすっきりと漂白されたあの憧れの姿へと変貌するのでしょう。
どちらの個体からも温室育ちの軽々しい雰囲気は微塵も感じられず、
厳しい環境下で切磋琢磨し己を高め続けつくり上げられた凛とした態度は一級品の一言。
多くの種を抱えるミズガメの仲間ですが、
このカラグールは言葉の響きにすら上品で魅力的な資質が十分に備わり、
巨大ガメ好きのみならず全てのカメ好きに愛されるべき何か不思議な力のようなものがあるようです。
日本中探してもそう易々と目の当たりにすることはできないであろう、
この場に広がる大迫力の風景を切り取りご自宅へお持ち帰り下さい。
オス: 背甲・ 腹甲 メス: 背甲・ 腹甲 |
カラグールガメ (特大サイズ・Pr) Callagur borneoensis |
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死ぬまでに一度は見ておきたかったこの絶景!
言葉にして言い表せない、なんて言い訳はしたくありませんがまずは息を呑んで見とれていたい、
そんなとびきりの見晴らしです。お客様委託のカラグールガメ・ペアが入荷しました。
我々の世界では概してカワガメと呼ばれる水棲のカメ達、
それは巨大な図体を持ち広大な河川を悠々と泳ぎ回る、
指を折って数え切れるほどのごく限られた特別な存在です。
昔は大型個体が現地からそのまま輸入されることもありましたが、
今となっては繁殖されたベビーなどが少数出回るのみとなってしまいました。
小さなサイズでも手に入るだけましというのは分かっていながら、
当然大きなものを目の当たりにしなければ本来の魅力を知り堪能することは困難であり、
近頃ではこの仲間について語られる機会も減っていくばかりでとても寂しく思います。
しかしこの低迷期とも言える絶妙なタイミングで、
常識を超えた奇跡の掘り出し物が登場しました。
この興奮はなんでしょう、平静を保てず今にもおかしくなってしまいそうです。
水墨画のように色変わりを起こした甲羅と
発情期に発色する部分が刻み込まれた美麗な頭頂部を持つオス、
ただただ大きくただただ分厚く
スプーンヘッドに反り上がった鼻先を持つメス、
それら全てが他のカメに代わりようのないカラグールのみが持つ唯一の魅力を存分に知らしめます。
気軽にペアだなんて言ってしまいましたが、
揃える必然性も感じないままやはり揃ってしまったからには並べて泳がせてみたいと思うのはマニアの性でしょうか。
狂喜のあまり言葉がまとまりませんが、オスは4月から6月にかけて頭頂部が染まることと、
メスは成長過程で甲羅の後ろが反ってしまいましたがそんなことを言っている場合ではない、
ということだけはしっかりと述べておきます。
雌雄とも10年近くの長い歳月をかけて抜群のコンディションで育て上げられた真の長期飼い込み個体、
これから2匹のベビーをペアと見定めて育てますか、それともこんな出物をまた10年間かけて再び待ちますか。
どちらも無理でしょう、それが本音です。
最後になりますが、この2匹の超巨大カラグールに出会えた今日のことを心の底から嬉しく思います。
オス: 背甲 ・腹甲 ・尾 メス: 背甲 ・腹甲 ・尾 |
カントンクサガメ (国内CBベビー) Chinemys nigricans |
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鮮烈な赤い腹甲が眼に刺激的なカントンクサガメのベビーが入荷しました。うれしい国産CBです。椎甲板のキール も高く、眼の後ろに伸びる黄色のラインもあざやかで黒い肌に映えています。水棲が強く、ベビーでも手足が大きく 泳ぐのにも適しています。英名は Red-necked pond turtle で、オスの成熟個体の中には頭や手足が赤みを帯びる 個体もいて、この名前が付きました。メスの成熟個体はご存知の通り巨頭化し迫力が出ます。餌は、Mazuriミズガメ フード・咲ひかり・シュリンプFなど国産CBにふさわしく何でも食べます。ベビーからうまく飼い込んで宝石の ような個体に仕上げてみてはいかがでしょう。 |
カントンクサガメ (国内CBベビー) Chinemys nigricans |
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どうですこのオレンジ。あえて腹甲からアップしました。お客様繁殖個体。 何とかお願いして譲ってもらいました。ズレも混じりもない完品個体です。 ガンガン泳がしてクリルや人工飼料食べさせてます。将来が楽しみですね。 |
カントンクサガメ (国内CBベビー) Chinemys nigricans |
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下の欄のUSCBの仔達と同じ種親から採れました、お客様繁殖個体です。今回もキレイに育った 完品個体ばかりです。腹甲のオレンジも凄いですが、縁甲板にもきちんとラインが入っているのが 良い感じです。渋さでは群を抜く、漆黒のアジアンタートルです。 |
カントンクサガメ (EUCBベビー) Chinemys nigricans |
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腹甲のオレンジが綺麗に発色したカントンのドイツCBです。しかも将来も安心な正規輸入の サイテス付きで、その辺りもヨーロッパ繁殖個体ならではの付加価値です。特に縁甲板に 筋状に入ったラインが綺麗で、そのオレンジは背甲にまで色が来ています。頭部には薄いブルーの ラインが入っており、先日UPしたちょっと育った個体と同じ様な特徴が見られます。 こちらも将来頭部が赤くなる可能性大で、非常に期待が持てる優良個体です。 |
カントンクサガメ (S) Chinemys nigricans |
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突如としてスターダムにのし上がった高級アジアンタートルの新星! まずは入手しやすいこのサイズから始めましょう、 ベビーから少し育ったカントンクサガメが入荷しました。 名前を見ればすぐに分かりますが、本種は日本にも棲息するゼニガメことクサガメと同属で括られた近縁種で、 全体の雰囲気にはやはり似通った箇所がいくつか見られます。 外国産のカメを選ぶ時は無意識の内に日本のカメ、 つまり我々にとって潜在的に認識しているカメ像と比較してしまいますが、 そのイメージとは全く異なるものを好むのか、それとも僅かな違いを見出すことに魅力を感じるのか、 そこからが人の好みにより分かれる所ではないでしょうか。 カントンなどはまさに後者の典型例で、 かつて曲頚類が全盛を極めた時代には地味だと言われながらも好きな人は好き、 という実に安穏とした立ち位置にいたように思います。 原産国でカメを飼育するという文化が栄え始めた近年、ハコガメの類は依然入手難な状態が続いていますが、 その流れに相乗りするかのようにこのカントンも1、2年前から様子が変わってきました。 何故突然に、と色々考えを巡らせてみましたが、 もしかするとおめでたい赤色が好きだからというシンプルな動機がその答えなのかもしれません。 今となっては黒いダイヤモンドと呼んでも差し支えないほどですが、 ご存知の通りオスの場合その漆黒のボディはやがて赤く染まることが期待されます。 綺麗なオスはそれだけで高く評価され、反対にメスが確定すれば将来の種親候補としてこれまた高く評価される、 何はともあれ本来の魅力が再認識されたことには素直に喜ぶべきでしょう。 そんな現状を受けて探し求めてきたのは2011年生まれのやや育った2匹。 薄く軽かった甲羅もこのサイズになればしっかりと硬くなり始め、 同時に幼体時特有の肌荒れの心配なども無くなりグッと扱いやすくなります。 そして悩みの種とされる尾切れについてもそれぞれが単独飼育だったためバッチリ。 片方は右の肋甲板と縁甲板それぞれが1枚ずつ多いのですが、 将来は真っ黒になるので目を凝らして見なければ分からないレベルになります。 淡い期待を胸に裏返して観察していたら、 ズレなしの方は湾入が浅く広く、 甲ズレの方は湾入が深く狭い形状に見えてきました。 何の保障もありませんが希望を込めてセット割も用意しておきます。 ハッチリングとは違いクセや難しさは殆ど感じないと思います、是非この機会に挑戦してみて下さい。 |
カントンクサガメ (S) Chinemys nigricans |
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最近少ないですね。カントンクサガメ。 今回の個体はUSCBでBloodlineもはっきりしたいい個体です。 甲ずれもなくえさ食いもいいです。何よりうれしいのはハッチベビーじゃなくて、 1年ぐらい育った安心サイズ。よく見ると尾先が少し丸いです。 |
カントンクサガメ (EUCB・♂) Chinemys nigricans |
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漆黒のボディに甲羅の奥底から滲み出る紅色の外観がアジアのカメのファンにとってはたまらないでしょう。 ヨーロッパブリードのカントンクサガメ・オスの入荷です。 中国のカメがサイテス入りした事は本種にもかなりの影響を与え、最近では流通がパタッと無くなってしまいました。 日本人ブリーダーの方々の成果もあり国内CBも出回っていますが、新たな血を入れるという意味でも貴重なEUCBです。 また性別確定サイズで放出される事も少なく即戦力個体の流通もほぼ皆無な事から、 メスをお持ちでない方でも片割れを抑えておく事で今後に繋がってくるでしょう。 元々8cm程だった個体を飼い込んだもので皮膚も丈夫ですし餌食いも心配ありません。 通年屋外飼育も可能で国内繁殖の例もあり、このサイズでは今後の入荷も見込めませんから非常に飼育し甲斐のあるカメだと思います。 |
カントンクサガメ (国内CB・♂) Chinemys nigricans |
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委託主様のご意向で価格を下げて再アップ! 尻尾の先まで綺麗に残った安心の性別確定サイズ。2008年CB飼い込みものです、 お客様委託のカントンクサガメ・オスの入荷です。 昔から日本のクサガメの近縁種として馴染み深いカメでしたが、 中国のカメ類がCITESに入り出した途端に姿を消してしまいました。突然希少種の仲間入りをしてしまったこのカメも、 近頃では国内ブリードのベビーが少しずつですが安定して出回るようになり嬉しい限りです。 とは言っても小さなサイズから育てるのは意外と苦労する事も多く、 また性別の分からないベビーを新たに飼うのもなかなか勇気のいるものです。 今回は1年ものですからまだまだ育てる甲斐もありますし、ここから体色の色抜けも始まります。 先端から無くなりがちの尻尾も綺麗に残っているのも嬉しいポイント。 手の平サイズからは抜群に飼いやすいですからお勧めです。 果たして夢の真っ赤なカントンに育つでしょうか、 これからが非常に楽しみな個体です。 |
カントンクサガメ (♂) Chinemys nigricans |
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燃え上がるこの赤さは昔懐かしいkwangtungensis! メスに引き続きとてつもないインパクトを放つ、 カントンクサガメ・オスが入荷しました。 先日のどデカントンから未だ興奮冷めやらぬ中、 これほど僅かな期間で再度同じような巡り合わせを体験しようとは思いにも寄りませんでした。 生まれながらにして持つ上から眺めた時の鼻先から尾先まで一貫して漆黒に染まった様子は確かに印象的ですが、 近縁種のクサガメが我々にとって馴染み深過ぎる存在であるため、 ただそれだけを見せられても黒いクサガメというポジションに終わってしまうことが殆どでしょう。 だとすれば何故、このカメが長きに渡りマニア層の厚い支持を受け続け、 更にはここ数年で急速に需要が拡大しているのでしょうか。 それにはやはり赤いオスとでかいメス、この絶対的存在の後ろ盾が多大な影響を与えているものと思われます。 ただし全てのベビーが理想通りの姿へと変貌してくれるわけではありません。 特にオスの場合、求められるものの条件が成長過程での環境や扱い方によるものではなく、 ほぼ全てがその個体のポテンシャルに依存しているため、既に答えの出ているものの数は当然少なく、 また結果の分からない段階での導入にはどうしても博打的要素が濃くなってしまうのです。 そこで今日この日に登場した一頭のオス、 色彩感の好みはあれどとにかく魅力的であることに間違いはありません。 まずはのりにのった質の良い赤、ここまで紅に近い色合いを見せてくれるものは珍しく、 ぬるい赤がただただ広範囲に渡って陣取っているよりも随分と見栄えが良くなります。 裏側だけに目をやると全身大火傷を負ったような迫力をまじまじと見せ付けられているかのよう。 そしてこの個体において絶対に見落とさないで頂きたいのが、 ほんのり緑がかった蛍光色の唐草模様と赤い喉元の境界域で起きた双方の色が混じり合う様。 この一点にアジアの優れた美を感じ取ることができました。 左第4肋甲板が二枚に分かれていますが真っ黒で柄のない所なので目をつぶってやって下さい。 オスとしての威厳に満ちた最高の一匹です。 |
カントンクサガメ (アダルト・♀) Chinemys nigricans |
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こんな個体が未だ国内に潜んでいたかと思うと非常に興奮させられます。 お客様委託のカントンクサガメ・メスが入荷しました。 ワイルドでこのサイズではなく、面影も分からない様なあどけないベビーから飼い込まれたマニア秘蔵個体。 しっかりと厚みのある甲羅から出てくるのは、 黒墨を隅々まで塗りたくった様なこの体です。 そしてメスらしく大きくなった頭部と 漆黒に染め上げられた瞳を見てどうやってこんな風に育て上げたのですかと伺った所、 年中外に放っておいたとのことでした。確かに野生下での暮らしを再現すればこういう風に育つかもしれませんが、 実際にリスクの高い屋外にて何年も飼い込まれていたとすればリスペクトせざるを得ないでしょう。 この手のカメのお約束で本種も規制が厳しくなり流通が激減してしまいましたが、 それでも毎年少なからずベビーが手に入る状況です。ですが育ててみればその殆どがオス、 そしてメスになったとしてもこの大きさになるまで何年かかるでしょう。 昨今では安価で販売できなくなってしまいましたが、この仕上がりにかかった年月を考えてもらえれば分かると思います。 この貴重なメスでカントンブリーダーに名乗りを上げて下さい。 |
カントンクサガメ (特大サイズ・♀) Chinemys nigricans |
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頭も体もどデカントン! この度発掘されたのは歴史的にも非常に貴重な珠玉の一匹です、 お客様委託の超特大カントンクサガメ・メスが入荷しました。 なんということでしょう、まさかまさかのこのタイミングで、 今までいくら探し回っても気配すら感じることのできなかった、 今日では既に幻とまで称されるほどの珍品が我々の前に姿を現しました。 所謂ゼニガメとして日本でもお馴染みのクサガメの近縁に当たるカントン、 お隣中国に分布し昔から流通があったため国内でもよく知られた種ですが、 アジア産のミズガメをこよなく愛する人々に好まれながらも特にメジャーという訳ではなく、 好きな人は好きというどちらかと言えば限定的でマニアックなイメージでした。 細々ながらコンスタントな入荷が続いていましたが、 近頃では急速に高まるアジアンタートルブームのあおりを受け入手難易度が上昇し、 残念ながらすっかり姿を消してしまいました。ですがそんな状況になるずっと以前より、 カントンと言えばオスには真っ赤な個体、メスには尋常でないレベルの巨頭化を起こした個体と、 雌雄それぞれが伝説として語り継がれるほど魅力的に変貌することが知られ、 そのような逸品をマニアが血眼になって探し続けたというのも珍しい話ではなく、 それも未だ過去になってはいないでしょう。 本種が渋くて素敵などと言われていた平和な時代であればまだ分かります、しかし何故今なのでしょうか。 この手にとって写真を撮影しているのも何だか妙な心持ちです。 どこをどう撮っても圧巻のサイズを隠すことなどできず、 枚数を重ねていく度にその程度はますます強調されていくようです。 爆発的に肥大化した頭部は耳横のラインを見てようやく種を特定できるもののとても同じカントンとは思えません。 甲羅の表面も光沢に満ちており野生個体の凄みを遺憾無く発揮しながら、 細かい点ですが尾切れの多い本種において先までほぼ残っているという尾の状態も称賛に値します。 非常に惜しいことに、元々ペアで所有していたそうですが数年前にオスが落ちてしまい、 残ったのは毎年大量の無性卵をボロボロと産み続ける巨大なメス、つまりこの個体。 現状でオスを見つけようにも雲をつかむような話になってしまったため、泣く泣く放出を決意されたとのことでした。 くどいようですがこの先こんなチャンスは滅多にありません、 本気でお考えの方からのお問い合わせをお待ちしております。 |
カントンクサガメ (EUCB Pr) Chinemys nigricans |
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最近USCBが良く出回るようになったカントンクサガメですが今回はドイツCBです。 優良な種親から採れた個体で、不思議な事に写真だと顔のラインが青く見えます。 甲羅の方も将来的にはかなり赤くなる可能性大です。大きな方の個体は生殖器を確認したので オス確定ですが、小ぶりのほうは書類上はメスで来ていますがよく分かりません。 しかし状態の良さは本当に目を見張るものがあります。せっかくなのでペアで。 |
カントンクサガメ (トリオ) Chinemys nigricans |
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サイテス入り前に駆け込み入荷した飼い込み個体のカントンクサガメの入荷です。
今回の個体(オス・レッドメス)は甲羅もぶ厚く甲高3.5cm/4cm有り、
このまま育てば将来の繁殖も期待大です。CBは良く出回っていますのでここで血を入れ替えるチャンスではないでしょうか。
甲長9cmメスは非常に赤色が強く出て将来楽しみな個体です。
対照的な顔のラインが眼にも眩しいオス1・メス2のトリオです。
3年程しっかり飼い込んだ個体ですから、Mazuriミズガメフード・咲ひかりなど配合飼料も食べていますのでご心配無用です。
もちろんタートルプディングや活餌もバッチリです。
※価格のPrは甲長8.5cmオスと10cmのメスになります。 |
クサガメ (ラベンダーアルビノ・♂) Chinemys reevesii "var" |
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新たな年を迎えるのに相応しい金箔をまぶしたおめでたいカメ! どこまでも日本人の好みにあった魅力を持つミューテーション、 ラベンダーアルビノクサガメ・オスが入荷しました。 なんだか品の良い名前の付けられた品種ですが、 アルビノの中でもメラニンを生成するチロシナーゼが完全には欠乏していない、 所謂T+アルビノがクサガメではラベンダーと呼ばれています。 その名の通り地肌は生まれた時から薄い紫色に透けており、 成長が進むと各甲板の奥の方までもが同じような現象を起こす所を見ると、 実に良く考えられたネーミングだと感心させられます。T+が色変わりのカメとして優れているのは、 僅かでも黒色色素が残ることで生存に有利な視力を確保することができ、 飼育下では餌やりのシーンなどでノーマルと同じような感覚で管理することができるという点です。 しかしただ目が良いというメリットだけではここまでの人気は確立されなかったかもしれません。 普通のアルビノはアカミミガメなどと同様、白かった体が育つに連れて段々と黄色味を帯びていきますが、 その黄色は地色にすっかり溶け込んでしまい色が混ざり合ってしまいます。 ところがT+では黄色味を帯びるという部分は同じでも、 地色の上に重ね塗りしたように発色が起きることで独特の質感を見て楽しむことができます。 異なるのは色の塗り方だけではなく色質もややシックな雰囲気になり、 言葉で説明するのは難しいのですがイメージ的にはキクの花の黄色でしょうか。 そんな和のカラーが頭頂部全体を覆うように降り積もり、 嘴全体にももやもやとした感じで色がのっています。 が、そこは写真で見れる所なのであえてここに書き記す必要もなく、 本当にお伝えしたいのは各甲版のシーム周辺、 特に肋甲板と縁甲板の間付近に現れるまさに金箔の如くチラついた小さな花びらのようなイエロースポットです。 どうしても写真に写りきらなかったので、店頭にて直接確認して頂くかもしくは心の目でご覧下さい。 少なくとも甲羅の何処にも黒い染みやくすみが見当たらないためクオリティの高さはバッチリ。 色変クサガメに時折見られる出目や噛み合わせの異常はありませんが、 尾の付け根が先天的に曲がっています。 オスの尾曲がりは繁殖について気になりますが、 生殖器の露出に問題はなく綺麗な花が咲きました。 甲羅の軟化も一切なく人工飼料を爆食し何の心配もありません、 単独飼育でその美麗な姿を愛でるのは勿論、パステルなど他品種とのコンボを狙うなど夢は広がります。 |
クサガメ (ハイポメラニスティック) Chinemys reevesii "var" |
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ハイポのクサガメです。ハイポのメスは結構出回りましたが、何故かオスはほとんど見かけません。 以前ハイポ同士のCB個体を見た事がありますがアルビノとは違う、絵の具で塗った様な 白色はある意味感動的でした。繁殖をお考えの方に。 |
クサガメ (レッドタイプ) Chinemys reevesii |
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ある意味、クサガメかよ、と思われるかもしれませんがまあここまで立派に育ったクサガメはそうそう 見かけません。もともとCBを採る為に集められた種親を今回は放出してもらいました。 当然即戦力個体です。どれもがっちりした体型で甲は滑らかで、その美しい赤色の体色とあわせて 見ていてあきません。もう一度基本に返ってクサガメを飼育してみませんか。 |
クサガメ 〔レッドタイプ〕 (アダルト・♀) Chinemys reevesii |
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国内の棲息地により黒と赤いタイプがいるようで、今回赤いクサガメ/ アダルトサイズ・メスの入荷です。クサガメは日本国内と中国(台湾)に分布していますが最終サイズが異なり、国産の個体はかなり 大きく30cm弱になります。今回入荷したのはレッドタイプで背甲のキールに沿って3本の黒いラインが入り、ミスジハコガメを彷彿とさせ ます。本種は頭部の模様にも個体差が見られますが、この個体はダークグリーンの地に蛍光イエローのラインが鮮やかに発色し、アミメ キリンの様な柄をしています。里山に出かけた時等に見かけるカメの個体差に着目してみるのも一興ですね。雑食性が強いので咲ひかりや Mazuriミズガメフード、冷凍手ながエビや冷凍マウス、葉野菜を与えています。 完治している剥離傷 が背甲に3ヶ所、腹甲に1ヶ所あります。 それを気にさせない堂々たる大きさと美しさです。今回入荷した個体と同じタイプでセレクトブリーディングしたらどんな仔ガメがハッチ できるのでしょうか。 |
クサガメ (ブラックタイプ) Chinemys reevesii |
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今回のクサガメは、メスですがメラニスティックにより甲羅が黒色化した個体です。顔や四肢にまで 黒色化が進んでいる個体もいます。それと何かの個体群なのか、甲羅の後縁がフレアー状に 広がっている個体もいます。まるでマルギナータリクガメの様で格好良いですね。非常に重厚で、 1匹の存在感は格別です。写真2枚目の個体が甲長22cm、残り3匹は甲長21cmです。 |
クサガメ (ビッグヘッド) Chinemys reevesii |
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怪獣チックな程に成長してしまった、国内産クサガメのフルアダルトメスです。 とにかく頭がでかい!! 長年の蓄積がなければここまで大きくはならないでしょう。 ”野性味溢れる”という言葉がピッタリです。加えて頭部のラインも色濃く発色しており、 非常にメリハリがあって良いです。片手で持つと重くてちょっと辛いです。 今回委託個体で飼い込まれている為、人工飼料など問題ありません。 価格以上の価値がある素晴らしい個体です。 |
ハミルトンガメ (♂) Geoclemys hamiltonii |
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将来的に繁殖を志す上では早い段階で迎え入れたい出現率が少ないとされる貴重なオス! 全体に厚みがある独特なフォルムを守るべく時間をかけてじっくりコツコツ育てられた安心サイズ、 ハミルトンガメ・オスが入荷しました。 ハミルトンと言えばCITES、CITESと言えばハミルトン、 一匹のカメをただ愛でるだけで良かったはずがどうしてもそのことが頭を過ってしまう、 あまり良い習慣ではありませんがこればかりは致し方無い、 両者の関係は切っても切り離せないものなのかもしれません。 ポジティブに言い換えれば我が国では昔から正規に登録された種親を用い、 あくまでもホビーの世界において安定的なブリーディングが続けられ、 種の保存法に定められたルールを体現したモデルケースのような役割をも果たし、 それが何十年にも渡り途絶えること無く実践されている数少ない事例なのです。 しかしながらそんな後付けの稀少性を差っ引いたとしても非常に魅力的なカメとして知られ、 彩りと言う意味では至ってモノトーンな配色のはずなのですが、 この煌びやかな容姿は他のカメにはなかなか真似できないハミルトンならではの持ち味と言えます。 かつてクサガメの名を冠せられていたとは思えぬほど高い遊泳力を見るに、 どちらかと言えばカワガメやセタカガメの類を連想させる四肢のしなやかさは、 実際に泳がせてみると重たそうな体を軽々操作してしまうのですから、 皆さんが日頃見慣れている他のアジアンでは代わりの利かない独自の方向性を感じて止まないのです。 今回やって来たのはおよそ四年間に渡ってゆっくりとしかし確実に育てられた、 前後に均一な厚みが滑らかなシルエットを描き出す極上の飼い込み個体。 時にベビーでは無い大きさで見かけられる放出品の中には何となく歪なものもチラホラいて、 背部の断続的なキールのひとつひとつに一切の違和感を漂わせない絶妙なクオリティはお見事。 気になる性別については今のところ生殖器の先端が確実に目視できる状態で、 中身を完全に露出した訳ではありませんが余程のことが無い限りオスで良いでしょう。 先人たちが抱いた後世に引き継いでいきたいと言う強い思いが成し遂げた今日の状況を有難く受け入れ、 まだまだ先へと続く次世代へと繋いでいくことができたら素晴らしいと思います。 登録記号番号:第130-006879号 |
ハミルトンガメ (♂) Geoclemys hamiltonii |
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性別確定のこの大きさまで育てばもう恐くありません。国内繁殖の正規登録個体、 お客様委託のハミルトンガメ・オスが入荷しました。 古くはクサガメに近縁なことからハミルトンクサガメとも呼ばれていました。 食用目的で乱獲された過去から厳しい保護を受けている一方、 登録票付きの繁殖されたベビーがコンスタントに出回ることからCITESを語る上では外せない存在となっています。 そのベビーも最近では随分入手しやすくなりましたが、 ハッチリングが非常に小さく敏感なため低温などに気を使うこともしばしば。 しかし成長すればその体質は一変、むしろ強健種に名乗りを上げるほどで弱かったはずの低温にも耐性が備わり、 一気に飼いやすいカメへと生まれ変わります。 ベビーが出回るということは国内繁殖が現実的であるということ、 つまり今メスをお持ちの方はこのオスをあわせてブリーディングを目指すことも夢ではありません。 黒くて大きな頭部にギラついた大柄のスポットが言うまでもなく美しい、 後世に語り継いでいきたい素晴らしいカメです。 |
ハミルトンガメ (♂) Geoclemys hamiltonii |
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360度何処から見渡しても氾濫したスポットの大洪水に目が眩みそうな極美個体! アジアの黒いカメ好きにとっては集大成とも成り得る一生ものの絶品です、 ハミルトンガメ・オスが入荷しました。 初めてカメの図鑑を手に取り興味があるという一心でひたすらにページをめくる、 その瞬間にさほど予備知識は無くともそんな人々の記憶に必ず刻まれていくであろう種類のひとつに、 このハミルトンもきっと挙げられるのではないかと思います。 漆黒に染め上げられた下地に黄色ないしは白色の斑紋が密集する、 言葉で表すのならたったの一文で完結する極めてシンプルな特徴ではあるのですが、 その数え切れないほど膨大な多量の点が想像以上のインパクトを生み出し、 我々の感性に美しさの定義を知らしめるのでしょう。 ハミルトンクサガメと呼ばれていたのはクサガメに似ているからという簡単な理由ですが、 どちらかと言えばホオジロクロガメやニシクイガメに通じる雰囲気も持ち合わせています。 そしてこのカメが紹介される際に必ず付随する情報が、泣く子も黙るCITESについてのお話。 世間に対してサイテス、という単語を発しても明確なリアクションを得られるかどうかは怪しい所ですが、 ワシントン条約と言い換えればほぼ困ることはありません。 では何故この法令についての具体例として本種が登場するのでしょうか。 同法の施行が開始された1975年、このハミルトンは既に最も厳しいT類に掲載されており、 しかしご存知の通り現在でも国内で繁殖された個体が正規の証明書と共にペットとして流通している、 取り決めの縛りに遭いながらも定められたルールの範囲内で実績を残し続けていることから、 カメのみならず爬虫類の世界においてはまさしくCITESの象徴的な存在と言えるのです。 幼体時の眩い外観が何よりも印象的ではありますが、 今回はまだ成長の余力を残した性別確定サイズでやって来ました。 一見何の仕掛けもない普通のハミルトンに見えるかもしれませんが、 殆どアダルトと呼べるレベルの大きさを誇りながら、 これだけ全身にまんべんなく模様が残るのは決して当たり前ではないのです。 と言うのも、頭部や甲羅の縁甲板まではきっちり仕事をしてくれることが多いのですが、 それより上部の肋甲板、椎甲板に関しては完全に黒化し焼け野原のようになってしまうケースも珍しくはなく、 理想として思い描くハミルトンの姿を妥協なく表現できているというのは賞賛に値します。 飼い込みにありがちな腰元の落ち込みや全体の厚み不足、 外縁部が箱型に切れ込むといった忌々しい成長不良も一切なく、 文句の付け所が全く見当たらないためもう降参するしかありません。 一家に一匹、それこそ家宝のように扱われてもおかしくはない稀少種なだけに、 長きに渡り楽しませてくれる不朽の逸品との出会いを大切にして下さい。 |
ハミルトンガメ (フルアダルト・♂) Geoclemys hamiltonii |
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かつては数年に渡り子孫を繁栄させていた確かな実績を持つ今や稀少な即戦力のテクニシャン! 時代の流れと共に少しずつ忘れ去られようとしていると考えるだけで思わず涙が零れる、 ハミルトンガメ・オスが入荷しました。 ふと記憶を辿れば確かに昔はそう呼ばれていましたし、 未だにCITES登録票の種名の欄にはそう記載されている、旧名ハミルトンクサガメ。 日本のクサガメやカントンクサガメとの類縁関係はさておいて、 恐らくは何となくクサガメぽかったからと言う、 とても安易な理由により与えられたものと思われる親しみ易い愛称とは裏腹に、 水棲ガメの中でもトップクラスに稀少な種類として世界的に有名なカメです。 ワシントン条約のT類と言えばより理解が早まるでしょうか、 同じくカメの仲間ではホウシャガメと並びCITESTの代表的な存在ですが、 それもそのはず、本種が規制され始めたのは法律が施行された1975年、 つまりこのハミルトンがT類で無かった時代にはCITESと言う言葉すら存在しなかったことになり、 更に凄いのは原則海外からの輸入が不可能であるにもかかわらず、 つい最近まで繁殖された幼体が正規に流通していた、 即ち正規に登録された個体を用いて長年途切れること無く繁殖が続けられていたと言う事実。 残念ながら最近ではベビーの姿を見かける機会が激減してしまいましたが、 また再び日本の底力を何処かしらでお目にかかりたいものです。 今回やって来たのは最愛の妻を失い早数年、 やもめの身分で虚しい春の訪れをただただ受け入れるしかなかった、 一言で言えば本当に勿体無いまだやれる状態のオスのフルアダルト。 この個体が凄いのはオスとしての尊厳を結果で示していたところにあり、 それも一度や二度では無く数年間続けてこの世に子孫を送り出していたのですが、 残念なことに相方のメスに先立たれてしまい、 ブリーダー本人も傷心のあまり直ちに決断することはできなかったものの、 こうして新たな戦場へと旅立つきっかけをようやく与えてもらえたのでした。 交尾や受精の段階で不具合を感じているハミルトンキーパーへ、 背甲の形こそ完全無欠とは言えませんがそんな些細な問題を気にかけている場合では無い、 本当に役立つオスをお探しの方に胸を張ってお渡ししたい素晴らしい掘り出し物です。 登録記号番号:第010-004275号 |
ハミルトンガメ
Geoclemys hamiltonii |
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かなり大きいアダルトのハミルトンが入荷しました。人工飼料バクバク食べてます。 もうこれは問題なく種親として使えるでしょう。しかも貴重なメスです。 顔に入っているスポットもハッキリしていてきれいです。 |
ハミルトンガメ (ヤングアダルト・ペア) Geoclemys hamiltonii |
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ハミルトンガメがペアでの入荷です。 CITEST類でも比較的ベビーをハッチし易い種で、最近は余り見かけませんが、仔ガメもチラホラ見る事が出来ます。 両個体共当然登録書付で、現在はヤングサイズですが、 育て上げ繁殖に是非挑戦して下さい。オスの背甲や腹甲はやや濃く、その中に淡くクリーム色の放射模様がアジア的で、 対照的にメスは下地のブラックに綺麗に柄が浮き上がっています。オス・メス共に頭部にはジェリービーンの様な形のライン。 皮膚にはクリーム色の斑点が緻密に入っています。この様な良いペアから生まれてくる仔ガメはさぞエキゾチックな事でしょう。 餌食いも良好で、Mazuriミズガメフード・咲ひかり・タートルプディング、タニシや川魚と選り好み無く何でも食べています。 |
インダスカンムリガメ (ベビー) Hardella t. indi |
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一部にコアなファンを持つインド系”カワガメ”、カンムリガメの入荷です。特徴のひとつに、オスとメスで最大甲長に極端な差があり蚤 の夫婦として有名で、オスは16cm程度ですがメスは60cm程に成長します。また現地では1匹のメスに何匹かのオスが群がって交尾するのが 観察されています。昔から飼育の難しい種とされてきましたが、近頃は長期飼育の例も増えてきており高水温・高気温、植物質の餌、遊泳 スペースの確保が飼育のポイントの様です。まだ性別は分かりませんが成長は遅いのでオスメスどちらでもじっくり楽しめそうです。 |
インダスカンムリガメ
Hardella t. indi |
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今回も美麗個体が入荷しました。顔に入った蛍光イエローのラインや首筋の黄色が眩しいです。 オスとメスの最大甲長に極端な差があり、オスは16cm程度ですがメスは60cm程に成長します。 現地では1匹のメスに何匹かのオスが群がって交尾するのが観察されています。 高水温・高気温、植物質の餌、遊泳スペースの確保が飼育のポイントです。 水面に浮いたコマツナをむしゃむしゃ食べる姿は見ていて癒されます。 |
インダスカンムリガメ (S) Hardella t. indi |
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最近では流通量も増えた分、状態の良い個体を選ぶ余裕ができました。いわゆるカワガメ系の1種、カンムリガメの入荷です。 入荷して1ヶ月以上お店で飼い込みトリートメント完了です。また今回は8.5cmと少し大きめのサイズで安心。 本種はほぼ完全に草食で葉野菜などを水に浮かべるとパクパクと喜んで食べます。 当たり前の様ですが、リクガメの感覚で沢山の野菜を毎日与えるのが飼育のコツ。お腹を空かせない様にしましょう。 濾過の効いたこなれた水で飼うのが良いとされていましたが、多くの餌を与え水が汚れる事は免れないので、 あえて毎日換水できるシンプルな設備にしてしまうのもアリです。オスになればMAX17cm程度、 メスになっても大きく成長させてしまえばそれはそれで凄い事になります。 |
オオセタカガメ
Kachuga dhongoka |
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セタカの中でも大きくなる部類の種類です。成長が遅いのか、飼育が難しいのか分かりませんが、 フルアダルトサイズの個体を見た事がありません。とはいえ餌食いも良いしガンガン泳いでます。 じっくり飼い込んで大きくして下さい。 |
