過去に売り切れたミズガメ「バタグール科(陸棲種)」です。再入荷が可能な場合も御座います、一度お問い合わせ下さい。
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タイワンセマルハコガメ (国内CBベビー) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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血相の悪いどんよりとした顔付きが醸す独特のオーラに興奮が高まる幻の純血台湾産! 今や入手することはおろか現物を拝むことすら叶わないワイルドの両親より得られた、 タイワンセマルハコガメ・ベビーが入荷しました。 本種が複数の亜種やタイプに分けられること自体は古くから知られた事実ですが、 かつて学名の変更など分類が混乱したあの頃の記憶もかき消されそうなほど、 今日では何も選ぶことのできない味気無い状況となってしまいました。 例えば同じチュウゴクでも赤味が強かったり黄色味を帯びていたり、 恐らく元の産地によって様々なタイプが認められるべきなのでしょうが、 誠に残念なのが世の中の人々が本種に興味を示すのが少し遅かったがために、 そういった純血統が確立され守られないまま規制の対象となってしまったのです。 CITES入り後の市場流通は本当に悲惨な光景となり、 まだ絶対数の多かった亜種チュウゴクは累代繁殖を行うための種親が生き残りましたが、 対する基亜種タイワンについては亜種分けがごちゃごちゃした最中に何処かへ埋もれてしまったのか、 明確にそうだと断言できる個体がふと姿を消したかと思えば、 今日においては既に無かったものとして頭の中から抹消されてもおかしくないほど、 云わば虫の息とさえ表現されるような状態に陥っています。 セマルハコガメと言う種類を手に入れること自体は決して難しく無いのですが、 やはりそのような珍しい亜種や個体群が存在することを知ってしまったり、 或いは遠い昔の思い出にタイワンセマルが忘れられないと言うような方にとっては、 特別なものとしていつまでも輝き続けるのだと思います。 今回やって来たのは新規に導入することはまず絶望的とされるこのご時世に、 まさかの野生個体同士のペアから繁殖に成功した今年ハッチの国内CB。 よくご存じの方であればくどくど説明する必要も無いかと思いますが、 全く以って可愛げの感じられないクールで鋭い眼差し、 扁平で鼻先のすっと伸びた特徴的な横顔、 体色は甲羅も含めて全体的にうっすらと淡く、 全体のフォルムは将来的に直方体へと近付いて行くのであろうフラットな感じで、 卵から這い出てきた瞬間からそれと断定できる基亜種特有の形質が盛り沢山。 そんなペアがいるのならば毎年そこそこ殖えるのではと思いきや、 冷静に考えるとセマルは元々産卵数が少ない上に、 そのメスは平均よりも大きな卵をしっかりと産んでくれる個体だそうで、 今年誕生したのは泣いても笑ってもこの一匹のみとのことでした。 参考までにこちらがその両親の写真です、 お問い合わせはお早めに。 |
タイワンセマルハコガメ (国内CBベビー) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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面長で血の気が引いたような顔立ちや扁平なサイドビューなどの特徴を押さえた稀少なタイワン! ごく限られた産卵数の中で今年も無理を言って分けて頂いた正真正銘の台湾オリジン純血統より、 タイワンセマルハコガメが入荷しました。 セマルハコガメと言えばある意味ハコガメの象徴のような代名詞的存在であり、 今でこそアメハコことアメリカハコガメたちが隆盛を極めていることから、 その座をミツユビに取って代わられたような印象さえ受けるかもしれませんが、 やはりここは日本なのですからアジアのハコガメの方が馴染み易いはずですし、 何処か日本人の心にすっと入ってくる風情のようなものを漂わせています。 国内に棲息するイシガメやクサガメと同じ科に属しているのも、 セマルを身近に感じられる根拠のひとつになろうかと思われますが、 そんな云わば普通のカメに更なるギミックを取り付けたハコガメというキャラクターは、 私も含めカメを愛する子供たちにとって憧れの存在であったに違いありません。 接頭語のように付けられたチュウゴクやタイワンなどは亜種を指す単語で、 しかしながら最近ではその正確さにしばしば議論が交わされるようになり、 長い歴史の中で分類事情が二転三転してしまったことが災いし、 途中で混乱を招いたことが昨今の飼育下繁殖個体に大なり小なり影響を及ぼしていますが、 古くからきちんと血統管理された信頼の出所から入手することで、 多くの説明が省かれた状態でも安心して育てることができるようになりました。 今回やって来たのは一昨年、昨年と続けてオファーが舞い込んだ、 今日ではなかなか容易に探し求めることの叶わない真のタイワンセマル。 巷で囁かれているように現地へ赴いたところでそれらしい個体は姿を見せなくなっており、 人の手が加わるよりもずっと前の時代にひっそりと来日したものにこそリアリティがある、 言い換えればカメと共にタイムスリップするような不思議な感覚を味わうことができます。 良くご存知の方には即座にご理解頂けるよう、 それぞれの写真はキーポイントを捉え易いように撮影してあります。 ちなみにブリーダーのところで密かに育てられていた昨年分の兄弟がこちら。 教科書通りの実に分かり易い形質が現れた見事な姿に、 無事子孫を残すことができた実の両親もさぞ喜んでいることでしょう。 もちろん今年生まれの二匹についてもこの先の成長ぶりが楽しみです。 |
タイワンセマルハコガメ (国内CBベビー) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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顔面から血の気が引いたような独特の風合いが全てを物語る安心の純血統からまさかのTSDペア! 本物をたった一匹探し当てるだけでも困難と言われるこの時代に天から舞い降りた奇跡の産物、 タイワンセマルハコガメが入荷しました。 国内でもずば抜けて高い意識を持つブリーダーが長年守り続けてきた信念が世の中に認められたかのように、 そして単なるブームに留まらず日本に現存するカメたちの将来を考えれば通らざるを得なかった、 通るべきであったとも言える道を示すかのように、 この数年で着実に人気と知名度が高まりを見せているセマルハコガメの仲間たち。 あえて仲間たちという表現を用いたのには切実な訳があり、 学術的に支持されている最も新しい分類によれば、 ペットとして飼育できるセマルは事実上一種類しか存在しないことになっていて、 つまりそれは亜種ヤエヤマを除くその他大勢を全て基亜種とみなした場合の話ですが、 歴史的に見ればそれらは外見の特徴も含め複数の産地別タイプに分けることができ、 そのひとつにかつて本当の基亜種とされていたこのタイワンセマルが挙げられます。 かれこれ十年以上も前から種親の絶対数不足に悩まされていたタイワンは、 少なくとも今日では絶滅危惧と言っても過言ではないほど本当に姿を見かけなくなり、 言うまでもなく現地から新たな野生個体が供給されるはずもないまま、 絞り出すようにして殖やされたごく僅かな子孫にしか頼る術はなくなってしまいました。 こうして市場価値が高まることで愛好家の間で明確に評価されるようになれば、 血統管理に対する理解も深まり稀少な資源が保たれるのだと思います。 今回やって来たのは国内でコツコツ細々と系統維持に努められている血筋より得られた、 ご丁寧に孵化温度を操作し雌雄分かれてハッチするよう仕組まれた貴重なベビーが二匹。 当店でも昨年、一昨年と継続的に取り扱っている間違いのないラインなのですが、 何しろ親個体も少なければ産卵数も少ないため量産など夢のまた夢、 そもそもこうして分けて頂けるだけでも私は内心ハラハラしているほどですから、 今年はTSDのオスとメスを揃えて並べられたことに感無量です。 相変わらずの顔色の悪さと、 通称お弁当箱と呼ばれるフラットなフォルムはもちろん健在。 参考までに両親にあたる親個体の写真もご覧下さい。 シングルでの販売は可能ですが、 滅多に訪れない絶好の機会ですからペアでの導入もご検討頂ければ幸いです。 |
タイワンセマルハコガメ (ハイレッド) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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幼少期からの陸飼いが功を奏したか歪みはおろかカサつきのカの字も見られない極美赤台湾! 生後一年でこのサイズと早過ぎず遅過ぎずの適度なバランスが飼い主の腕を証明しています、 タイワンセマルハコガメが入荷しました。 陸棲のミズガメと言う一風変わったジャンルにおいて不動の人気を築き上げた我らがセマル、 多くの日本人にとってはあまり馴染みが無くそして憧れの歩くカメが持つ世界観は、 リクガメと同様にこの先もずっと変わらぬ支持を集め続けることでしょう。 同じ土俵に立つライバルとしてアメハコの存在を無視する訳にはいきませんが、 異国情緒たっぷりのド派手なカラーリングこそ捨て難いものの、 やはり脈々と流れるアジアの血に沖縄にも棲息していると言う親近感が自然とファンを呼び寄せるのか、 現在ではほぼ全く海外からの輸入に頼らず国内生産のみで需要が賄われている凄まじいポピュラー種です。 今回はここ最近とにかく数が少ないことに嘆きが止まらないタイワン亜種から、 これまた素晴らしく赤味の強いハイクオリティな飼い込み個体がやって来ました。 タイワンと言えば目付きの鋭い強面に涼しげな印象が強かったはずが、 チュウゴクと同じくここまで綺麗に発色したタイプは非常に珍しく、 こうした絶品を目の当たりにする度に固定化を急がねばとつくづく思い知らされます。 前の飼育者曰く幼体から一通りの育て方が分かったので満足したとのことでしたが、 確かに仰る通り大変理想的なフォルムに仕上がりつつあるのも事実で、 しかしながらようやく発色が本格化するこのタイミングでの放出はあまりにも勿体無いと思えるほど、 誰が見ても美しいと感じる魅力的な容姿から目が離せません。 赤らんだ頬はくっきりと黄色い耳後ろのラインと絶妙なコントラストを生み、 甲羅に至っては他の高級アジアハコガメもかくやと言わんばかりの赤レンガ調に仕立てられ、 嬉しいことに後ろ足はほんのりと桃色に染まり、 この先更なる成長に伴い色味がどんどん増していくのですから末恐ろしいことこの上無し。 ここまでの訴求力を有する美血統は殆ど市場に出回っていないと思われますので、 既に複数匹を所有している方にも新たな血を導入する意味では強烈にお勧めな一匹です。 |
タイワンセマルハコガメ (Sサイズ) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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お客様飼い込み個体の非常にキレイなタイワンセマルの入荷です。少し前に”赤セマル”と呼ばれていたセマルが流通しましたがこの個体 はその赤セマルを飼い込んだもので、特に熟れた柿色の頬の発色が 素晴らしいです。また濃く明瞭な頭部の黄色いラインも品質の高さを 感じさせ、さらには背甲にも赤みがあり、まさに言う事無しという美個体です。あまりにも人慣れしているせいか撮影時に手に持っても 四肢を伸ばしたままリラックスしており、餌をやろうとケージに近付くとこちらを見て寄ってきます。餌には勿論困る事は無くMazuri ミズガメフードや咲ひかりなど何でも食べます。性別は微妙ですが アップの写真も載せておきます。 |
タイワンセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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鶏卵サイズを迎えナチュラルなフラットフォルムに仕上がった由緒正しき純血統台湾産ワイルドF1! 今となっては大変珍しいおよそ二十年来の種親からもたらされた貴重な子孫です、 タイワンセマルハコガメが入荷しました。 かつて本種が特別な法律によって規制されていなかった時代、 まるでリクガメの代替品のような格好で安価かつ大量に売り捌かれていた頃には、 多くの野生個体が日本国内へと流入していました。 当時より特異な容姿で一定の人気を集めていたものの、 やはり金額的な面で軽視されがちな感は否めませんでしたが、 少なくとも十年ほど前には既に価格が高騰し始めていたように記憶しています。 亜種分けについては諸説あり未だ混沌としているようなのですが、 少なくとも我々ホビイストにとってチュウゴク、タイワン、 ヤエヤマの三亜種はきちんと分割して把握していたいと言う強い意思があり、 誰に何と言われようとも拘りを捨てず系統を維持したいと考える人が多いのではないでしょうか。 中国大陸と沖縄の島々に挟まれるように位置する台湾には、 両者の中間のような形質を持つグループが確認されており、 俗にタイワンセマルと呼ばれる個体群はそれのことを指しています。 ヤエヤマほど鮮やか過ぎないあくまでもあっさりとした色合いに、 チュウゴクほどこんもりと盛り上がらないやや扁平な甲羅、 一般的に外観から全てを見定めることは困難とされていますが、 見慣れる内にそれぞれの違いが手に取るように分かるとも言われています。 今回やって来たのはその昔国内に輸入されたきり大切に飼われ続けているワンペアより、 可能な限り毎年コンスタントに殖やされている数少ないタイワン亜種。 パッと見た限り背甲の形成に歪な様子はありませんが、 やや細長く平ぺったいシルエットはチュウゴクのそれとは微妙に異なった形状で、 実は最も分かり易いとされる顔立ちや表情も幾分クールに映り、 各々のチェックポイントに納得のいく特徴を示しています。 今時はコレクションと言われる発想は流行らないのかもしれませんが、 現地からの輸入が期待できない以上誰かが名乗りを上げなければならず、 他のセマルと並行して育てていくのも一興です。 根本的なタマ数が少なく既にコロニー形成を諦めてしまった方も多いと聞きますが、 目の前にいて集められるものは今の内に入手しておきましょう。 |
タイワンセマルハコガメ (Mサイズ) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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チュウゴクセマルのCB個体安心サイズはよく見ますが、タイワン亜種ではあまり見かけません。 今回の個体は頭部のイエローライン が鮮明に、喉元のオレンジがしっかり発色しており、 非常にキレイです。さらに、背甲は黒の中に深いワインレッドが美しく出ています。 ハコガメ飼育では、どうしても過乾燥になってしまい背甲がボコボコしてしまう場合がありますが、 この2匹にはそういった心配はありません。 腹甲もさすがCB、ツヤがあります。餌はとにかく何にでも反応し、現在はMazuriミズガメフード、 咲ひかり育成用/沈下性/Mサイズ、シュリンプF、タートルプディング、葉野菜などをバランス良く与えています。 |
タイワンセマルハコガメ (CB・♀) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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特徴のよく出た珍しい台湾個体群! ボコつきもなく綺麗に育った安心サイズ、 タイワンセマルハコガメ・メスが入荷しました。 日本にも棲息することからかどこか親しみやすく、 長年に渡って愛され続けてきたアジアを代表する陸棲ミズガメのひとつ。 昔は輸入される量も多くどこでも見かけることのできるカメでしたが、 CITES入りをきっかけにパタリと流通がストップし価格が高騰したこともありました。 幸いそれまで出回っていた親個体からコンスタントに繁殖が進められ事なきを得ましたが、 セマルの人気を再確認することとなる出来事でした。 主に中国大陸に棲息し、 国内には過去に移入したと思われる個体群がヤエヤマ亜種として沖縄に分布しています。 現在セマルは2亜種という説が有力ですが、 それまでは大陸のものをチュウゴクとタイワンに分けるという説が主流でした。 分類上の話はさておきマニアとしてそこは拘りたいポイントで、 今回やってきたのは台湾産の両親から生まれたベビーが育ったという1匹。 よく言われるように前肢の鱗は大きく、 ベビーではより分かりやすいですが顔付きもどことなく悪そうなイメージ。 また甲羅の厚みについてはCBの場合成長により変化するので信憑性に欠けますが、 一応このように扁平な形状を保っています。 亜種問わずここ数年の流通主体はベビーサイズであり、 また飼育しやすいためか飼われていた個体が手放されるケースも少ないので、 この個体のような性別確定のしっかりした大きさで出てくることは多くありません。 規制が年々厳しくなる中で野生個体の輸入は半永久的に期待できないでしょうから、 是非このサイズのものはいる時におさえておいて下さい。 |
タイワンセマルハコガメ (フルアダルト・♀) Cistoclemmys f. flavomarginata |
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実に十年以上もの間ペットとして眠っていた骨董的掘り出し物との嗚呼素晴らしき巡り合わせ! その血筋を疑う余地も無い全ての特徴が完璧に当てはまる百点満点の出来栄えに感謝感激、 タイワンセマルハコガメ・メスが入荷しました。 本種のことを語る上で絶対に避けては通れない亜種分類について、 こればかりは歴史的な背景も相まって多くの人々が想像しているよりもずっと複雑な問題であり、 変な意味ではありませんが非常にデリケートな話題とされあまり深く追求されて来ませんでした。 ある時セマルには亜種など存在しないなどと言った旨の意見が世に出されたのを契機に、 そもそも外観からの判別が少なくとも初学者にとって非常に困難な作業であることが問題なのですが、 世の中の飼育者がただ漠然と雌雄を揃えて繁殖を進めてしまったことが、 今更になって由々しき問題として再浮上しているのではないでしょうか。 温帯棲水棲ガメのブリーディングが一気に流行した時期と重なったのも運が悪く、 とにかく一匹でもベビーを殖やした者勝ちと言った価値観が広まり過ぎた結果、 詳細についてこの場ではあえて言及を避けますが、 改めて考えてみると過ぎ去った時間を元に戻すことができなくなりつつあるのだと思います。 今日ではチュウゴクセマル、タイワンセマル、 そして無印のセマルとおおよそこのように呼び分けられているようで、 つまり先のふたつについては何かしらの確証が得られなければそう名乗るのも憚られる風潮にあり、 それが却って新たな付加価値として市場においては殊更に珍重されるようになりました。 今回やって来たのはCITESに入るか入らないか、 そんな話題も懐かしく感じられる時代よりコツコツと育てられていた、 元は台湾産として輸入された幼体のワンオーナー飼い込み個体。 そんなロマンティック極まりないプロフィールを耳にしただけで、 胸の高まりが抑え切れないのは私だけでは無いと思います。 ごくごく自然な格好で平たく形づくられた背甲のカーブが描くフォルム、 目元やその周辺の色合いが妙に涼しげで鼻先が長く伸びるツンとすましたような表情、 何の混じり気も無い透き通った様子が外から眺めているだけでもひしひしと伝わって来ます。 前の飼い主がそもそもオスすら所有していなかった点も高評価で、 正直何もせず生かしておくだけではあまりに勿体無い、 是非ともこのメスの子孫を拝んでみたいと強く思わせるお宝級の一匹です。 |
タイワンセマルハコガメ (アダルト Cistoclemmys f. flavomarginata |
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タイワンセマルハコガメのペアが入荷しました。他のセマルに比べ 偏平な甲、前肢のウロコが大きいなど巷で言われているタイワンの 特徴が顕著に出ています。チュウゴクセマルの同じようなサイズの個体と比較しても 甲の低さは一目瞭然です。冒頭でも言ってますが何と今回はオス個体 も入荷してペアでの販売です。非常に元気もよく、現在はあえてオス /メス別水槽で飼育しています。何せ、一緒にすると2分で交尾を始めるのでメスの貞操が危険で同居させれません。両個体ともズッシリ 重く最高の種親候補です。当店製造のタートルプディングをこよなく愛し、コオロギにも眼が有りません。Mazuriミズガメフードや 咲ひかりも爆食しています。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CBベビー) Cistoclemmys f. sinensis |
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秋まで待ちきれない方は是非この機会に! お客様繁殖の国内CB、セマルハコガメ・ベビーが入荷しました。陸棲のミズガメと言えばアメリカならミツユビ、 アジアならセマルと日本で今一番飼われているのはこれらのカメでキマリでしょう。 日本国内にも天然記念物ながら棲息しているカメですから、 その姿を見るとなんとなく親近感が沸いてしまうのも仕方がないかもしれません。 飼育種を選ぶ際のポイントとして最終サイズと温度への耐性を気にすることは少なくないと思いますが、 このカメはフルアダルトでも20cmに満たない手頃な大きさと、 寒冷地以外通年屋外飼育可能な耐寒性を備えていますので、 実際に飼われている方からも持て余すというようなお話はあまり聞きません。 どのカメでもそうですがベビーの頃は高温飼育が鉄則なので、 今年いっぱいはひとまずぬくぬくさせて一気に大きくしてあげて下さい。 最後に、今回のベビーはなんだか甲羅が幅広く丸い気がしますが、 ブリーダーさんに伺うとこの血統は全てこういった形質が出るそうなので、こういうタイプもいるのかもしれません。 |
チュウゴクセマルハコガメ (安徽省産・国内CB) Cistoclemmys f. sinensis |
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同じセマルを育てるのならロカリティにも拘りたいと言う方にぴったりの由緒正しき安徽省産! 前回のベビーがあまりに好評だったため急遽別ルートより何とか掘り出した限定二匹、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 カメが好きな日本人にとっては誰しもが一度は通る道と言っても過言では無い、 昔から今まで何十年にも渡り長く長く愛され続けている不朽の銘種、セマル。 何よりもまずその名前に愛嬌があり、背中が丸いからセマル、 由来としては恐らくこれで間違いないと思うのですが、 よく慣れた個体であれば庭に放していても遠くからトコトコと、 つまり迫って来る場合もありますがきっとこちらでは無いでしょう。 冗談はさておいて、 学名も英名も黄色い縁取りのあると言う意味なので和名との関係性は何ひとつありません。 冷静に考えてみるとハコガメなのだから総じて背高なのではないか、 そんなナンセンスな指摘は絶対にすべきではなく、 我が国オリジナルのつい口走りたくなってしまう絶妙なネーミングセンスを称賛したいものです。 陸棲ミズガメの中では圧倒的な飼い易さが人気を後押しし、 悲しいことに現在では輸入がほぼ不可能なため野生個体の流通が壊滅状態であるにもかかわらず、 可愛らしい幼体の姿を目にすることができるのは国内CB化が確立されていることの証。 そんな風にして毎年コンスタントに繁殖をされている方々の感謝を忘れずに、 我々はこのカメを大切に育てていかなければならないのです。 今回やって来たのは俗に赤セマルと呼ばれ非常に高い評価を得ている、 中国は安徽省に由来する美しき個体群より得られたワイルドF1のベビーたち。 何でもこれらの親個体は顔面のイエローラインが消失しているかのような、 全体が同一色にまとめられたゴールデンヘッド状態であるらしく、 半ばブランドのような産地情報を聞くまでもなくその価値が認められる極美個体だとのこと。 そんな形質は子孫にも脈々と受け継がれているようで、 殆ど生まれたてのこのサイズで背甲のキールおよび外縁はしっかりと赤味を帯び、 頬から喉にかけてもポッと赤らんだ様子が良い表情を描き出しています。 何でも今年は天候不順のため繁殖数が軒並み減少傾向にあることに加え、 最近流行りの買い占め対象になってしまったのか全国的にセマルが品薄で手に入り難いのだとか。 体は小さくともコンディションは抜群、 人工飼料を中心にバクバクと食べまくる状態の良いベビーです。 |
チュウゴクセマルハコガメ (ベビー) Cistoclemmys f. sinensis |
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不動の人気種、外見や性格のどれを取っても素晴らしいペットタートルのセマルが、可愛い ベビーサイズで入荷しました。流通量も安定してきてやさしい価格帯になってきたのも、ファンに とっては嬉しい限りです。ベビーは乾燥に弱い面がありますので、ミズゴケとパームマットを混ぜた 床材で管理するとよい湿度を再現できます。餌はコオロギや人工飼料など何でもよく食べます。 |
チュウゴクセマルハコガメ (安徽省産・国内CB) Cistoclemmys f. sinensis |
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何の仕掛けも施していない自然の状態で全身に夕日を浴びたような色味を呈するプレミアムレッド! このタイプこそが生まれつき赤が強く発色すると噂される安徽省産、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 先日より続けざまにご紹介している陸棲ミズガメ、 その中でも特に人気の高いハコガメと呼ばれる仲間たちは頭ひとつ抜けた注目度を誇り、 今となっては他と異なる独自のジャンルを築き上げるまでになりました。 一般的にはアメリカ系とアジア系の二手に分かれると言った具合に認知されていますが、 いずれにしても他のカメとは少々異なる流通形態を取っているだけに、 現物を手元に入手するためにはいくらかの工夫が必要です。 と言うのもハコガメの類は全般に野生の個体が輸入されることも無ければ、 現地のファームで殖やされたベビーが手に入る訳でも無く、 ただひたすらに国内で繁殖に成功したものが供給されるのみと言っても過言ではありませんので、 きちんとシーズンを見極めてその瞬間を狙うしかチャンスは無いのです。 今回やって来たのはセマルファンにとって永遠の憧れであろう絶対に見逃せない注目のロカリティ、 安徽省のワイルドペアを原資とした昨月ハッチのお客様繁殖個体。 本年は天候の不良が大いに響いてしまったらしく、 残念ながら生まれたのは一匹のみと言う結果だったそうですが、 そんな貴重なベビーを何とか無理言って分けて頂くことができました。 元々は事前に何も聞かされずただただカメを目の前に出されただけだったのですが、 そのセマルが安徽省由来の血を引いていることは一目見て即座に理解しました。 まるで熟れた柿の実のようなはっきり赤と分かる着色に、 背中の色合いも然ることながら頬や腹甲の脇腹付近に滲み出た朱色など、 至る所に将来性を感じて止まない大変育て甲斐に満ち溢れた素敵過ぎるベビーです。 昨今では純血だの何だのとただのセマルでは満足できない方にとっても、 ここまではっきりと特徴が出ていれば文句無しに気に入って頂けると思います。 よく見ると惜しいことに微妙な多甲板がありますが、 これぐらいならばあえて説明しなければ気付かれないほど程度の軽いものかと。 相変わらず幼体からの育成が容易な本種、 人工飼料を投入するや否やハイテンションではしゃぎながら食べまくる健康優良児です。 |
チュウゴクセマルハコガメ (オス候補・国内CBベビー) Cistoclemmys f. sinensis |
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このサイズにしてオス候補です。国内ブリードのセマルハコガメの入荷です。 セマルはオスの数が極端に少なくアダルトサイズでも入手する事が難しいですが、今回この個体はオスかもしれない貴重な1匹です。 当店在庫の同サイズの個体と比べましたが、若干ですが尾が太いです。 勿論このサイズなので確証は持てませんが期待を込めてこの価格という事で。 もう少し育って性別確定したら値段を上げて再アップしようと思います。 餌食いは偏食もせずMazuriミズガメフードやコオロギをよく食べていますので成長も早そうです。 うまくオスになればかなりお値打ちではないでしょうか。ご検討下さい。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CBベビー) Cistoclemmys f. sinensis |
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甲羅全体の色味がほぼハッチサイズにして濃厚に彩られたこってりカラーの赤レンガセマル! ベビーが出回るにはシーズンオフのタイミングですが実は昨年生まれの越冬組からゲット、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 何はともあれ陸棲ミズガメというジャンルの中では恒久的な人気を保ち続けている我らがセマル、 愛好家が口を揃えて良いカメだと高い評価を与える理由がどのようなものなのか定かではありませんが、 不思議なもので世間での前評判を聞かずともその姿を一目見るだけで多くの人が同様に魅了されてしまうようなのです。 他にいくらでも外国産の種類を選ぶことができる中で何故身近なセマルにあえて目を付けるのか、 それはきっと天然記念物として沖縄にも棲息していることから生じる安心感と、 同じ日本でありながら亜熱帯の香りを醸し出す程良い異国情緒がそうさせるのでしょう。 どんな美種に勝るとも劣らぬその深い色彩美、 四肢を引っ込めたまま首だけを伸ばして辺りを見回すその佇まい、 いわゆるミズガメでも無ければリクガメでも無い何とも曖昧なポジションにいながらにして、 このカメは唯一無二のセマルハコガメとしての存在感をホビー界において如何なく発揮してきたのです。 とにかく飼い易い、育て易いことも魅力のひとつで特に幼体は毎年多くのリクエストを頂いています。 今回やって来たのはお客様繁殖の少し大きくなった安心サイズで、 おおよその温帯種は大体その年のベビーが生まれて来るのは秋頃が相場なのですが、 この個体は昨年の秋に生まれた直後からそのまま冬眠に突入しており、 暖かくなってからも比較的ゆったりとしたペースで育てられていたため未だ可愛らしい風貌を保っています。 パワーフィーディングにより急激に育成された場合とは異なり、 甲羅を指で押すと内側からのはね返しが強いエナジーを感じさせると共に、 体全体の各パーツのバランスも崩れるようなことはありません。 最近チラホラ見かけるあっさりしたイエローが主体のタイプでは物足りない方へ、 かつて大陸より野生個体が輸入されていた時代から飼い込まれている種親を用いているため、 現時点でも発色のクオリティに関しては折り紙付きです。 寒くなる前から導入すると上手に育てられると思います、 コンスタントな流通こそあるものの数多く手に入るものではありませんのでお早めに。 |
チュウゴクセマルハコガメ (レッド) Cistoclemmys f. sinensis |
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かの安徽省もかくやとばかりの鮮やかな赤味が甲羅全体を包み込む、極美フルレッド候補生! 頭頂部の模様や目の雰囲気などにも、純血統の亜種チュウゴクらしい特徴がよく表れています。 カラーばかりを重視しても、将来のブリードに備えようと考えれば血筋の信憑性が気になりますし、 いくらピュアな血を持った個体だとしても、色合いが寂しければこれまた種親としての魅力に欠けてしまう、 そんなわがままなふたつの要素を兼ね備えた、美しきチュウゴクセマルという理想的な逸品。 状態については心配ご無用、人工飼料にしっかりと餌付いた安心サイズです。 泣いても笑っても一匹のみのオンリーワン! |
チュウゴクセマルハコガメ (S) Cistoclemmys f. sinensis |
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昔からカメ飼育者に愛されています。国内繁殖個体のセマルハコガメの入荷です。ハッチしたてのサイズで出回る事もよくありますが、 この個体は5cm程まで成長しており体力もしっかりついてきました。 甲羅の形状も歪になる事なく綺麗にこんもりとなっています。 最大18cm程度と持て余す事のないサイズで、耐寒性もありますから年中屋外飼育も楽しめます。 アジアハコガメの仲間には色鮮やかな種がいくつかいますが、セマルは派手でないものの、 この味わい深い奥ゆかしさのある色彩に魅了されてしまいます。餌は何でも食べ丈夫ですから、初心者の方にもお勧めです。 |
チュウゴクセマルハコガメ (ハイレッド) Cistoclemmys f. sinensis |
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山が燃えているような夕焼け色の甲羅が瞳に焼き付いて離れない魅惑の赤セマル! 毎度お馴染みの件ですが通常の三倍のスピードで動けるかもしれない鮮烈な発色に期待せずにはいられません、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 言わずと知れた陸棲ミズガメ最人気種のひとつに数えられる大スターは、 今も昔も変わりなく多くの日本人に愛される素晴らしい銘種だと思います。 それでは何故私たちはこれほどまでにセマルのことを思い続け、 当の本人もそれに媚びることなくお互いに上手くやって来られたのでしょうか。 きっとそれは国産種であると同時に天然記念物に指定されている以上、 手が届きそうで触れることさえ許されないという現実から生じるジレンマが、 余計に飼育欲を掻き立ててしまうからなのではないかと考えられます。 幸いにして中国や台湾など、 大陸に暮らす個体群はペットとして流通し我々も普通に入手することができたため、 CITES入り後は輸入も難しくなる中それらを元手に国内では盛んに繁殖が進められ、 現在では過度なプレミアが付くことも無くある程度の敷居を保ったまま親しまれています。 しばしば好敵手としてアメリカハコガメの名が挙げられますが、 果たしてどちらを選択するかは各人の好みに拠る所が強く別段いがみ合う必要もありませんから、 今後とも両者が共存できる現在の状態が維持されればと思う次第です。 今回やって来たのは一目見ただけですぐさまその明らかな赤味の強さに気付いてしまう、 恐ろしくも大胆なカラーリングを背中に掲げた渾身のセレクト個体。 もちろんこの血筋には同様のタイプが出易いことも確認されてはいるのですが、 この一匹についてはただそれだけの説明で済ますことはできず、 同腹の兄弟からより強烈な個性を発揮しているものが選出されたと言うから驚き。 まだ甲羅全体が淡いレンガ色をした状態でははっきりとした特徴が分からないため、 きちんと将来の見通しが立つこのサイズまでひっそりとキープされていたのです。 最も目立つセンターキールはお尻の辺りでどばっと膨らみ、 各甲板の、と言うよりもはやそこにあったはずの境界線を一切無視して甲羅そのものに染み渡る赤。 特に縁甲板の脱色を施したような彩りは秀逸で、 並の個体とは全く別物であることが比較対象無しにお分かり頂けるかと思います。 よく見ると甲板の分かれた箇所がありますがこれも奇抜な色合い故に起きたものなのでしょうか、 模様が無いカメなので気が付かない方も多いと思いますが念のため明記しておきます。 これを将来有望と称さずして何と言うのか、 今後の展開に一秒たりとも目が離せません。 |
チュウゴクセマルハコガメ (安徽省産・国内CB) Cistoclemmys f. sinensis |
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紅の甲羅を持つセマルとして伝説的な人気を誇りマニア間では殊に珍重される安徽省レッド! 見た目のみの判別に頼らず確かなものとして手にして頂きたい純血統のベビー、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 リクガメでも無ければミズガメでも無い、 今昔変わらず独自のカテゴリとして認められているハコガメの仲間たち。 その集団をトップで束ねるキータートルとして広く知られたこのセマルハコガメは、 業界に対してハコガメの存在意義を定義付けたと言っても過言では無い実力を有し、 しばしばアジアのカメを指してかつては見向きもされなかったとか、 価格の高騰に伴って注目を浴びるようになったなどと揶揄されることも少なくない中、 こと本種についてはまだ安価に入手できた頃から固定のファンが育てられていた印象が強く、 やはりその一部でも日本国内に棲息していることが関係しているのでしょうか、 何処か身近に感じられる空気を漂わせているところがそうさせたのかもしれません。 昨今ではすっかり国内CB化も進み入手自体に苦労することは無いものの、 今後の展開としては諸々の事情から親の血筋がしっかりと把握できるものに注目が集まりそうで、 特に亜種や地域個体群が明確なものについては一層の付加価値が認められるようになるものと思われます。 なかなか元の野生個体を手に入れることが困難な中で、 どれほど信憑性の高い幼体を手にするかが鍵となるのは間違い無く、 皆が高い意識を持って系統の維持に努めていきたいところです。 今回やって来たのは国内で安徽省産の赤セマルとして明確なブリード計画が試みられている、 めでたくもその貴重な血統から得られた今年生まれの安心サイズベビー。 最も顕著な違いと言えば背甲全体の色合いでしょう、 純粋かつスタンダードなチュウゴクとの比較ではその高いポテンシャルを遺憾無く発揮し、 成長に従ってより美しく磨かれることを考えただけでモチベーションが高まります。 他にも甲羅全体のシルエットや頭部の配色に至るまで安徽省ならではの特徴が見られると言い、 並のチュウゴクですら本物はなかなか手に入らない時代に、 更に絞り込まれた個体群ともなるとその稀少性の高さは言うまでもありません。 元々珍しかったことが却って功を奏したのかもしれませんが、 いずれにしても絶対数の少ないタイプですから今後量産の見込みも薄く、 参考個体の背甲、 そして頭部の写真もご覧の上、 是非ともこの機会にご検討下さい。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CBベビー) Cistoclemmys f. sinensis |
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再三に渡って申し上げている通り今や狙って入手することが極めて困難な純血統の中国産! 少し遊びで育てていたら予想外の良質なレッドがじわじわと滲み始めた将来有望の一匹、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 現代の水棲ガメ飼育の根幹が成り立ったのはかれこれ数十年前にも遡ることができ、 その流れの中で外国産のカメも多数の種類が取り扱われて来ましたが、 このセマルハコガメは昔からミズガメに慣れ親しんでいる方々にとっても非常に馴染み深い存在で、 立ち位置こそ微妙に変わってはいるもののカメそのものの魅力や本質は変わることなく、 今もなお人気種のトップグループの一員として重要な役目を担っていると思います。 かつてCITESなぞ何のそのと言わんばかりの自由だった頃には、 いわゆるリクガメの代用品としての色が強くガサガサとまとめて陳列されていたのが、 法規制が入ると直ぐにその雰囲気は無くなり途端に貴重なカメの仲間入りを余儀無くされました。 色々な意味で簡単に入手することができなくなった今日では、 亜種や血統が明確な個体をそれと分かって手に入れることが非常に難しくなり、 単にセマルハコガメとしての需要を満たすことはできたとしても、 それ以上の付加価値や満足度を求めようとすれば、 それは極めて困難な作業であることにふと気付かされるのです。 今回やって来たのは当店で毎年ごく少数ながら細々と取り扱っている、 正真正銘中国大陸に産する亜種チュウゴクのワイルド個体同士のペアから得られた、 純然たるチュウゴクセマルハコガメの国内CBベビー。 丸みを帯びた顔立ちや柔和な表情、 頭部の色合いから体全体の自然な赤味に至るまで何もかもが懐かしく感じられる、 亜種の信憑性や血筋に拘る方にとっては絶対に手にして頂きたい掘り出し物。 実は先日アップした安徽省産とはほぼ同時期に入荷していたのですが、 少しの間キープするつもりが妙に餌食いが良かったので面白がって隠し持っていたら、 いよいよベビーサイズの時期を脱してしまいそうだったためようやく掲載することにしました。 個人的には腹甲の明色部に滲んだ赤色と、 四肢の黄色がこってりしているところがお気に入りポイント。 泣いても笑ってもこの一匹しかご用意がありませんのでタイミングが宜しければお早めに。 |
チュウゴクセマルハコガメ (安徽省産) Cistoclemmys f. sinensis |
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需要と供給が反比例するかのようにますます入手困難となりつつある稀少な安徽省レッド! 今年生まれの可愛らしいベビーとじっくり育てられた一年物を贅沢にも併せてご紹介、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 水棲ガメ全般が市場を席巻していたかつての黄金時代も今や過去の話、 業界内では数年前から囁かれているようにヘビやトカゲなど、 いわゆるところの爬虫類たちが著しく台頭して来ている中で、 今日でも相変わらず高い支持率を誇り続ける稀代の人気種、セマルハコガメ。 陸棲種故に若干の矛盾を孕んではいるものの立派なミズガメの仲間であり、 リクガメのファンとはまた異なる層からの熱いエールを背中に受け、 遂には定番キャラクターとして無くてはならない存在感を放つまでになりました。 ここ暫くは過熱するアメハコブームにやや押されていた感も否めませんでしたが、 最近では明確な亜種判別やロカリティの有無などに細かな注文が入るようになり、 それらがホビイスト独自の感覚による付加価値として改めて見直されるようになったお陰で、 親しみ易さが売りであったセマルに新たな奥深さが生まれたことが大きく寄与したのではないかと考えています。 特に将来的なブリーディングを視野に入れた場合など、 特殊なオプションの与えられた個体は後々有利に働く場合もあって、 せっかく育てるのならばと意義込みたくなるのも無理はありません。 今回やって来たのは少し前に誕生したばかりのフレッシュなベビーサイズと、 一年後の姿が見事な未来予想図として描き出された赤味の強い飼い込み個体の二匹。 そのブランド力に助けられもはや細かな解説を要しないほどの人気ぶりで、 国内に現存する稼働中の種親がごく僅かなために量産体制へ入ることも難しく、 正直ネームバリューだけで即刻行き先が決まってしまうほどの高倍率なカメなのですが、 念のため付記しておくとチュウゴク亜種の中でも特に体色が赤味がかる傾向にある、 中国は安徽省産に由来するタイプのことを我々は殊更に珍重しているのです。 前回も彗星の如く現れ瞬く間に店内から消え去って行ったスーパースター、 ごくあっさりとした紹介のみとなり誠に恐れ入りますが、 事前アナウンス一切無しの正真正銘早い者勝ちでお願い致します。 価格はAがSサイズ、Bがベビーです。 (ベビーの背部にあるマーキングは成長に連れて消失します) |
チュウゴクセマルハコガメ (安徽省産・国内CB) Cistoclemmys f. sinensis |
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年を追う毎に知名度と話題性が増している赤セマルの俗称で脚光を浴びる大人気の安徽省血統! 亜種の正統性を越えた確かなピュアブラッドラインとしても付加価値を感じて止まない稀少産地、 安徽省産のチュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 かつて隆盛を極めた時代とは打って変わって世間のミズガメ離れが叫ばれる中、 時に良きライバルとして時に良きパートナーとして業界を盛り上げ続けている、 アメリカハコガメの仲間たちと並び多数のファンを抱える不朽の銘種セマルハコガメ。 あちらは多数の種や亜種、 それに加えて豊かな個体差による膨大なバリエーションが誇る華やかさが持ち味ですが、 こちらセマルについては一見すると外観には大きな差異や訴求力の弱さが感じられるものの、 分かる人には分かるとでも言わんばかりの面白味が隠されていて、 そして何よりもペットとしての育て易さは全てのハコガメの中でも群を抜いて優れていますから、 十年経とうと二十年経とうとその魅力が色褪せない理由はよく分かります。 ここ数年のトレンドとしては亜種やタイプの明記されていない無印のセマルが基盤となり、 その向こうにプラスアルファの付加価値が与えられた何々セマルが立ちはだかる構造となっていて、 ビギナーからマニアまでじっくり楽しめる奥の深い世界観が用意されているのです。 今回やって来たのはご存知の方にとっては今更説明するまでもないであろう、 美しさと稀少性を見事に兼ね備えた今最もニーズが高まっていると思われる、 中国は安徽省を由来とする地域個体群の純粋な血筋の国産ベビー。 冒頭でも述べた赤セマルとは背部の赤味が全体的にじんわりと滲み出ることが由来であり、 同じように顔面や喉元の赤味もまた濃くはっきりと色付くことが多く、 腹甲の明色部や肌表面の鱗に対してもオレンジがかった黄色が感じられるなど、 一言に綺麗だと評されるのに相応しい出来栄えが期待できることが人気の秘訣となっています。 外観からだけでは亜種の特定が困難な本種においては、 その信憑性を極限まで高めるロカリティという概念が大変に重要であり、 その純血統を守ろうとする動きは年々強くなっているのです。 金額は向かって左側の個体Aと、 向かって右側の個体Bとの二通りに設定しました。 原則年に一度しか入手できるチャンスの訪れないコレクターズアイテムだけに、 この機会をお見逃しなく。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. sinensis |
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シーズンオフに嬉しい入荷です。 お客様委託の国内CB、セマルハコガメです。陸棲のカメとして圧倒的な人気を誇る本種、 近頃では国産のベビーがよく殖やされる様になり価格もこなれてきました。 飼育されているのは主に中国などに棲息するセマルですが、 日本にも棲息していることから妙に親近感が沸いてしまう方も少なくないと思います。 今回は昨年生まれのベビーが飼い込まれたもので、 ハッチリングが比較的大きめな本種でも気を使ってしまうサイズはクリアしています。 またササミなどの肉を併用して育てられたそうで、 それが功を奏してかこのサイズにして十分な甲高に育っており見応えも十分。 かと言って餌は特に選り好みする事もなく、 まだ幼いのでしょうが早くもリクガメフードまでレパートリーに入れてしまう貪欲さを持っています。 これから暖かくなる一方ですのでより飼育も開始しやすいのでは。 安定して流通すると言っても温帯産のカメですからシーズンの秋頃以外に出回る事はあまりありませんので、 ぶりくらなどが待ちきれない方はこの機会にゲットして下さい。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. sinensis |
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ベビーのシーズンオフには殊更に嬉しく感じる成長の軌道に乗った大小の飼い込み安心サイズ! 日本人なら嫌いな人はいないであろう適度に漂うエキゾチシズムが心地良い定番種、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 アメリカならヌマガメ科のミツユビ、アジアならイシガメ科のセマルと言ったように、 常日頃から比較対象とされ互いが互いを意識し合うライバル関係のようなものまで感じられる、 いわゆるハコガメと呼ばれる中では最もポピュラーな存在として広く知られるお二人さん。 かつてリクガメが全般に高価でありかつ飼育が困難であった時代には、 それらの代わりとしてどちらかと言えば少々粗末に扱われることもあったようですが、 今となってはミズガメ界における貴重な陸棲種の代表格として根強い人気を誇るまでに成長しました。 好みは人それぞれなのでしょうが、激しく色鮮やかな容姿がお好きな方はアメリカのハコガメを、 シックで飽きの来ない渋い雰囲気がお好きな方はアジアのハコガメをそれぞれ選ぶようで、 特に本種については沖縄にも暮らしていることからなのか特別な親近感を抱き易く、 それこそCITES入りする前の安価な時代からのオールドファンが未だなお健在している印象を受けます。 国内で盛んに繁殖が進められていることも特徴のひとつと言え、 もはや輸入に頼ることもなく毎年秋になると恒例行事のように幼体がまとまって出回るため、 好きな人にとってはそれを待ち侘びて入手しなければならないような状況がここ数年間続いています。 今回やって来たのは昨年の秋に生まれた全く別血統から放出された二匹で、 誕生した日にちこそずれているもののハッチして暫く飼い込まれていたため、 各々が順調に成長を開始し飼い易さと可愛らしさを兼ね備えた状態になっています。 先にも申し上げた通り、 やはり次にベビーを狙うとなるとあと半年は軽く待たされることになるのはほぼ確実で、 しかしながらこの手の種類に限って小さな頃から育てたい願望の強い方が多くいらっしゃいますから、 季節外れにこういった稀有な出物があると皆さんの欲求も適度に満たされるのではないかと思います。 小さな個体は幅が広く妙に丸っこい体付きが印象的で、 ボディカラーはあっさりすっきりとした涼しめの色調に。 反対に大きな個体は細長い体型が良からぬ期待を抱かせ、 頬のオレンジもようやく色付き始め大人の階段を昇り始めているようです。 当然のことながらどちらも人工飼料にバクバク食らい付く健康優良児ですから、 お好みに合わせてお好きな方をお選び下さい。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. sinensis |
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素晴らしいプロポーション! 昨年のベビーが安心サイズに育っています、お客様委託のセマルハコガメの入荷です。 決して派手ではありませんがそこがセマルの魅力。アジアのカメの中でも突出してポピュラーなこのカメは 色柄がやや控え目な所がとてもエレガントであり、 日本人の心に響くものがあるのでしょう。数年前では価格が高騰し手に入り辛い環境でしたが今や一変、 国内ブリードものが安定して出回る様になりました。今回のこの個体は、 生まれた頃から肉類を中心とした給餌が行われてた為にアダルトサイズ顔負けのこんもりとした甲羅ができ上がり、 和名に恥じない均整のとれた形状に成長しています。かと言って偏食してる訳でもなく、 試しにMazuriミズガメフードを与えてみた所素早い動きでついばんでいます。 たまに妙に甲高の親セマルを見かけますがこういった個体がそう成長していくのでしょうか。 引き続き高栄養の給餌で綺麗に育て上げてみては如何でしょう。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. sinensis |
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一時は手に入りにくくなり価格が高騰した事もありましたが、最近では繁殖も進み価格も落ち着いて来ました。 この個体も国内ブリードものです、お客様委託のセマルハコガメの入荷です。 日本のヤエヤマ亜種は飼育する事はできませんが、 どこか国産種の様な空気を感じさせる昔ながらの人気種。 フルサイズでも18cm頃と比較的小型で、 派手さはあまりないものの奥深い独特の味わいがあり、 また棲息地の気候から国内での飼育も容易で繁殖も盛んです。ハコガメの仲間でも特に陸棲生活に特化した種類で、 甲板のつくりは分厚く四肢の表面には発達した大きな鱗が目立ちます。 が、小さな頃に乾燥にさらすと甲羅の成長に異常をきたすので要注意です。餌は普通に人工飼料も食べますが、 時折コオロギやピンクマウス、タートルプディングなどの肉類などを与えると成長の促進になり、 人工飼料だけでも色々な種類のものを併用すると良いでしょう。大きくなると冬眠もできますし、 飼い主の方によく寄ってくる位に慣れますので飼ってて面白いカメの一つです。 今年の3月に生まれて順調に育った安心サイズで、初めての方にもお勧めです。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. sinensis |
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秋まで待ちきれない方は是非この機会に! お客様繁殖の国内CBです、 ちょっと育ったセマルハコガメが入荷しました。 現在国内で最も親しまれている東西のハコガメ、東は誰がなんと言おうとセマルで決まりです。 ほんのりレンガ色が香るシックな色調の甲羅は華美になり過ぎずまさに日本人好み、 そして頭部の上手に塗り分けられた色調も併せて、じっと眺めていると妙に落ち着くのは何故でしょうか。 ご存じの通り日本にも棲息していますが天然記念物なので飼育対象にはなりません、 しかし中国産のこのカメを飼っていても親近感が沸いてくるのは不思議ではないでしょう。 国内ブリードが盛んなので各サイズ出回りますが、今回は甲羅もカッチリしてきた安心サイズ。 しかもここまでかなり綺麗に育っていて、それはボコ付きなどではなく高く盛り上がった甲羅の立派なことです。 人工飼料も良いですが、たまには肉類を刻んで食べさせてやるとハイボディの美しいフォルムにより近づけるでしょう。 じめじめした気候が大好きなカメです、この時期に飼い始めるのも良いかもしれません。 |
チュウゴクセマルハコガメ (国内CB・S) Cistoclemmys f. sinensis |
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およそ三ヶ月の店内ストックを経て理想的なこんもりフォルムに仕上がった特別待遇の一匹! 当店スタッフによるテスト飼育が功を奏し何処に出しても恥ずかしくない素敵な個体になりました、 チュウゴクセマルハコガメの入荷です。 この場でも散々申し上げている通り、 昔から人気の高いことに変わりはない陸棲のミズガメと言うジャンル。 きっとカメ好きであれば誰しもが一度は憧れる存在であると同時に、例えばイシガメやクサガメ、 最近ではニオイガメなどとは違い何となく育てるのに癖があるのではないかと勘繰ってしまう、 多かれ少なかれ何処かで敷居の高さを感じてしまいがちな存在でもあると思います。 まず前提として陸上を主な生活圏としている都合上、 単純に水の中へ沈めておけば良いと言う発想が通用しないことが挙げられ、 環境を設定するために欠かせない温度と湿度の問題が浮上し、 悲しいかなそれを誤ると多くは甲羅の成長具合に影響してしまう点が緊張の度合いを高める原因ではないでしょうか。 もちろん餌の栄養バランスなど他にも気を遣うべきことはありますが、 生まれたばかりのベビーではまずどんな入れ物に入れて育てるべきか、 根本的な所からつまづいてしまうと途端に何もかもが難しく感じてしまうのではないかと思います。 今回ご紹介するのは出だしのスタートダッシュを軽快にクリアし、 水飼いでも土飼いでもいずれの方法でも安心して飼い始めることができる、 美しいシルエットを手に入れたスモールサイズのセマル。 実はこの個体、私の直接指導の下で新人スタッフが腕試しを兼ねて暫く育てていたもので、 自分で言うのも畏れ多いのですがかなり理想に近い成長過程を辿っており、 この段階から大きく形状が崩れることはよほど考え難いですから、 小さな頃から飼いたいけれど形が悪くなるのは困ると言う方にはぴったり。 残飯処理班と言うと失礼ですが普段の食事に加え余った餌までふんだんに与えていたせいか、 ありとあらゆる食べ物へ飛び付く悪い癖が付いてしまい餌食いに困ることはまずありません。 甲羅表面の艶も申し分なく、 人工飼料、昆虫類、肉類、野菜類と大好物がどれだか分からないほど爆食する健康優良児、 この続きは是非貴方のお手元で。 |
チュウゴクセマルハコガメ (S) Cistoclemmys f. sinensis |
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ある種の天才的な資質を持って生まれて来たあまりにもハイドーム過ぎるフォルムが素晴らしい純血のチュウゴク亜種! 色や形、それに遺伝的な特徴など何にも不満を抱くことの無い完璧なその姿に一目惚れ、 チュウゴクセマルハコガメが入荷しました。 誰が悪いだとかもはやそう言った次元の話では無くて、 不可抗力的なものも加わり単に状況が混沌としてしまったセマルハコガメの世界では、 あくまでも今後はペットとして接していくのか、 それとも何かしらの明確な意図を持って半ば学術的に向き合っていくのか、 そもそもその方向性を理解し定めなければならないような雰囲気になっています。 結局のところ、目の前にいるその個体がどこどこ産と言った話はさて置いて、 全ての根本となる分類学のフィールドにおいて混乱が起きてしまったのですから、 多かれ少なかれそれに振り回されてしまった私たちはその弊害を全く無視することができず、 先に述べた二極化のような現象が起きているのだと思います。 つまり繁殖計画において純血統を守ろうとする健全な動きと、 その血統自体を定義する側の意見が揺らいだこととが反発してしまい、 何が正解かもはっきりとしないままブリーディングを進めて行った結果、 ただのセマルハコガメばかりが世に溢れてしまったのではないかと認識しています。 今後大切になる考え方のひとつとしてその個体の素性はもちろんのこと、 外観の形質からもはっきりそれと分かるような典型的なタイプを今まで以上に熱心に集めた上で、 再び各亜種、各タイプの特徴に合致する新しい血統を一から創り出すような、 そんな展開が望まれるのではないでしょうか。 今回やって来たのはその顔立ちが示す通り純血のチュウゴク亜種、 それに加えて全体的に育ちの良さが抜群に感じられるあまりにも素敵な飼い込み個体。 一目見て気になったのは天に向かって高く突き上げるようなこんもりと盛り上がった背甲で、 単なる育成方法の工夫だけではどれほど特殊な手を施そうともここまでの成果を挙げられるとは考え難く、 やはりこれは生まれながらにしてそのような運命にあった幸運な個体が、 更に幸運なことに良き理解者と巡り合いここまで育ててもらえたからに他ならないでしょう。 目元の優しさや喉元の柔らかな赤味にいちいち喜びを噛み締めたくなる、 昨今ではますます入手が困難になりつつある貴重な血筋です。 |
チュウゴクセマルハコガメ (♀) Cistoclemmys f. sinensis |
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セマルとして普通の形に見えるこの姿こそ目指すべき憧れの理想像! 実現するのが意外と難しいワイルドフォルムのCB個体、 チュウゴクセマルハコガメ・メスが入荷しました。 一口にハコガメと言っても大きくアメリカ産とアジア産の二手に分かれ、 そこから更にいくつもの種に細分化されていくのですが、 ペットとして流通しているものの中でこれほど馴染み深いハコガメが他にいるでしょうか。 その良し悪しは別にして、 やはり同じアジアに棲息するカメに対しては距離感の近さから自ずと親近感を抱いてしまいますし、 こと本種に関してはヤエヤマセマルハコガメという別亜種が天然記念物として沖縄にも棲息しているため尚更です。 濃紺色の甲羅にほの暗く灯る赤い斑紋、頭部には肌色と鶯色を分かつ耳後ろのイエローラインが映え、 個体によっては喉元が赤く染まるという華美にならない程度の装いに共感を覚える人も多く、 今をときめくCuora属の稀少種よりもセマルの外観が好きという声もしばしば聞かれます。 またハコガメというキャラクター自体が特別視されるかの如く支持を集める傾向の強い現在、 さほどハードルの高さを感じさせない親しみやすさもまたその人気に拍車をかけているのかもしれません。 今回やって来たのは2、3年ほどでばっちり仕上げられたいわゆる所の安心サイズ。 国内繁殖が盛んなため入手できる可能性が一番高いのはベビーサイズですが、 そのベビーから飼い始めて思い描いた通りの成長過程を辿ることができるか否かは飼い主の腕に委ねられています。 勿論、特別なことをしなくとも綺麗に育ててしまう人は存在しますが、 何度やっても甲羅が乾燥してしまったりフォルムが扁平になってしまったり、 その他様々なトラブルを抱えている人も多く存在します。 何が厄介かと言うと後者の場合、 結局何がいけなかったのか分からず改善点を見出せないまま諦めてしまうケースが後を絶たないということ。 そんなシーンでこの手の飼い込みセマルが力を発揮してくれるのです。 すっかり甲羅の硬くなったこのサイズからならきっとうまくいくでしょう、 そんなお勧めの一匹です。 |
チュウゴクセマルハコガメ (♀) Cistoclemmys f. sinensis |
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飼い込みですがこのサイズに至るまで理想的なフォルムを実現しつつあるとても綺麗な個体です。 お客様委託のチュウゴクセマルハコガメ・メスが入荷しました。 整然と刻まれた成長線の美しさや、 模範的とも言える高く盛り上がった甲羅を見れば、 このセマルがいかに大切にされてきたかがよく分かります。 頭部と体のバランスも、ベビーから一気に育てた場合では頭が少々小振りになり迫力に欠ける面も見られますが、 この個体は甲羅からニョキっと突き出た大きな頭がワイルドに勝るとも劣らない肉厚な感じを出していてなかなかいい感じ。 写真は雨上がりのアスファルトの上にて撮影しましたが、 ムシムシとした空気に包まれて辺りを散策するこのカメの姿には、 やはりどことなく哀愁があると言うか、 穏やかなオーラが安らぎを与えてくれるようです。 餌は現在人口飼料を選り好みすることなく食べているようで、さすがに安心と言ったところでしょうか。 繁殖用にお考えの方も、もう少し大きく育てればよいタマゴを産んでくれるようになると思います。 既に冬眠を経験しているそうなので、早速今年から条件があえば無加温飼育できるでしょう。 |
チュウゴクセマルハコガメ (♀) Cistoclemmys f. sinensis |
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なんかひさびさです。中国セマルハコガメです。お客様引取り個体。 ハッチリングベビーの頃からこのサイズまで大きくしたそうです。きちんと綺麗に育ってます。 餌なんかも人工飼料を競うように食べています。 |
チュウゴクセマルハコガメ (XXL・♀) Cistoclemmys f. sinensis |
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こんなに巨大な個体は滅多にお目にかかれません。 超即戦力のセマルハコガメ・メスの入荷です。 なんと甲長は18cm!これは図鑑に書かれている最大甲長ですが、実際には個体差がありMAXサイズと言われる大きさまで育つ個体は一部に過ぎません。 今回お客様飼い込み個体につき状態は抜群で、その大きさから本種とは思えない程の迫力のオーラを出しています。 長さもありますが高さも凄くこんもりとしており、 背甲のボコつきも殆ど無く綺麗に育っています。これだけ大きな個体だと普通のセマルに比べ産卵数や卵詰まりのリスクに違いが出てくる事と思います。 来シーズンの繁殖を狙っている方に! |
チュウゴクセマルハコガメ (アダルト・Pr) Cistoclemmys f. sinensis |
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ベビーサイズは安定供給がなされており見慣れたカメになりましたが、アダルトサイズでしかもペアが揃う事はなかなかありません。 チュウゴクセマルハコガメ・ペアの入荷です。 セマルのアダルトオスは本当にいないのが現状で、良いメスを持っているにも関わらずペアが揃わず、 必死にオスを探している方もいらっしゃると思います。今回の個体は目立った傷は殆ど無く、 頭部はバッチリ赤みがかりグレードも高いです。 メスは先天的なものか負傷なのか、左後ろ足がこれ以上伸びません。 なので殆どおまけの様な格安でお付けします。 どちらの個体もお客様長期飼い込みで状態は非常に良く、只今クーリング中なので今シーズンから早速繁殖にお使い頂けます。 |
ラオスモエギハコガメ (♂) Cistoclemmys g. bourreti |
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見た目はモエギ、中身はセマル、そんなフレーズがぴったりの躍動感が堪らない暴れラオス! 水面に浮かんだフードを端から食べ尽くす驚異的な食欲に今までの苦労は何だったのかと呆れるほどの、 ラオスモエギハコガメ・オスが入荷しました。 過去を振り返ればあの頃の惨劇は絶対に忘れることのできない歴史の一ページであり、 かと言って思い出に浸るばかりではなくあくまでも今日この一日、 そしてこの先の未来まで創造していきたいと強く思わされる、 アジアの宝、水棲ガメの宝とも言うべき銘種のひとつに数えられるモエギハコガメ。 いつの時代も邪険に扱われていたイメージばかりが付き纏い、 この種類に愛を注ぐ方もまた頭ごなしにマゾヒストだと決め付けられてしまう、 生まれた土地や取り巻く環境など何もかもに見放されているのではと悲観視されるのも無理はないほど、 長年に渡りその甲羅に不運を背負いながら生き抜いて来た悲哀の象徴のようなカメでした。 人の目に魅力的な姿として映ってしまったのは幸か不幸か、 乱獲の陰では必死に彼らの生を繋ぐ努力が続けられ、 その甲斐あってか今日では長期飼育例も着実に増えているようではありますが、 残念なことに自然界の個体数は減少するばかりでとうとう輸入自体が絶望的となってしまいました。 CITEST類に昇格されると噂されたあの瞬間が云わばラストチャンスであり、 その後は世界的な需要増も手伝ってほぼ全くと言って良いほど海を渡って来る機会にも恵まれず、 現在では国内での残党がバトンタッチされるチャンスを何とかものにしながら、 一部のモエギフリークがコンスタントなCB化を目指して奮闘する日々。 ここでは書き尽くせない素晴らしさの詰まった大変に存在感のあるカメですから、 何とかして後世に語り継いでいきたいと切に願うばかりです。 今回やって来たのはよくぞ再び表舞台に現れてくれたと賛辞を贈りたい、 このご時世ではまず考えられない最高のコンディションが保たれた入神の長期飼い込み個体。 頭の色、甲羅の色、全体のシルエット、 細部に見られるダメージの少なさなど、 いくつもの細かい要素を分析した上で数時間でも喋り続けたいと思わせる一方、 適当にばら撒いた人工飼料を残さず平らげた途端にそんな気持ちもみるみる失せてしまい、 言葉のいらない真の良さを一目見ただけで実感して頂けると確信しました。 お金には代えられない金額以上の価値が込められた最高の一匹です。 |
クロハラモエギハコガメ (L) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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今回も優良個体が入荷しました。やはり本種は導入したてが心配ですが、この個体は当店で約1ヶ月 飼い込み、餌をしっかり与えています。その為手に持ってみて軽い、なんて事は一切ありません。 本種は個体差が激しく、特に背甲の模様は千差万別です。目にする機会は少ないものの、自分の 気に入った模様の入った個体を選ぶ楽しみもある事でしょう。目立ったキズも無く非常に綺麗です。 |
クロハラモエギハコガメ (ハイイエロー) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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明るいイエローが全身を包み込む赤みが殆ど失せた柔らかな色彩が全くもってらしくない珍品!