オオセタカガメ (♀) Kachuga dhongoka |
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やはりこうでなくてはと強く思わせるナチュラルフォルムの長期飼い込み個体! 今後大量に輸入されてくることなど到底考えられない神聖なる稀少種です、 オオセタカガメ・メスが入荷しました。 誰が好き好んでと言われてしまえばそれまでですが、 これほど人の嗜好に囚われることなく流通しているカメも珍しいでしょう。 原産はインド亜大陸北部を流れるガンジス川周辺、 古代文明の発展に大きく寄与したほか仏教やヒンドゥー教の信者にとっても非常に重要な意味を持つ土地であり、 我々には想像もつかない別世界が広がっています。 そうした前置きを踏まえてか、同地域に棲息する水棲ガメからは独特の雰囲気を感じ取ることができ、 決して色や形にばかり注目している訳ではなく他の全てのカメを見下ろすような、 崇高なオーラが全身からじんわりと滲み出しているように思えるのです。 これらの仲間が一般に普及する人気者となることは恒久的に有り得ないと断言できますが、 それにしても本種はあまりにもマイナー過ぎるかもしれません。 オオセタカガメの名前にひとつとして正解はなく、 昔ながらのKachugaに留めるとしても新属Pangshuraができてからは属内最小種ですし、 今ではカラグールと共にBatagurへ統括する動きもありますから、 そうなるとセタカよりもむしろカワガメとしての扱いが正しいと言えるでしょう。 つまりこのカメがいまいち垢抜けない理由として、 単に色合いが地味というのはあくまでも言い訳にしか過ぎず、 本当は情報および流通量の少なさから人間との結び付きが希薄だからなのではないかと考えられます。 CITESではU類に、レッドリストにおいても絶滅危惧IB類との厳しい評価を受けていることから、 如何に野生個体数が減少しているかというのは容易に察することができ、 これ以上干渉しない方が良いと思う反面、 大型水槽で優雅に泳がせたいという欲求もまた強くなっていくのです。 今回やって来たのは甲羅がツルンと綺麗に形成され、 かつ輸入されてからの新たな成長線も伸び始めたフルトリートメントの一匹。 お隣のニシキセタカは婚姻色に魅せられてオスへの支持が圧倒的なのですが、 本種についてはそういった事例が確認されていませんし、 せっかくならより大きくふっくらと育つメスの方がと考える方も多いのではないでしょうか。 魅力がグッと高まるのはきちんと成熟してから、 嘴が分厚くなったかと思えば頭部全体にも張りが出て、 鼻先は上向きにツンと尖るいわゆるカワガメ顔に、 あとはその大きな体を大きな水掻きを使って豪快に泳ぎ回って頂ければ、 そんな日常的な光景を拝めるだけでこちらの満足度も最高潮に達するでしょう。 好きになるならない以前にまず売っていないというのが問題ですが、 目付きに貫禄を帯びたフルアダルトの写真を見つめていればきっとその味わいに納得できるはずです。 実は飼育するのにさほど苦労はありません、国内ではまず見かけない大型個体へと頑張って育て上げましょう。 |
オオセタカガメ (アダルトサイズ・トリオ) Kachuga dhongoka |
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息を呑んで見とれてしまう素晴らしさです。お客様委託個体のドンゴッカことオオセタカのアダルトサイズ・トリオの入荷です。 水中で泳ぐ姿を見てご来店頂いたお客様は、その優美さと迫力に一度は足を止めて見惚れます。 セタカというよりは殆ど”カワガメ”の様で、背甲の柄もカラグールを思わせる3本ラインが際立ちます。 ここ最近コガタセタカガメ属の入荷はありますが大きくなるセタカガメ属の入荷は少なくなりました。しかもこのサイズ! 数年前に入荷した個体がお客様の下で丹念に育て上げられ、このサイズまで成長しました。 メスは最大で45cm位になるそうですが、オスはその半分位にしかならないそうです。 勿論人工飼料から野菜までバクバク・バリバリと何でも食べています。オス個体は片方が甲欠け、もう片方は鼻欠けがあります。 |
ニシキセタカガメ (S) Kachuga kachuga |
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学名はカチューガ・カチューガ、セタカガメの親分に相応しい名が冠されたマニア垂涎のセタカです。 ベビーより少し育った手の平一杯に乗る安心サイズ、ニシキセタカガメの入荷です。 ベビーだろうが育っていようが殆ど流通に乗る事のない非常に珍しい種類で、 同じセタカと呼ばれるPangshura属とは似ている様で全然違うカメだという事も実物を見ればお分かりでしょう。 どちらかと言えばカラグールなどの俗に言う”カワガメ系”の仲間に近く同じ括りにしても問題なさそうです。 このサイズにしてまだ幼げな表情は大型種である事を物語り、 陸地を歩こうなどという考えを全く捨てた様な ヒラヒラとした水掻きを備えた四肢には既に迫力があり、 これが育った頃には想像を絶する格好良さを手に入れる事になります。 たらこ唇と呼びたくなる ギザギザした分厚い嘴は固い植物を噛みちぎるのに適しています。 オスの成体ではその名の指す通り、頭部と首筋にサイケデリックな発色をする事も有名ですね。 やっと飼育法も分かってきたセタカガメの長期飼育にチャレンジしてみては。 尾のアップ写真はこちら。 |
ニシクイガメ (ベビー) Malayemys subtrijuga |
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今季2度目の頭でっかちなカメです。ニシクイガメ・ベビーが再入荷しました。茶色と黒の甲羅に3本のキール、 アンバランスな程に大きな頭に特徴的な隈取模様の顔は生まれた時から大きくなるまで変わりません。 首を一杯に伸ばして小さな手足をパタパタさせながら懸命に泳ぐ姿にはついエールを送りたくなってしまう所が可愛らしいです。 ミズガメはやや高価な種が多いのも確かですが、初めての方はまずこのカメから始めてみては如何でしょうか。 最大でも20cm弱にしかならず、カメ用配合飼料を良く食べグングン成長します。寒くなったら熱帯魚用オートヒーターを入れましょう。 近所の小学生の子も上手に育てています。パッと見て可愛らしい表情は女性にも人気な水棲ガメです。 |
ニシクイガメ (ベビー) Malayemys subtrijuga |
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頭でっかちに隈取模様が可愛らしいニシクイガメ・ベビーの入荷です。 生まれた時から既に完成型のこのカメは、このままの姿を拡大した様に大きくなり頭のアンバランスな外観も変わる事はありません。 昔はタニシしか食べないワイルド個体に頭を悩まされたものでしたが、今の時代は人工飼料に容易に餌付くベビーがいるので安心です。 水温を30℃位にしてパワーフィーディングするとかなりのスピードで成長するという噂も。 元々肉食傾向が強い為、Mazuriミズガメフードなどで綺麗に育ってくれるのも嬉しい所です。 アダルトサイズまで育てた個体には、その甲羅の厚みと頭部の大きさに圧倒される事でしょう。 初心者の方でも飼い易いオススメのミズガメです。 |
ニシクイガメ
Malayemys subtrijuga |
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CBの登場により劇的に飼い易くなりました、可愛らしいニシクイベビーが入荷しました。 モリモリと盛り上がった甲羅や、収まり切らない程の大きな頭部が特徴で、この形のまま成長します。 顔の模様が覆面レスラーの様です。ワイルド個体は頑なにタニシなどの 貝類しか食しませんが、CB個体はなんでも食べてくれます。 |
ニシクイガメ (ベビー) Malayemys subtrijuga |
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可愛いサイズのニシクイの入荷です。ここ最近、ベビーサイズが安定して見られる様になった本種ですが、 今回は背甲の赤みが強い個体をセレクトしました。色彩は同じ赤系でも濃いものから薄いものまで、 さらに斑点が小さなものから 大きなものまで、各タイプお選び頂けます。 最大甲長が20cm程で成長はあまり早くない事から終生飼育も無理なくでき、低温に気をつければ(26〜32℃位が適温) 丈夫な種ですので初心者の方にもお勧めで、何よりその愛らしい表情が我々を癒してくれます。 勿論人工飼料餌付き済み。 |
ニシクイガメ
Malayemys subtrijuga |
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ニシクイガメのベビーです。どうしましょう。非常に可愛いです。今回の個体は非常に元気で、 目立った傷やズレ、欠けもなく大当たりです。今、人工飼料に餌付けている最中で、 半数ぐらいがマズリーを食べるようになりました。 |
ニシクイガメ (ベビー) Malayemys subtrijuga |
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輸入後数ヶ月間飼い込まれたニシクイベビーの入荷です。ワイルドの大きな個体も魅力的ですが、 餌に困る事が多いと思います。この個体はCBですので、餌の心配も無く普通にMazuriミズガメフードや 咲ひかり等の配合飼料を食べています。頭部はダークブラウンの地肌に白いラインがクッキリと入り、 歌舞伎の独特な化粧法 『隈取』 を連想させます。甲羅の一部にカケがありますが、 大きくなれば目立たなくなるレベルです。身体の割りに頭が大きくなる種類ですので、 やはりタニシを主に与え、タートルプディングや配合飼料を補助的に与えれば将来巨頭化すると思われます。 |
ニシクイガメ (M) Malayemys subtrijuga |
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ベビーからの飼い込みでしっかりした安心サイズのニシクイガメの入荷です。ワイルドの大きな個体も魅力的ですが、餌に困る事が多いと 思います。この個体はCBですので、餌の心配も無く普通にMazuriミズガメフードや咲ひかり等の配合飼料を食べています。頭部はダーク ブラウンの地肌に白いラインがクッキリと入り、歌舞伎の独特な化粧法 『隈取』 を連想させます。残念な事に甲羅の一部に 小さなカケ と、肋甲板に1ヶ所 多甲板 が有りますが、そんな事を忘れさせる程色が淡く、背甲は全体的に 赤茶色で縁甲板の黒と白のコントラストもバツグンです。身体の割りに頭が大きくなる種類ですので、やはりタニシを主に与え、タートル プディングや配合飼料を補助的に与えれば将来巨頭化すると思われます。 |
マレーニシクイガメ (S) Malayemys macrocephala |
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大きくてアンバランスな鼻先の尖ったスプーンヘッドが恋しくなってきた絶好のタイミング! 最近めっきり姿を見かけなくなっただけに喜び倍増のひょっこり現れた飼い込み個体、 マレーニシクイガメが入荷しました。 タニシを食うからニシクイガメ、 単刀直入なそのネーミングセンスには一度聞いたら頭から離れない不思議な力があり、 それだけストレートな名前が付けられるのもこのカメが持つ特徴がよほど変わっているからこそ成せる業なのでしょう。 もちろん巻貝や二枚貝の類を好んで食す種類が他にいない訳ではありませんが、 わざわざピックアップせざるを得ない状況にさせてしまうのは極めて印象的であることの証で、 ずばり本種が何物にも代え難いオンリーワンな性質を有することを意味しています。 その昔わんさと輸入されていた野生個体は頑なに貝類しか受け付けない、 それどころか初期状態を崩していたために食物を一切口にしないことも珍しくなかったのですが、 数年前よりファーミングハッチと思しきベビーが手に入るようになると状況は一変、 普通の水棲ガメを扱う感覚で飼育することができるようになりました。 一時はシーズンインした途端日本全国に豆粒のような幼体が溢れ返るほど出回ったものでしたが、 この頃はそんな勢いもすっかり影を潜めてしまい探し出すことすら困難になりつつあります。 今回やって来たのは数年間ひっそりと飼われていたちょうど鶏卵ぐらいの安心サイズ。 成長を焦ることなく程々に給餌されていたためか頭部の大きさがよく際立ち、 おおよそ折り返しとも言える現時点で甲羅とのバランスが取れた理想的なシルエットを実現しています。 前の飼い主がある日良かれと思ってタニシを与えた際に、 不運にも下顎の嘴が先だけ欠けてしまったらしいのですが、 もちろん餌食いに影響は無く当店で育てている間にも新たな成長線が確認できましたし、 暫くすれば伸びて再生するものと思われます。 以前は市場に居て当たり前のありふれた定番種たちも、 いざ見つけ出そうとなると結構苦労させられる時代になってしまいました。 ニシクイは同居や混泳のし辛いイメージからポジションを見出し難いカメでしたが、 今となってはアジアンタートルの一員として手元に残しておきたい気持ちが強まる一方です。 時折冷凍のタニシでも半分に割って食べさせながら、ゆっくり気長に大きくしていきましょう。 |
ニシクイガメ (アダルト・♀) Malayemys subtrijuga |
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もうMAXサイズも間近のボリュームたっぷりな飼い込み個体です。 手の平にずっしりと重い性別確定サイズ、 ニシクイガメ・メスが入荷しました。 凄まじい偏食で飼育が難しいカメでした、というお話が既にどこかへ忘れ去られようとしているほど、 このカメのイメージは当時に比べて180度変わってしまいました。 タニシを食うからニシクイガメ、もっと言うならば頑なにタニシしか食べないワイルドが流通の主であった珍種。 それが今では有難いことにファーミングで繁殖された可愛いベビーが安定して輸入され、 価格的に敷居の低いことも手伝ってあっという間にビギナー種の仲間入りと実に波乱万丈なストーリーです。 現在では昔見かけたワイルドの大型個体の陰はすっかり消えてしまいましたので、 このサイズで出回ることはあの頃を知る飼育者にとっては懐かしく、 対して知らない方々にとっては驚きだと思います。基本的には様変わりしませんが、 鼻先がグッと伸びてスプーンヘッドになった頭部は目を見張る格好良さがあります。 そして言うまでもなく人工飼料は浮上性だろうと沈下性だろうとお構いなし、バクバク食べています。 お馴染みのベビーサイズから育ててオスになった、 という方はもう一度ベビーを育てるのも大変ですので早速ペアを揃えてみては如何でしょうか。 国内ブリードの話もあまり耳にしませんので挑戦のし甲斐があると思います。 |
マレーニシクイガメ (即戦力・♀) Malayemys macrocephala |
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無性卵をぶりぶり産み落とす実にはしたなくも勿体ない超即戦力! そしてまだまだ成長の余力を残した若い個体です、 ニシクイガメ・メスが入荷しました。 タニシを食うからニシクイ、和名だけではニシという語句が何を意味するのか分かり難いのですが、 その風貌や生態を知ることでグッと距離が縮まったように感じます。 顔の線が少なくよく見かける方がマレー、反対に線が多くあまり見かけない方がインドシナ、 果たして亜種なのか個体群なのか、 今まで何となく認識されていた両者の違いですが近年新たに検討された結果、 ニシクイガメ属にはそれぞれが晴れて独立種として認められることとなりました。 それでも私たちの気持ちの中では、一属一種の変わったカメという認識にあまり変わりはないと思います。 依然入手の困難なインドシナは除くとして、 今や現地で養殖されたベビーがコンスタントに輸入されてくるお陰もあり、 すっかりポピュラーなミズガメの仲間入りを果たしていますが、 昔はそれこそタニシしか食べない変てこなカメという位置付けでした。 現代のニシクイはもはやスネールイーターならぬペレットイーター、 最初からいわゆるカメの餌を食べてくれるお陰で非常に飼いやすく、 さほど高価でもないため初心者向けだとかいつでも飼えると軽く見られてしまうのも無理はありませんが、 この手の一風変わった容姿を持つタイプのカメこそ、 もし流通がストップしてしまった時には一番慌ててしまうのかもしれません。 そんな緊急事態に備えいち早く国内繁殖を軌道に乗せておきたい所ですが、 販売されているのは親指サイズのベビーばかりで性別すらも分からないというのが現実。 そんな中、メスと断定できるどころか産卵経験までお持ちの大変貴重な個体がやって来ました。 自信満々と言うか、大胆不敵と言うか、 この妙に頼り甲斐のある身なりはメスならではの豊満な体格がそう見せるのでしょうか。 しかも生まれてまだ2、3年という驚異的な成長スピードを誇り、 前飼育者が同時購入した別個体は一回り以上も小さいとのことですから、 特別生命力の強い選ばれし一匹だったということで間違いなし。 やや黒味の強い体色も重厚な雰囲気を醸し出すのに一役買ってくれています。 既にオスをお持ちの方はすぐさまに、 まだこれからという方はこのメスを仕上げながらその間にオスを探しましょう。 これから更に数年飼い込んだとしても全く損はありません、後の吉報を期待しています。 |
ニシクイガメ
Malayemys subtrijuga |
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こんな個体、めったに見れません。CBベビーから飼い込まれ大きく育ったニシクイです。 恐ろしい程綺麗に育っており、特に頭部、甲羅はピカピカ。もともと硬質の頭部はさらにツヤが出ており、 顔の隈取模様もくっきり出ています。まさしくCBの素晴らしさを伝えてくれています。 当たり前ですが人工飼料食べます。昔ながらのニシクイも今後はCBが基本になっていくかもしれません。 |
ニシクイガメ (特大サイズ・♀) Malayemys subtrijuga |
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何と驚き、 ベビーサイズから10年以上飼い込まれたほぼ殿堂入りクラスの巨体がやってきました。 ワイルドではないので餌食いなども心配無用です、 ニシクイガメ・メスの入荷です。 昔はこの位のサイズと言えばほぼ全てがワイルドもの、 頑なにタニシなどの貝類しか食べず飼育難易度の高いカメとして知られていましたが、 数年前からファーミングの可愛いベビーが安定して出回る様になりとても飼い易くなりました。 しかしながら見かけるのはベビーばかり、 今や反対に大きなサイズの個体はとても貴重になってきたのは間違いありません。 この個体はお客様の下で大切に育てられ、 ワイルドの荒々しさを醸しつつも人工飼料を普通に食べるというギャップの激しい個体に成長しました。 頭部は大きいと言うより長く伸びた様な形で、 首を伸ばすと幼体時のアンバランスさがそのまま残った異様な雰囲気もあります。 またカメの嘴と言えば大半が餌を裂くのに便利な形状をしていますが、 ニシクイの場合は完全に噛み砕きすり潰す事に特化しています。 少し嘴が伸びてしまっているので硬いものをガンガン与えて自然に矯正してあげて下さい。 状態抜群、迫力の一点ものです。 |
マレーニシクイガメ (Pr) Malayemys macrocephala |
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野生の大型個体が流通していた頃の懐かしさが甦る絶景! 現地からベビーがコンスタントに輸入されている今の内に種親候補を揃えましょう、 ニシクイガメ・ペアが入荷しました。 色使いは他のアジアンタートルに通じるものはあっても、 よく見ると滑稽な容姿に言わずと知れた特異な生態が個性を発揮して止みません。 まずはその名前の由来から、ニシを漢字で書くと螺、螺旋や螺髪などグルグルと渦巻き状の形を表していますが、 同時に田螺など巻貝の一群にあてられた名前でもあります。 つまりタニシを食うカメ、ニシクイガメという語呂の良い和名はこうして出来上がります。 黒をベースに白や黄色のラインを引く手法はざっと図鑑をめくっただけでも特にアジア圏では幅広い様式で用いられていますが、 本種ほど具体的にこうなりたいという意思が見られるものも珍しいでしょう。 顔面に広がるフリーハンドで描いたかの如く柔らかな線はしばしば歌舞伎の隈取と形容され、 我々が現地に出向きこのカメは日本で人気があると説明する際には、 Kabukiという単語を使ってみるのも面白いかもしれません。 今回やって来たのはわらわらと店先に並べられている幼体からきちんと育てられ、 しかも雌雄の揃った嬉しい2匹。生まれたその姿から劇的に変化することはありませんが、 オスは鼻先が反り返るほどグイっと伸び精悍な顔立ちに、 メスはずんぐりむっくりを更に強調するようなパンパンに膨れ上がった格好がそれぞれ印象的です。 安価に出回るため軽視されがちなこの類のカメでも、 仕上がってしまえば誰にも文句を言わせないというのがよく分かると思います。 オスの縁甲板が一箇所ずつ欠けウェストがくびれたようになっていますが、 傷は過去のもので現在はなんともありません。 いつの時代の資料を手に取るかで飼育難易度は180度変わってきますが、 最近では逆に貝類しか受け付けない個体の方が珍しいほどで、もちろんこのペアもスネイルイーターならぬペレットイーター。 油断していたらいつの間にかいなくなってしまった、こんな苦い経験を今まで何度味わってきたのでしょう。 本当に好きな人の手で今の内から早めの国内CB化が実現されることを望みます。 |
ニシクイガメ (Pr) Malayemys subtrijuga |
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凄く久しぶりに見ました、ワイルドのニシクイです。よく考えれば、昔はこういった個体が普通でしたね。 予想通り人工飼料は食べませんでしたが、なんと当店のタートルプディングは食べてくれました。 材料に貝類が含まれているからでしょうか。慣らしていけば人工も食べる様になるかもしれません。 ベビー時は可愛らしさがありますが、このサイズになると頭も大きく迫力がありますね。 |
インドシナニシクイガメ (♂) Malayemys subtrijuga |
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何食わぬ顔で普通に泳いでいるだけでも感動な上にペレットまで食べる過去最強の掘り出し物! 本種にはもはやお約束のハラハラドキドキがまるで無い却ってむず痒くなるほどの喜びが此処に、 インドシナニシクイガメ・オスが入荷しました。 このまま過去の栄光として日に日に忘れ去られていくのは非常に勿体無い、 タニシを食うからニシクイガメのキャッチフレーズで一世を風靡しかけたこともある、 一頃はこのカメを見なかった夏は存在しないと言っても過言では無いほどに親しまれた、 アジアを代表する水棲ガメの一種。 先に種を明かしてしまうとかつて大量に出回っていたのがマレーニシクイ、 反対に殆ど見かけられず長きに渡りマニアを唸らせていたのは稀少種インドシナニシクイと、 厳密には同じニシクイでも二種類に分けられているのですが、 今となってはそのどちらもすっかり鳴りを潜めてしまい、 ある意味後者の珍しさも前者がいてこその付加価値でしたから、 何となく人々の記憶から少しずつ消えてしまいそうな危うささえ感じられます。 とにかく野生個体の扱いが極めて難しいことで知られていますが、 今回やって来たのは昨年末にベトナム便で輸入されたのちペットとして暫く飼い込まれ、 幸運なことに人工飼料にもすんなり移行することに成功した素晴らしいプロフィールの持ち主。 念押ししておくとそもそも餌なるものを口にすること自体に高いハードルが設けられ、 数か月の生存確認ができているだけでも御の字、 その上こちらの希望通りの餌を食べてくれるだなんて奇跡以外の何物でもありません。 お陰様で某体色が赤く変化する高級フードの影響によりやや色素が染み付いていますが、 もちろん血が滲んでいるとかそのようなマイナス要素では無く、 当店へ入荷後はMazuriミズガメフードにもすっかり慣れた様子で、 これほど苦労を知らないインドシナニシクイは後にも先にも考えられないと思います。 ボディに入ったダメージは必ずしもゼロでは無く、 外観に多少の潰瘍跡なども見受けられますが、 早々に手出しをするよりも環境に馴染んでから処置を行った方が良さそうで、 まずは本人のメンタル面を第一に半ば忘れた頃にケアするぐらいのイメージで問題無いでしょう。 今後の流通事情や現在のコンディションから考えて、 この個体が空前絶後の一点ものであることは間違いありません。 |
インドシナニシクイガメ (Pr) Malayemys subtrijuga |
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瀕死のザリガニを無残にも貪り食い持ち上げれば決死の抵抗を見せる活力を取り戻したストック個体! ある意味動いている姿を拝めただけで奇跡と言われてもおかしくはない兎にも角にも眼福の光景です、 インドシナニシクイガメ・ペアが入荷しました。 もはや伝説の域へと成り上がりつつあったもうひとつのニシクイガメ、それこそがこのインドシナ。 かつての天然採集物にありがちな要素をふんだんに踏襲した、 頑なな偏食っぷりにもがき苦しんだマニアたちの悲痛な叫びが今でも聞こえてきそうですが、 今日までに細々と輸入されてきた個体はほぼ全てと言って良いほど初期状態の好ましくないものが殆どでした。 ファーミングCBで溢れ返っていたマレーとはまるで異なる繊細なメンタルは野生の象徴かと思いきや、 長期飼育例を聞く限りでは決して扱いが容易とは言えないものの、 肝を押さえさえすれば全くのお手上げ状態にはならないであろうことが最近では分かってきています。 根本的に粗雑な待遇しか受けられないのか、 現地でキープされている時から輸送され日本に到着するまでに心と体が傷だらけとなり、 そのため各所のケアを的確に行う必要がありました。 しかし近頃では棲息地での発見例も露骨に目減りしているらしく、 そのためかメンテナンスをさほど必要としないコンディションが維持されたまま入手できる機会が増えているようです。 今回やって来たのは甲羅のダメージから鼻先の擦れまで随所を入念にチェックし、 いくらかの選択肢の中からあえて少々小振りの若そうな二匹をピックアップしたもの。 店頭に到着してからかれこれ数週間が経過していますが、 正直初めは鼻っ面の皮膚が剥がれて白くなっていた箇所も、 きちんと黒く色付き細菌感染のリスクもありません。 また腹甲にはロットの形跡が残されているものの、 指で押しても奥から嫌な白い汁が滲み出すことも無く、 薬効のお陰か表面に出来たかさぶた的な部分を除去しさえすれば、 あとは下から綺麗な甲板が蘇ってきそうな雰囲気さえあります。 冒頭でも触れましたが現在メインで給餌しているのはザリガニ、 タニシは大好物過ぎると思い殆ど与えていませんが、 もしそればかりが継続的に入手できる方は是非お試しあれ。 それとまだ実際に食べさせるまでには至っていないのですが、 ドジョウをしめたものなんて如何にも栄養価が高そうで役に立ちそうな気がします。 何だかんだ他の在庫に比してかなりの度合いで愛情を注ぎ込まれた魂の二匹です、 ニシクイ狂からのお問い合わせ心よりお待ち申し上げます。 |
アンナンガメ (CBベビー) Mauremys annamensis |
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アジアの渋いカメ!アンナンガメのCBベビーが入荷しました。ただ単に背甲のみを見ていると単色の甲羅で地味な イメージは否めません。しかし!頭部をひょっこり出せば濃いブラウンの下地に淡いクリーム色のラインがクッキリ 入り飼い主の眼を楽しませてくれます。アダルトサイズになれば赤みがかかったブラウンや明るいブラウンの甲羅に なったりし、個体差もまた楽しめます。以前までは、1属1種のアンナンガメ属(Annamemys)として知られていましたが、 現在ではユーラシアイシガメ属(Mauremys)で安定しているようです。ミナミイシガメと近縁とも言われ、 餌などもMazuriミズガメフードや咲ひかり、乾燥エビや刻んだマウスなど惜しげもなくバクバク食べます。 |
アンナンガメ (ベビー) Mauremys annamensis |
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一時は幻となりかけたもののいつかは帰って来てくれると信じていただけに感無量の純血ベビー! 至ってシンプルなデザインの中に水棲ガメの粋を集めたような味わいが見て取れる混じり気の無い絶品CB、 アンナンガメが入荷しました。 故郷はベトナム、安南とはベトナムの北部地域を指す地名であり、 かつて一属一種のモノタイプだと考えられていた頃にはAnnamemysだなんて素敵な属名まで与えられていましたが、 巡り巡ってイシガメなどが属するMauremysに落ち着いた様子。 属内ではミナミイシガメに最も近縁であるとされており、確かに成熟した個体の四肢、 特に前肢が豪腕へと発達する様はエネルギッシュなことこの上ありませんが、 鼻先のツンと尖った涼しげな表情に、 何よりも首筋にかけて走る数本のストライプがエキゾチックな雰囲気を醸していて、 幅広の円形に近いアーモンド型の甲羅もまた異国のカメであることをよく表しています。 いわゆる地味で渋い通好みのミズガメとして名を馳せてしまったがために、 繁殖が進んでいた頃はCITES入りしているにもかかわらず比較的安価に流通していましたが、 いつしかパタリと姿を消してしまった後は国内に種親となる個体が残されていなかったこともあり、 再生産が思うように進まずあっという間に稀少種へと逆戻りしてしまいました。 元々珍しかったはずの一国にしか分布していないカメが、 人気や知名度といった後付けの付加価値に阻まれ、 本質的な魅力が正当に評価されなかったことは虚しく思われますが、 かつて本種を愛した本当のファンが真剣に危機感を募らせている今だからこそすべきなのは、 こうして再会できた今日の出来事を真正面から受け入れることだと思います。 今回やって来たのは喉から手が出るほど欲しかった懐かしのブリード個体で、 ハッチリングよりも幾分育った安心サイズにて手に入れることができたことが何よりも大きな一歩です。 フルサイズに到達する頃には甲羅を含む体全体が太く厚く逞しく見違えり、 頭部全体も重厚なまるでハコガメにも似たシルエットに仕上がるなど、 他のイシガメ科のカメではなかなか味わえない格好良さが感じ取れるでしょう。 飼育については水棲ガメの基本を守ればあっという間に大きくなる種類なので、 強健なアジアンだからと気を抜かず駆け抜けるように性別確定サイズまで育て上げたいところです。 最後に、仕入れ先に複数いたので極力オスになるよう懸命にセレクトした二匹です。 |
アンナンガメ (EUCBベビー) Mauremys annamensis |
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純血のベトナムタイプのアンナンガメが入荷しました。当然ドイツの正規輸入物です。ベトナムの アンナンは現地でも個体数が減少しており、特に最近では中国産とベトナム産の交雑個体も多く、 今回のような純血のCBはいまや非常にレアです。顔のイエローのラインも非常に力強く、 将来的には漆黒のアーモンド型の甲羅を持つ渋いカメになります。人工飼料も餌付いています。 |
アンナンガメ (ベトナムタイプ) Mauremys annamensis |
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昔からどこが良いんだ、とか何の特徴もない、とか酷い言われようのカメですがこのカメの良さが 分かってくるとかなり通です。ロカリティで中国とベトナムがありましてベトナムは背甲が黒いです。 中国は少し栗色がかってます。この個体はEUCBの純血ベトナムタイプです。 |
アンナンガメ (国内CB・S) Mauremys annamensis |
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かつては一属一種のカメでした、国産CBが飼い込まれたアンナンガメの入荷です。 大陸産のカメが規制され新たな輸入もほぼ無くなり、 それまでもてはやされる事の少なかった本種は一層見かける機会が減ってしまいました。 昔からのマニアにとっては懐かしさもあるでしょうが、 最近カメを始めた方にはあまり知られていない種類かもしれません。 茶褐色に染まったアーモンド型の甲羅からひょこっと伸びる頭部には、 尖った鼻先から首元にかけて走るハイコントラストな蛍光イエローのラインが映え アジアンチックな雰囲気が満載。決して派手さがあるカメではないですが、 こういった着飾らないアジアンタートルの精神を持った所が欧米諸国のカメフリーク達にもウケが良いようです。 今回は数少ない国内の種親からとれたベビーが育てられたもので、 小さな頃は神経質でデリケートな印象が強いのに対しここまで大きくなっていれば心配も減るでしょう。 少し腹甲のシームにズレがあります。 特別繁殖が難しくて流通量が少ない訳ではないそうですがいかんせん種親が限られていますので、 こうして流通しているベビー達を丹念に飼い込んで日本からアンナンがいなくならない様にしていきたいものです。 |
アンナンガメ (ベトナム産・EUCB) Mauremys annamensis |
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このカメを愛する人は本当にアジアンタートルの魅力にとりつかれてしまったと言っても過言ではないでしょう。 しかも拘りのベトナム産です。長期飼い込みのアンナンガメの入荷です。極一部のマニアにのみ受け入れられる、 渋いとは何かを全て諭される様な無駄のない造形美がアンナンガメの凄さです。 こんなカメを好きなのは日本人だけかと思いきや実はヨーロッパでも人気が高く、 この個体は数年前に厳選されたベトナム産の親個体を用いて増やされた貴重な1匹。 今ではアダルトサイズは皆無と言って良い程流通が無く、また最人気のベトナム産は探している方も多いと思います。 鼻先から首筋にかけて走る数本のラインは太く納得の個体です。 そろそろ丸い体形から独自のアーモンド型に変化しつつある安心なサイズなので、 この個体を種親候補に育て上げていつかは産地別ベビーをとりましょう。 性別は不明としましたが恐らくメスでしょう。 |
アンナンガメ (♂) Mauremys annamensis |
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まだまだこれからですが本領を発揮し始めたセミアダルトサイズ! 真の魅力に取り付かれるのはまさにこの時期から、 アンナンガメ・オスが入荷しました。 学名、英名、和名の全てに採用されているアンナンという言葉、 これは現在のベトナム北中部を指す昔の地名の安南が由来であり、 一時は中国南部にも棲息するという話もありましたが現在ではベトナム固有種という説が有力です。 いくつかの国をまたいで分布していることの多いアジアのカメの中では珍しく、 ニホンイシガメが日本にしかいないようにこのアンナンガメもベトナムでしか見ることができません。 今では高価なカメというイメージも薄らいでしまいましたが20年近く前は幻とまで言われ、 ミナミイシガメの棲む付近に変わった別種が存在しているらしいという古臭いエピソードや、 現在のMauremysではなく旧属Annamemysに一属一種として分類されていたという過去を探っていくと、 当時は情報が殆どなく謎のベールに包まれていたという歴史が明らかになります。 国内外問わず細々とブリードされているような声も聞きますが、 そもそも販売される機会が少ない所を見ると絶対数は依然少ないのでしょう。 ただしこのカメの良さは少なくとも稀少性の高さではなく、 しばしば玄人にならなければ魅力が分からないと言われますがここではそこまでハードルを上げるつもりはありません、 きちんとポイントを挙げれば少しずつ理解を深めることができます。 例えば頭部の黒地に黄色い模様というのはアジアンタートル定番の配色ですが、 鼻先まで一直線にかけ抜ける勢いの良いストライプは極めて洗練された素晴らしい模様のひとつで、 受け手が熟練すると緑色に濁った水からこの顔がひょっこり覗くだけで興奮したりします。 また意外と知られていないかもしれませんがオスとメスでは甲羅の形状と体つきが異なり、 オスの甲羅はキール中央部だけが高く盛り上がり縁甲板付近はフレアーに、 どこかで見覚えのあるがっしり発達した前肢はミナミイシのオスと共通の特徴で、 全体像は非常に男らしく戦闘的です。これらは成熟するに連れ更に完成度を増すことに。 A個体は顔のラインがくっきりとし前肢の鱗もほんのり色付くという見事な仕上がり。 B個体は尾切れと第3椎甲板に若干の落ち込みがありますが、 いずれにせよ繁殖の可能性も見えてきたこのサイズで出回ることは滅多になく貴重です。 少し前まではキャラ的に近かったカントンクサガメと同じように扱われていましたが、 相方が急な価格高騰を迎える中、本種はどのように動いていくのでしょうか。 |
アンナンガメ (中国タイプ) Mauremys annamensis |
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背甲が独特のアーモンド型に育ったアンナンガメです。入荷が少ないながらも人気の ベトナム産が細々と入荷されていますが、今や中国産の方が流通量が少なく、 逆にこちらの方がレアかもしれません。腹甲の黒い模様はくっきりと出ており、 中央部もべっこり凹んでいて確実にオスだと分かります。背甲はツルツルに育っており、 不思議な金属光沢の様なものが出ています。ロカリティにこだわる方は種親として使って下さい。 |
アンナンガメ (アルビノ) Mauremys annamensis "var" |