表情は確かに基亜種ですが何処かカンボジアの香りを漂わせる変わったルックスです、
クロハラモエギハコガメが入荷しました。
いよいよ三月に入り判決も間近に迫る最中、
最後の最後まで温存していた秘蔵の個体と共にこのモエギハコガメというカメについてもう一度お話ししたいと思います。
アジアのハコガメと言えば世界中から熱い視線を浴び続けるCuora属のことが真っ先に思い浮かび、
そこには宗教や文化に基づいた思想も加わり現代ではまるでお宝のような扱いを受けていますが、
美しさと稀少性が生み出す相乗効果によってその価値観は途方もなく上昇し続ける有り様となっています。
本種も元はと言えばCuoraの一員であり、
しかし現在では同属のセマルと比較すれば用いられる色味は前述の高級種らにひけをとらないものがありますので、
他に必要なのはレアリティだけなのかと考えられるでしょう。
ただしモエギを語る上で必ず触れなくてはならないのが飼育難度について。
近頃ではきちんと立ち上がった個体についてはさほど苦労することもないと分かってきていますから、
重要視すべきは初期状態であるとの見方が強く、
それでもモエギの姿を見るとあまり良くないイメージを連想してしまうのは、
まさしく今日まで我々が積み上げてきた負の遺産と言えるのかもしれません。
お世辞にも大切に扱われてきたとは言い難く現地では今でも食用として消費されている訳ですから、
これからの動向も含めて今国内に現存する個体を一匹でも多く有意義に飼育してやらなければならないと強く感じる次第です。
仮にこのカメがとても丈夫かつ良好なコンディションが保たれたまま流通していたとすれば、
本来の持ち味である豊富な色柄のバリエーションを愛でる最高の逸材となり得るのですから、
今後そのように悠長なことを言ってもいられなくなるのかと思うと寂しさが募ります。
そこで今回は恐らく数年前に輸入されてきたものと思われる、
マニアがコレクションのひとつとして所有していた面白い一匹をご紹介します。
実際の入荷は秋頃で環境の変化に少々ぐずってしまったため手厚い看護も含め店頭で様子を見てきましたが、
個人的に長く手元に置いておきたいと強く感じさせたのは、
黄色やオレンジが入り乱れる定番の綺麗さとは異なる、
サバンナの乾いた草原を連想させるこの独特なカラーリングです。
もしかしたら地域個体群としてこのようなタイプが存在するのかと思うと夢が膨らみますが、
少なくともこれまでに見続けてきた基亜種の雰囲気は何処にも見当たらず、
しかもこの切羽詰まったタイミングで出会えたことについては感謝の言葉もありません。
小振りな体でも状態に不安はなく、
バナナをもりもりと平らげる力強いシーンもムービーに収めてみました。
こうしてホームページに出している間にも会議が行われているのかと思うとぞくぞくしますが、
今更になってこのような変わり種にまで手を出すことのできるチャンスは殆ど皆無でしょう。
物好きな方に末永く大切にしてもらいたい渾身の力作です。
ムービー |
クロハラモエギハコガメ (M) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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人工飼料を美味しそうに食べるわ、プラケースから脱走するわ、とにかくやりたい放題! セマルの魂が憑依したようにシャキシャキ動く気味の悪い飼い込み個体です、 クロハラモエギハコガメが入荷しました。 飼ってはいけないカメのランキングを作ったら、間違いなく上位グループの常連となってしまうでしょう。 これにはクラス別のレギュレーションが存在しますので、この場合はもちろん法的に、という意味ではなく、 本種が参加するのは飼育が難しく現実的ではないという部門になると思います。 昔の話を持ち出せば少なくとも日本に到着した時点でかなり衰弱しており、 餌を食べないどころか生きてる内に顔を見ることもできなかった、 という非常に残念なエピソードを聞くことも別段珍しくはありませんでした。 最近では輸送状態も随分改善されたと聞きますがその分流通量は激減していますし、 何しろしっかりとこびり付いた固定概念がどうしても拭い切れないため、 モエギは弱いものと決め付けられてしまいがちです。 しかし本当にこのカメ自体が弱いのでしょうか、そう考えるのは少々早過ぎやしないでしょうか。 視点を変えれば、 実際は極めて頑強なハコガメなのだけれどもあまりの環境の悪さにすっかり疲れきってしまっている、 つまりそうでなければ他のカメと比べても遜色のない、 それどころかトップクラスのバイタリティを備えていると言っても過言ではないのかもしれません。 今回はそんな命題をきちんと間違いなく証明してくれる、 まさに裏付けともなるような素晴らしい一匹がやって来ました。 走る、乗り越える、豪快に食らう、 並外れた機動力と底知れぬ食欲は従来のモエギ像を180度変えてしまう壮大なエネルギーを感じさせ、 これが野生に暮らすモエギハコガメの真の姿だと今日身をもって思い知ることができました。 白いスクリーンに影だけが映し出されて、 このカメは何だと問われても誰一人として正しい答えを出せないに違いありません。 その動きや雰囲気はセマルハコガメそのもの、何故この2種が同属なのかということにも同時に納得させられ、 そんなことは決してないのですが虚構の世界に引きずり込まれたような不思議な感覚です。 頭部周辺のカラーリングも単に黄色いという訳ではなく、 グリーンやオレンジなどが混ざり合う実に深みのある表現で見応えも抜群。 モエギの人気というのは大型個体に集中しがちですが、 実際には環境により馴染みやすい亜成体の方が扱いに困らず、 自分で育ててしまえばその後種親として長く使えるということこそ最大のメリットでしょう。 椎甲板に小さな多甲板がありますが、 柄に影響はないため気にするレベルではありません。 むしろ飼育は簡単と言い切ってしまっても良い、凝り固まった常識をぶち壊す革命児です。 |
クロハラモエギハコガメ (M) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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この顔にピンときたらメールもしくはお電話で!
爽やかな蛍光イエローに奥ゆかしいエメラルドの瞳がはめ込まれた独特の風貌で勝負する個性派の一匹、
クロハラモエギハコガメが入荷しました。
カメを愛する者にとっては決して見過ごすことのできない、
今とある出来事でこの狭い世間を賑わせている種類のひとつがこのモエギハコガメです。
わざわざ申し上げるまでもないかもしれませんが、それは皆さんご存知のワシントン条約ことCITESに関わることであり、
来年三月に開かれる会議に向けて一部ではまるで世紀の大事件であるかのように酷く騒がれていますが、
何も大袈裟なことではなく私たちの今後を揺るがしかねない由々しき問題であるに違いありません。
あくまでも暫定案に過ぎませんから楽観から悲観まで様々な意見や反論が飛び交い、
そのことが余計に思考を混乱させてしまうようですが、今一度この難題について考察を加えてみましょう。
今回対象となっているのはモエギハコガメ、つまり現在認められている基亜種を含めた三亜種を包括した状態で、
全ての分布域が合わさると中国南部、ベトナム、ラオス、
カンボジアまで縦長のある程度広い範囲をカバーすることができます。
このことから全亜種の個体数を合算すればそれなりの数値が得られると見込むことができ、
T類昇格は時期尚早ではないかという意見があります。
これは随分と楽観視した極端な例ですがまるで反対の立場としては、
現実的に亜種問わず膨大な数のモエギが野生からかき集められているということ、
それが現地で食用とされていたり海外にペットルートを介して流出したりとかなりのスピードで消費されていること、
絶滅に瀕してからでは時既に遅しとなってしまいますから、
これらのリアルな事実が確認されている以上は早期に歯止めを掛けなければならないという見方も想像に容易いことです。
しかし結論が出るのはまだ先の話ですから、今は目の前の個体を見極め大切に飼育することへ専念することにしましょう。
個体差のデパートの異名を取る本種ですが、
突き詰めていくと基亜種には基亜種なりの定番カラーが存在しある位置に集約され、
そこから大きく脱線するのは難しいと考えられていますが、今回やって来たこの個体は如何なものでしょうか。
第一印象でまず顔立ちに目が行くことは間違いなく、
甲羅と頭のベースが全く異なったカラーであることや、
目の後ろにくっきりと走るラインがある種のアジアハコガメを連想させ、
モエギとしてはかなり奇抜な容貌を備えています。
そして極め付きの特徴として目の奥をじっと見つめて下さい、
なんとそこには名前の通り萌黄色をした眼球が収まっているではありませんか。
実はよく確かめると多甲板なのですが、
幸いにして模様の乱れはなく指摘されなければ分からない軽度のもの。
ご覧の通り主に好んで食べているのはリクガメフードやリザードフードですから、安心して飼育に臨めると思います。
究極のオンリーワンをご堪能あれ。
ムービー |
クロハラモエギハコガメ (L) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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本当に見る機会が無くなってしまいました、モエギハコガメの基亜種、クロハラモエギハコガメです。 海南島の個体群は現在はクロハラのシノニムになりましたが、今回の個体はハイナンモエギに酷似して おります。甲羅の模様に個体差が激しく出る本種ですが、今回の個体はホウシャ模様が出ており 凄く綺麗で、頭部のイエローと顎の下のオレンジのコントラストも非常に美しいです。 お客様飼育個体なので当然かもしれませんが痩せておらず、物怖じもせず非常にいい個体です。 |
クロハラモエギハコガメ (長期飼込・♂) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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状態抜群! 最近でもワイルドものの輸入がある様ですが、今回は嬉しい長期飼い込み個体です。 お客様委託のモエギハコガメ・オスの入荷です。ズッシリと重たい体でシャキシャキと走る、 ある意味モエギには似つかわしくない健康優良な2匹で苦い経験をお持ちの方には特にオススメ。 写真の撮影中にあくびをするなど 全く持って緊張感の無い解きほぐれた心にこちらも安堵させられてしまいます。 勿論餌食い抜群でバナナとピンクマウスで飼い込まれていたそうですが、 慣らしていけば果ては人工飼料まで移行できると思います。落ち葉に擬態する特性からか ボディカラーとその柄には千差万別のバリエーションが存在し選ぶ楽しみもあるのですが、 2匹とも明瞭な柄と明るく濃いイエローが強く発色するなかなかの美個体。 テンポ良く均等に並んだ成長線を見ると長く大切に飼われていた事が分かります。 状態の良い個体はゲットしておいて損はありません。 このサイズにしていいもの出してます。 |
クロハラモエギハコガメ (ハイカラー・♂) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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まるで別人のように動きまくり長い足の色柄まで惜しみなく披露してくれる、 とびっきりの超極美セレクト! どこから見ても状態抜群かつ異国情緒満載のハイレベルな一匹をご紹介します、 お客様委託のクロハラモエギハコガメ・オスが入荷しました。 アジアにはハコガメやヤマガメという名前の付いた陸棲のミズガメが多く棲息していますが、 その殆どがどちらかと言えば落ち着いた色調を持つことが多いため、 このモエギという存在が如何に異端的でセンセーショナルであるかというのは実物を目にする度に改めて気付かされます。 一体何を考えていたらこんなカラーリングを持つカメになってしまったのでしょうか。 薄暗い森林に好んで暮らしていると言われるのがそのヒントで、 どうやら地面に堆積する落ち葉に擬態したいがための作戦なのだそうです。 それでは時折現れる、我々人間の目線から見てずば抜けて美しいと感じる個体の存在とは一体何なのか、 いつまでも晴れることのない最大の疑問です。 もしかすると現地には同じように極彩色の落ち葉を見ることができるのかもしれない、 などと色々考えてはみたのですがそれとて夢のような話なので、 やはり本来の目的を忘れ自らを着飾ることに専念してしまった、という可能性の方が高いと思います。 今回やって来たのはまさしくその例に則り、劣等生と言うべきか優等生と言うべきか、 モエギとしては大失敗でしょうがマニアにとっては大成功の大歓迎。 遠慮なしに良い所からどんどん褒めていきますが、まずは肌の色、 全体が信じられないほど濃い黄色に染まり、 何処も彼処もイエロースポットまみれ。 その光景は遂にアジアを飛び越え、 アメリカハコガメに近い毒々しささえ醸し出しています。 更に頭部へと注目してみると、本来なら黒いラインやドットがアクセントとして入り乱れてくるはずなのですが、 それすらも見当たらず色はべったりとのっているのに印象としてはすっきりという矛盾まで生じることに。 裏返して喉元を見ると、より濃さを増したはちみつ色がお出迎えしてくれます。 色質が良いというだけではここまで全体的に黄色く見えないはずなので、 そこは地色の黒が一歩引いて淡いグレーに留まってくれたことが功を奏しているのでしょう。 体の色合いに合わせて甲羅も全体的に黒色部分が少なく、 センターとエッジ周辺以外の部分は透き通るような色味で実にエレガント。 これだけ絶賛すればもう十分かと思いきや、またまた信じられないコンディションの良さ、 この活き活きとしたポージングなどはもはやモエギハコガメの成せる技ではありません。 見たこともない鮮やかな色彩に何一つ問題のない健康状態、これ以上に何を望めば良いのでしょうか。 うるさい位に長所が目立って仕方ありませんが、続きはこの逸品を目の前にじっくりと心の中で楽しみましょう。 |
クロハラモエギハコガメ (紅眼・♂) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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心の奥底まで睨み付けられるような赤い閃光に動揺を隠せない痺れる眼差し!
駆け込みムードもいよいよヒートアップしてきた最中に温存していた極上のタマをお披露目します、
クロハラモエギハコガメ・オスが入荷しました。
ここ数ヶ月で爆発的な需要の増加を魅せているカメと言えばこのモエギの他に何がいるのでしょうか。
誠に急な話で少々はしたない、みっともないと思われる方も中にはいると思いますが、
裏を返せば本種が生来持ち合わせていたポテンシャルが如何に高いものであったかを証明する、
この上ない絶好の機会であったと捉えることも何ら難しくはありません。
それもそうでしょう、取り立てて持て囃す要素が見当たらないものであれば波風を立てることすらせず、
きっと何事もなかったかのように我々の目の前から姿を消してもおかしくないのです。
迫る三月上旬、
爬虫類をペットとして取り扱う者にとっては避けて通れないCITESの締約国会議がタイで開催されます。
その場で話し合われることにはなかなかショッキングな議題がかなり盛り込まれており、
私たちにとって最も興味深いのはT類昇格についての審判に違いありませんが、
中でもとりわけ注目を集めているのがモエギなのです。
ではたっぷり時間があったはずなのに何故今まで人々は手を出さなかったのか、
それはやはりこのカメが飼育に不向きであったことが第一の原因でしょう。
あまり動かない、餌を食べない、顔や体の色がよく分からない、
足が生えているのかどうかすらも分からない、箱モードが一向に解除されないなど、
挙げればキリがないほど逸話や実話には事欠かないのはよく知られています。
それでも皆が総じて納得するのはとても綺麗なハコガメであること、
個体差も豊富で可能ならばお気に入りの個体を一匹でも多く飼育したいと思うことですが、
そんな夢も間もなく打ち砕かれてしまうのかと考えると酷く胸が痛みます。
後から悔やんでも仕方ありませんので今の内にという思考は大切ですが、
それでも長く飼育し続けることができなければ全くの無意味になってしまいますから、
こんな時だからこそ個体選びにはじっくりと腰を据えて、
今まで以上に入念な対応が求められるのではないかと私は感じています。
本日ご紹介するのは基亜種のオス、
実際に入荷したのは事細かに申し上げると10月17日ですから実に三ヶ月以上当店で飼育していたことになり、
別段やましいことがある訳でもなく、
元々国内での飼い込み期間も長かったそうですが特有のそわそわ感がなかなか抜け切らなかったため、
他のカメと上手に同居させながら甘やかし過ぎず時間をかけて様子を見てきました。
近頃では他人を押しのけて我先にと餌皿に突進する素振りが何度も確認できたので、
こちらも安心してお届けすることができるコンディションに仕上がっています。
色彩については写真の通りですが、
個人的に虹彩が赤いカメに弱いという習性があるためこの個体はかなり気に入っているということを添えておきます。
長い目で見るとメス多めという定番のパターンに収めてしまうのではなく、
不測の事態に備えて雌雄同数保有しておくのが無難かもしれません。
心配な点があれば全てご相談下さい、一匹でも多くのモエギが有意義に飼育されることを願うばかりです。
ムービー |
クロハラモエギハコガメ (♂) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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隣の芝生は青く見えるのか、
他人の餌にまで強奪を仕掛けるほど野生本来の貪欲さを取り戻したトリートメント完了済みの長期飼い込み個体!
人前で餌を食べる個体を紹介して当然と評されるよう日々力を注いでいますが年に数回しかないこのチャンスを是非ものにして下さい、
クロハラモエギハコガメ・オスが入荷しました。
ハコガメと聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれですが、
昨今のペットトレード事情を考慮すれば中国の高級ハコガメたちのことで頭が一杯になるという方も少なくないでしょう。
彼らの特徴としてはまず美しいということに始まり、自然での分布域が非常に限られていること、
本国では薬として重宝すると信じられていること、
そして何より飼育が容易で繁殖を狙うにも現実的であるということなどが挙げられます。
そのため我こそはという人々が殺到し現在では超高額かつ超入手難という状況が続いていますが、
例えばカメがきちんと箱になる、甲羅が高く盛り上がっているという要素を考えた場合に、
これらはいくら稀少価値が高くとも特性だけに着目すると少々ニュアンスが異なるため、
この場に限りハコガメらしさをそのふたつに求めるとすればこのモエギハコガメはなかなか良い味を出していると思います。
最低条件をクリアしているのは勿論のこと、
その美貌も個体差というバリエーションの中で無数に表現することができ、
同属のセマルのように日本にも棲んでいるという訳にもいかないのでエキゾチック感にも事欠きません。
しかし一番の問題は飼育と繁殖について、これはカメ歴が長い人ほど重々承知していることかと存じますが、
とにかく神経質で昔を遡れば遡るほどとても飼えたものではありませんでした。
野生では物音や危険を察知すると瞬時に引っ込んで身を守るぐらいのことはしていても、
一応虫などを捕らえて生きていることになっているため、
時には形振り構わず襲い掛かる勇壮さも必要になってくるでしょう。
ですからモエギが持つ本当の魅力を味わうためには、
状態良く輸入された個体を厳選しかつ飼育下でも自然体でいられるように立ち上げるのは必要不可欠であり、
そのものと対面して初めて良いか悪いかをジャッジして頂きたいのです。
今回ご紹介するこの個体、店頭で気長に飼育していたら調子に乗ってそのまま人工飼料にまで餌付いてしまい、
何もかもが順風満帆であったために売り急ぐ必要も生じなかったのですが、
ひょんなことからモエギ求むのリクエストをいくらか頂き本当はその答えが出るまでキープしておいても良かったものの、
それではあまりにも意地が悪いと思い遂に観念しました。
甲羅は濃い黄色が主体となり明るい印象で、
頭頂部も同様に黄色味が強く、
ベッタリとした着色はモエギらしい人気のタイプですが、
顔の周辺だけは反対に黒が前面に押し出されておりとてもクールで格好良い雰囲気となっています。
色合いに不満が出るような感じもせず、
コンディションに問題がなければあとは入手するタイミングだけでしょうか。
あのいじけてばかりいた小心者が手の中で爪を立ててもがくことで得られる興奮と快感は、
手元に置いてみて初めて理解し噛み締めることのできるオーナーだけに許された特権です。
ムービー |
クロハラモエギハコガメ (♂) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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燃え上がれハイオレンジ! ずっと見ていると目がおかしくなりそうな熱血のカラーリングです、 お客様委託のクロハラモエギハコガメ・オスが入荷しました。 このカメにまつわる話は大きく二つ、 まず一つ目はその多様な個体差が長年に渡り我々愛好家の目を楽しませてきたことです。 赤黄緑が混ざり合って生み出されるナチュラルな色合いは棲息環境に擬態するためでしょうか、 それにしても中国には色々な種類の落ち葉があるものです。 カメには申し訳ないのですがやはり観賞価値のあるとされるカラーの個体は人気が高く、 同じモエギの中で取り合い合戦になることもしばしば。 そして二つ目は箱から出てこないカメとして有名だということ。 輸送環境のせいなのか、 日本にやってきたばかりに心を閉ざしてしまった個体がこれまで何匹いたのでしょう。 どんな顔だったのか見ることもできず、というエピソードもつきものです。 しかし今回、6年という長期に渡り完全にトリートメントされた1匹のオスが放出されました。 まずはこの色、 どこか懐かしい雰囲気を醸しているのは今現在流通しているタイプではなく一昔前に見かけたタイプだからでしょう。 そして自然に溶け込もうという意思は全く持ち合わせていないのでしょうか、 このように甲羅も顔もこちらの望み通りに発色した個体というのはかなり珍しいです。 更に嬉しいことに持ち上げると体を伸ばし切って反応し、 実はこんなに足の長いカメでしたというのが確認できます。勿論このオス、盛ります。 結局の所、コロニーの中でオスは沢山いるからということでしたが、 その贅沢な悩みは全ての個体の立ち上げから管理までが徹底されているからこそ。 オスが落ちてしまったとか全然交尾しないという方にとっては朗報です。 ご存知の通り新たな輸入は年々確実に減ってきています、このタイミングで確実に押さえておいて下さい。 |
クロハラモエギハコガメ (♀) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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思わず水槽の中を走り回ってしまうほど元気な飼い込み個体! 外見はいつも通りですが中には絶対別の人が入っています、 お客様委託のモエギハコガメ・メスが入荷しました。 茶、黄、オレンジ、色とりどりの鮮やかな様子を表すのに用いられた言葉が萌黄。 その模様と体色は地表に堆積した落ち葉などに身を隠すためと言われ、そのせいでしょうか、 本種の持つカラーリングは細かい所まで見ると個体毎に全てが異なり、 それぞれがそれぞれの個性を持っているため我々のようなホビイスト達の人気者になってしまうのも無理はありません。 一目見てピンと来てしまうとたちが悪く、 実際お気に入りの個体をワラワラ並べておくとそれはそれは楽しいですから、 集めだすとキリが無いというのも非常に問題です。 ですが現実にそんな上手い話はなく、 それこそ少し前までは輸送状態の関係か初期状態の良くないものが多かったため、 飼育難度が高いというより初めから何もできないというケースも珍しくありませんでした。 しかし最近になってようやくシャキっとしたコンディションで入手できるようになり、 随分飼い易くなってきたように感じます。 そして今回やってきたこの個体、輸入後1年近く飼われていたそうですが、 持ち上げれば蓋を閉めるどころか中身が全部出てきてしまい、 水槽へ無造作に撒いた人工飼料をダッシュで食べに来る姿などは実に不気味であり、 ずっと観察していると鳥肌が立ちそうなほど。これは私がひねくれているのではなく、 飼育下では身軽という言葉に縁遠いこのカメがハイテンションなる様は、 まさに野生下でのモエギの姿をそのまま描いたようで大変感動的な光景です。 そのエピソードを裏付けするかのように成長線ははっきりと刻まれもう完璧、もう迷うことはありません。 |
クロハラモエギハコガメ (M・♀) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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今夜は豪華にコンディションの整いきったモエギをまとめてご紹介! 2匹ともこちらを見つめていい表情をしています、 お客様委託のモエギハコガメが入荷しました。 本当にもったいないことです。Cuoraは除くとしても、 一括して地味だとまとめられてしまうアジアのカメにおいて本種はその例に当てはまらないでしょう。 一体どれだけの色を使えば気が済むのか、 少しでも落ち葉の堆積した棲息環境に擬態したかったと主張する当人らですが、 明らかに度を越えて好き放題やらかしているものも珍しくはなく、 特に黄色やオレンジ色などは少しでも隠れたければもう少し大人しいトーンにするべきだと思うのですが、 ちょっと色気を出してむしろ派手に仕上がってしまった個体もちらほら見かけます。 最初に戻って何がもったいないかと言うと、 これだけ綺麗なカメが輸送状態のせいで飼育に耐えない状態になってしまっているということです。 どう見ても抜群に人気の出そうな優れた素材の持ち主ですが、 それを生かすことができなければ全く意味がありません。 しかし今回やって来たのは輸入されてから年単位でじっくりトリートメントを施された大小の2匹。 初期状態も良かったのでしょう、当店に到着してからも2、3ヶ月様子を見ていましたが、 季節の変わり目などに影響され調子を崩すようなことも殆どなく、 水槽を覗けば首を伸ばしてこちらを見返してきたり、突然何かを思い出したかのように走り出したりするほど。 それぞれの特徴を見ていくと、 小さな方は全体的に濃い目の色使いで真紅の瞳はその中に収まって良く映え、 加えて甲羅表面の状態がかなり良いというのも嬉しいポイント。 対して大きな方のメスは甲羅こそいかにもワイルドだぞというようなスレた部分などがあるものの、 頭を出してびっくり、 鮮やかなレモンイエローを地色に据え頭頂部には豹柄のスポットが目立つという何ともゴージャスな色彩美。 それに伴い下顎や四肢の鱗にも丁寧に色付けがなされており、 もしこの個体が臆病なままで今日を迎えていたら危うく見過ごしてしまう所でした。 餌はもちろん両個体とも人工飼料で問題なく、そこまでクリアしていればもう何も言うことはありません。 小さい個体は飼育を楽しみたい方へ、大きいメスは国内繁殖を目指す方へ、どちらの個体も強烈にお勧めです。 |
クロハラモエギハコガメ (♀) Cistoclemmys g. galbinifrons |
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極彩色! こんなモエギは如何でしょうか、店頭にて6年程飼い込んだ文句無しのトリートメント済み個体です。 クロハラモエギハコガメ・メスのご紹介です。 数多くのモエギの中から美しさと状態の良さを兼ね備えた個体を選抜し、今日まで飼い込んできました。 背甲の個体差に無数のパターンを持つハコガメですので、柄の入り方、地色の鮮やかさ、 模様の美しさを総合的に検討し、また忘れてはならない頭部のベッタリ具合も重要視しました。 特に頭の色使いは大変見事で、 濃度の高いキャラメルイエローを基調とし 首元に実はかなりレベルの高いオレンジが発色しています。 甲羅の色味ですが、 椎甲板の辺りが元々の色で肋甲板から縁甲板にかけて甲板が剥離してしまい白っぽくなっていますが、 次第に色の濃さを取り戻しつつあり傷などの問題もありません。 また左第4肋甲板に分かれた部分がありますので、 今回価格は個体のクオリティと比べて控え目にしました。 体重は900gで、同様に飼育していて先に売れてしまったモエギ達と比べて一番人工飼料への反応が良いのがこの個体です。 このメスに見合うオスがどうしても見つからなかったので、 是非とも夢の国内繁殖を実現すべく貴重な大型個体を大切にして下さい。 |
カンボジアモエギハコガメ (ライトカラー・M) Cistoclemmys g. picturata |
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モエギ最レア亜種が目の前で呑気に餌を食らうというこの感動的な光景を見よ! 特徴的な淡色が更に際立った最高品質はまさしくエレガントビューティ、 カンボジアモエギハコガメが入荷しました。 皆さんはモエギハコガメが三亜種、もしくは三種に分類されていることをご存知でしょうか。 普段から何の気なしにモエギと呼んでいるのは基亜種クロハラモエギで、 昔から最も目にする機会が多くスタンダードのように扱われています。 分布域を少し南に移すとそこに暮らしているのはラオスモエギ、 基亜種に比べ柄の派手さはありませんが用いられる色彩は似通っており、 学術的にも両亜種は非常に近縁であることが認められています。 そして最南端に棲息しているのが今回やって来たこのカンボジアモエギ、 国内のみならず大陸の方でも目にすることは滅多にないらしく、 それは日本における過去の流通事情を見ても容易に想像できるでしょう。 至ってマイナーな存在ではありますがそれもこの稀少性があってのこと、 数年に一度でも顔を見れれば御の字で、以前は別の亜種が本亜種と誤って扱われていたこともあり、 本物のカンボジアが今もなお飼育され続けているという例は殆ど見聞きすることがありません。 当然のことながら現在はアジアのカメが自由に取引できる時代でもありませんので、 今後ますます状況が厳しくなっていくことは避けられないというのが現実です。 以上を踏まえ、この度の再会がどれほど有難くどれほど喜ばしいことであるかというのは計り知れず、 それ故に胸に込み上げる興奮の度合いは一通りではないのです。 現物を目の前にお話させて頂くと、絵画のようなという意味合いを持つ学名のpicturataが表すように、 側頭部の模様は細筆で丹念に描かれたような繊細さを放ち、 これにより他のモエギとは全く異なる上品さを醸し出しています。 甲羅の色彩はあくを抜いたようなすっきりとしたイメージであることが多いのですが、 この個体は色味の明るさがまた格別で、 天然ハイポと言わんばかりの肌色はまさにカンボジアでしか味わえない独特の雰囲気を表現しています。 いくら珍しいからと言っても状態が思わしくなければご紹介することすら叶いませんが、 嬉しいことに昆虫類をはじめバナナやトマトなど、人前でも怖気付くことなく幅広い食性を見せてくれました。 ムービーではバナナを平らげた後、 食べ残しのトマトの欠片まで綺麗に片付ける所を収めてあります。 現地では小さなサイズほど珍重され丁寧に扱われるそうで、 飼育環境に順応する余力を残した状態で飼い始めることができるのは絶好のチャンスと言えるでしょう。 ハイカラーでコンディション良好とは至れり尽くせりな事この上なし、 一匹ずつコツコツと集めていつかは夢の繁殖へと突き進んで下さい。 |
カンボジアモエギハコガメ (♀) Cistoclemmys g. picturata |
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状態抜群!ちょっとレアな亜種です、カンボジアモエギハコガメ・メスの入荷です。 ここ数年では本当に見かける事が少なくなり、また状態の良い個体ともなればなおさらです。が、 今回はお客様が大切に飼い込み立ち上げに成功している個体ですので、餌は肉片やコオロギ、バナナやトマトなどをバクバク食べ、 写真を撮ろうとすると辺りを走り回る元気一杯のメスです。よく見かけるクロハラより繊細で上品な雰囲気で、 甲羅は高く盛り上がり、 側頭部の柄はライン状になるのが特徴です。 モエギと言えば個体差、この個体は頭部の黄色味が強く、 四肢にも細かい柄がびっしり入っています。 いない時には絶対にいませんから、ずっと探していた方は是非この機会に。 |
カンボジアモエギハコガメ (♀) Cistoclemmys g. picturata |
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レギュラーサイズのバナナを丸々一本ぺろりと平らげる史上最強の暴れカンボ!
持ち上げた手の平でも自由気ままに踊りを踊る記録破りのグッドコンディションでお届けします、
カンボジアモエギハコガメ・メスが入荷しました。
モエギという名前を聞いただけで、
本亜種の姿がありありと浮かんでくるのは余程奇特な方でなければ難しいと思います。
最も流通量が多いのはクロハラもしくはベトナムモエギとも名付けられた基亜種で、
本当に落ち葉へと擬態し林床での生活に特化した大人しい色合いのものや、
全く正反対に赤や黄、オレンジなど持てる色をふんだんに使用し極彩色へと変貌を遂げた美個体とされるものまで、
そこに表現される豊かなバリエーションが熱い支持を集める何よりの秘訣です。
お隣のラオスも塗り方に違いこそあれど、
基本的に用いられる色は似通っており雰囲気だけが一風異なっているような印象が強いでしょうか。
しかしこのカンボジアだけは全くの別物、明るく透き通ったような肌色や黄色を基調とすることから、
毒々しさにも似た前二亜種のような感性は一切見当たらず、
極めて上品な独特の路線で勝負していることが分かります。
側頭部や四肢の表面に浮かび上がる緻密な模様は亜種小名の由来ともなっており、
繊細かつ華麗な外観はシックで大人びた情景を描き出していますが、
それとは相反するような最も甲高になるという特徴が意外な迫力を与えてくれるため、
特に大型個体ではそこに生じる矛盾もまた心地良いものとなります。
見慣れたシルエットでもかなり毛色の違うモエギであることは見ての通り、
特異なカラーリングに惹かれてつい集めたくなってしまうのがマニアの性ですが、
状態の良し悪しは全く関係なく、むしろそんな贅沢をつい口走ってみたくなるほど余裕が一切ない状況で、
一匹一匹を丹念に確保していくだけでも本当に苦労を強いられます。
そんな前振りの直後にわざとらしいと言えばそうなりますが、今までに全く出会ったことのない、
およそ遭遇することができるとも考え付かなかった爆発的なボリュームと躍動感をもって、
胸躍る素晴らしい一匹がここに現れました。
まずはその大きさ、モエギがフルアダルトで存在することは案外普通のことのようにも思えますが、
ことカンボジアについてはほぼ中途半端なサイズでしか流通することがなく、
その体格とそれに伴う重量感には圧巻の一言。
お約束の陰気臭さは何処かに吹き飛んでしまったのか、
手に持って撮影していたら殴る蹴る引っ掻くの暴行を加えられ危うく怪我を負わされる所でした。
色味もかなり濃い目で、
頭頂部の黄金色はもとより体中に染み込んだピンクオレンジもなかなかの見栄え。
皆さんご心配の餌食いについては、店頭にやって来た当初よりぼちぼち食べ始めていたので、
すっかり気を抜いていたら知らぬ間に二ヶ月以上が経過していました。
これからようやく涼しい時季に入りますので導入のタイミングとしてはベストかと思います、
エレガントなデザインとダイナミックなボディを、
綺麗さっぱりトリートメントされた状態でご堪能下さい。
ムービー |
アンボイナハコガメ (ベビー) Cuora a. amboinensis |
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下手なイシガメよりもずっと薄っぺらい独特のシルエットに大興奮の高品質なツヤピカベビー! メリハリの利いた象徴的な頭部の絵柄が何時にも増してクッキリと映える、 アンボイナハコガメが入荷しました。 十数年前よりカメ離れした異様な存在感で人々に有難がられてきた、 クオラことアジアハコガメの仲間たち。 今日では高まり続ける稀少性に歯止めの効かない状況が続いていますが、 唯一その難を逃れてきた本種にも影響が及ぼされていることに驚いています。 かつては同じく安価に入手できたセマルハコガメなどとは異なり、 まるで贋物のように扱われていた過去のあるマレーボックスは、 つい最近までそれこそ何処にでも溢れ返っていたカメのひとつだったはずが、 いよいよ悠長に構えてはいられなくなって来ているのです。 最も珍しい大陸産の亜種であるビルマは除くとしても、 甲羅の高さによる好みでタイプを選べた時代はとうに終わりを告げ、 現在は亜種を問わず新規に輸入されただけでも有難いと言って差し支えないでしょう。 好きだったカメが自由に選べなくなるのは本当に残念でなりませんが、 少なくとも未だ販売が続けられていることに希望を見出し、 少しずつでも危機感を募らせていくべきなのかもしれません。 今回やって来たのは最も扁平なフォルムを持つことで知られる、 基亜種アンボイナの大変にみずみずしいベビーサイズ。 この艶に満ちたボディを目の当たりにしただけで、 先の文中にて触れた心配事がいくらか吹き飛ぶような心持ちになるのは私だけでは無いでしょう。 正直取引額がじわじわと上昇している現実と向き合うことは避けられないものの、 こうして素敵な幼体が何処かで殖やされているのだと考えるだけで気分は晴れやかになりますし、 この状態から育て上げれば文句無しの美しさに仕上がることを想像すれば、 決して割高には感じられないと思います。 アンボイナの長所はただ単にぺちゃんこに大きくなるだけでは無く、 顔面の黄色部が広く濃くはっきりと彩られる所にも表れ、 これがまるでCBのようなこのサイズから飼育することによって、 より一層強調されるのではないかと期待しています。 カラーの濃淡でセレクトしたこの二匹は既に人工飼料にも問題なく餌付き準備万端、 ヒーターも必須では無いこの時期からのスタートが特にお勧めです。 |
アンボイナハコガメ (ベビー) Cuora a. amboinensis |
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最近のマレーボックスはこの基亜種が主流になってきました。 珍しいベビーサイズです、 アンボイナハコガメが入荷しました。 東南アジアの島々に点々と分布するマレーハコガメは、その生息域の広さから4つの亜種に分けられていて、 またロカリティにより微妙な個体差もあり単にマレーと呼ぶにはもったいない魅力的なハコガメです。 日本でハコガメと言うとミツユビやセマルのイメージから陸生の強いカメを思い浮かべますが、 本種や中国に分布する一部のハコガメは泳ぎも上手で、 どちらかと言うと普通のミズガメ的な暮らしをしています。 その昔大量のアジアハコガメが出回っていた頃はこのカメも水を薄く張った状態でキープされていることが多かったのですが、 泳がせて飼う事で成長もスムーズで一気に飼いやすいカメへと変貌します。 4つの亜種の内入手しやすい3つは甲羅の高さで簡単に見分けることができ、 このアンボイナは最も甲の低いのが特徴で泳ぎのうまいバタグールらしさがよく出ていると思います。 顔のラインもクッキリと出る傾向にあり育ち上がった時の見栄えは見事。 今回色味の濃いのと薄いのを選びました、この小さなサイズから可愛がって綺麗に大きくして下さい。 |
アンボイナハコガメ (S) Cuora a. amboinensis |
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ただでさえ背の低い基亜種の中でも同ロットからより扁平なものをセレクトしたこれぞスーパーフラット! 最近では特に輸入量が減少してしまっただけにあえてこのタイミングで強めにご紹介したい、 アンボイナハコガメが入荷しました。 古くはマレーボックスと呼ばれていた主に東南アジアを原産とする本種は、 悲しいかな世界でもトップクラスの稀少種を同属に抱えたまま、 実に肩身の狭い思いをし続けながら今日まで過ごしてきました。 その侘しい光景たるや、さながらみにくいアヒルの子といった具合でしょうか。 最後の落ちで見事な白鳥になるかどうかは定かではありませんが、 美しさの頂点を極めたような他のアジアハコガメたちに虐げられ、 たまたま安価に出回っていたことも災いしたものと思われますが、 時に偽者のような扱いを受けることすらあり、 どんどん居場所を失っていく様子は傍で見ていて辛いものがありました。 ハコガメと名乗りつつもセマルのように陸上を巧みに歩き回る訳ではなく、 それならば水の中で頑張ろうと思った矢先にミスジやコガネなど美貌では到底叶わない強敵が立ちはだかり、 他者と比べられ続けた結果どんどん陰に隠れていってしまったのです。 それでは属単位ではなく種という単位で向き合った場合、 このマレーハコガメが持つ魅力とは一体何なのでしょうか。 それはずばり広大な分布域に伴うバラエティ豊かな地域変異にこそあると考えられ、 大陸部はミャンマーやベトナム、島嶼部はインドネシアやフィリピンといったように、 同エリアを制した圧倒的成功者であると捉えることができ、その証として正式に四亜種、 これら以外にも未記載の地域個体群がいくつか知られているかなり面白いヤツなのです。 惜しむらくは今日時点でその全てが一堂に会することは極めて難しく、 ホビーとして今が旬であるとはとても言い難い絶妙な悲しさもありますが、 せめて利用可能なものだけでも堪能できればカメも幸せなのではと思う次第です。 今回やって来たのは全タイプ中最も甲羅が薄いとされるアンボイネンシスより、 冒頭でも触れた通り個体差の範疇でやたらと厚みが感じられなかったネタ的選抜個体。 正直に白状すると、ハコガメとして生きていく上で甲羅が盛り上がらないのは致命的であり、 そんな理由からシャムやジャワに比べ支持率の低さが否めないアンボイナですが、 ここはいっそ開き直って立派な水棲種のひとつだと考えれば、 今はなきアンナンガメをも彷彿とさせるそのすっきりとしたシルエットに、 突き抜けた気持ち良さのようなものがあって私は大好きです。 念のため最後にダメ押ししておきますが、 顔面の模様およびコントラストが最も綺麗に見えるのは間違いなくこのアンボイナです。 |
アンボイナハコガメ (M) Cuora a. amboinensis |
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パキッと色分けされた頭部のコントラストが爽快感溢れる典型的な基亜種! 亜種や個体群の形態をきちんと把握した上で好みのタイプを選びましょう、 アンボイナハコガメが入荷しました。 その名前にあまり聞き覚えがなくてもマレーハコガメと言えば直ぐにお分かり頂けるかと思います。 今から数十年前、まだリクガメ全般が高価でハコガメと呼ばれる類のものがずっと安価だった時代、 マレーボックスなどの商品名で流通していたこのカメは、 当時セマルなどと同様にアジアを代表するハコガメとして知られていました。 パッと見ただけでは甲羅に蓋ができるという機能などに大きな違いはなく、 やはりハコガメなだけに陸上を歩かせて飼育するイメージが強かったそうですが、 最近では情報が普及しいわゆる一般的なミズガメ同様泳ぐのが上手なハコガメであると言い改められることが多くなっています。 初めの頃はハコガメのくせにあまり歩かず泳いでばかりいる、 まるでハコガメモドキと言った調子で迫害を受けることもありました。 しかし近頃は各亜種の正確な和名や詳細な特徴、 更には未だ学名の与えられていない複数の地域個体群についてのデータまで広まり、 ハコガメという縛りに囚われずむしろイシガメの仲間としての見方が強くなっているような気がするのです。 確かに水棲傾向が強いため、 例えばクサガメと同じような環境で飼育できるという点では初めての方にとっても敷居が低く、 それでいて島嶼という地形における種の分化と多様性を感じさせる点もマニア心を随分擽りますし、 シンプルに可愛がる所から始まり複数の個体を飼育するコレクション性の高さ、 そしてゆくゆくは繁殖にまで挑戦したいと思わせる奥の深さが本種最大の持ち味だと思います。 今回やって来たのはアンボイナやフィリピンとも呼ばれる基亜種の飼い込み手の平大サイズ。 全亜種中最も甲羅が扁平になることで知られており、 そういった意味では最もハコガメ離れしていると言えるかもしれません。 しかし割り切って考えるとすれば、 もともと泳ぐことが好きな種類ですからフラットであることは即ちメリットであり、 意外にも水を切って遊泳する様に惚れ惚れするという声もよく聞かれます。 顔の模様は同じく流通量の多いジャワ亜種と比べてそれぞれの色の純度が妙に高く、 黒は黒、黄色は黄色と言った具合で濃くはっきりと彩られていますので、 顔面から受ける強いインパクトが深く印象に残ります。 腹甲が一様に暗色がかっていることもポイントのひとつですから、相方を探す際は参考にして下さい。 昔は余るほどいたような気がするのですがこの頃は探しても見つけるのが大変になってきました、 悲しいかな昔は安かったカメへの仲間入りをいよいよ果たしてしまいそうです。 |
アンボイナハコガメ (ギザギザ・♂) Cuora a. amboinensis |
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ジグザグに波打つ模様が孤独の象徴として頬に描かれるマイベストアンボイナ! 同じタイプに再び巡り会う機会はもう訪れないかもしれない至高のコレクターズアイテムです、 アンボイナハコガメ・オスが入荷しました。 インドネシアを中心にフィリピン、マレーシア、そして大陸部のタイやミャンマーなど、 東南アジアと呼ばれる地域のほぼ全てを占拠する広大な領土を有する通称マレーボックスタートル。 古くから豊富な流通量に恵まれ最も安価なハコガメとして名を馳せていたため、 すっかり顔馴染みという方も多いメジャーな種類のひとつですが、 その扱いから敷居が低い反面つい軽んじられてしまうこともあったと思います。 しかしこのマレーには一般に認知されている四亜種の他に、 いくつかの島や地域に根差した個体群が認められているのはご存知でしょうか。 無論それぞれをいずれかの亜種に吸収させることも可能だったかもしれません、 ただし大小の島々が数多く連なる島嶼と呼ばれるこの地域には個々の独立性が完全に保たれており、 体中の細かな形質に微妙な差異が生じることがあっても何ら不思議ではないのです。 昔は採集個体が数多く輸入されていた実績もあり、 思い起こせば複数の未知なるタイプが混在していたような気がしますが、 何分情報に恵まれなかった時代でしたからそれらをわざわざ区別しようという動きはほぼ皆無でした。 それが今となってはインターネットを介して世界中の資料に目を通すことができ、 例えばCuora amboinensisと検索するだけで野性味溢れる素敵な写真を存分に楽しむことができるようになりました。 今回やって来たのは分類上基亜種に当たる長期飼い込み個体で、 過去に人の手に渡った経歴もありながら少なくとも私の下で八年以上飼育されている魂の秘蔵っ子。 ひとたび目に飛び込めば脳裏に焼き付いて離れないその表情には、 いくつかのフィクション作品における荒くれ者の描写としてしばしば用いられる、 縫い痕の生々しく残った大きな切り傷を思わせる乱れたラインが物々しさを醸し、 甲羅は扁平かつ 末広がりでアンボイナのオスとしては教科書通りかもしくはそれ以上の、 野生にしかつくり出すことのできない完成度の高さが全身に冴え渡っています。 そして日焼け不足のため少々薄れてはいるものの、 両腕にはもやもやとしたミステリアスな柄が。 個人的にこのギザギザタイプをもう何年も探しているのですが、 相方はおろか似たような個体すら見かけたことはなく、写真にすらご登場願うことも未だ叶いません。 単なる個体差の範疇なのか、それともどこぞの島に仲間の暮らす集落が存在するのか、 謎が謎を呼ぶとてつもない緊張と恐怖に震えが止まらないのです。 マレーハコガメの顔付き、色合い、甲羅の形状など諸々の要素に違いを見出し、 新たな発見がある毎につい興奮してしまうような方にこの一匹を捧げたいと思います。 |
アンボイナハコガメ
Cuora a. amboinensis |
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マレーハコガメの基亜種、アンボイナハコガメが入荷しました。最近はここまで育った個体は 少なくなりました。マレーは、他のアジアハコガメに比べると背甲が高いのですが、 基亜種はその中でもむしろ低い方で、他のアジアハコに近い感じです。 あまり泳がないと勘違いされがちですが、実は遊泳力はCuora属の中でもトップクラスで、 水深を深めにとるとスイスイ泳ぐ姿を観察する事ができます。人工飼料OK。 |
ジャワハコガメ
Cuora a. couro |
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普通にマレーハコガメと言えば本亜種です。しかしなかなか綺麗に育った個体で、 フォルムの1つ1つに全く無駄を感じません。甲羅が高いので誤解されがちですが、 実はよく泳ぐ種で、水深も普通に甲高の2〜3倍にしてもスイスイ泳ぎます。 むしろ水ちょっとだけの飼育だと魅力が出ません。頬の黄色の発色が素晴らしい個体です。 |
ジャワハコガメ (特大サイズ・♂) Cuora a. couro |
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胸の底から興奮が湧き上がる未曾有のモンスターマレー! 一体どれだけの人に共感してもらえるか分かりませんがしばしこの感動を分かち合いましょう、 特大サイズのジャワハコガメ・オスが入荷しました。 今現在、世界規模で計り知れない程の高い人気を博すアジアハコガメの仲間。 以前から日本でも決して安価には販売されておらず高級なミズガメの代名詞的存在でしたが、 近頃では原産国である中国からの逆輸入現象が発生するなど、 数年前には予想だにしなかったあらゆる事態が次々と巻き起こっています。 アウロ、シェンシー、マッコードなど、まるでお宝の如く取り扱われているそうそうたるメンバーの中にひとり、 その恩恵を全く受けることなくいつも仲間外れにされてしまう切ないカメが一種類、それがこのマレーハコガメです。 大陸のみならずインドネシアなどの島々にも広く分布するため供給が安定しており、 昔から安価に流通し続けすっかりお馴染みのキャラクターとなっているだけに、 途端に姿を見かけなくなれば皆こぞって欲しがるに決まっているのですが、 そんな強がりを言っても今は誰一人として聞いてくれやしません。 豊富な亜種やロカリティ毎の細かな地域変異など、 マニアを熱く燃え上がらせる重要な要素を多く持ち合わせているマレーですが、 今回は従来の常識をきれいさっぱりぶち壊す破壊力抜群のビッグサイズがお目見えしました。 ここまで完成された姿を見せ付けられれば度肝を抜かれるのも当然、 もはやこのカメがハコガメなのかどうかということすらどうでも良いことのように思えます。 別段美しいということはなくむしろ徹底した地味が売りのような所がありますから、 いわゆるイシガメ好き、 バタグール好きにとって堪らないオーラをびんびんに発して止みません。 水中ではさぞ重たいであろうその体を懸命に揺らしながら泳ぎ回り、 そこに映し出されるまるで背景に重低音が響きそうなほどの迫力は何にも代え難いものが、 片手で持つには重た過ぎるボディはそんな場面までをも容易に演出してくれます。 甲羅の様子を見ると成長過程の殆どは野生状態で過ごしたらしいことが分かり、 ワイルドで輸入されてからもやや大きくなったとのことなのですが、 少なくとも当初から20cmは確実に超えており底力の凄まじさを痛感する次第です。 心なしか最近では本種も見かける機会が少なくなり、 入荷してもベビーに近い大きさであるなどただでさえ野生個体の流通が激減している昨今、 こんな化け物のような個体に出会うことができただけで感涙ものと言えるでしょう。 可愛いサイズをいくら一生懸命育てても到底達成できるとは思えない最高のボリュームは、 逃してしまえばもう二度と手に入らないかもしれない一夏の思い出です。 |
ジャワハコガメ (サブアダルト・Pr) Cuora a. couro |
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マレーハコガメの亜種、couroことジャワハコガメのサブアダルト・ ペアの入荷です。アジアハコガメの中にあって最もよく見る本種ですが、 性別判定できるサイズでの流通は実はそう多くありません。しかも今回は輸入後に数年飼い込まれた安心個体です。オスは既に腹甲の 中央部が凹んでおり、メスの背甲の盛り上がりとマッチしています。鼻先か ら首筋にかけて蛍光イエローのラインが綺麗に入り美しいです。頭部の柄が アンナンガメとよく似ていますが、高い体甲などから見分けることは容易です。アジアハコの中でも甲高があるので陸棲傾向が強いと勘違 いされる事もありますが、実は一番水棲傾向が強く水深を深くとるとよく泳ぎます。流通する個体は殆どワイルドで中国で食用にもされて いる事から、いち早くCB化を進めていきたい所です。長期飼い込みの為、餌の選り好みは無く、人工飼料から昆虫類、葉野菜・果実など何 でもよく食べます。 |
シャムハコガメ (M) Cuora a. kamaroma |
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近頃ではまとまった入荷の減った隠れファン多数の亜種です。カマロマことシャムハコガメの入荷です。 アジアハコガメの中で唯一甲羅が高く盛り上がる異端児マレーにおいて、 最もその特徴が出る為に人気は高く、 探している方も少なくないはず。上から見ると縁甲板が殆ど見えず、 正面から見るとまるで跳び箱の様な台形の甲羅など、 要点を抑えれば比較的簡単に見分ける事ができます。 顔の模様はこんな感じ。 マレーは甲板のつくりが薄いそうで、あまり乾燥した状態は好まず普通のミズガメ感覚で泳がせて飼うと調子が良さそうです。 お客様飼い込みで若い成長線も出ていますから甲羅の盛り上がったアダルト目指して育てましょう。 アダルト個体は甲羅がカブトの様に盛り上がりとても格好良いです。 |
シャムハコガメ (M) Cuora a. kamaroma |
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幻へのカウントダウンが刻一刻と進んでいく最中に颯爽と現れた甲高の貴公子カマロマ! 後悔先に立たずの言葉通り見かけた時には必ず抑えておきたい今となっては立派な稀少亜種、 シャムハコガメが入荷しました。 マレーは全部マレーと言ったような考え方が普通にまかり通っていたのも何年前の話になるでしょうか、 昔はそれこそアンボイナ、ジャワ、 シャム、ビルマと各々の和名を挙げてもピンと来る人の方が圧倒的に少なかったように思いますが、 最近ではむしろマレーだけでは反対に話が通じ難くなってきているようにも感じます。 入手が極めて困難なリニアータは除くとして、甲羅が最も低くなる基亜種アンボイナ、 反対に最も高くなるシャム、その中間型とされかつて大量の個体数が日本にもたらされたジャワと、 それぞれの特徴を的確に捉えた上で拘ってコレクションする人が増加してきました。 その背景にはマレーボックスの愛称で親しまれていたあの頃の余裕が消え、 まだそれほど高価ではないながらも確実に流通量が目減りしている現状を憂う人々の気持ちがあるのでしょう。 繁殖例もなかなか多くは聞かれないだけにマニアの下で一定数の個体を確保し、 目の前から消えてしまうようなことだけは絶対に避けたいものです。 今回やって来たのは時にマレーらしいマレーとも称される、 甲羅の厚みが最大限に引き出されることで人気の高いシャムの飼い込み個体。 殆ど水棲種と言っても良いほどに泳ぎを好むハコガメらしからぬ特徴から、 流水にも負けぬ平たいフォルムを愛でる人がいれば、 せっかく高く盛り上がるのだからその頂点を目指そうとする人まで嗜好は様々。 以前はやや珍しい存在であった基亜種がこの頃ではジャワよりも目にするようになり、 正反対の武器を持つ本亜種は依然として入荷に乏しい状況が続いています。 正面から覗いた時に分かる跳び箱体型を天辺から見ると縁甲板がほぼ隠れてしまい、 これはその部分の立ちが急角度であることを見事に物語っています。 マレーは亜種や地域個体群によって甲羅の形状のみならず、 顔の表情や雰囲気までもが微妙に異なることが知られていますが、 カマロマはどうやら耳の黒いバンド模様が太めに描かれる傾向が強く、 頬の明色部もやや濁った透明度の低い黄色になり、何処かどっしりと落ち着いたオーラを漂わせています。 なかなかフルサイズのカマロマに巡り会える機会もありませんので、 きっちりと育て上げゆくゆくは水を深く張って思いっ切り泳がせてやりたいものです。 |
シャムハコガメ (ベトナム産・Pr) Cuora a. kamaroma |
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未だ成長の余力を残しながら雌雄差および亜種間の違いを身を以って描き出す圧巻のカマロマ! やはり血は争えないのか国内で育てられたとしてもきちんと甲高で勝負できる納得の出来栄え、 ベトナム産のシャムハコガメ・ペアが入荷しました。 和名のシャムとはかの有名なネコの品種でも知られているように、 タイ王国の旧名を指す言葉がそのまま用いられています。 複数の亜種が存在するマレーハコガメには大きく島嶼部に産するものと、 大陸部に産するものとがいて、前者にはかねてより流通量の多かったアンボイナやジャワ、 そして近年ではフィリピンと呼ばれている新しいタイプが、 そして後者には本亜種に加え最も珍しいとされるリニアータことビルマが含まれています。 大陸のマレーは今も昔も変わらず出回る数や機会が軒並み少ないため、 かつてのマニアは最も甲羅が高く盛り上がると評されたカマロマに憧れ、 それもコンスタントな輸入が見込めないことから実物を見てみたい欲求が高まり、 より一層魅力的なものに感じられるようになっていきました。 もちろん全てのカマロマがずば抜けて甲高になるはずもなく、 先に挙げたふたつの亜種でさえ特に甲羅の形状には個体差が見られるのですから、 こればかりは頭の中に想像していたイメージが先行してしまった感も否めませんが、 少なくとも分厚い甲羅を背負って泳ぎ回るハコガメが格好良いことには違いなく、 今日でも隠れたファンがそんな逸材を探し求めているのは紛れもない事実だと思います。 今回やって来たのはベトナム産として輸入されたヤングサイズから国内で数年育てられていた、 嬉しいことに同じロカリティで結ばれることになった大変おめでたいペア。 この調子で成長を続ければ二十センチクラスに到達することは間違いありませんが、 現時点でオスは鼻先の長く伸びたフラットな顔付きが際立ち、 対するメスは全体的にふっくらと豊満なボディが似合う仕上がりを見せています。 こういった性差を見せ付けられると改めて本種がアジアハコガメの一種であることが再確認でき、 何故か昔から国内での繁殖例に乏しかったマレーに改めて結果を求めたくなるのは私だけではないと思います。 抽象的な表現になり恐縮ですがカマロマらしい涼しげな配色は横顔によく表れていて、 フルサイズの二匹が水中を折り重なって遊泳する迫力の光景が今から待ち遠しいです。 |
マレーハコガメ (フィリピンフォーム) Cuora amboinensis ssp. |
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大変お待たせ致しました、アンボイナフリークが泣いて喜ぶ魅惑のロカリティフィリピン産! 新亜種誕生に王手をかける従来の分類方法には当てはまらない特徴をいくつも備えた、 フィリピンフォームのマレーハコガメが入荷しました。 マレーハコガメを昔ながらの呼び方を用い一言で言い表すと、安いハコガメ。 90年代までは概ね安価に入手することのできたアジアのハコガメたちは、 2000年代に突入するや否や次第にその流通量が減少し、 軒並み入手難になったり高価になったりして行く様はアジアンタートルクライシスと呼ばれ、 まるで歴史の教科書に出てきそうな標語まで生まれる事態となりました。 しかしそんな最中でも本種だけは何故かその災いから逃れるように出回り続け、 この十年余りは特段有難がられることも無く呑気に扱われていました。 しかし今から数年前に事態は急変、何となく最近見かけなくなったと気が付けば時既に遅し、 たかがマレーとあれほど侮られていたはずがじわじわと取引額が上昇し、 今日では意識して手に入れなければ探しても簡単には見つかりません。 ただしこんなことを言っては本人に悪いのですが、 稀少性が増したお陰でようやく他のアジアンらと肩を並べるような存在感を身に付けたような気もして、 それは例えば輸入時の初期状態が改善されたり珍しい産地のタイプがゲットできたりと、 予想外の副産物に思わずほくそ笑んでしまう自分に罪悪感を覚えると言うジレンマも生じています。 何はともあれ過ぎた過去を振り返っても仕方ありませんので、 我々は今後とも正しい知識を身に付けた上で、 限られた資源を心底楽しめるよう尽くすことができれば良いのでは無いでしょうか。 今回やって来たのは地理的条件と明らかな外観の違いにより、 もしや新たな亜種の登場なのではと囁かれるフィリピン産の地域個体群。 かつて基亜種アンボイナが和名フィリピンハコガメと呼ばれていた経緯もありましたが、 それともまた異なる特徴に最近注目が集まっています。 やたらと末広がりな変わったシルエットの背甲は、 単に全体が薄くなるのでは無く中央キール部のみが高く盛り上がる特殊な形状で、 頭部は全体的に厚みが無く鼻先がスッと伸びた独特の顔付きで、 上から見ると細く削った鉛筆のような幅の狭さが際立ち、 虹彩のラインは太く黒目がちに見え易くなるなど、 どの亜種にも当てはまらない謎めいた形質の数々に興奮しきり。 水流のキツい所にでも暮らしているのでしょうか、 成熟するに連れてハコガメらしからぬ細長いフォルムへと仕上がっていくのも楽しみのひとつ。 何の保障もありませんが何となくペアっぽい二匹、数年に一度の素敵な出会いを是非。 |
マレーハコガメ (フィリピンフォーム・♂) Cuora amboinensis ssp. |
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ハコガメフリークではなくあえてアンボイナフリークに捧ぐフィリピンからの素敵な贈り物! 表紙の写真一枚だけで反射的に目を見開いてしまった方の逃げ場はもう何処にもありません、 フィリピンフォームのマレーハコガメ・オスが入荷しました。 ここ最近に始まったことではないにしろ、 近頃ではもはや誰にも食い止めることができないほどに激化しているアジアハコガメのえげつない価格高騰。 伝統的に行われてきた薬膳目的だけではなく、 中国経済の発展に伴い俄かにペット用としての需要も急増したことが原因のひとつとも言われていますが、 同じCuora属にあって終始マイペースを貫き通す孤高の存在こそがこのマレーハコガメです。 亜種によっては一応大陸側にも棲息しているものの、 主な分布域としては東南アジア南部に浮かぶ小さな島々に各々が分散するようにして暮らしており、 種全体として見た場合の野生個体の数は決して少なくはないようで、 日本にもリクガメの代わりと呼ばれた昔から今日まで輸入が続けられていますが、 そうして豊富な流通量が確保されてきたために肉体的にも精神的にも扱いが粗雑になっている感は否めず、 ここ一、二年ではその付けがいよいよ回ってきたのか一頃のムードが嘘のようにぱったりと姿を消してしまいました。 その素直な見た目通り派手で煌びやかな要素は何処にもなく、 それ故にこの緊急事態を大衆が悲しむことは考えにくいという現実も如何なものかと思いますが、 ここ数年でようやく明らかになり始めている既存の亜種分類を超越した詳細なタイプ分けについても、 その動き自体はこちらの胸をかなりの度合いで熱くさせる近年では稀に見る革命的な出来事であるに違いないのですが、 肝心の現物が細々とでも来日して頂けないようであれば焼け石に水、 と言うよりもその水が絶対的に不足しているという状況です。 それでも今回、 基亜種の一パターンとも言われるこの個体群をあえてマレーと表記したのは新亜種誕生への期待を込めているからであり、 遂に憧れのフィリピーノが目の前に現れたことについてはどうしても胸の高鳴りを抑えることができませんでした。 テラログに掲載された例の写真を目撃した時、 貴方はそれが人為的に加工されたものであると疑ったでしょうか。 黄色と黒のカメという認識で凝り固まった概念が見事に邪魔をしてくれたお陰で、 白と黒のモノトーンに仕上げられたそのマレーが放つ衝撃は並大抵のものではなくなり、 ある種のカルチャーショックに似た精神的ダメージが私の心の大部分を痛快に抉ったことは言うまでもありません。 成熟するに連れてより無彩色に仕上がっていくのであろうその風貌、 アイラインが太くなり随分と優しい雰囲気に変わった顔付き、 全体的に平たくも中央のキール部分のみぼっこりと膨れ上がったフォルム、 ギザギザと木の葉のように縁がカットされた不思議なシルエット、 全ての特徴が文字列としてここに並べられていくだけで気分が高揚していくのをひしひしと感じては、 その味わいをじっくりと噛み締めている自分がここにいます。 アンボイナに対してハコガメという価値観ではなく、 あくまでもミズガメであるという価値観をストイックに追及する方にとっては、 実に久方振りのセンセーショナルな巡り会いになることを心の底から確信しています。 |
コガネハコガメ
Cuora aurocapitata |
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最近では原産国の中国のほうが逆に値段が上がっているという逆転現象が起こっている程の人気の カメです。今回は国内CBではなくEUCBです。甲ズレもない非常に綺麗な完品で、少し育った いいサイズです。ピンクマウスから人工飼料まで餌を選びません。背中のグラデーションも幽玄さを 引き立たせています。人気種に付き既にお問い合わせも多いです。お早めに。 |
シェンシーハコガメ
Cuora pani |
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Cuora属の中でも日本人好みの渋い味わいを見せる、シェンシーハコガメです。今回は人気のEUCBで、 クオリティも非常に高いです。Cuora属とひとくくりになっていますが、マッコードハコガメ等は 陸生傾向が強いものの、シェンシーはそれより水に入っている事が多いです。 もちろん人工飼料OKです。写真は、1枚目と2枚目で別の個体になります。 |
ミスジハコガメ
Cuora trifasciata |
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極美です。今回のミスジハコガメはズレや尾切れもない最高のEUCBです。 頭のオリーブイエローも、手足にもすでにかなり赤が出始めており将来かなり期待が持てる個体です。 グローバルでCuoraが人気があるのもうなずけます。すでに人工飼料餌付いてます。 |
ミスジハコガメ (S) Cuora trifasciata |
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高級種のイメージが離れないアジアハコガメも本種に関しては再び身近になってきたように感じます。 飼い込み安心サイズのミスジハコガメの入荷です。アジアンタートルきってのスターCuoraの仲間でも、 ミスジだけは昔は普通のカメでした。ですが原産国での個体減少に伴い次第に少なくなっていき、 一時は殆ど手に入らなくなってしまいました。稀少になると人気にも影響するのは皮肉なもので、 深みのあるオレンジの甲羅に毛筆で書いたような黒い三本線、 成長に連れ鮮やかになる肌の柿色と 他のカメにはない黄金色に輝く頭部の鮮やかさは、 いつまでも変わりない本種の特徴です。中国ではガンの特効薬として古来より伝えられているそうですが、 この神々しさを目の当たりにすると少し納得してしまうかもしれません。 他のアジアハコと違い本種は20cmを優に超える大きくなる種類で、 この雰囲気そのままにずっしりとした重厚感が加わり魅力も増して素晴らしいカメになります。 前から狙っていた方は是非この機会をお見逃し無く。 |
ミスジハコガメ (サブアダルト・♂) Cuora trifasciata |
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お客様委託のとても美しいミスジハコガメです。 今回はサブアダルトのオスで あと少し飼い込めば繁殖にも使えるナイスサイズです。 ベビーサイズでは少なからず見かけますが性別確定サイズの本種はあまり見かけません。 また一口にミスジと言ってもいくつかタイプがありますが、この個体は甲羅や体の赤みが非常に強く、 頭部にもベッタリ黄色がのりかなり上質な個体です。色味が強いのも夏場は屋外飼育、 冬場はメタハラを使用しベビーから大切に飼い込まれたと聞けばうなずけます。スペースの関係上泣く泣くの放出との事でしたが、 餌は各種人工飼料に餌付いており状態も良さそうです。国内繁殖の例もありますので繁殖を視野に入れている方は是非ご検討下さい。 |
ミスジハコガメ (アダルト・Pr) Cuora trifasciata |
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絶対即戦力!これだけ立派に育ってしまうともうお宝です、 お客様委託のミスジハコガメ・ペアの入荷です。 ベビーサイズで既に宝石の様な色鮮やかさがありますが、 それが大きくなるとここまで深みのある色味になり 本場で重宝されているのも頷いてしまいます。 オスは頭部が細長く頭頂部のうぐいす色が美しく、 メスはオスに比べ頭部の黄色味が強いです。 またオスの赤みの発色は素晴らしく、 四肢に至っては鱗の一枚一枚は勿論爪までも赤く染まっています。 サイズも十分ですがオスはかなりやる気な様で、 隙を見てはメスに頭を向けブンブン振り回しアピールを欠かしません。 ここ数年続いて高値安定のアジアハコガメですが今回委託の為特別価格にて出して頂きました。 決して繁殖の難しい種ではありませんからこのチャンスに種親を確保しバンバン子供をとって下さい。お問合せはお早めに。 |
クロハラハコガメ
Cuora zhoui |
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超激レア!! チョーイハコガメです。この学名を献上されたチョーイ先生でさえ、中国から 輸出できないハコガメです。これより激レアなのはユンナンハコガメぐらいです。 オスを持っている人は多分いないんでしょうけど、万が一手に入った時の為にいかがですか? |
ニシキバラマルガメ (M) Cyclemys atripons |
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体の奥底から高濃度のピンクグレープフルーツが溢れ出すド派手マルガメ! いまいち腑に落ちなかった旧分類の中に埋もれていた新たな刺客のひとりです、 ニシキバラマルガメが入荷しました。 インドからタイ、 マレーシアを抜けてインドネシアにまで勢力を広げた東南アジア全土を席巻するマルガメの仲間は、 昔からアジアンタートルの脇役としてその存在自体はよく知られていました。 私たちがこの手の通好みなカメをストイックに楽しむためには分類学に基づく情報が必要不可欠なのですが、 学名こそ与えられているものの同じ名前で流通する個体間に明らかな差異が見られながら、 いずれ手が加えられるであろうという期待を胸に結局は外観で判断せざるを得ず、 実にぼんやりとした世界の中で自己満足に浸るしかありませんでした。 そして遂にその時が訪れたのは2008年、 新たな文献が発表されようやく希望の光が見え始めたかと思いきや既にマルガメの流通量は軒並み減少しており、 再び世に出るタイミングを狙っていた所にCITES入りの悲報が入るなど、 決してブームを望む訳ではなくともいよいよ社会の波に埋もれていくばかりとなってしまいました。 元々あった学名が消滅したり別の種類が当てはめられたりと大忙しですが、 皆さんはかつてチェポやスジクビと呼ばれていたtcheponensisを覚えているでしょうか。 今回ご紹介するキバラマルガメ、 頭にヒガシと付く方は過去にマダラマルガメの名で通用していたタイプで間違いなさそうなのですが、 このニシと付く方がどうやらそのチェポネンシスの再来ではないかと思われるのです。 確かに当時よりいわゆるノコヘリとしてまとめられていた彼らとは別扱いされていただけあり、 扁平で幅広の頭部は鼻先もあまり尖ることなく気持ち柔和な表情で、 頭頂部や嘴の周り一面に広がる微細な虫食い模様にも見覚えがあり懐かしく感じることでしょう。 そして伸ばした首をびっしりと彩る太いラインはスジクビの名を想起させる明確な特徴と言え、 旧友との再会に感動すら覚えるのです。 この個体は全身の色味がとても濃厚で、キバラの名に似つかわしくない赤く染まった腹甲を筆頭に、 体中に滲み出たピンクにはヨツメやジャノメのオスと同系統の激しさを味わうことができます。 甲羅は丸くても中身がほっそりとしている種類が多い中で、 本種は珍しく頭の大きさが際立ち成長に連れてかなりがっしりとした印象に仕上がっていきますから、 気長に育てながら内に秘めたワイルド特有の風格を引き出していきましょう。 爪や尾先など細部のコンディションもすこぶる良好なお勧めの一匹です。 |
ニシキバラマルガメ (Pr) Cyclemys atripons |
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マルガメ属最美種としての説得力を十分に備えた派手な色使いが新鮮に映るセレクトペア! バックヤードにてこっそり温めていた今や狙って入手することの難しいメイビーペアからの確定ペア、 ニシキバラマルガメ・ペアが入荷しました。 この進み切った情報社会において未だ謎のベールに包まれた雰囲気を保ちながら、 あいにくマニアックに語られる機会にも恵まれないまま今日に至る、 アジアンタートルの最終兵器としてじわりと推薦したいマルガメの仲間たち。 歴史的な背景も相まって彼らが俄かに脚光を浴びる瞬間などこの先も訪れる可能性はどちらかと言えば低いとせざるを得ず、 とは言え何かしらのブームにあやかるつもりは毛頭ありませんし、 たとえ仕掛けたとしても不発に終わる結末がありありと浮かぶまでですから、 結局は真にこのカメを愛する人々の間でこそこそと楽しむのが精一杯でしょう。 しかしながら昨今の流通事情を見るに最低限の需要が供給を生み出すのには不可欠であって、 あまりの人気の無さに市場から姿を消してしまった種類を数え切れないほど見て来た立場からすれば、 こうした隅っこの恵まれないマイナー種たちへ如何にスポットを当て救済していくのか、 今後の水棲ガメ社会を再建するためには避けて通れない最重要課題と言えるのです。 今回やって来たのは昔懐かしいチェポマルガメのカムバックバージョン、 そして旧マダラマルガメの呼称も懐かしいニシキバラマルガメのペア。 和名を羅列することにはもちろん悪意は無く、 この事実こそがマルガメの分類が混沌としていた時代を描写しているように感じます。 本属が最も苦手とする柄、模様と言った要素がふんだんに盛り込まれた鮮やかな姿が印象的で、 頭部や四肢、腹甲全体を彩る濃厚なはちみつ色は同種内でも個体差の関係でなかなか味わえるものでは無く、 この二匹が放つクオリティの高さを物語っています。 背甲の茶色も無垢材のようなナチュラル感が瞳に優しく、 ほのぼのとした佇まいが長く付き合える飽きの来ないデザインの核となっているのかもしれません。 今でこそ見分け方が判明しつつあるマルガメですが、 過去の写真資料に目を通すと違う名前でもキバラマルガメらしき姿が散見され、 実はあの頃海を渡って来日していたのかと思うと無性に興奮させられます。 このように専門家ですら訳の分からない状態で出回っているカメについて、 同時期に輸入された同じタイプ同士を後から遡って雌雄一対に揃えることの難しさをお伝えすべく、 一回り以上小さかった頃から店内でコツコツ育てていた思い入れのあるペアなので、 オスの生殖器も目視で確認していますが繁殖を目指すかどうかはさておき、 二匹一緒に可愛がって下さいましたら幸いです。 |
マダラマルガメ (Pr) Cyclemys atripons |
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背甲の”まだら模様”が特徴的な、マルガメ属のレア種マダラマルガメです。首にスジ状の模様が あるので同属のスジクビマルガメと間違われる事も多いのですが、よく見ると背甲に模様があり、 形も縦長で、腹甲には殆ど模様はありません。どちらかと言えばヒラタヤマガメチックな外見は 見ていて飽きません。マダラマルガメは1998年に新種記載された新しいカメで、 C. atriponsと 地域変異のC. pulchristriataの2種がいると言われているようですが、 最近はpulchristriataの方はほぼシノニムになってきておりatripons一種に落ち着きそうです。 今回は幸運なことにペアでの入荷です。本種の国内CBが採れたらと思うと今から待ち遠しいですね。 写真は最初の3枚がメス、残り3枚がオスの物です。 |
ノコヘリマルガメ (S) Cyclemys dentata |
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昨今見慣れたタイプでありながら顔面の発色は平均点を遥かに超えた絶品と呼ぶに相応しい絶品! まるで繁殖個体の安心サイズであるかのような照りと艶が最高級に等しい品質を叩き出した、 ノコヘリマルガメが入荷しました。 私たち日本人にとって海を渡ったその先に棲息するカメはその殆どが外国産になる訳ですが、 どうしてか中国や台湾、東南アジアといったエリアの生き物については何となくご近所さんというイメージが根付いており、 特にその中でも流通量が多かったり取引額が安価だったりすると、 余計にその感が強まってしまうのは長年続く慣習のようなものなのでしょうか。 マルガメの仲間はその全てが非常に庶民的な雰囲気を醸しており、 あまりエキゾチックであるとか稀少な生物であるとか、 そういった感覚とはかけ離れた様子で捉えられ今日まで過ごして来たのですが、 ここ最近では根本的にワイルドのカメが個体数を減らし確保が難しくなっていることや、 あまり口に出して言いたくはありませんがカメそのものの支持率が低下傾向にあることなど、 諸々の事情があって実物を見かける機会が減少し続けており、 かつてリーフタートルの愛称で全国のあちこちで目にすることができたこのノコヘリでさえも、 一般種と決めてかかるには少々違和感を覚えるほどご無沙汰になりつつあるのです。 ファンが育たなければかつて普及していたものも衰退の一途を辿ってしまう、 これはある特定の水棲ガメについて私がこの場で常々申し上げてきたことなのですが、 稀少性という魔法の言葉が使えないこの手の連中にとってはまさしく死活問題となる、 今後の行く末を案じざるを得ないダークな実情として取り沙汰されているのです。 今回やって来たのは新しい分類に照らし合わせてもど真ん中のノコヘリマルガメなのですが、 かつてスジクビマルガメなどと称され持て囃されていた、 明色部の出来栄えが大変に鮮やかなものだけをチョイスした選抜個体たち。 頬から首筋、 そして体の奥から四肢の鱗に至るまで濃厚なピンクオレンジがとことん発色しており、 これらが成長に伴って色褪せ衰えていく可能性はどちらかと言えば低く、 むしろより成熟度の高まったものとして進化するチャンスさえ秘めていると思います。 同時に入荷した参考個体、これは全ての甲板が一枚ずつ多い少々風変わりな一匹なのですが、 それと比べても甲羅自体の透明感まで段違いな、 久々に手を出したくなる並ではないマルガメです。 |
ノコヘリマルガメ (S) Cyclemys dentata |
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調子に乗ったスタッフが初めの美味しい部分を二センチほど育ててしまったいわゆる安心サイズ! 相場が僅かに上がったばかりに流通量がガクンと激減しているただの茶色いカメの元メンバー、 ノコヘリマルガメが入荷しました。 英名では至極シンプルなリーフタートルなるネーミングが与えられていて、 つまり甲羅が木の葉や落ち葉を思わせる形状をしているからなのでしょうが、 学名のCyclemysとは即ち丸いカメという意味になりますから、 和名の方がそのままのストレートな表現を用いていることになります。 日本産のよく似た風貌のカメたちと比べれば大きな卵を少なく産むタイプであり、 そこから飛び出してくるベビーの姿がやけに丸いことが由来となっているのですが、 成長に連れて次第に細長いシルエットへと変化していき、 やがて最終的にはイシガメを少し尖らせたような外観へと仕上がります。 昔からその暮らしぶりについては様々なエピソードが語られてきましたが、 一言で表せば普通に水中を泳ぎ回るごく分かり易いミズガメの形を取っているだけのことで、 水陸両用というのも裏を返せば当たり障りのない表現でしかありません。 そんな面白味を重視した言い回しにより却ってハードルを上げてしまうよりも、 暖めて育てるイシガメと言い換えればむしろ気持ちが楽になるのではないかと思われ、 日本のカメとは色々な意味でちょっと違う味付けをそっとお楽しみ頂ければ幸いです。 今回ご紹介するのはベビーより少し育った大きさで輸入されたものが店内で更に成長した、 なりふり構わず人工飼料を爆食中の安定し切ったスモールサイズ。 元々は赤味の強さに惹かれ売り場の一角でさり気なく育成していたのですが、 流石に成長線がもりもりと伸び始めたため慌てて掲載するに至った次第です。 昔は殆ど見向きもされなかったただ茶色いだけの存在でしたが、 長年ノンサイテスを貫いてきたマルガメの仲間たちは2013年、 遂に属単位でU類へと掲載されたことを契機にパタリと姿を消し、 旧来のファンからの嘆きが聞こえてきたのはもちろんのこと、 新規のファンにとってはもはや写真でしかお目にかかれないキャラクターとなってしまいました。 余計な付加価値や周囲の評価などを全て無視した頭が空っぽな状態で、 この姿にただただ一目惚れしてしまった方へお渡ししたい入魂の一匹です。 |
ノコヘリマルガメ (S) Cyclemys dentata |
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幼年期らしい丸っこさにオトナが香る細長さが表れ始めた甲羅も硬くなりつつある真の安心サイズ! 頻繁に見かけられるキャラクターではなくなってしまっただけに思わず笑みがこぼれる掘り出し物、 ノコヘリマルガメが入荷しました。 誰が呼んだかリーフタートル。 冷静に考えれば木の葉のようなビジュアルのカメは他にもいくらかいて、 何もこのマルガメだけに限って見られる特徴ではないのですが、 恐らく他にこれといってフィーチャーする箇所が見当たらなかったのが本音でしょうし、 実際にファンの声に耳を傾けたとしてもきっと多くを望むことはしないはずです。 つまりはこの何てことなさが一周回って絶妙な存在感となっている訳で、 周囲をあっと言わせるような奇抜さを求めているはずもなく、 ただ目の前にそっと居てくれるだけで良いというさり気なさこそが、 彼らにしか表現できない繊細な魅力として我々の眼に映るのでしょう。 前提として過剰な期待しなかったからこそ後の楽しみも相対的に大きくなるようで、 全体に丸みを帯びた幅広の体型は成長に従って縦に長く変化し、 水の抵抗が小さそうな薄っぺらのボディも段々と厚みが出てくると共に、 表情は厳めしく四肢のつくりも強く逞しい雰囲気へと出来上がる、 言葉による説明だけでは何が言いたいのかさっぱり分からないかもしれませんが、 こればかりは手元で育て上げた人だけが味わえる特権なのだとはっきり申し上げておきます。 その上まるでCBのような幼体から飼育していれば模様の鮮やかさにまで期待が膨らみ、 首筋を彩る可愛らしいピンクは失われないばかりか次第に強まる可能性さえ考えられますから、 大勢の人々が今まで知りもしなかったデンタータの美貌がベールを脱ぐのも時間の問題です。 今回やって来たのは体表の小傷なども殆ど見当たらないピカピカのスモールサイズで、 それもそのはず、なんとベビーの頃から国内で育てられていたなかなか見かけない出物が二匹。 成長線は輸入直後から今まで何の違和感もなく綺麗に伸び、 食生活は一般的な人工飼料に慣れているばかりではなく、 早くも人の顔を見ただけで嬉しそうに近寄ってくる逞しさが備わり、 元々の扱い易さがよりパワーアップしたようなイメージです。 甲羅の形状や尾の付け根を見るに恐らくペアではないかと思われますが、 まだ確定ではないので不明のままで掲載します。宜しければ二匹合わせてどうぞ。 |
ノコヘリマルガメ (S・M) Cyclemys dentata |
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たかがデンタータ、されどデンタータ、巷で姿を消しつつある懐かしの水陸両用ガメが再来! ワイルド採れたてのへろへろ感はもう見当たらない状態バッチリの店頭ストックです、 ノコヘリマルガメが入荷しました。 久しぶりに帰って来てくれたと言う表現がこの上なくぴったりな、 かつてはそこら中で当たり前のように販売されていたにもかかわらず、 地味過ぎて殆ど見向きもされなかったいわゆる平凡なカメの代表的な存在。 世間の関心の薄さは法的規制にも表れており、 主要なアジアの水棲ガメではCITESに掲載されたのが最も遅かったのではないかと思われるほど、 未だに現地では食用にされているらしい何とも不遇な仲間たちです。 過去の流通形態を見ると明らかに複数種が入り乱れたマルガメアソート状態でしたから、 中には未記載種もいるのではと常々囁かれていたのも懐かしく、 やはり分類が大幅に改定された現在では実に七種が認められることとなりました。 ちなみにこのデンタータについては、 まるで色気が無く模様のひとつも入らなかった方は別種として独立し、 彩り鮮やかでおまけに柄まで楽しめる方がそのまま残る格好となり、 従来のどうしようもないイメージは随分と払拭されたのではないでしょうか。 今回やって来たのは記憶を辿ってもここまで綺麗なタイプは稀ではないかと思われる、 頭部周辺のピンクオレンジに些かの衝撃を覚える久々に現地より輸入された手の平サイズ。 前述の通り未だ食用として扱われることもある割にはCITESの取得が困難であるらしく、 正直単価もそれほど高い訳ではありませんので日に日に見かける機会が減少していました。 当店でも時折やんわりとしたリクエストを頂くことがありますが、 現実的には人気種と言うには程遠いこともあり今後も流通が活発になることは考え難いです。 しかしながら珍しさを感じるようになったお陰で扱いが良くなり、 昔に比べて擦れや欠損の程度が殆ど気にならないレベルになっています。 水陸両用と言われていた頃が懐かしいですが実際にはイシガメやクサガメなどと似たような暮らしぶりで、 四肢の肉付きに張りも出てきましたからそろそろ広めの水槽で泳がせてやりたいところです。 小さな個体にのみ多甲板あり、 この手のカメはリーズナブルに入手できる今の内に。 |
ノコヘリマルガメ (M) Cyclemys dentata |
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アジアンタートルの仲間では珍しくノンサイテスで頑張っています。デンタータことノコヘリマルガメの入荷です。 マルガメ属は分類が未だはっきりせず、新たに種が独立したり未記載タイプじゃないかと騒がれたりしていますが、 今回の個体もデンタータと括られてはいるものの明らかに違いが見られます。 体色は薄く赤みが強い色彩で腹甲に入る放射状のラインも消えかかっています。そして何より首には明瞭なオレンジのラインが発色し、 喉元にまで明るい模様が入っています。 甲羅は薄く平ぺったいですがアダルトになると 特に中央が高く盛り上がり迫力が出ます。餌食いも良くMazuriミズガメフードをよく食べています。現地では止水域にマレーハコガメ、 流水域にマルガメと棲み分けがなされているそうです。デンタータには体色の濃い薄いやラインの入り方など 確実に数タイプが混在していますから是非コレクションに加えてみては如何でしょう。 |
ノコヘリマルガメ (S) Cyclemys dentata |
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カメ界にもアジアンクライシスという言葉がありますが、このカメだけは何故かノンサイテスです。 ノコヘリマルガメの入荷です。上から見るとマルガメ、斜めから見ると英名のリーフタートルがふさわしい外観です。 水陸両用と言われ陸地をメインにした飼い方で飼われていた過去もありますが、 とてもよく泳ぐのでいわゆる普通のミズガメ同様の飼育法で良さそうです。棲息地では止水域にマレーハコガメ、 流水域にマルガメと上手に棲み分けしている様で、日本のクサガメとイシガメを連想させます。 雑食性なのでカメ用や鯉用の人工飼料を与えていれば普通に成長しますし、 低温にさえさらさなければめちゃくちゃ丈夫なので初めてミズガメ飼育に挑戦される方も安心。 今は薄っぺらい甲羅も大きくなると中央からグッと盛り上がり格好良くなります。個体差が気になった方もどうぞ。 |
ノコヘリマルガメ (S) Cyclemys dentata |
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全体的に色薄で側頭部から首筋にかけてのオレンジも明瞭に発色した見栄え良好の手の平サイズ! 姿を見かけることのできる内に形振り構わず集めておきたい時代を象徴するアジアンタートルのひとつ、 ノコヘリマルガメが入荷しました。 その昔、水陸両用の水棲ガメとして名を馳せた安価に楽しめる外国産の入門種は、 アジアのカメが軒並み姿を消しつつある現在ではその波に巻き込まれるかのように輸入量が激減し、 場合によっては余っていたと言っても良いほど溢れ返っていたあの時の光景とは随分様変わりしてしまいました。 かねてより最も流通の盛んであったデンタータの原産はインドネシア、 何でも向こうでは我が国におけるイシガメのようなポジションに位置していると言われており、 なるほど確かにその面影には似たような雰囲気を垣間見ることができると思います。 幼体の頃は薄く平たい甲羅に可愛らしい顔立ちが印象的ですが、 成長に連れて段々と細長く分厚くなると同時に表情も幾分険しいものへと変化し、 ただのミズガメとは思えぬ迫力ある風貌へと生まれ変わります。 完全に成熟したその時に初めて体の奥底からじわりと滲み出す味わいを楽しむ、 アジアの連中にはよくある手法なのですが、 そんな悠長なことを言っていられるのもあと何年かと思うと胸が痛む思いです。 今回やって来たのは小さな頭に幅広の丸っこい甲羅が特徴的なスモールサイズ。 まず初めに気持ちを悩ませるのは取引額がじわじわと上昇している点ですが、 何しろ元々が大変にリーズナブルな種類でしたから、そこまで負担に感じることは無い所が救いです。 そこでこの三匹に関しては価格に見合ったクオリティを目指し、 体全体が淡い色調のパッと見て綺麗な個体ばかりをセレクトしましたので、 フルアダルトになった時点で顔面のオレンジが何処まで発色するのか今から楽しみ。 根っからの強健な種類ではありますが昔に比べて輸入直後でも動きにキレがあり、 いきなり人工飼料を爆食する快活ぶりに胸を撫で下ろし、 特に難しいことを考えずとも順調に成長していきそうな感じです。 マルガメ属は全般に国内での繁殖例も少ないため、 扱い易いこれぐらいのサイズからじっくりと集め始めていきましょう。 |
ノコヘリマルガメ (M) Cyclemys dentata |
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デンタータマルガメです。最近なんでもかんでもサイテス入りしてしまう アジアンタートルですが、このカメだけはノンサイテスでがんばっています。 まあ、そのうち入ってしまうのは間違いないですが。安いうちに買っときましょう。 |
ノコヘリマルガメ (ジェットブラック・♂) Cyclemys dentata |
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焦げ茶を超えた黒味が強烈! いわゆる普通種の部類ですがこんな色をした個体にはなかなか出会えないでしょう。 ノコヘリマルガメ・オスの入荷です。 まだ学者による研究のあまり進んでいないマルガメ属は新たな種・亜種を含む可能性を大いに持っていますが、 その中でも特に本種はバリエーションの多彩な個体が多く、色味の濃いものから薄いもの、 体に走るラインの多い少ないなど様々。今回の個体は赤さが殆ど見られず、 また濃い色をしたノコヘリはラインが太く多く入ったものが多い中でこの個体は腹甲のラインが殆ど消えかかっており、 そこだけを見ると色味の薄いものの特徴が表れた変わった個体です。 よく水陸両用と言われますが飼育は普通のミズガメ同様の方が調子が良く、 陸地メインにするよりは水を張って陸地を設けた方がよく泳いでいい感じです。 小さな頃は英名リーフタートルの名が指す通り薄っぺらいですが、 大きくなると中央のキール部分だけがグッと盛り上がり格好良い形に。 変わったマルガメのコレクションに如何でしょうか。 |
ノコヘリマルガメ (ハイオレンジ) Cyclemys dentata |
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極美!!一瞬見ただけでは同属のスジクビマルガメと間違えてしまいそうな、首筋に走る オレンジのラインが美しい個体です。デンタータは個体差がよく見られますが、この個体は 中でも綺麗な方ではないでしょうか。アジアのカメ=サイテス該当種といったイメージがありますが、 マルガメ属はなぜかノンサイテスです。今の内に国内CB採っておいた方が将来的に安心です。 低温にさえ注意すればそれ以外特に気を使う事のないカメです。 |
ノコヘリマルガメ (特大サイズ・♀) Cyclemys dentata |
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円いか否かなんてどうでも良い、もはやため息をつくことしかできない並外れた巨体に驚愕! まだマルガメがわんさか溢れていた時代にもまず見かけることの無かった規格外の大きさ、 ノコヘリマルガメ・メスが入荷しました。 マルガメの仲間は大陸部から東南アジアの島国にかけて繁栄したグループで、 その名の由来は特に幼体時の甲羅が全体に円形を思わせることから与えられたのですが、 実は本属のみならず親戚のような関係に当たるアジアヤマガメやムツイタガメ、 更にはヨツメやジャノメなどのニセイシガメなどにも似たような特徴が見られ、 これらを全てマルガメ属グループとして捉える分類方法が主流です。 仲間内では一見シンプルな外観にやや寂しさを感じられるかもしれませんが、 我が国が誇る固有種ニホンイシガメと似ていると考えるのならば、 途端に親近感が沸いてくるような気がします。 昔は細かな種の分類も特に行われていなかったせいか、 インドネシア便として輸入されてくるマルガメには明らかに複数のタイプが入り交じっていると指摘され、 何故か長年CITES入りもせず呑気に出回っていた件もあり、 もちろん野生での個体数が他種に比べて恵まれているのは幸せなことこの上ないのですが、 何処となく大切にされていないような気がして複雑な心境に陥ったものです。 しかしながらこの数年でじわじわと姿を消しつつあるせいか、 途端に焦って数を確保しようと取り組むような向きもあるのですが、 何しろこれまで珍重されて来なかった付けが回ったかまとまった流通など期待できないのが現状です。 今回やって来たのは国内で暫く飼い込まれていた見たことも無いサイズのメスで、 甲羅の質感などカメのそれでは無くまるで木彫りの置物のような趣すらあり、 我々のちっぽけな固定概念など通用しない何かを超越したようなオーラに圧倒されっ放し。 無駄なくそれでいて十分な厚みを備えた体付きは迫力満点で、 下手なムツイタやシロアゴなど尻尾を巻いて逃げ出しそうな勢いを感じます。 少し背甲に歪みがあるようですが特段影響は無いでしょう。 飼育自体はイシガメやクサガメなどごく一般的な水棲ガメの扱い方で問題無く、 陸場を設けるか時折パリッと乾燥させるのが吉。 こんな意味不明な巨漢は二度と拝むことも叶わないでしょう、どうか末永く大切にしてやって下さい。 |
ノコヘリマルガメ (♂・♀) Cyclemys dentata |
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アンセクシュアルで輸入されたワイルドもいくらかの飼い込み期間を経て夢のトリオを結成! 昔は何処にでもいる普通のカメだったデンタータも今やペアを組むことも困難なプチレア種へ、 ノコヘリマルガメが入荷しました。 マルガメと言えばかねてよりアジアを代表する茶色いカメのひとつであり、 正直ひとつひとつを区別することさえ億劫だった時代にはそこら辺にごろごろと転がっていた印象も強く、 もはやリーフタートルの愛称を知らない人の方が多くなってしまった懐かしの入門種。 水陸両用などと称され水中でも陸上でも上手に活動することができると紹介され、 何処か日本のイシガメにも似た暮らしぶりに親近感が湧いたものです。 八年ほど前にカメの世界では有名な雑誌クリーパーにおいて当時最新であった分類が紹介され、 マルガメ属も捨てたものでは無いと世間がほんの一瞬盛り上がったこともありましたが、 結局はそれに該当する各種が思うように輸入されなかったこともありそのままお蔵入りになってしまいました。 ましてや基本中の基本であるデンタータさえも流通が減少し続ける中で、 他のアジアンタートルと同様に今後の先行きが危惧されるようになり、 もちろんこのような事態は決して喜ばしいものでは無いのですが、 需要があるか否かはさておき早急な国内CB化が望まれるような状況に陥っています。 今回やって来たのは性別の分からない安心サイズのワイルドがまとめて輸入された中から、 順調極まりない成長を遂げ幸運にも雌雄が分かれたヤングトリオ。 これまではあまりオスとメスを意識せずに見ていた方も多いと思いますが、 何となくオスが少なめで同じタイミングでペアを揃えるのが意外と難しく、 そもそも大型個体の出物などほぼ皆無に等しいのですから無理もありません。 個人的にマルガメの長所は甲羅が丸いことでは無く、 シャープなようで厚みのある頭部がやや大きめに発達することや、 四肢が長く逞しく遊泳する姿が甲長以上にダイナミックに見えること、 そして何より成熟の証として背甲の中央部が高く盛り上がり相当に格好良く仕上がることだと考えています。 つまりそこそこ大きく見える現状でもまだまだ真の実力を発揮できていない段階なので、 もう少し辛抱すれば普段なかなかお目にかかれない勇姿とご対面できるはずです。 メスは一匹まで単体でお出しすることにして、 三匹セットのトリオ価格もご用意しましたのでこのチャンスをお見逃し無く。 |
ノコヘリマルガメ (Pr) Cyclemys dentata |
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挑発的なブラックボディが魅力のノコヘリがペアで入荷です。和名の通り背甲の後縁部がギザギザ しており、指で触ると刺さって痛いぐらいです。背甲と腹甲の両方に出たホウシャ模様も美しいです。 水中でもそれなりに泳ぎ陸上でも結構歩く、水陸両用のカメです。CBが採れたら綺麗で可愛いでしょう。 |
ノコヘリマルガメ (フルアダルト・Pr) Cyclemys dentata |
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名前と実像に寸分の狂いも見られない教科書通りのデンタータと久々のご対面! 華がないとはまさにこのことですが自身の持ち味を全力で伝えようとしてくれている極上のフルアダルトです、 ノコヘリマルガメ・ペアが入荷しました。 マルガメ、その平凡かつ親しみやすいネーミングも近頃は某うどん屋さんに押され気味ですが、 日本では昔からリーフタートルなどの愛称でよく販売されており、 アジア産の水棲ガメとしては安価で入手しやすい初心者向け的な位置付けであったように思います。 定番のキャッチコピーは水陸両用、 泳ぎも歩きも達者であることからこの仲間の人気向上を狙って与えられたのでしょうが、 冷静に考えれば似たような特徴を持つカメは他にいくらでもいますからそれだけでは力不足だったようでした。 本当に語られるべき魅力は未だ多くが謎に包まれている種の分化について、 長きに渡り複数の隠蔽種が存在しているのではと囁かれてきた本属は、 主な産地からインドネシア周辺に集中して分布していると思われがちですが、 実際は全体を見るとインドからミャンマー、 タイを抜けてベトナムやマレーシアまでと大陸部にもその勢力を広げていたのです。 大転換期となったのは2008年、 研究者により発表された最新の分類によるとマルガメ属には7種が認められることが分かりましたが、 その内容は我々が想像していたものと異なる部分が多々あり、 一度頭の中を綺麗にして覚え直す必要すら感じました。 今回やって来たのはそんな状況下で一周して元の鞘に納まったお馴染みのノコヘリ、 一昔前の本種にはどうやら二つ三つ別種が含まれていたようで、 お腹があっさりした色柄のこのタイプが真のデンタータだったようです。 マルガメと言われつつも細長い種類が多い中、 流石に属の模式種なだけあり甲羅の長さと幅が殆ど同じに見える見事なマルガメっぷりを披露し、 暗褐色に埋もれて普段はあまり見せない表情はとても凛々しく、 同グループ内のムツイタやシロアゴの格好良さと比べても遜色ありません。 そんな顔付きの魅力に加えて、 もしも貴方が背甲中央部が盛り上がった意外にも武骨なシルエットに惚れてしまえば、 マルガメ愛好家として活動していくための条件は十分に満たしたと言えるでしょう。 長年アジアのノンサイテスとして粘り強く頑張ってきましたが、 先月の会議でU類に掲載されることになってしまい、 せっかくの再分類も水の泡となりかねない事態に陥っています。 それなりの低温にも我慢できる飼育の容易さに加え、 絶妙な種数と個体差にマニアならではの探究心が物凄く刺激される素晴らしいカメですから、 今の内から国内に潜む飼い込み個体たちを囲う旅に出るのは如何でしょうか。 ほぼマックスサイズの巨体にしては爪飛びも尾切れもないとびきりのグッドコンディション、 持っていて絶対に損はない物好きを唸らせる逸品です。 |
ミナミクロハラマルガメ (M) Cyclemys enigmatica |
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土色の濃淡のみというあまりにもプレーン過ぎるカラーリングが潔いカメ界のオールドファッション! ノンサイテス最後の砦が陥落しいよいよ入手難となってしまうのでしょうか、 ミナミクロハラマルガメが入荷しました。 マルガメ、古くはリーフタートルとも呼ばれていたこの仲間自体は皆さんご存知かと思いますが、 いきなりミナミクロハラと言われてもあまりピンと来ないかもしれません。 それこそノコヘリとスジクビぐらいしか知られていなかったマルガメに革命が起きたのは五年前、 従来の常識を覆す思い切った再分類は当時ごく一部のマニアを沸かせ、 そして一気に混乱状態へと陥れました。 大まかに説明すればお腹が黒いか否かという特徴でばっさりと分けてしまい、 そこから更なる細分化を進めていくという手法が取られたのです。 これにより産地が同じか近いエリアに必ずしも近縁種が分布するとは限らず、 要点を押さえてきちんと見分けなければならないことが分かりました。 本種はかつて広義のノコヘリマルガメに含まれていた隠蔽種であり、 思い起こせば地味な方、汚い方、何もない方のデンタータと散々な言われようで、 現在のノコヘリに当たる色味が淡くて首筋が色付いているタイプの方が好まれていたと記憶しています。 しかし最近ではそのノコヘリとかつてマダラと呼ばれていたキバラマルガメはチラホラ見かけるものの、 腹黒の系統として認識されている本種やオルダムなどはほぼ全く姿を消してしまいました。 決して珍しくなったから良いなどと言うつもりはありませんが、 もやもやが晴れて謎が解けた後に改めて観察すると何だか愛おしく見えてくるものですし、 そうしてコレクター熱を刺激されながら新たな輸入の見込みがないと知れば、 逆に熱くなってしまうのが我々のような人種の性だと思うのです。 今回やって来たのは同種の中でも比較的色合いが淡めな、 とは言っても体はしっかりとチョコレート色に染め上げられ、 甲羅のみがミルクを加えたように色抜けしている、 別々のカメが一体に融合したような変わった雰囲気を醸す飼い込み個体。 味気ないと言えばそれまでですがその分飽きがこないというのも事実で、 無の境地が今まで見えなかったものを見せてくれる、 全てを脱ぎ捨てたシンプルなカメ像を堂々と体現しています。 鼻先の尖った凛々しい顔立ちは目元も鋭く涼やかで、 ムツイタチックな甲のシルエットも成長に連れて厚みを増していく余力を残していますから、 育てば育つほど味が染み込んでいき格好良く仕上がっていくのです。 生き急ぐ社会から一旦離れて熱帯のカメと共に悠久の時を体感してみませんか。 |
ミナミクロハラマルガメ (M) Cyclemys enigmatica |
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あまりにもシックなカラーリングのためか本物と巡り会える機会は滅多にない稀少なエニグマティカ! 古くからの愛好家にとってはある意味見慣れた存在ですが今や立派な珍品のひとつになってしまった、 ミナミクロハラマルガメが入荷しました。 そうは言っても本種やその仲間たちがまだリーフタートルなどと呼ばれていた時代には、 ミナミだのクロハラだのそんな呼び名は生み出されておらず、 チェポやスジクビ、マダラといった今日では消滅してしまった名前の方が普及していました。 およそ十年ほど前にも遡るでしょうか、 その後カメ界でも分子系統学的な新しい分類方法が発展、採用されることになったのを機に、 マルガメ属は改めて七種に分け直すこととなり今に至ります。 これをざっくりふたつのグループに分けると、 お腹が黄色い方と黒い方というようなニュアンスになり、 前者には最も流通量の多いデンタータことノコヘリが含まれるだけでなく、 次いでしばしば見かけられるキバラマルガメも入りますから、 マルガメ全体の印象としてはこちらの方が身近に感じられるはずです。 それでは後者に含まれる種はどのようになっているのかを考察すると、 事実上ペットとして入手することが不可能に近いインド、 ビルマ、オルダムは一旦諦めるしかなくなるため、 選択肢として残るのはたったひとつのみとなってしまい、 ファンの視線を一気に集める期待の星とは何を隠そうこのミナミクロハラなのです。 今回やって来たのは個人的な思い入れも手伝って探しに探し回りようやく掘り当てた、 心の中では勝手にオールドファッションとあだ名し可愛がっている本物のエニグマティカ。 要するに綺麗な方のデンタータが新たにデンタータとして認められたノコヘリであり、 綺麗とは言い難かった方のデンタータがエニグマティカことミナミクロハラとなった訳で、 現地人の粋な計らいなのかその綺麗な方は今でも時折輸入されるのですが、 こちらは価値が見込み難いのかパタリと姿を消してしまいました。 結局は無いものねだりというところに落ち着いてしまうのかもしれませんが、 この木訥とした佇まいには言葉で言い表せられない風情があって、 成長に連れてより黒味を増し厚みも増し格好良いカメへと仕上がるのが本当に楽しみです。 書籍や文献にも書かれていますが普通のデンタータとは一瞬で簡単に見分ける方法があり、 宜しければお渡しの際にでもそっとお伝えします。 ワイルドながら殆どダメージのない良質な二匹、 どちらも捨て難いのですが色味の違いなどでお選び下さい。 |
チェポマルガメ
Cyclemys tcheponensis |
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昔はよく見ましたが、最近、特にアダルトサイズはぐっと見る機会が少なくなりました。 チェポマルガメです。和名の通り、首筋には鮮明なラインが走ります。小さいメスは赤みが強く、 背甲・腹甲のラインが特に綺麗に出ています。やはりデータは少ないですが、 飼育に関しては同属のノコヘリマルガメと同様でかまわないと思われます。 |
スペングラーヤマガメ (CBベビー) Geoemyda spengleri |
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誰しもが一度は手に取って眺めたいと願った衝撃のベビーサイズ! フィギュアを販売しているのに等しいこの造形美は流石です、 ピッカピカCBのスペングラーヤマガメが入荷しました。 ヤマガメという文字を見て、名前を聞いて、皆さんはどのような姿を思い浮かべるでしょうか。 日本ではハコガメの類義語という捉え方をされることが多いのですが、 同時にとても幅を持った言葉でもあると思います。 イメージ的にハコガメは丸い感じ、対するヤマガメは字面からも何となく尖っているような印象を受けますが、 同じヤマガメでも陸上での生活に特化したものもいれば、 いわゆるイシガメやヌマガメと呼ばれるような普通の水棲ガメとさほど変わらないものまで様々。 そんな中、ヤマガメのみならずミズガメ全般において非常に奇抜で、 かつ特異な暮らしぶりに重点を置いた風変わりなシルエットを持つのがこのスペングラーです。 戦闘機の様にスマートな全体像、ギョロ目と鋭く発達した嘴がつくり出す鳥顔、 落ち葉をそのまま背負ったようなギザギザした甲羅、 大人になっても変わることのないスタイリッシュな容姿が支持を集めています。 見慣れたアダルトサイズでさえあの形ですから、これをギュッと小さく凝縮したらどうなってしまうのか、 その答えが今夜目の前に現れました。 写真だけでも既に破壊力抜群ですが、現物を目前にすれば完全ノックアウトは免れられません。 頭でっかちにか弱い四肢がとてもキュートですが、 何よりも怖いのはこの表面の艶の凄まじいこと。 手の平に乗せてピタッと動きが止まると生きているのかどうかも分からなくなるほどで、逆にリアルです。 ハッチリングからある程度飼い込まれ成長線も順調に出始めているので、 コンディションの悪いはずがありません。 繁殖個体だからと言って特別高額に設定した訳ではありませんが、 何事にも代え難い稀少性がこの小さな体に詰め込まれています。 顔付き、頭部のライン、甲羅の色、体の色、よく見比べてお好みの個体をセレクトして下さい。 |
スペングラーヤマガメ (レッド・ベビー) Geoemyda spengleri |
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すっきりと色抜けした全身が燃え盛る炎に包まれた極上フルレッド! まるでCBのようなカラーリングと良好なコンディションに大満足の一匹です、 スペングラーヤマガメが入荷しました。 究極の鳥顔、 他種には容易く真似することのできないそんな強みを武器に絶大な人気を誇る、 昔から愛され続けてきた不朽の銘種がこのスペングラー。 似たような仲間を連れて来た所でどうにも補い切れない 特異な形態が好き嫌いの分かれそうな容姿をつくり出していますが、 我が国では長い歴史の中でも一貫して非常に受けが良く、 かつては決して飼育の楽なカメではなかったはずなのにもかかわらず、 毎年入荷を熱望する声が鳴り止まない夏の風物詩のひとつとなっています。 様々な要因が複合しこのカメの評価を高いものにしているようですが、 まず第一に挙げられるのは陸棲傾向の強いミズガメであるということでしょう。 水棲ガメの文字通り水辺を主な生活圏とするメンバーが大半を占める中、 本種をはじめとする一部のヤマガメやハコガメは森林棲であり、 せいぜい雨上がりの水たまりに浸かるぐらいであとは殆ど土に埋もれているという暮らしを送っています。 リクガメでもないのに陸上をメインに活動するという意外性や、 水を多く使わないことから管理がし易そうなイメージも手伝って、 このカテゴリに含まれる種類は常に一定以上の支持を集めているようです。 土の上を歩き回るという条件のみでは近縁種も候補に名乗りを上げてしまう訳ですが、 その他の長所としてまるで人の手による造形物のような卓越したデザインも高い評価を得ています。 扁平かつ鋭利なシルエットが全体的にシャープな印象を与え、 猛スピードで駆け回り活きた虫を巧みにハンティングする様に機能美を感じる、 スペングラーならではの持ち味が外観からたっぷりと伝わってきます。 他にも非常にポイントが高いのは小型種という点、 小さなカメという存在がたまらなく好きな日本人にとってはまさにどんぴしゃりで、 普通の泳ぐカメに比べスペースを取りがちな陸棲種にとって、 成人の手の平に乗る小振りなボディは有難いことこの上ないのです。 今回やって来たのはまとまって輸入された中から色味一本に拘って選り抜かれたセレクト美個体。 繁殖個体と謳われても差し支えない甲羅の艶もさることながら、 四肢とその付け根から尾の先にまで恐ろしく発色した赤、 そして頭部のぼんやりと透き通った様子などが、 とても厳しい野生環境を生き抜いてきたとは思えぬクオリティを強烈にアピールしています。 立ち上げ用の餌にはついつい反応の良いワーム系を与えてしまいがちですが、 そこはじっと我慢して最初からコオロギに餌付かせてありますので、 フルカラーのピカピカを目指して丹念に育て上げましょう。 |
スペングラーヤマガメ (ベビー) Geoemyda spengleri |
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日差しは強くとも吹き抜ける風の涼しくなってきた今時分がちょうどスペングラー日和! レッド系とイエロー系、どちらでもお好きなカラータイプをお選び下さい、 スペングラーヤマガメが入荷しました。 カメのフィギュアを制作することになった場合、 たくさんいる中から一体どの種類を選んで良いのやらすごく悩んでしまうと思います。 最も重要視しなければならないのが造形物から与えられるインパクト、 すなわちモデルとなった生物に奇抜な要素があるか否かに焦点が当てられるのですが、 多少デフォルメしてでも小ささを感じさせない存在感が必要になってきます。 そこでこのスペングラーの外観に注視してみると、 枯れ葉を模したように目立ったキールとギザギザ部分を持つ甲羅、 まるで鳥のような鋭い表情をつくり出す嘴、 そしてひん剥いたギョロ目など、 如何にも造り甲斐のありそうな個性溢れるパーツに生まれつき恵まれており、 そのお陰か図鑑をパラパラめくっているだけでもそれを見た人々の印象に残り易いのでしょう。 実際の飼育方法や流通形態を全て無視したとすれば、 全ミズガメ好感度ランキングにおいてかなり上位に食い込むことが予想されますが、 販売される期間が初夏に限定されていることが一番の問題点です。 カブトムシやクワガタが寒くなれば姿を消してしまうように、 温帯域に暮らしているこのカメも採集に都合の良いタイミングでしか輸出されず、 実質年に一度しか入手できるチャンスは巡って来ません。 豊富な情報をいつでも手軽に知り得ることができるこのご時世、 書籍やインターネットの写真と解説をついカタログ感覚で閲覧してしまうと、 何時如何なる時でも購入することができるという錯覚に陥ってしまいがちで、 それまで抱いていた期待がかえって焦燥感や失望感を生んでしまうようなのです。 当然ながら農作物のように旬を過ぎても鮮度が落ちる訳ではありませんので、 時季外れという言葉にネガティブな雰囲気は決して感じないのです。 今回は先日この場でご紹介したベビーの続便でやって来たものを、 酷暑が過ぎるまで店頭にてストックしておいた二匹の隠し玉をご紹介します。 色合いとしては赤い個体と黄色い個体、それぞれお好みに合わせてセレクトできるようになっており、 本種はベビーかアダルトペアのどちらかに人気が二分される傾向がありますので、 動くチョコエッグの方が欲しいという方には堪らないサイズではないでしょうか。 ひとまずコオロギには餌付いていますので、 せっかく小さな頃から育てるのならゆくゆくは人工飼料への移行も視野に入れたい所。 実は赤い方がメス、黄色い方がオスっぽいのでペア割もこっそりご用意しておきます。 シーズンオフにはほぼ全く出回らなくなるため是非この機会に。 |
スペングラーヤマガメ (ハイカラー・CB) Geoemyda spengleri |
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生まれて初めて出会ったこの未確認歩行物体こそスペングラーの最終理想形態! パステルあるいはハイポメラニスティックと呼んでも差し支えない究極の発色です、 お客様委託のスペングラーヤマガメが入荷しました。 私たちはこれまでに果たして何匹のスペングラーを目にしてきたのでしょうか。 日本には古くから輸入されてきており、モンホットと並び言わば茶色いカメの一員としてよく知られていますが、 本種の場合は形や行動の面白さから常に一定の人気を保ち続けてきました。 昔は本当に枯葉のような茶と黒のみで色付けされた個体が多く、 それ故美しさという点については別段気にされることもなかったのですが、 個体群の地域差なのか黄色や赤色が部分的に表れるタイプが確認されるや否や、 急激に彩り鮮やかな美個体を求める声が上がるようになってきています。 それに伴い現在では汚いとまで言われてしまうあのこげ茶は殆ど陰を潜めてしまい、 本種を取り巻く環境は随分と変わってしまいました。 しかしそうは言っても元々は所詮茶色いカメ、 スポット的に明るい色味が出たとしても基本から変わることはありませんとはっきり申し上げたい所なのですが、 この一匹の登場により昨日までの常識が大きく覆されることになりそうです。 カラフル、 スペングラーを語る上では絶対に使われるはずのなかった横文字がぴたりと当てはまるこの末恐ろしい個体は、 甲羅の地色が完全にオレンジへ変色したと思えば、 謎の透明感をもって薄さと濃さが入り混じる実に不思議なカラーリングに仕立てられています。 そして体の模様も破天荒なことこの上なく、 毒々しいまでの激しいコントラストにこちらの目がやられてしまいそう。 一体何処からこれほどの高いクオリティが引き出されたのでしょうか、 それは近頃出回るようになった綺麗なタイプを種親に、 繁殖に成功したブリーダーが隠し持っていた最後の一匹というのが答えです。 ハッチリングの時点で明らかに異質であったため秘かに育てていたそうですが、 殖やした本人ですら予想を上回る成長過程に恐くなって手放すことにしたとのこと。 全く冗談みたいな話ですがこの艶も色彩もまさにCBならでは、 野生で同じ素質を持つものに出会おうとすれば何十年探し続ければ許してもらえるのか想像も付きません。 念のため、店頭で飼育していた今年のベビーと比較してみたのですがこの肩身の狭いこと、 赤みがよくのって普通に立派な個体にもかかわらず何だか失礼で申し訳ないことをしてしまいました。 1匹のみですがこちらも販売しています。 それでは史上最強のスペングラーを目指し、この続きは是非お手元でお楽しみ下さい。 |
スペングラーヤマガメ (♂) Geoemyda spengleri |
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コンディション抜群の足取り軽やかな飼い込み個体! お客様委託のスペングラーヤマガメ・オスが入荷しました。 アジア圏には森林性の陸棲ミズガメが多く暮らしていますが、 水辺のカメが陸をメインに生活するようになったというレベルを遥かに超え、 更なる進化を遂げることに成功したのが本種を含むオナガヤマガメ属のグループです。 その特異性はカメの姿形を見ただけでも伝わってきますが、 何よりも特徴的なのはシャープな頭部には少々アンバランスな大きい両眼です。 この見開いた目は視認性に優れたものであるらしく、 標的との距離を測ることが他のカメに比べ容易に行えるそうです。 これにより動きの速い虫などを餌にすることができ、 より森での生活に適応しているのかもしれません。 よく見えても実際に捕まえられなければ意味がありませんが、 甲羅は薄く軽く作られていて四肢も長く伸びることから、 捕食のための素早い歩行を想定していると言えるでしょう。 ピョンピョン飛び跳ねるコオロギを撒けばスイッチオン、走るコオロギをダッシュで追いかけ、 ジャンプすればその行き先を目で追いかけ首を持ち上げます。 その素早い行動はとてもカメとは思えず時にトカゲのようだと形容されることも。 そのため動く餌への反応が異常に良いですが、この個体はちゃんと死餌にも慣らしていますので、 ピンセットでつまめばこの通り。 地面に置いても普通に食べ、他にはピンクマウスを刻んだものなども置き餌で普通に食べます。 とにかく餌に対する執着心が強い個体で、何かの拍子で配合飼料にも餌付きそうな勢い。 よく言われる夏場の対処としては、赤玉など土をメインにケージを作り、 サラッと爽やかな風が流れるようなセッティングをするとうまく越せるようです。 思い思いの飼育法でその生態を堪能して下さい。 |
スペングラーヤマガメ (♂) Geoemyda spengleri |
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まるでベビーから育て上げたようなほぼ完全無欠に近い仕上がりに迷わずあっぱれ! 秋の涼風を体に受けて今日も元気いっぱい走り回っています、 スペングラーヤマガメ・オスが入荷しました。 夏の風物詩と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。 花火、かき氷、海水浴、冷やし中華など、 パッと挙げるだけでその季節ならではのものがずらりと並びますが、 そこには四季の移り変わりを五感で味わう日本人特有の感性が潜んでいるような気がします。 爬虫類飼育の世界も元々は野生資源由来の趣味なので、 当然日本のみならず世界各国の気候や風土と密接に関わっている訳ですが、 このスペングラーはおおよそ夏季にしか流通することのないため、 これこそがカメ界における風物詩的存在と言えるのかもしれません。 ですがこの風物詩という言葉本来の意味から考えると、 前述の食べ物やレジャーを他の季節に楽しもうとしても真の味を引き出すことができず、 やはり夏だからこそという趣きが強くなってしまうのですが、 ことペット業界について言えば今や年中無休の休み無き状態ですから、 欲しいと思ったものがその瞬間に手に入るか否かが重要にすらなりつつあります。 店頭に直接出向きそこに並んだものを愛でる昔ながらの常識はまるで通用せず、 近頃ではお目当ての商品が並んでいる店頭から買い求めるという逆転現象が起きていますので、 我々の立場とすれば人々が欲しがる種類の生体を如何に並べられるかという所に気合いが入ります。 しかし時季外れの生き物を常時キープしておくのはそう簡単な話でもありませんので、 間違っても売れ残りなどと一蹴してしまうのではなく、 あえて残しておいた個体に込められた稀少性を感じ取って頂けると嬉しいです。 そこで今回ピックアップするのは、 今年に入ってから既にこの場でご紹介したベビーたちとほぼ同時期に入荷しながら、 サイズが異なっていたため酷暑が過ぎ去るまで大切に飼育していた秘蔵の一匹。 一目見た段階で全身の色乗りが良く、 初期状態の時点で既に動きも俊敏であったためさほど心配は要りませんでしたが、 コオロギへの反応も日を追う毎に良くなる一方で最近では手放しで管理できるようになりました。 やはり初めからぐたっとしたものを立ち上げ切るのは至難の業ですし、 いつ何時その恐怖が再び訪れるのかも分かりませんから、 スタート時点から元気なのに越したことはないのです。 360度見渡して欠損箇所を探しましたが恐らく前肢の爪欠け一本のみ、 甲羅表面のクリア層もきちんと維持された擦れすらも殆ど感じられない極上のクオリティ。 今後間違いなく流通量が目減りしていく中で、 小型種だからこそコンディションの良好な個体を一匹でも多く囲っていきたいものです。 |
スペングラーヤマガメ (♂) Geoemyda spengleri |
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濃いオスと薄いオス、どちらもトリートメント済みでのご紹介です。
昔とは比べ物にならないほど状態が良いです、スペングラーヤマガメ・オスが入荷しました。
先日のペアと一緒に入荷した2匹で、何気にバリエーションの豊富な色合いに拘ってキープしてみました。
1匹目は諸所に丁寧な色付けのなされた個体で、
レンガ色の甲羅には濃い朱色が浮き出ており、
四肢の鱗ひとつひとつの赤や首筋のライン、
嘴のレモン色など派手な彩色が魅力的。
一方2匹目の個体は全く正反対のカラーリングで、甲羅は地色から薄くそれは体の地色も同様で、
首筋のラインは途中で消失し最も色の抜けた両頬はほぼ白に近い肌色で、
目の上は青くなってしまうほど。
写真からもなんとなく伝わってくるような気がしますがどちらも非常にキビキビとした動きを見せており、
一昔前の本種のイメージとは打って変わってそれこそ別のカメかとも思える位です。
大変視力の高いこのカメは入荷直後から活きたコオロギを巧みに捕食していましたが、
段々世話をしていく内にピンクマウスにも齧りつくようになりました。
オナガヤマガメ属の洋書によれば本種は昆虫や肉類の他にも果実など幅広い食性を持つようですので、
ゆくゆくは人工飼料なども試してみて下さい。
スペングラーはメスに比べオスが神経質でいざ良い種親候補を探そうと思うとなかなか見つかりませんので、
気に入った個体がいましたらお早めにどうぞ。
オス1: 背甲 ・腹甲 |
スペングラーヤマガメ (♀) Geoemyda spengleri |
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人の話や本の世界でしかお目にかかることができなかった噂のペレットイーター!