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神々しささえ感じさせるオーラを放つ、貴重なアルビノのアンナンが入荷しました。まるで天然記念物に 指定されているかの様な雰囲気です。ノーマルカラーが黒地な為、アルビノになった時には 物凄い存在感を発揮します。色は抜けても顔のラインはくっきりと出ており、元来持つ魅力も 損なわれる事はありません。10年前にアメリカのブリーダーから出された、オンリーワン個体です。 |
アンナンガメ (アルビノ・♀) Mauremys annamensis "var" |
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マニア放出の素晴らしい色変個体! 極めて珍しい逸品です、アルビノアンナンガメ・メスが入荷しました。 世界的に見ても殆ど見かける事のできないアンナンガメの色彩変異。 今回は昔来たベビーの頃から長年に渡り大切に飼い込まれ、 完全なアダルトサイズにまで育ったメスを特別に出してもらいました。 原色が黒地ベースのカメだけに色が抜ければ一気に豹変、 その姿からはまるで後光の差しているかのような神々しささえ感じられます。 首をぐーっと伸ばして人目もはばからず堂々とバスキングする姿はもはや芸術的。 こんなに有り難味のあるカメも珍しいですがやはりそこはアジアのカメだからでしょうか、 日本人の心の奥に染み入る不思議なオーラのようなものが見えてくるような気がします。 どうしてもオスが見つからないようで現在オスを持っているという方もいないのでしょうが、 どうかこの血を絶やさないでおく為にもノーマルのオスとかけて子供をとっておきたい所です。 アジアのカメが規制されてしまって以来アンナンガメ自体出回る事が少なくなってしまいましたが、 昔からこの種に惚れ込んで大切にされている方も少なくないと思います。 当店では過去にも一度取り扱った事がありますが今回のこのメスでラストですので、 この個体を見て食指が動いた方はお問い合わせ下さい。 |
カスピイシガメ (ベビー) Mauremys c. caspica |
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カスピイシガメです。お客様繁殖個体です。カスピイシガメの繊細な縁甲板の模様は すでにこのサイズで薄いながらも出始めており、この後飼い込んだら非常に楽しみです。 今回も尻尾の先までしっかりした完品です。幼体の特徴である腹甲のオレンジも美しく、 餌食いもよく悪いところが見当たらない優良個体です。 |
カスピイシガメ (♂) Mauremys c. caspica |
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国内CBの飼い込みのオスが入荷しました。さすがはCB、背甲も腹甲もピカピカに育っています。 特に、肋甲板・縁甲板の網目状に走るオレンジのラインは見逃せません。 頭部、首筋、四肢のラインもよく出ており、カスピイシの魅力が最大限に感じられます。 |
カスピイシガメ (♂) Mauremys c. caspica |
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アーモンド型の背甲に色とりどりの模様がエキゾチックなイシガメ科のカメです。 最近安く売られていますがある程度育ったサイズのほとんどがワイルド個体なのを考えると、 大事にCBを採る事を考えなければならない種類です。 |
カスピイシガメ (♀) Mauremys c. caspica |
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超特大サイズのメスのカスピイシが入荷しました。比較的よく見る事のできる本種ですが、大型個体の 流通はかなり少なく、CBからここまではかなり時間もかかりますし、これ程大きく育った個体はなかなか 見る事ができません。大きくなっても顔の横に出るラインはそのままで、途切れる事はありません。 縁甲板に出るリング状の模様もまだはっきりと残っています。当然人工飼料も食べる優等生です。 若干尾切れあります。 |
カスピイシガメ (Pr) Mauremys c. caspica |
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お客様飼い込みのカスピイシがペアで入荷しました。ニホンイシガメが和のカメなら、 カスピイシは洋の風情を感じさせるカメです。飼育水の汚染にさえ気をつければ飼育は難しくなく、 初心者の方でも問題なく飼育できます。今回は珍しくオスが大きめ。若干甲欠けがありますが、 それ程気になりません。段々数が減ってきているので、国内CB化を進めていきたいですね。 |
ウンキュウ (国内CBベビー) Mauremys japonica × Chinemys reevesii |
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国内のウンキュウに拘るブリーダーの方が繁殖した美個体の入荷です。 ウンキュウとはニホンイシガメとクサガメのハイブリッドの事で、お互いの特徴が様々な比率で表れる事、 ウンキュウ同士をかけあわせても累代繁殖が行えるなど、なかなか興味深いカメです。 今回はいわゆる”イシガメタイプ”と呼ばれている個体達で、 1匹は殆どイシガメの外観、もう1匹は甲羅はクサガメチックですが体は殆どイシガメです。 どちらが良いというよりは好みの問題なので、お好きな方をお選び下さい。 |
ウンキュウ (岡山産・アダルト・Pr) Mauremys japonica × Chinemys reevesii |
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天然岡山産長期飼い込み個体のかなり大きなウンキュウ/アダルトペアの入荷です。ウンキュウはニホンイシガメとクサガメの交雑個体で、 同じ棲息地にイシガメとクサガメが同じ位の比率で居れば良いのですが、中途半端にどちらかが多かったり少なかったりすると 交雑が起こってしまうようです。前述の様な環境によっては自然交雑してしまい問題視されている部分もありますが、 ここまで立派に育ってしまうと1つの品種として捉え、美しいと感じてしまいます。今回の個体は貴重なイシガメタイプで、 特にオスは頬にクサガメのラインが入らない点で非常に珍しいです。体色も落ち着いた配色で渋さの極みを感じられます。 反してメスはイシガメにもクサガメにも見られない明るい茶色が眩しく、サイズのせいもあってかとても迫力があります。 餌は選り好みせず何でも食べ、人が覗くと首を伸ばして嬉しそうに寄ってきます。 ウンキュウの性質上1点モノですので観賞用に大切に飼い込んで上げたいですね。 |
ニホンイシガメ (シャンパンゴールド) Mauremys japonica |
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奇跡の発色です!! 結構な数を目にする事ができるイシガメですが、今回は非常にクオリティの高い 個体が入荷しました。パッと見て感じるのは、その濁りの無い黄金色です。 そして頭部には惜しみなく発色したオレンジ。甲羅に染まりはあるものの(次第に消えます)、 その下に隠れた色の良さは格別です。しかも甲ズレ・尾切れの無い綺麗な個体です。 |
ニホンイシガメ (スペシャルオレンジ) Mauremys japonica |
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普段はオークションにのみ出品しているニホンイシガメですが、今回はあまりに綺麗なので 思わずHPにUPしてしまいました。ここまで美しいイシガメはちょっといません。写真を見れば お分かり頂けますように、強烈なオレンジが甲羅はおろか、頭の隅々までベッタリと乗っています。 ほんの少し尾切れですが、甲ズレも爪とびもありません。 まだ甲長4cmですが人工飼料ガンガン 食べてます。大きくなったらどんな色になるのでしょうか、楽しみです。 |
ニホンイシガメ (スペシャルオレンジ) Mauremys japonica |
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極美!! 流通量もそれ程少なくはない本種ですが、ここまで綺麗な個体は極めて稀です。この個体の 特徴はなんといっても頭部や背甲にベッタリと乗ったオレンジ色です。甲羅にオレンジはたまに 見かけますが、頭部にまで乗るタイプはそういません。椎甲板のシームに沿って発色したブラックは、 ちょうど全体を引き締めている様でグッド。これが本当の黄金色のカメなのかもしれません。 入荷して直ぐのご紹介ではなく、何ヶ月も温存していた当店一押しのイシガメです。 |
スペインイシガメ (EUCBベビー) Mauremys l. leprosa |
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この配色は派手なのか地味なのか、実に深みのある表現です。 長くい続けた幻のイシガメという座から降りた今こそが腕の見せ所、EUCBのスペインイシガメが入荷しました。 イシガメと聞いてふと日本や中国などアジアの国々を思い出してしまうのは、 日本固有種のニホンイシガメが私たちにとって最も身近なミズガメのひとつであることが大きく影響しているでしょう。 実際にバタグールガメ科、別名アジアガメ科に属する種の殆どは広義のアジアを中心に分布していますが、 ニホンイシガメの分類されているMauremys属にはヨーロッパの仲間も含まれており、 同じユーラシア大陸でも遠く離れた欧州に暮らすイシガメと、 極東に暮らすイシガメとが同属という事実は実に新鮮であると同時に不思議な感覚です。 3種の内、カスピとギリシャは同一視されてしまうこともありながら昔から馴染み深い存在でしたが、 スペインだけはイシガメ属最後の砦とまで称されるほど姿を見かけることができず、 長年に渡り謎のベールに包まれていたため手元にやって来ることを想像させてくれさえもしませんでした。 他のどの種にも似つかない独特の風貌、これはヨーロッパの古典的な美が集約されていると形容するに他なりません。 緑色をベースに赤系のパターンを配置するというのは米国ではもはやお家芸でしょうが、 国が異なれば彩色に用いられる色質も異なるということがよく分かります。 このカメの姿を眺めているだけで、ただそれだけでその奥に広がる異国の風土や文化までをも感じさせるというのが、 上品な佇まいで我々を楽しませてくれるヨーロッパのイシガメの魅力です。 ハッチリングこそ神経質に思われがちですが、 少し育って環境に馴染んだ途端頑丈になるというのは他のイシガメと同様で、 繊細な外観とは裏腹にバタバタと走り回り撮影どころではないほど活発。 中途半端な低温にさらさなければ特別心配する点も見当たりません。 流通することさえままならなかった昔とは違い、 価格帯も落ち着いてきた今日ではじっくりとそのムードを満喫することができると思います。 色や形以上に雰囲気を大切にしたい水棲ガメの代表格です。 |
スペインイシガメ (Pr) Mauremys l. leprosa |
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本当に何年振りかと涙が出るほど喜ばしい即戦力数歩手前の性別確定ワイルドヤングアダルト! 知る人ぞ知るミズガメ界の陰のスターが躍動感溢れる姿にて堂々のお出まし、 スペインイシガメ・ペアが入荷しました。 Mauremys属は私たちが散々お世話になっているニホンイシガメを含むグループで、 現在では分布エリアや形態の違いから複数の括りに分けられる説と、 或いはクサガメやハナガメと言った独立したものらを統合する説が提唱されています。 大まかに把握できるのはイシガメとハナガメ、クサガメとカントン、ミナミイシとアンナン、 そして欧州とその周辺に暮らす三種と言うような分け方で、 それぞれのシルエットを見比べれば自ずと共通点が浮かび上がると思います。 かつてはどの仲間もほぼ満遍なくコンスタントに流通していたはずでしたが、 およそ十年ほど前から何処かで歯車が狂ってしまったのでしょうか、 主にアジア圏の種類が続々とCITES入りする中でそのどれもが姿を消していきました。 最近ではそんな有様を稀少価値の上昇と捉える向きが強く、 しかしながらそれはあくまでもアジアのカメに限られた話のようで、 ヨーロッパイシガメの三人組は影を潜めることを余儀無くされたのです。 思い返せば確かに元々人気者とは言い難いか弱き存在でしたし、 今日でも見かけられなくなったとは言え困っている人はそう多くはないかもしれません。 ですがこのメンバーで唯一幻と称され稀少種として扱われたスペインが数年前にまとめて輸入された時、 たとえそれが一瞬だったとしても日本各地に散らばる愛好家がそっと沸き立ったのも事実。 あの出来事のせいで印象が悪くなってしまったと言う話はそっと胸にしまい込み、 こうして彼らの勇姿と再び巡り合うことができたこの日を満面の笑みで祝福しましょう。 今回やって来たのは実に何年遡れば良いのやら、 久方振りにその姿を現した性別もはっきりと分かる拳サイズのペア。 それはつまりどういうことか、 あの時のラッシュで入手できたのは殆どが幼体に近いものばかりで、 スペイン産のお地味ななりをしたタイプが崇め奉られていた時代を彷彿とさせる、 しっかりと育った大きさでお迎えできるのは嬉し過ぎるサプライズ。 しれっとペアを組んでご紹介していますがよく思い出して下さい、 目にする個体全てがオスばかりで必死にメスを探し求めたあの頃を。 何事も無かったかのように、まるで当然のことのように雌雄を揃えて、 しかも人工飼料にも普通に餌付いた何もかもが恵まれている最高の状態です。 |
モロッコイシガメ
Mauremys leprossa ssp |
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ついに来ました。モロッコイシガメ(Mauremys leprossa ssp)です。 背甲・肋甲・縁甲に橙色の斑紋が綺麗なモロッコ産の本物個体。配合飼料、 ガツガツ食べてます。 ヨーロッパ産イシガメを収集されている貴方、『買い』です! |
ホオスジイシガメ
Cuora trifasciata × Mauremys mutica |
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別名イバーソニーイシガメ。未だにサイテス種です。 雑種と言ってしまえばそれまでなのですが、それなりに味わいのあるカメです。 これはこれでうまく繁殖させていけば良いのではないでしょうか。 |
ヤエヤマイシガメ (石垣島産) Mauremys m. kami |
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石垣島産のミナミイシガメです。何故こんなに白いんでしょう? 特に今回は白さが際立った個体を 選び抜いてきました。その象牙色の背甲はすでに成長線も現れ、ベビーの弱さは微塵も感じさせません。 当然人工飼料も大丈夫です。将来が楽しみなCBベビーです。 |
ヤエヤマイシガメ (石垣島産・CBベビー) Mauremys m. kami |
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大理石のような乳白色の背甲を持つ石垣島産ミナミイシガメが入荷しました。俗に言うヤエヤマイシガメです。 今回は前回よりも白さが際立った個体を選び抜きました。甲羅にはすでに成長線が現れ、ベビーのひ弱さは 感じられません。当然CBの名に恥じず、Mazuriミズガメフード・咲ひかり・シュリンプFなどの人工飼料も大丈夫です。将来が楽しみなCBベビーです。 アダルトの甲長でも20cmほどであまり大きくなりません。象牙色の甲羅を保ちつつ珠玉の1匹に育てあげて下さい。 |
ヤエヤマイシガメ (国内CBベビー) Mauremys m. kami |
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お客様繁殖個体のヤエヤマミナミイシ・ベビーサイズの入荷です。この個体は背甲のアイボリー調の色彩や腹甲の班の薄さは典型的な本種 の特徴として表れていますが、目の横のラインは濃く太く明瞭で綺麗です。 ミナミイシガメの沖縄地方の亜種ですが、実は大きくなれば本島でも屋外越冬可能な強健種です。野生個体は夜行性ですが飼育下では昼で も普通に活動します。まだ小さなサイズですが甲羅はしっかり硬く、今後の健全な成長も望めそうです。よく見ると椎甲板に 甲ズレありますが、キールのラインはブレていないのでそう気になりません。 餌はMazuriミズガメフードや咲ひかりなど問題なく食べています。元来活発な性格なのでよく動き、カメを初めて飼われる方にも楽しんで 飼育して頂けます。 |
ヤエヤマイシガメ (ベビー) Mauremys m. kami |
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少し育った元気なヤエヤマイシのベビーです。今回も体色の綺麗な個体ばかりセレクトしました。 肌の色はうすく透き通るようですが、目の横のラインはハッキリと出ています。 そして背甲も透き通る象牙色で非常に美しいです。 全個体餌食いバッチリで、Mazuriミズガメフードを撒くと我先にとほお張り、爆食します。 最大甲長は20cmほどで、名前にヤエヤマとありますが大きくなれば屋外越冬も可能な飼いやすい種です。 |
ヤエヤマイシガメ (与那国島産) Mauremys m. kami |
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嬉しいロカリティ付きのミナミイシが入荷しました。亜種ヤエヤマミナミイシは、基亜種に比べて 若干色が薄めですが、今回はその中でもさらに色の薄い個体です。加えて背甲にまで模様が入っており、 非常に美しいです。やはり貪欲なミナミイシ、既に人工飼料など大好物の1つの様です。 |
ヤエヤマイシガメ (M) Mauremys m. kami |
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綺麗に育った安心サイズのヤエヤマイシガメが入荷しました。背甲にまだら模様が入っており、 いつものミナミイシとは違った雰囲気です。フラッシュを焚くと眼をつむってしまう為、 写真が悪いですが、撮影を止めると普通にその場から逃げ出そうとしますし、 餌食いも人工飼料に餌付いていて問題ありません。今年の冬は屋内での加温飼育が良さそうですが、 来年からは屋外での冬眠も普通にできそうです。 |
タイリクミナミイシガメ (琵琶湖産) Mauremys m. mutica |
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充実した甲羅の厚みと頬のラインおよび頭頂部の濃厚な色合いが満足度を高める稀少な基亜種! 今や入手困難とされ一部のファンから熱狂的な支持を受けている琵琶湖産のワイルドF1、 タイリクミナミイシガメが入荷しました。 元々は本当に何てことは無いごくごく一般的な国産種のひとつで、 下手をすれば本土を主な分布域とするニホンイシガメの方が心配の種であり、 元来強健な体質も相まって正直なところあまり大切にされている様子も感じられない、 良くも悪くも色々な意味で大変に飼育のし易いミズガメのひとつでした。 一番の原因は言わずもがな過度な採集圧に依るところなのですが、 不運にも局所分布であったことが棲息数の減少に拍車を掛け、 あれほどわんさか湧くように流通していた亜種ヤエヤマでさえも、 近年では国外への輸出許可が降りなくなるほど存続の危機に直面しています。 大別すれば基亜種と亜種で二系統、前者は例えば並の大陸産とベトナム産、 それに関西圏へ拠点を構える国内産に分類することができ、 後者はおおよそ島の名前で分けられる場合もあると言った具合です。 ベトナム産については外観の大きな差異により昔から付加価値を与えられ、 外国産の基亜種は輸入が極めて困難なことから国産のそれと区別されるようになり、 残る国産基亜種も最近では殆どフィールドに姿を現さなくなったと言いますから、 少し足を延ばせば手に入るものでも無くなってしまったようなのです。 カメ全般における急速な国内CB化の必要性が叫ばれて久しい今日ですが、 こと日本のカメとなると途端にその現実味がひしひしと感じられるようになり、 本当に自分勝手なのですがせめて自国のものだけは守ってやりたいと願うのは私だけでは無いと思います。 今回やって来たのは滋賀県は琵琶湖に産する種親より繁殖された、 可愛らしくそれでいて既に甲羅もしっかりと成長した安心サイズのベビーたち。 体全体にミナミイシの幼体とは思えぬはち切れんばかりの厚みが見られると共に、 頭部全体の色合いはべったりこってりとしており、 腹甲の大部分が暗色に覆われるところもまた場を盛り上げる重要な特徴です。 意外と多甲板が出易い種類なので、色薄で綺麗なのですが一匹のみ安価に設定しました。 毎年このような微笑ましい光景が拝めると良いのですが先行き不透明な状態なので、 目の前にいる内に押さえておきたいそんなカメです。 |
タイリクミナミイシガメ (ベトナム産) Mauremys m. mutica |
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貴重な貴重なベトナム産の基亜種ミナミイシが入荷しました。ドイツのマニアックな ブリーダーがこだわり抜いて増やした、純血・サイテス付きです。中央のキールがやけに立っていたり、 鼻先が尖っていたり、目の横から首にかけてのラインが顕著に現れていたりと、 同じ基亜種でもまた違う特徴が現れています。甲ズレも尾切れも無い、極美完品CBです。 Mazuriミズガメフードを一生懸命食べています。ちょっと値段は張りますがその価値は十分です。 |
タイリクミナミイシガメ (琵琶湖産・国内CB) Mauremys m. mutica |
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国産だからと決して侮れない下手な外国のカメよりも入手困難なピュアブラッドのワイルドF1! 同じ基亜種でもどちらかと言えばベトナムのタイプに近い黒々とした体色が素敵過ぎる、 琵琶湖産のタイリクミナミイシガメが入荷しました。 かつて人々が今日ほどミナミイシガメに執着した時代があったでしょうか、 我々の方では俗に駄ガメと呼ばれる類にまとめて括られるような始末でしたから、 多くの人にとって関心が沸かず粗雑に扱われていた感も否めない、 そんな不遇な人生を送ることを余儀なくされていたミズガメのひとつでしたが、 今年に入って日本国内からの輸出が事実上不可能になると共に、 元々市場に出回っていた大陸ないしは台湾原産の個体群もとんと姿を見かけなくなり、 果ては本州に産する基亜種ですらも採集が困難になるほど棲息数が減少しているらしく、 根っからのミナミイシ好きにとっては非常に辛い現実を突き付けられる状況を迎えています。 十年近く前よりロカリティに拘ったブリード計画は既に始動しており、 ごく一部のマニアが様々な形質を見比べては議論を交わす風景にも微笑ましさが垣間見られたものの、 現在では集めようにも肝心のものがいないため手の出しようが無く、 人知れず味わっていた小さな楽しみをひとつ奪われてしまったような、非常に残念な心持ちです。 今回やって来たのは実に素晴らしいタイミングでリリースされた、 昨年秋に琵琶湖を故郷とする種親から誕生した国内CBの飼い込み個体。 一目見て興奮を抑え切れない原因となっているのは裏も表も前も後ろも、 どの角度から眺めても一様に黒味の強さが見て取れるこのカラーリングに他ありません。 もはや耳の模様だとか腹甲の斑紋だとかはどうでも良く、 ただただこの黒々とした体色に明白なタイリクミナミイシであることを疑う余地も無い、 或いは少し風変わりな雰囲気により一層の魅力を感じてしまうのも止む無しと言った、 願わくば何匹も抱えてしまいたい衝動に駆られるのも自然の成り行きなのでしょう。 もちろん甲羅の厚みなどその他の典型的な特徴も外しておらず、 パーフェクトにパーフェクトを重ねたような何度も頷きたくなる納得の良品。 何よりもこの安定した兄弟間の形質が全てを物語っています。 個体Aは甲ズレ無し、 個体Bは肋甲板が均一に分かれている他に特筆すべき事項は無く、 一刻も早く成長後の姿を拝んでみたい注目度抜群の二匹です。 |
タイリクミナミイシガメ (国内CB・S) Mauremys m. mutica |
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ハッチベビーよりツルンと育った安心サイズです。 お探しの方はこの機会に、国内CBのタイリクミナミイシガメが入荷しました。 中国大陸を中心に、日本国内にも分布する水棲ガメとして知られるミナミイシガメ。 世間一般にはイシガメやクサガメ、そして外来種ですがアカミミガメほどは認知されていないかもしれませんが、 沖縄の島々に棲息する個体群は亜種ヤエヤマイシガメとしてきちんと分類されています。 また本島には関西地方に限り基亜種が分布しています。 これらのルーツは中国大陸産の個体群が起源、つまり移入により分布していると考えられており、 それはヤエヤマの主要分布域が台湾など大陸側に程近いことや、 時代は遡りますがかつて日本の都が奈良や京都にあり大陸よりもたらされたのでは、という説があります。 この個体は産地こそ不明なものの、 頭部の地色と似つかぬ色の耳横ラインとそれを縁取る暗色の細ラインがコントラストをより強調し、 目つきも可愛らしいヤエヤマとは違いどちらかと言えば少し厭らしい印象さえ与える鋭さなどに、 典型的な基亜種の特徴が出ています。 同じ基亜種でもう少し淡い色合いのものもいない訳ではありませんが、 パッと見の判り易さは嬉しいポイント。 大きくなるに連れて甲の厚みも増し格好良く変身していきます。 縁甲板が1枚多いことと、 尾切れはありませんが先天的なショートテールのためお値打ち特価! |
タイリクミナミイシガメ (M) Mauremys m. mutica |
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今や流通の殆どがヤエヤマ亜種、昔ながらの基亜種はめっきり少なくなりました。お客様委託のタイリクミナミイシの入荷です。 イシガメマニアの方の中ではミナミイシの中でも基亜種のみを丹念に集めていらっしゃる方も少なくないと思います。 このサイズではまだ典型的な特徴が確認し辛いですが、アダルトサイズになると甲が高く盛り上がったり 頭部に厚みが出たりと迫力のある姿になる傾向が強いです。基本的にはとても丈夫なカメで屋外越冬は勿論できますし、 このサイズでは皮膚病なども起こりにくいので初めてカメを飼われる方にも安心です。 出物が少ない種類ですのでこのサイズから見事に育て上げて下さい。 尾のアップの写真はこちら。 |
タイリクミナミイシガメ (M) Mauremys m. mutica |
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今や基亜種はかなりの希少種です。飼い込み個体のミナミイシが入荷しました。 やはりヤエヤマ亜種に比べて体色も濃く、腹甲の斑紋の面積も広いです。ベビーでは怖いという方も、 このサイズまで育っていれば安心でしょう。さらに飼い込みという事で餌食いなども問題ありません。 将来的に繁殖に参加できれば良いと思います。 |
タイリクミナミイシガメ (M) Mauremys m. mutica |
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人気種につきお探しの方はお早めに! こだわりのコレクター秘蔵の放出個体です、ミドルサイズのタイリクミナミイシガメが入荷しました。 全身から生命力が溢れるこのカメは中国大陸や日本国内など様々な分布域に棲息し、 表向きは一般種を装いながらも昔からイシガメフリークを熱くさせてきた一面を持ち合わせるポピュラーな水棲ガメ。 特に中国やベトナムの個体郡は分厚い甲羅と はっきりとした横顔のラインが特徴的なことから特に珍重され、 またその希少性の高さも合わさって入荷してもすぐ取り合いになってしまう事もしばしばです。 国内に棲息するヤエヤマ亜種と比べられる機会が多いのですが、 今回の個体も明らかに顔付きの異なった見事な2匹で、 確かに正面から見た両サイドのキール部分の盛り上がり方や 甲羅全体のしっかりとした厚みなどからは十分にその特徴を伺うことができます。 残念ながら多甲板なのが玉に瑕ですがその分価格も抑えました。 ご存じの通りワイルドなどが新たに入ってくる事はもう殆どありませんので、 種親用に考えている場合は少しでも育ったサイズは貴重です。 既に屋外越冬も経験済みの屈強な個体達、お勧めです。 |
タイリクミナミイシガメ (中国産・♂) Mauremys m. mutica |
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日本国内にも棲息する昔から馴染み深い種類ですが、 他のイシガメには無い重厚な迫力があります。 皆さんお探しの中国大陸産、 お客様委託の基亜種タイリクミナミイシガメ・オスの入荷です。 中国から始まりベトナム、八重山、関西地方にまで棲息するミナミイシガメは、 よく見比べると体型や色彩にバリエーションがあります。産地によるとも言われますが、 この個体は褐色のボディにうぐいす色の頭頂部、 そして目の後ろのラインは太くクッキリと 典型的な特徴が表れています。また前から見てみると 甲羅の厚みと前肢のたくましさに圧巻させられるでしょう。 これがミナミイシあって他のイシガメに無い最大の魅力です。 甲板に分かれた部分がありますが河原の石の様にツルツルとした質感のお陰でそこまで気にならないと思います。 お腹もべっこりとへこみ始めたオス、良い仕事をしてくれることうけあいです。 |
タイリクミナミイシガメ (滋賀県産・♂) Mauremys m. mutica |
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長い年月をかけて鍛えに鍛え上げられた逞し過ぎる剛腕にフロム琵琶湖の勇姿を見よ! 昨今では如実に数を減らしていると言われる本州産の立派な飼い込み個体です、 タイリクミナミイシガメ・オスが入荷しました。 そのルーツは中国大陸にあるとされながら、 我が国にも分布していることで親近感を覚えやすいミナミイシガメは二亜種に分けられており、 沖縄に暮らす亜種ヤエヤマは今でこそ当たり前のように流通していますが、 その昔は大陸部よりもたらされる基亜種の方が大半を占めていたと言います。 学名こそ与えられていないものの外観の相違から実分類以上の系統が知られ、 タイリクミナミイシの中にも俗に中国タイプ、 台湾タイプ、ベトナムタイプなどと細かく分けることができます。 日本の関西地方に根付いたのはその台湾タイプと同類であるとされていて、 かつて何百年も前に移入された個体群が定着したもの、 つまり今風に言い換えれば外来生物と言うことになってしまいますが、 ホビイストにとってはその血筋も可能な限り維持し続けたいと言うのが本音であり、 中にはロカリティ別にきちんと繁殖させているブリーダーまで存在しています。 今回やって来たのは滋賀県は琵琶湖に産する、 まるでカメが変わったように厳めしい顔立ちを手に入れた長期飼い込みのオス。 こうして書くといつでも気軽に採集しに行けそうな気がしてきますが、 ベテラン採集人によるとここ数年で際立って開発が進み棲息数が激減しているらしく、 同じ時間を掛けても得られる釣果は何分の一にまで乏しくなっているとのこと。 いくらオリジンのカメでは無いと言えなかなか寂しい思いをさせられるものですが、 時代の流れもあってこればかりは致し方ないと受け止めるべきでしょうか。 しかし改めて目前にするとその風貌につい惚れ惚れとさせられてしまうのがマニアの性、 目の前の獲物をバッタバッタと薙ぎ倒さんばかりの腕っぷしは野生個体ならではの持ち味で、 甲羅の自然なフォルムと相まって人に育てられたカメには見られない雰囲気が素敵過ぎます。 縦に厚みの増した頭部がつくり出す表情は心なしか殺気立ち、 気安くメスを近付けようものなら生け贄に捧げるかの如く振り回されてしまうのでしょう。 緑がかった黄褐色の肌が観賞価値を高めた一匹です。 |
タイリクミナミイシガメ (♀) Mauremys m. mutica |
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体中の至るところに基亜種らしい大切な要素が散りばめられた繁殖も間近の飼い込み個体! 今となってはたとえ国内産であっても入手困難になりつつある貴重な種親候補、 タイリクミナミイシガメ・メスが入荷しました。 第三のイシガメとでも言いましょうか、ニホンイシガメやクサガメに続き、 我が国が誇るジャパニーズタートルの一種、ミナミイシガメ。 この時点で既にお気付きの方もいらっしゃるのでしょうが、 厳密には後の二種はどうやら純粋な日本のカメとは言い難いらしく、 それもそのはず、彼らのルーツは中国大陸方面にあると考えられているため、 遠い昔にこちら島国まで齎されたものであると言う説が有力です。 しかし裏を返せば分布する場所によって様々なバリエーションが生まれ、 本種も最低限沖縄県のタイプが亜種ヤエヤマとして、 中国、台湾、そして本州関西地方のタイプが基亜種タイリクとして分類され、 その他にも細かな地域個体群の存在が囁かれています。 昔からマニアはそれらを区別してコレクションし、或いは繁殖にも努めて来ましたが、 絶大な人気を誇る訳では無いこのカメを長きに渡りペットトレード上で保持し続けることは難しく、 近年では随分流通量が減少してしまいました。 日本にも縁のある馴染み深い種類のひとつですから、 危なげなく後世に語り継ぐことができれば幸いかと思います。 今回やって来たのは間も無く成熟を迎えるであろう、 ふっくらしっかりと育ち産卵も視野に入るサブアダルトのメス。 鶯色をベースにした頭部に映える目の後ろのイエローバー、 瞳を横切るラインもヤエヤマに比べ色濃く引かれ、 こんもりと柔らかく盛り上がった背甲のシルエットに、 椎甲板のキールも力強く残った、 おまけに四肢の濃厚な黄色味も併せて素敵な形質が盛り沢山の贅沢な仕様には、 説得力以前にただシンプルに所有欲をそそる魅力が詰め込まれています。 これで雌雄が揃っていれば言うこと無しだったのですが、 却ってそれでは前の所有者も手放さなかったでしょうから、 こうして出物として再び世間の目に晒されることで一歩を踏み出すきっかけとなれば、 そんな思いを込めてこの場へ掲載する次第です。 系統維持と言うのもなかなか難しい作業ではあるものの、 誰かがやらねばそのまま減少の一途を辿って行く訳ですから、 リリースしたのち吉報が再び返って来ることを心より祈っています。 |
タイリクミナミイシガメ (パターンレスキャリコ・♂) Mauremys m. mutica "var" |
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いつも見ていたはずの黒斑が突如として消え失せた裏返せばそこはパターンレスキャリコ! 目元と顎に桃色をあしらった顔立ちはまるでマスクを被ったような滑稽さが伺えます、 タイリクミナミイシガメ・オスが入荷しました。 キャリコという言葉は爬虫類の世界でもしばしば聞かれるようになりましたが、 元々は金魚の方でよく用いられてきた改良品種の名称です。 原義を辿ると更紗と呼ばれる文様染物のことを指すようで、 確かに多様な色彩や模様が入り乱れた豪奢なデザインは異国情緒に溢れ、 紅白に黒が交じった魚の姿を容易に連想させます。 金魚においては彩り豊かな奇抜さが全面に押し出された表現となっていますが、 爬虫類の場合には少々意味合いが異なり、 例えばアルビノやリューシスティックなどある程度これまでの知識や経験に基づき説明がなされるものの他に、 どうしても不可解な要素が盛り込まれた謎の色彩変異の総称として認知されています。 一言で分かり易く言うとすれば不思議な色抜け、 余計に分かり難くなったかもしれませんがそれも致し方のないことで、 つまり何だかよく分からないものに対する呼び名として設定されたに過ぎない、 非常に奥深く未だ解明に至ることのない大いなる可能性に対する人間からの評価なのです。 気になる遺伝性云々については一世代限りのものなのか、 それともメンデルの法則にすら当てはまらない新たな発見を伝えてくれるのか、 趣味として生物と向き合う我々にとっては知的好奇心を掻き立てる重大な要因だと思います。 今回やって来たのはかつて中国本土より輸入されたワイルドの長期飼い込み個体。 一見すると並のミナミイシガメとは大きな変わりが無いように感じるでしょう、 しかし顔の一部にさりげなくピンクが発色しており、 特に裏から見た喉元の色抜けが著しく良い意味での違和感を覚えます。 そして最も分かり易いのは腹甲に連なるはずの黒い柄が一切見当たらないこと。 よく基亜種とヤエヤマを見分けるポイントのひとつとしても紹介される大切なアイデンティティなのですが、 この個体については何の躊躇いもなく模様が消し飛び、 キャリコという立派な突然変異体であることを証明しています。 嬉しいことに性別はオス、実験的な繁殖計画を試みる上でこれほどの利点は無く、 ノーマルのメスとひたすら交配させてみれば新たな扉が開けるかもしれません。 |
タイリクミナミイシガメ (ホワイトキャリコ・♀) Mauremys m. mutica "var" |