日本在住数年の底力をまざまざと見せ付けるこれぞまさしく泣く子も黙る長期飼い込み、
スペングラーヤマガメ・メスが入荷しました。
ユーラシア大陸を中心としたアジア圏を主な分布域とするイシガメ科において、
陸棲傾向の強さをクローズアップした呼称にはハコガメとヤマガメといったものが知られています。
前者は腹の蝶番で甲羅の開閉ができることを箱に例えており、
ヌマガメ科やそれ以外にも似たような名前を持つ種が知られていますが、
後者にはバラエティ豊かな生態を有する仲間が多数混在しているものの、
中には例えばクサガメのようにノーマルないわゆるミズガメの範疇に収まるものも少なくありません。
しかし私たちにとってそれのイメージとはやはり、
ハコガメのように大地を軽快に走り回ってこそではないでしょうか。
本種はそんな中途半端さの一切を排除した、
ザ・ヤマガメと呼んでもおかしくはない特異な形質を多々備えており、
薄くシャープな形状を持つ甲羅や、
軽量なボディをスピーディに操る力強い四肢、
そして何よりも印象的なのは鋭い眼差しと発達した嘴が魅せる鳥のような顔付きです。
何処かキャラクターチックな、
まるで冗談みたいな造形を持つこのカメは何も悪ふざけでこのような姿をしている訳ではなく、
全ては棲息地の環境に特化し生き延びていくための手段であると言われています。
両目が顔の側面に位置するカメにとって、
左右の様子は見渡すことができても人間のように前方の視界を確保することは難しく、
静止物を対象とするのならまだしも素早く動き回る昆虫を捕食することを考えると、
嗅覚だけでは到底間に合わず動体視力や深視力といったものまで必要になってきます。
ものの本によるとスペングラーは目の前の獲物との距離感を把握する能力に優れており、
それに合わせて体の構造を進化させた動物のようです。
確かに飼育下では少なくとも輸入直後の個体で活きたコオロギやワームへの反応が抜群であるにも関わらず、
他のカメであればとっくに食べているであろう人工飼料には見向きもしないことが殆どで、
ただし海外の資料には皿に盛った何かしらのフードをもりもりと食べる様子が紹介されていたり、
国内でもピンセットからなら食べたというような話は時折持ち上がります。
今回はそんな前置きを全て否定するかの如く、
何事もなかったかのようにふやかしたリザードフードをもり食いするとんでもない個体がやって来ました。
目の前に振りかざす必要もなくただただ皿に盛る、
たったこれだけのことで餌を食べるのか食べないのかも分からない、
今までに嫌と言うほど味わってきた苦い思いも全て報われるような気がします。
従来の何となくペア飼い、何となく繁殖を狙うのだか狙わないのだか分からない風潮は忘れ、
普通のカメを普通に飼育する感覚で普通に楽しめる、全くもって普通ではない非常に貴重な一匹です。
ムービー |
スペングラーヤマガメ (即戦力・♀) Geoemyda spengleri |
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産卵経験ありの若い三匹は来春からブリーディングコロニーの仲間入り! スレや傷が殆どない選別個体で到着後のケアも完了済み、お客様委託のスペングラーヤマガメ・メスが入荷しました。 私たちの暮らすアジアにはイシガメやハコガメなどよく知られた水棲ガメの仲間が数多く棲息していますが、 このヤマガメという一群も地域を代表する存在と言えるでしょう。 そう呼ばれるものの中にも、 イシガメに毛の生えたような種類から本当に山中で生活していそうな陸棲傾向の強い種類まで、 そこには多様に分化した世界が広がりバラエティに富んだ生態を味わうことができます。 そんな風にして色々な姿のカメを楽しめるのは結構なことですが、 せっかくヤマガメと呼ばれているぐらいだから主に陸上で活動する姿を観察したい、 そう考える方も少なくないと思います。 ここに登場したスペングラーは、 森林を走り回って生き延びることに最も特化したヤマガメと言っても過言ではありません。 もちろん辺りをうろつく位のことは他のヤマガメでもできるのが当たり前、 本種は餌として豊富に潜在する昆虫類などを巧みに追い回し、 対等に闘うことのできる並外れた高い戦闘力を有しています。 小型で薄い軽量の甲羅、 小振りな体格の割りに充実した四肢の発達具合、 そして何よりも優れているのは肝心の獲物を捉えて逃がさぬための鍛え抜かれた視力、 これらの特徴をひとつひとつ紐解いていけば、 自ずとこのカメが野生で行ってきた営みへの理解が一層深まることでしょう。 このように見かけの風貌のみならず行動にまで奇抜な要素が練り込まれている、 その珍しさに我々はぐいぐいと引き込まれてしまうのです。 今回ご紹介するのは10cmを超えたスペングラーにしては大型の個体で、 輸入された中から初期状態の整ったものだけを選び抜き、 最低でも1ヶ月以上のトリートメントを済ませコンディションの落ち着いた三匹のメス。 見た目が綺麗で餌もよく食べるというのは必須条件、 更なる付加価値として産卵を行えるまでに母体が仕上がっているということが挙げられます。 元から産卵数が非常に少ないスペングラーはメスを数多く持っていないと生産率が高まりません、 既にペアやコロニーをお持ちであればこのメスを足していくだけで成果がぐいぐい上がることでしょう。 委託主は残念なことにオスを落としてしまったらしく、後に残ったのはぷりぷりのメスばかり。 個体群の違いでしょうか、昔見かけた地味な印象はなく赤みの強い美人揃いというのも嬉しいです。 来シーズンまでに新しい環境へ慣らせばあとはオスに交尾をさせるだけ、 どうか無念を晴らすべく遺志を受け継いで下さい。 |
スペングラーヤマガメ (ホワイト・♀) Geoemyda spengleri |
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赤でも黄色でもない、白いスペングラー! 実にすっきりさっぱりとした風貌からは神々しいオーラすら発せられています、 ホワイトタイプのスペングラーヤマガメ・メスが入荷しました。 カメの世界で鳥顔コンテストを開催すれば、このカメが優勝することは間違いありません。 いくら爬虫類と鳥類が近い関係にあるとは言え、キリッと鋭い目付き、顕著に発達した嘴、 あとは翼が生えでもしたら今にも飛び立ちそうな勢いです。 では他種に無いこの特異な形質を持つ理由は何処にあるのでしょうか。 某寓話および某童謡のお陰で、 カメという生き物はのろまでマイペースという非常にゆったりとしたイメージが定着してしまいましたが、 そのレッテルを払拭しようとひとり頑張っているのがまさにこのスペングラーです。 足が速いというだけなら他にいくらでも代わりはいるのでしょうが、 見つけた獲物をダッシュで仕留めるという芸当はおよそ一般に認知されたカメの行動レベルを逸脱しているでしょう。 小柄で軽量なボディから繰り出されるスピードと、鎌首を持ち上げて辺りを見回す抜群の視力が、 その離れ業を可能にしているようです。 本種を含むオナガヤマガメ属を取り上げた洋書では、スペングラーが如何にして餌を見つけ捕らえるのか、 その視界の広さに注目した興味深い研究結果も発表されています。 そんな並外れた運動神経と行動の面白さから相変わらず人気を保ち続けていますが、 これまで数多くの個体が輸入されてきた中で色味が良いとされるのは、 大抵が元々の茶褐色を生かしたレッド、オレンジ、イエローなどが強く発色したタイプばかりでした。 しかし今回ピックアップされたのは意外と見かける機会のなかった肌の色が色抜けした一匹。 他のミズガメでは受けの良いお馴染みのパターンでも、 どぎついカラーリングばかりを求めていたスペングラーにおいてはどこか新鮮で、 かなり変わった雰囲気を醸しています。 四肢を覆う鱗の隙間がまるで透き通っているかのような錯覚を与え、 喉の下を裏返せばとても温かでミルキーな白色がお出迎え。 小型種だけに複数匹を飼育するスタイルが主流ですから、 個体毎にオリジナリティがあった方が良いに決まっています。 腹甲の一部に剥離跡がありますが、既に古傷のようです。 早速コオロギをピンセットから食べてくれたので特に心配はありません、貴方のコロニーに華を添えて下さい。 |
スペングラーヤマガメ (Pr) Geoemyda spengleri |
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各甲板の隙間より迸る透明感が抜群の状態を物語る是が非でも繁殖に漕ぎ着けたいヤングペア! 酉年一発目のご案内はとびっきりの鳥顔で有名なこんなカメからおめでたくスタート、 スペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。 もはやアジアンタートルの一種に数えるのが申し訳無く感じられるほど、 その特異な容姿から根強いファンを掴んで離さない往年の銘種、スペングラー。 しばしばトカゲのようだと形容される所以はやはり視力の高さでしょうか、 時にカメを見て賢そうだと感じられるケースには大概目の良さが関連しており、 周りを見渡し自分が今何処で何をしているのかを理解することにより、 それが行動に表れ如何にも頭が良さそうな雰囲気を醸し出すと言った具合です。 じっと動かず首だけを伸ばして辺りの様子を伺ったり、 目で追うと表現される活きた虫を捕らえる様などもまたお見事、 並の種類にはなかなか真似できない特殊能力のひとつひとつに私たちはいつも驚かされてきました。 そうした動きの面白さなどが高く評価されいつの時代も一定の人気を博していますが、 残念なことに野生個体の流通量は年々激減する一方で、 あいにく産卵数の少ない量産に向かないタイプのカメであるが故に、 仮にブリードが進んだとしても安定的な供給が見込める気配も無く、 時折まとまって輸入されるチャンスを的確に狙う他には、 こうして飼い込み個体の放出に頼らざるを得ない状況が続いているのです。 今回やって来たのは数年前よりコツコツと育てられ偶然にも雌雄が揃ってしまった長期飼い込みの二匹、 あまり見たくは無いけれど見慣れてしまったあのくたびれた雰囲気を微塵も漂わせず、 何を説明するまでも無くフレッシュな成長線が全てを物語る健康優良なヤングアダルトです。 悲しいかな小さくコンパクトにまとめられるこのサイズ感が災いし、 心身共にダメージを負って来日することの多い種類なのですが、 一度立ち上がってしまえば頑丈そのもの、 前述の通りカメ離れした機敏な動きで素早く走り回ります。 オスは頬の肉が透けて見えるほど妙に色白なタイプ、 対するメスはビビットな赤い斑点が目立つ色黒なタイプ、 並べておくとふたつの味が楽しめまた見分けるのも容易です。 焦らずじっくり育て上げた後はその若さを生かし末永くブリーディングにお役立て下さい。 |
スペングラーヤマガメ (♂・♀) Geoemyda spengleri |
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過去最高と思しき着状態に喜びと現実とが交錯するあの頃の儚さを払拭したいヤングアダルト! 粗末に扱っている場合ではないという人々の思いがチラつくところが妙にリアルな有難き野生個体、 スペングラーヤマガメが入荷しました。 真面目に数えればかれこれ十年やそこらでは済まされないであろう、 初夏の風物詩として律儀にも毎年欠かさず私たちの前に顔を見せてくれている、 鳥顔の陸棲種として絶対的な支持を集め続ける今も昔も大人気のスペングラー。 何の説明を付け加える訳でもなく一目見ただけで全てが理解できるその説得力、 こんなに面白い姿をしたカメがちょっと手を伸ばせば届きそうなお隣の国に棲んでいる、 たったそれだけのことで日本中のタートルフリークたちを賑わすには十分過ぎますし、 実際にそれが長きに渡りペットとして機能していることがあらゆる事実を証明していると思います。 アジアンタートルクライシスという標語が広まり始めて久しい今日ですが、 幸いにも愛好家による国内繁殖の成功事例は少しずつ増えてきたようで、 しかしながら野生資源にいつまで頼ることができるのか先行きは不透明なままですから、 何とも複雑な思いですがこうして漂着した一匹一匹を大切にケアできればと思う次第です。 今回やって来たのはまとまって輸入された中でもかなり神経を使って選抜した、 ダメージが殆どなく彩りまで添えられたぷりっぷりの若い男女たち。 あまり暑さに強くないことになっているのは無視できない要素であり、 それが分かっていながら何故本格的な夏が訪れる直前に、 そんな恨み節を何度口走ったのか今となっては数え切れないほどですが、 あの当時繰り返されていた悲劇は輸送状態の改善により概ねクリアできたのではと、 こうしてピンピンしたこんな個体たちを見ているとつくづく思い知らされます。 早くも人工飼料へ興味を示していることは軽く聞き流して下さって構いませんが、 少なくとも活きたコオロギに対しては同じく活き活きとした眼差しで立ち向かい、 餌食いから肉付きまで何もかもが整い過ぎた色々な意味で即戦力の四匹。 写真では便宜上あたかもペアセットで販売しているかのような撮り方をしましたが、 これらについては全てバラで選んで頂いても大丈夫ですから、 新規導入からコロニーの増強まで幅広くお役立て下さい。 |
スペングラーヤマガメ (ハイカラー・Pr) Geoemyda spengleri |
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ハイレッドなオスとハイイエローなメスが手の平でタッグを組んだ子孫誕生が待ち遠しい極美ペア! 餌食いも著しく良好で動きのキレや体重に何ら隙を見せないお値段以上な最良の選択肢、 スペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。 しばしばカメの世界においてはまるで鳥のようだと形容されるように、 ギョロっとひん剥いた両眼や鋭い嘴の目立つ表情が如何にもそれらしく、 何ともミズガメらしくない種類として昔から人気の高いスペングラー。 陸棲傾向の強い水棲ガメというジャンルは意外と幅広く、 本種に限らず他にもそれに当てはまるものがいない訳ではありませんが、 最大の特徴として知られる視力の高さや、 それに依存していることを示す活きた昆虫類への反応の良さを見せ付けられると、 ただのカメでは味わえない独特の世界観がそこに広がっていることがよく分かります。 スピーディに動き回れるよう改造されたかのように甲羅自体も軽く作られており、 四肢は長く可動域も広いことから悪路走破性にも優れていて、 なるほど確かにひとつのコンセプトに向かって体全体が設計されている様子。 こんなに面白味に溢れた姿を見せ付けられればときめかずにはいられない、 しかしながら何故毎年恒例であるかのようにワイルドが輸入されているのか分からないほど、 最近では現地での棲息数も如実に減少していると聞きますが、 大きな価格高騰もなくこうして手にすることができるのは本当に不思議です。 今回やって来たのは集団の中でも明らかに優れたカラーリングを持ち、 幸いなことに初期状態も良好であった食指をそそられずにはいられない素敵過ぎるペア。 オスは背甲に火の粉が散るほど激しい赤味に覆われ、 その横顔は不自然なほどに白く色抜けするなど随所にグレードの高さが光ります。 対するメスは黄色だとはっきり断言できるこれまた綺麗な甲羅を持ち、 肉付きも良く今にも健康な卵を産み落としそうな勢いです。 念のため雌雄どちらにも活きたコオロギを与え、 カメラを向けても平気だったのでその様子を写真に収めてみました。 この二匹が授かるベビーの美しさが今から楽しみです。 |
スペングラーヤマガメ (Pr) Geoemyda spengleri |
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久しぶりにこの顔を見ればおかえりなさいと胸の奥でそっと呟きたくなる元祖スペングラー! 別段彩り豊かではありませんが俗に鳥顔と称されるギョロ目が何故か懐かしいオリジナルの方、 スペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。 その衝撃たるやまだ皆さんの記憶の中には鮮明に残っているであろう海南島産の地域個体群、 通称ハイナンスペングラーは我が国のカメ業界にとても大きな爪痕を残しましたが、 それはこの数年間カメの世界にはホットなニュースが乏しかったことや、 そもそもこのスペングラーなるカメ自体に潜在的な人気が宿っていて、 既に素晴らしいキャラクターである上に更なるオプションが付け加えられたため、 従来のファンはおろか新たな層までもが注目せざるを得ない状況になったのがその答えです。 しかしながらその稀少性からどうしても並のスペングラーより高価になってしまうこと、 そして既に構築されたコロニーに対しては増強メンバーとして迎え入れ辛いこと、 或いはハイナンのお陰で目覚めてしまった人が異なるタイプを求める逆転現象が起きていることなどから、 表現に語弊があるかもしれませんがかつて普通だった方にも再びスポットが当てられています。 不思議とカラフルなように見えたハイナンに比べ決して派手ではありませんが、 そもそもこんな面白い姿かたちをしたカメが他にいないため、 シルエットそのものに飾り気が感じられる事実が世間で再認識されたような気がして、 改めてカメ自身が持つ底力の凄さに感心させられるばかりです。 今回やって来たのは梅雨時のベストタイミングで来日したほぼアダルトサイズのペアで、 年々パッキングおよびシッピング技術が向上しているお陰で初期状態は申し分無く、 明らかにスタートダッシュが切り易くなっているように思います。 昔からよくカメよりもむしろトカゲを飼うようだと例えられていましたが、 今やそのトカゲもすっかり世の中に浸透した感があって、 頭の中でカメのような姿をしたトカゲだと置き換えればその生態をよりイメージし易くなるかもしれません。 ざっくり言うと少々ぶかぶかなぐらいのケージで閉じ込められている雰囲気をなるべく排除し、 居心地の良さに加え餌もまた目で追わせるような与え方を意識する、 少なくとも導入時にはこれらのポイントを押さえて頂き、 より細かな部分はお問い合わせの際にじっくりとお話しします。 (メスを触診したところ、もしかしたら持ち腹かもしれません) |
スペングラーヤマガメ (Pr) Geoemyda spengleri |
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毎回ギリギリでなんとか来てます。スペングラーのペアが入荷しました。ただ、入荷ごとに確実に 価格が上がっています。その代わりに最近は状態の良い個体ばかりで選ぶのにもいい意味で一苦労と いった感じです。基本的にキズが少なく、餌もガツガツ食べてくれます。さらには色まで鮮やかに。 持ってみてもズッシリ重く、昔ながらの本種の印象は全く当てはまりません。今回はハイポっぽい色の 薄めの個体と、オレンジを通り越して手足が緋色に染まった美しい個体の2ペアです。ポツポツと 国産CBの話も聞こえてきます。本当にこなくなる前に安定したCB個体の供給が望まれますね。 |
スペングラーヤマガメ (Pr) Geoemyda spengleri |
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その姿はもはや鳥の形相、実に変わったカメです。 追加でまたやってきましたのでご紹介します、 スペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。 昔のスーパー戦隊シリーズにこんな感じの顔をしたのがあったような気がしますが、 全てのカメを見渡しても爬虫類というより鳥類に近い印象を与えるのはこのカメぐらいかもしれません。 鋭い目つきで獲物を的確に捕える姿はまさに狩りをしているかのようで、 特にオスの思いきりひんむいた眼力は小さい体ながらも大きな迫力を感じます。 甲羅は暖色系の油絵具を何度も重ね塗りしたような実に奥行きのあるカラーリングをしていて、 どうしても写真で伝えきれないのが残念ですが所々に朱色が浮き出ている部分も見逃せません。 オスは平均点以上のスタンダードな色合いですが、 メスは目の後ろにラインが走り 眉間と口先にもベッタリ黄色がのっていて これはスペングラーとしてはなかなか珍しいと思います。 最近では甲欠けなどのない個体もちゃんと来るようになって、このペアもワイルドとしては満足のピカピカ具合。 状態もよく安心でオススメのペアです。 |
スペングラーヤマガメ (Pr) Geoemyda spengleri |
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アジア産のみならず陸棲のミズガメ全体を見渡してもこれほど変わった種も珍しいでしょう。
”森林棲小型戦闘機”とでも呼びたくなる特異な風貌が人気です、スペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。
似ていると言えばヒラセガメなどが近いのかもしれません、
しかしあのような重々しい迫力はこのカメからは一切感じられません。
速く走る為に身につけなければならなかったその装備の数々。
薄く平たい甲羅やそこからはみ出したアンバランスにも見える不気味な長い四肢からはそのスピード感が、
動体視力に優れた両眼と素早く突き出すのに適した鋭利な口先からは力強さが存分に伝わってきます。
今回は大小2組のペアがやってきましたが、
特に小さな方は目の後ろを細いラインが走りスペングラーらしいコテコテの色彩を呈し、
オスは眉間と嘴にレモンイエローがベッタリとのり幾分豪華。
大のペアもちょっと変わっていて、
オスはスッキリと色抜けしたような淡い感じで、
反対にメスは鱗のひとつひとつにレンガ色が染み出しています。
店頭では森林を吹き抜ける爽やかな風をイメージして簡単な扇風機を設置し梅雨のジトジトに負けないようにしています。
早速コオロギを撒いたら上手に捕えて食べてくれました、人気種なのでお早めにどうぞ。
大ペア: オス・ メス・ 背甲・ 腹甲 小ペア: オス・ メス・ 背甲・ 腹甲 |
スペングラーヤマガメ (♂・♀) Geoemyda spengleri |
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コンディションにもカラーリングにも言うことなし、超がつくほどの当たり年です!
これまた各々特徴の良く出た最高の個体が揃いました、スペングラーヤマガメの入荷です。
毎年初夏になると姿を見かけるベトナムのヤマガメ。山間部に棲息するため暑さに弱い一面があり、
そんなカメなのに猛暑の手前にシーズンを迎えるものですから今まで導入を躊躇っていた方もいらっしゃると思います。
今回やってきたのはその頃に輸入され今日までトリートメントを受けた万全の3匹。
年々初期状態の整った個体が増えていく状況でひと夏越えているというのは嬉しいポイントです。
そして既にお気付きかとは思いますが3匹がそれぞれ全く異なる形質を持っており、
オスは赤レンガ仕様の燃え上がる甲羅とその火の粉が飛び散ったような体の鱗が、
メス1はオレンジをベースにモザイクアートを連想させる朱色の細かい模様が、
メス2はすっきり透き通った肌色に全体を引き締めるキールラインが、
キャラクターを際立たせ文字通り三者三様です。
価格は個体別に出しましたがペア、もしくはトリオでのご相談大歓迎です。
季節外れの入荷はこのカメに関してはメリットばかりです、この機会にご検討下さい。
オス: 背甲 ・腹甲 メス1: 背甲 ・腹甲 メス2: 背甲 ・腹甲 |
スペングラーヤマガメ (♂・♀) Geoemyda spengleri |
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大ハーレムのスーパー繁殖セット!
一夫多妻の飼い込み個体です、お客様委託のスペングラーヤマガメが入荷しました。
今回やってきたのはオス1匹とメス5匹の合計6匹。
この狙いはご想像の通り、両手でも持ち切れないほど沢山のお嫁さんを相手に、
1匹のオスにはしゃかりき頑張ってもらおうという繁殖計画の下に集められた種親候補です。
最近はワイルドでも状態の良い個体がより多く見られるようになってきたこともあり、
実際に国内CB誕生の話もちらほら聞かれていますから、
ペアもしくはよりメスを多く組み合わせる導入法も昔と比べて随分現実的になってきているでしょう。
鋭い眼差しは見せかけではなく実際の視力は獲物との距離を測るのに特化していて、
捉えた標的を素早く仕留めるカメ離れした軽快な身のこなしなど、
餌を与える度に特殊なカメだと実感させられます。
落ち葉に擬態したギザギザの甲羅も単純に格好良いフォルムで惹きつけられますし、
また小型種ということもあり昔からの人気者です。
価格はバラ売りですがペア、
もしくはメスを更に増やした組み合わせ大歓迎ですので割引を用意してお待ちしております。
オス: 背甲 ・腹甲 メス1: 背甲 ・腹甲 メス2: 背甲 ・腹甲 メス3: 背甲 ・腹甲 メス4: 背甲 ・腹甲 メス5: 背甲 ・腹甲 |
スペングラーヤマガメ (♂・Pr) Geoemyda spengleri |
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この季節にやって来るのがベスト!
初夏の風物詩もこれで卒業です、スペングラーヤマガメが入荷しました。
ヤマガメと言えばアジア圏を代表するミズガメのグループですが、
一口にそう言っても多様な種類がいるためあながち一括りにもできません。
中には日本のクサガメのような生活をしているものにもヤマガメの名が付いたりしていますが、
やはり我々の頭に思い浮かぶイメージはまず絶対に森林棲、
陸棲傾向が強く水に依存し過ぎることもなく軽快に歩き回るあの姿。
そしてそのような暮らしをしている仲間の中で、
最も突飛な風貌を持つのは何と言ってもこのスペングラーです。
ギョロっとひん剥いた両目は見た目通り視力に長けており、軽さを重視した薄造りの甲羅を背負い、
スラっと長くかつパワフルな四肢で狙った獲物に素早く襲い掛かります。
目的に対して実に忠実な体のつくりにはただただ感心させられるばかりで、
これだけ気合いの入った様には魅力を感じずにいられません。
そして今回届いた5匹は嬉しいことにオス多めの組み合わせで、
中には燃え上がるファイアパターンの大変鮮やかな個体もおり余計に興奮させます。
山間部の涼しい気候を好むため暑さにはあまり強くありませんが、
何故かいつも輸入されてくる時期は海開きに近いタイミングで、
これから暑くなるのにどうすればと考えさせられたものですが今年はその心配もありません。
綺麗なオスは縁甲板が1枚多いですが良色なので単品で、
あとは2ペア組みましたのでお好きな個体をお選び下さい。
オス:背甲 ・腹甲 ペアA:背甲 ・腹甲 ペアB:背甲 ・腹甲 |
スペングラーヤマガメ (Pr) Geoemyda spengleri |
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今年は当たり年でしょうか、選べる今がチャンス!
色味が強いのもそうですがそれ以上に嬉しいピカピカのツヤツヤです、スペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。
当店にも夏に一度いい個体が何匹か入荷しましたがまたまた来てしまいました。
それも前回と同等かそれ以上とも思わせてくれる質の高い個体ばかりです。
自然に育ったフォルムや均等に出た成長線を見る限りでは当然ワイルドだと思うのですが、
背甲・腹甲のどちらを見ても今までにない程スレが少なく、
まるでCBを極めてナチュラルに育て上げたような不思議な感覚です。
アジアの陸棲ミズガメの中でも異彩を放つ存在で、
キリッと開いた両眼は捕食物の素早い動きや距離感を察知するのに優れており、
それを証明するかのようにコオロギを撒くと瞬時に活性を高め巧みに食らいつきます。
ここ最近では夢にまで見た本種の繁殖も国内で成功し始めているようで、
今までなんとなくペアを揃えて飼っていた現実もこれからより有意義なものへと変わっていくことでしょう。
もちろん普通に飼育するだけでも満足度の高い優良個体ばかりです。
オス1: 背甲 ・腹甲 オス2: 背甲 ・腹甲 メス1: 背甲 ・腹甲 メス2: 背甲 ・腹甲 |
スペングラーヤマガメ (海南島産・♂) Geoemyda spengleri |
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十年に一度、いやそれ以上の出来事かもしれないカメ界の歴史に残る衝撃のサプライズ! このご時世に新たな発見と出会えたことに心から感謝の意を表したい、 海南島産のスペングラーヤマガメ・オスが入荷しました。 私たちにとっては隣国とその周辺に暮らすどちらかと言えば馴染みのあったカメ、 しかしながら世界的に見れば娯楽的にも学術的にも大変稀少価値の高いカメ、 それがこのスペングラーヤマガメ。 イシガメ科の最小種であることは昔から見慣れていれば薄々お気付きかと存じますが、 そんなことよりもまずその形態の面白さ、 時にトカゲのようだと形容される行動や食性に他所で培った常識は通用せず、 本種に特化した飼育スキルを以って立ち向かわなければならなかったことが、 お互いにとって喜びと悲しみの交錯を生み出してしまったのでした。 この数年間を遡れば明らかに野生資源を浪費していた事実は否定できず、 毎年もれなく入手困難になることへの警鐘を鳴らされ続け、 一方では飼育技術の向上と繁殖成功への取り組みが進められながらも、 やはり圧倒的な需要量には太刀打ちできず着実に幻へと近付きつつあります。 見た目の面白さから良くも悪くも人々の興味を惹いたお陰で、 実は野生での生態が研究される前から飼育下での情報が豊富に揃っていたのですが、 今後はこれまでに積み上げられた経験則に基づく質の高い飼育が実践されることを切に願うばかりです。 今回やって来たのは明確な亜種や個体群が認められていなかったはずのスペングラーから、 一目見て明らかに違いの分かる列島震撼のニュータイプ。 目の玉はお約束の鳥顔では無くウルウルとした黒目で、 頭頂部に見慣れぬ網目模様が描かれたかと思いきや、 オスの側頭部は白く、 メスのそれは薄いピンクへと色付き易い傾向が見られるようで、 これまで見慣れた本種とは明らかに異なる形質の数々に驚きを隠せません。 しかも着状態が極めて良好なこの個体は早速ピンセットからコオロギを捕食したかと思えば、 巷で話題のグラブパイにまで貪欲に餌付いてしまうなどのハイスペックぶりに、 もうこれ以上の褒め言葉は必要無いでしょう。 最優先すべきはとにかく健康状態一本でしたが、 せっかくのハイナンのご登場に際し彩り豊かな個体をセレクトしてみました。 従来のタイプとははっきりと区別して系統維持に努めたい、 稀少価値の高さは折り紙付きの新時代のスペングラーです。 |
スペングラーヤマガメ (海南島産・♀) Geoemyda spengleri |
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餌食い抜群な上に早くも産卵まで経験してしまった何もかもが準備万端なリアル即戦力! これまたいついなくなるのかさっぱり分かりませんので集められるだけ集めておきたい、 海南島産のスペングラーヤマガメ・メスが入荷しました。 ここ十年におけるカメ界のビッグニュースはほんの数えるほどしか無く、 と言うのも種類の母数がヘビやトカゲなどに比べてずっと少ないため、 年を追う毎にどうしても新鮮味に欠けてしまう弱点を抱えており、 更に追い打ちを掛けるかの如く世界中が慢性的なカメ不足に悩まされているため、 ペットとして流通する個体が減少し続けているからです。 かつて雑誌の定番である新着情報のコーナーを賑わせていたカメたちが、 近頃ではやはりヘビやトカゲらにその座を奪われており、 若者の目が向かなくなったと言われてしまうのも無理は無いのかもしれませんが、 そんなネガティブな雰囲気が蔓延したところへ光が差したように登場したのは、 今まで散々見慣れていたはずのあいつとは一味も二味も違った魅力を備える、 ニュータイプのスペングラーだったのでした。 ある意味諦められていたと言っても間違いではありませんし、 カメと言う生き物に対してフレッシュさを期待していなかったところへ彗星のように現れたのですから、 我々の驚きは平常の倍増し、いや倍以上のインパクトに思わずひっくり返りそうになったのです。 今回やって来たのは巷で話題沸騰中のハイナンスペングラーと呼ばれる、 色合いが明らかに異なることでマニアを騒がせたあのタイプのアダルトメス。 端的に言えば黒々とした瞳と白く色抜けした頬、 この二点を見ただけでも絶妙な違和感が体中を駆け巡り、 今世紀最大の新発見とでも言うべき喜びが湧き上がります。 更に嬉しかったのは輸出時のパッキングに相当気を遣われていたらしく、 国内へ到着した個体の多くが最高のコンディションであったことで、 これまでのか弱いイメージを払拭してくれたのも大きな収穫でした。 餌は主にコオロギを与えていますが刻んだマウスも自らすすんで食べ、 量は与えていませんが焦らず慣らせば十分過ぎる体力を備えるのも時間の問題でしょう。 そして何より店内で有精卵を産んでしまったため、 一刻も早く本当に役に立つところへお届けせねばと思う次第です。 何とかハイナンを国内で維持すべくブリーディングにも果敢に挑戦して下さい。 |
スペングラーヤマガメ (海南島産) Geoemyda spengleri |
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クリスマスも迫るこのタイミングで最高の出会いを演出する帰って来たハイナンスペングラー!
最上級の勿体無さを一身に背負い前オーナーの無念を晴らすべく集結したまさに大放出祭、
海南島産のスペングラーヤマガメが入荷しました。
実にこの数年間、ホビーにおける水棲ガメの世界は本当に暗い話題ばかりで、
何がいなくなっただとか何が高騰しているだとか、
世の中のマニアがマイナス思考に陥らざるを得ないムードが漂いっ放しで、
パッと目の前が明るくなるようなニュースに飢えていたように思います。
スペングラー自体はかつて夏の風物詩などと称されていたほど、
昔からのファンにとっては色々な意味で散々見慣れたカメのひとつでしたが、
本種もまたその他アジアンタートルの例に漏れず流通量は減少の一途を辿り、
いよいよシーズンを問わず目にする機会が少なくなっていました。
当たり前のようにいたものがいなくなり心にぽっかりと穴が空いたような心持ちでしたが、
そんなところへ突如飛来したまさかのニュータイプ、
平成もいいよいよ二十数年が経とうと言うこの時代において、
未だかつて見たことの無い新たな刺客が登場するなど一体誰が想像したでしょうか。
その珍しさ故に従来のスペングラーの水準では考えられない、
比較すればどうしても高値に感じられる相場につい慄いてしまったのも束の間、
明らかに形質の異なる外観と妙に健康そうな着状態に、
有無を言わさず納得させられてしまったのは私だけでは無いはずです。
今回やって来たのはその年の流行語大賞を受賞せんばかりに世間をワッと騒がせた噂のハイナンスペングラーより、
若い個体を中心にブリーディングまで視野に入れてコツコツと育てられていた、
愛好家秘蔵のコロニーがまさかまさかの放出品にて一挙大公開。
ネームバリュー以上に入手する上で最も気になる初期状態、
この問題が全てクリアになっていると言うだけでその付加価値は計り知れず、
顔面蒼白に仕上がったとてもイシガメの仲間とは思えぬ奇抜な表情や、
撮影中にもかかわらず獲物を狙うような鋭い眼差し、
順風満帆な暮らしぶりが窺える軽やかに伸びたフレッシュな成長線などなど、
コンディションの良さはお墨付きと言った様子がビジュアルからバッチリ伝わって来ます。
オスはシングルにて、オスCにのみ多甲板があり、
メスは単品のためお好きなオスと組み合わせたペアにて販売したいと思います。
オスA(A) ・背甲 ・腹甲 オスB(B) ・背甲 ・腹甲 オスC(C) ・背甲 ・腹甲 メス(A) ・背甲 ・腹甲 |
スペングラーヤマガメ (海南島産・Pr) Geoemyda spengleri |
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先日の衝撃も冷めやらぬ絶妙なタイミングでコンディション抜群のおかわり分が再来日! 色や模様も然ることながらあまりの活きの良さに今までの苦労は何だったのかと拍子抜けするほどの、 海南島産のスペングラーヤマガメ・ペアが入荷しました。 カタカナで表記すればハイナン島、 これまでハナガメやヨツメイシガメなど他の種類は分布が確認されており、 それらに何かしらの面白味が変異として表れることがまことしやかに囁かれていましたが、 この平成の世の中、お隣中国のとある離島にこれほどのロマンが隠されていたとは、 まだまだカメの世界も奥が深いものだと改めて感心させられる出来事でした。 本種は今日までに我々が散々弄んでしまったアジアヤマガメの一種で、 いわゆる夏の風物詩とでも申しましょうか、 初夏になると雌雄揃って都合良く輸入されて来るのがいつしかお約束となり、 初期状態の良し悪しもあって多くの愛好家が苦楽を味わった、 色々な意味で本当に思い出深いカメでした。 近頃は長年の無理がたたったかのように途端に流通量が激減してしまい、 遂にスペングラーの時代も終わってしまったのかと思われた矢先、 まるで新種が発見されたかと思しき強烈なインパクトを背負いながら登場したのは、 私たちが今まで見たことも無かった大変お美しい姿だったのです。 今回やって来たのは噂のハイナンスペングラー待望の続便より、 かなり早い段階でピックアップすることができた彩り豊かな豪華メンバーの面々。 初登場を盛大に飾るや否や早々に次のおかわりが期待され、 それは何も従来のスペングラーの代わりと言った単純な意味では無く、 もっと前向きな現代のカメ界にあるまじきニューフェイスを歓迎するものでした。 いよいよはっきりと判明して来た顔の配色の雌雄差や、 そもそも旧スペングラーと比べて目の色が異なるなど、 亜種や別種レベルで完全に区別して繁殖に臨むことが必要と思われます。 甲羅の傷や爪欠けなどもほぼ見当たらない最高のクオリティに、 色味の良さまで加われば向かうところ敵無し、 赤味の強い個体などはもはや蛍光色を塗りたくられたような輝きを放ち、 また前回までは殆ど見かけなかったモッシーな雰囲気のタイプもなかなか乙な雰囲気です。 空輸時のパッキングにも相当気を遣われていたらしく、 心身共にダメージの無いフレッシュな個体をお届けします。 |
ヒラタヤマガメ (M) Heosemys depressa |
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アジアヤマガメ属の最終兵器が久方ぶりのお目見え! 一切の飾り気も無いこの風貌にはアジアを愛して止まない人々の夢とロマンが詰まっています、ヒラタヤマガメが入荷しました。 イシガメと聞けばこんな像、ハコガメと聞けばあんな像、それぞれ名前からある程度の姿形を思い浮かべることができ、 それが和名の存在意義ともなっているのだと思いますが、ヤマガメと聞いて皆さんはどのようなカメを想像するのでしょうか。 ハコガメの親戚という雰囲気の陸棲傾向が強いタイプか、もしくはイシガメにも似た泳ぎも達者なタイプか、 蓋を開けてみると様々な生活スタイルを持った種類が混在しているグループだということが分かります。 ヤマガメという言葉を素直に捉えればやはり前者が分かりやすく、 混乱を招く原因は後者も同じ名前で呼ばれていることにあるのでしょう。 しかしそうだとすれば本当に山の中で暮らしているようなカメとは一体何なのか、その正体が気になります。 Heosemys属でまとめられているオオヤマガメ、近年ではヒジリガメも本属にまとめられるという説もあり、 この両種は昔から結構歩くのではないかという考えが主流でしたが、結局は水への依存度が高いことが分かりました。 確かにあの巨体をもってあの四肢ではずっと支え続けるのは困難でしょう。 そうすると残るのはトゲヤマガメとこのヒラタヤマガメです。 トゲヤマは奇抜なスタイルと赤味を帯びる体色からユニークさでは事欠きませんが、 我々が求めているのは真の強さや逞しさであって、決して万人受けしようと隙を見せてはならないのです。 そういった意味を踏まえれば、 本種がトゲヤマをはじめどのヤマガメよりも最もヤマガメらしさを追求しているというのは、 自ずと分かってくることでしょう。 成体の姿を見ずしてそのことを理解しようとするのは非常に困難ですが、 手の平に収まるこの姿を見て内に秘めたパワーを少しでも感じ取ることができれば、 その時既に貴方はデプレッサの魅力に取り憑かれてしまったと言っても過言ではありません。 そして野心に満ちたこの表情や筋骨隆々としたこの体躯を見ただけで、 バックに広がるミャンマー奥地の情景を脳内で再現することができれば、あとは手元に出迎えるのみです。 甲板に一箇所穴が空けられた個体はB品扱いの特価にて、 積年の思いを今こそ現実に叶えて下さい。 |
ヒラタヤマガメ (ライトカラー) Heosemys depressa |
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別格の神々しさをその身より解き放つシャンパンゴールドの極美個体!
珍しいと言われながらもある程度の個体数を見てきただけに改めてこのクオリティを高く評価します、
ヒラタヤマガメが入荷しました。
ミャンマーは南西部、ベンガル湾に沿うように連なるアラカン山脈に固有分布する、
世界的に見ても棲息域および棲息数が非常に限られたアジアが誇る超稀少種。
新種としての記載は1875年と意外にも古く、
しかしながらその後の調査で野生個体がごく少数しか確認できなかったため、
一時は絶滅したのではとも囁かれていましたが、
百年以上の時を経て1990年代にペット市場において発見された個体を元に再記載されたという波乱万丈の歴史を辿って来ました。
IUCNのレッドリストにおいても絶滅寸前と最悪の評価を受け、
数年前より国を挙げてヒラタヤマガメの保護保全に全力で取り組んでいるという状況です。
目の前にいてただその姿を拝むことすら有難い、
これらのプロフィールからするとそのようなイメージを思い描きますが、
日本ではこのカメに対し単に稀少性だけで飛び付かなければならないようなムードはなく、
この類を好きな人にとっての憧れや最終目標という実に健全な位置付けがなされています。
陸棲傾向が強い上に比較的大型になることや、
癖と灰汁が抜け切りカメとしての原型を究めた至って簡素なシルエットなど、
キングオブ茶色いカメの称号を授かるに相応しい完成された風采がレアリティを超えた魅力を我々に伝えてくれるのです。
野生での知見が少ない代わりに飼育下でのデータは年々蓄積されており、
2007年にはアメリカのアトランタ動物園が世界初の人工繁殖に成功し、
日本でもいわゆるマニアと呼ばれる人々の飼育経験が徐々に活かされ、
きちんと立ち上げられた本種は他のアジアンタートルと比べても格段に丈夫で飼い易いということが分かってきました。
それ故に土まみれの泥まみれで地味な格好をしている方が自然体であり、
美しさや華やかさについては全く期待しないつもりでいたのですが、
この個体については如何なものでしょうか。
実際にやって来たのはもう数ヶ月前のことで、当初より人工飼料に餌付いていたため状態に不安はなく、
初めは少し色味が明るいという程度にしか感じなかったこの外観ですが、
日を重ねるに従って徐々に崇高なオーラを滲ませてきたことには驚きました。
ビルマの山奥にここまで華麗な姿のカメがひっそり息を潜めていたかと思うと、
デプレッサに対する印象や認識を早急に改めなければならないのかもしれません。
通常のタイプと並べても甲羅と体の色合いが明らかに薄い絶品、
ずっしりと重たい体に安心を詰め込んでお届け致します。
ムービー |
ヒラタヤマガメ (M) Heosemys depressa |
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久々にやってきました! 嬉しいことに2匹も来たのでお好きな方を選んで下さい、 ミャンマーの山奥にひっそり暮らすと言われる大変貴重なヒラタヤマガメが入荷しました。 デプレッサの愛称で親しまれるこのカメは、 ヤマガメのみならずこれぞアジアと言わんばかりのまさにこのエリアのカメを代表する魅力を持ちながら、 大変惜しいことに生息数が非常に限られていることで国内はおろか現地でもその姿を見ることは稀という境遇の珍種。 たくましく精悍な顔付きと強靭な四肢はこのサイズでも分かりますが、 甲羅だけで30cm近くに達した大きな個体となると まるで太古から甦ったような非常にジュラシックな雰囲気を漂わす恐ろしい姿へと変貌します。 この特異なオーラのようなものは写真などから感じ取ることはやはり難しく、 肉眼で目の当たりにしなければ分かり難いもので この類のミズガメ達のアピールポイントを独り占めしているようなそんな贅沢なカメなのです。 こんなヤマガメが頻繁に見られると嬉しいのですが現実はそうもいかず以前珍しい存在のまま、 最近ではかろうじてやや小振りなサイズが流通するという状況です。 しかしこのサイズでは甲羅もツヤツヤで今回の2匹も大きな損傷などは一切無く、 一見アンバランスにも見える長い四肢を巧みに使ってサッサと歩き回る姿を見て一安心しました。 昔見た迫力のサイズをいきなり手にすることは現在とても難しくなっていますから、 憧れていた方は是非ともこの個体達を大切に育て上げてください。 |
ヒラタヤマガメ
Heosemys depressa |
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これまで幻のヤマガメとして言われてきましたが、最近ポツポツ入ってくるようになりました。 非常にエキゾチックで、ヒラタの名前の通り平たい背甲を持つ良いカメです。 世界的にまだCBが採れていませんが、オランダの動物園で卵を産卵させたという 情報が入ってきています。 |
ヒラタヤマガメ (♀) Heosemys depressa |
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最近チラホラ見かける様になって来たヒラタヤマガメです。今回はお客様飼い込み個体で 人馴れしている上に餌食いも最高です。甲羅の状態も非常に良く、腹甲の放射線も綺麗です。 手から餌を食べる程、物怖じしないこのヒラタヤマガメをジックリ飼い込んで、 是非繁殖までもっていって下さい。 |
ヒラタヤマガメ (♀) Heosemys depressa |
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愛しのデプレッサが四肢を踏ん張り餌を頬張る日常のようで非日常的な眼前に広がる絶景にもう大満足!
興奮と安堵が入り乱れるこの不思議な感覚と文句なしに素敵な色柄まで添えられた長期飼い込み優良美個体、
ヒラタヤマガメ・メスが入荷しました。
世界六大陸の中で最も広大な面積を誇るユーラシア大陸、
旧世界ないしは旧大陸とも呼ばれるこの土地で見事に繁栄を遂げたのはバタグールガメ科、
近頃では別名アジアガメ科とも呼ばれる仲間たちです。
外観は概ね古典的でシンプルな色形をしたものが多く、
日本でも江戸時代から銭亀の愛称で親しまれるニホンイシガメやクサガメも同科に分類されており、
我々にとっては特別身近に感じられる存在ではないでしょうか。
その中にはいくらか陸棲傾向の強い種類も含まれており、
構成種が多様な分その生活様式もバリエーションに富んでいることは確かですが、
反対にヤマガメとは名ばかりで実は普通に水棲種だったという落ちも大して珍しくはありません。
しかしここに鎮座するヒラタヤマガメとは、
アジア圏に暮らす陸棲バタグールの粋を集めた究極のヤマガメであるに違いなく、
その奥深くしっとりとした魅力は一般の人々の目を掻い潜り本当の愛好家にのみ訴えかけられるという、
無欲で真摯なそこに駆け引きなど一切ない実直さを窺い知ることができるでしょう。
そうやってこちら側もこのカメが持つ真の魅力を見出すことができるようになると、
遂にはその稀少性すらもあまり気にならなくなるのですが、
その瞬間こそが本種に惹き付けられるべき絶好のチャンスだと思います。
何処にも飾り気がない風貌であるが故に、
余計な雑念の一切を振り払い身を清めた状態で正面から向き合うことができるのですが、
それにしてもここまでシンプルにストイックにヤマガメという四文字を追求し具現化しようとしたものが他にいるでしょうか。
カメとしてのアイデンティティを形づくる上で最も重要なパーツのひとつである甲羅、
全体に茶色というベーシックな素材が選抜されていますが、
ここで言うベーシックとはつまり前述のイシガメに通ずる雰囲気を持つという意味合いがとても強く、
言うなればそこには日本人にとって心の拠り所となる故郷が毅然と息衝づいているのです。
そして大きな頭部、逞しさ極まる四肢、広間に放つや否や解放される高い走破性、
最後に忘れてはならない澄み渡るように黒く大きな瞳と、
それら全てが一体の内に絶妙なバランスの上で成り立っており、
どれかひとつが乱れでもしようものなら全体が台無しになってしまうという危うさがあるからこそ、
随所に光る造形の美しさを際立たせる秘訣となっているのでしょう。
エンドユーザーからの引き上げで飼育期間自体は相当長く、
映像では人工飼料やピンクマウスをピンセットから食べる様子を収録しており、
その他にもバナナや各種葉野菜への餌付きも確認済み。
選べるほどの個体数が確保できないはずなのに、赤みの強い鮮やかな地色に極太の放射模様が入る、
これぞ探し求めていたデプレッサの理想像ではありませんか。
すっかり野性を取り戻した本来の姿にミャンマーの奥地を覗き見たような感動を覚えつつ、
お呼び出しが掛かるまでは暫くこの雄姿を私個人心行くまで堪能させて頂きます。
ムービー |
オオヤマガメ (ベビー) Heosemys grandis |
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漢の夢を背中に乗せて力いっぱいに泳ぐアジアの大砲が久々かつ待望のベビーサイズにて! 生まれ立てに毛が生えたような何とも愛らしい風貌にたっぷりの愛情を注ぎ込みたい、 オオヤマガメが入荷しました。 それこそ昔は水汚しの名人として憎まれながらも愛されていた、 巨ガメ好きにとって無くてはならない豪快なキャラクターが魅力の、 本当に久方ぶりの再会と相成った懐かしの大型種。 ヒジリガメと双璧を成すアジアンタートルのツートップだったはずなのですが、 ここ数年何故だか途端に姿を見かけなくなってしまい、 オオヤマは一体何処へと全国各地で捜索願が出されていたにもかかわらず、 少なくとも国外からまとまった入荷がありそうな話はまるで聞かれませんでした。 アグレッシブを絵に描いたようなパワフル全開の半水棲種ですから、 ある意味飼い易くある意味飼い難いところが非常にマゾヒスティックで、 畜生また汚しやがってなどと悪態をつきながらも結局は可愛がっていると言うのが、 このカメと向き合う正しい作法なのかもしれません。 ヤマガメと言うネーミングがもたらす勘違いにより陸上で飼われていた過去もありますが、 実際には少し厚みのあるイシガメやクサガメを扱うようなイメージで差し支えなく、 少なくとも甲羅全体がしっかり沈むぐらいの水深は必要不可欠で、 早過ぎる成長スピードの中で栄養バランスの偏りさえ出さなければ、 あとは素直にふっくらつるっと出来上がってくれることでしょう。 今回やって来たのはまだまだおもちゃのような可愛らしさが残る幼体で、 どうせ長い付き合いになるのだからこれぐらいの時期から育てたいと願っても、 当たり前ですが毎年コンスタントに入手できるような種類では無かったため、 こんな素敵な出会いをずっと待ち焦がれていたファンも多いと思います。 流石に冷えることは考え難い季節ではありますが、 念のため触るとぬるいぐらいの飼育水でそこそこに水を張り、 ひとまずは食べる餌をたらふく与えながら甲羅を少しでも固く仕上げることが先決です。 20センチを超えた辺りから一気に厚みと重みが際立ち、 あの厳めしい顔立ちが飼い主をも睨み付けるような雰囲気を漂わせる、 全てにおいてマッシブな究極のミズガメのひとつと言えるでしょう。 誰がどう見ても確実に入手が困難になっているため、 一生ものを手にするつもりでこのチャンスをお見逃し無く。 |
オオヤマガメ (ベビー) Heosemys grandis |
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アジアンフリークの誰もが一度は憧れる地上最強の水棲ガメと謳われたお馴染みの大型種! 今や荒波に揉まれその流通量は減るばかりの懐かしいキャラクターが待望のベビーサイズにて、 オオヤマガメが入荷しました。 本種の愛称はいつの時代も決まって和名を短く縮めただけのオオヤマ、 何だか人の苗字みたいなその響きには親しみの感情が多分に込められていて、 古くから一部の巨大ガメ好きが抱く並外れた欲望を適度に満たして来ました。 聞くところによると陸上でも機敏に活動できるミズガメの中ではほぼ最大クラスだそうで、 言うまでも無く盟友ヒジリガメとはお互いを高め合って来た良きライバルであり、 仏教の影響を多かれ少なかれ受けているであろう我々日本人にとっても、 立派なその姿をひとたび目の当たりにすればついつい合掌したくなってしまうような、 成熟した大型個体には単なるカメの枠組みを超えた崇高な魅力が宿るようです。 今回やって来たのは顔面から四肢、 そして甲羅の表面に至るまで火の粉のような斑模様が贅沢にも散りばめられた、 ピカピカの色鮮やかな見栄えのする個体へと仕上げたい成長線も伸び始めた安心サイズ。 飼育方法についてはこれまでに様々な議論が交わされて来ましたが、 俗にエビの殻と呼ばれる甲板のつくりが極めて薄い幼体時には、 少なくとも体全体を過度に乾かすようなセッティングは避けるべきだと思われ、 椎甲板まですっぽり隠れるぐらいの深さで無難に水の中へと沈めておくのがベター。 そんな柔らかい材質の甲羅ですから乾燥の他に栄養バランスによる影響もどちらかと言えば受け易く、 過多気味であれ失調気味であれいずれにしてもフォルムの変形を招く恐れがありますから、 ひとまず主食に相当しそうな人工飼料の類をできる限り多めに用意すると共に、 葉野菜から甲殻類まで手を替え品を替えバラエティ豊かに食べさせるようにして、 リスクの分散を図ることができれば自ずと結果に結び付くものと思われます。 ある資料では成体になると低温への耐性が飛躍的にアップし、 沖縄県内では通年屋外飼育が可能との記述も見られ、 もしかしたら室内無加温程度であれば実現できるのかもしれません。 ひとまず三十センチクラスにまで仕立ててしまえばそれだけでお宝級の存在感を発揮できる代物です、 この僅か数年で急速に姿を消しつつあるため状況さえ許せば早めに押さえておきましょう。 |
オオヤマガメ (S) Heosemys grandis |
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少し目を離した隙に2センチも成長していた、いつの間にか余計に安心サイズになったオオヤマのベビー。 顔から四肢から体の奥から、次から次へと容赦なく火の粉模様が噴出し大変なことになりそうな予感がします。 甲羅のフォルムも一切歪まずに育っていますので、雄々しい将来像に何ら不安はありません。 |
オオヤマガメ (ベビー) Heosemys grandis |
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カメのベビーは可愛い、とは言え早くも王者の風格を漂わせるその佇まいに圧倒されるアジアンタートルのドン! この愛くるしさはあくまでも仮の姿であるとストイックな気持ちで育成に専念したい、 オオヤマガメが入荷しました。首領と書いてドンと読む、 もしアジアのミズガメたちにとってそのような役柄が当てはまる種類がいるとすれば、 そのキャラクター性からオオヤマガメが適任なのではと多くのファンがそう感じると思います。 学名にはグランディス、 英名にもご丁寧にジャイアントと冠せられたその実寸はアジアに産するカメでは最大、 ではないところが何とも不思議なところなのですが、 それでは一体何を以ってそのように大胆なネーミングが与えられたのでしょうか。 一番つまらないことを申し上げると最も大きなカメはやはりスッポンの一種であり、 普通のカメの形をした奴等の中でもボルネオやカラグールなど強豪が犇く状況において、 オオヤマガメの何が大きいのかといえばもはや態度のデカさ以外には考えられません。 下手をすれば悪口にしか聞こえませんが無論そのような意図は一切なく、 大半の大型種が人知れず水の中で巨体を操っているのに対し、 こちらオオヤマは堂々と陸上へ登ってきては首を長く伸ばしたまま日光浴を堪能し、 人影が接近しようが気にも留めず持ち前のマイペースで優雅な時間を過ごす日々、 と現地で見られる彼らの生き様を想像すればそのような光景がありありと浮かんできます。 つまり人間サイドから見た場合に実際の甲長よりもずっと大きなものに感じられるところがミソで、 その豪胆な生き様こそまさしくオオヤマガメにしかない魅力そのものであり、 やんちゃでパワフルなガキ大将をご家庭で手懐ける行為にどうか快感を覚えて頂きたいのです。 今回やって来たのは実に数年ぶりにその姿を見せてくれたピカピカの幼体で、 どうせ怪獣、怪物を自身の支配下に置くのであれば幼い頃からと思い描く方も多いと思います。 輸入された時点でのコンディションも良好で甲羅がエビやカニのようにベコベコとした不安な状態ではなく、 既に人工飼料にも楽々餌付き体全体に張りが感じられる安心サイズになりました。 育て方については基本的なセッティングから与えられるべき餌のメニューまで、 様々な方法があり同時に様々な意見が飛び交う場面もありますが、 実際には極めて単純なもので水棲ガメの基本を守ればどなたでも致命的なミスを犯すことはないでしょう。 毎年コンスタントに出回るようなレギュラーアイテムではないことを承知の上で、 気持ちさえ固まれば後の心配は後でするという方向でいっそ突き進んでみては如何でしょうか。 |
オオヤマガメ (S) Heosemys grandis |
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ベビーで入荷した一匹が健やかに成長した安心のスモールサイズ! 手前味噌ながら、甲羅の質感および形状は理想的な過程を辿り、 一部が妙に反ったりデコボコしたりすることなく、綺麗に育っていると思います。 肌の地色も黒々としていて格好良いデザインに。 また、前肢の肘から手にかけてが幅広く発達し始めているところや、 何だか偉そうでふてぶてしい表情など、早くも大型種としての片鱗を窺わせます。 |
オオヤマガメ (ベビー) Heosemys grandis |
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少し昔まではこんな小さなピカピカのベビーを見る事すらできませんでした。 ちょっと感激です、オオヤマガメの入荷です。名前を聞いただけで大きくなるんだなというのが分かる アジアのヤマガメを代表する一種で、最大甲長はおよそ40cm。成長するとどっしりとした体格に崇高な風格が備わり、 タイの寺院でヒジリガメと同様に大切にされているのも頷けます。アジアにはこういった類のカメが多いのですが、 実は現在アジアヤマガメ属には本種とトゲヤマガメ、そしてヒラタヤマガメの3種しかいません。 比較的乾燥に強いので陸場メインで飼われる事も多かったのですが、実は水陸両用で普通に泳ぐ事もできます。 特にベビーは過乾燥により甲羅が白くなったり形が崩れる事があるので、 甲高の2〜3倍の水深で管理するのがベター。現在咲ひかりなどの人工飼料に餌付いており、 甲羅がある程度しっかりしてきたら葉野菜などの植物質を多めにしたメニューに切り替えると良いです。 こんな可愛らしいサイズなら今後末永くお付き合いできるでしょう、立派なオオヤマに育て上げて下さい。 |
オオヤマガメ (M) Heosemys grandis |
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アジアのヤマガメ最大級の座に君臨する陸棲バタグール代表種がピカピカのCBでやってきました。 お客様委託のオオヤマガメの入荷です。最近アジアのカメはワイルド個体の流通が軒並み少なくなってしまいましたが、 本種の場合は現地で殖やされたものでしょうか、可愛らしいベビーサイズで出回ることも多くなってきました。 屈強なカメのひとつとして知られるオオヤマもやはりベビーでは不安な事もありますが、 今回はお客様の飼い込みで順調に成長しているのが見て取れるとても綺麗な個体です。 野生個体の荒々しい感じも魅力的ですが、 ブリードものでは頬のラインがより鮮明に表れまた違った楽しみ方ができるでしょう。 たしかに陸棲傾向の強い面はありますが、よほど大きくなるまでは甲羅の過乾燥を防ぐためにも、 いわゆるミズガメの飼育法で普通に水を張って泳がせて飼った方が良さそうです。 本種はこのサイズでも甲羅はまだ若々しいです。 成長期の内にとにかくたくさん餌を与え、40cmクラスのオオヤマ目指して頑張って下さい。 参考までに尾のアップはこちら。 |
オオヤマガメ (M) Heosemys grandis |
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極めて単純明解なその名前はダテじゃありません。 大きな体でアジアヤマガメの代表に君臨する、お客様委託のオオヤマガメが入荷しました。 アジア系のこの手のカメでは昔からお馴染みで今も変わらず姿を見ることができますが、 こんなにピカピカなのは当時からすれば考えられませんでした。 甲羅は透き通るような淡い色彩で形も良く、 顔はファイアパターンがひしめいていてかなりド派手で、 よく見たら目の中までみっしりの柄入り具合。 バリバリワイルドのでかい個体も格好良いですが、 こういったツヤのあるパターンがはっきりしたものが30cmオーバーの大迫力サイズになったらどんな格好になるのでしょうか。 今ではワイルドの大きいのが来ない代わりにファーミングCBと思しきベビーサイズがチラホラやってきますが、 これが育てようとすると甲羅が白くなってしまったりして意外と難しいので、 この位から飼い始めるのも良いかもしれません。 意外と水棲傾向が強い、というより普通に泳ぐカメなのでこの調子でグングン大きくさせましょう。 |
オオヤマガメ (Mサイズ) Heosemys grandis |
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アジアのヤマガメ最大クラスの本種もこのサイズではかわいらしいですね。お客様委託のオオヤマガメの入荷です。 この個体は甲羅全体の色味が明るく、頭部の模様も鮮やかでなかなか綺麗です。水場か陸地、どちらをメインにしても飼育はできますが、 甲羅がしっかり固くなるまでは普通のミズガメ同様泳がせた方が良さそうです。とにかく食べまくり出しまくるので、 葉野菜やMazuriリクガメフードや鯉餌などを与えては水換えを繰り返しましょう。 巨大オオヤマの迫力を味わう為に手間を惜しまずガンガン成長させてあげて下さい。 甲長30cmを越えたオオヤマは他のカメにはない、思わず目の前で手を合わせてしまいそうな崇高さがあります。 尾のアップ写真はこちら。 |
オオヤマガメ (Mサイズ) Heosemys grandis |
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ここ最近ではベビー主体になり大型個体の流通は少なくなりました。そんな中で中ぐらいの良いサイズに育ったオオヤマガメの入荷です。 18cmでもまだまだ未熟に見えてしまうこのカメは最大40cm程にまで成長し、アジアのヤマガメの仲間では最大級の大きさです。 しかしこのサイズでは顔や四肢にオレンジの細かい模様が発色し美しいです。 餌は植物質を多めに与え、大型個体ではチンゲン菜をそのまま与えても芯まで残さず綺麗に平らげます。 飼育に関しては色々と言われていますが、水陸両用のカメなので甲羅の形成期間中の過乾燥を防ぐ為にも、 30cm近くになるまでは甲高の3倍程度の水深で泳がせた方が、こんもりと高く盛り上がった綺麗な形状に成長させる事ができる様です。 頑張ってMAXサイズを目指して下さい。尾のアップ写真はこちら。 |
オオヤマガメ (M) Heosemys grandis |
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ベビーより飼い込みのピカピカ安心サイズ! アジアに暮らすヤマガメ達の首領、オオヤマガメが入荷しました。 単純明快な名前はこのカメの巨体そのものを簡略かつ的確に表したもので、 学名にも同じくgrandisという大変名誉な言葉が冠せられたまさにヤマガメの中のヤマガメ。 最大甲長は40cmオーバー、 しかしオオヤマガメという生物が生み出すエネルギーはただ甲羅の長さからだけではなく、 四肢や顎など骨格の逞しさや躍動感溢れる風格には他のカメを寄せ付けぬ迫力があります。 小型から中型のカメであれば既に立派と言える現サイズで、 どことなく大人の雰囲気は醸し出してはいるものの全体的にはあどけなさが残るのもその証と言えるでしょう。 昔から国内でも見かける馴染み深いカメで、 ヤマガメと呼ばれるため一体どうやって飼うのが良いのかと悩まされることもありましたが、 少なくとも小さな頃は泳がせて育てるのがベター。この個体もそうして飼われていたようで、 過乾燥により心配される甲羅の歪みや甲板表面が白くなるなどの影響をあまり受けておらず、 甲羅後縁部などはトゲヤマガメも尻尾を巻いて逃げ出しそうなほどバッチリ尖っています。 甲羅のしっかり硬くなったサイズであれば陸地メインで飼うこともできますが、 四肢はあの体重を支え続けるよりも泳ぐ方が上手そうなのでそれが自然かもしれません。 性別は不明としましたが尾のアップはこちら。 CBに近い状態だけあって顔の柄が明瞭に出た美個体、 完熟サイズでどのような魅力を発揮してくれるのか非常に楽しみです。 |
オオヤマガメ (M) Heosemys grandis |
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かつてミャンマーフォームと称された幻のタイプが奇跡の再来! それ自体の信憑性は兎も角として、 大半が茶褐色である背甲が真っ黒に染まった個体は実に十年以上お目にかかれませんでしたし、 頭部には全体に火の粉が飛び散ったような模様が目立つはずが、 目の後ろにオレンジのラインが走るのみで、至るところにいつもとは違った雰囲気を漂わせています。 特に幼体から育てられた場合には甲羅のフォルムが乱れ易い傾向にあるものの、 この個体はゆっくりと成長してきたのか、 中央のキールは綺麗に盛り上がりふっくらとしたアーチを描く理想的なシルエットに。 いざ姿を消した時に騒ぐぐらいなら、目の前にいる時に手に入れておきましょう。 |
オオヤマガメ (L) Heosemys grandis |
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アジアのヤマガメ最大種にしてそれらのカメを象徴する存在でもある代表的な種類のひとつです。お客様委託のオオヤマガメの入荷です。 水陸両用の巨大種として絶対的存在感を示すオオヤマ、 今回はとても綺麗に育った素晴らしい個体がやってきました。 ベビーやヤングから育てるとどうしても甲羅が白くなったり形が歪んだりする事も多いのですが、 この個体の甲羅は見事なまでにふっくらと盛り上がり重厚な雰囲気がより一層際立っています。 また頬の柄は火の粉を吹いた様に鮮やかで全体的黒っぽい体色とのコントラストも素晴らしいです。 時折陸メインの飼育法で水に沈めなくなる事がありますが、この個体はちゃんと沈んでいますので安心。 言われるほど陸棲傾向が強い訳でもなく現地では止水域をゆったり泳ぐ姿もよく見られるそうなので、 普通に水をはって飼うのが一番管理しやすいと思います。新しい成長線も順調に伸びてきており、今後の成長が非常に楽しみな一匹です。 尾のアップはこちら。 |
オオヤマガメ (L) Heosemys grandis |
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名前の通り非常に大きく重厚なカメです。餌にも飼育にも一切気を使う事なく、 問題なのはスペースだけです。そんなカメなので増やそうとする人も少なく、 CITES入りしてから逆に貴重になってきています。 |
オオヤマガメ (♂) Heosemys grandis |
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アジアヤマガメの王者が久方ぶりに30センチオーバーでの堂々たるお出まし! 完全なる野生個体ではなく人の手によってこの大きさまで引き上げられたという所に飼い主の愛情が詰まっています、 オオヤマガメ・オスが入荷しました。 ヤマガメと名の付くものには様々な形態が知られており、 名前から受けるイメージからするとハコガメの親類のような、 ある程度陸上での生活に特化したイメージがどうやら付き纏っているようですが、 よくよく考えてみるとそのハコガメの中にも少なからず泳ぎの巧みな種類がいるように、 暮らしぶりについて言及するにはたったひとつの単語で全てを理解させるのは不可能です。 本種は長年分類に従った飼育方法が実践されてきたケースが特に目立ちましたが、 いざ本人と対面してみると手足の頑強さはもちろん他種との比にならないものの、 しかしながらこの巨体を支え持ち上げ歩行するには頼りない部分もあり、 長く鋭い爪も仮に長距離を歩き回るとすればかえって邪魔になる可能性が高いと考えられることから、 顔付きもよく似通ったヒジリガメに近い生活様式なのではないかと結論付けることができると思います。 つまり肉厚で重量感に満ちた身を預けるのは自らの足ではなく、 あくまでも水が生み出す浮力なのではないかと言うことです。 この個体はそんな一案に基づいて育てられたようですが、 適切な環境設定とヘルシーでバランスの良い栄養管理が功を奏したのか、 全体のフォルムに見える甲羅の盛り上がり具合には何の不満もないと断言できる高いレベルの仕上がりを実現。 その様は逞しさの塊とでも形容されるでしょうか、 重厚な面構えや荒ぶる豪腕は最終形態に到達しようとするこのサイズになってようやく伝わり、 オオヤマガメにしか表現できない無二の情趣が体中から溢れ出して止みません。 頬を中心に体表へ散らばる火の粉模様も決して色褪せることはなく、 腹甲は漢らしくべっこりと凹み完成度の高さを物語っています。 本当に数年前まではベビーやそこから成長した個体をちらほら見かけることができましたが、 容易に推察される通り一過性の話だったようで、 近頃では再び見かけぬようになってしまいそろそろ寂しさも募る頃。 デビューだろうとご無沙汰だろうと、 オオヤマ飼育志願者にとって大きく育つと言うことは誰もが理想とする結果ですから、 初めからガツンと気の引き締まる大型個体で一発決めて下さい。 |
オオヤマガメ (フルアダルト・♂) Heosemys grandis |
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ちょっと言葉が悪いですが「バカでかい!」と叫ばせて下さい、 お客様委託のオオヤマガメ・オスが入荷しました。 まだアジアのカメのワイルドものがちょくちょく来てた頃でもここまでにボリュームのある個体がいたでしょうか。 アジアヤマガメの王座に君臨する本当の意味がここにあります。 写真だけでは迫力の全てが伝わりきらず心苦しいのですが、 ゴツゴツとした分厚い甲羅、 威厳に満ちた顔付きなどから少しでも感じ取ってもらえればと思います。 撮影の為に床に下ろした途端に凄いスピードで歩き出し甲羅を地面に打ち鳴らしながら騒音をたてたので、 持ち上げてみるとお米一袋ぐらいの重量感に圧倒されました。 確かにこんな巨人のようなカメがお寺にいたら一礼してしまう気持ちも分かります。 とにかく食べまくり汚しまくるのですが、それさえクリアできればこれだけ素敵なカメもなかなかいません。 できるだけ大きな水槽もしくはタンクにたくさん水を張って、 子供の手よりもっと大きな四肢を思う存分振り回せるような環境を用意してあげたいものです。 迫力抜群というのは言いかえれば即戦力ということでもあり、 このオスが乗れるメスをお持ちの方は是非とも繁殖にも挑戦して頂きたいです。 甲ズレではありませんが堆甲板のラインが少し曲がっています。 しかしこの大きさではほとんど気になりませんが念の為。 このサイズにしては価格も抑えましたので、とびっきりの大型個体をお探しの方はこの機会にご検討下さい。 |
オオヤマガメ (L・♀) Heosemys grandis |
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大山亀と漢字で表現したのがまさしくピッタリなカメが入荷しました。 その名に恥じぬように食欲旺盛で写真撮影中も山のようなフンと滝のような尿をしてくれました。 言い換えれば健康な証拠でも有ります。CBで入荷し7年ほどの飼い込みらしく人を見ると寄ってくるほど人馴れしています。 若干甲羅にデコボコが有りますが、非常に元気で大きさを別にすれば良いペットタートルでしょう。 大変葉野菜が好きで、1度に小松菜やチンゲン菜を一束まるまる食べきり、咲ひかりLMサイズやMazuriリクガメフードも ガツガツ食べています。 |
オオヤマガメ (Pr) Heosemys grandis |
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ちょっとした丘を感じさせる両方30cmオーバーのオオヤマガメです。甲も非常にキレイに 育っており、餌食いも最高です。サイテス入りしてから大きいサイズを見る機会が減りました。 ちょっと雌雄が分かりにくいかもしれませんが、肛甲板の湾入の仕方が違う事で分かります。 一般家庭で終生飼育するにはちょっと覚悟が必要ですが、何でも食べて良く動く、 非常に魅力的なカメです。ペア売り限定!! |
トゲヤマガメ (S) Heosemys spinosa |
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鷲掴みにした手の中で暴れ回り棘が刺さって出血しそうになるほど元気ハツラツの飼い込み個体! 昨今では目にする機会も激減した手裏剣ガメの異名を取る往年の銘種が最高のコンディションにて、 トゲヤマガメが入荷しました。 その昔は、とは言っても私の記憶ではかれこれ十年近くも遡る必要がありますが、 どう見ても過密にしてはいけなさそうな形状のカメが狭いケースに閉じ込められ、 押し合いへし合い蠢きながらさほど高価でも無い金額で数多く販売され、 それも何だか季節の風物詩のような光景として人々に認知されていたような気がします。 当時は見た目の出落ち感が凄まじく直ちに飽きられてしまう印象さえあって、 名前や姿は有名でも結局のところ好きな人は好きと言う無難なポジションに落ち着くような、 一周回って何てことは無いアジアの茶色いカメに成り下がっていました。 沢山いるから安くて粗雑な扱いになると言う最も良くないパターンで、 今日では相場が高騰し大切に扱われるようになると言うのもこれまたおかしな話ではありますが、 少なくとも野生資源を粗末にする悪しき習慣はすっかり時代遅れと言う考えが主流になりましたから、 気を取り直して世の中にはこんなに奇抜で素敵なカメがいたのだと素直に感心して頂ければ幸いです。 今回やって来たのはトゲヤマがトゲヤマと呼ばれる所以を体いっぱいに表現した、 昔懐かしい文字通りトゲトゲの突起が外縁に残るスモールサイズ。 何が嬉しいのかと言えば普通に顔を出して目の前で餌を食べてくれることであり、 それも決死の思いで刻んだマウスを皿に盛ると言った拷問のような作業では無く、 バナナやゼリー、果ては人工飼料まで大喜びで口にしてくれるところを眺めているだけで、 エキゾチックな生き物を育てていると言う無上の喜びに浸ることができるでしょう。 体調さえ整ってしまえばあとは見た目の面白さだけで生き抜くことのできるスペックの持ち主ですから、 まずは愛好家ひとりひとりの下で一匹でも多くのトゲヤマが無事に育ってくれることを願いつつ、 いつかは夢にまで見た国内繁殖が軌道に乗ることをぼんやりと期待したいと思います。 今後はネシア系の爬虫類もなかなか思うように入手できない時代が到来すると囁かれており、 ラストとは口が裂けても言いたくありませんが間違い無く絶好のチャンスです。 |
トゲヤマガメ (M) Heosemys spinosa |
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ワイルド由来の自然なフォルムを崩さぬよう、じっくりコツコツと育成を続けてきました。 入荷当初こそバナナなどの甘味を必要としたものの、 現在ではふやかしたフードのみですんなり爆食しています。 自慢の四肢も太くなり始めた、まだまだ育て甲斐たっぷりな安定の飼い込み個体です。 |
トゲヤマガメ (Sサイズ) Heosemys spinosa |
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近頃あまり見かけなくなった東南アジアの手裏剣、トゲヤマガメの入荷です。アダルトサイズの渋さも魅力ですが、やはりトゲヤマと 言えばこのスタイルで、縁甲板の先端が鋭く突出し手に刺さりそうです。腹甲の柄も綺麗で、クリーム色の地に黒いラインが放射状 且つ緻密に入り、生体でもこの模様は残ります。現地では森林の小川の浅瀬に生息し、乾燥・高温には弱い面が有り、落下果実も好んで 食べていますから、この点に注意し、植物性のMazuriリクガメフードや咲ひかり等の配合飼料や、おやつ程度に果物を与えると状態良く 飼育出来るでしょう。 |
トゲヤマガメ (フルアダルト・♂) Heosemys spinosa |
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使い込まれた木製の鞍でも背負っているかのような甲羅の質感に惚れ惚れするリアル木彫りガメ! トゲがどうのこうの以前に飼育下では再現不可能な凄まじき自然界のアート、 トゲヤマガメ・オスが入荷しました。 あんなに沢山いたにもかかわらず途端に姿を消してしまった、 アジアンに有りがちなただの茶色いカメたちとは一線を画す、 指から血が出そうなほど鋭利に尖ったギザギザの甲羅を持つことで知られた通称手裏剣ガメ。 このまま過去の遺産となったとしても文句は言えないほどかつての勢いは鳴りを潜め、 私たちに強烈なインパクトを残しつつも別段人気種と言う訳では無かった、 あの頃の絶妙なポジションが今となっては非常に懐かしいです。 最大のアイデンティティは何と言おうとやはり甲羅のトゲなのでしょうが、 それが成長に伴い消失することがマイナスであると強調され過ぎたがために、 成熟したその時に滲み出る真の迫力に人々は気付こうとしないまま、 ただ徒に意味の無い時間を過ごしてしまっていたのかもしれません。 原木から削り出されたかのようなもはや味わいしか感じられないボディに、 皮膚は厚く乾燥に対してもそれなりに耐えられるようになっており、 四肢は太く長くどんな起伏でもすいすい乗り越えられそうな逞しさで、 色でも形でも無く雰囲気と言う一番難しい要素をこの上なく楽しめる、 意外と他では代わりの利かない魅力がぎっしりと詰め込まれているのです。 今回やって来たのは実に久々の入荷となるトゲヤマのフルアダルトで、 ここ数年で皆がこぞってしかも大急ぎで集め始めていることもあってか、 いないと分かっていても妙にリクエストが急増しているような印象です。 一ファンとしてはようやくこのカメの良さが世に知れ渡ったのかと嬉しく思いながらも、 あの頃の身近だった雰囲気にはもう戻れないことを考えると切なくもあり、 しかしながら過去を振り返っても仕方ありませんので、 今目の前にいる一匹のカメを大切にしなければと強く感じる次第です。 高めの湿度とリクガメのように広めの空間でやや贅沢にスタートし、 ひとまずお腹に優しい食べ物から徐々に餌の総量を増やすなどして、 今日の飼育技術を以ってすれば上手くやりくりできると思います。 日に日にメモリアルタートルへと近付きつつあるのが恐怖でしかありませんが、 ゆくゆくは何とか繁殖にも漕ぎ着けたい貴重な銘種です。 |
トゲヤマガメ
Heosemys spinosa |
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トゲヤマガメのアダルト個体です。 もうちょっと大きくなると思いますが。幼体の頃のトゲトゲ状態もいいんですが アダルトの無骨な感じは尚いいです。以前はスカスカの個体が多かったようですが今回はバッチシ。 |
トゲヤマガメ
Heosemys spinosa |
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来るには来てますが明らかにアダルト個体は少なくなってきています。 貴重なアジアンタートルの1種です。今回は非常に状態もよく人工飼料も食べてます。 アダルトまで育つと、もう”トゲヤマ”では無くなるのですが、代わりに迫力が数倍になり、 違った味が楽しめる面白いカメです。腹甲にはマルガメやオオヤマガメを思わせる ホウシャ模様が出て非常に綺麗です。植物を茂らせたケージで飼うと面白いと思います。 |
トゲヤマガメ (フルアダルト・♀) Heosemys spinosa |
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あわや20センチに届かんばかりの巨漢で真の姿を世に知らしめる最終形態!
棘が無くなってしまうのではなく棘が無くなってからが本当の始まりです、
トゲヤマガメ・メスが入荷しました。
マタマタ、スッポンモドキ、オオアタマガメなど、
世界中に暮らすカメと呼ばれる生き物の中でも特別変わった容姿を持つ種類はいつの時代も注目の的ですが、
こと本種についてもそれらと同等のインパクトを放っていると言えるでしょう。
幼体から亜成体にかけて甲羅の外縁を装飾する鋸歯状の突起はしばしば手裏剣に見立てられ、
人の手で触れても本当に怪我をさせられそうな殺傷能力の高さは実生活でも役に立っているものと思われます。
日本人にとっては古来より伝えられし忍者の主要武器を連想させ、
幼少期に折り紙でそれを模した作品を熱心に製作したりするほどですから、
深層心理に訴えかける何かを十分に備えているはずなのですが、
この特徴はあくまでも未熟な体を守るための術であって、
育ち切ったその時にはほぼ全ての刃を鞘に収めてしまいます。
極論を言ってしまえば、このカメを目の前に出された瞬間につい甲羅の外側に目を向けてしまい、
その部分の尖り具合をつい確認してしまう方にとっては全く向いていないということになるでしょうか。
何故ならいずれ失われてしまうものに対して思いを馳せていても、
後には辛い現実を突き付けられるのみになってしまうからです。
なので本日は完成されたフルアダルトだけが持つ魅力に迫っていきましょう。
同属ないしは近縁属の中で、
オオヤマガメとヒジリガメは水棲傾向が強いという共通点から仲間とみなすことができますので、
トゲヤマはそのサイズからもかのヒラタヤマガメのミニチュア版と捉えても良いと思います。
最後の最後で厚みを出してくるこんもりと盛り上がった甲羅に、
優れた脚力を物語る太くて逞しい四肢、
歩行の際にはリクガメのようにお腹をしっかりと持ち上げ高い走破性を見せるなど、
水張り飼育では全く窺い知ることのなかった森のカメとしての真価がこの大きさに育って初めて発揮されるのです。
今回やって来たのは野生状態でここまで成長したワイルド個体の長期飼い込みで、
輸入後暫くしてから動物病院にて駆虫も済ませ、
ご覧の通り皿に盛った人工飼料まで普通に食べてくれるベストコンディションの一匹。
迫力満点との触れ込みで入荷しても体はげそげそ、
手足が見るからに細く体重も軽くてどうにも頼りないというのはよくあるケースですが、
この個体のように赤く染まった腕の力強さを見せてくれればもう心配する必要なし。
甲羅表面の雰囲気からしてもまだまだ若そうな即戦力のメス親候補、
夕日に照らされたようなしっとりとした美しさが他のアジアンにありそうでなかった、
トゲヤマの醍醐味を改めて教えてくれる素晴らしい上物です。
ムービー |
トゲヤマガメ (Pr) Heosemys spinosa |
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棘が失われかけたこのサイズからようやく聞こえてくる重々しいアジアの足音! 特盛の大型個体は実に久々ですがポンと出されたワイルドのアダルトとは一味違う長期飼い込み、 トゲヤマガメ・ペアが入荷しました。 カメは生まれた時からカメである、そんなごく当たり前のように聞こえる言葉ですが、 卵から這い出てきた幼体がいきなり甲羅を背負っていること、 その面白さを単刀直入に表した素晴らしいフレーズだと思います。 例えばヤドカリは文字通り自分の宿となる貝殻を拾ってこなければなりませんし、 昆虫の類は脱皮を重ねて成長しながら自分の姿を大きく変えていく訳ですから、 初めから殆ど完成に近い状態で誕生するというのは却って新鮮味が感じられるかもしれません。 しかし同じカメでも大きくなるに連れて模様や色彩が変化することはままあっても、 これほどまでにシルエットが多大な影響を受けるケースは本種を除いて他にないでしょう。 何しろ最大のチャームポイントでありアイデンティティであるはずの突起が全て消失し、 それに対して落胆の声が上がるのが通例となっていますが、 これは元々あった棘が無くなってしまうと捉えるのか、 もしくは親の持たない棘というパーツをベビーが手に入れたのか、 コロンブスの卵と同じ原理なので別段悲しむことはないと思います。 むしろ真にトゲヤマガメと向き合おうとするのならば、 相手を丸裸にしてしまうぐらいの気持ちで接するのが得策と言えるでしょう。 そうして見えてきたブレのない特徴を愛でることで、 貴方のトゲヤマに対する愛はより一層深みがまし確実なものとなるのです。 今回やって来たのは手裏剣サイズから育てられた二匹が幸運にも雌雄一対となった、 非常に羨ましくそして勿体ない素敵な放出個体たち。 言葉は悪いですがその昔に見たボロボロの採集個体とは比べるまでもない、 未だ透明感を帯びた大変赤みの強い甲羅はこんもりと厚みを増し、 しっかりと逞しくなった四肢で踏ん張る勇姿を目の当たりにすれば世界が変わるでしょう。 見渡す限り何処も彼処も格好良さに満ち溢れており、 言葉での説明が要らないほど本当に良く出来たカメだと感心させられます。 ご覧の通り世話をしていて癖を感じることもまず無く、 水場に撒いた人工飼料を一言の文句もなしに黙々と食べてくれることの有難さといったらありません。 本種のハッチリングは体のギザギザを使って殻を破るという、 誠に胡散臭いエピソードを耳にしたことがありますが、 ここはひとつ騙されたと思ってこのペアを用いて真相を解明して下さい。 |
ヒジリガメ (FHベビー) Hieremys annandalei |
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ベタ塗りのイエローラインが頭部に映えます。珍しいベビーサイズのファームハッチ / ヒジリガメが入荷しました。 小さなサイズですが甲羅のフヨフヨ感は無く、野生のエネルギーを感じさせられます。 背甲中央のキールには一段と濃いオレンジのラインが入り、 縁甲板をグルッとイエローのラインが一周します。腹甲にモザイク柄が入るのもこのサイズならではです。 口先は硬い葉野菜を噛み千切る為にギザギザになっており、 このサイズでもこの特徴が現れています。大きくなる種ですので、気合を入れて育てましょう。 小さな頃から植物質を与えていればしっかりと硬い甲羅に成長します。 |
ヒジリガメ (ベビー) Hieremys annandalei |
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愛らしくもどっしりと構えたその表情に聖なるカメとしての威厳が漂うピカピカのベビー! サイズの大小問わず明らかに流通量が減少しているため幼体から育てたい方は今の内に、 ヒジリガメが入荷しました。 盟友のオオヤマガメと並び、アジアを代表するビッグバタグールのひとつ。 漢字で書けば聖亀、 その甚く大層な名前はタイやベトナムなどの仏教寺院に決まって鎮座していることに由来し、 姿や佇まいが宗教的に何だか有難い雰囲気を醸しているからなのだそうです。 かつて大型個体も含めまだワイルドが多く出回っていた頃には、 正直言って飼育に骨の折れる半ば迷惑なキャラクターとしてのレッテルを貼られ、 よほど好きな人でなければついつい後回しにしてしまい、 結局は飼育せず仕舞いで今に至る方も少なくないでしょう。 小振りなサイズからしっかりと仕上げるためには途方も無い労力を要しますし、 反対にいきなりの巨体はあまりにも荷が重すぎると言った具合で、 またいずれ入手できるだろうと言う油断がこの災難を招いたものと思われます。 このホームページでは便宜上、陸棲種のページにカテゴライズしていますが、 実際には平たく言えばクサガメなどと同様の扱い方で良く、 それなりに暖めた水の中へ沈めておけば何とか形になり、 掃除と言えばシンプルに水換えを行うのみですから、 水張りで育てられることはむしろメリットとして捉えて頂いて差し支えありません。 薄くて軽い甲板から水分が抜け出やすいため、 無理な乾燥は甲羅の成長異常を招く恐れもあり浅めの水で普通に泳がせておくのが無難です。 今回やって来たのは再び巡り合えたことに感謝するほか無い、 実物を見るとどうしても欲しくなってしまう大変可愛らしいベビーヒジリ。 よく言われるようにエビの殻のようなふわふわとした甲羅なので、 その心配を払拭すべくパンパンになるまでたらふく食べさせてあります。 毎年当たり前のように見かけられなくなってしまった今だからこそ、 我が家の守り神として飼育部屋にどっしりと居座って頂くために、 見かけた時には確実に押さえておきたいそんなカメ。 餌のバランスにも様々な意見があるようですが、 健康かつ綺麗に育て上げるためのマル秘テクニックは別途お問い合わせ下さい。 |
ヒジリガメ (ベビー) Hieremys annandalei |
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もう一度飼ってみたいカメとしてこの頃よく名前の挙がる我らがテラガメの感動的リバイバル! 本当に何年振りかと思える懐かしのベビーサイズに背負い切れないほどの夢を託したい、 ヒジリガメが入荷しました。 冒頭にも挙げたテラガメやテンプルタートルの名称は、 タイやカンボジアなどの仏閣において敷地内の池に放たれていることが由来であり、 これを仏教用語では放生と呼び縁起を担ぐ行為として昔から言い伝えられ、 大きな体がより有難がられるのか現地ではその姿がよく見かけられるそうです。 名前の付けられ方にも国や地域の特性がそれとなく表れるようで、 日本人的にはこれを聖なるカメとして崇める向きが強いようなのですが、 英語圏では間違ってもセイントやホーリーと言った同じ意味であるはずの単語は用いず、 あくまでも寺院に暮らすカメとするのみでそれ以上に深い感情を抱くことは無いのかもしれません。 十数年も前にはそれこそ食材のように市場で溢れ返っていた印象の強いこの手のカメも、 最近ではご存知の通りめっきり姿を見かけなくなり、 冷静に考えれば元々は大勢の人々がこぞって買い占める人気種などでは無く、 本当に好きな方だけが無償の愛を注ぐ云わば地味渋系の代表的な存在だったのですが、 こうして稀少性が高まることで注目を浴びるようになったことについて、 当人がどのように考えているのか問い質したくなってしまうのは私だけでしょうか。 何がどう転んでもブームが起きるなんてことは到底考えられませんので、 これを機会に多くの方がこのカメに関心を持ち正しい理解が広まれば幸いです。 今回やって来たのは再会が叶うのならば是非とも欲しいと願って止まなかった、 少しずつ成長線が伸び始めこれからが育ち盛りの可愛過ぎるベビーヒジリ。 その昔拳ぐらいかそれよりも大きな何とも言えないサイズはごろごろしていましたが、 やはりこれぐらいのものとなると途端に数は少なくなり、 当時でも容易く入手できるものでは無かったと記憶しています。 ここ一、二年の内にやたらとヒジリのリクエストが集中していましたので、 この二匹の姿を見かけた時には思わず鳥肌が立ちました。 個体Aは甲ズレ無し、 個体Bには微妙な甲分かれと尾切れがありますが兎にも角にも早い者勝ち、 こんなチャンスはそうそう巡って来ませんのでお早めに。 何となくお金で買えないものとなりつつあるのが本当に寂しいです。 |
ヒジリガメ (ベビー) Hieremys annandalei |
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生まれ立てに特有のエビの殻のような柔らかさを脱したふっくら綺麗に育っている安心サイズ! この大きさから育て方を間違えなければピカピカの格好良いフォルムに仕上がること間違い無し、 ヒジリガメが入荷しました。 古くはアジアテラガメ、英名をテンプルタートルと名付けられたこのカメは、 文字通りタイやカンボジアなどアジア圏の寺院では庭先の池にて飼育され、 これをあちらの仏教の専門用語で放生と呼びますが、 生きとし生けるものを人の手によって自然に帰す行為にご利益があるとされ、 それを疑似的に行う文化が根強く残っていることを表しています。 その対象となる生き物はもちろんヒジリに限らず、 更に言えばカメなるカテゴリに限定する必要も無さそうな気はするのですが、 我々も含めたアジア人にとってはそもそも縁起物であると言うイメージに加え、 本種に元来備わるカメとなりがそういった活動を自然と推し進めてきたのでしょう。 特に大型個体ともなると目前にすれば自然と手を合わせて拝みたくなってしまう、 独特のオーラは他種にはなかなか真似できないヒジリガメならではの魅力であり、 お家で簡単に仏教の教えを体験できる存在として、 と言うのは冗談としてもカメの飼育に纏わる新たな喜びが味わえるのではないかと思います。 少し前までは毎年コンスタントな流通の見られたほぼ一般種に近いキャラクターだったはずが、 最近ではほぼ全くと言って良いほど見かける機会が失われてしまい、 その有難味がいよいよ生々しいものへとなりつつあるようで寂しいです。 今回やって来たのはこの夏にパラパラと輸入されたベビーの中から、 心身共に初期状態に恵まれていたものが半年にわたり更に仕上げられた飼い込み個体。 全ての期間を当店で手掛けていた訳ではありませんが、 私個人が考えるヒジリに特化した理想的な飼い方を忠実に実践して頂き、 その続きをほんの暫く引き継いだだけで、 あのひやひやさせられる感の全く無いシャキッとしたものへと見違えりました。 まだまだ幼い甲羅からはふわふわな中にもしっかりとした骨密度が感じられ、 特にこの大きさにしてこの厚みは非常に満足度の高い途中経過であり、 引き続き同様のケアをして行けば素敵な巨ガメが出来上がることでしょう。 目の前にいる内にゲットしておかねばならぬプチレア種、 少々謎めいたヒジリガメとの本当の付き合い方など、 気になる飼育環境は是非ご注文時にお問い合わせ下さい。 |
ヒジリガメ (ベビー) Hieremys annandalei |
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願わくばこの大きさから始めたい、そう強く思わせるとても可愛いベビーです。 ハッチサイズから少しだけ大きくなりました、ヒジリガメの入荷です。 漢字で書くと聖亀、今時ヒジリなんて言葉を使う人はあまりいませんが、 なにやら有難い趣きの詰まった素敵な言葉がこのカメの名前には使われています。 昔の専門書をめくるとアジアテラガメという大層な和名まで用いられていたりと、 仏教などの教えと密接に関わっている気がして何か特別な感じがします。 そんな素敵なネーミングもさることながらやはり雰囲気重視のカメと言いますか、 大型種でありながらさっぱりとしたさりげない存在感が一番の魅力であり、 そんな生き物に小さな頃から手をかけてやることができるというのはまたとない機会です。 しかし近縁種のオオヤマガメに比べ線の細いイメージが拭い切れないヒジリ、 少し前にも見かけた本当のベビーサイズは甲羅も軽く柔らかく不安がよぎりますが、 今回はそんなマイナスイメージを吹き飛ばすべく店頭で少し育ててみました。 餌に対する執着心は入荷当初より明らかにパワーアップし、 それを証明するかのように新しい成長線が出始めています。 これ以上育ててしまうと楽しみを奪ってしまう気がしたので本日ご紹介する運びとなりました。 便宜上陸棲バタグールのくくりに入れていますが飼育法はクサガメと殆ど一緒です、 飼い始めるなら温暖なこの季節から。 |
ヒジリガメ
Hieremys annandalei |
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サイテス入りしてからあまり見かけなくなりました。甲ズレや尾切れも無く綺麗に育った ヒジリガメです。この種は何気にズレや尾欠けが多いです。現地では池や緩い川等に棲息しており、 意外と上手に泳ぐ事ができます。植物質を多めに与えると上手に飼育できます。タイでは寺院の池で 飼育されている事が多いので 「聖亀(ヒジリガメ)」の名前がついたそうです。明るい黄色で 縁取られたラインが非常に綺麗で、人工飼料も大丈夫な優良個体です。 |
ヒジリガメ (S) Hieremys annandalei |
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ファーミングの極小ベビーよりはこのサイズの方が良いでしょう。お客様委託のヒジリガメの入荷です。 タイの寺院では大型個体がオオヤマガメなどと一緒に大切に飼われているというのはなかなか有名な話ですが、 属名のHieremysの意味が聖なるカメという所からもかなりの本気度が伺えます。 そんな話を聞いた後にこのカメを眺めていると、 なんだか後光が差している様にも感じられるのが不思議です。 草食傾向が強く、かなり大型化するために10cmそこらでは甲羅はまだまだ柔らかく 葉野菜などをガンガン与える事で大きくなっていきます。 洋書の写真で見る濁ったグリーンウォーターの中から頭だけ出して泳いでいる姿を考えると、 普通のミズガメ同様泳がせて飼った方が良さそうです。これから益々暖かくなってきますから、 外の池でのびのびと泳がせてあげると本来の魅力が味わえるでしょう。 |
ヒジリガメ (S) Hieremys annandalei |
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飼い込みで成長線のクッキリ出た安心サイズ! 畏れ多くも聖なるカメの名が授けられたアジアのヤマガメ代表種、ヒジリガメが入荷しました。 昔からのマニアならご存知でしょう、アジアテラガメというかつての粋なネーミングが指す通り、 タイの寺院ではこのカメが敷地内の池などで大切に飼われているというエピソードは有名です。 このお話にはお参りにやってきた人々がカメを放す風習や、 生物を大切にする仏教の教えなどが関係しており、池のあちらこちらで水面に顔を突き出したり、 石の上でバスキングをする群れの姿を想像するだけで体が震えそうです。 黒い甲羅に色は頭だけというのは一見寂しくも思えますが、 これが成長しきるとイエローラインが乱れて複雑な模様を表現したり、 そもそも図体の大きさで勝負するカメですから余計なものは要らないということが分かります。 甲長10cmオーバーにして全く大人の色気を出すことのない辺りにも大型種の貫禄が伺えるでしょう。 今回やってきた個体は入荷自体は少し前ですが、 人工飼料への反応があまり良くなかったので飼い込んでみた所、 いきなり新しい成長線が出始めて驚きました。 今では餌食いも上がり心配事は特にありません。 甲長が20cmを超える位まではエビやザリガニのような甲羅をしているので、 クサガメなどと同じ感覚で泳がせて育てる方法がお勧め。 よく見かけるアルビノも綺麗ですが、 色を消してしまってはかえって勿体無いかもしれません。 ここからグングン成長し続ける一番楽しい時期、夏場の屋外飼育で太陽光を浴びせるのが待ち遠しいです。 |
ヒジリガメ (S) Hieremys annandalei |
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英名はHoly turtle、ではありませんが学名も和名も意味は同じ”聖なるカメ”です。 ようやく甲羅も硬くなりかけた安心サイズ、ヒジリガメが入荷しました。 よく知られるエピソードでタイの寺院では仏教の教えを説くために本種が飼われているというお話があり、 そういう意味でも近縁種のオオヤマガメとはいいコンビです。 両種とも野生下では40cmにも50cmにもなる大型種で、 ヒジリとオオヤマのフルアダルト個体が群れたお寺の池が壮大な景色であることは間違いありません。 そんな似通った両者で片方だけに聖の名が与えられたのがこのカメで、 決して名ばかりではない体にまとった崇高なオーラは非常にエキゾチックです。 最近はファーミングで殖やされているのかお腹に模様の残ったベビーサイズで見かけることも多いのですが、 小さな頃はエビの殻のように薄くて柔らかい甲を持つ為か成長過程で表面にシワが寄ってしまったり、 成長線に段差が付いてしまうこともあり意外と綺麗に育てるのが難しい面も。 今回のこの個体は実に見事なツルツルの甲羅で基礎がしっかりしている感じが良いです。 また甲幅も見事で甲長14cmに対し13cmもあります。 餌は与えれば何でも食べてしまいますが、 人工飼料を基本にしつつも必ず葉野菜や代用でリクガメフードなど常に植物質を意識して給餌するのが健康に育てるポイントです。 昔流通していたワイルドの大型個体はもう随分見かけませんので、うまく育ちそうな個体を選んで再現してみては。 |
ヒジリガメ (特大サイズ・♂) Hieremys annandalei |
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黒い山肌から削り出され大胆にもそのまま斜面を転げ落ちこの上なく滑らかに磨き上げられた天からの贈り物! お寺の池に鎮座していたら思わず手を合わせてお辞儀をしてしまいそうな物凄い説得力です、 40センチオーバー特大サイズのヒジリガメ・オスが入荷しました。 日本の南西、中国大陸の南部に位置するタイやベトナムといった国々では、 仏教の信仰が盛んなために多くの寺院では野外の池へカメを放す風習があります。 私たちが同じことを真似ても冬にはすっかり姿を見せなくなってしまうのは目に見えていますが、 あちらの国では亜熱帯産の種類がごく普通に一年を過ごしているのでしょう。 日本の神社仏閣にもカメ池なるものはちらほら存在しているようですが、 その意識はさほど高くなくただ単にカメがいるというだけのことで終わってしまいがちです。 しかし仏教がしっかりと根付いた土地では生き物を放し飼いにする行為そのものに意義があるらしく、 観光客は寺の入り口で何かしらのカメを購入し、それも日本円にするとおよそ数百円かそれぐらいでしょうか、 そのカメは何に使うのかと言えば寺の中にある池に向かって放流するのだとか。 考えてみると非常に不可解な光景ではあるのですが、 野生に見立てた空間に野生生物を放つこと自体に有難味を感じ、 そういった文化を外部の人間にも伝えているようです。 今回やって来たこの巨大な物体、 当たり前ですがただの石ではありませんし石にしてはあまりにも大き過ぎると思います。 これは皆さんご存知のヒジリガメという名前が付いたアジアが誇る立派な水棲ガメの一種で、 大きくなると言われ続けてきたものの実際には20センチか30センチぐらいにしかならなかったことが殆どでしたから、 その水準を遥かに上回るこの個体の実力値たるや相当なものであるに違いないでしょう。 図鑑では50センチとか60センチとかのよく分からない数字が書かれていますが、 現地に赴いてもそれだけの巨体に出会うことはまずないと聞きますので、 何かの間違いであると信じたいところですし、 何よりもこの一匹から噴出する爆発的なエネルギーだけでお腹一杯どころかもうはち切れそうな心持ちです。 甲羅表面に魅せる磨耗は、 五劫の摺り切れずという言葉をそのまま体現したかのように途方もない時間の経過を物語り、 細部に至るまで痛みもほぼ見当たらないだけに飼育下では絶対に再現不可能な抜群の状態を誇ります。 そして裏返せばえげつないほどにべっこり凹んだお腹は漢らしさを象徴しているようで、 それら全てが人の手によってはどうしようもできない自然の創り出した芸術と言えます。 人知を超えた崇高な存在を自らの所有物にするというのはまさしく神の所業、 それに相応しい唯一無二の逸品です。 |
ヒジリガメ (♀) Hieremys annandalei |
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東南アジア、タイの聖なるカメ、ヒジリガメ(メス)の入荷です。CITES U類 になりあまり見かける事がなくなりました。今回も長期飼いこみ個体で安心です。アルビノも出回る種類ですが、漆黒の背甲、クリーム地 に墨を流したような腹甲、また四肢のグレー、極めつけは頭部にクッキリ入るライトイエローのライン。ノーマル個体のこの魅惑的な渋さ に惹かれる方も多いと思います。植物質の餌を好む傾向が有り、葉野菜を中心に、果物・Mazuriリクガメフード、咲ひかり等を与えると 良い結果が出るでしょう。甲長19cmでもまだ子供のこのカメを大きく育てて下さい。最大甲長が60cm前後になりますのでじっくりご検討 お願いします。 |
ヒジリガメ (アルビノ) Hieremys annandalei "var" |
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生まれながらにして聖者の風格を備えたこの上なくアルビノがお似合いの美し過ぎるベビー! あらゆる角度から見つめても一切の淀みが無いリアルレッドアイに将来も安心な一生のお宝、 アルビノのヒジリガメが入荷しました。 英名はテンプルタートル、直訳すればテラガメ、 過去を遡れば実際にアジアテラガメと呼ばれていた時代もありましたが、 さすがにストレート極まりないため少しもじってヒジリガメ。 そんな粋な和名を再び英訳すればホーリータートルですがこれはあくまでもジョーク、 聖なるカメと呼ばれる所以はそのプロフィールにあり、 上座部仏教の盛んなタイでは一般人にとってカメを人工池に放すことが徳を積む行為だとされ、 そのターゲットとしてうってつけであった本種がこぞって寺院仏閣に集められたことがその由来です。 かつて野生のアジアンタートルが安価に流通していた頃、 それでも日本側のオーダー通りに全てのカメが集められていた訳では無いと言いますが、 何故かこのヒジリだけは注文すればしただけ満足な頭数が輸入されていたらしく、 結局は人為的に集結させられた個体がまとめて送られていたと言う落ちなのですが、 本来の目的とは正反対の結果になっていたと言うのは皮肉なものです。 今回やって来たのは頭部や四肢の発色がいつも以上に濃厚な黄色味へと感じられる、 ルビーアイでは無いはっきりとした赤に見える瞳に期待を寄せたいふっくら育ったベビー。 下手なノーマルの幼体よりもずっとコンディションが良好なのは、 どうしても私たちの手元に到着するまで余計に気を遣われているからだと思われ、 早くもしっかりと水に沈んで人工飼料を爆食している姿には安心させられました。 野生でアルビノが出現するのは突然変異なのか、 はたまたヘテロ同士が巡り合うからなのかは分かりませんが、 もし後者だとすれば一定の区画に高密度で暮らしている本種のアルビノが、 他種よりも少々多めに見かけられるのは偶然では無いのかもしれません。 ここ数年はいよいよ目にする機会も途絶えがちになり、 特にこのような目の色が奥までしっかりと赤く透き通ったタイプは人気が高く、 飼い主の方がこの世を去るまで付き合うつもりで確実に入手しておきたい傑作だと思いますので、 クリアなイエローボディを維持しながら綺麗に育てる方法はこれから一緒に考えましょう。 |
ヒジリガメ (アルビノ) Hieremys annandalei "var" |
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気が付けば店内で3センチも成長していた、純白のアルビノヒジリ。 無論体が黒ずむような心配も無く、甲羅の柔らかい時期ながら歪ませることなく順調に育てられています。 低温に対するリスクも考え過ぎなくて良い綺麗な安心サイズになりましたので、再アップします。 |
ヒジリガメ (アルビノ) Hieremys annandalei "var" |
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完熟を迎える頃の出来栄えを大きく左右する幼体からの成長過程を見事に突破した美麗ミドルサイズ! 成長しても妙な黒ずみが発生しないとされるリアルレッドアイタイプの貴重な飼い込み個体、 アルビノのヒジリガメが入荷しました。 私たちの業界に古くから伝承されてきた有難い教えのひとつに、 野生本来の姿が地味な成りをしているカメはアルビノになると大きく化ける、 という言い伝えがあります。それはつまり全体的にただ黒いとかただ茶色いとか、 本当に色気の欠片もないような外観がオリジナル状態の種類にとっては、 黒色色素が体中からぶっ飛んだ時に起きる変化の振れ幅が最大化することを意味していて、 そんな理屈を抜きにしたとしても人々に与えるインパクトが否応なしに大きくなるからでしょう。 ヒジリガメとは漢字で書くと聖なる亀、 原義はタイなどの寺院で放し飼いにされている光景がしばしば見かけられ、 それが神や仏の使いであるかのような印象を与えることから、 まるで宗教的に重要なもののように見えることから名付けられたはずなのですが、 もはやアルビノになってしまうとそれそのものが神々しさを帯びることとなり、 前評判に違わぬ美しさと尊さを全身から放って止みません。 かつては水棲ガメのアルビノとしては定期的に流通のあったアイテムでしたが、 ここ数年では丸っきりイレギュラーなものとなってしまい、 以前のように平然と店頭へ並ぶようなことはなくなりました。 その最大サイズも相まってやはり飼い込んでこそ、 育て上げてこその逸品となるだけの素質は十分に備わっていますので、 表舞台にはなかなか登場することのない三十センチクラスの巨大アルビノヒジリを目指して頂きたいところです。 今回やって来たのはベビーで輸入され僅か一年の間にメキメキと成長した、 両眼がきちんと透き通った赤目になる多くのファンが探し求めていた極美個体。 餌や環境などの育て方についてはノーマルアルビノ問わず諸説あるようですが、 とにかくスタートダッシュで基礎がしっかりと出来上がらないことには、 最終的に成長し切った時の全体的なシルエットに違和感を生じさせてしまうため、 出だしのクオリティに何ら不満のないこの個体は将来安泰です。 ふと気を抜いた途端に一生手に入らなくなりそうな、 そんな儚さをこれまで以上に感じさせる稀少な出物をお見逃しなく。 |
ヒジリガメ (アルビノ) Hieremys annandalei "var" |
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街はもうクリスマス一色、聖なる夜を迎える前に聖なるカメを迎えましょう! はっきりアルビノと公言できる全身すっきりとしたイエローに育て親の腕が光るふっくらとした甲羅が品質の高さを物語ります、 アルビノヒジリガメが入荷しました。 タイの仏教にあるタンブンという観念は輪廻転生の思想から来た徳を積む行為のことを指し、 タンとはする、行う、ブンとは福徳や功徳を意味しているため、 その原義は福徳を成す、功徳を積むということになります。 人は生まれ変わるということを前提にしているため、 六道の中でより苦が少なく楽の多い世界に転生するためには沢山の徳が必要だと言われています。 近頃タイの庶民の間ではこのタンブンという言葉がお布施をするというニュアンスで捉えられているそうですが、 元々はそのように単純ではなくもっと深い考え方で、例えば動物を放すこと、 これを放生と呼び日本で言う所の放し飼いとほぼ同義であると思いますが、 これも立派なタンブンのひとつでタイの人がヒジリガメを寺院に放つ所以はここにあります。 また大きなカメというのはまさしく長寿の象徴であり、同時に知恵の象徴ともされていますから、 草食で温和なイメージとも相まって人々に敬われ有難がられているのです。 ヒジリガメはどうやらアルビノの出現率が高いそうですが、 白い動物というのは総じて聖なるものとして崇められますから、 宗教的に大切にされ続けてきたものの辿る道として何か神がかり的な力が働いているような気がしてなりません。 しかしこれではあまり説明らしい説明にもなりませんから、もう少し現実的な線で話を進めると、 お寺の池というある程度の人工管理下において達成される過密飼育が、 劣性遺伝により生まれるアルビノの出現を助長していると思われ、 野生よりも恵まれた環境で色彩変異が誕生しているのかもしれません。 今回やって来たのは色味が大変綺麗に仕上がりつつある秀逸な個体で、 ご存知の通り本種のアルビノは成長に連れて黒化が激しく進む個体が多く、 頭部の周りは白色や黄色になっていても甲羅はノーマルとあまり変わらない、 という事態もケースとしてはあまり珍しくありませんので、 一目見ただけで美しいと評価できるものは数が非常に限られてきます。 育成方法についても満足度の高い成果が挙げられており、 草食であるという情報から葉野菜のみで飼育していると次第に甲羅が軟化しボコつきやガタつきの原因にもなりますから、 やはり並み程度の人工飼料を中心にしつつ植物質の割合を高めていく方法がベターと思われます。 ツルンと膨らんだ背甲を見れば野生で捕獲されたアルビノとも見紛うほどのハイクオリティ、 この調子で30センチ、40センチと着実に歴史を紡いで下さい。 |
シロアゴヤマガメ
Leucocephalon yuwonoi |
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このシロアゴベビーは当たりです、なんとMazuriミズガメフードを普通に食べています!! シロアゴは気難しい個体も多いのですが、この個体なら普通のミズガメ飼育で飼えそうです。 成体ではいかつい雰囲気ですが、幼体時は非常に愛らしい風貌を持っています。 背甲もハート型でキュート。尾は長く、オナガヤマガメ属と間違われたのにもうなずけます。 |
シロアゴヤマガメ (S) Leucocephalon yuwonoi |
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もう既に幻へとなりかかっていたあの激珍ヤマガメが念願のベビーサイズで!