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全身が漂白され周辺一帯に高級感を漂わせる象牙製の甲羅へと生まれ変わりし奇跡の超絶美! 元の姿を綺麗さっぱり忘れさせる贅沢極まりない配色は唯一無二のオンリーワンです、 ホワイトキャリコのタイリクミナミイシガメ・メスが入荷しました。 なんということでしょう、 いくら突然変異とは言えここまでのクオリティを導き出すことができるというからには、 元の素材が何であろうとも全てを美しく激変させてしまう大いなる破壊力が内在することを真正面から肯定する他ありません。 ただそうは言っても奇抜な特徴を持たない素朴な体色の本種からしてみれば、 原種の垣根を遥か高く跳び越えてこれほど大胆な犯行に及んだことについてはただただ感嘆の念を抱かざるを得ず、 胸の内を曝け出したかのように真っ白な甲羅はその純粋さに対面するこちらの意識まで吸い込まれてしまいそうです。 しかし光あるところに影があるというのはこの世の真理なのでしょうか、 華やかな舞台の袖からひっそりと姿を見せる頭部と四肢に流し込まれた墨は全体像に立体感を生み出し、 そこに映し出される幽玄な世界はとてもこの世のものとは思えぬ妖しさを容赦なく突き付け、 互いに背反した双方の性質がぶつかり合う瞬間に発生する衝撃の大きさがこの個体の価値を比類なきものにまで高めています。 白磁の如く明かりを吸収しながらも輝きを放つパターンレスの甲が持つ暖かみに生を感じ、 まだらに乱れた顔面および頭頂部の染め分けはその隙間が桃色がかるほど劇的な変化を魅せる、 キャリコという単純そうで複雑な言葉は大変に意義深いがために万事を一言で言い表すことは事実上不可能に近いのです。 現物が我々に訴えかける崇高な存在感は持つ手を震えさせるほどのインパクトがあるのも確かですが、 ミナミイシガメに元来備わる力強さが損なわれた形跡は一切なく、 飼育についてはほぼ全くノーマルと同様で構いません。 中国市場の活性化が仇となり今回のような重度のキャリコ、 すなわち完全に白くなるようなハイレベルの個体が日本に入り込む隙は今後ますます狭まっていくと考えられます。 ある種の究極とも捉えることのできるこのような逸品は未来永劫語り継がれるべき真の意味での財産です。 |
ギリシャイシガメ (ベビー) Mauremys rivulata |
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うる目とピンク色のチークが上品で可愛らしいです。ベビーサイズのギリシャイシが入荷しました。 写真撮影時には前に道がある限りトコトコと歩き回り、撮影終了後水に戻すと四肢を思いっきりバタバタさせて泳ぎ回っています。 首筋と四肢のストライプラインは明瞭に発色し、頭部にも緻密なブルーのラインが入っています。 さらに背甲の渦巻き模様は近縁種のカスピイシガメより細かくはっきりと出ます。 カスピとの大きな違いは腹甲が殆ど黒に染まる事で見分けがつきます。アゴもピンクに染まって美しいです。 大きくなれば屋外越冬もできてしまう丈夫なイシガメ。Mazuriミズガメフードに果敢にかぶり付きこれからの成長も早そうです。 |
ギリシャイシガメ (S) Mauremys rivulata |
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カメが好きな日本人にとっては原点回帰とも言える素朴なデザインに惚れる哀愁のリブラータ! 幼体の頃にはか弱いイメージが付き纏うだけあって指で押しても硬さが感じられる嬉しい安心サイズ、 ギリシャイシガメが入荷しました。 カメを愛する人々に対し何故貴方はカメを愛するのかと問い質しても、 きっと恐らく明快な回答は得られないでしょうし、 無論この現象はカメのみならず他の生き物においても同様でしょう。 頭の中にぼんやりとしたカメ像を描けば甲羅から頭と手足が生えている、 そんな抽象的な状態が原点でありそれに対してどれほど忠実なものを目の前に置くのか、 日本人であれば日本のカメを無意識に想像してしまうのも無理はありません。 何を以ってカメとするかは人それぞれですが、自国の生き物がモデルとなる可能性は極めて高く、 あとはそこから如何に遠ざけられるのか、 或いは如何に近付けられるのかといった作業に移行する訳ですが、 例えばニホンイシガメに代表される我々が最もスタンダードだと感じる姿に程近い、 ヨーロッパに産するイシガメの仲間へ目を向けてみましょう。 正直、これらはどうしても後回しにされてしまいがちなグループで、 かつてペットとしてしばしば流通していた頃には良くも悪くも通好みだと一言で片付けられ、 なかなか日の目を見る機会が与えられませんでした。 するとどうでしょう、市場からは次第に淘汰され丸っきり姿を見かけなくなり早数年、 ちらほらと捜索願が出されるのも虚しく存在感は薄れる一方なのは寂しい限り。 イシガメというモデルに見慣れた日本人だからこそ感じられる異国情緒、 それは妙に透き通った肌質やモノトーンの中に光る繊細な色使い、 地味と派手の紙一重のような華美になり過ぎない模様のデザインなど、 体中の随所に冴え渡るリブラータならではの味が示してくれているのだと思います。 今回やって来たのは体質の弱さを心配する必要も無い、 あと一歩で性別が分かりそうな段階まで成長したスモールサイズの二匹。 しっとりという言葉がこれほど似合うカメも珍しく、 奇抜な特徴こそありませんがそれが却って奇抜であり、 並のイシガメとは風合いの異なるこの外観をそっと愛でて下されば幸いです。 個人的には下顎から頬にかけて本当に中が透けて見える涼しげな雰囲気がお気に入り。 最近では皆さんの記憶から抹消されてもおかしくないほど流通が格段に減り、 散発的に見かけられれば良い方ですが、この先も何とか国内に留めておきたい銘種のひとつです。 |
ギリシャイシガメ (♂) Mauremys rivulata |
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最近、モロッコやスペインに押されぎみなリブラータイシガメの入荷です。お客様委託個体で、 サイズと言い肉付きと言いかなり良いです。カスピカとは、腹甲の橋の部分が黒い事で見分けられます。 さらにカスピカより体表や背甲に入るラインは繊細で美しいです。顎の下などほんのりサクラ色に抜けていて、 季節的にもいい感じです。同種のメスをお持ちの方には、良い種親となるでしょう。もちろん人工飼料OKです。 |
ギリシャイシガメ (フルアダルト・Pr) Mauremys rivulata |
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水棲バタグールのみならず完熟した野生のカメが軒並み姿を消しつつある中で奇跡と言えるお宝物件! いつもの悪い癖で販売自体を取り止めることが脳裏に浮かんだぐらい衝撃的なまたとない巡り合わせ、 ギリシャイシガメ・ペアが入荷しました。 辺り一面に立ち込める何とも懐かしいこの香りは改めて体感すると本当に芳しく、 しかしながら冷静に考えてみるとこれほどまでに素敵な出会いが未だかつて存在したでしょうか。 当店では自社輸入で手に入れたクレタ島産の個体数匹を取り扱ったのがおよそ七年前、 それ以前にフルサイズのオスをご紹介したのがおよそ十年以上も遡る計算になりますが、 例えばその十年間にギリシャイシガメの成熟個体がまとまって輸入されていたのかといえば、 恐らく答えはノーとなるでしょう。 リブラータを前にしてカスピであれば欲しかった、 というのはこの数年間で頻出しているお約束のくだりなのですが、 今回ばかりはそのような考えを一旦消し去って頂ければ幸いです。 何故ならば今日から数えて十年後までに同等の出物を入手できる確率は、 今日までの十年間におけるそれよりも格段に低くなってしまうからに他ありません。 ただしこれまでのリブラータに対する人々の意識というものは、 我らが誇るニホンイシガメが分類されるMauremys属に含まれたヨーロッパ版の別種で、 同じグループの近縁種らの中では比較的多く見かけられ馴染みがあったせいか、 はっきり言ってかつて流通量の多かった頃は珍重されるという感覚とは程遠い、 君は何故そこにいるのかと疑問視されてしまうほどに存在感が薄く、 本当に物好きからしか注目が集められなかった陰のキャラクターでした。 つまりこうして再会が叶ったこの瞬間にも喜びを分かち合える人はそう多くはなく、 最近になってカメと触れ合い始めた方にとっては何が何だか分からないのも無理はないでしょう。 旧来のファンの胸の内には単に郷愁の念より出来上がった嬉しさしかなく、 カメ自体に備わる魅力というよりはその周りにふわふわと漂う思い出や思い入れのような観念が、 そのままカメの魅力として置き換わっている可能性すらあります。 ただしそういった雰囲気のようなものも含めてその種類の魅力なのでしょうから、 それも実力の内と考えるのが素直で宜しいのではないかと思うのです。 今回やって来たのは久々というよりもほぼ初めましてに近い、 野生個体に対して完品という表現は適切でないかもしれませんが、 そのように申し上げても差し支えないほど程度の良い個体ばかりが揃えられたリブラータ軍団。 オスはフラットな甲羅にミナミイシガメよろしく太く逞しく発達した前肢が唸り、 対するメスはふっくらとした豊満な体系が如何にも女性的で、 見慣れた方にとっては性的二型がきちんと楽しめる仕様も、 繁殖を目指す目指さないにかかわらず嬉しいオプションです。 既に人工飼料をバクバク食べるよう仕立ててあり、 日本の水にも慣れ始めているようですから多くの部分について心配は要りません。 本当にこれがラストチャンスでしょう、お見逃しなく。 |
ギリシャイシガメ (フルアダルト・Pr) Mauremys rivulata |
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店内ですっかり仕上がり切ってしまった二匹。 まるで負け惜しみのようですが、持て余している訳ではなく、別段早々に別れてしまいたい訳でもなく、 しかしながらお肌の調子から餌食いまで遂にやることがなくなってしまったため、 ふと思い立って写真を撮り直してみました。 ここに残ったのは雌雄共に向かって右側の個体たちです。 何がそう思わせるのか分かりませんが、本当に勿体ない完熟ペア。 是非ともこの佇まいより全てを感じ取って下さい。 |
ギリシャイシガメ (クレタ島産) Mauremys rivulata |
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ギリシャ共和国最大の島クレタにて採集された生粋の同産地個体群!
もう洋書でしか拝むことができないと思っていただけにその感動もひとしお、
ワイルドフルアダルトのギリシャイシガメが入荷しました。
野生のリブラータがごろごろいると聞いただけで騒いでいたのですが喜ぶのはまだ早かったようで、
隅の方に小さく書かれた”come from the island of Crete”の文字を見つけた途端、
現地の景色や歴史的秘話が一気に脳内を侵食しました。
クレタ島と言えば欧州最古の文明であるミノア文明発祥の地であり、
他にもパラドックスや数々の神話においてその舞台となっていることなど神秘的なエピソードには事欠きません。
そんな素敵な土地からやって来たというだけで夢見心地になってしまいますが、
現実的には分布域の東部と西部で形質にゆらぎのある本種が、
そのタイプだけでなく明確なロカリティまで把握できるという機会は極めて稀で、
これは何としても繁殖に成功し系統の維持に努めなければという気にさせてくれる素晴らしい材料であると言えるでしょう。
昔から親しまれているこのカメも近縁種カスピとの違いがようやく認知され始めたここ最近ではすっと消え入るように流通が減ってしまい、
今となっては惜しくも語られる機会が少なくなってしまいました。
それもそのはず、
魅力の半分も持ち合わせていないベビーしか見かけることのない状況では理解してほしいという方に無理があります。
アジア産も含めこの手のイシガメは成熟して初めて、
予想以上に分厚くなる甲羅や野太く発達する四肢、
そして深みをもって完成型となる色彩などが私たちを魅了する姿をつくり上げるのです。
この良さがまた困りもので、ベビーから育てる場合は余程上手くやり遂げなければ思い描いていた像から乖離する恐れがあり、
それはニホンイシガメの野生個体と飼育下で育った個体とのイメージの違いに例えられるでしょうか。
またその概観も渋いと一言で片付けられがちですが、
日本にはない鮮やかさと中国大陸にはない繊細さを併せ持ち、
まるでヨーロッパの風土そのものを体現したかのようです。
今回は大中サイズを合わせたペアが2組、そしてブリードの手助けとなる控えのメスが3匹の合計7匹。
メスの首筋は到着時から痛んでおり、輸出前までオスが執拗に交尾を迫っていたことが分かります。
ただ眺めるだけでも十分な上に繁殖への志まで掻き立てる文字通りの個体群、
まずは地中海に囲まれたロマンチックで美しい島の風景に思いを馳せて下さい。
大ペア:背甲 ・腹甲 中ペア:背甲 ・腹甲 メス:背甲 ・腹甲 |
ピーターズメダマガメ (M) Morenia petersi |
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近頃では大きめサイズも入ってきてます。ピーターズモレニアの入荷です。以前から真ん丸のベビーサイズが主流でしたが、 今回は10cm近くまで育った安心のサイズで、しかも目立ったキズなど無く非常に綺麗です。 甲羅は本種独特の形状で厚みがあり、 幼体時由来のキールもまだ健在。鼻先は尖り、 頭部にはニシクイやアンナンガメ同様に隈取模様が入ります。 また本種にはムツイタガメの様に椎甲板が6枚ある個体がおり、そういった個体は甲ズレではありません。 昔からいまいち飼育ポイントが掴めなかったメダマガメはどうやら下流の河口付近を好んで棲息しているらしく、 飼育水には汽水魚を管理する感覚で人工海水を入れるという意見もあり、現在若干の汽水状態で飼育しています。 水草(ワカメなどの海草)を食べる事もあり、明らかに餌食いと動きが違いますのでこれで長期飼育にもチャレンジできそうです。 一応ペアで来ましたがまだ微妙です。ペア割もあります。 |
ピーターズメダマガメ (M) Morenia petersi |
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生きて泳いでいるだけで涙が止まらない稀少性以上の価値を感じる一年強の飼い込み個体! 機敏な動きは言わずもがな人工飼料さえも爆食する奇跡の出会いが此処に、 ピーターズメダマガメが入荷しました。 別名ピーターズモレニアガメ、 属名のラテン語をカタカナ読みしたニックネームで呼ばれていたのも懐かしい、 今や知る人ぞ知る古参マニアにとってはラスボス級の相手だった手強いヤツ。 一体何の感情なのかその姿を見ているだけで胸の奥からぞくぞくと、 喜びとも悲しみともつかぬ非常に複雑なドロドロとした思いが込み上げ、 こうして再会できたことにもついつい苦笑いが浮かぶのがこのカメの特質です。 あの頃は幾多の愛好家が苦心に苦心を重ね正しい扱い方を模索し、 結局は何が正解だったのか分からないまま市場での流通がストップすると言う、 何とも後味の悪い締め方でひと区切り付いていたような印象ですが、 今思えば国内に輸入されるほぼ全ての個体がもれなく状態を落としており、 我々は実力の半分も出し切れないまま戦いを終えていたのではないかと感じています。 果たして極端な高温飼育は必要だったのか、時折添加された塩分はそれほど重要だったのか、 すいすい泳ぐのかそれとも底を這いずり回るタイプだったのか、 結局のところ多くが謎のままで未だに手探り状態ではあるのですが、 こうして元気もりもりの個体と巡り合えたことについては感謝の言葉しかありません。 今回やって来たのは最低でも一年以上はここ日本で過ごしていることを確認している、 従来の常識が大概当てはまらないスペシャル過ぎるヤングサイズ。 腹甲の中央が柔らかい様子も無く、 水に沈まずに浮いてしまう様子も無く、 もちろん左右どちらかに傾いてしまう様子も無い、 人工飼料から葉野菜まで何でもバクバク食べる文句無しのコンディションに拍手喝采。 次期オーナーにはこれまでの経緯や飼育方法をみっちりお伝えしますので、 ご注文の際には是非お問い合わせ下さい。 念のため多甲板であることをお伝えしますがそんなことは気にもせず、 個人的にはカンムリガメと共に攻略したかった課題のひとつだったので、 この巡り合わせにはどうしても喜びを隠せません。 これまで抱き続けてきたイメージを派手に壊してくれた夢を叶える最強の一匹、 過去に散々味わった辛い思い出は全て忘れてもう一度このカメと向き合いましょう。 |
ピーターズメダマガメ (M) Morenia petersi |
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最近ではほぼ見かけない、ピーターズモレニアガメが入荷しました。インド北部やバングラディシュの汽水域から河口域に生息し、
植物食の強い種類です。暗褐色の背甲に淡いクリーム色のラインが椎甲板・肋甲板1枚1枚に綺麗な円形に、縁甲板には甲羅1つ1つを2分
する縦のラインもバランス良く入っています。腹甲にかけての縁取りも鮮やかでコントラストが眼に映えます。頭部にはアンナンや
ニシクイのように黄色の『 隈取 』が有ります。幼体では椎甲板のキールが顕著ですが成体になるにつれ消失していきます。今回の個体
にはまだ存在していますので、目立たなくなる様を観察出来るでしょう。甲高も成体ではかなりぶ厚くなり、
現在でも5cm程の高さです。
長期飼育が難しいと言われていますが、水温を28から30℃程に保ち、水質は水棲ガメの中でも高めのPHを維持し、餌は葉野菜や果物を
与えていくと良い結果が得られるようです。
甘い匂いが良いのかMazuriリクガメフードも爆食しています。
性別は微妙ですので写真でご確認下さい。
こんな状態の良い個体は珍しいと思いますのでお早めに。 |
ピーターズメダマガメ (♂) Morenia petersi |
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辛酸を舐めたあの頃の記憶を全て洗い流してくれる後にも先にも考えられない奇跡の生存確認! このカメを議論するのに費やした時間は一体何だったのかと拍子抜けする絶頂のコンディション、 ピーターズメダマガメ・オスが入荷しました。 メダマガメ、そしてモレニアガメ、ふたつとも全く同じ意味を持つ言葉なのですが、 全国のカメマニアにとってこれほど縁起の悪いNGワードも他に見当たらないのではないでしょうか。 名前を呼んではいけないあのカメとでも言わんばかりに口に出すのも憚られる、 その姿を脳裏に思い描くだけで嫌な記憶が次々と襲い来る様子はまさに恐怖体験、 直接的な表現はできるだけ控えたいと思いますがとても印象の芳しい種類とは言い難く、 過去には多くの飼育者が熱くなりそして打ちのめされると言う世にも恐ろしい時代がありました。 結論から申し上げると初期状態が信じられないほど良くなかったのが最大の原因なのでしょう、 野生において生き延びた同じメダマガメがそれほどやわなものだったとは到底考えられませんし、 あの当時皆が目指していた飼育環境のハードルはあまりにも高過ぎた訳ですが、 同じ地球上にそんな天国のような空間が存在するなど有り得るはずも無く、 今までの思慮や行動をもれなく全否定されるかの如く元気いっぱい泳ぎ回る姿を見ると、 ありとあらゆる謎が一挙に解き明かされたような、そんな複雑な気分に浸ることができるのです。 今回やって来たのはこの見た目、このサイズで現地より輸入された訳では無く、 驚くことに数年間ここ日本国内で育てられ遂に成熟期を迎えるに至った、 とんでもないプロフィールを引っ提げ参上した長期飼い込みのアダルト。 人工飼料から葉野菜まで何でも食べるのは言うまでも無く、 予め申し上げておきたいのはセタカやカワガメのようにある程度遊泳する性質があること、 無論完全草食などでは無く並のミズガメと同等の食生活であること、 極端な高温は必ずしも必要では無く一般的な熱帯産の種と同じ目安であること、 そして余談ですが甲羅が綺麗に脱皮するタイプであるが故に表面がピカピカに仕上がっていることなどなど、 実は目の前にいることが嬉し過ぎて一年以上店内で飼育していたのですが、 それだけ感動が尾を引く素晴らしい逸品なのだと言うことに尽きると思います。 文字通り今年最大の目玉としてご紹介するのに相応しい、 未来永劫二度とお目にかかれないかもしれない最高の贈り物です。 |
ハナガメ (ベビー) Ocadia sinensis |
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欧米ではアジアの魅力たっぷりの種だと、大人気だそうです。少し育ったベビーサイズのハナガメの入荷です。 本種の特徴である顔の極細ラインはこのサイズから既にビッシリと密に入り、繊細な美しさが溢れ出しています。 今回は色彩の濃いタイプと薄いタイプをセレクト。背甲の地色と腹甲の花柄模様で違いが分かります。 さらにキール部分に出たオレンジの班も大きい優良個体達です。 実は成体のメスでは30cm近くにもなり迫力も備わります。これからの季節は屋外で伸々と飼育したいですね。 |
ハナガメ (♂) Ocadia sinensis |
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日本とはお隣の国である中国などに分布する、身近なアジアのカメのひとつです。 いいサイズに育っている飼い込み個体、 ハナガメ・オスが入荷しました。 体格に対してやや小振りな細長い頭部に、その頭部をさらに小さく見せるように鼻先へ向かって伸びる繊細なストライプ模様が特徴的で、 実は本種のみでハナガメ属を形成する珍しいカメです。今では大量に養殖され毎年ベビーが輸入されてきますが、 このベビーを育てるのが意外と大変でなかなかうまく大きくさせられない事も。 大きくなってしまえば屋外越冬も何のそのという位に丈夫になるのですが、 甲羅がやや硬くなってくるまでは低温に弱かったり皮膚があまり強くない一面があります。 その辺りが本種を玄人好みにさせている所以でしょうか。 また最近ではあまり知られていないのがその大きさで、メスの大型個体では30cmを超えることもありますが 近頃はそういった大型個体をあまり見かけなくなりました。 オスでも20cm以上に達するそうなので、この個体もこれからまだまだ育て甲斐があるでしょう。 大きくなるにつれ草食傾向が強くなるので時折葉野菜などを与えてみるのも良いかもしれません。 しっかり育って丈夫なオススメの個体です。 |
ハナガメ (♂) Ocadia sinensis |
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本物の美を知る長期飼い込みの貴重な大型個体! 水棲バタグールが持つ繊細さの粋を集めたマニア好みの銘種、 ハナガメ・オスが入荷しました。 中国や台湾に棲息する外国産の種類ですが、 イシガメやクサガメと並んで一般によく知られるミズガメと言えるかもしれません。 現地のファームで養殖されたベビーが毎年輸入されては安価に出回っているため、 まるで日本のカメかと錯覚してしまうほど私たちにとっては馴染み深い存在です。 そんなことから特に稀少種という印象も受け辛く、 その気になればいつでも飼えるからと後回しにされてしまう感も否めません。 しかしそれと同時に愛好家がこぞって大きなハナガメを探し回っているのは何故でしょうか。 よくイシガメのベビーが弱いと言われますが本種はあわやそれ以上という極めてナイーブな性質を持ち、 もちろん個体差があり全てがそうとは言い切れませんが成長過程のどこかで苦労する可能性は非常に高いです。 更に厄介なことにいまいち成長をスピーディにさせるコツが掴みにくく、 アダルトサイズと呼べる個体が少ない理由は様々な要素が関係していると言えます。 幼体時の姿が煌びやかで美しいのは確かですが、 大きくなるに連れてじわじわとにじみ出てくる深みという要素がハナガメのアイデンティティを司っていると言っても過言ではないため、 真の魅力を引き出そうとすれば成熟させる他に方法はありません。 今回やって来たのはハナガメ好きが60cmレギュラーで5年以上単独飼育を続けてきた一匹。 その証とも言える先までほぼ完全に残った長い尻尾には感嘆せずにいられません。 そして甲羅の長さは15cmと元が小型のオスでは相当に実現が難しい数字、 さすがに年季が入っているだけあります。 日差しの下で見れば綺麗なのは当たり前ですが、 やや暗がりの場面では黒々とした甲羅の上でほのかに灯る赤い斑紋がよく映え、 顔面を覆うフルストライプも隠微な表情へと様変わりし、 和の美を楽しもうとする情緒や感性が磨かれていくようです。 このサイズだからこそ味わうことのできる色気がきっと見つかると思います。 |
ハナガメ (♀) Ocadia sinensis |
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流石に気の遠くなる話かもしれませんが30センチクラスの巨体を狙うなら絶対に必要なメス確定個体! 顔面流しそうめんとでも呼びたくなる鼻先から首筋にかけて走るストライプが相変わらずお上品です、 ハナガメ・メスが入荷しました。 長年Ocadiaというこの人のためだけに与えられた属の中で生き続けてきたお隣台湾の名物ガメは、 最近になって我が国の名物であるニホンイシガメと同属であることが発表されました。 確かに古くからカメのことを見続けてきた人にとって、ハナガメ属というのは些か違和感と言うか、 あまりにも特別視し過ぎている感が否めませんでしたし、 遥か向こうのヨーロッパイシガメらに挟まれておきながら自分だけは関係ないというのも不自然ではありました。 今更そんなことを言っても虫が良すぎるのでしょうが、 模様が入ってよく分からなかった頭部のシルエットをよくよく見比べてみると、 やはり同じ仲間ではないと断言する方が難しいような気がしてきます。 養殖技術が確立されているため日本にも毎年ベビーが輸入されてきますが、 普通に飼育しているのに肌荒れを起こしたり、 幼体の大群を同居させていると必ずと言って良いほど噛みあったり、 安価な種類だと見くびられがちですがきちんと育て上げられた個体が馬鹿にできないのも事実です。 今回やって来たのは昨年生まれのベビーサイズから丹念に飼い込まれ大きく育った、 いよいよ10センチオーバーの嬉しいミドルサイズ。 この時点で恒例のベビーとそれ以上に大きくなった個体が別物であることを認識し、 これに満足することなく更なる高みを目指して一センチでも伸ばすことへ意識を向けましょう。 甲羅のシルエットも殆ど歪むことなくツルンと仕上がりつつあり、 また単独で飼われていたことが功を奏し、 尾の先までピンと伸びた佇まいは見ているだけで何だか喜びが溢れてきます。 イシガメの仲間には珍しくそれなりに大型化するらしいのですが実際にそうなった例は数少なく、 しかしながらメスであれば当然オスよりも肥大する可能性は高いですから、 その夢に挑むためにはこれぐらいの素材が当然有難いでしょう。 屋外越冬が可能な水棲ガメのひとつであることも実はポイント高し、 涼しげな顔立ちもこの季節にはぴったりな毎回人気の貴重な出物です。 |
ハナガメ (♀) Ocadia sinensis |
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ベビーサイズでは定期的な入荷がありますが、育ったこのサイズでは貴重です。長期飼い込みのハナガメ・ メスの入荷です。本種の特徴のひとつである体中に走る極細ラインは明瞭で 美しく、和名の由来でもある腹甲の花柄模様は淡いブラウンで綺麗です。背甲の色彩も個体差が見られますが、この個体は赤みがかって 深みがある人気のタイプです。メスはまだ大きくなりますので、どんどん餌を与えて大きくして下さい。植物質を好みますが、市販の人工 飼料でも葉野菜などを併用すれば問題ありません。Mazuriミズガメフードや咲ひかりなど食べています。 |
ハナガメ (♀) Ocadia sinensis |
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あのベビーと一度でも格闘した経験のある方ならお分かり頂けるであろう汗と涙の結晶が此処に! 年を追う毎に出現率が如実に減少している貴重な飼い込みの性別確定サイズ、 ハナガメ・メスが入荷しました。 中国名を花亀もしくは斑亀、和名も同じくハナガメ、 それをそのまま英訳すればFlower turtleと実にシンプルな名前が出来上がる訳ですが、 残念ながら本当の英名はChinese striped-necked turtleが一般的です。 こうして並べてみると国や地域によってものの見方や考え方に違いがあることが分かり、 英語圏の人々とアジア圏の人々では視点が大きく異なっています。 あちらではこのカメの鼻先から首筋にかけて無数に走るストライプに着目していますが、 裏返すと縁甲板にずらりと並ぶ小斑紋を花柄に見立てるという発想は無かったようで、 こういった些細な所にも民族性のようなものが感じられるのは非常に面白いと思います。 確かに蛍光色の細いラインが光り輝く様は美しいのだけれども、 我々にとってはそれのみか背甲にぼんやりと浮かび上がったさり気なくも柔らかな赤味にすら感動を覚えたり、 腹甲の模様をその奥に広がっているであろう風景にまで例えてしまう風流心をも持ち合わせているのです。 余談ですが最新の分類ではOcadia属消滅説が有力なようで何だか寂しい気もしますが、 その代わりにニホンイシガメとの近縁性が叫ばれています。 2007年には化石種ながらニホンハナガメという新種が記載されたこともあり、 イシガメ科を取り巻く環境はここに来て大きく変わりつつあるようですが、 私たち趣味人にとってはたとえそうなったとしても変わらぬ姿を見続けたく、 少しでも多くの種類を後世に残していきたいと願うばかりです。 今回やって来たのは期間にしておよそ三年とは思えないほど順風満帆な成長を遂げている、 細部から全体像に至るまでそこら中から質の高さが感じられる飼い込み個体。 ハナガメのメスが一匹、一見何気ない光景にも思えるかもしれませんが、 かつてよく見かけたベビーサイズから育ててみればここに至るまでの労力が身に染みて味わえるでしょう。 甲羅の潰瘍はおろか肌荒れの形跡すらも残さない艶に満ちたボディは一朝一夕でつくり出せるものではなく、 ツルンとまとまったシルエットには恵まれた環境が整っていた様子が描かれ、 ありがちな尾切れがほぼ見当たらない妥協の無さも無形の愛情が注がれた証だと言えます。 冬眠を繰り返しながら何気なく屋外越冬を続けてきたと伺いましたが、 苔ひとつ生えていない見事な仕上がりには脱帽です。 ここから再び年数を重ねていくことで30センチクラスを目指すことも夢ではない、 今日においては本当に珍しくなってしまった生粋のアジアンタートルです。 |
ハナガメ (Pr) Ocadia sinensis |
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育てるのが難しいか易しいかの境を決める安心サイズ! 甘い汁を吸うようでなんだか申し訳ないぐらいです、 ハナガメ・ペアが入荷しました。 贅沢とは程遠い、限られた素材のみを使用して創り上げられた外観はまさにアジアンビューティー、 地域を代表するミズガメのひとつです。 途切れそうで切れることのない極限まで細く引かれた無数のラインは体中を駆け巡り、 一見殺風景な中に隠れた味わいを忍ばせる辺りは東洋の美を体現したかのようで、 特に欧州人にもこの心は通じるらしく諸外国でも人気のある種類です。 アジアのカメ類は依然減少の一途を辿っているようで、 年を追うごとに入手困難に陥っていくケースも珍しくはありません。 しかしハナガメについては現地で養殖されたベビーが毎年輸入されてくるので、 その心配は今の所無さそうに思います。 ただ一点問題なのは、果たしてその入手したベビーがうまく成長してくれるかどうかに尽きるでしょう。 流通量が多いながらもメジャーになりきれないのはここに理由があると思います。 まず飼い始め、何故か突然肌荒れを起こしそのままずるずると引きずってしまうケース。 それを回避したかと思えばある日突然肌荒れを起こし、 こればかりは素人玄人関係なく襲い掛かってくるトラブルです。 やっと安心できるのはやはり甲羅の硬くなるこの位のサイズからでしょう。 今回偶然にもペアが揃い、しかも尾の長さが殆どキープされたまま成長しているという実にナイスな2匹。 甲羅の地色は赤紫色と緑色で決して黒くなり過ぎていない所も観賞価値を高めています。 激レアではありませんが探して下さいと言われてもこんな出物はなかなか見つかりません、お早めに。 |
ハナガメ (Pr) Ocadia sinensis |
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英名はFlower turtleではありませんが中国名はちゃんと花亀です。 見かける機会の稀なしっかり育ったサイズ、 ハナガメ・ペアが入荷しました。 名前の由来は腹甲の各縁甲板に一輪ずつ花を付けたような模様から。 花と一口に言っても種類は様々ですが、 不思議と蓮のように静かで清らかな花に見えるのはアジアのミズガメが持つ雰囲気を象徴しているかのようです。 そんなしっとりとした空気感のこのカメは現地ファーミングでの繁殖が進んでいるお陰か比較的安価に流通していますが、 同地域の他種がどんどん入手難になっていく中で非常に珍しく、かつ喜ばしい例であると言えるでしょう。 しかし多くはベビーサイズで見かけることが多く、 性別が確定し甲羅もしっかりと硬くなったこのような大きさで出回ることは殆どありません。 決して強健種とは言えない幼体時の体質も関係しているのでしょうが、 これ位になってしまえば肌荒れに悩まされることもなく、年中屋外飼育で冬眠させることさえも可能になります。 全身で日差しを浴びてくつろぐ姿は趣に溢れ、緩やかな時の流れを味わうことができると思います。 体色やラインの入り方にも注視すると個体差が見られますが、 このオスとメスは途中で切れてしまいそうな程に線の細さが際立ち 繊細なイメージをより強調している様。 国内繁殖の例は意外にも多くありません、将来も今と変わらぬ姿を見続けられるよう大切にしていきたいカメです。 |
ハナガメ (ハイポメラニスティック・Pr) Ocadia sinensis |
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夕焼けに照らされ山が燃えているようなはっきりとした色抜けに驚きを隠せない美麗個体! 屋内で育てられたのであればともかく野外で冬眠まで経験していると言うのですから二度驚き、 ハイポメラニスティックのハナガメ・ペアが入荷しました。 当店では何処か愛着のあるOcadiaの属名をいつまでも引きずっているのですが、 最近ではMauremysにまとめられる説が有力であることからも分かるように、 我が国が誇るニホンイシガメにかなり近縁とされるこれも立派なイシガメの仲間。 あまりにも激しい模様のせいでかなり分かり辛くなってしまいますが、 よく見ると頭骨の形状など全体のシルエットは確かによく似ていて、 少し色を塗り間違えでもしたらたちまちイシガメっぽく見えてしまうでしょう。 このタイミングでこのカメを紹介するのに絶対避けられない話題、 それは特定外来生物への指定が決まってしまったことに他ありません。 我々からしてみればそもそも大きく育て上げること自体が難しく、繁殖など夢のまた夢、 いくら安価な種とは言え国内CBのハナガメなどそうそう拝めるものでは無いと重々承知しているのですが、 どうやら野外で国産種とのハイブリッドが頻出してしまったことが最大の原因だそうです。 反論する間も無くまさに寝耳に水な状態となってしまった訳ですが、 本当に好きな方にとっては大きく育っていさえすればさほど手のかかるカメでもありませんので、 何か気に入った個体を取っておくぐらいのことはそろそろ考え始めても良いと思います。 今回やって来たのはいわゆるハイポメラニスティックとして形質が固定されている、 その名に恥じぬ説得力を見事に表現した立派に育て上げられているサブアダルトのペア。 その色合いも然ることながらとにかく二匹のサイズ感が大変魅力的で、 こういう事態にでもならなければ出物として放出される機会も無かったのではと思えるほど、 ひとりで抱えるのも大変なほど重厚なシルエットへと仕上がりつつあります。 ただしより大型化するメスは30センチオーバーが狙えることもお忘れ無く、 観賞目的と割り切っても相当見栄えのするカメに化けるのは間違いありません。 念のためノーマルとの比較写真も撮影しましたが、 それなりに日焼けしているのであろうともお構い無し、 腹甲の黒斑にもご覧の通り特徴がはっきりと表れています。 それぞれフォルムの異なる雌雄が同色で揃っていることに値打ちを見出したいお宝ペア、 極端に高価ではありませんのでお問い合わせ下さい。 |
ボルネオカワガメ (S) Orlitia borneensis |
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普通のベビーよりも一段と可愛らしい大型種の幼体サイズ! これからの長い付き合いの中でより多くの思い出を刻んで下さい、 ベビーより少し育った安心サイズのボルネオカワガメが入荷しました。 カメの仲間で巨大になるものと言えば一般にもよく知られているゾウガメが思い浮かぶことでしょう。 そしてそのゾウガメと同等の迫力を持つミズガメ界の首領とも呼ぶべき存在、 それがこのボルネオカワガメです。 最大甲長だけで見れば大きく成長する種類は他にいないこともありませんが、 何故このボルネオが異様に大きさばかりを前面に押し出してくるのでしょうか。 恐らくそれは本種の持つシルエットが我々日本人の思い描くカメという生き物の像に酷似しており、 しかしながらカメがそこまで大きくなるという認識を潜在的に持ち合わせていませんから、 そこに大変なギャップが生じることで数値以上の貫禄を味わわせるからだと思います。 漆黒のボディに大きな瞳を持つなどゾウガメに似たような趣もあり、 かつ巨大化するという所から知らずに人を惹き付ける特質も共通しているかもしれません。 そして今回やってきたのは待望のベビー、から少し育ったまさにベストサイズ。 流通の主体が野生個体で腹甲にダメージを受けているものも少なくない中、 傷という言葉さえ知らない無垢な年頃から付き合うことができるのは実に喜ばしいことです。 誰にも言い訳はできませんが誰にも文句を言われないボルネオに仕上げるには絶好のチャンス、 通常何匹も飼育できるカメではありませんので渾身のセレクトを。 |
ボルネオカワガメ
Orlitia borneensis |
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久しぶりに帰ってきました、ボルネオカワガメです。確実に入荷量が減っていますが、今回ある程度 育った良いサイズで来てくれました。ほぼ水棲で、カワガメの名に恥じない遊泳力が特徴です。 餌は植物質傾向の強い雑食性で、とりあえずタンクに投げ込んでおけば何でも食べると言った感じです。 巨大なカメの1種ですが、設備さえ整えば成長し厚みが出てくる姿を見れて面白いです。 |
ボルネオカワガメ (S) Orlitia borneensis |
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ボルネオ飼育に手を伸ばしたくなる最も危険なサイズ!