店頭にて一か月ほど飼い込み餌を喰らうという感覚も抜群に研ぎ澄まされたピカピカの二匹です、
シロアゴヤマガメが入荷しました。皆さんはスラウェシという島をご存知でしょうか。
インドネシアの中央部に位置する国全体では四番目に大きな島で、かつての植民地時代にはセレベス島と呼ばれていました。
そしてこの島の北部にのみひっそりと暮らしているのがここにいるシロアゴヤマガメです。
世界最多の島嶼を抱えるインドネシアに棲息する爬虫類は、周りの色々な島を巻き込んで分布域を広げている例も多いのですが、
本種の場合は頑なに自らの領土を守り周囲への侵略は考えなかった、もしくはそう願っても叶うことはなかったのかもしれません。
世界的に見ても極めて稀少性の高いミズガメで、新種記載され世間に知れ渡ってからもたった十数年しか経過しておらず、
野生での生態もきちんと解明されていないなど、
この文明が進んだ世の中において未だにミステリアスな部分を残す貴重な存在です。
ひとまず一属一種のモノタイプという分類に落ち着いたようですが、
大陸産の陸棲バタグールらとは似て非なる独特の雰囲気を醸し、
どちらかと言えばご近所のマルガメやムツイタガメに似ている空気を漂わせています。
あまりにも棲息域が狭く個体数も少なく、
全貌も謎に包まれていることから現地では厳戒態勢で保護が進められているらしいこと、
そしてこう言ってはカメに悪いのですがハッチリングが大きいので産卵する数の面ではあまり期待が持てず、
生産性が非常に乏しいため仮にブリードされたとしても安定した供給が実現することは夢のまた夢ですから、
半ば危機感を煽るつもりで申し上げますが本当に欲しい場合はチャンスを見極め確実に押さえておくべき種類です。
個人的にも思い入れが強く常にリクエストし続けていたのですが、
今回ようやく久々に可愛らしいサイズで入手することができました。
入荷後は喜び半分恐さ半分、兎にも角にもベビーで心配なのは体力面で、
周囲の環境に対して気が散りやすいのか最初は餌を撒いても水槽の角に向かって闇雲に走り回っていたのですが、
暫くすると落ち着いたのか今度はこちらに餌をねだるように駆け寄って来るようになりました。
現在はMazuriミズガメフードを与えると即座に反応し、拾い集めるようにしてせっせと胃に収めていくほど、
餌に対してのリアクションには凄まじいものがあります。
初期状態の良ささえ確認できればあとはベビーであることの強みを生かすのみ、
人間の飼育環境にも直ぐに馴染みこの先はペットとしての長い付き合いも容易に実現することでしょう。
個体Aは第5椎甲板の形状と一部線が入っている若干の難があり、
個体Bは先天的と思われる尾曲がりが見られますので、
両者ともコンディション自体に全く問題は見受けられませんが念のためご確認下さい。
ここまで素晴らしいものをただ店内で遊ばせておくのは実に勿体ないので、
お早めの問い合わせをお待ちしております。
個体A: 背甲・ 腹甲・ ムービー 個体B: 背甲・ 腹甲・ ムービー |
シロアゴヤマガメ (S) Leucocephalon yuwonoi |
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欲しいと思った時にはいくら探しても見つからないカメの代名詞が絶妙なタイミングで再登場! 完成度の点ではまだまだ序の口ですが飼い込み個体の有難味を痛感して下さい、 シロアゴヤマガメが入荷しました。 数年前までは幻と称されたマニア垂涎の稀少種も、 ここ一、二年である程度まとまった数が流通したためにあたかも身近な存在であるかのような扱いを受けていましたが、 それが大きな間違いであったことにそろそろ気が付き始めた方も少なくないと思います。 現生の水棲ガメとしてはごく新しい1995年に記載されたニューフェイスは、 一属一種で分布域も限られていただけに間もなくCITES入りしてしまい、 話題をさらったかと思えば駆け抜けるような早さでそのまま姿を晦ましてしまいました。 未だに現地での生態や明解な飼育方法さえも謎に包まれていますが、 最近では徐々にその正体が見破られつつあり長期飼育例も着実に増えている模様。 果たして陸棲なのか水棲なのか、低温にすべきか高温にすべきか、 食性は肉食寄りであるかそれとも草食寄りであるか、 この辺りの鍵は実験的な飼育が続けられてきた中でおおよそ明解になっており、 全国各地に散らばる愛好家らの底力を物語っています。 もはや頭が白い云々よりも一月でも一年でも長く健康でいて欲しい、 そんな初歩的とも思える願いこそが我々にとっての最重要任務であるような気がします。 今回やって来たのはお客様の下で暫く飼育されていた、 指をかざせば噛み付いてくるほど状態抜群の手の平サイズ。 これからが楽しみな状態であることは一目瞭然ですが、 やむなき事情により泣く泣く手放さざるを得なかったようで、 その思いを受け継いで頂きたくこの場にてご紹介差し上げる次第です。 甲羅が局所的にふよふよ柔らかいなど論外ですが、 手に取って持ち上げれば飛び跳ねるほど活発で、 とにかく嬉しいのは誰がどう見ても餌食いが良くて良くて仕方がないこと。 最も好きなメニューは小松菜で、その他にもリクガメフード、ミズガメフード、モンキーフード、 乾燥エビ、爬虫類ゼリーなど与える餌を挙げればキリが無く、 その食性の幅広さが体調の整った証であると言えるでしょう。 管理の肝としてひとまず温度は高めを維持し、同時に湿度もある程度高めに、 湿らせたヤシガラや土などを敷いた所へ体ごと浸かれる水入れを配したら、 あとは何か障害物を設けて立体行動でもさせてやれば言うことありません。 言葉にするとやや難しく感じてしまうかもしれませんが、 器材や情報に恵まれたこのご時世では別段苦労することも無く、 一般的なトカゲ類のセッティングも大いに参考になるでしょう。 先にも述べましたがとにかく優先すべきは初期状態で、 あとは日々の観察を怠らなければ成長線は後から勝手についてくるものです。 入荷の波に乗り損ねた方にとっては却って大きなチャンスになり得る今回の出物、お見逃しなく。 |
シロアゴヤマガメ (S) Leucocephalon yuwonoi |
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輸入されてから半年以上が経過し安定感抜群の常識を覆す超強健個体!
あの恐竜亀をお手元で再現すべくこの一匹に人生の一部を捧げましょう、
シロアゴヤマガメが入荷しました。
かつての植民地時代にはセレベスと呼ばれたスラウェシ島、
世界有数の島嶼地域と言われるインドネシアの中では四番目の面積を誇る比較的メジャーな土地ですが、
本種はこの島の固有種でかつ北に細長く伸びたミナハサ半島にのみ棲息しています。
商業的に流通し始めたのは90年代にちょうど差し掛かる頃で、
当時は産地すらも分からない未記載種として紹介され、後に一属一種の新種として記載されました。
現地では歴史的に食用として利用されてきたことから、
下手な研究者よりも採集に携わる人々の方が野生での暮らしぶりにはむしろ詳しいと思われ、
しかし当然ながら学術的な関心には乏しいがためにその生態は未だ多くが謎に包まれています。
そもそもこんな辺鄙な所にしか分布していないというのが不自然でしょう、
もしかすると調査が進んでいないため他の場所にも潜んでいる可能性は捨てきれませんが、
いかにも成長が遅そうでかつ大きな卵を少数産むタイプのカメですから、
長年の捕獲圧により周辺にいたはずの個体群は絶えてしまったのかもしれません。
そんな話に思いを巡らせていると、
ここ日本で生きたシロアゴが目の前で動いていることに感激すると共に、
冷静に考えてみるとフィールド探索に出掛けても見つかるかどうか分からない代物が
普通にペットとして販売されていることにぞっとしますが、
せっかく連れて来られたものへの感謝とせめてもの恩返しとして、
あの素敵なフルサイズの迫力を目指して育て上げることに心血を注ぎましょう。
今回やって来たのは昨年の夏頃にチラホラ見かけた幼体が、
時を重ねたことでそれに見合う成長ぶりを見事に発揮している飼い込み安心サイズ。
数年前にワイルドの大型個体がまとまって入った時、
このカメはなんて飼い辛いのかと皆が口を揃えていたのも懐かしいですが、
やはり重要なのは初期状態のようで道を大きく踏み外すことさえしなければ決して難しくありません。
基本的には沢のカメと捉えて下さい、水がさらさらと流れる小川で歩いたり泳いだりしている、
ある意味ニホンイシガメのようだと形容してもあながち間違いではないと思います。
ヤマガメという名前に騙されてはいけません、
確かに大人になれば陸上を巧みに移動することもあるのでしょうが、
浅く張られた水の中で四肢を突っ張り首を伸ばす様もいとをかし、
水中をメインに陸場を配した飼育方法で問題なく育ってくれます。
餌は普通のミズガメを育てる感覚に植物質を添加するイメージで、
葉野菜やリクガメフードを織り交ぜながら時に乾燥エビでめりはりを付けるのも良し。
過度な高温を保たずともきちんと採食してくれる頑丈な個体で憧れのシロアゴ飼育をスタートしましょう。
ムービー |
シロアゴヤマガメ (M) Leucocephalon yuwonoi |
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近頃は完全に姿をくらましもう出くわすことはないかと思っていた矢先の感動的な再会! アジアの陸棲ヤマガメコンプリートに王手をかける最後のチャンスです、シロアゴヤマガメが入荷しました。 インドネシアはスラウェシ島、旧名セレベス島の北部にのみ棲息する一属一種の超稀少種。 新種として記載されたのは記憶にも新しい1995年、その後絶滅が危惧されCITES入りしたのが2003年、 正式なデビュー後に僅か8年でお堅いガードがかかってしまったため、 国内での飼育例は殆どなくホビーの世界で多くが語られることもありません。 その高い独自性と突出した存在感から入荷を待ち望む声は絶えず、 ムツイタ、シロアゴ、デプレッサとヤマガメ三銃士の一角という重要なポジションを担っています。 同じ島国出身で比較すると、パワーアップしたマルガメという感じのムツイタに対し本種は陸棲傾向が強く、 幼体時こそ水への依存度が高いものの成長後には鍛え上げられた脚力を生かし、 非常にエネルギッシュな立ち回りを演ずることが可能。 特に成熟個体の風貌はまるで生命の息吹を与えられた化石の如く、 武骨で重厚なシルエットが他のヤマガメにはない唯一無二の魅力を楽しませてくれます。 今回、数個体が日本に輸入されたとのニュースを耳にしたまらなく興奮させられたのは言うまでもありませんが、 現地での保護は年々厳しく一方でこれまでの度重なるリクエストも全て無駄になっていただけに、 顔を合わせた瞬間に心の底から喜びが湧き上がるのを感じました。 そして当店にやって来たのは手に持つとバタバタと激しく抵抗し、 指を差し出すと噛み付かれそうになるほどアグレッシブな、 過去最高とも言える素晴らしいコンディションで出迎えたミドルサイズの一匹。 如何にこのカメが素敵かというのは写真の一枚一枚から伝わってくると思います。 育て切ってようやく真価が分かるという類のものですが、 まさかこの年頃で四肢の逞しさが表れ始めているとは思いも寄りませんでした。 しばしば交尾の様子をとらえた写真が紹介されることもありますが、 あのオスのパワフルさはこの時点で既に垣間見えていたのです。 最終的には頭幅が発達することで頭部全体が三角形に尖り、 顔付きからも独特の雰囲気を味わうことができます。 よく見ると喉元はやや白く抜け始めていて、 餌に対しても異常に貪欲で何でも口にしようとするため、もう何も言うことはありません。 これほど着状態が良ければ夢の長期飼育も現実に叶うことでしょう、 飼育下でも完璧に育て上げ辺り一面を縦横無尽に躍動する光景を己が眼にて堪能したいものです。 |
シロアゴヤマガメ
Leucocephalon yuwonoi |
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このサイズはレアでしょう。シロアゴヤマガメです。1属1種のモノタイプのカメですが、サイテスに 上がって以来状態の良い個体もなかなか来てませんが、今回の入荷した便の個体は全て調子が 良い様です。その証拠に顔の前に手をかざすと噛み付いてくるほど。サイズも20cmとかなり大きく、 持ってもずっしり重く種親としても問題なさそうな感じです。是非CB狙ってみませんか? |
シロアゴヤマガメ (フルアダルト・♂) Leucocephalon yuwonoi |
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完熟の黄色い頭部が魅せる雄々しき姿が目に焼き付いて離れない日本中が泣いて喜ぶ絶品! 過去に類を見ない最強のコンディションを引っ提げ子犬のように駆け寄る様も微笑ましい、 シロアゴヤマガメ・オスが入荷しました。 かつて幻と称され現物を拝むことすら額を地に擦り付けても叶わなかった、 アジアンフリーク永遠の憧れとしてその名を馳せる銘種のひとつ。 ここ暫くの内に何かしらのルートが開拓されたのか、 毎度違和感を覚えながらもチラホラと見かけるようになりました。 しかしながら恐らくそれも瞬間的な出来事に過ぎず、 変に実際のカメを目の当たりにできるようになりついつい五感を刺激されるのも無理はありませんが、 そもそも知名度の知の字も感じられない飼育対象として話題にあがることすらも無かった、 これぞマニアックな水棲ガメと言う位置付けでした。 とにかく体調の読めないカメなので飼育については右も左も分からない状態で、 獣医学が進歩した今日でさえその力を借りようとも時既に遅し、 導入初期からの十分なケアも間に合わずあえなくなんてことも珍しくありませんから、 正直一発目の運が全てを左右すると言っても過言では無い恐ろしさを有しています。 今回やって来たのは従来抱き続けていた心配の全てを払拭してくれる、 この希望に満ちた瞳の輝きを見て未来への明るい一歩を踏み出して頂きたい、 完全なフルアダルトながらかつて味わったことの無い感動を覚える最高の飼い込み個体。 水槽の前にしゃがみ込むだけでキラキラとした眼差しをこちらへ向けて来たかと思えば、 人工飼料はもちろん何でもかんでも口の中へ放り込む貪欲な食事シーンに、 エビで鯛ならぬカメを釣るサービスショットまで撮らせてくれましたし、 これまで全身に憑り付いていた妙な力がふっと抜けるような思いです。 性別が分からずともオスに化けることを夢見て小さなサイズから育て上げるか、 それとも奇跡を信じて既に出来上がった個体を導入するしか方法が無かったところへ、 メリットしか感じられない素敵過ぎるチャンスが舞い込んで来ました。 飼育方法についてもこれまで様々な議論が交わされていますが、 元の飼い主とも話し合いこの一匹から全てを悟ったようにひとつの閃きが浮かびましたので、 是非ともこの個体の新たなオーナーとなる方へお伝えしたいと思います。 |
ビルマヤマガメ (♀) Melanochelys t. edeniana |
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綺麗に育っている飼い込み個体です。 お客様委託のビルマヤマガメ・メスの入荷です。 多くの亜種を含むクロヤマガメの一亜種で、亜種内でも特に優しい顔付きが特徴的。 日本人がカメと聞いて思い浮かべる基本的な姿形、カラフルな色彩や模様がある訳でもなく極めて標準的、 ベーシックなカメがクロヤマガメ各亜種の魅力です。 ヤマガメと名付けられた為か陸地メインで飼育される事もありましたが、ハコガメ類ほど硬くはない甲羅の質感や、 なめらかな肌のしなやかさ、そして現地での写真を見ると普通のミズガメ同様にスイスイと泳いでいることが分かります。 四肢もあまり頑丈そうなつくりではありませんから、日本のカメで言うとクサガメの様な感覚で飼育できると思います。 よく見かけるのは10cm前後かそれより小さな個体が多く、今回の様に飼い込まれて順調に成長の過程に入った個体は何気にレア。 育てていくと小さな頃とは一変、妙に厚みが出たり顔付きに風格が出たりと楽しめます。 実は他のアジアのカメ達とは属も違う、ちょっと変わった独特の雰囲気を持つミズガメのひとつです。 |
ビルマヤマガメ (♀) Melanochelys t. edeniana |
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一切の飾り気を捨てたモノクロームが描き出すそれ以上でもそれ以下でもない純然たるカメの姿! 流石に新規の輸入がほぼ全く期待できない状況で誠に貴重な飼い込み大型個体です、 ビルマヤマガメ・メスが入荷しました。 ここ最近、インド亜大陸周辺の水棲ガメがとみに注目を集めています。 例えば代表的なのはセタカガメ、それを少し大きくしてカワガメ、 やや毛色を変えればメダマガメやカンムリガメ、そしてハミルトンなどは言うまでもありませんが、 こうして書き連ねてみるだけで如何に珍奇な仲間たちが同エリアに集結しているのかがお分かり頂けるでしょうか。 一体何がそうさせたのか一言で表すのはなかなか難しいのですが、 同じユーラシア大陸、同じアジアの中でも我々にとって身近な中国大陸やインドネシアとはまた異なる、 何処か繊細で何処か流麗な独特のイメージを打ち出している、 これらのカメを眺めているとついそんなことまで考えてしまうのです。 特にセタカ系の場合は飼い易さ云々は置いておくとして、 泳ぐ時の手付きや水中での旋廻方法などにそのような傾向が見られ、 イシガメ科の中でも只者ではない感を十分に味わわせてくれます。 しかしよくよく考えてみればかつては世間の関心度が非常に薄い部類であり、 時に飼育者までもが変わり者扱いされたほどでしたが、 突如として脚光を浴びるようになった訳はおよそ十年前と比べて明らかに輸入が激減していること、 ミズガメの流通経路が年々幅の狭くなる一方で手に入る種類のマンネリ化が進んでいること、 インドのカメがそれこそ十年前まで半ば徒に出回っていたことなどが挙げられます。 ほんの少し前まではいたのに近頃は見かけなくなった、あの頃の刺激的な日々をもう一度と願うばかりに、 今まで盲点であったこの類がじわじわと人気を高めているものと思われるのです。 今回やって来たのは名前すらも聞かれなくなりあわや忘れ去られそうになっている珍種、 クロヤマガメの亜種ビルマヤマガメ。 大きな黒い瞳に長さに対してしっかり厚みの出た甲羅、 頭部全体に模様らしきものが殆ど見当たらない昔ながらの典型的な個体で、 それもそのはず、実は過去に国内の出版物へモデルとして掲載された一匹なのです。 背中は脱皮前ですが三本のキールは明るく色付き、少しずつ成長を続けているため更なる大型化が望めそう。 パッと見ただけではただの黒いクサガメか何かと間違われても仕方ありませんが、 20センチ近くになるとやはり雰囲気はガラリと変わり、 じっと見つめてみると前述のインドの香りに心地良く包み込まれます。 決して万人に勧められるものではありませんが、 全てを削ぎ落とした無の境地を感じさせる玄人好みの銘種です。 |
ベンガルヤマガメ (Pr) Melanochelys t. indopeninsularis |
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クロヤマガメの亜種5種以上?(基亜種を除く)の中の比較的見分けのつけやすいベンガルヤマガメ(背甲が 褐色と、黒っぽい個体)が入荷しました。薄いオレンジ色の頭部が特徴的で中央部に黒い線が入ります。 黒い鼻の下に犬のようなスジが有り、潤んだ黒い瞳が和ませてくれます。状態も良く活発に動き回り、 餌も選り好みすることなくMazuriミズガメフード・咲ひかり・活餌・葉野菜など何でも食べています。 この種類は水棲傾向が強いヤマガメです。 |
セイロンヤマガメ (USCB・レッド) Melanochelys t. thermalis |
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百万ドルとまでは参りませんが家々の明かりが仄かに灯るような小村落の慎ましくも暖かい夜景! すっかり見慣れた並のクオリティとは一線を画す鮮やかなレッドスポットが今も尚健在です、 セイロンヤマガメが入荷しました。 南アジアと呼ばれる地域に広く繁栄したクロヤマガメは図鑑などではしばしば見かけるものの、 特徴がいまいち掴みにくく地味の一言で片付けられてしまったり、 地理的な問題でこれまで国内への輸入量があまり確保されてこなかったというデメリットもあり、 好きな人には好きだとか分かる人には分かるというような、 実体のない表現で今日まで取り扱われ続けてきたと思います。 しかし冷静に考えてみるとMelanochelys属はCITESTのミツウネヤマガメとの二種のみで構成され、 本種はまた複数の亜種に分化していますから生物としても非常に興味深く、 その魅力を追求することを簡単に諦めてしまうのは実に勿体ないことでしょう。 インド亜大陸はパンゲア大陸から分離して独立したインド大陸となり、 後にユーラシア大陸へ衝突し今の形に収まりましたが、 その瞬間のエネルギーがヒマラヤ山脈を隆起させ現在でもぐいぐいと北上し続けているのだとか。 亜種ベンガルは山脈の麓に沿って、ビルマはそのまま南東にミャンマーの方へ、 そして半島中腹から先端にかけては基亜種ミナミインド、その先にトラバンコア、 更に離島の島国スリランカに向けてセイロンとその分布は非常に広域に渡っており、 地図上で見ると把握し易いのですがデカン高原を挟んで二つのグループに分断されていることが分かります。 各々の色や模様は異なるものの確かに顔付きにはある程度の共通点があり、 棲息地が近ければそれだけの結果も得られるようですが、 本亜種は最南端に位置するためかいずれの亜種ともあまり似つかない風貌が柄や目付きに表れています。 今回やって来たのは最近ある程度狙って入手できるようになってきたらしい、 顔面のスポットが通常の黄色ではなく声を大にして赤いと言いたくなる品質を誇る一匹。 この形質にバリエーションが存在すること自体従来ではあまり気にされなかったのでしょうが、 カラーの他にドットが微細に点在するかもしくは所々が繋がり合うパターンもあり、 この個体の赤色と点々の組み合わせは毒々しいイメージさえ与えます。 この手の赤はついつい幼体斑とばかり思ってしまいますが、どうやら歴としたカラータイプであるらしく、 黄色くなるものは初めから黄色い訳で次第に赤みが薄れるようなことも殆どないそうです。 何よりも十センチを超えた安心サイズと呼べるこの段階でこれほどの輝きを放っていることが全てを証明しているでしょう、 成熟するその時には一体どれほど綺麗になっているのか楽しみです。 |
セイロンヤマガメ (♀) Melanochelys t. thermalis |
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数多くの亜種を有するクロヤマガメの中では一際異彩を放つ、 セイロンヤマガメ・メスが入荷しました。 分類の混沌としているアジアのカメのまさに代表的な存在で、 あまりにも謎に包まれた部分が多いので殆ど語られる間もなく玄人好みのカメとして位置付けされている珍種。 7亜種いるとされていますがそれ以上またはそれ以下とも考えられ、 国内では未だに亜種不明となっている個体もざらでマニアが頭を抱えて悩まされるカメのひとつです。 そんな中セイロンだけはびっくり目と頭頂部に散らばった星屑の様なスポット柄が特徴的で、 パッと見ただけでも判別できかつその美しさから人気の亜種。 ほぼ漆黒に覆われたボディに頭部のみに限定されたささやかに着飾る様には 他を超越した独特のオーラを感じさせられます。 ヤマガメと名付けられていますが特別陸棲傾向が強い訳でもなく、むしろいわゆるミズガメ、 ヌマガメと呼ばれるような水に依存しながら時折バスキングするという暮らしをしていますので、 温度さえ気を配れば特別なことはありません。黒いので目立たないですが椎甲板に若干甲ズレがあります。 最近では繁殖個体が細々と出回るのみで今回は昔輸入された飼い込み個体ですから色んな意味で貴重でしょう。 インド周辺にさりげなく暮らす彼らの事を思うと癒しの心地がします。 |
ミナミインドヤマガメ (♀) Melanochelys t. trijuga |
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余計なものはおろか必要と思われる多くをも捨て去り解脱したカメとしてあるべき真の姿! インド亜大陸が誇るアジアンタートルの真髄がここに、 ミナミインドヤマガメ・メスが入荷しました。 種としての和名はクロヤマガメ、ないしはクロハラヤマガメ。 冒頭でばっさり切り捨ててしまうのは当人に忍びないものの、 もはや隠しようがないのであえて初めに申し上げておきますが、 腹が黒いカメなど世界中を探せばいくらでも出てきてしまう訳で、 それでもあえてこの名称が採用されているのはきっと深い理由が潜んでいるからに違いありません。 七つに分けられた亜種の名前も全て地名と人名から成り、 本来であれば外観の主な特徴を言い得て付けられるべき和名がものの見事にそうすることを避けているのは、 一般的な視点から捉えるとあえて特筆すべき個性や持ち味が見当たらないからなのでしょう。 地味、独特の雰囲気がある、好きな人は好き、 これらは本種が何かしらの形で紹介される際に用いられるフレーズの代表例ですが、 どうも人間側の都合でカメと真正面から向き合うことを恐れているような気がする響きばかり。 確かに全体像から細部に至るまで事細かに観察しても、 最終的には甲羅から頭と四肢、そして尾が生えている生き物という概念にぶち当たりますが、 言い換えればそれ以上でもなければそれ以下でもないという不動の姿勢を表しており、 世相に流されることなく己の道を突き進む我慢強さが見て取れます。 こうした他人には容易に真似することのできない禁欲的な生き様は、 苦しみから逃れるために悟りを開かんとする仏教の思想に通ずるものがあると私は思います。 何の因果かクロヤマガメの棲息地はまさに仏教が生まれ育った土地、 見た目に何もないからつまらないのではなく、 見た目の何にも頼ろうとしない強い自分をつくる、 そんな固い意思が遠い祖先の頃から本能に刻み込まれているのかもしれません。 今回やって来たのは基亜種に当たるミナミインド、 昔から流通しており図鑑などでも写真をよく見かけますが、 棲んでいる所はインドのど真ん中から下半分ですからここ数年新たな輸入がなされないことも容易に頷けます。 隣接して分布するのはセイロンやトラバンコア、 びっくりしたような顔と頬を彩る上品な模様が印象的で、 離れた土地に暮らすビルマやベンガルとはキャラクターが異なり、 どちらかと言えば格好良い部類に入るでしょうか。 ワイルドの長期飼い込みですがここまで状態良くきちんと成長線が伸びている個体も珍しく、 手に持った途端に大暴れし爪で引っ掻かれたことには驚きました。 元々あまりの人気のなさに需要が見込めず、 遂にCITES入りしてしまったため今後の流通も絶望的で愛好家にとっては最悪の事態ですが、 アメリカなどでは確実にCB化が実現していますから日本人も大いに尽力すべきです。 ここで名乗りを上げて下さる方からのご連絡をお待ちしております。 |
ムツイタガメ (ベビー) Notochelys platynota |
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見た目の可愛らしさと健康に対する安心感とのダブルパンチでノックアウト寸前の素晴らしきベビー! あまりにも恵まれ過ぎたこんな出物があるのならもっと早く巡り会いたかった最高条件の絶品、 ムツイタガメが入荷しました。 名前の先入観からか何処となくむっつりとした表情に見えなくもないですが、 それは冗談として背甲の椎甲板がデフォルトで六枚に仕立てられることで有名な、 その名もムツイタガメ。 とは言え五枚だったり七枚だったりすることもチラホラというところにまた愛嬌があり、 しかしながら奇抜なネーミングのせいで姿かたちを思い描くのはもちろん、 果たしてどのような生活様式なのかもさっぱり想像が付きませんが、 基本的にはスタンダードな水棲のカメだと考えて頂いて差し支えありません。 いわゆる沢というのでしょうか、文字通りカニなどが遊んでいそうな山に流れる水辺に棲息し、 流れの速いところでも構わずがっしりとした足から鋭い爪を立て、 同様に上から流れてくるものを食べてひっそりと暮らしているのでしょう。 昔から草食傾向が強いらしいとも噂されていますが決してそればかりではなく、 幅広い食性を持つだけで何かに固執して選り好みしている訳ではなさそうです。 流通する個体の殆どがお世辞にもペットと呼べるような愛くるしい状態ではなく、 体全体からネガティブなオーラを撒き散らしながら今日まで過ごしてきたようなカメですが、 いい加減輸入される機会もなくなりつつあるようなタイミングで、 凄まじいインパクトを放つピカピカのベビーが晴れて来日しました。 今回やって来たのは当店でもごく久しぶりに取り扱うムツイタのしかも幼体で、 痩せこけてヘロヘロなのかと思いきやむしろその逆、 腹甲の大部分から外側に向けての強い圧力を感じるほどの良好な肉付きを見せ、 アダルトサイズの方が恐くて触りたくなくなるほどにフレッシュな良品揃いです。 新しい水に落ち着くや否や落とした人工飼料をいきなり平らげる姿はもはや普通のカメ、 強いて言うなら水温を高めに設定しようと意識するぐらいのことで、 余計に高まっていた緊張感のために却って拍子抜けしてしまいました。 この初期状態であれば長期飼育を目指すことも極めて現実的だと言え、 これがラストチャンスぐらいのつもりで念入りに臨みたいところです。 |
ムツイタガメ (M) Notochelys platynota |
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体の奥底で沸々と煮えたぎる濃厚なアジアの真髄が今まさに噴き出さんとしている手の平ヤング! 一見するとマルガメに酷似したその姿はここからが腕の見せ所です、ムツイタガメが入荷しました。 アジア圏に棲息する水棲ガメは互いに距離がさほど離れていないせいでしょうか、 辺りに漂わせる独特の空気と親近感を以って我々にその魅力を伝えてくれますが、 大陸の仲間と東南アジアの仲間では少々趣きが異なるような気がします。 ヤマガメと呼ばれるものに焦点を当ててみると、 例えばオオヤマガメやヒラタヤマガメなどにはごく分かりやすいストレートなダイナミックさがあり、 変わってトゲヤマガメやシロアゴヤマガメなどには一瞬の繊細さが垣間見える、 似て非なる特徴や雰囲気が感じ取れると思います。 本種は一属一種のため最も近縁な属については研究者の間でも諸説あり明解にはされていませんが、 個人的な主観ではマルガメから早々に分化し特異な形態を残したまま現生しているのではないかと考えています。 体付きの逞しさという点では前述の大陸産他種に劣るものの、 その反対にマルガメらしいシャープな動作やスタイリングを持ち合わせているかと言えばそうでもなく、 別段洗練された様子もない実に不器用な全身のつくり、 そこに見える古臭さに対してアンティークやヴィンテージ、 つまり骨董的な価値観を見出すことができるか否かにムツイタガメを楽しむ秘訣が潜んでいるのです。 それともうひとつ注意しなければならないのは、 このカメがいよいよ真価を発揮するのはおおよそ甲長が20センチに到達するかそれを超えるかという頃合いであり、 その段階に辿り着くまでは長い長い充電期間であると認識する必要があります。 骨格こそ初めから比較的大柄で悪くないのですが、 肝心の中身がそれにいまいち付いて来ないため華奢で物足りないと感じる方も多いことでしょう。 しかしながら成熟したその時には冒頭で述べた繊細さにも似た感覚を匂わせつつ、 ジュラシックな野太さを身に付けフルパワーで勝負を挑んできますから、 こちらはそれに臆すことなく真正面からぶつかり合わなければならないのです。 今回は日本に輸入されてから暫く時間の経過した個体を引き上げ、 当店でも二ヶ月以上面倒を見ておりその適度な大きさ以上に安心の一匹。 どちらがご希望なのかは人それぞれですが単独飼育であればやはり将来の色抜けを期待できるオスでしょうか、 この個体は顔周り特に嘴の色合いや吻端の長さ、 それに腹甲の凹み具合などを総合的に見渡すとどうやらそのような気もします。 野菜オンリーでは恐らく甲羅の軟化を生じますので、 成長期の今は適度なたんぱく質を求めヘルシーな人工飼料も用いて献立を考えましょう。 いつか輸入されなくなると思えば可愛いサイズから育て上げるというのも実に有意義な、 貴方だけのお楽しみです。 |
ムツイタガメ (L) Notochelys platynota |
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琥珀のように鈍く透き通った黄褐色の甲羅が美しく体調もすっかり整った飼い込み個体! まだまだ謎の多いカメではありますが飼育下で仕上げられたこの肉付きが何にも代え難い、 ムツイタガメが入荷しました。 見た目については言うまでも無く名前までもがとても変わっている、 インドネシアやその周辺を原産とする一属一種の水棲ガメ。 和名は背甲の椎甲板がデフォルトで一枚多い六枚になっていることに由来し、 こういった事例はメダマガメの椎甲板やアッサムセタカガメの縁甲板などにも見られますが、 それにしても甲板のみならず体中のありとあらゆる所に絶妙な違和感を覚えて止まない何とも不思議なカメです。 一応マルガメ属やシロアゴヤマガメ属などに近縁とされ、 確かに卵の大きさや幼体のハッチサイズが妙に大きな点や、 丸みを帯びた甲羅が成熟に連れて細長く変化していく点もよく似ていますが、 間違いなく一属一種であることを確信させるポイントがいくつも見受けられます。 鼻先の短い三角形に尖った頭部にはつり上がった大きな瞳が埋め込まれ、 長い四肢には水底をがっしりホールドできそうな速い流れにも負けない力強さがあり、 皮膚は厚ぼったく見えても意外と繊細でいわゆるヤマガメ的な耐乾性は無さそうな、 そして天辺が平らになった甲羅は意外にも分厚く形作られる、 全体に何処となく不器用な本種でしか味わえない数々の魅力が詰め込まれています。 何かに似ていそうで何にも当てはまらない唯一無二の存在感、 それこそがこのムツイタガメに秘められた最大のアイデンティティなのです。 今回やって来たのは水槽内をバタバタと暴れるように泳ぎ回る、 元気が有り余って仕方無い見た目も中身もフレッシュな嬉しい大型個体。 年を追う毎に稀少性を増し今にも入手不可能となりそうな危機感が募りますが、 とにかく輸入されたての野生個体は飼育が難しい、 と言うよりも初期状態が良いのか悪いのかすら容易に判別できないことが多々あり、 それを考えれば一か月でも一年でも長くストックされているのがどれほど有難いか、 もはや説明するまでも無いでしょう。 性別判断が難しい種類なのであえて不明とさせて頂きました。 左第四肋甲板が分割していますがそんなことはお構いなし、 とにかくこのアグレッシブさに惹かれて手を出しても惜しくない絶品です。 |
ムツイタガメ (♂) Notochelys platynota |
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洗練とは無縁の武骨な造形に対する執念がつくり上げたアジアが誇るひとつの究極体! 木彫りのカメが人目を憚りながらも確かに動き出す得も言われぬ衝撃を目の当たりにして下さい、 ムツイタガメ・オスが入荷しました。 初めに申し上げておきたいのは、 このカメを語る上で椎甲板が一、二枚ほど余分に取り付けられていることに触れない理由はなくとも、 それが最も重要な事項であるかと言えば決してそうではないということです。 確かにカメ目全体で見れば各甲板の枚数や配置にはおおよその統一感が見られるため、 そこから逸脱するものについては奇異の目で見られるのも致し方ないのですが、 こと本種については名前にでかでかと掲げられてしまっているためか、 椎甲板が六枚ある珍しいカメです、終わり、 と言った実に端的で味気ない紹介がなされることも少なくありません。 せっかくの一属一種なのですからもっと他に褒めるべき点はいくらでも挙げられますので、 強烈なインパクトを誇るこのネーミングに負けることなく、 人間の好奇心をそそるような細かい部位について注目していきましょう。 まずは最大の特徴であるその甲羅、アジアに酔いしれる者であれば甲板の数を勘定している場合ではなく、 真っ先にこの平たいフォルムにピンと来なければいけません。 似たようなシルエットを持つヒラセガメともまた異なる、 泳ごうという意思が見られるも若干でしかない、 一見無駄に見える厚みを強調したボディがムツイタから滲み出す格好良さの源であると考えられます。 頭部が三角形に尖るのは同じインドネシアのシロアゴヤマガメなど、 この地域に棲息する一部の仲間に限られる共通した要素で、 イシガメ系の丸い顔やヤマガメ系の鳥顔とも全く異なる、 この辺りに漂う独特の雰囲気を楽しむためには欠かせない重要なアイデンティティです。 成熟の証として瞳が黒く変色するのも趣深く、 この部分だけを特に取り上げて異国情緒を味わい楽しむ方も少なくないでしょう。 甲羅から伸びる四肢は皆さんが想像されているよりもずっと長く大きく逞しく、 単なる水棲ガメには必要とされないであろうオーバースペックな様子も伺えますが、 山間の清流に暮らすいわゆる沢のカメですから、 浅めの水深で強い水の流れにも負けず川底に擬態しながらしがみ付いているためには、 この陸棲種にも引けを取らないがっしりとした手足が役に立っているのかもしれません。 本日ご紹介するのは昨年の夏頃から店頭にて展示していた一匹のオス。 何故今までお披露目せずにいたのか動機は定かではありませんが、 恐らくはごく久しぶりに再会した大型個体への感動と暫く手元に置いておきたいというような、 至ってシンプルな思考が働いたのではないかと思われます。 そのため私個人がひとりでお腹一杯になっただけではなく、 お陰様で体調もすこぶる良好になりMazuriリクガメフードを主食に最高の状態を保つまでになりました。 高水温が肝と言われ続けながら立ち上がりさえすれば普通の水温でも別段トラブルは起きていませんが、 念のためヒーターは使用した方がベターです。 忘れた頃にしか輸入されない到着ほやほやのワイルドを待つぐらいなら、 こんな飼い込み個体を可愛がってあげて下さい。 |
ムツイタガメ (アダルト・トリオ) Notochelys platynota |
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アジアンタートルの重鎮が久方ぶりの電撃来日!
ぞくぞくと体の奥から痺れるような感覚が懐かしいです、
アダルトサイズのムツイタガメが豪華トリオで入荷しました。
ムツイタという言葉はこのカメのことを言い表すためだけに生まれた新しい日本語です。
通常5枚の椎甲板が6枚ほどあることから付けられたその名前ですが、
キーワードを無理矢理繋ぎ合わせた違和感のある響きが耳に残りやすく、
図鑑をめくっていれば知らない内に覚えてしまうことでしょう。
そんな名前だけがやたらと有名な本種ですが、
アジア産のミズガメがそこそこ輸入されていた昔ですらマイナーな存在だったため、
ここ数年では高価になったという以前にその姿すら見かけることができなくなってしまいました。
たまに写真などで目にするその度に、また会いたいと願い続けていた方も決して少なくはないはずです。
ムツイタ、シロアゴ、デプレッサとアジアのヤマガメ三銃士の一角を担う非常にキャラ立ちした特殊なカメで、
一属一種のモノタイプと聞いただけで興奮してしまうのも悪くはありません。
あんまりご無沙汰だったので改めて観察してみると、
何となく陸棲傾向が強いのではと想像していたのが大間違い、腕はペラペラで爪は鋭く水掻きも発達し、
肌の表面もしっとりしなやかな様子を見れば泳ぎたがっているということは直ぐに分かります。
イメージ的にはマルガメが進化して格好良くなったという感じでしょうか、
不恰好な表現ですが飼育方法などは連想しやすいと思います。オスは教科書通り、
どこのどなたか分からない別人の形相で素晴らしい伊達男に仕上がり、
見た目同様いかにもアジアのワイルド個体らしいやや神経質な面がありますが、
人工飼料を食べる量は日々増加し、何より体重がしっかりとありますので別段心配はしていません。
反対にメスは誰かがベビーから育てたのではと思わせるほどプリプリの肉付きと堂々とした性格が想定外で、
イシガメか何かを扱っているような錯覚に陥るほど。
正直ムツイタに関しては元気な顔さえ見せてくれれば汚くても何でも良いとまで思っていたのですが、
何故か幼体時の鮮やかさをそのまま残した状態で大きくなった素敵なメスまで付いてきました。
さすがにそこまで期待していなかったので完全に出し抜かれた心持ちです。
恐らくオスは場所を移せばまた引っ込み思案になりますが単独でそっとしておけば直ぐに落ち着きますし、
オスを整えている間にこの妙に若々しいメスの成長線を更に伸ばしてあげることを考えましょう。
繁殖方法など全く分かりませんが、まずは種親となるペアをきちんと仕上げ飼い手からカメに寄り添うことが必要です。
そしてこの綺麗なメスは逆に扱いに困りますが、単独で美貌を愛でるも良し、
余裕のある方は3匹とも囲い込んで将来に備えるも良し、
何しろみんな初期状態が贅沢なほど良すぎるのでやりたい放題です。
危機を煽るつもりはありませんが次はいつ見られるのか全く分かりません、早めに手をつけておきましょう。
ペア: 背甲・ 腹甲 メス: 背甲・ 腹甲 |
ヒラセガメ (ベビー) Pyxidea mouhotii |
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カメのベビーが可愛いのは当たり前、 しかしいくらなんでもこのモンホットはやり過ぎです! 親ガメをスモールライトでそのまま小さくしたような究極のデフォルメに大興奮、 ヒラセガメが入荷しました。 この仲間では代表的なセマルハコガメに始まりモエギやスペングラーなど、 アジアには他の地域に真似することのできない数々の魅力的な陸棲種が暮らしています。 いわゆるリクガメの類ではない、 あえて水棲ガメの中から選ばれたハコガメやヤマガメと呼ばれるこれらのグループは、 私たちのイメージするカメの姿に近いようで遠い絶妙な存在感を放っていると言えるでしょう。 優等生的な万人に愛される洗練性を追い求めるのではなく、 ミズガメ特有の何処となく妖しい空気とエキゾチックな容姿、 このふたつの要素が揃えば愛好家のハートを鷲掴みにしたも同然です。 おおよそ共通しているのは盛り上がった甲羅や際立って大きな頭など、 いずれにしても陸上で平然とたたずむその姿が既にこなれていて様になっているということ。 言い換えれば泳ぐことが第一の水棲種とは異なりシルエットに無駄があるため、 その不格好な部分がかえって面白味として捉えられるのです。 セマルなど十分CB化が進んでいるものでさえアンバランスなベビーのルックスに惹かれてしまうのですから、 普段は見られない稀少な種類が何分の一スケールで突然現れればこれほどの驚きが生まれるのです。 今回ご紹介するのは遂にやって来た皆さんお待ちかね、 市場に一般流通するのがごく久しぶりのベビーモンホット。 相も変わらず、と言うよりも見る度に腕を組み溜息まじりにつくづく感心してしまうのですが、 とにかく頭でっかちでずんぐりむっくりという表現がこれほど似合うカメも珍しいと思います。 スローモーなのは種の特性としてもさすがにCBなだけあってその中にキレのある動きが目立ち、 コオロギやワームなどの主食はもちろん、冷凍アカムシや乾燥エビなどにもおまけに反応してしまうという、 いまいちキャラの定まらない採餌のバリエーションが想像を超えた飼い易さを証明しています。 体全体に光沢があるのは当たり前、カラーリングも王道人気の赤味が強いものから不思議と淡く白っぽいもの、 漢らしく裏も表も真っ黒に塗り上げられたものまでカラフルにセレクトしてみました。 今後ますます野生個体の入手が困難になっていく状況で吉報と言わざるを得ないこの衝撃、 フィギュアよりもフィギュアっぽいこのズルさを今の内に思う存分お楽しみ下さい。 |
ムオヒラセガメ (国内CBベビー) Pyxidea m. mouhotii |
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素晴らしい功績です!なんとなく頭で思い描いていた像と変わりない、 それどころか期待以上の姿で今モンホットハコガメのベビーが目の前にいます。 お客様委託、国内繁殖個体のヒラセガメの入荷です。長年待ち焦がれていた方も多いでしょう、 昔からワイルドの個体が数多く来ていながら今までベビーを見かける事は殆どありませんでした。 ブリーダーの方もこんな可愛らしいベビーがタマゴから出てくる所を見ただけで、 それまでの苦労が報われた事と思います。 頭でっかちのアンバランスなフォルムに三本のキールが目立つギザギザとした甲羅、 体色もCBならではのメリハリの利いた色合いが鮮やかです。ヒラセは生まれた時からヒラセ、 しっかりと地に足をつけてチョコチョコと歩き回っており、 餌はコオロギなどを見つけると走って捕えますし 既に人工飼料にも餌付いています。 今回目のタイプが2つ、 ラインの入る方と、 潤目が可愛らしい方の1匹ずつなのでお好きな方をお選び下さい。 これからコンスタントに、ブリードが軌道に乗ると嬉しいですね。 |
ムオヒラセガメ (M) Pyxidea m. mouhotii |
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昔から流通のあったカメですが、最近のは格段に状態が良い個体が多いです。モンホットハコガメことヒラセガメの入荷です。 最近でもポツポツと入荷がありますが、今回はSサイズで輸入されたものをお客様が飼い込み、バッチリと立ち上がっている優良個体です。 いくつかカラーバリエーションか見られる本種ですが、この個体は背甲両サイドに暗色の放射模様が入るタイプで、 虹彩は潤いのある黒目でとても可愛らしいです。 餌はMazuriミズガメフードや咲ひかり、コオロギや果実まで何でも食べますから安心です。 性別はまだ微妙ですがご参考下さい。 よく動き回り肉付きもバッチリな優良個体です。 |
ムオヒラセガメ (M) Pyxidea m. mouhotii |
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近頃のモンホットと言えばこのサイズが定番、店頭にて数か月飼い込んでみました。 ライトカラーの甲羅が綺麗なヒラセガメが入荷しました。 基亜種だけでも数タイプ目にする事がある本種ですが、 今回は背甲は明るく一色、頭部は地色が濃く、 黄色とオレンジの柄が散りばめられた非常に派手な個体。 さらに下顎にもオレンジ色がべったりと乗っており美しさを際立たせています。 外観だけでなく動きも活発で、指をチラつかせると人の手にも噛みつこうとして来るほど。 気になる餌は、ピンクマウスをメインにコオロギなどの生エサを与えておりこちらの方が食いが良いですが、 人工飼料もピンセットで動かしてあげると口を開けて寄ってきます。 この調子なら手放しで各種配合を食べる様になるまで時間の問題ではないでしょうか。 最近はある程度目にすることができるヒラセですが、 やはり昔と比べると数は少ないですしクオリティの高い個体を探すのは意外と大変です。 アジアンタートルの繊細な魅力にとりつかれてしまった方、この機会をお見逃しなく。 |
ヒラセガメ (ブラックタイプ) Pyxidea mouhotii |
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やはり本種も流通量がじわじわ減ってきていますが、その代わり質の良い個体が多くなってきました。 別名モンホットハコガメです。今回はあえて色の濃いタイプをセレクトいたしました。 ある程度育っており、あとは性成熟を待つのみと言った感じです。状態良くキープできれば、 国内繁殖も夢ではありません。コオロギを必死に捕食しており、人工飼料も目前です。 |
ムオヒラセガメ (ライトカラー) Pyxidea m. mouhotii |
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明らかな色味の薄さが並のモンホットとは比ぶべくもない甘くとろけるミルクチョコレート! 甲羅よりも何よりも四肢の鱗がぼんやりしている辺りから強い説得力が感じられる、 ムオヒラセガメが入荷しました。 消える消えると囁かれていたこの数年で本当に稀少な存在となってしまった、 モンホットハコガメの呼び名も懐かしいかの有名な元ただの茶色いカメ。 かつてアジア原産のあらゆるミズガメが潤沢に出回っていた頃、 色気に乏しいこのような仲間を好き好んで集める人も珍しく、 人もカメも訳が分からない状態で捕まえられては輸出されを延々と繰り返していたのではないでしょうか。 いくら安価に流通していたとは言えそんな呼び名は不憫だと今更ながら同情したところで時既に遅し、 確かに箱の中へ敷き詰められた踏まれ放題の食材を、 何とかペットにしようと言う発想自体に無理があったのかもしれませんが、 やはりカメを愛する者にとっては世界中のあらゆる種類を見てみたい、 手中に収めたいと言う願いが抑え切れないのも事実で、 永遠の相方スペングラーなどと共にかなりの数がここ日本にも齎されたのだと思います。 アジアンタートルクライシスなる標語が打ち出されて久しいですが、 どちらかと言えば水棲種よりも陸棲種の方がその被害をもろに受けているような気がしてならず、 変にタフなところも災いしてか完全に疲れ切って漂着するような個体も珍しくありませんでした。 我々にとっても毎年コンスタントに取り扱うのが困難になってはいますが、 少しでも状態の良い個体に少しでも望ましい環境を与えてやることこそが、 今日最も求められている最優先課題ではないでしょうか。 今回やって来たのは久々に良品ばかりが少しまとまって流通した中で、 セレクトするのに一秒たりとも時間を要さなかった飛び抜けてハイグレードのこんな一匹。 オーク調に仕立てられた柔らかな配色の甲羅には、 元々そこに描かれていたかのような黒い模様の名残が見られ、 それに負けじと頭部全体の脱色具合も著しく、 後頭部に染み込んだオレンジの濃さと言ったら格別のクオリティです。 そして冒頭でも触れた通り皮膚や鱗の雰囲気がまるで異なる点にも説得力があり、 ずっしり感やトルクフルな脚力がより一層個体の魅力を高めています。 ただ手に入れるのも難しいこのご時世に巡り合えたことへの感謝を胸に、 まずはフルサイズへの育成を目標とし頑張りましょう。 |
ムオヒラセガメ (L) Pyxidea m. mouhotii |
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年を追う毎に流通量が生々しく激減している今や稀少なモンホットのワイルドヤングアダルト! 悲しみを乗り越えて丁寧に飼い込んでいきたい動きにキレのある餌食い抜群のセレクト個体、 ムオヒラセガメが入荷しました。 モンホット、トゲヤマ、スペングラー、 そしてヨツメにジャノメとこの辺りをまとめて俗にアジアの茶色いカメと呼びますが、 つまり何を表しているのかと言えば世間がまるで興味を示さなかった、 一言で切り捨ててしまえばつまらないカメと称された括りであり、 もちろん好きな人は今も昔も変わらず愛情を注いでいたに違いないのですが、 何処か汚らわしささえ漂う不憫な扱われ方であったために、 状態の整った個体を入手することさえ困難な状況が長年続いていました。 一時は飼育が難しいとされていたのも結局は悪しき初期状態のためであって、 特に本種は一度立ち上がりさえすればむしろ強健な種類のひとつに数えられるほど、 元来は逞しさの塊のようなかなり飼育し易いカメのひとつなのですが、 世の中がそのことに気付き始めた五年ほど前には既に姿を消しつつあり、 この二、三年の間にいよいよ取引額まで如実に高騰していたのでした。 かつては基亜種が主流であり、 その後亜種オプストがその代役を務めるかのようにまとまった流通が暫し続いていましたが、 今やそのどちらも同じように見かけられなくなってしまい、 とても贅沢を言って選べるような状況では無くなったと言うのが正直なところです。 今回やって来たのは昔懐かしい基亜種ムオヒラセの若い個体で、 今のところメスと思っておいて良いと思いますがこの感じは如何でしょうか。 大昔は目にする個体の殆どがメスばかりでオスが稀少とされていたものの、 ここ暫くは種親用の需要が増大したのか慢性的なメス不足が続いていたため、 このまま育って無精卵でも産んでくれれば文句無しでしょう。 初期の立ち上げは焦らず騒がず、初めは虫の類でも消化の良いものをチョイスしコツコツと、 時折バナナなどでエネルギーを付けてあげると次第に反応が良くなり、 忘れた頃に人工飼料でも差し出せば素直に食べてくれると思います。 外観のダメージが極めて少ないのが本当に嬉しい、 虹彩がキリリと赤く染まるタイプと、 反対に黒がちで優しい眼差しのタイプをそれぞれチョイスしました。 買い時の難しいカメですがタイミングさえ許せば見かけた時に必ず押さえておきましょう。 |
ヒラセガメ (♀) Pyxidea mouhotii |
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久々に見ました。モンホットハコガメ。まあこの辺は来なくなるだろうな、 と思ってたんですがまたこの姿が見れて大変嬉しいです。今回の個体はワイルドっぽい気がしますが、 それでもずっしり重くてキレイな個体を選んできました。こおろぎを追っかけてます。 |
ムオヒラセガメ (♀) Pyxidea m. mouhotii |
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シャキシャキ動く違和感たっぷりの健康優良児です。 お客様委託のヒラセガメ・メスの入荷です。 数年前に入荷したアンセクシュアルなサイズからの飼い込みで、立ち上げの為に何度か駆虫を施した所、 なんだか別のカメみたいになってしまったそうです。 四肢を思いっきり伸ばしてサッサと走り回ったり、 種類を問わず人工飼料を爆食したり、 野生個体では考えられない肉付きだったりと ヘルシーな生活ぶりが伝わってくると思います。 意外と個体差があるのも本種の楽しみ方の一つですが、この個体は黒身の強い甲羅と、 真っ黒な虹彩が特徴です。 また地域変異か成長の関係か分かりませんが 甲羅は平たく特に肩からかなり下がった変わった形をしています。 とにかく元気で様々な環境にも馴染む事だと思いますので、ヒラセ飼ってみたいという方や既に集めている方にお勧めの1匹です。 |
ムオヒラセガメ (♀) Pyxidea m. mouhotii |
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昔から流通のあったカメですが、最近のは格段に状態が良い個体が多いです。 モンホットハコガメことヒラセガメ・メスの入荷です。 最近でもポツポツと入荷がありますが、今回はMサイズで輸入されたものをお客様が飼い込み、バッチリと立ち上がっている優良個体です。 やはり導入当初はコオロギやバナナの力に頼る事も多いですが、この個体はMazuriミズガメフードや咲ひかりを熱心についばみ、 勿論昆虫類や果実類も食べますから栄養バランスを考える上で苦労の必要がありません。 そのお陰で手に持ってみるとズッシリと重みを感じる事ができます。 背甲の色も赤みがかっていて綺麗で、 形質的にも良いものを持っているのではないでしょうか。 繁殖にはもう少し育てる必要がありますが大型個体の入荷も難しい状況ですので、種親候補に導入するのもアリです。 |
ムオヒラセガメ (イエローヘッド・♀) Pyxidea m. mouhotii |
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個体差・状態差の多いヒラセはクオリティで選びましょう。夏の暑さにもへこたれません、 状態抜群のヒラセガメ・メスの入荷です。 当店には春頃にやってきました。来た初日から人工飼料を普通に食べ幸先の良いスタートを切ったと思えば、 今ではとりあえず人工飼料を何でもふやかせば食べてしまうという状況です。やはり当初は肉付きも良いとは言えませんでしたが、 今ではモリモリ食べて体重は日に日に増しています。状態をクリアすればあとは色味、 頭頂部にベッタリと塗られた濃いイエローや、 背甲側面に際立つ繊細な放射模様など、 マニア心をくすぐる要素がたっぷりです。水張り飼育も良いですが、 やはり陸地を中心に浅い水場をセットする方が動きもシャキシャキして見ていても面白いです。 年々入荷量が減っているカメですので、お気に入りの個体を見つけたら即ゲットがお勧めです。 |
ムオヒラセガメ (♀) Pyxidea m. mouhotii |
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ただの茶色いカメと侮るなかれ、最高の品質までじっくり仕上げた野性を取り戻す無敵のコンディション!