手の平一杯に広がる安心サイズです、
お客様委託のボルネオカワガメが入荷しました。
ユーラシア大陸に広く繁栄するバタグールガメ科の頂点に君臨するのがこのボルネオ。
最大甲長80cmという他のイシガメを圧倒する大きさは長さだけで考えると他のミズガメにもまだライバルはいるのでしょうが、
このカメの凄い所は小さな頃から甲羅のぽっこり盛り上がったこの体格のまま成長し、
むしろ育つに連れて増していくとも思える上下の高さが驚愕のボリュームを生み出すため、
漆黒のボディと合わさって泳ぐゾウガメとも呼ばれています。
見た目に反することなく食欲もモンスター級で、
食べても問題なさそうなものが水中にあれば構わず大口を開けて食らいつき、
その悪食振りからカメを食べるカメという異名でも恐れられている程。
それでいて黒目の大きい可愛らしい顔立ちはどこか憎めず、
粗暴な性質とのギャップにやられてしまった方々のあつい支持によって昔から今まで語り継がれてきた銘カメのひとつと言えるでしょう。
今回はよく見かける15cmクラスの個体ですが、しばしばみられる甲羅の痛みが殆どないことが第一に嬉しく、
またこれからの長い成長過程も存分に楽しめる一番おいしい時期です。
飼育下でもちゃんと飼えばワイルドとも見紛う雰囲気はしっかり出てきます、目指せ50cmオーバー!
4/18追記:店頭飼い込みで肌の調子などずいぶん落ち着いてきました。 |
ボルネオカワガメ (S) Orlitia borneensis |
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ワイルド輸入されたてでよく見かけるサイズですがベビーから飼い込みのためツルツルのピカピカ! 流通がめっきり減って初めて分かる有難味の詰まった銘カメです、ボルネオカワガメが入荷しました。 バタグール好き、もしくはカメと名の付く生き物は全て大好きという奇特な方がいれば一度は必ず夢見ること、 それは超巨大なカメを自分の敷地内で独り占めすることではないでしょうか。 それは例えばゾウガメ、もしくは同じリクガメであればケヅメなどと大体相場は決まっていますが、 ミズガメでなければいけないとあれば当然その選択肢は大きく変わってきます。 淡水に棲息する潜頸類としては最大級を誇る本種は姿こそ昔から見かけるものの、 マニアックな雰囲気がさほどある訳でもなくある意味消費的な扱いがなされていたため、 大きくなることへの覚悟といつでも入手できる感が合わさり、 どうしてもついつい後回しにされてしまうことも少なくありませんでした。 しかし最近では新たな入荷が殆ど無くなり、 現地での棲息数も危ぶまれていることが日本に居ながらにして伝わってくるようになってしまいました。 これでは心と環境の準備が整ったとしても時既に遅し、 その頃には肝心のカメがいなくなってしまったなんて落ちも考えられます。 もちろん衝動買いを助長する訳ではありませんが、現実的には普通のサイズとして扱える期間も相当に長いですから、 いつかデカいボルネオが欲しいとなった場合には、 ある程度将来を見越して今の内から育てておくというのも立派な作戦のひとつでしょう。 仮に国内で見かけるものとしては極めて大型と言える50cmに到達したとしても、 同じ寸法のリクガメと比べれば飼育に必要な敷地面積の違いは一目瞭然、 水棲ガメの方が圧倒的に省スペース化を図ることが可能なため、 場合によっては無理のない終生飼育の可能性が高いと言えるのかもしれません。 今回やって来たのは珍しいながらも時折姿を見せていたベビーサイズから育てられた個体で、 さすがに人の管理下で面倒を見られていただけあり、 小傷すらも殆ど目立たない所かその表面は光沢さえをも放っています。 野生個体では酷いと甲羅の継ぎ目までボロボロになっている場合もあり、 健康面からこの上なく充実していることをこの外観が証明してくれていると思います。 Mazuriリクガメフード、ミズガメフードなども選り好みなく食べるシーンはさすが大喰らいの雑食性、 この世の食べ物という食べ物は全て自らの滋養分にしてしまいそうです。 甲羅の少々歪な部分もありますが、ゆくゆくの大きさを考慮すればまだまだ矯正可能ですから、 グイグイ泳がせてこの先じっくりとボルネオ飼育を堪能しましょう。 |
ボルネオカワガメ (M) Orlitia borneensis |
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あどけない表情の奥に大いなる野望を秘めたこれから始まる成長の軌跡に心躍るココナッツサイズ! 拳大からの飼い込みで艶々に育った美しい甲羅はまさにブラックダイヤモンド、 ボルネオカワガメが入荷しました。 貴方にとって飼育動物に求めるものは何でしょうか、 可愛らしさでしょうかそれとも格好良さでしょうか、或いは家族のような存在感、 その反対に住まいのインテリアのような立ち位置にとお考えの方もいるかもしれません。 もちろん生き物の種類が変わればそれに合わせて見方も変わるのでしょうが、 その中には自然の驚異と言う価値観も含まれて然るべきだと思います。 この地球で食物連鎖の頂点に立つ生物のひとつ、ヒト。 我々は常日頃からこの世の全てを見下ろしているかのような錯覚の中で暮らしていますが、 時に野生が見せてくれる一場面に恐怖心や憧れの念を抱くことがあり、 その感覚を比較的容易に味わうために大きさと言う概念が挙げられます。 一言で表せば単に大きな生き物であるだけで感動を覚えると言うことになり、 始めに予想していた基準値を超えれば超えただけ受ける衝撃の大きさにも比例すると思います。 カメにも色々な種類がいるため巨大種のカテゴリには複数の候補が含まれていますが、 代表的な所でリクガメからはゾウガメ、ミズガメからはワニガメなどがノミネートするものの、 実はそこには意外性が欠如しており大きくて当たり前と言われても仕方の無い状況になっています。 しかしながら本種の持つ風貌は日本人にとっては殊更馴染み易い、 いわゆるただのカメ感をひたすら追求したような質素さに満ち溢れ、 取り立てて何が長所で何が短所かを言い表す必要すらも持たない、 そんなカメがひたすらに肥大化するのですから齎されるインパクトの強さは説明するまでも無いのです。 今回やって来たのは体付きこそ次第に大人びてきた、 前肢の厚みなどに大型種としての風格が漂うミドルサイズ。 とにかく黒色としか言いようがないピカピカの背中は至って良好な成長具合で、 肌荒れなどのトラブルも無く順風満帆な暮らしぶりが窺えます。 長さを測ればそれなりのボリュームに思えますが、 その顔立ちはまだまだ幼少期の香りが抜けておらず頬の模様も残っているため、 実寸よりもややコンパクトに感じられるのは流石ボルネオだからこその成せる業と言えます。 やんちゃ盛りなので水を深くすればするほど活発に泳ぎ回り、 シンプルな外観とは裏腹にずっと眺めていても飽きることはありません。 CITESの影響で今後ますます入手が困難になるであろう水棲ガメ愛好家にとっては究極とも言うべき一種、 是非とも国内有数のボルネオキーパーに名乗りを上げて下さい。 |
ボルネオカワガメ (M) Orlitia borneensis |
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陸に揚げても見栄えのするアジア最大級のカワガメがやってきました。 ピカピカでずっしりと重たい優良個体です、 ボルネオカワガメが入荷しました。 名前はカワガメでもイシガメなどと同じバタグールガメ科ですが1属1種の変わったミズガメです。 カラグールや大きなセタカガメなどに似た独特の雰囲気をまとっていて、 棲息地を流れる雄大な河川で堂々と泳ぐ様を想像するだけで胸が躍ります。 これらのカメが俗に”カワガメ系”と括られるのも、 そのダイナミックな存在感が自然とそうさせるのでしょう。 文献によれば最大甲長は80cm、 少し前に当店にも50cmクラスの大きな個体が入荷していますので飼育下だからと言って侮れない所がボルネオの凄みです。 スピーディに大きくなる訳では無いものの普通に飼っていれば巨大になりますので、 安易にお勧めすることができない反面、人生の良き伴侶となることも間違いありません。 そんな付き合い方ができるこのカメは愛好家の間では秘かに水中のゾウガメとも呼ばれているとか。 低温には強くありませんがその他はおおむね丈夫な種と言え、 雑食性なので餌とつくものは何でも与えて健康に大きくして下さい。 尾のアップ写真はこちら。 |
ボルネオカワガメ (M) Orlitia borneensis |
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表情に幾ばくかの幼さを残しながら人知れずじわじわと成長を続けているアジアの黒い巨人! 名前だけであればよく知られた存在ですが歴史的に見て流通の絶対量は決して多くはない稀少種のひとつ、 ボルネオカワガメが入荷しました。 冒頭より私的な話から始まってしまうことを予めお詫び申し上げますが、 もしこの先の人生でカメをたったの一種類、 たったの一匹しか飼育してはならないと定められる羽目に陥った時、 私はきっとこのボルネオカワガメを選択するだろうと頭に過ったことがあります。 単純に数を稼げないからこそ行き着く先はやはり一匹当たりの体積や重量であり、 それを以って十分な満足感を得ようとする発想は一見短絡的ではありますが、 その他にこの危機的な状況を打破する手は無いという結論に至った訳なのです。 ただしそれは巨大種であれば何でも良かったはずはなくて、 無論そこには個人的な趣味嗜好も多分に含まれているのでしょうが、 私たち日本人がカメという文字を目にして耳にしてストレートに思い描く姿が、 通常有り得ない規模で襲い掛かって来ることによって受ける感動と興奮は、 本種を除いて他にそれを賄える有効な選択肢がどうしても思い当たりませんでした。 本人は何も考えず何もしていなくともそこに座っているだけでカメであることを説明でき、 初見の印象では極めてシンプルな構造により成り立つ生命体であるにもかかわらず、 そこから放たれる迫力が規格外であったがために無上の価値観を創造してしまった、 その結果この世に誕生した生命体こそがこのボルネオカワガメと名乗る化け物なのです。 今回やって来たのはまだまだ可愛らしい大きさだからと店内で育てていたものが、 ちょっと目を離した隙に気が付けば20センチをするっとオーバーしていた、そんな一匹。 ほんの出来心で、少しばかり遊んでやろうと考えてしまったのがそもそもの間違いでした。 当の本人はそんな気も知らず順調に生育を続けていたらしく、 それがまさしく甲長なる数値として私自身の目に飛び込んで来たのですから、 一刻も早くこの場にて紹介しなければとつい焦ってしまったという有様です。 それなりにドーム状でそれなりのフォルムへと仕立てられたのではと自負していますが、 ここから顔立ちも少しずつ大人の雰囲気に変化していく絶妙なお年頃ですから、 このすっかり軌道に乗った状態から鍛え上げていけば知らぬ間にモンスターが出来上がっていることでしょう。 一生に一度は手元に置いてみたい、置いてみるべき最高のミズガメです。 |
ボルネオカワガメ (♂) Orlitia borneensis |
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超巨大!なんと甲長50cm! 他のカメでは決してマネできない強烈なインパクトがここに実現しています、 長期に渡って飼い込まれここまで育てられたボルネオカワガメ・オスのが入荷しました。 このサイズ、このボリュームで大きくなるのはウミガメかボルネオかと言った所でしょう。 しかもまだまだ大きくなり最大甲長はなんと80cmというから驚きです。 四肢の大きさなど人と比べても殆ど同じかそれより大きいぐらい。 この巨体を動かすオールとなる訳ですから納得です。 アジア諸国ではカメという生き物が珍重される文化がありますが、 この個体を見れば拝まずにはいられないでしょう。世の中にはボルネオのみを愛するマニアもいるそうですが、 このカメがそこまで人を魅了するのも分かります。とにかく元気な個体で、 目の前に食べられそうなものがあれば陸上でも水中でも関係なく食べようとします。 また成長線は比較的若い部分がバリバリ伸びており、 当店にやってきてから新たな成長線も出てきました。 誰もが飼えるカメではないのであまりお勧めはできませんが、 全体的に綺麗なフォルムと大きな傷の無い綺麗な個体という点は素晴らしいと思います。 直接ご来店頂けない場合でも通販承りますのでご相談下さい。 当店のマスコットとして重要なポジションを担ういいボルネオです。 |
ボルネオカワガメ (♀) Orlitia borneensis |
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全国各地に少なからずいるであろうカワガメファンに朗報です。 性別確定サイズまで綺麗に育った貴重な個体、 ボルネオカワガメ・メスの入荷です。 昔からのマニアの方からすればなんて事ないカメの1つでしたが、近頃では何年かに一度見れるか見れないかと言っても過言ではない程、 極端に流通量が減ってしまいました。また見かけるのも10cmちょっとの可愛いものばかりで性別が分かるこのサイズは何気にレア。 最終的には池的な設備が必要かもしれませんが、とりあえず甲長60cm頃までは水槽レベルの設備でも飼育できるようです。 成長線の出方を見てもかなりスピーディに大きくなっている様なので、このペースでどんどん大きくしましょう。 現在180cm水槽で管理していますが、 なかなか見栄えが良いのでこのまま店に置いておきたい位です。 ペアを揃えて繁殖を、なんて考えている猛者がいらっしゃいましたら喜んで応援させて頂きます。 |
ボルネオカワガメ (♀) Orlitia borneensis |
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あとで後悔しないよう何処までもひたすらに巨大化して欲しいと願う方は絶対にメスを選ぶことを忘れずに! この先もまだまだ続く物語の折り返し地点にようやく到達した意外と珍しい貴重な30センチクラス、 ボルネオカワガメ・メスが入荷しました。 究極の淡水ガメとは何か、 人それぞれの考えによって全く異なる答えが導き出されるというのは容易に想像できますが、 そうは言っても候補として挙げることのできる種類にはある程度の限りがあるのではないかと思います。 ものに対する価値基準というのは際限なく存在するのかもしれませんが、 例えば分布域の狭さや流通量の少なさ、世間での評判やそれに伴う稀少性、 素材そのものに見出される魅力など頭を捻ればいくらでも出てくる中で、 生き物に限らず人の欲求を掻き立てたり感性に訴えたりする全ての事柄において共通する要素に大きさという概念があります。 山、岩、樹木といった自然が生み出すものから、車両、船舶、建造物、大仏といった人間が造り出すもの、 はたまた身長の高い人に対しても同様に畏敬の念を抱くことがありますが、 それらの事物に心から感嘆すると共に自らの所有物として手に入れることができるとすればどれほど幸せでしょうか。 日本人にとってのカメと聞いてすんなりと思い浮かぶぼんやりとしたシルエット、 それが恐らく何の違和感もないままにカメをカメとして認識するのに最も優れたデザインだと考えられますが、 構造だけはそのままに周りの枠組みを豪快にぶち壊すとどうなってしまうのか、 その答えのひとつとして示されるのがボルネオカワガメの超大型個体と対面した時に受ける衝撃の大きさです。 普通のはずが普通でない、 ただただ純粋に大きいというだけの簡潔で無駄がなく分かりやすいストレートな持ち味こそが、 究極の二文字を冠するに相応しい無上の幸福を我々に与えてくれるのです。 今回やって来たのは表情に未だあどけなさを残しつつも、 片手で持ち上げるにはそろそろ辛くなってきたこの先が一層楽しみなグッドサイズですが、 いくら飼い込み個体とは言え大概は20センチ台止まりであることが殆どですから、 実物を見た時には写真以上のボリュームを味わうことができるに違いありません。 しかも新しい成長線が物凄いスピードで伸び続けていますから今後の育ちにも当然期待が持てますし、 少なくとも現時点では良い流れをキープできているようにしか見えないでしょう。 メスの方が肥大するというデータもありますから一匹選ぶとすればこの上ない逸材と言えます、 この先貴方を待ち受けているのは底の知れない黒の衝撃です。 |
ボルネオカワガメ (超特大サイズ・♀) Orlitia borneensis |
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スーパービッグマグナムボディ! 遂に憧れの60cm台へ登り詰めた奇跡の一点もの、 超巨大なボルネオカワガメ・メスが入荷しました。 ミズガメ愛好家の夢、 それは誰にも真似できないとてつもなく大きなサイズのカメを人知れず愛でることではないでしょうか。 そんな恵まれた飼育環境を用意することは到底できない、勿論それが普通の考えかもしれませんが、 もし土地と財産にいくらでも余裕があれば万人が実現したいと願うはずです。 ただただ大きいというだけで崇高な存在感を与えてくれ、 私たちの感覚からするとつい手を合わせて拝みたくなる、 淡水のカメでは地球上で最大級を誇るこのカワガメこそ、 それに当てはめる唯一無二の逸材と言えるでしょう。 しかし原産はインドネシアやマレーシア、いくら日本が東南アジアから近いとは言え、 いきなり文献に書かれた最大甲長に匹敵するフルサイズを輸入することなど儚い望み、 現実的には不可能に近いと思います。 それでもわざわざ飛行機を使って現地へ飛び立つこともなく、 我が家でゆったりとくつろぎながら雄大な大自然を堪能することができたとしたら、その幸せは計り知れません。 この漆黒に染まったマンモスは、 国内で長い年月を要して鍛え上げられた凄まじい一匹。 ボルネオを育てるというのはすなわち人生を映し出しているようなもの。 四十にして惑わず、五十にして天命を知る、じっくりと育まれるその様子はまるで論語の世界を体現しているかのようです。 顔の大きさ、 四肢の太さ、甲羅の厚み、 そして一歩一歩を堂々と踏み出すその勇姿、 それら全てにたった一匹のカメが辿ってきた歴史が克明に刻み込まれています。 路上での撮影はあまりの重さに困難を極めましたが、 一度はやって見たかったこのポーズも記念に一枚。 ここは本当に日本なのか、周りの世界を変えてしまうほどの多大な影響力を誇る巨漢ですが、 それでもより一層その大きさを実感できるのは、使い慣れた水槽という箱の中に収め、 最も生き生きする水中での状態を横から眺めた時こそです。 最後になりますが、前飼育者の下では50cmから飼育し始め僅か3年で10cmも伸びたとのこと。 頂点を目指すにはこのメスに懸けるしかありません。 |
シロアシセタカガメ (♀) Pangshura s. pallidipes |
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すっかり見かけなくなったこのご時世に嬉しい飼い込み安心サイズ! こんな小さな体でも立派にカワガメしています、 シロアシセタカガメ・メスが入荷しました。 イシガメ科やバタグールガメ科などと呼ばれるグループには泳いでばかりいるものから陸棲傾向の強いものまで、 ユーラシア大陸を中心に非常に多くの種類が知られています。 対してヌマガメ科のグループはアメリカ大陸を中心に分布し、 生物学的な進化の度合いについてはこちらの方がリードしているそうですが、 イシガメたちの持つクラシックな雰囲気が私たちにはかえって味としてプラスに感じられるのかもしれません。 セタカガメが日本でまともに紹介され始めたのはまだ最近のことですが、 その多くがベビーサイズで輸入されてくるため当初は面白い甲羅の形だと話題になったものでした。 甲高だから泳ぐのが下手なのではと言っていた頃も懐かしいですが、 成長すると甲羅は低くなってしまうと囁かれてからややその人気はトーンダウンすることに。 そこでアッサムなどが脚光を浴びることになる訳ですが、 セタカの良さは甲羅がテントのように盛り上がることだけではありません。 ひらひらと水中を舞うように泳ぐ優雅な姿やバスキング中の気持ち良さそうな風景、 そして何より嘴が縦に分厚くなる独特のカワガメ顔こそ真髄、 他のバタグールよりも位の高い高貴な風格がぎっしりと詰まっています。 カラグール、カチューガなど上を見上げればこちらが臆してしまう程ですが、 コガタセタカガメ属には小さな体に大きな可能性を秘めた存在を見つけることができます。 最もポピュラーと言えるのはベニマワリですがスミスもそれに次いでよく知られ、 余計な飾り付けを必要としない凛とした態度が魅力的。 地肌も美白を通り越して薄っすらと桃色がかるなど上品なことこの上ありません。 背の高さはPangshura属でもかなり低い方ですが、 その開き直りがかえってKachuga属のシルエットを彷彿とさせ、 小さきカワガメというスミスだけの地位を獲得しました。 肌荒れなど知らぬ美しい体と、どこを指で押しても柔らかい箇所が見当たらない完璧に育っている甲羅、 セタカだからと怯える必要は一切ありません。そして何より赤らんだ頬がとても愛らしい素敵な一匹です。 |
シロアシセタカガメ (フルアダルト・♀) Pangshura s. pallidipes |
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昨今ではその名が口にされることも無くなりつつある色々な意味で稀少性の高い幻のセタカガメ! 見たことのないサイズと成熟度がこれまたお宝感を一気に倍増させるマニア秘蔵の逸品、 シロアシセタカガメ・メスが入荷しました。 コガタセタカガメとは、 当時広義のKachugaとして認知されていたグループが二分された際に出現した、 ざっと十年ほど前にペットシーンにおいても浸透し始めた比較的新しい呼び名で、 反対に元の属へ残された大きい方のセタカガメは最近になりカラグールやバタグールなどと同属へ統括されましたから、 結局あちらのことは旧来のカワガメと呼び直すことになり、 小型なセタカガメとして避難してきたこちらが普通のセタカガメとして残ることとなりました。 しかしながらこんな分類上のドラマが激しく繰り広げられていた事実を肌身に感じることも無く、 最近ではインド周辺のこの類の水棲ガメが軒並み姿を消しつつあり、 セタカのみならずメダマガメやカンムリガメなど、 その和名を並べるだけで思わず涙が零れそうになってくるほど、 哀愁さえ漂うかつてのメンバーとの再会はもう願っても叶わないかもしれない、 古くからの愛好家にとってあまりにも切な過ぎる現実が今更になって重く圧し掛かります。 日本における長いミズガメの歴史の中ではほんの瞬間的な出来事だったのかもしれませんが、 確かに十年ほど前には数年に渡りまとまって輸入された時期があって、 あの頃の記憶がまだ鮮明に残っている間にこの手で再び夢を掴みたいものです。 今回やって来たのはそれこそ十年クラスかそれ以上の長期飼い込みとして、 愛好家の下で文字通り水面下にてひっそりと維持されていた、 儚くも毎年のように無精卵をボロボロと産みまくっていたがっちり成熟したフルサイズのメス。 この域にまで到達するともはや背が高いか否かなどと言うのは些末な問題であることが分かり、 どちらかと言えばインドの皆さんに特有の分厚い嘴や幅広く発達した頭部など、 他にも注目すべき見所がいくらも潜んでいることに焦点を当てるべきだと痛感しました。 その名にも掲げられた通り天然でこの肌の白さは反則技であり、 暗褐色に焦げた甲羅とのメリハリも相まって不気味なほどの美しさを描き出しています。 片手に掴んだ時のキック力はセタカならではの推進力をよく表している、 色々な意味でまだまだ活躍が期待できる久々に血湧き肉躍る掘り出し物です。 |
シロアシセタカガメ (Pr) Pangshura s. pallidipes |
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ポッと赤らんだ頬が可愛らしい人気の小型セタカ! お客様飼い込みのシロアシセタカガメ・ペアが入荷しました。 インド亜大陸を中心に棲息するセタカガメの仲間は近頃飼育法も確立されつつあり徐々に人気が高まっています。 かつてはスミスセタカガメとひとくくりにされていましたが、 最近では2亜種とも流通がありきちんと判別されることが多く、 こちらの亜種は腹甲がすっきりと黒斑が入らないことで見分けられます。 その名は地肌が透き通り白くなることから由来し、 綺麗にシースルーになった部分はほんのりピンクがかっていてとても上品。 泳ぎ方もこの仲間独特のヒラヒラと舞うように優雅なスタイルで見る者を魅了します。 見た目の第一印象と同じくやはりデリケートなイメージの強いカメなのですが、 今回は輸入後3年程の飼い込みということで非常に落ち着いており、 それは他のミズガメとなんら変わることなく非常に安心。 性別もバッチリ雌雄が揃っており状態の良いものを単体で探すとなかなかいないためお勧めです。 入荷も単発的なカメなので気長に育ててゆくゆくはブリーディングにも挑戦してみてはいかがでしょうか。 |
カッショクセタカガメ
Pangshura s. smithi |
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スミスセタカガメのアダルトオスが入荷しました。結構探している方多いと思います。 アダルトメスはたまに見かけますがオスはなかなか見つかりません。しかも潰瘍も無く、 非常に綺麗に育っています。スミスは他のセタカに比べ、動物質も摂ります。 |
カッショクセタカガメ (♂) Pangshura s. smithi |
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非常に完成度の高いすっかり大人びた風貌がミニチュア感を漂わせるほどの大迫力! 小型種らしからぬ壮大なスケールで描かれるそのシルエットはオスのセタカならではの妙技です、 カッショクセタカガメ・オスが入荷しました。 ユーラシア大陸を中心に広く繁栄した旧Bataguridae、現Geoemydidaeはイシガメ科やアジアガメ科、 古くはバタグールガメ科とも呼ばれていた水棲ガメの仲間でも指折りの大所帯です。 その中でインド亜大陸とその周辺には、 世界四大文明の礎となったインダス川を始めとした豊富な水源に形態や食性、 所作などが特徴的な仲間が棲息しています。 セタカガメやカンムリガメ、メダマガメには同地域特有の共通した雰囲気があり、 実際の大きさはともかく重厚でボリュームのある恵まれた体格とは裏腹に、 水中を自分の庭のように颯爽と泳ぎ回る俊敏なさまと、 そこに表現される優雅な暮らしぶりにはある種のミズガメらしさを存分に味わうことができるでしょう。 特にカメ本体の質量を全く感じさせないほど軽やかな身のこなしは、 他人が容易に真似ることの困難な独自性が光ります。 今回やって来たのはコガタセタカガメ、 最近ではヒメセタカガメとも呼ばれるPangshura属においては何となくマイナーな、 しかし脇を固めるためには欠かせないポジションに位置しているスミスの基亜種。 和名はカッショクですがこの個体は褐色の中の褐色、ド褐色に彩色された実に典型的な特徴を持ち、 亜種シロアシとの区別が不明瞭なタイプも少なからずいるとされているだけに、 黒々としたお腹が物語るこのように極端な形質を示すものにはつい欲求を掻き立てられてしまいます。 オスらしく扁平な甲羅が魅せる年を重ね円熟した風合いと、 オリジナルを超えた抜群の仕上がりは両眼の存在感を強調し、 その顔付きはまるでシュモクザメのように奇抜でいかめしいものとなっています。 イメージだけで弱々しい印象を受けてしまいますがそれは輸入されたてのワイルドでの話、 あっという間に肌が荒れてしまうあの頃の苦い記憶は一切当てはまらず、 飼い込み期間が長ければ長いほど真正面から個体の魅力を味わうことができるはずです。 ここ暫く続いているセタカ不足の穴をきっちり埋めてくれる素晴らしい逸品、 ただのイシガメにはないしなやかで流麗な一挙一動をご堪能あれ。 |
アッサムセタカガメ (S) Pangshura sylhetensis |
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ちょっと目を離した隙に見かけなくなりましたが絶妙なタイミングで再び! 単に少し育っただけではない意味のある安心サイズ、お客様委託のアッサムセタカガメが入荷しました。 紅茶で有名なインドはアッサム地方が由来となったこの名前、 今ではセタカ最人気種として有名になりましたがかつてシルヘテと学名呼びされていた頃は 現物を拝むことすらままならない高級なミズガメのひとつでした。 元々は知る人ぞ知るマニアックなグループだったセタカガメも、 Kachuga属から小型種がPangshura属へと再分類されたのを契機に知名度が上昇し、 2属を併せた広義のセタカガメ最小種としてこのアッサムを求める声が高まり現在に至ります。 この仲間は程度の差はあれ幼体時はどの種においても背の高いフォルムが印象的ですが、 成長に連れてキールがなだらかになってしまうのは少々残念な所。 その中でも本種は小型なだけあってフルサイズでもセタカ感を味わいやすく、 単に小さく飼いやすいということに加えて支持を集めるための大きな要因になっているのでしょう。 今回やって来たのは野生個体が一時期出回っていた頃ではお馴染みだったミドルサイズ。 ですがここで思い出して下さい、 最も記憶に新しいアッサムはベニマワリやスミスなどと同じハッチリングのようなベビーでした。 生まれてからこの大きさまで育った環境がインドなのか日本なのか、 たったそれだけのことで同じサイズでも導入初期とその後の様子に大きな違いが見られるはずです。 結局の所、コガタセタカは他のイシガメ系同様に雑食であるらしいので、 成長期は人工飼料をメインに据え育つに連れて植物質の割合を増やしていくような感覚で問題ないと思います。 最後に、アッサムがこれだけ愛されるのは緑の丘陵にかかる赤い三日月、 そして実にフォトジェニックな華やかで品のあるスタイルがそうさせているとも言われ、 飼育環境に馴染んだワンシーンを切り取ることができればこの数枚の写真以上に魅力を惹き出せることでしょう。 |
アッサムセタカガメ (♂) Pangshura sylhetensis |
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なぜだかこの種のオスは尾切れが多いですが今回入荷の個体は大丈夫です。これぐらいのサイズに なると結構丈夫で人工飼料もしっかり食べています。以前の大量入荷からさすがに入荷も減って きました。そろそろ本気でこの種を抑えておいたほうがいいんじゃないでしょうか。 |
アッサムセタカガメ (♂) Pangshura sylhetensis |
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お客さんからの引き取り個体です。アッサムセタカのオス個体ですね。非常に元気な個体です。 人工飼料もガンガン食べてます。ところどころ欠けなどがありますが気にしない方にはお買い得です。 最近また入荷数少なくなりましたね。いつまでくるのか不安です。 |
アッサムセタカガメ (♂) Pangshura sylhetensis |
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セタカ人気No.1のアッサムが入荷しました。もう来ないと言われ続けてもなんだかんだで来ていますが、 実はじわじわと価格が上昇しております。メスをお持ちの方は少ないのでしょうけれど、是非とも ブリーディングに挑戦してもらいたい本種です。今回の個体も流木を入れ水深を深くしたセタカ 専用水槽でビュンビュン泳がせています。他のカメと競う様に葉野菜を食べている健康個体です。 |
アッサムセタカガメ (♂) Pangshura sylhetensis |
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入ってきた当初はとんでもない値段のカメでしたが最近では流通量も増え手の届く価格帯になってきました。 小型のセタカガメでは一番人気でしょう、 アッサムセタカガメ・オスの入荷です。 テントの様に突き出した三角形の甲羅はセタカの名に相応しく、 属中最小の小さな体とギザギザしたフォルムが魅力的な種です。 一般に飼育が難しいとされるセタカガメの中では水温や水質にそれほどシビアでなく、 餌も人工飼料と葉野菜などの植物質の併用で問題なく長期飼育されています。 水掻きの大きい四肢を使ってスイスイと泳ぎ回る様や、そのカッコイイ甲羅を見せびらかす様に 首を伸ばして悠然とバスキングする姿に一目惚れしてしまった方も多いのではないでしょうか。 メスの流通が極端に少ないのでペアリングもなかなか難しい所ですがいずれは繁殖にも挑んでいきたいカメです。 今年は特別多く出回っておりその中で一番綺麗で活発な個体をセレクトしました。お手頃価格の今が買い時です。 |
アッサムセタカガメ (♂) Pangshura sylhetensis |
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何処を取っても他の追随を許さないキングオブセタカが長期飼い込みにて! 日本の水にもしっかりと馴染み肌や甲羅表面の質感がグッと良くなってきました、 アッサムセタカガメ・オスの入荷です。 通好みの呼び名はシルテンシスないしはシルヘテンシス、 時の流れは早いものでもう十年以上も前の話になりますが、 この道を究めたマニアたちは洋書片手に物憂げな表情を浮かべ、 ぼそっと呟くようにラテンの言葉を何度も口にしたと言います。 初めて国内にもたらされたのは2002年頃だったでしょうか、 この十年を長いとみるか短いと見るかは人それぞれですが、 長い間憧れの的であり続けたこの稀少なカメは今では到底考えられない超高級種としてデビューしたものの、 時を追う毎に段々と身近な存在へ移り変わっていきました。 インド周辺のカメが世界に向けて続々と発信されていく中で分類事情にも変化が加わり、 本種を含む小型のグループは新たに設けられたPangshura属へと移籍し、 残るKachuga属はセタカガメと言うよりもむしろカワガメに近い扱いを受けるようになってきましたから、 アッサムをセタカの中のセタカと捉えても文句の付け所が見当たりません。 日本人が大好きな言葉のひとつ、最小種。 この場合は属内最小種ですが周辺のイシガメ科他種と比較しても随分と小さな体付きで、 長さが短くなったお陰で寸詰まりの特異なフォルムが形成されたのでしょうか、 ベニマワリやスミスのようなセタカの後に疑問符が付けられる印象はなく、 誰がどう見ても背の高い歴としたセタカガメと言えるでしょう。 加えて潤みを帯びた黒い瞳と、 目元に映える赤い三日月のアクセントがとても可愛らしくかつ上品であり、 全体像が見る者を飽きさせない上質の造形美をつくり上げているのです。 今回やって来たのは野生個体が年単位で飼い込まれたもので、 オス親を複数匹必要とするらしい本種のブリーディングには意外と見逃せない最高の状態を誇る一匹。 国内繁殖成功の吉報は少し前に聞かれたばかりなのですが、 いくら殖やしてもその莫大な需要を賄い切ることは当分実現不可能でしょうし、 またひたすら採集に徹底している流通事情を顧みるといつそれが破綻してもおかしくない訳ですから、 目の前にいる個体をとにかく大切にしなければと常々思う次第です。 肌荒れが皆無なのは勿論のこと、 甲羅も当店に来てから綺麗に脱皮しワイルドに時折見られる表面のガサ付きはありません。 幸いにして飼育難度の高いカメではなく初期状態に問題がなければ尚更、 そして目の前からいなくなった途端に絶対後悔する最も典型的で分かりやすいタイプのカメですから、 思い立ったその瞬間がお迎えすべき絶好のタイミングです。 |
アッサムセタカガメ (♂) Pangshura sylhetensis |
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長期飼い込みでコンディション抜群! 不動のセタカガメ人気ナンバーワン、 お客様委託のアッサムセタカガメ・オスが入荷しました。 このカメほど小型美麗種と呼ぶに相応しいものは他にいないかもしれません。 ディテールにこだわった鋭利なフォルム、 全体にまとったエレガントで品格高いオーラ、そしてセタカガメ属最小種の小振りなボディ、 悔しくて逆にあら探しをしたくなってしまう程どこまでも魅力に溢れています。 日本でまともに見れるようになったのは2000年台に入ってからだと思いますが、 渋いもしくは地味と言われることの多いアジア圏出身のミズガメで、 一気にスターダムへと登りつめたことにはいささかの疑問も抱きません。 高級種だった過去もありながら最近は幾分見かけるようになりましたが、 年々輸入されるサイズが小さくなり飼い込みの性別確定個体はかえって珍しい存在となっています。 成熟しても殆ど甲羅のスタイルが変わらない真の意味でセタカであり、そこそこの低温にも強いというのも嬉しいポイント。 水を深く張った水槽で縦横無尽に泳ぎ回る躍動感を味わって下さい。 |
アッサムセタカガメ (Pr) Pangshura sylhetensis |
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先日オスのみ入荷しましたが、良いメスがいたのでペア揃っちゃいました。今年は豊作なのでしょうか、 今まででは考えられない程お値打ちです。小型セカタ最人気種、 アッサムセタカガメ・ペアの入荷です。 テントの様に突き出した三角形の甲羅はセタカの名に相応しく、 属中最小の小さな体とギザギザしたフォルムが魅力的な種です。 一般に飼育が難しいとされるセタカガメの中では水温や水質にそれほどシビアでなく、 餌も人工飼料と葉野菜などの植物質の併用で問題なく長期飼育されています。 水掻きの大きい四肢を使ってスイスイと泳ぎ回る様や、そのカッコイイ甲羅を見せびらかす様に首を伸ばして 悠然とバスキングする姿に一目惚れしてしまった方も多いのではないでしょうか。 数多く流通しているので贅沢にも一番良い個体を雌雄でセレクト。各サイズ出回っていますが、 成長もあまり早くない本種でここまで育っていれば満足です。 メスは新しい成長線も出ている若い個体で、 繁殖にも近そうですね。そして両個体とも人工飼料餌付き済みですので心配ありません。 メスはどうせ手に入らないからとためらっていた方、今がチャンスです。 |
アッサムセタカガメ (Pr) Pangshura sylhetensis |
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小綺麗かつ長期飼い込みで雌雄の揃った導入のしやすいヤングアダルト! ひたすらに良い所ばかりが目に映って仕方がない大向こうを唸らせる久々の掘り出し物です、 アッサムセタカガメ・ペアが入荷しました。 インド亜大陸の付け根辺りに分布するセタカガメの仲間は、 元来ひとつの大きなグループとしてまとめられていましたが、 2000年代に入り様々な種類が日本国内にもたらされ俄かに盛り上がりを見せたのを境に、 我々の中でも大型種と小型種に分けられるという認識が実感として沸いてきたように思います。 広義のセタカガメ属Kachugaから新たに分割される形で登場した後者のグループはPangshuraと命名され、 その中にはベニマワリなどよく飼育されていたお馴染みのキャラクターも含まれているのですが、 当時超稀少種と持て囃され鳴り物入りで紹介されたこのアッサムは誰もが認める不動のナンバーワンとして、 今も尚頂点に君臨し続けています。 その輪郭から着色まで、 他種とは一線を画す芸術的な造形は固唾を呑んでつい見とれてしまうほどであり、 全身から伝わってくる高い美意識に陶酔した者は数知れず、 加えて泳ぎ方まで妖艶と来れば決して見掛け倒しではない真の魅力にようやく触れることができるでしょう。 小型美種とはまさにこのこと、 水棲ガメ全体を見渡してもその四文字を的確に当てはめることができるのは 本種をおいて他には見当たらないと言っても過言ではないのかもしれません。 そんな当代一の優等生もあまりに大きな需要に後押しされる形でしばし輸入が続けられて来ましたが、 ここ最近では何とか搾り出すようにして供給を確保している感も否めず、 同属他種は言うまでもなく同地域のメダマガメやカンムリガメまでもが近頃とんと姿を見せなくなってしまったことを考えると、 つい嫌な予感が脳裏を過ぎってしまうのは私だけではないと思います。 テクタやトリビッタータで前例を作ってしまっているセタカガメと言うのも何となく気懸かりで、 ついこの間国内繁殖成功の声が聞かれたばかりでもありますから、 このペアについてもゆくゆくは結果を残すことができるようになればそれこそが最上の喜びです。 |
ベニマワリセタカガメ (ベビー) Pangshura t. chircumdata |
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ベニマワリセタカガメのベビーです。昔来てた個体はホントに調子悪くて、 なかなか生かしておくのが大変でしたが最近の個体はベビーでも調子がよくてびっくりです。 なんか恐る恐る飼ってました。餌なんか食べると嬉しくって。最近のはいきなり人工飼料食べます。 |
ベニマワリセタカガメ (ベビー) Pangshura t. chircumdata |
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今年もセタカのシーズンが来ました。人気のベニマワリセタカの入荷です。その美しい色彩と可愛らしい風貌が人気の秘訣です。和名の” ベニ”が背甲のモスグリーンの地に映え、またそれは腹甲にも発色しています。この色合いは大きくなっても消えないのが嬉しい所。そし て種名のテントリアセタカガメの名の通り、背甲はテント形に盛り上がった 形状です。食性は植物質の強い雑食性で、人工飼料を中心に葉野菜を与えれば良いでしょう。乾燥エビも非常に好みます。四肢の水掻きが 非常に発達しており、深めに水深をとって軽く流れをつけると上下左右に巧みに泳ぎ回ります。乾燥した陸場も忘れずに。 |
ベニマワリセタカガメ (S) Pangshura t. chircumdata |
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セタカの中でも小型の美種です。やはりこの辺の種類は、水深を深くして泳げるような飼育環境に する事が長期飼育の鍵だと思います。大きくなるメスでも30cm未満で成長が止まり 背甲の突起も低くなりますが、その分迫力が増す、非常に良いカメです。 |
ベニマワリセタカガメ (M・♂) Pangshura t. chircumdata |
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セタカガメの1亜種、ベニマワリ・ 貴重なオス のお客様委託飼い込み個体が入荷しました。この種は成長速度が遅いようでこのサイズになるまでにも2〜3年かかります。 ほっぺとまぶたに紅を差し、緑色の背甲に赤い羽衣を背負った カラーリングや、身体に似合わず小さめの四肢をゼンマイ巻きたてのように高スピードでバタつかせ泳ぎ回る姿は、水中の ピエロを見ているようです。配合飼料でも成長しますが、葉野菜を主に与えシュリンプFやカンシャなどの乾燥エビをおやつ に与えていくと良い結果が出るようです。完全に皮膚を乾かせる陸場が有れば、水深を深くし熱帯魚感覚で飼育できます。 草食傾向がかなり強く、水草を入れるとアッと言うまにボウズにしますのでご注意を。当店では葉野菜を種に与えています。 |
ベニマワリセタカガメ (♀) Pangshura t. chircumdata |
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長期飼い込みにより大きく育った、ベニマワリセタカ ・メスの入荷です。 歪みなど無く綺麗に育っており、成長があまり早くないと言われる セタカ類で手の平サイズまでになった個体を見れるのは 嬉しいです。幼体時の美しさはそのままで、頬と甲羅に発色したピンクは鮮やかです。 さらにセタカの名に恥じない背高っぷりも見事。泳ぐ事とバスキングする事をこよなく愛するカメですので、 大きな水槽にかなり深めに水を張り、確実に身体を乾かせる陸場を設置してあげるとビュンビュン泳ぎ回り 健康に飼育できます。餌は咲ひかりや乾燥エビに加え、葉野菜などの植物質を多めに与えています。 |
ベニマワリセタカガメ (♀) Pangshura t. circumdata |
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ベビーの輸入再開を待つのも虚しくなってきたこのタイミングに嬉しさ倍増の種親候補! アッサムに続きこちらも国内でのコンスタントな繁殖が望まれるセタカ人気の立役者です、 ベニマワリセタカガメ・メスが入荷しました。 今日から遡ることおよそ十年間、激動の時代を生き抜いてきたとも言えるセタカガメの仲間は、 インド亜大陸周辺に暮らすイシガメ科の代表的な存在です。 思えばベニマワリに始まるテントリア三亜種からスミス、アッサムなどのコガタセタカガメ、 ドンゴッカやカチューガなど昔ながらの大きなセタカガメ、 そしてその周りにはメダマガメやカンムリガメなどの親類も花を添え、 一時は幼体を中心に大量の個体数が日本中を駆け巡っていた瞬間が確かにありました。 一部の種類については特に安価に販売されていたため、 それまで見慣れなかった人にはきっと初心者向けなのだろうと勘違いされていたでしょうし、 世の中の流れがそうならざるを得ない雰囲気になっていたのだと思います。 初めてのセタカにベニマワリ、ちょっぴり大人のセタカにアッサム、 この図式は未だに普遍的な慣習として人々の心に根強く残っているようですが、 近頃の流通事情を顧みると必ずしもそうとは言えなくなってきていることにお気付きでしょうか。 私たちの不安を煽るようにインドやその隣国に棲息する水棲ガメの流通量は年々目減りし、 ある種のブームが去ったからか酷く騒がれることはないものの、 やはりあの頃の風景を再び呼び戻すことは最早儚い願いとなってしまうのかもしれません。 しかし多くの人があの愛らしい容姿や仕草に惹かれたことは紛れもない事実であり、 何とかして何とかならないものかと何かにつけて苦心する日々が続いているのです。 今回やって来たのは当時のベビーが立派に育てられた見た目通りの長期飼い込み個体。 メスとしてはまだまだ成長の伸びしろを残してはいるのですが、 片手いっぱいのこのサイズで表情には早くも貫禄を滲ませ、 キュッと持ち上がった鼻先やマウスピースを装着したような分厚い嘴が存分にらしさを匂わせています。 一見重たそうな体もひらひらとしかし逞しい四肢に支えられ、 水中では優雅に泳ぎ回る様を堪能することができます。 ピンクがトレードマークのデザインも決して色褪せることはなく、 所々に描かれる墨流しのような黒い影によりインドのカメから和の風情を教えられ、 つくづく奇抜なカラーリングだとこの大きさにしていよいよ思い知らされるのです。 マニアの熱意が通じたのか前述のアッサムについては国内繁殖例が複数聞かれるようになり、 そのノウハウを生かして国内に現存する全セタカの ペアリングおよびブリーディングプロジェクトを立ち上げたいぐらい、追い詰められているような心持ちです。 |
ベニマワリセタカガメ (XL・♀) Pangshura t. chircumdata |
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悠久の時の流れを感じさせる程の大型個体のベニマワリセタカです。なんと甲長20cm!お客様の長期飼い込み個体です。 縁甲板の紅色も大きくなるうちに薄れますが、目の周りや頭部の蛍光ピンクはきれいに残っています。大きさを実感してもらうため 普段入荷しているサイズの個体と比べると大きさは一目瞭然です。なかなか大きくならないセタカガメですがここまで大きくなるのに いったい何年かかるのか、想像もつきません。ちなみに手前の個体はオス個体ですので、一応ペア取りできます。(笑)当然人口飼料から 野菜までなんでも食べます。 |
ベニマワリセタカガメ (Pr) Pangshura t. circumdata |
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ベビーのか弱さが吹き飛んだどころか一層美しくなりここからが実力の見せ所! 苦労して育てられた方に感謝してもし切れない圧巻の光景です、 ベニマワリセタカガメ・ペアが入荷しました。 セタカガメと言えば、と問われてマニアはついカチューガカチューガなどと宣ってしまいがちですが、 一般にはやはりこのベニマワリがセタカの仲間の顔というポジションに位置していると思います。 同じ小型種でアッサムの名前も挙がりそうですが、 やはり流通量が多い本種の方が触れる機会も多くより馴染み深いのではないでしょうか。 ビギナーにも嬉しい価格帯は有難いのですが、 それが災いして単に一般種と括られせっかくの魅力が深く認識されていないかもしれません。 まずその体色、世間ではカメの色と言えば緑ですがスライダーなど新大陸の仲間以外には緑色をしたカメは殆どいませんし、 そもそもアメリカの緑とアジアの緑は似ているようで全く異なります。 そして取り合わせに鮮烈なピンクを持ってくるという大胆なチョイスはまさにインド亜大陸ならではのセンス、 これを楽しまず他にどこを楽しむのでしょう。 特にオスは絶対に幼体時には無かったであろう嘴部分へのピンクの発色が大変見事で、 更には腹甲のシームというシームにもそのピンクをとことん染み渡らせ手加減という言葉を知りません。 そのオスと比べるとメスは大人しいようにも見えますが、 セタカのオスが派手なのは初めから分かっていたこと。 その代わりに体格はコガタセタカガメ属として分類するには申し訳ないほどで、 縦に長い分厚い嘴はもはや大型種のそれです。 1ペアだけでも十分嬉しいのですが今回はまさかの2ペア、 組み合わせは限定していませんのでお好みでどうぞ。 最近やや冷え込みを感じるこの辺りの仲間たちにもう一度活気を与える素晴らしい4匹です。 |
キバラセタカガメ (♂) Pangshura t. flaviventer |
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何年か前にまとまって入荷されましたが、近頃めっきり見なくなったキバラセタカ・
貴重なオスで、
前回入った生体のお客様飼い込み委託個体です。飼育方法なのか、なかなかセタカの類は成長が遅く、ベビーからここまで成長させるには
根気と苦労があったでしょうし、非常に稀少だと思います。見た目は
ベニマワリによく似ていますが、全体的に色が淡く、肋甲板と
縁甲板の境目はホンノリ赤色で、腹甲は『キバラ』の名に恥じず染み1つ有りません。しかし、頬のピンク色は顕在でより可愛らしく上品
です。草食性が強く、嘴は細かいノコギリ状になっています。水草を試しに水槽に入れて見たら、1晩で丸坊主(硬い茎まで)にされていま
した。餌は小松菜・チンゲン菜等の葉野菜をメインディッシュに、シュリンプF等の乾燥餌をデザートで与えると良いでしょう。甲羅に
似合わず短い足でも泳ぎは非常に得意ですので、水深を充分とって、熱帯魚感覚で飼育しても大丈夫です。
皮膚が弱い面が有りますので、完全に身体全体が乾かせる陸場を設けて下さい。 |
キバラセタカガメ (♀) Pangshura t. flaviventer |
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もう久しく姿を拝むことは望めないと思っていた矢先のビッグサイズ! 今となっては時代を象徴する稀少な存在です、 キバラセタカガメ・メスが入荷しました。 ここ数年で、セタカガメの仲間を取り巻く環境は随分と大きな変遷を遂げたように思います。 このキバラセタカは定番種ベニマワリと亜種関係に位置するテントリア3亜種の中のひとつで、 まだセタカ全体がKachuga一属にまとめられていた頃にはそれこそ毎年のように姿を見かけることもありました。 時には最も流通量の少なかった基亜種ホオアカも並んで全亜種揃い踏みなんて言う光景も記憶していますが、 その頃はスミスも基亜種よりシロアシの方が断然珍しかったり、 アッサムは幻と呼んでも決して大袈裟ではなく皆が憧れていた種類で、 今現在の事情とは正反対と言っても嘘にはならないかもしれません。 そしてここ2、3年では頼みの綱のベニマワリでさえ以前のようなまとまった流通では無くなり、 ワイルドが主流のセタカガメはここに来て厳しい状況に立たされている感も否めません。 現地より輸入されてくるのはほぼ全ての種がベビーサイズで本亜種も例外ではなく、 初心者向けとは言い難いやや癖のある性質から長期飼育例は稀。 しかしいる所にはいるものだと改めて感心しました、 今回やってきたのはすっかりアダルトの風格が現れたガッチリ育ったメス。 飼い込み個体の出物が少ない上に貴重なメス、 勿体無いと思ってしまいますがどうしても相方が見つからないのとスペースの都合で、とのことでした。 逆にオスをずっと飼い込んでいる方、どこかにいらっしゃると思います。 これ以上多くは申し上げませんが、もう何年もキバラがご無沙汰なのとここまで育て上げることを考えれば、 ここで抑えておく以外に策はありません。時を忘れ郷愁の念で包み込まれるこの感覚は実に久しぶりです。 |
ジャノメイシガメ (ベビー) Sacalia bealei |
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一度で良いから手中に収めてみたいと何度願ったか分からない凄まじき透明感で魅せる正真正銘のCB! ワイルドのベビーとは似て非なる真の躍動感が齎してくれる最上の喜びを是非お手元で、 ジャノメイシガメが入荷しました。 野生における棲息数がこれほど急速に激減するとは寝耳に水だったかもしれませんが、 その供給は兎も角として昨今における需要の変化については、 旧知の間柄を自負するマニアにとってこの展開を予測していた方も少なくはないでしょう。 何故なら、この十年間に数々のアジアンタートルたちがこれまで以上に酷い状況へと追い込まれ、 次々と行き場を失ったりその一方で突如として持て囃されたりと、 混乱が混乱を招く目まぐるしい時代の流れに人もカメも呑み込まれていくのですが、 ただただ目の前のカメに対し実直に愛を注いでいた少年のような心の持ち主にとっては、 周囲の雑音など気にも留めず様々な種類を正当に評価し続けることしかできなかったからです。 最大でも10センチ台半ばという日本人にとってこの上なく喜ばしい親切設計で、 多少の語弊はあれどイシガメの名を冠することにより精神的な距離感はグッと縮まり、 何しろ直ぐ隣の国が出身地なのですから通年屋外飼育が実践でき、 オスの艶やかな色彩美とメスのシックで重厚な佇まいの対比まで楽しめる、 改めて見つめ直せば人々に好まれない訳がない素晴らしいスペックの持ち主。 この絶対勝利宣言の中にもし唯一のウィークポイントがあるとすれば、 それはあまりにも粗雑に扱われ続けた野生個体が、 少なくともビギナーにとってはその読めない体調により飼育困難だと捉えられてしまった点でしょう。 一見元気そうに見えても某少年誌の格闘漫画における世界観宜しく、 時間差で体の中から破裂していくような現象が実際に何度か確認されているのですから、 恐くて手が出せないと感じるのも決して恥ずかしい話ではないと思います。 水棲ガメ界における次世代のスターともなり得る銘種なだけに、 何としてでも事態を好転させるべきだと強く感じる次第です。 今回やって来たのはそんなマイナス思考からの華麗なる脱却を図るべく投入された、 手の平に乗せただけで涙が零れそうなほどの感動を呼ぶ純然たるCBベビー。 泳ぎ方から餌の獲り方まで何もかもが見ているこちらを絶大なる安心感で包み込み、 何ひとつとしてハラハラしなくても良いこの状況に却って混乱させられます。 現在は人工飼料と乾燥エビを併用していますが、 遅かれ早かれペレットオンリーに切り替えられるであろう史上最高の三匹です。 |
ジャノメイシガメ (S) Sacalia bealei |
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殆どハッチサイズだった入荷当初よりも実に二センチ近く大きくなり、 相方のヨツメとは異なるやや寸詰まりで厚みの感じられるフォルムが出来上がりつつあります。 残った二匹を見比べてみると、偶然にも甲羅の幅や尾の付け根の太さに雌雄差らしき違いが見て取れ、 この先の成長が楽しみで仕方ありません。 人工飼料への移行も完了し準備万端、価格は据え置きで再アップします。 |
ジャノメイシガメ (S) Sacalia bealei |
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在庫している個体に引き続き、同じくCBの別血統より良質な一匹が届きました。 甲羅の色合いがまるで異なりますので、お好みに合わせて見比べてみて下さい。 |
ジャノメイシガメ (S) Sacalia bealei |
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成長期を地味な姿で過ごす本種ですがここまで放射模様が出ていれば思わず食指が動く美個体! 日本の冬を外で越せるポテンシャルを持つことでも注目が集まっている知る人ぞ知る影の人気種、 ジャノメイシガメが入荷しました。 かつてこれらの仲間たちがごくありふれた種類としてざっくばらんに流通していた頃、 特にこの辺りのアジアンタートルはただの茶色いカメとして一括りにされ、 それは水棲、陸棲を問わず見た目だけで判断された上に粗末な扱いを受け、 真のファンに対しても何故そのようなカメを大切にするのかなどと、 世間では前向きな評価が殆どされていなかったという哀しい過去があります。 時は流れ毎年必ず見かけられたものが次第に数を減らし不定期なものとなり、 そうした間には久々のとかご無沙汰のと言った具合に売り文句が飛び交ったものですが、 ここ最近では姿を消していた期間があまりにも長引いた結果、 かつての奮闘ぶりを思い出してもらうことさえ困難になりつつあり、 下手をすれば全てがなかったことにさせられそうな気がして本当に寂しくなります。 正直なところ、幼少期から青年期まで成長に必要な大部分の時間を大きな変化なく過ごし、 雌雄の判別ができそうな頃になるとようやくオスはオスらしく、 メスはメスらしく出来上がっていく様は本当に見事だと思いますが、 言い換えればその魅力が人々に伝わるまでには長大な期間を要するために、 今日まで他のカメたちの隙間に埋もれざるを得なかったのかもしれません。 もはや名前を口にするきっかけもなくなりそうな勢いで見かける機会が減少していますが、 何とか現存する個体を一匹でも多く世に送り出すことによって、 彼らの持つ味わいを再発信できればと考えさせられる日々が続いています。 今回やって来たのは相方のヨツメよりも更に稀少性が高まっているジャノメから、 ベビーサイズより飼い込まれ甲羅もカッチリとした安心サイズ。 基本的には無味無臭といった雰囲気が漂う装いであるはずが、 この個体は背中の柄が成長に伴って明瞭に描かれており、 並のクオリティではない何かを感じさせてくれます。 よく聞かれることですが目玉模様の前ふたつがぼんやりとし、後ろふたつのみが色付いているのがジャノメです。 ここから更に甲羅全体の厚みが増し格好良くなっていくのをお楽しみに。 |
ジャノメイシガメ (ハイカラー) Sacalia bealei |
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輸入されたごく少数の中から目を凝らして選び抜いた色抜けも著しいスペシャルカラー! 茶色いカメとしてのプライドを確かに感じさせる遊び心に溢れた個性派です、 ジャノメイシガメが入荷しました。 ヨツメの時もそうですが、 これらの仲間を紹介する際にはどうしてもその面白い属名に突っ込まざるを得ないでしょう。 ニセイシガメという有難味もなければ愛の欠片すら何処にも見当たらない、 実にお気の毒なネーミングに同情の念すら抱いてしまいますが、 このようなマイナスオーラを跳ね除けるにはかなりの労力を必要とするようです。 と言うのも彼らはアジアンタートルの愛好家に好かれることはあっても、 長年日陰者として世間に広く知れ渡る機会は殆ど与えられなかったため、 冒頭でも申し上げた通りアジアの茶色い奴らとして括られるのみで、 図鑑でその姿を目にしたとしても飼育対象として選ばれることは少なかったと思います。 それが近頃では供給減に伴う価格の高騰から次第に注目を集め出し、 悲しいかな肝心のカメが姿を消し始めてから俄かに人気も高まってきました。 何故今まで気が付かなかったのか本当に悔やんでも悔やみ切れませんが、 寒冷地以外での屋外越冬が可能でかつ最大甲長も15センチ程度に収まるという、 日本人が外でカメを飼おうと考えた時に最もしっくり来る条件が見事に揃っているのです。 従来CB化は無理とさえ言われ続けてきた状況も一変、 いよいよ国内繁殖成功の声も飛び出し勢いは増すばかりですが、 現地では急激な棲息数の減少が叫ばれておりその緊張感は海を越えてこちらまで伝わって来ています。 今回やって来たのは幼体時に特有の丸さも取れた安心サイズで、 その昔当たり前のように採集されていた雌雄で色合いの異なる親ものはすっかり姿を消してしまい、 最近はある程度育った大きさでオーダーしてもこの辺りが限界なのだとか。 知らぬ間にペアが揃って販売されることがお約束のようになりつつありましたが、 遂に性別判定すら困難になっているこの有り様で私ができるのは、 その成長を見届けるのが楽しみになるような一匹のクオリティに拘ることだけです。 このカラーリング、如何なものでしょうか。 二匹の共通点は全体的に色味が薄いことですが、 片方は煉瓦のように激しい赤みを呈し、 たとえ地味と切り捨てられがちなメスになったとしても相当に楽しめそうで、 もう片方は俗にハイポメラニスティックとでも称されるような、 アイボリー調に色変わりした甲羅が気品のある佇まいを演出しています。 (同条件で撮影した通常体色の個体) 本便の個体はどれも肉付きが良く動きにもキレがありましたが、 個人的には何か取っ掛かりが欲しかったためこのようなセレクトになりました。 今後の入手難も予想されるだけについ必死になってしまいますが、 そんな流れに身を任せてこの機会に納得できる逸品を手に入れて下さい。 |
ジャノメイシガメ (M) Sacalia bealei |
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ただのイシガメと侮る事勿れ、昔からその姿は知られていますが未だにマニアックな存在であり 年々流通も減っている希少なカメのひとつです。 ワイルドですが綺麗な個体です、 ジャノメイシガメの入荷です。 輸入が止まる止まると言われながらも毎年見かけますが、大きなサイズのものが全く来ないのを考えると 辛うじて来ている感が否めません。最大甲長15cm程で寒冷地を除けば通年屋外飼育可能、 そして性成熟したオスの呈する派手で美しい体色ときたら魅力を感じずにはいられません。 他のカメには見られないショッキングピンクの首周りの色彩には圧倒させられてしまいます。 親ものの出回る事が無くなって久しい今、こうした所謂安心サイズの個体を育てるしかありません。 飼育環境にも馴染みやすいサイズですからかえって良い点もあると思います。 活発に泳ぎ回って状態の良い個体、今後の成長が楽しみです。 参考までに尾のアップはこちら。 |
ジャノメイシガメ (M) Sacalia bealei |
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昨今の急騰に驚く間も無く猛スピードで姿を消しつつある大変稀少なもうひとつのイシガメ! いわゆる人気種とは言い難かっただけに却って大きなショックを受けることとなった、 ジャノメイシガメが入荷しました。 ニセイシガメ属なる非常に有難くない名前を授かった中国版イシガメは、 厳密に言えば東南アジアのマルガメなどに近縁なグループで、 日本のイシガメやクサガメらとは少し縁遠い異質のものとして扱われています。 確かに産み落とす卵や幼体のハッチサイズが妙に大きいことや、 円形に近いベビーが成長に連れて次第に細長く変化していく様子など、 我々日本人にとっては何となくエキゾチックな特徴として映り、 他にもムツイタガメやシロアゴヤマガメらを巻き込んでの単系統を形成するようです。 ある種アジアのただ茶色いカメと称されるカテゴリに分類されていたため、 昔は殆ど注目されておらずごく一部のマニアが人目を憚りながら喜ぶ程度だったのですが、 この僅か二、三年ほどの間に恐ろしい早さで輸入量が激減し、 今日では性別が分かった方が良いなどと贅沢を言っている場合では無く、 一匹でも手元に舞い込んで来るだけで幸せと言った状況で、 また他のアジアンな水棲ガメがこの十数年で軒並み減少傾向にあることから、 我先にとかき集めようとする動きが盛んになっているのも事実。 そんな周囲からのプレッシャーもあり決してまともな雰囲気では無いのかもしれませんが、 何しろ産卵数が少なく現時点で安定的なブリーディングも行われていないため、 皆が皆躍起になってしまうのは仕方が無いと捉える向きが強いようです。 今回やって来たのはアンセクシュアルながら状態の良さで一歩抜きん出た、 最低でも輸入後一か月程度はトリートメントされたやんわり飼い込み個体。 酷い時には殆どの餌を口にしないこともあるジャノメですが、 この二匹についてはケロッとした表情で人工飼料を普通に食べ、 消化器系の動きにも問題が無さそうな排泄のペースを保っており、 これこそが何よりの安心材料と言えるでしょう。 甲羅など外観に若干のダメージこそあれど、 肝心の中身が無事であれば最終的には無問題ですから、 かかる時間はどうであれきっちりフルサイズまで育て上げたいものです。 今後どうなってしまうのか不安でたまりませんがしぶとく頑張って行きましょう。 |
ジャノメイシガメ (M) Sacalia bealei |
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以前入荷した委託個体のジャノメイシガメです。今回はお客様の都合で価格を落としての再掲載です。 2年ほどの飼い込みで良くある輸入直後の痩せなど無く、よく肉のついた個体で、しかも長期飼い込みで 人工飼料を食べまくる優良個体です。若干縁甲板に昔のカケの跡がありますが、そのキズは既に完治して おり、その他に目立ったキズは御座いません。今回は激安でご提供です。このチャンスをお見逃し無く。 |
ジャノメイシガメ (M) Sacalia bealei |
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昨日に引き続き、同じお客様の委託個体です。先日UPしたジャノメと比べると明らかに色が薄く、 甲羅が脱皮した後もホウシャ模様が出た明るいブラウンの甲羅になりそうです。同じく頭部の色も薄く、 ジャノメ模様がより一層際立っています。稲妻の様な甲ズレがたまにキズですが、 よく見られる潰瘍の後など一切無い美個体です。長期飼い込みで餌食いも完璧。 |
ジャノメイシガメ (♂) Sacalia bealei |
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特徴的な腹甲のまだら模様が一瞬にして消し飛んだ世にも奇妙な裏面パターンレス! 一種の色彩変異に当たるのか体中の色付いた各所がクリアに澄んで見えるのもまた不思議です、 ジャノメイシガメ・オスが入荷しました。 いわゆる所のアジアの茶色いカメ、それはモンホットやスペングラーなど過去に嫌と言うほど輸入され、 どれも安価で消費的な販売が続けられていたメンバーのことを表していますが、 近頃ではおいたが過ぎたのか軒並み価格は上昇し、 流通の大部分は野外採集に依存しているため当然年によって波はあるものの、 さすがに昔懐かしい驚きのロープライスで見かける機会は無くなってしまいました。 その中にヨツメとジャノメ、古風に呼ぶとすればクワドリとベアリーでしょうか、 ニセイシガメ属の二種も仲間に入っていたのですがさすがに分布域が狭いせいか早々に離脱してしまい、 我々がまともに飼育を楽しむ暇もなく知らぬ間に入手が困難になっていきました。 ニホンイシガメを悪役に変身させたかの如く強烈な風貌に、 サイズは最大でも15cm前後とイシガメの形をした種類の中では随分小振りで、 最終的には越冬を含めた通年屋外飼育が可能であるなど至れり尽くせりなのですが、 如何せん手に入れることができれば元も子もなく、 日本にやって来たばかりでは初期状態が悪化しているケースもあり闇雲な導入は避けるべきです。 しかし今回はストック期間が長く万全の体調で迎えた一匹をご紹介します。 まず初めに申し上げておきたいのは、 成熟が始まったオスは主に上半身が密集したドット模様で飾り付けられるのが特徴なのですが、 この個体はそれが背中には確認できるのにも関わらず裏返してみるとお腹には影も形もありません。 もう少し変わった箇所と言えば頭部の目玉部分、 前肢の白く色抜けした鱗、 首元や脇の周辺に滲んだピンク、 それら全てがべったりとした色のりではなく雑味を取り除いたすっきりとしたカラーリングで、 着色がなくグレー地になっている所も薄く透き通った様子です。 これはつまり、腹側に残るはずだった黒色色素が失せたことと、 体全体にもう少し濃く表れるはずだった黒味が減少してしまったことがリンクしていると考えることができるでしょう。 ショッキングピンクは水彩で描いたようなみずみずしさを放ち、 特に顎から首にかけての発色はえげつないほどリアルで、 指と指の間の水掻き部分にまで同じ色が染み込んでいるなど芸が細かく、 全般においてもれなく品質の高さが伺えます。 完全に発色しきったオスを大量に見比べるチャンスは殆どありませんが、 実は婚姻色の出方にも個体差がありそれほど赤くならないものも少なくありません。 当店でもペアで扱うことが多いのですが、決して繁殖を狙う訳でなければまず一匹から飼い始めるでしょうし、 単独で楽しむ場合は恐らくオスが選抜されますからそのクオリティには特に拘りたい所です。 餌食いに関してはMazuriミズガメフードを筆頭にその他鯉餌にまで餌付いているほどで何の問題もなく、 気になる潰瘍跡も一切見当たりません。 鑑賞に堪える最高のジャノメをそのコンディションと併せてお選び下さい。 |