世話の手間が変わらなければ種親候補には何匹いても足りません、
ムオヒラセガメ・メスが入荷しました。
このカメが初めて日本の地を踏んだのは一体いつ頃の話なのでしょうか。
モンホットハコガメ、
今となってはお洒落な響きにすら聞こえるのもノスタルジーという概念が根底にあるからなのでしょうが、
当時を知る人からすればあまり良い印象は抱かないかもしれません。
歴史的に爬虫類の飼育が盛んな欧米には遠く及びませんが、
我が国にもそういった文化についての変遷が短くとも存在し、
ことカメについて言えば昭和から平成にかけてリクガメが大いに持て囃された時代が続きました。
今日では入手し易くなった種類も軒並み高額であったその頃、
アジアやアメリカからやって来るハコガメと名の付く複数の種類が代用品として機能し、
安価で消費的に流通するという辛い過去は思い出しても決して良い気持ちはしないと思います。
ミツユビなどのアメハコたちはCITES入りするのが早かったのと、
色鮮やかでバリエーション豊かな外観も後押ししすぐさま新たな時代を築いていきましたが、
アジアのヤマガメやハコガメは一部の例外を除き色味という点では明らかに見劣りしますし、
長年食用としての利用がなされていたことも関係し、
なかなかペット的な価値観の向上が見込めず彼らもさぞ苦労を強いられたことでしょう。
しかし最近では現地での取引量の減少からじわじわと価格が高騰し、
それに引っ張られる格好で世間に良いイメージが次第に浸透してきたようで、
元来備わる独特の味わい深さや武骨なスタイリングが魅せる渋い格好良さに対する理解度は随分と増し、
かつての好きな人は好きという段階からは見事に脱したのではないかと感じています。
昨年頃まで野性個体が輸入されていたモンホット、
やはり初期状態の良し悪しでその後の結果がかなり左右されてしまい、
勢い良く手を出したのは良いものの思うようにいかなかったという苦い経験をお持ちの方に、
今回は人工飼料を爆食するセマル並みの貪欲さを身に付けた一匹をご紹介します。
そう、本当はこんな風に極めて強健で飼い易いはずのカメなのですが、
現地から輸入されてくるまでに相当痛めつけられてしまうのか、
再起不能に陥りながらもエンドユーザーの手元に届いてしまうケースが多々報告されています。
それと昔はメスばかりでオスが貴重と言われていましたが、
最近ではオス多めでペアを組むと少々余り気味なこともあり、
コロニー形成に向けてメス単品でのリクエストもかなり増えてきました。
ここまで活性が上がっていれば次の冬には冬眠にもチャレンジできますので、
明るい未来に向けて一匹でも多くの元気なヒラセを集めていきましょう。
ムービー |
ムオヒラセガメ (♀) Pyxidea m. mouhotii |
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はっきり言って無敵です、生き物に絶対はありませんが絶対大丈夫とあえて言いたい絶好調! 一体何年飼育していたのかも何が好物なのかも分からなくなってしまったほどの長期飼い込み、 ムオヒラセガメ・メスが入荷しました。 その昔モンホットハコガメの愛称で親しまれていた、 と言うよりも半ば消耗品のような扱われ方で大陸よりもたらされていた、 アジアを代表するただの茶色いカメ軍団を構成するための重要なキータートル。 ハコガメモドキなどと揶揄されかねない不遇な扱いを受けながらも、 この数年においてはやはり稀少性の高まりを受けてある程度見直されつつありましたが、 そんな努力ももはや手遅れと言わんばかりに肝心の流通量は年を追う毎に目減りし続け、 今日ではその姿をまともに拝むことさえままならない非常に厳しい状況へと陥っています。 分類上は一属一種として独立していたり、 はたまた元々所属していたCuora属への帰還を命じられていたりとぼんやりした状態で、 それも恐らく研究対象としてまともに取り扱えないためと推測されますが、 私たちにとっては原始的とでも申しましょうか、 他のカメに比べて何処かどんくさいマイペースな雰囲気が独特であり、 ペットとして面白いカメであることには違いないと思います。 今回やって来たのは、 と言いたいところですが今回ご紹介するのは店内でもう何年経過してしまったのでしょうか、 バックヤードのとあるケージにて長年に渡りストックしていたアダルトサイズのメス。 あまり数を確保できない貴重なメスなのでキープしておいたと言うのと、 入荷当初より甲羅の形状が変形していたためキープしておいたと言うのと、 実はただ個人的に最も好きなカメのひとつであったからキープしておいた訳なのですが、 並の水棲ガメと同様に何てことは無いただの人工飼料しか与えていないほど、 本当に何をしでかしてもびくともしないほどのベストコンディションが保たれています。 オスが現れればと思いつつも毎度入荷したばかりの個体は直ぐに旅立ってしまい、 結局シングルのまま今に至る少し可哀想な気もする即戦力。 目の色は亜種や雌雄判別に関連しませんが可愛らしい黒目のタイプ。 決して美品ではありませんがこの清らかな心の持ち主と言う点を最大限に評価して頂きたく、 また安定的な国内繁殖の実現に向けてお役立て下さいましたら幸いです。 |
ムオヒラセガメ (特大サイズ・♀) Pyxidea m. mouhotii |
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特大サイズ! こんなに重量感のある個体は久しぶりです。 モンホットハコガメことムオヒラセガメ・メスの入荷です。 どこか懐かしいと思えばなんとその飼い込み期間10年以上。 購入と同時に駆虫を施したそうで体重はどんどん増すばかり、とてもワイルドとは思えない状態の良さに仕上がっています。 最近ではミドルサイズをちらほら見かける事の多い本種、 最近では大きなサイズでやってくる機会は滅多になくなってしまいでかいモンホットを見た事のない世代も現れています。 昔から魅力的な容姿と特異な性質から隠れた人気種となっていますが、 ここ最近では国内繁殖例も聞かれる様になりグッと身近になりました。 意外な程に耐寒性も高く地域によっては屋外越冬も可能だとか。 繁殖成功のニュースに感化されてしまった方、このメスはいい仕事してくれると思います。 肢に甲羅ですれてしまった傷がありますが既に治りはじめています。メスは何匹いても困りません、 適度に摩耗したツヤのある飴色の甲羅が哀愁を醸す一品ものです。 餌は人工飼料でも活餌でも何でも食べますのでご心配なく。 |
ヒラセガメ (アダルト・Pr) Pyxidea mouhotii |
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最近入荷量が少なくなり、今や貴重になってしまったモンホット・
ワイルド飼い込み個体がPrでの入荷です。
陸棲バタグール属の中でも独特な形体で、今回のオスは甲長13.5cmと大き目で装甲車を思わせます。イメージより立体行動が得意で、
2匹で飼育しているともう1匹を踏み台にして15cm位の高さでは平気で脱走してしまいます。基本的にオスが少なめな上、メスより弱々しい
感が有りますが、水換え時に同じ入物に移動させると、直に交尾行動を行うほどの優良個体です。前飼い主の意向で活餌で飼育していた
そうで、現在はコオロギやジャイミル・ピンクマウスが大好きですが、Mazuriミズガメフードや咲ひかりにも反応し食べだしていますので、
配合飼料に移行するのも大丈夫でしょう。
(ワイルド飼い込み個体につき、若干の尾先切れ、甲羅のすり傷等はご容赦下さい。) |
ヒラセガメ (Pr) Pyxidea mouhotii |
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久々に見ました。モンホットハコガメ。まあこの辺は来なくなるだろうな、 と思ってたんですがまたこの姿が見れて大変嬉しいです。今回の個体はワイルドっぽい気がしますが、 それでもずっしり重くてキレイな個体を選んできました。こおろぎを追っかけてます。 |
ムオヒラセガメ (♂・♀) Pyxidea m. mouhotii |
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甲羅から身が飛び出しそうなほどシャキシャキに立ち上がりコンディションは最高潮! 長期飼い込みに付きまるで生まれ変わったような立ち振る舞いを見せています、 お客様委託のムオヒラセガメ・ペアが入荷しました。 古い呼び名はモンホットハコガメ、まだ分類が概括的だった時代に学名を頼りに付けられた和名で、 今とは違いハコガメというカテゴリにきちんとはめ込まれていたことが伺えます。 ヒラセと言うのは甲羅の天辺が平たくなっているこの台形のフォルムが由来ですが、 蓋が閉まるのかどうかよりも本当に箱のような形をしていることの方が、 ハコガメと呼ばれるには相応しいのかもしれません。 しかしこのカメの風貌、動き、細部のつくりなどをつぶさに観察していると、 どちらかと言えばヤマガメの仲間に入れてあげるべきではないかと強く感じることでしょう。 アジアのハコガメと聞くとほぼ自動的にセマル辺りの顔が思い浮かび、 彼らの非常にスピーディかつキレのある動きを想像してしまいますが、 それと比べてみると本種独特のもっちゃりと言いますか、 全てが緩やかな動作を見ていると本当に自然で生き抜くことができるのか心配になるほど。 首を伸ばして喉を繰り返し膨らませるお馴染みのポーズから、 いざ歩こうと四肢を伸ばすと中身は意外とスレンダーであることが分かり、 待望の捕食シーンでは鎌首を持ち上げた後しばし思い悩んでから獲物に喰らい付くという、 そこに展開されるのんびりとしたスローライフは日本人にとってのカメというイメージにぴったりではないでしょうか。 見た目だけでは判断することのできない真の実態は、自分で飼育してみて初めて理解することのできる特権です。 今回やって来たのはマニア宅でしっかりとケアされ、輸入後の疲労やストレスなどを全く感じさせない大満足の二匹。 オスはスタンダードなカラーリングながら頭部と喉元のオレンジが強く発色しており、 変に奇抜な容姿ではなくこのように基本要素が充実したタイプを選びたいという方はモンホット好きには多いと思います。 とにかく終始出突っ張りで餌を与えると凄い顔になり、 ワームに齧り付く瞬間から咥えている所まで、 モデルのお仕事も難なくこなしてくれました。 反対にメスは頭頂部にイエローオーカーがべったりと塗りたくられ、 側頭部の模様もよく目立っています。 オスほどの異常な活発さはこの写真では見せていませんが、 確実に餌付けられており色合いの好みだけで選ぶことも可能です。 両個体ともコオロギ、ワーム、ハツ、バナナ、トマトなどバリエーション豊富なメニューで管理されています。 性別だけで見ればペアということですが、目のタイプが異なるため価格は雌雄それぞれに設定しました。 もちろんお値打ちなペア価格も用意してあります、このご時世状態の良いヒラセは何匹持っていても損はありません。 |
オプストヒラセガメ (♂) Pyxidea m. obsti |
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稀少亜種が状態抜群でやってきました。 モンホットハコガメの亜種、オプストヒラセガメ・オスの入荷です。 基亜種との決定的な違いは、背甲側面と腹甲に放射模様が入ること。 元々個体差があり甲羅の地色の明暗や、黒色の模様の入り方にバリエーションがありますが、 これだけ立派にはっきりとラインが出るのはオプストだけです。 また甲羅の形も肩の辺りから緩やかに折れていることが確認できます。 明らかに流通量が少なく近頃では混じって来ることも殆どありません。 加えてモンホットはオスの数が少ないので今回の様な個体はお探しの方もいらっしゃると思います。 近頃はムオヒラセの国内繁殖の声もチラホラ聞かれる様になり嬉しい限り、 こうなると次はオプストの番ではないでしょうか。飼育に関しては基亜種と特に変わりなく、 今回はコオロギを見つけ次第ダッシュで襲いかかる俊敏な当たり個体で、 昔の引っ込み思案な本種のイメージは微塵も感じられません。 じっくりと飼い込みたい一匹です。 |
オプストヒラセガメ (♂) Pyxidea m. obsti |
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こんな大きい即戦力サイズのオスはまず見かけません。意外と知られていないヒラセガメの亜種です。 珍しいオプストヒラセガメ・オスの入荷です。 基亜種とはお腹の模様が放射状になっている事で見分けられ、 また甲羅は独特の形状で肩の辺りから落ち込んでいます。 虹彩は赤くこのカメ特有のオウム顔と合わせてとても格好良いです。 近年流通量が激減しているヒラセですが、本亜種は元々見かける事が少なかっただけに非常に嬉しい入荷となりました。 しかも今回は長期に渡るお客様飼い込み個体で、体はずっしりと重く撮影中も足を伸ばせば何処かへ走ってしまう程に元気です。 ワイルドの入荷したての個体は餌食いが細い場合もありますが、普通に人工飼料を食べており安心度が違います。 大切に飼い込まれた個体は頭部の色が鮮やかになる事があり この個体も例に漏れず赤みがかった柿色が発色しています。 こういった流通量の少ないカメは状態の良い個体を見つけたら即ゲットをお勧めします。 |
オプストヒラセガメ (巨大サイズ・♂) Pyxidea m. obsti |
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モンホットのことが好きな人はこの個体を見て卒倒してしまうかもしれません。 それだけ危険性の高いオーラを放っています、 稀少亜種オプストヒラセガメ・オスが入荷しました。 まず驚いて欲しい所は甲長18cmという本種としてはほぼ有り得ないクラスの大きさで、 こんな立派な体格のものは日本中どこを探してもまず見つからないでしょう。 まるで一本の木から削り出したような甲羅の質感もこのサイズまで育って成せる業でしょうか。 話は次に移りますが、 頭部にこれだけオレンジ色が発色するタイプもいるにはいますが絶対に数は少ないです。 両眼を彩る赤いリングも燃え上がる様な激しい色味で、 この眼力の強さももはや異常としか思えません。 最後に、生息数の大変限られたオプスト亜種なので当然稀少価値は高いです。 これだけパンチを食らわせてくる魅力的なヒラセガメはどこからやって来るのかと思えば、 この同じカメがごった返す中からたったの1匹だけに目を光らせて輸入された個体だそうです。 国内長期飼い込みではないのでずっしり重いというわけにはいきませんが、 バッチリ仕上げてみたい欲望をかき立てられる文字通りのオンリーワンです。 |
オプストヒラセガメ (M・♂) Pyxidea m. obsti |
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圧巻のフルアダルトと癒しの手の平サイズが揃ってお出まし!
みんなが一度にシャキシャキ歩き回るとそれはそれは凄い迫力です、オプストヒラセガメが入荷しました。
古風に呼ぶのならモンホットハコガメ、
学名のカタカナ読みを避ける傾向が強い現在では図鑑や書籍などでは扱われ難い名前ですが、
そんな風潮すらなかった頃から日本では馴染み深いアジアのカメのひとつです。
昔はいわゆる茶色いカメの一員で、捉え方によってはリクガメの代わりという悲しいポジションでもありましたが、
個体数の減少とCITESへの掲載を機に一転、本来の良さが見直され立派な陸棲ミズガメの仲間に加わりました。
確かに興味のない人からして見れば地味の一言で終わってしまうかもしれませんが、
逆に色味という要素を放棄したからこそ見えてくる部分があると思います。
大胆に切り出した台形の甲羅は実に武骨なデザインで、
カメはこんもり丸いという常識を覆す角ばった箱型という新たな概念を打ち出し、
他のハコガメにはない独特の魅力を訴えています。
嘴が目立つ大型の頭部も厚みのある甲羅の雰囲気にベストマッチ、
似たような鳥顔のスペングラーと比べても重厚な味わいがあってその違いは明らかです。
そして最後は意外と知られていない、と言うより実物を見ないとなかなか伝わらない特徴が、
四肢が非常に長く極めて陸上での活動に特化しているということでしょう。
狭い水槽内での水張り飼育だと周りの空気を察知するせいか、とりあえず頭を持ち上げてじっと佇む、
もちろんそんな光景もヒラセを楽しむポイントのひとつではあるのですが、
思い切って陸地をメインにした広いスペースに放った途端、
今まで見たこともなかった大股開きで闊歩するシーンを目の当たりにした時にもまた、
野生の一部を切り取ることができたような気がして優越感に浸ってしまうのです。
撮影場所のひとつに机の上を選んでみたのですが、
解散した直後一斉に直進しその逞しく歩行する姿に感心していたら、
これ以上進むことのできない崖の淵で皆が下を覗いていたので何だか微笑ましい気持ちになりました。
今回は大きなオスが3匹、それぞれ頭の色やスタイルに個性の光るものばかりで、
特に18cmの個体は巨大なことばかりか頭が緑とも黄色とも言い難い不思議な色合いで思わず唸ってしまうレベル。
そして一緒にやって来た10cmの個体は囲まれると余計に小さく見えて可愛らしいですが、
放射模様と偏平で幅広の形状がいかにもオプストらしい典型的な形質を持ち、
人一倍動き回っているためなかなか見逃せない存在です。
真剣に個体をセレクトしたいという方には改めて解説する機会を設けますのでお問い合わせ下さい、
一匹ずつに書ききれないほどの奥深さを感じています。
Mサイズ: 顔・ 背甲・ 腹甲 オスA: 顔・ 背甲・ 腹甲 オスB: 顔・ 背甲・ 腹甲 オスXL: 顔・ 背甲・ 腹甲 |
オプストヒラセガメ (フルアダルト・♀) Pyxidea m. obsti |
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今やアジアの高級種の仲間入りを果たしてしまった見た目も中身も一級品のモンホット! CITESの規制が極めて厳格になった現状では非常に有難いトリートメント済みの即戦力サイズ、 オプストヒラセガメ・メスが入荷しました。 随分昔の話であればそれこそただの茶色いカメで説明が付くほどの存在だったのが、 およそ十年前を境にじわじわと入手が困難になっていき、 毎年のようにもう来ないと言われ続けて早数年が経過していますが、 いよいよその危機感が現実のものになってきたような気がします。 何しろ野生個体の許可割り当てが認められなくなってしまったのですから、 国内外で繁殖が進んでいる種類ならいざ知らず、今後新たな種親候補を探し出すこともままならない訳で、 言うなればいつ詰んだとしても何らおかしくはない状況です。 基本的には頑丈なカメで一度立ち上げてしまえばかなりの長期飼育も難しくはないのですが、 それ故に輸入直後のひたすら状態を落とした個体を復活させるのは容易ではなく、 何もできないまま最期を迎えてしまうケースも少なくありません。 日本での繁殖例も無いことはないようですが、 如何せん産卵数が少ないがために量産体制が確立するまでには相当な時間を要すると思われ、 一歩間違えればペットトレードから徐々にフェードアウトしてしまっても不思議ではないのです。 本日ご紹介するのはかれこれ何ヶ月が経ったのでしょうか、 正直色や形にどうこう言えるご時世ではありませんが、 実は過去に入荷した中で満足なコンディションではなかった美個体を、 店内で立ち上げるべくこっそり隠し持っていたのでした。 肉付きは悪くなく手に持った時の重みもあり、 甲羅への大きなダメージも無ければむしろ作り物のような輝きさえ放っている、 強いて言えば餌を口にしているかどうか分かり難かったことぐらいでした。 まずは単独飼育に切り替え様子を見ていた所、 心に大きなダメージを受けていたのかとても引っ込み思案で、 なかなか人前で餌を食べるように仕込むまで苦労しましたが、 現在では却って変な愛着が沸いてしまいここに掲載することを躊躇ったほどです。 頭部の色抜けが著しくまるで果汁を絞ったような鮮やかさが魅力的で、 今でもヤシガラに潜りこそするものの普通に歩き回る姿を見せてくれますから、 手を掛けてきたこちらとしては嬉しい限り。 本種はガチガチに仕上がったオス個体であれば時折見かけられるものの、 繁殖に適したどっしりとしたメスは争奪戦なのか本当に数が少なくなってきました。 この個体が役に立ってブリーディングに向けての手助けができれば何よりです。 |
ミゾヤマガメ (ベビー) Rhinoclemmys areolata |
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超レア!!渋い系カメの頂点に立ってもおかしくない風情と品格に溢れたミゾヤマガメです。先日の 卵がハッチしました!ならちょっと凄かったですが、今回はEUCBの個体です。オリーブ色の背甲や 頭部の赤いラインの入り方が繊細で美しくマニア心をくすぐります。最初はキチンと餌を食べるかな と心配でしたがさすがはアメリカヤマガメ、人工飼料もOKです。このサイズの個体はまず入荷しない でしょう。その前にこのカメのCB自体が非常に貴重なので見つけたときが買い時です。 |
ミゾヤマガメ (ベビー) Rhinoclemmys areolata |
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このサイズで見かける事は殆どありません、 手のひらにちょこんと乗る可愛いベビーサイズです! アメリカヤマガメ属の中で渋さでは群を抜くレア種、ミゾヤマガメが入荷しました。 アメリカ大陸に唯一棲息するイシガメ科のグループとして南米を中心に繁栄するリノクレミス、 その仲間の中でも特に入手難易度の高いカメのひとつが本種です。 過去の輸入例も数えられる程しかなくファンにとって垂涎の希少種。 一切の飾り気を装わないさりげなさ、外観から感じ取れる繊細さ、 どれもが日本人の心に宿る侘び寂びに似たようなものを感じさせてくれます。 特に背中の鶯色の鮮やかさはこのサイズならでは。 とても微妙なポジションに位置するカメで飼育に関しての情報もやはり少ないのですが、 見た感じではハラスジやアシポチに似た所もありながらアカスジヤマガメの様な陸棲傾向の強さも見て取れます。 他の水棲傾向の強いものと比べても幼体時からこんもりと盛り上がった甲羅を見ると、 空気の湿度を保ちながら陸飼いをした方が良いのかもしれません。 セマルやミツユビの飼育法が応用できるでしょうか。昔はワイルドらしい甲羅の適度にスレた個体が来ていましたが、 今回の様にまだ幼いベビーから飼育できる機会は殆ど無いでしょう。 餌は人工飼料に早速餌付いていますので、お好きな方は大切に育て上げてみては如何でしょうか。 |
ミゾヤマガメ (CB・S) Rhinoclemmys areolata |
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元々陸飼いで育てられていたとは俄かに信じ難い滑らかな仕上がりに歓喜する安心のスモールサイズ! 地球の裏側のちょっと上に暮らしているはずなのに何故かジャパニズムを漂わせている不思議なカメ、 ミゾヤマガメが入荷しました。 ここ数年我が国において大きなムーブメントを見せているアメリカハコガメの仲間たちは、 より親しみを感じられるようにという願いを込めてか縮めてアメハコと呼ばれていますが、 一方でこちらアメリカヤマガメについてはこれといって決まった俗称はなく、 アメハコにかけて冗談でアメヤマと呼んでみる向きもあるものの、 実際には抱えるファンの絶対数が少な過ぎるために何も定着せず今日に至ります。 これは何も嘆かわしい実情をお伝えしたく申し上げている訳ではなく、 表舞台のスターがいれば縁の下の力持ちがいても良いのではという観念に基づき、 物好きが秘かに愛でる名脇役のようなキャラクターもこの業界には重要であると思われます。 そもそもアメヤマの仲間たちはどのような位置付けなのかと申しますと、 私たちの暮らすアジア地域から遠いアメリカ大陸に差し向けられたスパイのような連中で、 つまりイシガメ科に分類される属の中で唯一異なる大陸に分布している事実がそれを示しています。 アメリカナイズされたイシガメ、 しかしながら元々は日本人にとって馴染み深いイシガメがベースになっているため、 異郷の民であるはずが侘び寂びのような雰囲気が味わえるという、 それぞれの文化を良いところ取りしたような独特の風合いに虜になってしまうのです。 今回やって来たのは属内でも昔から流通量が少なく稀少性の高かったミゾヤマガメより、 時々輸入されてくるワイルドではなくなかなかお目にかかれないピカピカの繁殖個体。 いつの時代でも知る人ぞ知るというフレーズがお似合いのマニアックな珍種ですが、 カメそのもののデザインとしては実にベーシックで嫌なところがなく、優しい顔立ちとふくよかな四肢、 そしてこんもりと盛り上がった甲羅など可愛らしい要素が盛り沢山ですから、 万人受けしてもおかしくないなどと余計な世話を焼いてしまう今日この頃です。 アシポチほど水棲ではなく、アカスジヤマガメほど陸棲ではないという絶妙なポジションにいながら、 結局のところ水中でも陸上でもどちらでも構わないというスタンスで、 この個体は幼体の頃より土をベースに陸場メインで育成されたそうですが、 殆ど歪にならずそれでいて水にもきちんと沈んでくれる優等生ぶりを発揮しています。 上物を見かけた時にきちんと押さえておくのが吉です。 |
ミゾヤマガメ (S) Rhinoclemmys areolata |
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実にちょうどいい少しだけ育った安心サイズ! 本当はこの大きさから始めたかったという方も多いかもしれません、 お客様委託のミゾヤマガメが入荷しました。 はっきり言って、幻のカメです。 しかしその存在感は幻というよりはあまり知られていないマイナーな存在、という事実も否めません。 そんな日陰者のこのカメが何故か1、2年前にベビーサイズでまとまって輸入されました。 この続きはあえて申し上げませんが、 結果的に今現在では価格だけを見ると良くも悪くも敷居が下がって入手し易くなっています。 今後数年間同じように手に入るかどうかは誰にも分かりませんが、あまり良い予感はしないでしょう。 地味の結晶のようなキャラクターだけに稀少性が失われることは大きなダメージかもしれませんが、 それでもカメ本来の魅力には全く影響しません。 雰囲気を楽しむ種類に文句を付けるのは難しいですが、 あえて言うとすればこれだけ柔らかく優しいオーラに包まれているミズガメも珍しく、 アメリカの味をすっかり絞って抜き取ったような姿に独特の感触を覚えます。 薄味と言われればそれまでですが、それでも良いと評価されるカメが確かに存在することも事実です。 飼い方もいまいちピンときませんが、 この個体を見て分かるように小さな頃は甲羅が水にしっかり浸かる環境がベターではないでしょうか。 広い陸場があるとなお良いですが、 本格的に陸場メインへ移行するのはしっかり育ててからでも遅くはありません。 少し前に見かけたあのベビーでは不安、 という方にとってこの時点で出てきたことはラッキーだと思います。 ゆったりとした時の流れをミゾヤマと共に味わって下さい。 |
ミゾヤマガメ (S) Rhinoclemmys areolata |
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バッキバキのコントラストを描き出す強烈なイエローが並のものと明らかに異なるニュータイプ! 謎を検証するためベビーサイズから一年近く育てていましたが順調極まりないため念願のデビュー、 ミゾヤマガメが入荷しました。 ただでさえマニアックな雰囲気を漂わせているアメリカヤマガメの面々、 その中でも殊更にコアな味わいが強めに出ている珍種のひとつで、 知る人ぞ知るとの表現が相応しいことこの上ない個人的に最もお気に入りのアメヤマ、アレオラータ。 日本では長らく飼育方法や野生での暮らしぶりに不明点の多かった印象ですが、 近年ではようやく国内での繁殖例も聞かれるなどその注目度は急速に高まっており、 しかしながらいつまでも脇役の感が否めないところもまたミゾヤマらしさだと感じています。 陸棲傾向の強さで言えばアカスジやルビダ、 水棲傾向の強さで言えばアシポチやハラスジなどの顔が思い浮かびますが、 本種はそのどちらにも当てはまらない中間型であると考えられ、 野生では地域個体群により水陸どちらを主戦場とするかの生活様式が異なるとされていますが、 これはそのどちらにも対応できるという意味合いに置き換えられるものと思われます。 水に沈めようとすれば浮いてしまう個体でも暫く置いておけば直に順応しますし、 やはり湿らせた床材の上を歩き回る様もまたナチュラルな光景に映りますから、 よく言えば臨機応変に新たな環境へ適応でき、悪く言えばちょっと不器用な一面も垣間見える、 そんな水棲ガメとしての未熟さが我々にとっては愛嬌として感じ取れるのかもしれません。 今回やって来たのは体中が濃厚な蛍光イエローに塗りたくられた全く見慣れないタイプで、 背甲のオリーブグリーンや頭部に強く引かれた赤いラインなどが全体的にカラフルな、 日本国内には輸入された実績が殆どなさそうな謎のミゾヤマガメ。 仕入れ先でたった一匹だけ異質なオーラを放っていた僅か6センチだったベビーを、 多甲板こそありますがとんでもないことをやってくれそうな予感がしたため、 こっそり買い付けこっそり育てていた秘蔵の個体です。 嬉しいことに甲ズレの影響は全体のフォルムに一切の影響を及ぼさず、 我ながらスマートに育てられたと自画自賛したい心持ちで、 私の中では完全にコレクターズアイテムと割り切った珍しさだけで一点突破したい絶品です。 |
ミゾヤマガメ (M) Rhinoclemmys areolata |
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原産はメキシコとその南部のはずが何故か侘び寂びの雰囲気を放って止まない究極の癒し系! 知る人ぞ知るというフレーズがぴったりの個人的には大好物な地味渋系の頂点を極める稀少種、 ミゾヤマガメが入荷しました。 ヤマガメとは実にあやふやでとてつもなく不安定な呼び名であり、 どうしても名前だけではその生活史や飼い方が意外と連想し難いですし、 同じグループのように見えてもそれぞれに統一感がないのが悩みの種ですが、 言い換えればどうにでもなってしまう柔軟性こそが彼らの魅力なのかもしれません。 アメリカ大陸に分布する唯一のイシガメ科であるアメリカヤマガメ属、 その中には水棲傾向の強いものから反対に陸棲傾向の強いものまで、 とても同属とは思えないほどに様々な暮らしぶりを展開する仲間たちが集まり、 先に述べたようにまさしくヤマガメという像を余計に曖昧なものへと感じさせます。 そして本種はそのぼんやりとした独特な表情からも感じ取れるように、 水中を泳ぎたいのか陸上を歩きたいのかいまいちはっきりとしないところがあって、 最終的にはどちらでも構いませんと言わんばかりの態度で示してきますから、 そのふわっとした絶妙な存在感が守ってあげたくなる母性のようなものを擽るようです。 ここでは決して扱い辛そうなイメージをお伝えしたいのではなく、 ミゾヤマならではの呑気で牧歌的な生き様をお伝えしたいがためのメッセージなのであって、 本当に世間一般が抱いているようなカメの理想像をそのまま具現化したような、 主張の少ない生き急ぐこととはまるで無縁のカメが実在することを知って頂きたいのです。 今回やって来たのは幼体に近い野生個体から国内でコツコツと飼い込まれ、 甲羅もすっかり硬くなり全体に大人びた風合いが醸し出されたミドルサイズ。 何のかんの言っても結局は水を張って人工飼料を与えるだけのシンプルな飼い方で無問題なのですが、 場合によってはいわゆるヤマガメらしい土を敷いたケージで歩かせても良いですし、 あまりにも自由度が高いためオーナーの意思をそのまま受け入れてくれるのも嬉しいところ。 状態を心配する段階はとうに過ぎすっかり安定していますから、 難しいことは考えずにこの愁いを帯びた優しい眼差しを心行くまでお楽しみ下さい。 |
ミゾヤマガメ (ハイポメラニスティック) Rhinoclemmys areolata "var" |
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侘び寂びの落ち着いた雰囲気から印象を変えた誰もが振り向くエレガントビューティー! 誠に信じられないことですが稀少種の更に珍しい色彩変異です、 ハイポメラニスティックのミゾヤマガメが入荷しました。 バタグールガメ科を陰で支える中南米のグループ、アメリカヤマガメ属。 ラテン系の陽気なイメージをそのまま表したようなアカスジヤマガメなどは本属の花形的存在ですが、 その裏にはアメリカヤマガメ独自の特色を一層濃く感じさせる種類がさりげなく存在しています。 世間では目立たないとか地味だとか言われてしまうのも、 つまりは日本人の感覚にとても近いものを持っているからではないでしょうか。 地球の裏側でひっそりと暮らすカメに、 古来より受け継がれし大和心の琴線を響かせる要素が内在しているということは実にエキゾチックです。 ご覧頂いて分かるように、 幼体時の特徴である鶯色の甲羅の隅々からすっきりと抜けたイエローが顔を覗かせ、 体表に描かれる黒色のドット模様も僅かしかありません。 そしていよいよこの突然変異を決定付けるのは、本来であれば顔の側頭部、 主に両眼の周りを彩っていなければならない赤色のラインがほぼ全く消失しているという事実。 これがただ全体の色彩が薄いだけではないということの証です。 少し前に小さなサイズの個体がまとまって出回り一時見慣れた感もありましたが、 その後は全く出てきませんし長い歴史で見ればほんの一瞬の出来事でした。 今もなおミゾヤマガメが入手困難なカメであることは変わりなく、 それ故に色変わりを目の当たりにするのは極めて貴重な体験と言えるでしょう。 惜しいことに甲板ズレがあること、 幼体時の頃になのか左前肢が無くなっていますが、 これだけ育ってすっかり元気で健康上の心配はありません。 正直に言って勿体無いのですがB品特価です、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。 |
ミゾヤマガメ (Pr) Rhinoclemmys areolata |
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激レアヤマガメのミゾヤマガメです。鳶色の可愛い目がこちらを見つめます。 独特のヤマガメには珍しいドーム型の甲羅がサイズを一層大きく見せています。 餌は人工飼料から果物まで選びません。すでに最大甲長なので即戦力です。 ※10月1日に7cmもの巨大なタマゴを産みました。 |
カンムリヤマガメ (国内CB・M) Rhinoclemmys diademata |
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色より柄より何より品の良さが勝負! 王冠をかぶったバタグール界のプリンス、 国内CB安心サイズのカンムリヤマガメが入荷しました。 ミズガメの中でも特に陸棲傾向が強い仲間として括られているハコガメとヤマガメ。 ヌマガメ科とバタグールガメ科にまたがるハコガメの仲間には確かに泳ぎの上手な種は少ないですが、 バタグールガメ科の一角を担うヤマガメの仲間には歩くものから泳ぐものまで様々なタイプが混在しており、 奥が深いという言い方もできれば取っ付きにくいと言われてしまうことも。 ただしそれは従来のヤマガメの飼い方という通念が邪魔をしているということを忘れないで下さい。 アメリカヤマガメ属はバタグールなのにアメリカ大陸に分布するという矛盾をはらんだ不思議なグループ。 アジアのイシガメの一派がアメリカに移り住んだら、 と想像してみるとその色彩感や雰囲気に独特のアレンジが加えられていることについての理解が深まります。 本種はマラカイボ湖とその周辺にしか棲息していないという信じられないほどの稀少性を誇りかつては幻の存在とされていましたが、 近頃ごく少数ながら国内繁殖個体が出回るようになり嬉しい限り。 黒々とした艶のある瞳は愛らしくもエレガントなオーラを放ち、 周りを彩るのはその情緒を壊さない厳選された装飾で統一されています。 最大のアイデンティティと言えばやはり頭頂部の冠模様ですが、 この個体はアベラントとでも申しましょうか、 途切れて互い違いになったパターンに個性が光る一点もの。アメヤマでは意外と多い甲ズレがないのもナイス。 今まで生態や飼い方などがあやふやで飼育対象ともなり難かったこの手のヤマガメ、 遊泳性が低いイコール水を浅くするというのは決して正しい選択ではなく、 その不器用さには進化の過程という実にロマンチックな考え方も生まれたりと、 とても一言では片付けられない大切なミズガメの一員なのです。ただただ色合いが気に入って、 上質な味わいに魅せられてというシンプルな動機でこのカメを選ぶことができるようになった今この時代に感謝します。 |
カンムリヤマガメ (アベラント・♂) Rhinoclemmys diademata |
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大極図をモチーフにしたふたつの勾玉を組み合わせたような意匠が実に個性的! 気品漂う麗しき立ち振る舞いと頭頂部に堂々と掲げた王冠の乱れた様子が対立する風変わりな一点ものです、 カンムリヤマガメ・オスが入荷しました。 アメリカヤマガメの仲間は昔からペットとしての流通実績を持ちながら、 今日まで浮きも沈みもせず流行に左右されないスタイルを持ち味として時を過ごしてきました。 アジアのイシガメらのように身近に感じられることも無く、 はたまた地球の裏側に棲んでいるからと言って別段奇抜な様子も無く、 何とも言えないさり気なさが良くも悪くも過度な注目を集めることはありませんでした。 ヤマガメと名乗っておきながらその暮らしぶりはいわゆるごく普通の水棲ガメと同様で、 和名のイメージが取っ付き辛さや飼育の難しさを思い込ませてしまっていたのかもしれません。 アシポチヤマガメなどかつてよりよく知られた種類の傍らで、 ディアディメータことこのカンムリは長年幻の稀少種として何も大袈裟なことはなくそう認知されており、 ベネズエラの北西に位置するマラカイボ湖とその周辺にしか棲息していないのですから、 国内への輸入例がほぼ全く確認されていなかったのも当然でしょう。 しかし数年前にふとした出来事がきっかけとなり、 突如として大型の野生個体が次々とまとまって見かけられた時期がありました。 それまで入荷を待ち侘びていたマニアらは歓喜し、そうでない人々にとっては一体何のことやら、 大衆には存在すら知られていない立派なマイナー種でしたから瞬く間にその価値は下落してしまったように思われましたが、 ご覧の通り今もなお豊富に出回っている形跡はほぼ見当たりませんし、 辛うじて繁殖された幼体が細々と出回る程度、 しかも産卵数がごく少ない本種のことですから爆発的な増殖も到底見込めません。 ある意味本来の立ち位置に戻りつつあるとも言え、 その点に関しては本人にとって望ましい状況が再び訪れたのかもしれませんが、 もう少しだけ人気が高まることに期待を寄せてみたい気もするのです。 今回やって来たのは手の平からはみ出しそうになるほどすっかり大きくなった、 国内で繁殖されたベビーからの飼い込み個体。 最大のアイデンティティである名前の由来ともなった頭の馬蹄模様は見事に崩れ、 今風に表現するとアベラントの状態に変化した何ともお洒落な柄が描かれています。 黒と黄色の二色刷りが至ってシンプルなデザインでありながら、 不思議とエレガントなオーラを漂わせてしまう辺りは流石カンムリと言ったところ。 甲羅の大きな歪みも無く、表面の苔はいずれ脱皮により浄化されるでしょうから、 大切に育て上げて末永く所有していたい一匹と言えるでしょう。 年を追う毎に手に入れるのが難しくなってきていますから、お好きな方は是非この機会に。 |
カンムリヤマガメ (ギネスサイズ・♀) Rhinoclemmys diademata |
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奇妙奇天烈摩訶不思議、四月初めの行事に相応しいことこの上ないこれぞマラカイボ湖の奇跡! 色々な意味でぶっ飛んだプロフィールを引っ提げ登場した目玉が飛び出る超巨大ディアデマータ、 カンムリヤマガメ・メスが入荷しました。 かつて幻とまで称されたアメリカヤマガメ属屈指の美種は、 一時的に流通量が増えたことで知らず知らずの内に馴染みのある存在へと変わって来たかと思いきや、 取引相場ばかりが下落してしまったままパタリと姿を消し今日に至ります。 こういった現象を業界内では俗に行き渡ったと表現することがありますが、 確かに元々ファンの数も決して多いとは言えなかったアメヤマの中で、 あまり口にしたくはありませんが稀少性なるメッキが剥がれてしまった後は、 復権も難しく本当に好きな人々の間だけで楽しまれるのみとなってしまいました。 あの頃ワイルド個体が立て続けに輸入されたこと自体ミラクルな出来事であったとは今となっては知る由もありませんが、 ご存知の通り産卵数の少ない本属のカメは量産体制に入るのが非常に難しく、 何処かで誰かが熱心に殖やし続けでもしない限り供給量が回復することは無い、 極めて危うい状況の中で時折辛うじて姿を見せる程度なのです。 今回やって来たのはまさしくリアルエイプリルフール、 実重量6.5キロのボリュームは伊達では無い化け物級の正真正銘カンムリヤマガメの長期飼い込み個体。 属内最大種のハラスジは記録上の最大甲長が33センチとなっており、 それに次ぐクロムネでさえも29センチに到達するのが精一杯であるらしいのですが、 本日こうして目の前に現れた謎の生命体は計測したところほぼぴったり33センチ、 どう控えめに見たところでそもそも30センチを超えていることが既に馬鹿げていて、 しかしながら一夜明けてもこの事実から逃れることはどうにもできなさそうです。 更に末恐ろしいのは各甲板の継ぎ目が妙に新鮮な質感に感じられ、 まだまだこの先も成長を止めることを知らないのではと思わせる点であり、 ちょうど一年後の四月一日には今以上の衝撃を与えてくれるのかもしれない期待に心底わくわくさせられます。 ご察しの通り甲羅の一部に変形が見られ、 成長過程で生じてしまった背甲の膨らみは左右対称とは言い難いのですが、 そんなことも笑って許してあげられる特別価格にてリリースしますので宜しくご検討下さい。 |
カンムリヤマガメ (Tr) Rhinoclemmys diademata |
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激レア!! 南米最大の湖、マラカイボ湖にのみ棲息しているリノクレミス、カンムリヤマガメが 入荷しました。かなり久々の入荷です。しかも今回の個体はオスメス確定済みのヤングアダルト。 向こうで飼い込まれてたのか、人工飼料も問題なく食べます。特筆すべきは頭の冠状の黄色い模様。 本当に綺麗です。何故かオスがいつも少ないこのヤマガメ。今回は嬉しいことに♂2♀1のトリオで 来ました。次はいつ来るか分からないこのレア種、なんとかCB化できると嬉しいですね。 |
ハラスジヤマガメ (S) Rhinoclemmys funerea |
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アメリカヤマガメ属の中でも最大級に成長する渋いカメ、ハラスジの入荷です。幼体のオリーブ色の扁平な背甲や、つぶらな瞳は可愛ら しく癒してくれます。同属内でも水棲傾向が強く、後足も大きく泳ぐのに適しているようです。仔ガメの頃は植物質の餌を中心にしっか り与えると甲羅の軟化を防げます。中米から南米にかけて分布していますので、低温は避けて下さい。水深を深く取る事が出来る種類で すので、熱帯魚用の水中ヒーターにカバーをつけて飼育するとBestでしょう。餌は、葉野菜を中心にMazuriリクガメフード・咲ひかりを 与え、おやつ程度にMazuriミズガメフードやタートルプディング等を与えています。アダルトサイズで甲羅のぶ厚くなったこのカメを あまり見かけませんので、甲長30cm前後になるまで、じっくりと飼い込んでみてはいかがでしょう。 |
ハラスジヤマガメ (ベビー) Rhinoclemmys funerea |
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属内最大種の威厳を忘れさせる愛くるしい風貌とピカピカのボディが嬉しい久々のベビーサイズ! 人気や知名度といった概念を気にすることなく己の欲望に突き動かされたいアメヤマ最終兵器、 ハラスジヤマガメが入荷しました。 図鑑をめくりながらこの名前を目にしたところで恐らく何ひとつとして印象に残るものは無く、 腹に筋があるカメなんていくらでもいるだろうと無意識にスルーしてしまうものと思われますし、 外観の特徴を人に説明するのがこれほど困難なデザインも珍しいような気がして、 こうしたネガティブな発言がいくらでも出てくる俗にマイナー種と呼ばれるものの代表的な存在。 英名もブラックウッドタートルと取っ掛かりに欠けるネーミングですから救いようが無く、 頭の中を空っぽにして心の目で見ることができれば、 初めてようやくその魅力に気付かされることでしょう。 キラキラとした優しい眼差しにワンポイントとなる赤いライン、 四肢にはアメリカヤマガメ特有の細かな模様がびっしりと描かれ、 むやみに大きく育つところもまた存在感を味わわせてくれる、 あまり世間には知られていませんがこっそりコツコツ大きくしてみたい、 そんなプチレア種なのです。 今回やって来たのはかつてハラスジと言えばお馴染みであったファームハッチのベビーで、 近頃の時代の流れを象徴するような出来事とでも言いましょうか、 人気の無いカメはとことん追い詰められてしまう典型的なモデルがここにあります。 しかしながら逆襲のチャンスはその強健な体質にこそ残されており、 一度育ててみたことがある方であれば即座にお分かり頂けることと思いますが、 健康上のトラブルやリスクをあまり考えなくとも勝手に大きく育ってしまう、 このざっくばらんな雰囲気は時に救世主のような有難味を帯びて来るのですから不思議です。 私はハラスジを個人的に飼育していたことがありますが、 何処が良いのかと言われればなかなか説明するのが難しいものの、 理屈抜きに良いものは良いと言いたくなるのも写真をご覧になればお分かり頂けるでしょうか。 何しろ中米に産する無駄に大きな新大陸のイシガメが、 自らの手によってもりもり大きくなり結果えげつないボリュームで魅せてくれる、 たったそれだけで他にはもう何も要らないのです。 今はペラペラの体が分厚くなっていく様を想像するだけで興奮してしまう方に捧げたく、 間違っても流行らせようなどという意図は微塵もありませんが、 次は本当にいつになるのか分かりませんのでお早めにどうぞ。 |
ハラスジヤマガメ
Rhinoclemmys funerea |
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先日のビバリウムガイドでも取り上げられました、アメリカヤマガメ属の最大種、ハラスジヤマガメです。 オリーブ色の背甲が非常に印象的です。同じ属のミゾヤマやアシポチは陸棲傾向が強いですが、 本種は水棲傾向が強いので普通のミズガメ飼育で問題ありません。水中ヒーターを使えるので 温度管理も容易です。雑食ですが、葉野菜や果物を多めにした方が良いでしょう。 今は平たい甲羅をしていますが、成長に連れて厚みが増し、味わい深いカメへと進化していきます。 |
ハラスジヤマガメ (アダルト・♂) Rhinoclemmys funerea |
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これはひとつの完成形と言っても良いかもしれません。 こんなサイズ初めて見ました、 アメリカヤマガメ最大種のハラスジヤマガメ・オスが入荷しました。 南北に長いアメリカ大陸ではヌマガメ科のミズガメが広く繁栄していますが、 このRhinoclemmys属は唯一棲息しているバタグールガメ科でそれだけでもロマンに溢れています。 そんな本属の最大種はこのハラスジで話によると30cmは優に超えるということですが、 昔から輸入されているにも関わらず見かけるのは まだ青緑の可愛いサイズばかりで本当の正体は写真ぐらいでしか見る機会がありませんでした。 今回実物を目で見てまず感動、 その後に細部を観察してみると小さな頃はそうでもなかった鼻が長く伸び、 甲羅は濃い暗褐色に綺麗に染まり上がり重厚な仕上がりです。 四肢を彩るベタ塗りのイエローを見てもやはりアジアのバタグールとは少し違った雰囲気を味わえます。 ヤマガメと名乗っていますが水棲傾向の強いカメで、 例えるならオオヤマガメやヒジリガメなどに近いかもしれません。 稀少性云々を気にせず大切にしていきたい素晴らしい個体です。 |
ハラスジヤマガメ (♀) Rhinoclemmys funerea |
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その昔マニアの心を癒しアメヤマを陰ながら支えてきた哀愁のブラックウッドタートル! 今日では徐々にフェードアウトしてしまっていただけに再会の喜びも一入です、 ハラスジヤマガメ・メスが入荷しました。 まずはその名前に触れずにはいられないでしょう。 学名のfunerea、そのままカタカナ読みすればフネレアとなりますがいまいちピンと来ない響きのため、 個人的には本当の意味を考えながらずっと悶々としてきましたが、 これを英語に直すとfuneralという意味になります。 何処かで聞いたことがあると思えば原義はお葬式、 もちろん某邦画とは一切関係なくとてもマイナスイメージの強い言葉なのですが、 この場合は喪服を召しているとでも言いましょうか、全体的に暗めの体色が由来となっているようです。 そして和名のハラスジは漢字にすると腹筋、 まさかお腹周りだけがやたらと筋肉質なカメという訳でもなさそうで、 これはドイツ名の腹に筋状模様のあるカメを和訳したものとされています。 アメリカヤマガメ属は歩くものと泳ぐものに大別することができ、 後者には総じてシックなカラーリングを持つ種類が多いのですが、 アメリカ版イシガメという特異なポジションが常に一定の人気を獲得してきました。 近頃はメキシコなど中米付近がやや開拓されこれまで稀少とされてきた数種の輸入もありましたが、 少し時代を遡るとかつてはアシポチとハラスジぐらいしか飼育対象として選ぶことができない辛い日々が続いており、 カンムリやミゾに憧れを抱きながらそれらを大切に育てていたことを思うと、 再び初心に帰り駆け出しの頃の新鮮な気持ちが甦るようです。 改めて棲息地を確認すると近縁のクロムネと隣り合い、 よく見ると地図の塗られた部分の総面積はそれよりも尚狭く意外と分布域も限られていることに驚きましたが、 最近では殆ど流通しなくなったのを考えると辻褄は合っているのかもしれません。 しかし他のどの種よりも一直線に簡素で目立たない外観を持つため、 そのことを嘆く方もあまりいないと思われるのですが、 属内最大種をもう一度という願望はきっと必ず何処かで再燃するはずですし、 その時に肝心のカメがいなければ誰にどのように懇願すれば良いのでしょうか。 今回はいつの頃かよく見かけたベビーが、 きっちり飼い込まれて大きくなった安心サイズのメスがやって来ました。 全身緑色をしていた記憶は忘れ去り、重みのある色調にはなっているのですがこれでもまだまだ足りず、 私たちが良しとするのは洋書で見たあの巨体ですから、 ズドンと効果音が聞こえてきそうな迫力を発揮してもらわなければ気が済みません。 幸いにしてより大型化が望めるメスですからもう少しの辛抱です、 この調子で伸ばしていけば30センチオーバーも夢ではないでしょう。 他に自慢する訳でもなくただただ己の欲求を人知れずストイックに高めていきましょう。 |
クロムネヤマガメ (エクアドル産・S) Rhinoclemmys melanosterna |
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時が止まったかのように無表情な青眼が水棲リノクレミスらしからぬ異様な雰囲気を匂わせる激レア種! 稀少性云々よりも二周三周して悟りを開いたような方に強くお勧めしたいカメです、 クロムネヤマガメが入荷しました。 昔に比べると溢れ返るほどの情報に恵まれた現代において、 これほど認知度が低い生粋のマイナー種も逆に珍しいのではないでしょうか。 確かにアメリカヤマガメ属自体がかなり隅っこにいるような仲間なのは事実ですが、 アシポチやカンムリ、アカスジヤマガメなどは辛うじて一定の層に通じることはあっても、 クロムネの四文字を耳にしただけで頭の中にくっきりとした像が浮かぶ人はごく限られるのではないかと思います。 甲羅は一様に黒く染め上げられただけの何の変哲も無いただのカメ感が全面に押し出され、 象徴的な黄色い眉はよく見るとアシポチの模様を更に省いたようなデザインで、 しかしながらあっさりとした印象を受けるのかと言えば決してそうではなく、 単調なイメージとは裏腹に今まで体感したことの無い新鮮な味わいがそこにはあります。 瞳にはインシサなど他の陸棲タイプの如くブルーに輝くしっとりとした美しさがあり、 また甲羅の隙間から覗かせる肌の色などは蛍光色がキツく配され、 これを以って異国情緒と言わずして何と表せばよいのでしょうか。 何でも現地では汽水域にまで進出しているらしく、例えばそれは北米のテラピンと似たものなのか、 このカメの奇抜なカラーリングへと作用しているのかもしれません。 頭部に走るラインの色合いには形質差があり、 コロンビアにおける調査では純淡水の個体群は赤く、汽水の個体群はより黄色に近付くそうで、 このエクアドル産に同じ理屈が当てはまるか否かは分かりかねますが、 物は試しで多少の塩分を添加してみるのも一興です。 今回やって来たのは二年前の衝撃より待ち望んでいた、 ちょうど手の平に乗せられるような可愛らしいピカピカサイズ。 あの時に入手しておくべきだったと悔やまれた方は今度こそ見逃す訳にはいきません、 成長に連れて甲板が脱皮することを考慮すれば、 それなりに見応えのある綺麗なクロムネへと仕上げることも難しくないと思います。 実は最終的に20センチを超える中型種であることも大切な要素で、 それこそフルアダルトにもなれば大変迫力ある姿にひれ伏さざるを得ないこと間違い無し。 ミズガメマニアにとって誰からも褒められやしない究極の自己満足が此処に。 |
クロムネヤマガメ (M・♂) Rhinoclemmys melanosterna |
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知る人ぞ知る新大陸の隠れた銘種とは南米の秘宝メラノステルナ! 漆黒の透き間から覗かせるエメラルドやトパーズの輝きは原石のようにさり気なく、 また気取ることのないしっとりとした佇まいが飽きの来ない恒久の美しさを演出します、 クロムネヤマガメが入荷しました。 イシガメ科、バタグールガメ科、最近ではアジアガメ科とも呼ばれる仲間たちは、 文字通りユーラシア大陸を中心としたアジア圏に広く繁栄しその名を知らしめて来ましたが、 唯一例外的に離れた土地で暮らしを立てているのがアメリカヤマガメ属です。 本属は生活様式により大きく二つに分けることができ、 アカスジなど陸棲傾向が強いものからアシポチのように水棲傾向が強いものまで様々なタイプのカメが含まれています。 現在の日本における慣習からすると、ヤマガメと聞いた途端ほぼ自動的にハコガメも併せて連想され、 何となく陸上をメインに環境を整えなければならないと無意識の内に考えてしまうようですが、 どちらかと言えばむしろ歩き回る方が少数派ではないでしょうか。 泳ぎが巧みでないイコール泳がないという判断は危険であり、 この場合は決して遊泳力に富んでいるとは言えなくとも水には浸かっていたいのだろうという考え方が重要になってきます。 とにかく環境設定が容易であり、 飼育法を都度大きく変えずとも水中ヒーターひとつで殆ど賄えてしまうのがマニア泣かせ、 国や地域問わず飼い方が似ていれば色々と集めてしまうというのは本当に困りものです。 今回やって来たのはクロムネと名付けられたアメヤマの一種、 図鑑に載せても極めて高い確率でスルーされてしまうマイナーな存在ですが、 反対にメジャーな種類に見慣れた頃にはとても新鮮に感じられる掘り出し物的な隠れキャラクター。 上見では黒過ぎてどうしようもないのですが本領を発揮するのは体の色、 横から眺めた瞬間に光るパジャマのような勢いで目に飛び込んでくる黄色の濃さと言ったら、 他のアメリカンに引けを取らない所がそれらを圧倒してしまうほどに煌びやかで、 青みがかった緑色の瞳もくど過ぎず程良いアクセントとなっています。 写真ではよく見かけるだけに有難味が薄れてしまうかもしれませんが、 どうやら棲息地の殆どは国立公園に当たるため厳しく統制されているらしく、 欲しいと思うチャンスすらも与えられない真の意味で稀少なカメなのです。 しかしながら珍しさ有りきで評判を呼ぶような柄でもありませんから、 幸運にも日本にやって来た数少ない個体をまずはきちんと育て、 いずれは繁殖成功へと導くのが最後に残された我々の務めだと思います。 大きな方は国内で随分と育てられたオス、 小さな方は輸入されて数ヶ月ですが常に状態は安定していますので、 お好みのサイズから初めてまずは所有欲と自己満足の狭い世界にどっぷりと浸かりましょう。 |
クロムネヤマガメ (アダルトサイズ・♂) Rhinoclemmys melanosterna |
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アメリカヤマガメの中でも特に渋い、クロムネヤマガメのアダルトサイズ・オスの入荷です。 四肢や首筋に発色したイエローはとても色濃く、ブラックとのコントラストもバッチリです。 またなんと言ってもその澄んだ青き瞳は本種ならではの特徴で、精悍な雰囲気を漂わせています。 4〜5年前に入って以来パッタリ入荷が止まってしまいましたが、今回お客様委託個体でその頃からの飼い込みの為、 状態に関しては申し分ありません。餌はMazuriミズガメフードや咲ひかりなどを食べています。 なかなか流通する事がないので探していた方は是非この機会に。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. incisa |
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背中を覆うオリーブグリーンがいつにも増して麗しく見える待ちに待った念願の店内ハッチ! 生まれたばかりのくせして葉野菜から人工飼料までバクバク食べる安心のベビー、 グァテマラアカスジヤマガメが入荷しました。 イシガメ科、バタグールガメ科、 近頃ではアジアガメ科なんて新称も提唱されているそれらのグループでは唯一、 南米大陸に分布しているアメリカヤマガメ属の仲間たちは、 代表的なものにアシポチやカンムリ、そしてこのアカスジヤマガメなどと、 ある程度名前は知られているような気はするものの何故かマイナーなポジションに甘んじている、 それどころかむしろ本人もそれを望んでいるのではないかと思えるほど、 独特の存在感で昔からミズガメの世界をひっそりと支えている陰の功労者です。 同じ属内でもイシガメやクサガメのように一般的な水棲ガメと同じ生活様式のタイプと、 反対にセマルやアメハコに代表されるような陸棲傾向の強いタイプとに分けられ、 本種は後者に分類される林床を主な生活圏とする文字通りのヤマガメなので、 昨今のリクガメ、ハコガメブームに乗っかろうと思えばそうなってもおかしくは無い、 高いスペックの持ち主であることが分かります。 産卵数もあまり多くは無いため国内での繁殖も決して盛んではありませんが、 当店では過去に何度も日本産CBをコンスタントにご紹介してきましたし、 個人的にも思い入れがあっていつかは店内ブリードと意気込み今日まで過ごしてきました。 本日ご紹介するのはようやく自力で這い出して来てくれた、 昨年の11月8日に産卵した卵からめでたく誕生したベビーインシサ。 元々店頭に並んでいたインシサのペアが少し前から産気付いたため、 これはもしやと思いブリーディング用に飼育を続けていましたが、 前回は死籠り、その更に前回は発生停止となかなか成功に漕ぎ着けるまで時間を要しました。 今回はメスも仕上がってきた証なのか健康な子ガメと対面することが叶い、 これまで面倒をみてきた労力が報われるような清々しい心持ちです。 惜しいことに多甲板が出てしまったのですがふっくらとした体付きが安心感抜群で、 四肢の発色も申し分ありませんし甲羅についても成長に連れて綺麗に仕上がることと期待しています。 かなり強健な種類なので下手なセマルのベビーよりもずっと育て易いでしょう、 甲羅をこんもりと盛り上がらせるためのコツは別途お伝えしますのでお問い合わせ下さい。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. incisa |