ジャノメイシガメ (ヤング・♀) Sacalia bealei |
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長期飼い込み委託個体のジャノメイシ、ヤング・メスの入荷です。 若干の甲ズレが有りますが、人怖じせず元気いっぱいです。 茶褐色の背甲の放射柄、深草色の頭部にはクッキリと眼班模様が出てとても綺麗です。この種は気が荒く混泳は無理が有ると聞きますが、 ある程度の広さで逃げ場が有れば大丈夫の様です。餌もMazuriミズガメフード・咲ひかり、タートルプディング・コオロギ何でも来い です。国内長期飼い込みだけ有って、委託者の気の遣いようが伝わって来ます。思うのですがカメって 正面から見ると可愛いですよね。 |
ジャノメイシガメ (ヤングアダルトPr) Sacalia bealei |
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数年前若干まとまって仕入られて以来、久しぶりにジャノメイシガメPrの入荷です。
今となってはヨツメイシ同様、入手困難な種類になってしまい寂しい限りです。イシガメの名の通り、四肢の筋力が発達しているようで、
深さ50cmの水槽に、金網でセパレーターを付け雌雄を分けて投入したのですが、ほんの少し眼を放した隙によじ登り、逃亡されてしまい
ました。(涙)
すぐ発見し無事でしたが…(笑) オスは眼球下部・喉や首のライン・前肢がピンクパープルに染められ、頭部には若草色の下地に黒色の点々が無数に存在し、首元の縁甲 板から肩口の脊甲板や肋甲板には放射模様が入りとても綺麗です。 メスは後頭部に入る眼状模様がはっきりと睨みを利かせていて、こちらも首もとの縁甲板から肩口の脊甲板や肋甲板には放射模様が入り 極美個体です。 両個体とも、腹甲にもこの種類に多く見られる腫瘍や潰瘍も無く、背甲もピカピカです。餌はMazuriミズガメフード・咲ひかり、シュリ ンプF・コオロギ等、多種多様にわたって食べています。特にメスにはこの季節ですので咲ひかり/増体用やタートルプディング・ 刻みマウスを与えています。こんなパワフルで状態も良く相性も良いPrで是非繁殖にチャレンジして下さい。 |
ジャノメイシガメ (フルアダルト・Pr) Sacalia bealei |
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餌食いや肉付きから外観に至るまで内外問わずきっちりトリートメントされたワイルドとは思えないグッドコンディション! 日本に移住してから随分と長い年月の経過した長期飼い込み個体です、 お客様委託のジャノメイシガメ・ペアが入荷しました。 およそ一ヶ月後に迫るCITES締約国会議、原則二年に一度開催されるこの会議は次で第16回を迎えますが、 毎度慌しい訳ではなく今回は暫定案にカメ目より非常に多くの種類がエントリーしてしまっているために、 我々一マニアとしては殺気立つほどの緊張感を募らせざるを得ない状況を迎えています。 その最も主たる理由としては、T類昇格に複数の人気種が候補として挙げられているからではないでしょうか。 モエギ、オオアタマ、アンナン、マッコードナガクビ、そしてビルマホシガメと、 言われてみれば確かにぐうの音も出ないものばかりがずらりと並んでいますが、 黙って見ていることも許し難い苦境に立たされ頭を悩まされている方も多いことと思います。 注目すべきはその全てがアジアを原産としている点にあり、 数年前より警鐘を鳴らされてきたこれらの種類が遂に階段を登り詰め、 T類になってしまうという事態はいずれ訪れる避けられない現実なのかもしれません。 本種を含むニセイシガメ属は2005年にV類へと掲載され、 その後の流通量減と急激な価格高騰はご存知の通りですが、 今現在でも中型から大型の個体が採集個体として輸入されるケースもしばしば見られます。 しかし食用としての文化が根強く残るあちらの感覚ではただの茶色いカメ、 捕獲して売り捌ければ良いという感覚はなかなか抜け切らないようで、 到着して間もなく命を落とすケースはもちろんのこと、 初期状態および輸送状態の良し悪しで餌を食べるにも関わらず突然死することも珍しくありません。 おおよそ内臓に致命的なダメージを受けているのでしょう、 代謝の遅いカメならではのトラブルとも捉えられますが、 何よりもカメに対して申し訳ないというあの後味の悪さはお互いにとって避けるべき結末だと思います。 外見で判断をし切れないのが悩み所ではありますが、 本日ご紹介するのは国内のマニアがCITES入りの間際に危険を察知して入手したペア。 つまり飼育下に置かれて優に十年近くが経過していることになりますから、 その状態の良さはお墨付きなことこの上ありません。 しかもその殆どの期間は屋外越冬にも難なく成功しており、 今年は放出の件も踏まえ秋から室内に移動したものの、 当然暖かくなれば来季からはまた年中外で飼育することが可能です。 長年ブリードは不可能ではないかとまで囁かれていたジャノメも、 遂に国内繁殖の成功例が飛び出し未来はずっと明るくなりました。 決して投機的な意味合いではなく、単純に大好きだった種類が手に入り難くなるのは辛いですから、 丈夫な個体を今の内に押さえておくのはありです。 |
ジャノメイシガメ (Pr) Sacalia bealei |
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オスが出ないからと躊躇っていた方に朗報! 教科書通りの分かりやすい体色を見せる飼い込みアダルト、 ジャノメイシガメ・ペアが入荷しました。 Sacaliaとはあまり聞き馴染みのないワードかもしれませんが、 日本語ではニセイシガメ属というとても不憫な名前で呼ばれています。 本家と分家、何処の誰が裁定を下したのか定かではありませんがニセで結構、 いわゆる所のイシガメらが属するMauremysの仲間とは異なった雰囲気を醸し、 その全てがかけがえのない魅力として感じられることでしょう。 パッと見て目に付くのは落ち着いた様相のメスと ビジュアル系のオスという奇妙な取り合わせで、 全く正反対ともとれる激しいカラーリングにはショッキングピンクなど文字通り衝撃的な色が用いられ、 他のカメでは成し得ることのないパンクな世界を表現しています。 しかし現実の流通事情はオスの数がメスに比べ圧倒的に少なく、 派手な外観目当てでオスだけをというのは置いておくとしても、 本当にペアで揃えたいと熱望するファンにとっても厳しい状況が続いています。 他のアジア系と同様ここ数年で現地の棲息数さえも心配になってくるほど輸入が落ち込んでしまいましたが、 今回は少し前にまとまって入ってきた頃からの飼い込みと思しき成熟個体がやって来ました。 何が嬉しいかと言えばまずオスがしっかりとトリートメントされていることで、 輸入直後は調子が良さそうでも短中期間で消耗してしまうあの現象の心配はもうありません。 大きな欠損や意外と多い甲ズレもなく、 現状であまり多くの注文をつけられない中かなりまともな出物だと思います。 ひとまず環境が変わった後は単独飼育に綺麗な水と粗食などで心と体への負担を軽減するのがベター。 以前から繁殖は無理だと思われていたこのカメもチラッと成功の話が持ち上がり希望の光が見えてきました。 マイナーだからこそいち趣味人としてもたったひとつのカメですが絶やさずに維持継続していきたいものです。 |
ジャノメイシガメ (フルアダルト・Pr) Sacalia bealei |
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日本国内でもう何度冬眠したのかも数え切れないケタ外れの長期飼い込み! すっかり飼い慣らされたワイルドという一番難しくも嬉しい条件です、 お客様委託のジャノメイシガメ・ペアが入荷しました。 ジャノメにしてもヨツメにしても、ニセイシガメという実に怪しい属名を与えられてしまったこの仲間は、 長年正体不明の謎のカメという印象が強かったように思います。 中途半端なサイズではただの茶色いカメという感じで、 マイナーなだけに触れ合う機会も少ないですから逆に人気が出るという方が不自然かもしれません。 完全に成熟を迎えたその時には本来の魅力がびんびん伝わってくるのですが、 さほど高価でもなかったためずっと後回しにされ続けられてきたのでしょう。 ここ数年でアジアンタートルの稀少性が増してきたのを契機に随分と大切にされるようになり、 それは一見俗っぽいような気もしますがカメにとっては当然良いことだと言えます。 最大甲長15cm前後というのはあのキボシイシガメを一回り大きくしたぐらいで、 ミズガメ全般で比較すればかなり小型の部類。 偽と付くぐらいなのでニホンイシガメをちょっと小さくちょっと悪っぽくした感じで、 この絶妙なキャラクターの違いがアジア好きには堪りません。 中国を原産とすることから通年屋外飼育も可能で、 同時にサイズも手頃という野外越冬派にとっては見逃せない存在です。 今回ご紹介するこのペアの見所はずばり、長年屋外で飼われ続けていた、まさにこの一点に尽きるでしょう。 価格が高騰しているとは言え今でも忘れた頃にポツポツと姿を見かけますが、 輸入されたばかりの個体は甲羅のスレ程度ならまだしも潰瘍に悩まされることも多く、 数年数ヶ月は突然死のリスクとも闘わなければなりません。 しかしこの二匹は庭につくられた池で半分自然のような暮らしを続けてきたせいか、 太ってもいなければ痩せてもいない、 自然が自然なままの状態で保存されている非常に良いコンディションを有しています。 当然ながら人工飼料には種類問わず餌付いているため、逆に心配する所が見当たらないほど。 アジアのこの手のカメはある程度のサイズから自分で育てるより、 野生で育ちきっていた方が格好良いに決まっているので、 何も我慢してヤングに手を出さずとも素直にアダルトで揃えた方が後悔しません。 逆にこのペアを買わずしてどれを選ぶのか、 細かいことは抜きにしてとりあえず飛び付いてしまうという発想は、今夜に限ってはアリです。 |
ジャノメイシガメ (Pr & M) Sacalia bealei |
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長期飼い込みの繁殖セット!お客様委託のジャノメイシガメ・ペア、 Mサイズの入荷です。 日本のカメに通ずる和のテイストを持った小型のカメで、実は寒冷地以外では通年屋外飼育も可能な為、近頃人気な種のひとつです。 オスは性成熟すると派手な色彩に変化する事が知られていますが、 今回の個体はエグい程の発色が素晴らしく、 特に首・前肢の付根と首筋に発色したピンクの眩しさは一級品、 目も赤くなり頭部の柄も変化しています。 更にお腹側も染めた様な赤さでもうたまりません。 また今回はアンセクシュアルの2匹も同時に出して頂きました。 今の所メスの様なのでこのままいけばハーレムです。4匹セット割りもあります。 今回委託の為お値打ちですので探していた方は是非この機会に。 |
ジャノメイシガメ (フルアダルト) Sacalia bealei |
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こんなに大きなジャノメがごろごろとやってきたので思わず感涙してしまいました。
今ではそんな風に言われてもおかしくない希少種です、ジャノメイシガメが入荷しました。
完全に即戦力となるであろうとってもアダルティなオーラをびんびんに発している素晴らしい5匹。
今回はこの5匹の中から早い者勝ちでペア、またはトリオという形にしてみました。
最近はジャノメ、ヨツメともに見かけるのはベビーから手の平サイズぐらいまでで、
昔の様に見事な親サイズというのはめっきり入荷していません。
数cmのサイズ差はあるものの見た目からするとこれは恐らく個体差と思われ、
全ての個体が成熟期を迎えているでしょう。
ポイントはやはりオスの非常にパンクな婚姻色で、
当店に入荷する前にたまたまクーリング体勢に入っていたらしく、
再び暖められた事で首筋はおろか目の中まで色が乗りそうな所全てにショッキングピンクが表れています。
メスは甲羅が分厚くなったり、
顔がゴツくなったりとこちらも負けじと熟している感をアピール。
つまりどちらも準備OKという事です。入荷後3週間ほど様子を見ましたが全ての個体が人工飼料を普通に食べ、
体重も十分にある事が確認できたので本日ご紹介します。
どうしても恐れてしまう潰瘍など進行中のものはありませんのでとにかく安心、
状態に自信を持って出せるジャノメです。
このサイズが来るまで大分ブランクがありましたので、待ち望んでいた方は是非この機会に。
オス1: 背甲 ・腹甲 オス2: 背甲 ・腹甲 メス1: 背甲 ・腹甲 メス2: 背甲 ・腹甲 メス3: 背甲 ・腹甲 |
ヨツメイシガメ (国内CBベビー) Sacalia quadriocellata |
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急速な流通減が叫ばれる中で課題となっていた国内CB化が見事に実現した証が此処に! 依然気を緩めることなど許されないもののまずは大きな一歩を踏み出したと言って良い感動の光景、 ヨツメイシガメが入荷しました。 本種とジャノメイシガメを含むSacalia属は、 和名に直すとあっという間に哀愁漂うニセイシガメとなり、 どうしてもこれらを説明する際にはその不憫なネーミングに触れざるを得ず、 様々な大人の事情があってこんなに可哀想な名前を付けられてしまいました。 かつてイシガメの仲間たちがヌマガメ科に含まれていた大昔の話、 名前からピンと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、 要するにキボシやモリイシなどもまたアジアのイシガメと一緒に括られていた、 つまり外観の形質からのみ情報を得ては分類を行っていた時代の名残で、 何となくイシガメっぽいから頭にニセと付けられたその経緯が容易に想像できます。 新たに有力だと考えられている説によると、最も近縁なのはマルガメ属となっていて、 なるほど確かに幼体時の幅広な甲羅が成長に従い細長く変化していく様は、 両者の共通点として素直に納得できます。 冗談交じりでマルイシガメなど別の呼称を考えてあげたくなる大発見ですが、 当の本人らはこの数年の間にとてつもないハイペースで輸入される個体数が減少しており、 こういった前置きの下では変な付加価値が添えられてしまいそうな流れですが、 色々な意味で取引額が高騰すると共に、元々好きだった愛好家らの熱心な保護活動により、 何とか首の皮一枚繋がったような状態でペットの世界より姿を消さずに留まっているのです。 今回やって来たのは夢にまで見た国内ブリードのピカピカベビーで、 頭部の透明感から背中の細かな模様、 そして裏返せばそこに広がるのは血の池地獄もびっくりの鮮やかな発色と、 その全てに感動を覚えずにはいられない最高の魅力が凝縮されています。 特にこの二匹は腹甲や四肢に熟れた柿のようなべったりとしたオレンジが顕著で、 もちろんそのまま残るとは思いませんが無いよりはあった方が盛り上がる、 将来に向けてぼんやりとでも期待が持てる嬉しいアピールポイントです。 既に人工飼料や乾燥エビをパクついているのも流石CB、 雑念を振り払い何の躊躇いも無く手に取って育て始めることのできる素晴らしい功績です。 |
ヨツメイシガメ (ベビー) Sacalia quadriocellata |
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年々流通する機会が減っている様に感じます。ちょっと珍しいベビーサイズのヨツメイシガメの入荷です。 同属のジャノメでこのサイズは見かけますが、ヨツメではあまり見ませんね。 頭部はすっきりとした中に明瞭な四つ目模様があり、 四肢と腹部にはベビー特有の明るいオレンジが目立ちます。 首筋にはほんのりとラインが走り、 これは成長に連れ色濃く主張を増していきます。最大15cm程度と小型で、地域によっては屋外越冬も可能、 性成熟すると頭部が反ってスプーンヘッドになりオスは喉元にピンクが発色するという非常に魅力的な種ですが、 以前は初期状態の良くないものも多く繁殖例も殆ど無いのが事実です。アダルトでは細身の体型ですがこのサイズでは扁平幅広で、 表情もまだあどけなく可愛らしいですね。 今回の個体はMazuriミズガメフードをよく食べており状態は非常に良好で、 本種にありがちな潰瘍などの心配が少ないこのサイズですから、大切に飼い込んで育てて下さい。 |
ヨツメイシガメ (ベビー) Sacalia quadriocellata |
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数年前から流通量が減少しつつある本種の更に貴重なベビーサイズ! アジアの銘カメ、ヨツメイシガメの入荷です。ジャノメと共にニセイシガメ属に含まれてる事からも分かる様に、 いわゆるイシガメ系の他の種類とは違う原始的な雰囲気を醸し出す珍種です。 このサイズでは成体とは違い幅広でうちわの様な甲羅の形状をしており、 シンボルである後頭部の四つ目模様もなんだか可愛らしく見えます。 また腹部の赤みが強かったり、 個体差なのか背甲の色が赤や緑だったりと、どこかオオアタマガメを思わせる特徴も。 この辺りも他のイシガメ達との違いでしょうか。つぶらな瞳が幼い頃も良いですが、 フルアダルトの反り上がったスプーンヘッドや深みのある柄に仕上がるのが待ち遠しいです。 既に人工飼料にも餌付いており、パタパタと楽しそうに水の中を泳ぎ回っています。 |
ヨツメイシガメ (ベビー) Sacalia quadriocellata |
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慎重の上にも慎重を重ねちょうど一ヶ月飼い込んでみた余計に安心な安心サイズ! 少しご無沙汰でしたがようやくベビーから育成できるチャンスの到来です、 ヨツメイシガメが入荷しました。 ニセイシガメ、なんて恥辱的で不名誉な名前なのでしょう。 同じニュアンスを持つものにスッポンモドキが挙げられますが、あちらの場合風貌の愛らしさは言うまでもなく、 もどきという言葉の柔らかい響きからも何となく救われたような心持ちになると思います。 しかしこちらは普通のイシガメ、 それは例えばニホンイシガメと比べて親の姿が相当に陰険で腹黒そうな風貌ですから、 そこをストレートに偽者呼ばわりされてしまっては最早救いようがありません。 そんなマイナスからのスタートで始まるジャノメとヨツメの紹介ですが、 中国の南部は海岸線を縫うようにして分布する両者はたった二種からなる小さなグループを形成し、 一時ナガレメイシガメという新種が記載されたものの雑種として抹消されたため、 やはり元通りの一属二種という構成に戻ってしまいました。 その他に化石種が認められているような話も持ち上がらず、 マルガメ属などに近縁とも言われていることを考慮すると、 そのルーツは大陸ではなく南の島の方にあるのかもしれません。 こうなるとニセイシガメと名付けた人の気持ちも何となく分かるような気がしてしまいますが、 僅かでもイシガメ風味を漂わせていることが功を奏したのか、 日本人にとっては少し身近に感じられ昔から一定以上の人気を保っています。 最も多く見かけるのは性別確定前後のミドルサイズで、 繁殖まで視野に入れるとどうしても初めから雌雄を揃えたいという気持ちも強くなりますし、 反対に成長過程を楽しもうと思う人にとってはやや大きいような気もしますし、 中途半端な大きさから成長を再開させるのも骨が折れますから結論として買い時が難しいカメということになってしまいがちです。 またフルアダルトのペアともなると今や立派な高額生体ですから、 導入に二の足を踏んでしまうこともありますし、誰もが繁殖を志す必要や義務はないと思いますので、 ここは幾分敷居を下げて気楽にベビーから育てることを選んでみては如何でしょうか。 顔付きも体付きも丸っこくて愛らしい頃から付き合っていけるという機会はなかなかありませんし、 全身に傷らしい傷も見当たらずまるでCBのような艶さえ見て取れます。 今回はワイルドで痛い目を見てきた方のために、 初日から人工飼料をもりもり食べた絶好調の二匹を馬鹿丁寧に店頭飼育し続けてみましたのでもう大丈夫。 将来的には通年屋外飼育も可能なアジアの小型稀少種です。 |
ヨツメイシガメ (S) Sacalia quadriocellata |
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毎度崖っぷち感が半端ではない昔ながらの隠れた銘種は手に入れるなら今の内に状態の良いものを! 相方のジャノメが壊滅的な状況を迎えているだけにいよいよ危機感が募ります、 ヨツメイシガメが入荷しました。 中国南部の海岸線に沿って分布するニセイシガメ属、 たったの二種類で構成された知る人ぞ知るマニアックなグループのためあまり人気が無いのかと思いきや、 その意外にも特異な形質から面白味を見出すのにさほど時間は必要ありません。 かつては茶色という至って平凡なカラーリングに埋もれてしまっていたのも事実ですが、 今になって冷静に考えてみるとこれほど小型で出来栄えの良いイシガメタイプのカメも珍しく、 ジャンル的にはキボシイシガメなどと競合するような扱い易さが持ち味です。 ただしキボシに比べて圧倒的に不利なのは幼体から亜成体までほぼ個体差や成長に伴う変化が無く、 どうしても華が無いように思われてしまいがちなのが玉に瑕ですが、 完全なる成熟が訪れたその瞬間に魅せるあの何とも言えない味わい深さは皆さんご存知の通り。 しかし初めからフルアダルトを入手すれば良いのかと言えばそうでも無く、 そこはアジアンタートルらしく内面の状態にどうしても不安が残りますから、 小さな頃から育成し頑丈で気を遣わずとも飼育できるカメに仕上げることが大切です。 言葉は悪いですがいつか市場から消えてしまうことは目に見えていますから、 つべこべ考えている間にチビから気長に育てていけば後悔することも無いと思います。 今回やって来たのはスレや傷などを極限まで抑えるべく招集された、イヤリングと思しき二匹の安心サイズ。 流石に現状で外観のクオリティについて語ることはありませんが、 強いて言うのであれば甲羅の地色や模様の入り方に若干の差異が見られますので、 一応この辺りも考慮して個体選びを楽しむのも良いでしょう。 恥ずかしながらこの手のカメはお店としても恐る恐る手を付ける訳ですが、 入荷直後より人工飼料をパクついたことには素直に驚きました。 まだ消化器官の動きも読めない段階で満腹にさせるのは避けましたが、 日々こまめな換水と乾燥を繰り返すことで初期状態の悪化を防ぎ、 実際にお渡しするまでの間は地道なコンディション改善に努めていく所存です。 初めはとても可愛らしい表情をしているのに、 歳を重ねていくと次第に悪いオーラが全身を包み込んでいく様子は必見。 ここは焦らずゆっくりとしかし着実に大きく育てましょう、きっと将来のお宝になること請け合いです。 |
ヨツメイシガメ (S) Sacalia quadriocellata |
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ベビーから暫く育てられた安心サイズでプラケースからも直ぐに脱走してしまう超健康体! 成熟個体に付き物の扱い辛さは一切なく初期状態さえ良ければ無問題、ヨツメイシガメが入荷しました。 中国南部からベトナム、ラオスにかけて分布するニセイシガメ属。 たった二種のみで構成されるちっぽけなグループですがそのルーツは元を辿るとヤマガメやマルガメにあり、 東南アジア全土に渡って広く繁栄しこの地域のカメ文化を支えています。 全体におおよそ共通しているのは幼体時のシルエットがやたらと丸みを帯びていること、 そのため成長過程で急激にあどけなさが抜ける瞬間があり一気に様変わりすること、 そして最後の最後まで性別判定が困難なことなどが挙げられます。 日本にも棲息するいわゆるイシガメの仲間とはこれらの特徴が丸っきり異なりますが、 反対にヤマガメらしさやマルガメらしさは殆ど感じられないため、 ニセというネーミングはなかなか言い得て妙だと言えるでしょう。 これもかつては近隣の国々で食用として盛んに採集されていた茶色いカメの一族ですが、 現在ではその棲息密度も随分と落ち込んでしまったようで、 2005年に中国の個体群がCITESV類に掲載されて以降は取引額もぐんぐん上昇しています。 昔は粗悪な扱われ方も影響し甲羅や内臓の状態が思わしくなく、 いまいち魅力を伝えられるチャンスにも恵まれずわざわざ飼育しようという人間も多くはなかったため、 どちらかと言えばマニアックな位置付けでしたが、 良くも悪くも価格の高騰をきっかけにその存在価値が見直されてきました。 私たちにとって最も嬉しいポイントはやはりその小ささ、 最大でも15センチ前後というのは水棲ガメ全般における破格のスペックであり、 カメらしいこの形をしていながら水槽内でも余程持て余すことが考え難いからです。 そして一部の愛好家に受けたのは冬季でも構わず屋外飼育が可能なこと。 これらの長所を引っ下げて近頃では通好みながらも次々と新たなファンを獲得し続けています。 今回やって来たのは輸入されて半年近くが経過した当時のベビーサイズが、 結構な成長スピードでいよいよ思春期も過ぎ去ろうとしている国内飼い込み個体。 甲羅の大きさばかりが目立っていたあの頃の面影は次第に薄れ、 大人らしいボディバランスの細部には怪獣風味が漂うキレの良さが備わり始めたかと思えば、 表情の奥には少々悪人面の気が感じられるなど、 アダルティな佇まいが刻一刻と完成へ向かっているようです。 属名のSacaliaは鱗に覆われたという意味ですが、 それが由来なのかツートンに染め分けられた前肢の大型鱗もまるで鎧のように発達し、 硬質に見える頭部のつくりも相まってクールで無機質な印象も。 人工飼料など何もかもに餌付いていますのでこちらから別段注意する点はありません、 コンディション良好な個体を入手してヨツメの成長ぶりをお楽しみ下さい。 |
ヨツメイシガメ (フルアダルト♂) Sacalia quadriocellata |
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お客様委託個体です。大型個体はさすがに手に入りにくくなってきました。極美!ヨツメイシガメのアダルトオスが入荷 です。この種のワイルドによく見られる甲欠けや腫瘍もなく、さすがに飼い込み個体!ツルピカな甲羅です。頭部には クッキリと4つの眼状模様が浮き出るように入っています。老成個体は後頭部がスプーンのようになりますが、こちらは まだ若いようであまりへこんでいません。動画で見せられないのが残念ですが、繁殖期には楽しい「求愛の舞」を踊ります。 餌もMazuriミズガメフード・咲ひかりも良く食べていますが、やはり活餌を好むようです。今回委託で、椎甲板の4,5番目 に多甲が有りますので格安でのご提供です。アダルトのメスをお持ちのお客様、チャンスです。 |
ヨツメイシガメ (フルアダルト・♂) Sacalia quadriocellata |
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見方によってはグロテスクともなりかねない首元に彫り込まれた優雅なトロピカルカラー! 最も気掛かりな内面の健康状態については一年以上のトリートメント期間を経てパーフェクトに、 ヨツメイシガメ・オスが入荷しました。 今日において最もペットトレードから失われかねない危険を孕む水棲ガメのひとつ、ニセイシガメ属。 実にいんちき臭く有難味の薄いネーミングが大きな損失を招いたことは言うまでもなく、 今更それを悔やんだ所で後の祭りであることは承知の上ですが、 長期飼育例があまり聞かれず繁殖に成功した試しも殆ど無い、 おまけに産卵数まで少ないらしいことを知った時点で何故もっと早く行動できなかったのでしょうか。 世間の評判ばかりが全てではありませんがどちらかと言えば人気度は薄くマイナーな部類のため、 正直いずれ何とかすれば良いと油断していた方も多いと思います。 この類のカメについては稀少価値が上がったから手を出すと言うよりも、 そうして注目されるようになったことで知らなかった世界への扉を開いてしまったり、 この先果たしていつ入手できるのか見通しが立たないことへの焦りが動機となり、 思い出したかのように皆が一斉に探し始めるパターンが殆どです。 セクシーと猥褻の紙一重であるスプーンヘッドの不気味なシルエットに始まり、 明らかに大衆が喜びそうな容姿とはかけ離れていますし、 万人が注目し詰め掛けるようなキラキラとした魅力も到底見出せませんが、 ある程度ミズガメと付き合って来た人種にとってはいつまでも底知れなさを堪能させてくれる不朽の銘種と言えます。 上から物を申すようで大変恐縮ですが、 一見地味ないわゆる茶色いカメたちの存在意義とは大概そういうものなのです。 今回ご紹介するのは昨年の春に輸入されて以来、実に二年近くもの歳月を当店で過ごした長期飼い込み個体。 時限爆弾の異名を取る野生のアジアンタートルは入荷後暫くは平気そうにしていても、 内臓へのダメージが酷く一、二ヶ月の内には終焉を迎えてしまうケースが多々聞かれますが、 この一匹は何とか山を越えその後は一切気を遣うこともなく店内のWaterland tubsで悠々と泳ぎ回っています。 到着時点で既に甲羅のダメージが見られましたが、 幸いその多くが治りかけであったらしく現在進行中の腐食はありません。 色合いには意外にも個体差がありこの個体は首周りの発色がかなり激しくえげつなく、 これまで見てきた中でも屈指の美貌を誇ります。 当然の如く人工飼料各種にも餌付いており、中身は外見から想像できないほどフレッシュに仕上がっています。 そろそろ本格的に寒くなって参りましたので八の字ダンスを踊る時季も近いでしょうか、 繁殖するしないにかかわらず生涯大切に飼育して頂けたら嬉しいです。 |
ヨツメイシガメ (フルアダルト・Pr) Sacalia quadriocellata |
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もう大型個体は二度と見られないかと心底思い悩んでいただけに感動の再会です! 今度こそ国内繁殖成功への道を開く絶好のチャンス、 胸躍るフルアダルトのヨツメイシガメ・ペアが入荷しました。 かつての愛称は学名読みのクワドリオセラータ、 数字の4を意味する接頭語に眼状模様があるという言葉がつながり、 直訳したものがそのまま和名にも採用されています。 ヨツメとジャノメ、Sacalia属はこの二種のみで構成され、 それぞれがとても似通った形質を持つことからセットで紹介されることも多いのですが、 幼体時こそパッと見せられただけでは判別に迷いが生じることがあっても、 成熟期を迎えればそれぞれが全く異なる特色を備えていることは容易に分かります。 婚姻色を持つオス同士で比較するのが最も把握しやすいのですが、 一言で表すならジャノメはパンク、そしてこのヨツメはエレガントとなるでしょうか。 相手は頭全体を覆うごまだら模様が悪役面を作り出す風貌なのに対し、 本種の場合は四つ目部分以外がツルンとすっきりした印象で、 同じようにブラックアンドピンクという奇抜な配色を用いても その周りをどう飾るかでがらりとイメージが変わってきます。 加えて最大の特徴であるスプーンヘッド、 これが小型種とはとても思えない大いなる迫力と気高きオーラを漂わせる極めて重要なパーツとなり、 盛りが付くとこれを八の字に振り回して異性にアピールするのです。 冬眠明け、つまり繁殖期に当たるこのシーズンではメスに求愛するべく色味が特に上がり、 首の付け根にチラつくデザイン性の高い柄や、 鈍くメタリックに輝く前肢の染め分けなど、 ヨツメの持ち味を存分に理解し楽しむには最高のタイミング。 オスがド派手でメスは地味、 どこかで聞いたことがあると思えば大型のセタカやカワガメの類では良くある話。 あちらの世界ではサイズが大き過ぎるためオスのみを飼育する嗜好が強いかもしれません、 しかしこちらはイシガメ、ミズガメ全体で比較してもかなり小型の部類ですから複数匹いても困ることはないでしょう。 というよりもむしろ、このオスの美麗な様はメスあってのものであることを決して忘れてはならず、 常に三歩下がって支えているかのような姿勢は素晴らしいと思います。 長くマニアックなポジションに居過ぎたため、 気が付いた頃にはもうアジアでも屈指の稀少種となってしまいましたが、 こうして改めて見直されることで本来持つ良さが再認識され、 今後ますます即戦力サイズでの入手は困難になっていくと考えられますが、 今回は実に久しぶりに活気に溢れ肉付きもしっかりと、そして潰瘍跡などもない非常にコンディションの良いペアが飛び出しました。 美しい姿に魅了されてしまったその時こそが、決心を固めるにはこの上ない機会です。 |
ヨツメイシガメ (フルアダルトPr) Sacalia quadriocellata |
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極美です! お客様委託個体の、今や入手難ヨツメイシガメがフルアダルトペアで入荷しました。 この種にありがちなキズや潰瘍も殆どなく、ワイルドとは思えないピカピカなボディです。 そして頭部、特にオスにはクッキリと4つの眼状模様が描かれています。 今回委託個体の為格安でご提供です。国内CBが採れる日が待ち遠しいですね。 |
ホオジロクロガメ (ベビー) Siebenrockiella crassicollis |
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こんなに可愛らしいホオジロは見た事がありません。ファーミングCBのホオジロクロガメ・ベビーの入荷です。 アダルト個体でさえも可愛い表情の持ち主であるこのカメがベビーサイズで来てしまったのですから、 その素晴らしくキュートな外観は他の追随を許さないでしょう。しかも嬉しいのはその顔つきだけでなく、 ピカピカの体や地面に置いた途端に走り回るその姿は、見慣れた本種の姿とは似ても似付かず気を使う事も殆どありません。 水温は一応30℃付近にした方が心配は減りますが26〜28℃位でも普通に元気で、 餌はMazuriミズガメフードや咲ひかりをバクバク食べています。可愛らしくて飼い易いと来たらもう何も言う事はありません。 ニコニコしたこの顔に見つめられたらイチコロです。 |
ホオジロクロガメ (ベビー) Siebenrockiella crassicollis |
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磨き上げたかのようなピカピカのボディがより一層飼育欲をそそる禁断のスモールサイズ! まるでCBかと見紛うほどにモノの違いが体表の艶からひしひしと伝わって来る、 ホオジロクロガメが入荷しました。 甲羅はおろか顔面から爪の先まで体中の大部分が黒一色で埋め尽くされ、 おまけに瞳までまっくろくろすけのカラーリングとなれば可愛くなるに決まっているでしょう。 昔から本種とボルネオカワガメはファンの層が共通していると言われていますが、 後者の場合は言うまでも無く最大サイズに大きな課題があり、 もちろん巨大生物好きには堪らないものがある訳なのですが、 ただ単に可愛いの一言だけでは済まされないため実際に飼育できる人はごく限られてしまいます。 そしてこのホオジロの場合、 過去を遡れば決して珍しいカメでは無くシーズンになるとかなりの数が輸入されていたものの、 そのどれもがほぼもれなく状態を崩していたため、 きちんと飼育を続けていくためにはまず初めに個体選びから慎重にならざるを得ず、 そうやって手に入れたとしても可愛らしさとは程遠い苦労を強いられることも珍しく無かったのです。 最近では乱獲のためか明らかに流通量が激減しており、 しかしながらそのお陰かかなり飼育向きなコンディションで出会える機会も増え、 今後はここ日本でも長期飼育例が少しずつ増えていくのではないかと期待しています。 今回やって来たのは元気があるかどうかなど一目見ただけで丸分かりの、 飼育下で繁殖されたのではないかと勘違いしそうになるほど、 従来のホオジロには無かった抜群の美しさと安心感を兼ね備えたセレクト個体。 甲羅の縁が大きく欠けている、甲板の継ぎ目が酷く痛んでいる、 肉付きが悪く持ち上げると何だか軽い、ぐったりとしていて肌が荒れている、 水に沈むことができず浮いてしまう、と気分が落ち込むようなことばかりを列挙してみましたが、 このいずれにも当てはまらない奇跡を起こしたのがこの三匹です。 既に辛い経験をお持ちの方はそれを忘れて、 暗い過去を知らぬ方は何も気にせず飼育をスタートできるでしょう。 よくぞこれほどの上物が来日してくれたと感激する反面、 長年ブリーディングを目指している方に対しては何だか申し訳無さを感じるほど、 変な言い方ですがかなり普通のカメとして付き合える素晴らしい贈り物です。 |
ホオジロクロガメ (S) Siebenrockiella crassicollis |
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人工飼料オンリーで育てられることに無上の喜びと高い付加価値を感じたいフルトリートメント! 見た目の華やかさをかなぐり捨て全力の愛嬌だけで勝負を仕掛ける黒き瞳のアジアンタートル、 ホオジロクロガメが入荷しました。 爬虫類や両生類に与えられた和名の殆どが、 種名と属名の組み合わせで構成されていることはご存知の通りですが、ホオジロとクロガメ、 前後に分けてゆっくり読み上げてみるとクロガメという響きが途端に妙なものへと感じられます。 もちろん名は体を表すという言葉が示すように黒いカメだということに異論はありませんが、 あまりにもストレートな表記に拍子抜けしてしまうのかもしれません。 何故なら本種はたった一種類で一属を形成しているため他に仲間がおらず、 しかしながら最近ではレイテヤマガメがこのSiebenrockiella属に食い込んで来る説も有力視されているのですが、 それは兎も角としてホオジロイコールクロガメ、 クロガメイコールホオジロといった強い結び付きが確立されているようなのです。 もはや色合いの説明だけに特化し他の情報が全く入って来ないネーミングですが、 黒々とした全体像にお似合いのつぶらな瞳はカメ界屈指の可愛らしさで、 その穏やかな表情も相まって罪のない無邪気な雰囲気さえ漂っています。 暮らしぶりと言えばよくある水棲傾向の強いイシガメ系統のそれに加え、 そこから更にまったりさせたようなのんびりとしたキャラクターで、 時間を忘れて水中で呑気に佇む姿に癒されるとの声多数な知る人ぞ知る人気種なのです。 今回やって来たのは輸入された直後のコンディションが極めて良好だったため、 バックヤードにていくらかストックしていただけで人工飼料にすっかり馴染んだプチ飼い込み個体。 元々がかなり肉食に偏った食性の持ち主ですから、 深く考える必要もなくただ目の前のミズガメフードを爆食してくれれば、 それによって暮らしが成り立ってしまうシンプルさも高評価に値します。 よく言われる高温飼育は状態さえ整ってしまえば必ずしも必要ではなく、 昔に比べて飼うことが現実的になった今だからこそ真の姿を目の当たりにすることができるでしょう。 昔に比べれば流通量は激減してしまいましたがギリギリの状態を保っている今の内がチャンスです。 いつも笑顔を絶やさないこのカメにずっと笑っていてほしいと願うのは私だけではないと思います。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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ミズガメ界屈指のかわいさから女性にも大人気! 真っ黒の中にはつぶらな瞳が隠れています、ホオジロクロガメが入荷しました。 アジアのカメの中ではこのカメのためにホオジロクロガメ属を形成するなどやや特殊なグループですが、 昔から輸入され長年親しまれてきました。しかしながら状態の悪いものが多く飼育の対象とならない事も。 ですが最近では輸入状態も改善されたのか普通のミズガメ同様に飼育をできる個体が増えてきており、 今回来た2匹も大きな傷もなくピカピカで、 水に入れればパタパタと泳ぎ回る元気な個体です。 また個体差なのか2匹とも頬の白い色抜けがあまり見られず、完全なブラックに近いボディカラーは魅力的。 一般に水温を30℃付近に保つ事が言われていますが、 繁殖前にクーリングするなど決して低温に弱い訳ではなさそうなので、 調子を見て元気にしていれば他のミズガメと同じような飼い方で良いでしょう。 水底をモソモソと動き回りながらこっちへ寄ってくる姿にはどうしても癒されてしまいます。 安価なカメですがポテンシャルの高さはかなりのもの、オススメです。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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何だか辛うじて輸入されている感の否めないプチレア種となりつつある癒し系ミズガメ! 哀愁が甲羅を背負って泳いでいるような切なさから救ってやりたい往年の銘種のひとつ、 ホオジロクロガメが入荷しました。 和名、クロガメ。冷静に考えるとかなり投げやりな、 と言うよりそれ専用にも程があるストレート過ぎるネーミングセンスに意外と誰も突っ込まなかったのが不思議な、 ほんわかまったりとしたアジアンタートルの仲間。 例えばオオヤマガメとトゲヤマガメぐらいであれば前後を切り離しても意味が通じるのですが、 本種の場合は頬が白くて黒いカメとと言う意味合いで完結しているため、 実際にレイテヤマガメと呼ばれる別の種類が同属として新たに割り込んで来た際には、 さて彼の和名をどうしたものかと皆が頭を抱えたほどでした。 言うまでも無く全身が真っ黒のカメなんて他にはそうそうおらず、 クサガメの成熟したオスではエキゾチシズムに物足りなさを感じますし、 ボルネオカワガメではそのボリュームがあまりにも刺激的なため万人には向かず、 ホオジロのしっくり感と言えば満場一致で誰もが納得できる程良いスペックだったのです。 かつて高温飼育がマストとされていた時代は、 初期状態を相当落とした個体ばかりが流通していたためであって、 最近では立ち上げさえ済めば案外並の水棲ガメと同等の水温でも無理なく育てられることが分かり、 更に言えば決して貧弱なカメでは無いことさえ分かって来ました。 本種も他のアジアンの例に漏れず露骨に取引額が上昇しているものの、 言葉は汚いですがまだお金で解決できるレベルにあるとも言い換えることができ、 入手できる内にきちんと囲っておく必要性を感じて止みません。 今回やって来たのはひとまず輸入直後のショックから立ち直った、 気を付ければ普通に飼育ができるレベルに仕立てられたワイルドのヤングサイズ。 そもそも人工飼料の類を一切口にしないことも珍しくないため、 ボディに多少のダメージはあるもののそこには目を瞑って頂いて、 まずはパクパク餌を食べてくれることに対し素直に感謝しましょう。 心と体の傷が完全に癒えた頃には比較的飼い易いカメへと生まれ変わりますので、 気の長い話ですが繁殖も視野に入れつつまずは大きく育て上げて下さい。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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お客様委託の、愛らしい表情が人気を誇るホオジロクロガメの入荷です。昔から輸入されマイナー種ながら広く知られているカメですが、 絶対高温飼育という壁が”飼育が難しい”という印象を与えがちでした。しかしながらここ最近では初期状態の良いものが多くなり、 またアダルトサイズではない為野生でのクセがあまりついておらず、比較的飼育下の環境にも馴染みやすく感じます。 特に今回は輸入後の飼い込み期間で餌食いも非常に良く、肉食傾向が強いせいかMazuriミズガメフードにガンガン食らいついています。 念の為に水温は30℃付近を保った方が良さそうですが飼い難い印象はありません。 性別は写真をご参考下さい。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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とっても愛らしい顔付きで人気、ホオジロクロガメの入荷です。 昔は初期状態のあまり良くない個体が多く飼育の難しい種とされていましたが、 近頃では輸送状況が改善されたのか輸入直後でも餌食いの良い個体が増えました。 しかもこの個体は半年程お客様の下で飼い込まれており、Mazuriミズガメフードを普通に食べ、 持ち上げてもズッシリと中身のつまった様子が感じられます。 こんなに可愛い顔のカメは他にいませんから、 今後人気もじわじわと上がっていく事でしょう。念の為水温は28〜30℃位にしておくのが良いです。 性別は確定ではありませんがメスっぽいです。 これからの暖かい季節は飼育開始に調度良いのではないでしょうか。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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あの引っ込み思案なイメージは何処へやら、まるで普通のカメのようにスイスイ泳ぎ回る超健康体! 久しくお目にかかれなかったニッコリ顔が記憶よりも倍増しに見えるテディベア系ミズガメ、 ホオジロクロガメが入荷しました。 アジアの水棲ガメがまだまだ市場に健在であった頃、 言葉は悪いですがそれこそ食材のようにゴロゴロと売られていたこの手のカメは、 元は本当に食材だったのかもしれないと思わせるほどコンディションに恵まれておらず、 長年に渡り消費的な流通が続いていました。 もちろん徒に飼い散らしていた人ばかりではなく、 きちんと状態を立ち上げ長期飼育に挑む方も中にはいたのですが、 最近では肝心のカメが確保できないのかそもそも姿を見かける機会が激減してしまい、 この先次第に存在自体を忘れ去られてしまうような気がしてなりません。 森のくまさんならぬ沼のくまさんとでも申しましょうか、 大きな黒目と優しく微笑みかける口元がつくり出す柔らかな表情は大変に受けが良く、 これで普通に飼育できればと心の底から願う声もよく聞かれますが、 初期状態が良くきちんと立ち上がった個体であればそこまで気を遣う必要も無く、 例えば絶対に水温30度を維持し続けなければならないとも限りません。 昨今では国内外で飼育下での繁殖に成功した話が飛び出すなど状況は日に日に改善され、 やたらめったら手に入るチャンスは無いにしても、 万が一手元にやって来た暁にはきちんと育てて上げられるようにしたいものです。 今回ご紹介するのは日本に輸入されたその瞬間から人工飼料をバクバク食べている、 半ば冗談かと思えるほど従来のイメージからはかけ離れた大当たりのセレクト個体。 まずは外観の様子から気になる所ですが、 甲羅のダメージはそこまで酷い箇所は無く表面の艶さえ残っていますし、 手に持ってきちんと暴れてくれるぐらいですからいつものようにがっかりさせられる部分が見当たりません。 何故だか初めから肉付きも良いので殆ど心配は要らないと思いますが、 先人の教えを守る意味で念のため導入初期ぐらいは高温をキープすることにしておきましょう。 しかし何度見ても抱きしめたくなるようなこの風貌はまさしく業界の宝、 何十年かかってもいつかはCB化されることを心から望みます。 いくらリクエストされてもいない時には絶対にご用意できませんのでお早めに。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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昔から流通している割にちょっとマイナーな存在ですが、 実はこのカメだけで属を成す独特の風合いを持った種類。店頭にて数か月飼い込みました、 ホオジロクロガメです。以前は体重が明らかに軽くなかなか甲羅から出てこないで餌食いも細々、 という個体が多く長期飼育例もあまり聞かれないカメでしたが、 近頃ではしっかりした綺麗な個体が増え大分改善されてきました。 今回もちょっといい個体が来たのでトリートメントを兼ねてお店に置いておいたのですが、 特に気遣いすることもなく気がつけば成長線が出てくるまでになりました。 クロガメの名の通りほぼ真っ黒の潔い体色に、 顔にのみマスクを被ったような白抜けの柄が入ります。 水温を30℃付近に保たなければならないとよく言われますが状態の良い個体はその限りではなく、 この個体も特別高い水温にはしていませんしクーリングによる交尾誘発も行われるそうです。 餌は普通に人工飼料を食べており、肉食性が強いので時折プディングや肉片を与えると良いでしょう。 アダルトサイズでは見違えるほど格好良くなりますからこの調子で頑張って大きく育てて下さい。 |
ホオジロクロガメ (M) Siebenrockiella crassicollis |
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のんびりした雰囲気とは裏腹に人の指にまで噛み付いてくるほど強烈です! いつ輸入されるかと待ち侘びていましたがなかなか現れないため元気有り余る個体を引っ張り出してきました、 店内長期飼い込みのホオジロクロガメです。 誰が呼んだかその名はクロガメ、 基本的には接頭語のホオジロとセットになっているため気が付きにくいのですが、 何となく白黒と上手く並ぶように考えられたのではと意図的なものが感じられるそのネーミングは、 後の四文字だけを抜き出すとなかなか大胆な和名だと感心させられます。 おおむね白い斑紋がぼんやりと浮かび上がるものの成熟し切れば殆どが漆黒に染め上げられますので、 その色彩からどうしても地味なカメと一蹴されてしまうのも無理はありません。 しかし本当の実力を発揮できる土俵はずばり全体のシルエット、 その中でも特に顔立ちがフィーチャーされるべきなのは既にご察しのことでしょう。 頭部全体が大きい上につぶらな瞳と口元のむくれた表情には赤ちゃんのようなあどけなさを残し、 華美な装飾もないことでストレートにその愛くるしさを伝えてきますから、 水棲ガメの仲間には珍しく女性からの支持が厚いことにも納得。 それでいて海外の資料には仰天のフルアダルトが写真で掲載されていたり、 分類的な面白さや外観がハミルトンやボルネオカワガメを思わせる辺りなど、 男性ファンの心を射止める手段にも事欠かない所が憎めません。 昔から安価なアジアのミズガメとしてひたすらに流通し続けてきましたが、 それも近頃では限界に来ているようで市場からぱたりと姿を消してしまいました。 さほどスペースを取ることもなく今になってもっと集めておけばと後悔してはみるものの、 よく思い返せば実際には初期状態の思わしくない個体ばかりでそれこそ消費的な扱われ方が続いていましたから、 金銭的な価値観にとらわれることなく本腰を入れるぐらいの気合いがなければいずれにしても同様の結果を招いていたでしょう。 この頃になって飼育下で繁殖に成功したベビーが輸入された実績もあったようですが、 産卵数が少ないらしく生産性の低さまで浮き彫りになってしまい、 もうあの頃には戻れないという余計に寂しい気持ちで一杯になります。 そのため当店では状態の良いペアを種親候補として擁する計画を密かに企んでいたのですが、 時間的になかなか叶いそうにもないので思い切ってここにご紹介する運びとなりました。 繁殖を目指すか否かに関係なく、 現状でこれほどコンディションの抜群な個体を入手するのは相当困難ではないかと考えています。 前足のかかるプラケースに入れれば何度も脱走を繰り返し、 甲羅表面のダメージは少なく新しい成長線も確認でき、 その上過剰な高水温にせずとも肌荒れを一切起こすことなく平然と人工飼料を爆食しています。 初めてホオジロを飼ってみたいという方に、 そして先を見据えて今の内に確保しておこうという方に、詳しい飼育法などは別途お問い合わせ下さい。 |
ホオジロクロガメ (アダルト・♂) Siebenrockiella crassicollis |
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国内長期飼い込み委託個体のホオジロ、アダルト・オスが入荷しました。 さほどメジャーではない本種で、背面は全体的に漆黒といった感が有りますが、 ホッペと耳の上に白い部分が有り、可愛らしさは多くのミズガメを探しても 他には殆ど見当たらないように思います。案外『飼育にコツがいる』と言う印象がありますが、急な低水温にさらさなければ無難に飼育 出来ます。 さすがに長期飼い込み個体、Mazuriミズガメフードを水ごと吸い込む様に大量に平らげていて、委託者の愛情が伝わって 来ます。犬顔でこちらを見て微笑んでいる様な姿は癒しの極みでしょう。 |
ホオジロクロガメ (アダルト・♂) Siebenrockiella crassicollis |
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貴重な国内長期飼い込み個体のホオジロがアダルトサイズ・オスでの入荷です。よく見かけるサイズよりも随分と大きく、可愛らしい表情 で認知されている本種の印象に迫力がプラスされてとてもいい感じです。厚みのある甲羅はまるで 装甲車の様。入荷したての個体では水に浮いてしまったり餌をなかなか食べ なかったりと初期の立ち上げに苦労する事もありますが、この個体はそういった心配は一切無く、直ぐにMazuriミズガメフードを食べまし た。高温飼育が鉄則なのでこの季節は心配ないですが、秋口の急な冷えこみには注意が必要です。 |
ホオジロクロガメ (サブアダルト・♀) Siebenrockiella crassicollis |
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このおしとやかな表情がなんとも言えません。国内長期飼い込み個体のホオジロの サブアダルト・メスの入荷です。決して有名ではない本種ですがその屈指の 可愛らしさは多くのミズガメを見渡しても類を見ないのではないでしょうか。少し飼育にコツがいる印象がありますが、この個体はMazuri ミズガメフードを水ごと吸い込みながら大量に平らげ、急な低水温にさえ気をつければ難なく飼育できます。 頭頂部に古傷ありますがほぼ治っています。 何故かこちらを見て微笑む姿は癒しの極みですね。 |
ホオジロクロガメ (♀) Siebenrockiella crassicollis |
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あの純真な可愛らしさは何処へやら、 今となっては凶悪なムードすら漂う強面の大型個体! 輸入直後とは明らかに動きのキレが異なる無問題のグッドコンディションです、 ホオジロクロガメ・メスが入荷しました。 これほど不遇な運命を辿っているカメと言うのも珍しいかもしれません。 冒頭から湿っぽい雰囲気で申し訳ないのですが、一見普通に思えて実は意外と変わった容姿を持っていながら、 その魅力が最大限に生かせず時代の波に呑まれて次第に姿を消そうとしている、 しかしこのまま沈んでしまうには実に勿体ない貴重な存在です。 誰もが持て囃すのはその柔和な表情、真っ黒の顔に真っ黒の瞳はどう考えてもキュートになってしまう条件ですが、 それに加えて大きめの頭と笑顔が素敵な口元がテディベア的な愛おしさを演出し、 男性ファンの多いミズガメには珍しく女性からの支持も厚いとのこと。 全身が単一の黒というカメはいそうでいないため、顔に白いワンポイントが入っているのも好評で、 変に癖のないシンプルなデザインが万人に愛される秘訣なのでしょう。 一体何故ここまで褒め称えられる要素を持っていながら飼育人口に伸び悩むのか、 それはこれまで流通していた個体の殆どが現地ストックから輸送の過程で状態を崩しており、 日本に到着する頃には身も心もボロボロで少なからず修復期間を必要としたからであると考えられます。 価格帯としてもビギナーに勧められるには十分な条件をクリアしていましたが、 それが安かろう悪かろうとなってしまえばただただ印象を悪くするだけであり、 水に沈めず四肢を引っ込めてプカプカと浮いているカメを見て可愛いと思う方に無理があります。 実際に飼育してみると立ち上がった個体はそれほど虚弱ではなく、 むしろ暴れ回って餌を強請るため良い意味でイメージがぶち壊されるほどですが、 最近は日に日に流通量が目減りし見かけることすらできなくなったため、 もはやその姿に懐かしささえ漂っているのです。 今回やって来たのは国内での飼育期間が長くこのサイズにして新たな成長線が伸び始めた、 欠点を探す方が難しい見れば見るほど満足度の高い一匹。 これぐらいの大きさに達すると遂に頭部はじんわりと肥大化し、 心なしか顔付きがやや攻撃的に見えるのも新鮮で、 ようやく真の魅力に辿り着けたような気がして嬉しさが込み上げて来ます。 ぬるま湯で飼わなければいけないと散々言われ続けてきましたが、 冷静に考えれば昼夜問わずしてそのような環境が野生に実在するのも考え難く、 実際はある程度の低温に気を付ける程度で別段問題は生じません。 ホオジロ自体にご無沙汰感が強まっている中でこのような巨体と再会するチャンスは稀でしょう、 お下品にバタバタと暴れ回る姿が繁殖を志す方にとっても非常に心強いむちむちのメス親候補です。 |
ホオジロクロガメ (♀) Siebenrockiella crassicollis |
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後姿に孤独と哀愁が漂う、最近あまり見かけなくなったホオジロクロガメの入荷です。巷に溢れている個体はプラテミスのように
ヤル気無さげですが、この個体は餌も良く食べています。長い間1属1種とされていましたが、近年レイテヤマガメがこの属とされています。
後足の上のフレアーもよく成長し、カブトガメ?のような雰囲気さえも有ります(笑)漆黒の個体がアルビノになるととても綺麗ですが、
ノーマルの渋さも心惹かれます。頭部も巨大化していて現地では巻貝などをバリバリ食べていたのでしょうか?水棲傾向は高いのですが、
泳ぐのは得意では無い様で、水底を這うように歩いているそうです。低温に弱く水温・ケージ内気温を30〜32℃に保つとより状態が良い
ようです。肉食傾向が強く、Mazuriミズガメフード・タートルプティング等をメインにコオロギ・ワーム、刻みマウスやタニシを与えて
います。
状態の良いメスですので、オスをお持ちの方お勧めです。 |
レイテヤマガメ (S) Siebenrockiella leytensis |
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小振りなボディにフレッシュな活力が漲る人工飼料にまで餌付いた過去最高のコンディション! アジアンフリークにとっては神様よりも神々しく思える極めて稀有な水棲ガメの一種、 レイテヤマガメが入荷しました。 東南アジアに程近い島国に生まれてきて本当に良かった、 そう思わせてくれるいくつかのカメの中でも本種から受ける喜びはまた格別なものがあり、 他の爬虫類先進国でもなかなか容易に入手できるものではありませんから、 我々の国民性である奥ゆかしさを捨ててしまっても全世界中に自慢して回りたい、 自身の体内に収めておくことも困難なほど強い興奮を覚える数少ない稀少種のひとつ。 何が嬉しいのかと言えばそのけったいな容姿が災いし、 つい数年前までどの属へ分類して良いものやらはっきりと分からなかったほど、 他のカメに似ているようで全く新しい刺激を与えてくれるそのポテンシャルに他ありません。 現在ではホオジロクロガメと同属と言う結論に落ち着いた模様で、 結果的にはボトムウォーカーとして私たちの目を和ませてくれることと相成りましたが、 現在でもまだ何か秘密を隠し持っているのではないかと勘繰らせる、 全身から漂うミステリアスな雰囲気が堪らなく好きなのです。 今回やって来たのは過去に出回っていたものと比べてもあまり見かけなかった、 ちょうど手の平に収まる鶏卵大のスモールサイズ。 それこそ最大甲長にも達すれば大変に重々しい表情へと様変わりするものの、 これぐらいの年頃ではくりくりとした丸い目やにっこり笑った表情など、 幼体から育て上げることへの満足感を十分に味わわせてくれる要素が盛り沢山。 細部に目をやれば多少のダメージこそチラホラ見受けられますが、 兎にも角にも体中から躍動感がひしひしと伝わって来る抜群の状態で、 到着後ほどなくして冗談半分でMazuriなどの人工飼料を投げ入れたところ、 いつも貰っていたかのようにパクパク食べ始めた時には流石に腰を抜かしました。 レイテと言えば乾燥エビを普通に食べてくれれば御の字、 酷い場合には肉片など嗜好性の強いある特定の餌しか口にしないことばかりで、 特に体が出来上がった個体の場合まさかペレットに餌付けるなど夢のまた夢と言った具合ですから、 この食いっぷりは本当に有難い限りです。 数年に一度輸入されるか、いや今後は一体どのようになってしまうのか先行き不透明なだけに、 このチャンスを逃す訳には参りません。 |
レイテヤマガメ (M) Heosemys(Siebenrockiella) leytensis |
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実に久しぶりです。最近はめっきり数が減りました、レイテヤマガメの入荷です。 初登場時はアジアヤマガメ属の仲間として紹介され和名にも”ヤマガメ”とついていますが、 その後様々な意見が飛び交いホオジロクロガメと同属にする説や1属1種にする説など、未だ分類がはっきりしません。 ただ一つ言えるのはホオジロクロガメの様に水底を這い回り、アジアヤマガメの仲間の様な感じでは無いそうです。 今回は数年前からの長期飼い込み個体で、水深をある程度とると四肢を動かして泳ぎ、 Mazuriミズガメフードや咲ひかりにも餌付いていて体つきも肉がみっしりついています。 本種の特徴である首の白いリング模様は明瞭で、 頬にはサクラの花びら柄が発色しています。四肢もオレンジに染まります。 アダルトでも性別の見難い種ですが、一応尾のアップの写真もご参考下さい。 現地では厳重に保護されているらしく今後まとまった数の輸入も見込めませんから、狙っていた方はチャンスをものにして下さい。 |
レイテヤマガメ (アダルト) Heosemys(Siebenrockiella) leytensis |
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入荷当時はセンセーショナルでした。しかし最近殆ど見かけなくなった、レイテヤマガメの委託個体です。数年前に多く国内に来た時の、
非常にいいサイズのお客様飼い込み個体です。現在まだ、便宜上Heosemys属に入っていますが、分類的にはSiebenrockiella属と同属と
されています。委託者様からも、他のアジアヤマガメのように陸地を徘徊するより、ホオジロクロガメのように水中で暮らしている
事が多いとお聞きし、上から見た時の甲羅の感じを思えばうなずけます。この種の1番の特徴は、あまり見せてくれませんが、頭部と首の
境目のクリーム色のリング状の模様でしょう。背甲は特徴的では有りませんが、頭から顔にかけてと手足は、グレーの地肌にオレンジ色の
虫食い模様が広がります。食生活など不明な点が多いのですが、与えてみるとMazuriミズガメフード・咲ひかり等も食べており雑食性が
強そうです。現地にいった人の話を聞くと現在ではきちんと保護対象になっているらしく今後の入荷見込みは厳しいと思います。
レイテは性別の同定が微妙なためお客様ご自身の判断でお願い致します。 追伸:上記御座いますが、委託者様にお話を伺った所、『 ピー 』を出した事が有るそうですのでオスです。 |
レイテヤマガメ
Heosemys(Siebenrockiella) leytensis |
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以前大量入荷しましたがあれ以来パッタリこなくなりました。レイテヤマガメです。 今回の個体も当時入荷していた飼い込み個体です。”ヤマガメ”と紹介しましたが、 実は最近の分類ではあのホオジロクロガメと同じ属です。確かに言われてみれば、甲羅の形状など かなり似ています。少なくともヤマガメには似ていません。首筋の白いリング状模様もクッキリ 出ています。今回長期の飼い込みで、よく見られる腹甲の潰瘍も無く、人工飼料バクバク食べています。 肉がしっかり付いていて体型も良く、水の中に入れると上手に泳ぎまわります。実際フィリピンじゃ かなり手厚く保護がかかっているらしくこれからの入荷は厳しそうです。何とかCB化を望むばかりです。 |
レイテヤマガメ (♀) Siebenrockiella leytensis |
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良い意味で期待を裏切る予想を遥かに超えた最良の出物です! ここまで情報が不安定なカメも今時珍しいですがここはあえて慣れ親しんだ旧名で、 お客様委託のレイテヤマガメ・メスが入荷しました。 少なくともヤマガメではないしレイテ島にもいない、という誠に残念な事実からこのカメの紹介は始まります。 まず一番重要な棲息地について、 本当は同じフィリピンでもパラワン島とその周辺のみに分布しレイテ島には陰も形もないのだとか。 そのため近頃ではフィリピンヤマガメと広い意味を持った和名が使われ始めています。 同じくアジア地域に暮らすミズガメにはヤマガメと名付けられた種が多数存在していますが、 どこからどこまでをヤマガメとして設定するかによってキーワードの捉え方が大きく変わってしまいます。 そこで仮に水中を生活のメインとして活動するものを認めるとしても、 本種は他と比べて陸場でも活動しようという意思が殆ど見られないためやはりヤマガメではないのでしょう。 一時流行したのはホオジロクロガメと同属という説ですが、 現在ではそれに近縁なPanyaenemysという新属を設けるという説も有力。 晴れて一属一種になろうというこのおめでたい時に当人は現在日本ではすっかり姿を消してしまい、 というのも現地ではいわば天然記念物のような扱いを受けているため冷静に考えれば無理もないのです。 今改めてじっくり観察してみると、他のどのカメにもない新鮮さに満ち溢れた魅力が盛り沢山で、 我々がこのカメの正体は一体何なんだなどと言っている間にすっかり入手困難になってしまいました。 そんな状況下で今回発掘されたこの一匹、一目見た時に何に一番驚いたかと言えば、 誰にも気付かれないレベルでごく自然な成長線を確実に刻みながら飼育下で普通に成長しているということ、 ただこの一点です。このサイズの出物は過去にもありました、 ただそれらは最初からその大きさだった普通のワイルド個体であり、 そこそこのヤングサイズが日に日に成熟へと向かっている現実を目の当たりにしては興奮しないでいられましょうか。 写真の撮り難さではミズガメ界随一を誇るあのレイテが、 人の手に持たれた状態で普通に前肢を伸ばしてくれていることが全てを物語っています。 過去の肌荒れで爪が数本あさっての方を向いていますが時間をかければ元に戻ると思います。 飼育下での繁殖成功という野望を胸の内に秘めた方は国内に数人でも確実にいるはず、 そんな貴方に向けてこんな若くて贅沢なメス親候補は如何でしょうか。 |
ヌマガメ科 | バタグールガメ科 (水棲種) |
バタグールガメ科 (陸棲種) |
ドロガメ科 | ヘビクビガメ科 ヨコクビガメ科 |
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