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最も地味なアカスジヤマガメの汚名を返上するかのような体中の隅々に染み渡る極上の紅! 生まれたてから僅かに成長したこのサイズはいざ探そうと思ってもなかなか見つかりません、 グァテマラアカスジヤマガメが入荷しました。 通称インシサヤマガメ、 学名の亜種小名をカタカナ読みした昔ながらのネーミングが現在でも好んで用いられていますが、 古くからのマニアにとってはある種見慣れた存在であり、 一方でカメのことを最近勉強し始めた方にとってはどちらかと言えば注目度の薄い存在に感じられると思います。 それもそのはず、 日本におけるペットシーンではこれらアメリカのヤマガメが騒がれることは未だ嘗て経験の無いことですし、 今後も過度なブームになったり突如として脚光を浴びたりすることも正直考え難いですから、 現状の適度なさり気なさが将来的にも長らく続いていくものと考えられます。 しかしながらそれはものの流通が確保されてこその話、 仮に原産国からの輸出が何かしらの理由でストップしてしまった場合、 国内外問わず飼育者の少ないこの手のカメは一気に姿を消す可能性が極めて高く、 それだけに少ない愛好家らによる情報交換や繁殖個体の提供が必要不可欠なのです。 今回やって来たのは毎年ブリーディングに成功し可愛いベビーを放出して下さる、 とあるブリーダーさんからの嬉しい自家繁殖個体。 同氏からリリースされるのは主にマニで、 インシサは近頃になってようやく安定的に子どもが採れるようになったそうで、 当店でもここ暫くは続けて入荷があり有難いことにいつも早い内に決まってしまいます。 これも本種の産卵数が一度におよそ一個、 ワンシーズンでも計数個しか手に入らないことに起因しているのでしょうか。 殖やしているご本人も冗談交じりに、 あまり人気が無いから仮に量産できても困るのだと笑いながら話していました。 マニはハッチ後二ヶ月以内には持って来て頂いていましたが、 インシサの方はいつももう少し育った大きさで引き受けていたため、 ハッチサイズの大きなカメですがここまで小さな状態でご紹介できるのは今回が初めてです。 初生甲板や体の奥を見るに平常より妙に赤味が強いと思ったら、 普通は涼しげな青い瞳が特徴的なはずの本亜種では大変に珍しく、 虹彩の上下に赤いラインがしっかりと走る鮮やかな発色を見せているではありませんか。 葉野菜はもちろん各種人工飼料にも餌付き済み、 マニが一番綺麗だと思い込んでいたアカスジヤマガメの世界に一石を投じてくれそうな美個体です。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (ハイカラー) Rhinoclemmys p. incisa |
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インシサ史上最高の美しさで魅せる甲羅から顔から手足から赤という赤が溢れ出す恐るべきハイクオリティ! 新たな成長線にじわりと滲む赤の程度は末恐ろしく瞳の青さもいつも以上に際立つこれぞオンリーワンな、 グァテマラアカスジヤマガメが入荷しました。 アカスジヤマガメの仲間はかなり昔から国内への輸入実績がありながら、 他種の人気に押されてばかりでなかなか日の目を見ることがなかったマイナーなキャラクターで、 どうやら他のカメとのポジションが被った末に競り負けてしまい、 なかなか自分の居場所を見つけられなかったのではないかと思います。 アメリカ大陸に棲息する唯一のイシガメ科という興味深い特徴を持ちながら、 結局は同じくアメリカを本拠地とし陸棲という生活様式もまたバッティングしている、 その名もアメリカハコガメという大人気集団の勢いに押されっ放しで、 またイシガメ科の本場であるアジア圏には興味深い陸棲種が数多く存在しているため、 そのどちらでもない彼らと彼らのファンは両者の板挟みになり、 長きに渡り非常に肩身の狭い思いを強いられてきたのでした。 ところが昨今ではかつての常であった状況も次第に変わりつつあり、 アメハコたちは国内での繁殖がコンスタントに続けられ幸いにして供給は安定し、 あれほどマニアを喜ばせてきたアジアンタートルたちはその殆どが市場から姿を消してしまったため、 前者は見慣れるように、そして後者は見ることすら困難になったことで、 世間がノータッチであったアメリカヤマガメたちが注目されるようになってきました。 しかも単純に野生個体がドカドカと輸入されるだけではなく、 色彩に拘った繁殖個体が僅かずつながらも流通するようになったことで、 リノクレミスの秘めたる素質が引き出されると共に人々の心を動かしつつあるのです。 今回やって来たのはこれまで目にしたインシサの中でもトップレベルの赤さを誇る、 下手をすればアカスジ四亜種の中で一番綺麗なのではと思わせる出来栄えの絶品。 確かに本亜種は分布域が最も広いために地域変異も激しいようなことを聞いてはいましたが、 メキシコよりもコスタリカよりも圧倒的に地味で渋い色合いだと散々揶揄されてきただけに、 まさかここまで強大な力で反撃してくるとは夢にも思いませんでした。 背中は元々の緑色を残しつつも濃厚な赤味に全体が覆われた、 季節外れのクリスマスカラーが何だか可愛らしく、 頬や首筋、四肢の隅々にまで更に深みのある赤が体中を焼き尽くす勢いで発色しています。 この色味は成長に伴い更に強まる可能性が十分にありますので、 少なくとも劣化することはなく未だ見ぬ真っ赤なインシサに仕上がるでしょう。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. incisa |
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近頃は毎度お約束のようにご紹介していますが実際に見かけるタマ数は極少ない貴重な国内CB! 薄っすらと青味がかった頭部にサファイヤをはめ込んだような瞳が早くも大人びた雰囲気を感じさせます、 グァテマラアカスジヤマガメが入荷しました。 ただでさえマイナーなイメージの強いアメリカヤマガメの仲間において、 陸棲のタイプを選ぶとなればほぼ自動的にマニかインシサのどちらかになる訳ですが、 如何せん発色の鮮やかさで見劣りする本種は相方の陰に隠れてしまいがちです。 何となく鼻先が鋭く目付きも悪そうなので決して可愛らしい感じではありませんが、 大人になった時に初めて見せてくれる流麗な美貌は何にも代え難い魅力があります。 知名度が低いと言うだけで不思議と敷居が上がってしまうのか、 今のところ日本国内で流行しそうな気配は全く感じられませんが、 同じアメリカでも人気者のハコガメたちよりずっと飼い易く育て易いですから、 アメヤマ好きの個人的見解ではもっと世に広まるべきですし、 皆さんがもっと気軽に手を出せる雰囲気作りが大切なのではないかと考えています。 今回やって来たのはアカスジヤマガメの自家繁殖個体を毎年リリースして下さる、 お得意ブリーダーさんより頂戴した今年生まれのベビー。 見た目があまり幼体らしく見えないのはインシサ特有の大人びたオーラの仕業でしょうか、 ツンとすました佇まいが気取っているようでむしろ可愛らしく、 小さな頃から自らを着飾ることを誰に教わることも無く実践しているのは本当に凄いと思います。 全体のバランスの中で頭が小さめなので色彩の割にそれほど大胆なシルエットには見えませんが、 性格は至って豪快で環境の変化にも簡単に臆することは無く、 人工飼料から葉野菜まで何でもよく食べています。 初めから陸飼いをしても上手に潜るので楽しいですが、 小さな頃は水張り飼育の方が甲羅のカサ付きも出さずに育てられるのでお勧め。 体全体に厚みが出始めたら土やヤシガラを敷いて思う存分歩かせましょう、 軽快に走り回るヤマガメ特有のアグレッシブな行動が楽しめます。 ここだけの話、実は成体になると意外にも低温への耐性が高まりますので、 環境にあまり気を遣わずアバウトにカメを楽しみたい方にもかなりお勧めです。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (ハイカラー・国内CB) Rhinoclemmys p. incisa |
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インシサのイメージをガラリと変えたあっと言わせるファンタスティックなハイスペック! 鮮烈なブラッドレッドが体中に迸る過去最高級とも称されるべき圧巻のクオリティです、 グァテマラアカスジヤマガメが入荷しました。 本日は冒頭からペースを上げた展開で臨みたいと思いますが、 正直皆さんにとってアカスジヤマガメの印象とは如何なものでしょう。 ひょっとすると同じ陸棲種の中でも印象が薄く、 よく分からないカメという悲しい位置付けになってはいませんか。 個人的にはバタグールガメ科、現在ではアジアガメ科という新称も提案される仲間の中で唯一、 アメリカ大陸に分布するグループに属していると言うだけで興奮させられるのですが、 如何せん流通がまばらで飼育例の報告も少なく、 世間の流行の波に無理くり乗ろうとしてもいまいちな感は否めません。 四亜種に分類されているため、せめてド派手なマニや上品な基亜種プルケリマならまだ何とかなりそうなものの、 このインシサだけは明らかに地味な印象が際立ってしまうためどうしても最後まで放って置かれがち。 あとは雰囲気の問題だけだと思いますが、 例えば同じアメリカのハコガメらはその評判の高さも然ることながらやはり豊富な個体差が人気の秘訣で、 ではこちらアメヤマに個体差が無いのかと言えば決してそのようなことはなく、 しかしながらアメハコ並みに奥深く語られる機会もなかなか設けられないため、 現状よりも更なる地位向上を望む私にとってはどうにか綺麗な個体を発掘し、 その魅力を全身全霊お伝えし続けるしかないのです。 今回やって来たのは従来の嫌なマイナスオーラを一ミリも感じさせない、 それどころかいよいよ全くの別種に生まれ変わったようなインパクトを受けかねない極上美麗個体。 なんとこれが歴とした国内繁殖個体と言うのもまた凄い所で、 毎年必ず当店へピカピカのベビーを供給して下さるブリーダーからの力作です。 何でしょうかこの今まで見たことのない激し過ぎる赤味は、 マニとは異なる最後には奥ゆかしさを残しながら彩られた背甲と、 裏返した途端に飛び上がりそうになるこの惨たらしくも大胆に染み出した発色、 誰がどう見ても美しく出来上がらない訳がないポテンシャルに鳥肌が止まりません。 同クラッチの兄弟も同時に入荷していますが、 両親の持つ素晴らしい形質をこの個体自身がより上等なものへと高めていることが分かります。 幼体を上手に育て上げるコツも最近になってかなり掴めてきましたので、 初めて挑戦される方にはお伝えしますが、後にも先にも巡り会えないであろうこの衝撃は必見です。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. incisa |
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プラケース越しに人の顔を見るなり駆け寄って来る仕草も愛らしい育て甲斐のある安心サイズ! ぼちぼち育った大きさに見えますがハッチリングの初期サイズからするとまだまだ駆け出しのベビーです、 グァテマラアカスジヤマガメが入荷しました。 ここ数年で格別な人気を集めているらしい陸棲タイプの水棲ガメ、 人々の嗜好が次第に上陸しつつある中でその影響はカメ界にも波及し、 リクガメとはまた異なった趣きを感じさせてくれるそれらの仲間に関心が寄せられています。 有名どころと言えばセマルとミツユビの二大巨頭に、アジア圏であればモエギやスペングラー、 アメリカ圏ではトウブやフロリダ、そしてニシキハコガメなど知名度の高さには事欠かない種類ばかり。 しかし何か大切なものを忘れてしまってはいないでしょうか、 セマルたちと同じバタグールガメ科に属していながら、 ミツユビたちと同じアメリカ大陸に棲息する彼らの存在を。 人の手が一切施されていない自然の状態ながらこれほどまでに美しく、 凛とした態度と洗練された彩りはエレガントな佇まいを演出し、 何処か高飛車な雰囲気とは裏腹に大変従順な性質は飼い主を選ばない、 書き連ねればキリが無いほどいくつもの魅力を兼ね備えた素晴らしい銘種であると、 アカスジヤマガメについて私はこのように思います。 ただひとつ嘆くことがあるとすれば、 不運にもここ日本ではメジャーな地位へとなかなか辿り着けない訴求力の弱さでしょうか。 しかしそれについても毎年ブリーダーさんとの対談で度々話題になるのですが、 だからと言ってメジャーになって欲しい訳ではない、 話の落ちは決まってこのようになりこのカメの存在価値の曖昧さを物語っているようです。 今回ご紹介するのは毎年恒例となっている国内CBから、 比較的赤味の強い幼体が採れたと聞き店内でこっそり飼育していた一匹。 恥ずかしながらそこには何ら小難しい理由も無く、 ただただ個人的に気に入ってしまい何となく眺めていたかったからと言うごく単純なものなのですが、 そのまま放って置くとベビーサイズを軽く通り越してしてしまいそうだったため急遽アップする運びとなりました。 何が楽しかったかと言えばやはり一番はその躍動感でしょうか、 例えるとすればミツユビよりもセマルに近いあの軽い身のこなしに加え、 ミズガメが水中ではしゃぎ泳ぎ回るのと同じテンションで浅い水場を飛び跳ねる、 これこそがあえてこちらに目を向ける最大の要因であり醍醐味だと思います。 サファイヤを埋め込んだように涼しげな目元など他にも書きたいことは山ほどありますが、 恐らく現物を見ればその全てが瞬時にお伝えできるのではと考えています。 とにかく餌食い良好で甲羅の嫌な柔らかさも無い、 極めて頑健な状態に仕上げてみましたのでこの機会に是非ご賞味あれ。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (♂) Rhinoclemmys p. incisa |
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1年近く前に入荷しましたが、HPに紹介した気になっていて出し忘れており長期飼い込みとなっていた元気な2匹です。 インシサことグァテマラアカスジヤマガメ・オスです。 この手のヤマガメは初期状態が勝負、と言った感がありますがこの2匹は入荷当初より調子が良く、 また長期在庫だったので今では顔を合わせればバタバタと走り回るまでになりました。微妙に個体差があり、 1頭はインシサには珍しく甲羅に強い柄があり 肌の色は本種らしく青みがかった個体、 もう1頭は甲羅に柄はないものの四肢や肌にどキツい黒赤のコントラスト が映える美しい個体です。新しい成長線も出ていますから長期飼育チャレンジも良し、 また極僅かながら国内でも繁殖例がありますからメスをお持ちの方はこの状態の良いオスでペアを揃えたい所ですね。 知名度もあまり高くなくいわゆる渋いカメですが、陸棲生活に特化したド派手なカメはアカスジしかいません。 2匹セット特割もあります! |
グァテマラアカスジヤマガメ (♂) Rhinoclemmys p. incisa |
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華が無いと決め付けられていたインシサからシックなオリーブグリーンの嬉しいサプライズ! 万が一同じタイプのメスをお持ちの方がいましたら是が非でもブリードに挑戦して頂きたい、 グァテマラアカスジヤマガメ・オスが入荷しました。 カメ好きが集うとされるアジア圏随一の爬虫類先進国、 我らが日本においても何故か長年に渡り浸透率がいまいちなことで知られる、 リノクレミスことアメリカヤマガメの仲間たち。 ここまで来るともはや自虐的にならざるを得ないほど恵まれない状況が続きますが、 それなりに所帯の大きな属で最北端はメキシコ、 最南端はブラジルと分布域即ち勢力図を見ても決して小さなグループでは無いことが分かり、 今以上にもっと掘り下げ甲斐のあることについては本当に勿体無いと思います。 昔ながらの陸棲種アカスジヤマガメも四つもの亜種に分けられ、 パッと見個体差が無さそうでよく見ると実はバラエティに富んでおり、 そこが盛り上がらないのも情報の少なさと中途半端な流通量がそうさせているのですが、 幸いにして野生での個体数があまり打撃を受けていないような気もしますので、 今の内に地域個体差へ積極的に目を向けていきたいところ。 亜種中最も広い範囲に棲息するインシサは、 大きく北部タイプと南部タイプに分けられるとされ、 南へ移るほど赤味が増し見栄えも良くなるのはその先にマニの存在があるからなのか、 確かに肋甲板に模様が出かかっている個体も見受けられるため、 陸続きの亜種分けと言うのは本当に興味をそそられます。 今回やって来たのはその反対に棲息域北部に産すると思われ、 更に絞り込むと最も北に暮らすメキシコ産のタイプではないかと推察される、 背甲の苔むしたような色彩に見慣れぬ雰囲気を漂わせる国内長期飼い込み個体。 先程の話を繰り返せば北側のインシサは汚いと言う表現にもなりかねませんが、 この背中をじっと見ていると基亜種プルケリマに赤いドットが散りばめられる前の、 うっすらと緑色がかったあの渋い地色を思い出すのは私だけでは無いと思います。 個人的にはこれまで鮮やかな紅色にばかり注目していたため、 コレクションしていた中にもグリーンのメスはおらず完全に失敗しましたが、 その盲点を付いてくれたこのオスに感謝すると共にどなたかの下でペアリングすることができれば、 そんな願いを込めて本日この場にてご紹介させて頂きます。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (♀) Rhinoclemmys p. incisa |
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アカスジヤマガメの最も渋い亜種、インシサヤマガメのアダルトメス個体が入荷しました。 体全体にかなりキツい色合いで模様が入り、特に頭部には血管の様な模様が張り巡っています。 精悍な顔立ちで頭部も小さい事から全体像が非常に美しいカメです。餌は雑食嗜好で、撮影中に葉野菜を目の前に投入してみると 嬉しそうに接近しバクバクと食べ始めました。 ここ最近あまり見ない種ですしサイズから言ってもかなり貴重な個体です。産卵経験もありますので同種のオス個体をお持ちの方は是非国内繁殖を狙って下さい。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (フルアダルト・♀) Rhinoclemmys p. incisa |
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性別はクイーンですが体格は仰天のキングサイズ! まさかの20cmの大台にのったものすごい大きさです、 長期飼い込みのインシサことグァテマラアカスジヤマガメ・メスが入荷しました。 アカスジヤマガメは現在4亜種が知られていて各亜種がそれぞれ典型的な特徴を持った豪華なメンバーですが、 派手さだけで見るとこのインシサは一番地味かもしれません。 しかし頭部や四肢の部分的に血の気の引いたようなほんのり青みがかるこの感じは インシサだけが持つ格好良さのひとつです。 最近ではこのような大型個体を見かける機会がすっかり無くなってしまい、 またここまで素晴らしいプロポーションを持つ個体では尚更。 成長すると甲高になるのはコスタリカアカスジの特徴とされていますが、 このメスはそんなことはお構いなしにがっつりと厚みを主張しそれ故に存在感も抜群です。 また甲ズレの多いアメリカヤマガメですが幸いにもその様子はなく仕上がりにより磨きをかけています。 いかんせんマイナーなグループであることも否めませんが国内繁殖も成功しているようです。 はちきれんばかりによく太っていて良いメス親になってくれると思います。 |
グァテマラアカスジヤマガメ (トリオ) Rhinoclemmys p. incisa |
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現地の山から降りて来たと言わんばかりの豪快なサウンドを轟かす三頭の巨体が揃い踏み! 近頃見かけないと思っていたら全くの他所から届けられた長期飼い込み個体が当店で運命的な出会いを果たしました、 グァテマラアカスジヤマガメ・トリオの入荷です。 先日のクリーパーで特集されたことを契機に改めて気にかけている方も多いと思いますが、 昔から属内の半数以上が細々ながらも流通してきたアメリカヤマガメの仲間は、 妙に過熱することもなくはたまた見捨てられることもなく、 いわゆるところの好きな人は好きという分野で陰ながら個性を発揮し続けてきました。 和名もいまいち定かではなかった懐かしの時代より輸入されてきた経緯と、 図鑑を開けばそれなりに写真点数も多く掲載され、 カメ好きにとって一度は何処かで目にしたことがあるというケースが殆どではないでしょうか。 無論、実際に飼育してみなければその生態をきちんと把握することはできませんが、 人間側の都合もあり全体を大まかにふたつのカテゴリに区別すると分かりやすいでしょう。 ざっと説明するのならばアシポチやハラスジなど甲羅が黒ないしはそれに近いものは水棲傾向が強く、 反対にアカスジやルビダなど甲羅が茶系統で明るいものは陸棲傾向が強いと言え、 こうした生態の違いやそれに伴う色彩の違いを考えると、 アメヤマ愛好家とひとつに括ることはどうにも難しそうです。 私たちがストレートにヤマガメらしいと感じる暮らしを送る種類で、 かつ敷居が低く入手することが現実的な唯一の存在がこのアカスジヤマガメ。 インシサの愛称で親しまれる本亜種は極端に珍しいということはないものの、 マニが持つあの華美な装いとは逆行する渋めの路線が独自性を発揮し、 流行り廃りにとらわれない一歩引いたポジションを常に維持しています。 日本人にとってはきちんと亜種分けがなされているという点も良かったのでしょうか、 そこに潜むコレクション性に対して過敏に反応する訳ではないものの、 やはり分類がきちんとしていることへの安心感が飼育への動機に繋がるのかもしれません。 諸々の事情で最近では以前のように数を確保することが難しくなり寂しい限りですが、 今回はワイルドの輸入されたてではなく、 てんでばらばらに飼い込まれていたオス一匹とメス二匹がひょんなことからこの場に集まりトリオを形成することと相成りました。 金額は完品のペアと多甲板の巨大なメスでそれぞれ提示しましたが、 全個体とも葉野菜はもちろんふやかしたフードを皿に盛って食べてくれるので、 本気でブリーディングに挑むのならばここで三匹まとめて囲ったとしても損はありません。 大きな卵と大きなハッチリングに大きな喜びを味わって下さい。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・国内CB) Rhinoclemmys p. manni |
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豪華絢爛というフレーズがぴったりの姿が見る者をお祭り気分へといざなう何ともめでたいカラーリング! 拘りの種親を用いて店内でのブリーディングに成功したベビーがほんのり育った選ばれし秘蔵個体、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 私たち日本人にとってカメという生き物は比較的身近な存在であり、 淡水にはイシガメやクサガメが、海水にはウミガメがそれぞれ暮らしていますから、 例えば前者についてはフィールドで触れ合うことができたり、 後者については浜辺で実物を目の当たりにすることは流石に難しくても、 ひとたび水族館へ赴けばその姿を拝むことも決して難しくはありません。 ただしフィクションの世界になると泳ぐタイプのカメは意外と少なく、 例えば山でウサギとかけっこで競い合う際には明らかに地面を歩いていますし、 某テレビゲームにおいては画面右端からのこのこと現れるカメもまた同様で、 しかしながら先程申し上げたように自然界ではカメが歩く様子を見かけることは少なく、 知らず知らずのうちに陸棲のカメに対する憧れの念が強まるのも無理はないでしょう。 そこで脚光を浴びるのは真っ先にリクガメかと思われるのですが、 実はリクガメの仲間が歩いているという光景には別段意外性はなく、 大変わがままなのは承知の上でミズガメが歩くという一見矛盾したコンセプトの上に成り立っているのが、 例えばハコガメやヤマガメと呼ばれているグループなのだと思います。 元々水棲ガメに分類される彼らが持つ多彩なバリエーションや、 色彩美の豊かさなどはリクガメとは比にならないほど幅広く奥深く、 そこには人々を決して飽きさせることのない強大な魅力がいっぱい詰まっているのです。 今回ご紹介するのは手前味噌ながら大変に美しいベビーを得ることに成功した、 店内でこっそり飼育している発色良好な雌雄より誕生した自家繁殖個体。 オスメス共に背中や顔面の赤いラインの太さ、全体的な黄色見の強さなどが優れており、 同じペアから過去に生まれている兄弟たちも優秀な成績を残しているものばかり。 彼らはただ単に知名度があまり高くないというだけで全国的な飼育数は少なめですが、 冷静に考えてみると野生に暮らしているのが嘘のようにド派手な体色の持ち主で、 これを放っておく手はないと気が付いた人々の間だけで秘かに楽しまれている、 まさしく知る人ぞ知る銘種のひとつだと言えるでしょう。 アメリカヤマガメ属は全般に産卵数が少ないため、 繁殖に成功したとしても量産が利かないところが良し悪しなので、 これぞと気に入った一匹と巡り合えたその時が最大のチャンスです。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・国内CB) Rhinoclemmys p. manni |
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こうして時折現れるゴールデンタイプ、将来の姿を頭に思い浮かべるだけで大興奮! 成長に連れて向上していくはずの色味がハッチサイズでアクセル全開の選ばれし極美個体です、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 陸棲のミズガメ、 間違ってもリクガメではないというあえての選択に皆さんはどのような種類を連想するでしょうか。 考える間もなくアジアならセマル、アメリカならミツユビと既にその枠は埋まっており、 後者にはトウブやニシキと言った近縁種も堂々と名を連ねていますが、 前者の場合は野生資源に頼ることなく繁殖個体で供給の大半が賄われているという点で、 代表と称されるに相応しい非常に大きな功績を果たしていると言えるでしょう。 日本におけるカメとは泳いでいることが当たり前の存在ですから、 いわゆるハコガメやヤマガメというジャンルはこの先もセンセーショナルであり続けるのだと考えられ、 それに該当する仲間は輸出入の規制やある種のブームなどにより価格の高騰が避けられない状況に置かれています。 しかし同じように飼い易く国内での繁殖例もチラホラ聞かれていながらにして、 何故かインフレが起きることもなく未だに殻を破り切れない種類がこのアカスジヤマガメ。 分類上はアメリカヤマガメ属に含まれており、 同属のアシポチやカンムリを選んでしまうと彼らはより水辺を好むため歩かせて飼うことが難しくなりますが、 本種はきちんと歩いてくれることを長所としているため今後より一層注目されるべきだと思います。 イメージ的にはアメハコの肉をもう少し削ぎ落とした感じで、 軽い身のこなしとクイックモーションで捕食する姿に宿る生命力はお見事。 さすがに屋外越冬は無理でもそれほど寒さに弱い訳ではなく、 基本的にはタフで頑丈ですからよほど状態を崩したワイルドでもない限り飼育に失敗するケースは稀。 体が出来上がってしまえば不思議と乾燥にもよく耐え、 繊細なデザインとは裏腹にかなりの強健種と言って差し支えありません。 産卵数が少ないために完全な普及にはまだまだ時間がかかりそうですが、 次世代を担う期待のホープとして今の内から温めておきたい銘種です。 今回やって来たのは当店では恒例のお客様による繁殖個体で、 もうかれこれ四年ほどコンスタントにベビーを採り続け地道に持って来て下さるという、 私としても毎回販売に気合いの入る情熱の一匹。 これまで年間二、三匹と僅かながらもペースを守り続けてきたブリーダーがこの度笑顔で持参したのが、 滅多にお目にかかれない幼体時から赤いリングがくっきりしており地色が黄金色に輝く、 どう考えてもハイコントラストになる運命のスペシャルベビーです。 詳しい飼い方などは別途お伝え致しますが、この手のカメが初めての方にもお勧めの育てて楽しいヤマガメです。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・国内CB) Rhinoclemmys p. manni |
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数年に一度、何の前触れもないまま流星の如く我々の前に姿を現す将来有望のゴールデンマニ! 卵の中より外界を覗くその瞬間から優れた美貌を約束されたような運命を背負いこの世に生を受けた、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 冒頭のマニとは学名の亜種小名をカタカナに直した俗称のようなもので、 古くはマンヤマガメ、そして正式な和名にコスタリカと名付けられたアカスジヤマガメの一亜種。 美の観念には個人差があるものの一般に最も美しいと評されて差し支えない、 背甲の大部分が赤色と黄色によってバチバチに染め上げられ、 甲羅をひっくり返してもなお縁の裏側などはもはやお祭り騒ぎ、 そして瞳の中は澄んだ空色がはめ込まれるという他のカメにはなかなか真似できない徹底ぶりに、 私たちは目の前の華美な装いに対してただただそれを受け入れるほかないのです。 元々キャラクターとしてはマイナーなポジションに位置するアメリカヤマガメの中にあって、 昔からさほど高価ではない価格帯で安定的に出回ることになっているせいか、 いつでも入手できるような気がして油断されている方も少なくないでしょう。 ただし冷静になって考えてみるとこんなにやり過ぎな色合いのカメなどそうそうおらず、 決して大きくなり過ぎない陸棲種というのも評価を上げてくれるポイントですから、 選べるほど目の前に用意されている頃を見計らってきちんと良いものを手にしておきたい、 そんな銘種のひとつだと思います。 今回やって来たのは当店ではすっかりお馴染みのお客様により繁殖されたベビーより、 何故か突然変異的に予定を完全に無視して出現する極美カラーの選抜個体。 背中の黄色い部分は大袈裟でもなくもはや金色へと変化しており、 四肢の明色部にもまた鈍い金属光沢を帯びたような色彩がベッタリと、 そしてこれが最も地味なお年頃とされる幼年期なのですから更に驚きです。 この個体のクオリティを裏付ける決定的な特徴として明記しておきたいのが、 五枚並んだ椎甲板、ここに妥協なくはっきりと赤い馬蹄模様が確かに描かれていることです。 肋甲板や縁甲板に同様の色柄が表れるのは別段珍しいことではなく、 成長に伴って新たに浮かび上がることもまた同様なのですが、 初めからそこにあるという事実がどれほど有難いことなのかを痛感して頂ければと思います。 近い未来の素晴らしい仕上がりを期待しない訳にはいかない一級品、 既に人工飼料にも馴染ませて準備万端のオンリーワンです。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・国内CB) Rhinoclemmys p. manni |
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先月この場にてご紹介した、店内で繁殖に成功したベビーの兄弟分が再び! とは言え卵の数は合計ふたつ、量産の利かない種類なだけに細々とご提供しています。 今回は特に赤味が強く、横顔のラインも通常の倍ぐらいの本数で描かれた将来有望個体。 しかも既に人工飼料のみで育てられるよう仕立ててあるので、初めての方でも安心です。 泣いても笑ってもラスト一匹、前回の兄弟は秒で売れてしまいましたので宜しければお早めにどうぞ。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. manni |
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あのド派手なヤマガメがまさかの国内CBで登場! 否応なしに目に飛び込んでくるキツい柄が更に眩しいピカピカベビー、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 アメリカのカメと言えばスライダーやハコガメ、 あるいはドロガメや曲頚類の仲間などいくつかの種類を頭に思い描くことができますが、 ヤマガメと聞くとアジア圏のイメージが強くあまりピンと来ないかもしれません。 それもそのはず、 南北に長いアメリカ大陸ではバタグールガメ科に属するカメはアメリカヤマガメ属しかおらず、 何故このような土地にポツンと暮らしているのか不思議でたまりません。 日本ではいまいちメジャーになりきれてない感じもしますが、 それでもマニアからの支持は厚く陸生ミズガメの一カテゴリを成しています。 そんなこともあり今回のCB個体誕生のニュースには一部の人々が歓喜の渦に包まれたことでしょう。 これまで飼育はしていても繁殖を試みようというケースが少なく、 そのため限られたデータの中で成功されたというのは快挙と言わざるを得ません。 ワイルド個体ですら色柄に定評のあるアカスジヤマガメ、 これが繁殖個体ともなれば一体どのような発色を見せてくれるのか非常にワクワクさせられます。 更に嬉しいのは餌食いの良さと成長のスムーズさで、 輸入されたてでは体重も軽く決してビギナー向けではなかったのも万事解決、 これからは色味を気に入ったという理由だけで飼育が楽しめ 今後アメヤマの普及に一役買ってくれることでしょう。 ブログにてご紹介した時にはまだ小さかったあの個体がここにきてアクセル全開で成長を始めました。 ガッツキ過ぎて指まで食べてしまいそう。 色揚げ飼料で育ててみても面白いかもしれません。 抜群に飼いやすいマニのベビー、意外と多い甲ズレも見られません。 誰しもがこのカメの魅力を堪能することのできる素晴らしい個体です。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. manni |
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磨き上げられた黄金色の甲羅に強烈な真紅のリングがぐりぐりと容赦無く描かれた高品質国内CB! 一センチの重みが十二分に感じられるふっくら幅広に成長した安心サイズです、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 先日この場にてご紹介したプルケリマことメキシコアカスジヤマガメ、 それと同じ生みの親よりリリースされた毎年恒例のマニことコスタリカ。 基亜種の方はこの度初めての快挙となった訳ですが、 実はマニの方はと言うと数年前より少数ながらパラパラと持って来て頂いては店頭に並べており、 しかしながらホームページに掲載する間もなく売り切れてしまうことが多かったため、 何だか久々にご案内することとなりました。 年間トータルで計算するとそれなりの数は採れていることになりますが、 産卵自体が散発的で一回の数量もごく僅かなため、 結果的には一匹ずつ丁寧に育てては販売することになり商品としては優秀なのかもしれません。 名前もよく似たアメハコの陰に隠れるようにしていまいち表舞台に立たせてもらえないアメヤマたち、 長年に渡りリーズナブルな価格帯を維持し続けているだけあってその敷居は低く、 水棲種ばかりを飼育してきた人にとっては陸棲種デビューにうってつけ。 今まで育てたり殖やしたりしている方の話を聞くと、 皆が皆口を揃えて簡単、丈夫、よく動くから楽しいと喜びの声ばかりで、 ペットとしてのポテンシャルの高さを如実に表しているようです。 今回やって来たのはいつもより一回り大きく育てて頂いた本年ハッチのベビー。 何故だか分かりませんがこの血統は年を重ねる度にクオリティが上がっていくので、 この個体も全体的に煌びやかな色彩がいつにも増して美しく、 成長に連れて発色も良くなる一方ですから大きくなるのが待ち遠しいです。 赤い部分以外にも地肌の黄色は濃厚に彩られ、 お腹側から見たパラダイスな感じは相変わらず。 生まれてから暫くの間は体が大きく頭が小さく見えますが、 アダルトサイズのようにもっこり甲高な感じが出てくるのはもう少し先の話なので、 一気に存在感が出てくる瞬間を目の当たりにできるのは幸せなことでしょう。 与える餌には早い段階から葉野菜やリクガメフードを織り交ぜ、 水張りでも良いのでたっぷりバランス良く食べさせてやると綺麗に育ちます。 是非このサイズから飼い込んで自慢のピカピカマニに仕上げてみては。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (S) Rhinoclemmys p. manni |
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平常見かけるマニと比べて赤黒さが際立つダークな印象が格好良い店内プチ飼い込み個体! アメハコやセマルに続く陸棲ミズガメの有力候補としてその育て易さを存分に味わって頂きたい、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 冷静に観察してみればとてつもなくド派手な色柄を有しているのにもかかわらず、 昔から何故かそのささやかな存在感だけで何とか名前を売り続けてきた、 少々マイナーな空気を漂わせる辺りが心地良いアメリカヤマガメと呼ばれる仲間の代表種。 かつてはアシポチヤマガメなど水棲タイプの種類もそこそこ流通していたグループでしたが、 近年ではペットとしてなかなかお呼びが掛かり難い現状に、 現実的な輸出の難しさなどが覆い被さるような格好となり、 長きに渡り安定的な需要が見込めそうな陸棲タイプの定番キャラクターであるアカスジヤマガメの仲間たちが、 ここに来てより一層台頭しているような雰囲気です。 自然界でどのような暮らしぶりを展開しているのかさっぱり分かりませんが、 どう見ても目立ち過ぎてしまう可能性以外考えられない謎の奇抜さは、 他のカメでは絶対に真似することのできない最強のアイデンティティとして一定の需要を満たしています。 個人的にはいつも口を酸っぱくしてそう言っているのですが、 こんな突出した魅力を持つカメが万が一目の前から姿を消してしまった日には凄まじく後悔させられることは目に見えており、 間近でお目にかかれる内にきちんと入手しておくのがどれほど大切なことか、 ホビーとしてカメと向き合う者の心構えを思い知らされるような素晴らしい種類だと思います。 今回やって来たのはマンヤマガメとしては定番のサイズと言える現地からの輸入もので、 しかしながらただそのままご紹介してはあまり面白くないと思い、 バックヤードにて暫く育成し気が付けば甲長が一センチ伸びていた安心のスモールサイズ。 物怖じのもの字も感じられない底無しの明るさや、 イシガメ科特有のクイックでスピーディな動きにも十分な躍動感が味わえ、 いわゆる飼っていて面白いと言われる陸棲種として近年じわじわと注目を集めています。 餌への反応や温度管理などもさほどシビアではない屈強さも高評価で、 往年のファン曰く変なブームにならないでほしいとの声も多数聞かれる、 好きな人は好きというほのぼのとした空気の中で楽しまれてきた銘種のひとつです。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (Pr?) Rhinoclemmys p. manni |
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表裏問わず何処から見ても年中お祭り騒ぎの中米産ド派手美種! あどけなさと安心を両取りした手の平サイズですがこっそりペア候補の二匹セットです、 コスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 人間がペットにしたいと考える動物には様々な選択肢があり、 社会的に最も認知され理解され易いのは愛玩動物の代表であるイヌやネコ、 ないしはそれに代わる一種の小動物などが挙げられます。 これらにはお互いのコミュニケーションが主たる要素として求められるのでしょうが、 全く正反対の観賞価値という点から見た場合、自ずと爬虫類や両生類、魚類などが台頭してくると思います。 満足に触れ合うことが叶わないのは確かですが、色彩や形態に野生的な魅力がふんだんに盛り込まれており、 また少し離れた位置から相手と関わっていく絶妙な距離感もなかなか心地良いものです。 視覚に最も訴えかけるであろう色鮮やかさに着目すると、 それに特化した爬虫類と言えばやはりトカゲの仲間、 種類数も大変多いこのグループは原色を惜しみなく採用することで見事に華やかさを獲得しました。 しかしカメについてはそもそも甲羅という極めて特殊な部位を有しているというだけで独自性に溢れているものの、 やはり色合いについては物足りなさを感じることが多いと言います。 ではこのアカスジヤマガメとは一体何なのでしょうか、 カメイコール地味という通念を豪快に打ち崩すこの爆発力は他の追随を許さぬ圧倒的な勢いがあり、 野生での暮らしにどういった利点があるのかと小一時間問い詰めたくなるほど。 一応イシガメ科に分類されてはいるもののアメリカ大陸に繁栄していては最早例外、 属内でも特にそれらしくないぶっ飛んだカラーリングは人気の分かれる所かもしれませんが、 反対にこれほどのポテンシャルを誇るカメを探す方がよっぽど難しいのです。 四亜種の内、一番カラフルになるのは有名ですが背の高さも一番であることはご存知でしょうか。 陸棲傾向が強いのでいわゆるハコガメのような飼育スタイルに憧れる訳ですが、 薄っぺらいカメにトコトコされても何だか物足りない、 そんな風に感じることもこのマンヤマガメでは起こり得ず、 想像していた通りの風景をお手元で再現できると思います。 今回は未だアンセクシャルかと思いきやかろうじて見当を付けることができましたので、 すっきり明るいタイプと くっきり濃厚タイプのペアらしき組み合わせでセレクトして来ました。 この先は好みの問題ですがストレートに美貌を求めるのか、 それとも全身が満遍なく飾られることを求めるのか、 甲羅だけではなく体のラインにもはっきりとした違いが見られます。 動きもキビキビ餌食いも活発で育てる先にも楽しみのある実に有意義なお手頃サイズです。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・セントマーチン島産) Rhinoclemmys p. manni |
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ようこそ黄金の国ジパングへとでも言いたくなる体の隅々まで神々しくも輝くゴールデンマニ! 世界的に見ても恐らく初流通では無いかと思われる新たなロカリティからの来訪者、 セントマーチン島産のコスタリカアカスジヤマガメが入荷しました。 背中から顔からお腹から体中の何もかもがお祭り騒ぎのド派手なヤマガメ、 もちろん人の手による品種改良などでは無く生まれ持った野生の状態がこれなのですから、 一体何がしたかったのかと問い詰めたくなるほど底無しの魅力に溢れる容姿に、 もっと流行ってもおかしくないといつの時代も言われ続けている定番種。 お買い得と言う表現はカメに対して失礼かもしれませんが、 冷静に考えるとこの価格帯ではまず他に例を見ない奇抜で豪華なカラーリングに、 ようやく最近になって世間はその凄まじさに気付き始めているのかもしれません。 今回やって来たのはセントマーチンと呼ばれる島からの野外採集個体で、 比較的まとまって輸入された中から飛び抜けて色味の良い個体のスペシャルセレクト。 セントマーチンとはキューバやドミニカよりも更に東に位置するカリブ海の小さな島で、 北部をフランスが、南部をオランダがそれぞれ自治領としており、 英語ならセント・マーチンとなるところを北部はフランス語のサン・マルタン、 南部はオランダ語のシント・マールテンと呼び分けています。 本亜種が元々棲息しているエリアとはやや離れていることから、 人為的に持ち込まれたものでは無いかと言う話もありますが、 水棲ガメの流通が決して活発とは言えない今日では野生個体が産地情報付きで輸出されるケースも珍しく、 いずれにしても愛好家の間では久々に心躍るニュースであったことには違い無いでしょう。 セントマーチンだからと地理的な特徴を断言することはできかねるものの、 この便で到着したタイプは平均的に色合いの鮮やかさが際立っていたことは事実で、 特にこの個体は頬から首を通り四肢の先端にかけての色抜け具合も素晴らしく、 体の奥底から黄色味が溢れ出して止まらない様子に将来像を期待せずにはいられません。 さすが強健なマンヤマガメだけあって入荷して早くも人工飼料に餌付き、 この先も普通に育てていれば外見も中身もまず裏切られるようなことは無いでしょう。 張り切って自慢の一匹へと仕立て上げて下さい。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・♂) Rhinoclemmys p. manni |
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ひとたび目にすれば脳裏に焼き付いて離れない極彩色の更に上を行く超絶トロピカルカラー! 甲羅の色彩が高品質であることは言うまでもなく狂気漂う覚醒のレッドアイズも見逃せません、 コスタリカアカスジヤマガメ・オスが入荷しました。 南アメリカ大陸に暮らす陸棲バタグールの一種として知られるアカスジヤマガメ、 同じアメリカヤマガメ属の中でも稀少なものを除けばほぼ唯一の陸棲種であり、 アメリカやアジアのハコガメたちと似たようなセッティングで飼育が楽しめることから、 近頃ではじわじわと人気の高まりを見せ始めています。 それらと同様に幼体時こそ水場を中心とした管理方法が適しているとは言え、 やはり大きくなれば皆が皆歩くことを主体とした生活を送るようになり、 かの有名な背中に土を被せて身を隠しながら歩行するシーンも遅かれ早かれ目の当たりにすることでしょう。 水の中へ浸けておけば良いいわゆる水棲ガメとは異なり、 拠点を陸上へとシフトすることによって慣れない内は何かと気を遣うイメージの強いグループではありますが、 嬉しいことにこのアカスジの屈強ぶりはカメ全体の中でも殊更群を抜いており、 餌の選り好みを殆どしないどころか熱帯産の割りには少しばかりの耐寒性まで持ち合わせているほど、 ペットとして付き合っていく上での利点が盛り沢山。 国内での繁殖も数少ないながら着々と進んでおり、 昔ながらの馴染み深い種類ながら今後の動向が非常に楽しみです。 今回やって来たのは一目見ただけでお分かり頂けるでしょうか、 明らかに甲羅の黄色い面積がだだっ広く辺りを制圧していると思いきや、 顔面には火炎放射の如く赤味が飛び散るこれぞハイクオリティと言い切って差し支えない渾身のセレクト個体。 ひたすらに派手派手なカメであることはご存知の通りですが、 ここまで程度の良さを見せ付けられてしまうと華美とかくどいとかそういったマイナスの要素を飛び越え、 全身全霊で描かれた亜種としてのアイデンティティにマヤ文明恐るべしと言った雰囲気が感じられます。 冒頭でも触れましたがもうひとつ注目すべき点として、 目付きが異様に鋭くよく見ると中が真っ赤に充血していることが挙げられます。 青い虹彩の美しさに驚かされることはインシサなどでもしばしばありますが、 逆にここまで赤く染まったタイプは初見に近い方も多いはずです。 輸入されてきたワイルドの群れから毎回選び抜いても、 ここまで質の高い個体に巡り会える機会にはそうそう恵まれないでしょう。 同種間での複数飼育も別段困難ではありませんから拘りのコレクションにはもってこいですし、 いつかブリーディング用の種親として活躍できる日も楽しみな逸品です。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (♂) Rhinoclemmys p. manni |
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そのシルエットや手触りだけで本亜種だと分かってしまう高さ6センチのハイドーム! 色も形もマニの特徴をよく捉えた典型的であり魅力溢れる飼い込み個体です、 コスタリカアカスジヤマガメ・オスが入荷しました。 山と問われれば川と答えるように、ヤマガメと言えばハコガメがセットで引き出されてしまうのは、 きっと両者が水棲ガメの中でも特に陸棲傾向の強いグループだと認識されているからに違いありません。 確かにリクガメを除けば何かしらの理由で度々水から上がる種類はいても、 生活圏を殆ど陸上に移した種類はどちらかと言えば珍しいですから、 カメは水の中で暮らすものという日本人の常識を覆すそれらの仲間は目立つより他ないのでしょう。 箱になる、つまり腹甲に蝶番がありその可動性も高いものはハコガメとしてきちんとまとめられているため、 一部を除き大半がイメージ通りの生活を送っているのですが、 不運なことにヤマガメはこれといって明確な定義を持たないため、 何を以ってヤマガメとするかが曖昧になっており、 それは我々が抱くある種の期待感を裏切る結果にもなりかねません。 テラリウムを準備しておいたら四六時中水場にいるなどはよくある話で、 これでは飼い主の気分が損なわれるどころか当人にとっても好ましくありませんから、 性急な思い込みは双方に不幸な結果を招いてしまいます。 それでも歩くカメへの憧れが捨て切れず諦められない、 しかしあえてリクガメではなく多少のスパイスも利かせてみたい、 そんなわがままな方に南米のこんなカメは如何でしょうか。 イシガメ科で唯一新大陸に分布するアメリカヤマガメ属、 一般に流通するのはやはり水棲種ばかりという内容のグループなのですが、 その中で歴とした陸棲種と呼べる最高のパートナーとなり得るのがこのアカスジヤマガメ。 四亜種に分かれそれぞれが個性ある風貌を持っているのですが、 このマンヤマガメは最もド派手な色彩と高く盛り上がる甲羅が特徴的で、 恐らく図鑑をめくっているだけでも一番印象に残るのではないでしょうか。 人工着色だとしても全身の極彩色は一目見ただけで脳裏に焼き付き、 華やかなマヤ文明の香りを色濃く映し出しています。 更に嬉しいのがそのフォルム、 成長に連れて厚みを増す綺麗に盛り上がった甲羅はまさにシンボルであり、 格好良さと可愛らしさを兼ね備えたその見栄えがイメージアップにも繋がっているのです。 今回やって来たのは輸入されて数年飼い込まれたサブアダルトのオス。 まだまだ成長の余力を残した段階で既に背中がガツンと盛り上がり、 同時に模様のエグさも申し分なく、 特別出来の良い個体であることは十二分に伝わってくるでしょう。 アジアのヤマガメに比べて飼育に関するトラブルが圧倒的に少ないのもポイントで、 Mazuriリクガメフードとリザードフードを喜んで食べまくっていますから、 この手のタイプを飼うのが初めての方にも強烈にお勧めです。 詳しい飼い方などはご相談下さい。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (Pr) Rhinoclemmys p. manni |
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中南米の香りむんむんな抜群の雰囲気を持つヤマガメ、 マニことコスタリカアカスジ・ペアの入荷です。 アカスジ4亜種の中で最も派手な背甲の柄は、 現地の民芸品さながらのゴージャスな本種特有の特徴です。 実は特徴は模様だけでなく、アダルトサイズになると甲羅の中央が高く盛り上がり、かなり迫力が出るのも魅力の一つ。 アメリカヤマガメの仲間ではより陸棲傾向が強いので、空中湿度を高めたケージに浅く水を張ったバットをセットし、 潜れる様に少し厚めに床材を敷いて飼育すると雰囲気も出て良いです。せっかく飼うならペア揃えちゃって下さい。 |
コスタリカアカスジヤマガメ (ハイカラー・Pr) Rhinoclemmys p. manni |
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ワイルドらしい絶妙な摩耗具合にしてこの艶やかなる発色とはまず巡り合えない超選抜ペア! 相反するふたつの要素が入り乱れ見事に完成した野生より齎されしお宝級の逸品、 コスタリカアカスジヤマガメ・ペアが入荷しました。 通称マニ、 古くからマンヤマガメとも呼ばれる中南米に産するアメリカヤマガメ属を代表する存在ですが、 知名度があるのか無いのかいまいちよく分からないことから色々な評判が囁かれて来ました。 その中で最も多く聞かれるのは次の通り、 何かの弾みで途端に流通がストップしてしまった場合、 他を凌ぐ猛烈な勢いでとてつもなく後悔させられるだろうと言うこと。 何故そのように不思議な評価が下されるのか、 それはつまり本亜種が長きに渡り安価に流通し続けている事実を知りながら、 少なくとも日本のファンはその美しさに気付いていることに他ならないでしょう。 悲しいかな人間の心理としてはどうしても後回しにされがちなマニ、 手広くコレクションに勤しむマニアにとってこれほど買い時の難しいカメも珍しく、 私としてもそれを分かっているからこそ少しでも皆さんの目に留まる個体をご紹介したいと願い、 せっかく色柄の華やかさで主張できるキャラクターであるのだから、 その長所を存分に生かした素晴らしい出会いを演出すべく己の目を肥やして来たつもりです。 今回やって来たのはいつも通りまとめて輸入されたのであろう群れの中から、 結局のところセレクトにかかった時間はほんの二秒程度であったと思われる、 もうこの組み合わせしか考えられなかった最高傑作と評するに等しいオスとメス。 何が嬉しかったのかと言えばツートップを抜いた時点で性別のチェックは後回し、 恐る恐る裏返すや否や尾の周辺がチラッと見えた瞬間に胸の奥で強く拳を握り、 それからは安堵の表情で何も言わずに選んだ二匹をそっと持ち帰ったのでした。 フルサイズに近い甲羅のグッと盛り上がった個体を探すだけでも難しく、 それがマニのアイデンティティなのですからもちろん妥協はしたくない部分であって、 冒頭でも触れた滑らかな甲羅の摩耗はロマンティックなことこの上なく、 黄金色に輝く地色の鮮やかさ、 そして赤いラインとの明瞭なコントラストにグレードの高さはお墨付きと言った、 まるで隙の無いスペックの高さに是非ともこのペアの子孫を拝みたいと強く思わされました。 黒ずんだ野生個体ばかりを並べられた中に見えた希望の光、貴方のお手元でお役立て下さい。 |
メキシコアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. pulcherrima |
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実に三年間の時を経て見事快挙を成し遂げられた鳥肌ものの素晴らし過ぎる国内CB! プルケリマプルケリマの愛称で親しまれるマニア垂涎の麗しき基亜種がまさかのハッチサイズにて、 メキシコアカスジヤマガメが入荷しました。 リノクレミスことアメリカヤマガメの仲間はその生活様式により大きくふたつに分けられ、 陸棲のグループを代表するこのアカスジヤマガメは昔馴染みの一般種として知られてきました。 しかし四亜種ある内の実際に入手できるのはマニことコスタリカやインシサことグァテマラばかりで、 幻のロガーバーバリーはこの際置いておくとしても、 基亜種メキシコでさえ巡り会える機会には殆ど恵まれず、 この数年でややまとまった量が流通しチラッと世間を騒がせた程度です。 当店では一年に何度かマニやインシサの幼体をご紹介することがありますが、 そのブリーダーさんとは数年に渡りヤマガメに対する愛を確かめ合い、 色鮮やかな割にはとにかく飼育が容易であることを武器に、 まるでアカスジ飼育推進委員会のような意識さえ芽生え始めています。 いつも自家繁殖のベビーを店頭にお持ち頂く度に近況報告を伺っていたのですが、 以前よりあと少しでプルケリマも繁殖に成功するかもしれないと意気込まれていたため、 私自身是非この目で拝んでみたいものだと強く願っていたぐらいだったので、 今回遂にその夢が目前に現れた時には歓喜の念を隠し切れなかったのでした。 一目見て感じる他亜種とはまるで異なったエレガントな佇まい、 全身を包み込む渋みのあるオリーブグリーンがそう見せるのでしょうか、 オーラと書けば陳腐に聞こえてしまいますが漂わせる空気からして全く違います。 幼き頃が最も地味であるはずが体中は早くも全力の赤で塗りたくられ、 背中にルビーをひとつひとつはめ込んだような甲羅の模様は美麗の一言。 実際の金額は別にして、 第一印象に高級感を楽しませてくれるカメと言うのもなかなか貴重な存在ではないでしょうか。 ハッチリングの時点で大きな種類なので油断することなく慎重に面倒を見ていますが、 人工飼料から葉野菜まで果敢に食らい付く姿には一抹の不安もありません。 よく見るとムツイタガメどころではない多甲板がありますが、 全てが一様に一枚ずつ多くなったデザインですから、 狙って出せる代物ではないだけに却って珍しいかも。 感動のお裾分けとはまさにこのこと、その全てを余すところなくお楽しみ下さい。 |
メキシコアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. pulcherrima |
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体中からマグマが噴き出したような鮮烈の紅に瞳も心も即座にして奪われる極上の国内ブリード! 以前に比べ随分とその名は知られるようになったもののまだまだ数少ない稀少な基亜種プリケリマ、 メキシコアカスジヤマガメが入荷しました。 ここ数年で着実にその地位を我が物としてきたアカスジヤマガメの仲間たちは、 十数年、或いは数十年前よりペットとして日本にも出回っていたものの、 飼育対象としての立ち位置が何とも微妙であったせいなのか、 なかなかそのキャラクター性を世に知らしめることができないでいました。 そもそもヤマガメなるネーミングが良くなかったのでしょうか、 何故ならば同属の他種は同じように陸棲傾向の強いものから、 反対にいわゆる普通のミズガメよろしく水棲傾向の強いものまで様々であり、 一体どれが本当の正体なのか多くの愛好家を混乱させる一方でしたから、 シンプルにセマルやアメハコぐらいの方がストレートで良かったのかも知れません。 時は過ぎナガクビガメを中心とした曲頸類全盛の時代は一時終焉を迎え、 人々は先に挙げたハコガメの世界へ次々と進出し、 熱帯魚フリークがトカゲやヘビの世界へ上陸するのと同様にカメ界でもまた、 水の中を泳ぎ回るタイプから陸上を歩き回るタイプへと志向が移り変わっていきました。 そんな流れの中でも自他共に認める少数派のアメヤマファンらは細々と活動を続け、 しかしながらその熱意が遂に実を結ぶこととなったのか、 定番のハコガメばかりではバラエティに欠けると一部のマニアが流出し始め、 いよいよこのアカスジヤマガメたちにもスポットが浴びせられるようになってきたのです。 何となく熱帯のカメというイメージながら意外にも日本の気候に馴染み易い彼らは、 飼育から繁殖まで一連の流れが良い成果に結び付き易く、 産卵数が限られているために爆発的な増殖を見せることはまずありませんが、 夢を追うことに決して無理がないところもまた高く評価されています。 今回やって来たのは当店で毎年その子孫を受け入れられるようになって数年、 数は少ないながらもコンスタントにリリースして頂いている貴重な国産ベビー。 まるで恒例であるかのようにセールスできることが本当に幸せなのですが、 どうしてもそのニーズを完全に満たすことはまだまだ難しく、 毎度速やかにお呼びが掛かり早々にお別れとなるケースが殆どです。 野生個体が輸入される機会もまるで見込めない立派なレア種、 既に人工飼料にもきちんと餌付けてありますのでご安心下さい。 |
メキシコアカスジヤマガメ (国内CBベビー) Rhinoclemmys p. pulcherrima |
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中南米特有のジュエリーな輝きが甲羅の隙間から赤味となって炸裂する最美麗亜種プルケリマ! かつて幻と称されたしっとりと大人びた美しさが間近で楽しめる感動をグッと噛み締めたい、 メキシコアカスジヤマガメが入荷しました。 アカスジヤマガメ、 と言うよりもアメリカヤマガメ属自体が何とも言えぬマイナーなグループですから、 そもそもこれらがイシガメ科に含まれると聞いただけで驚きの声が上がりますし、 野生での生態やペットとしての特質もいまいち知られていないような気がして、 陸棲種にしてはずば抜けて屈強でありまた明るい性格の持ち主である事実をもっと知ってほしい、 或いはその反対に知る人ぞ知るの状態をこのままずっと維持していたい、 他のカメが流行れば流行るほどファンの心境はより一層複雑なものへと変化していきます。 属内ではトップクラスに陸棲傾向の強いタイプで乾燥への耐性も高く、 ハコガメなどと同様歩くミズガメと言うジャンルに含まれますから一定の人気は獲得しており、 実は低温にもそこそこタフで気を遣い過ぎる必要が無いことは飼育してみて初めて分かる隠れた秘密。 なかなか奇抜な色彩の持ち主ながら性格は明朗極まりなく、 環境に馴染めば飼い主の顔を見るや否や軽快なステップで駆け寄っては、 差し出された餌を目にも止まらぬ速さでかっさらう辺りに逞しさが滲み出ています。 各亜種で彩りにそれぞれ異なるテーマが楽しめるのも大きな魅力で、 単なる塗り絵では無くじっくり観察するとシルエットにも違いが見られる、 マニア心、コレクター心を適度に擽る技まで持ち合わせた奥深いカメなのです。 今回やって来たのは基亜種メキシコアカスジの国内繁殖個体で、 産卵数もごく限られた中で貴重な幼体を惜しみなく放出して下さいました。 小顔で鼻先の尖った様子はベビーの頃から既にその面影が垣間見え、 肌のサーモンピンクは全ての亜種で最も際立つことになっているのですが、 それにしてもこの血統はより優れた色彩美を楽しませてくれているようで、 青味がかった頭頂部と燃え上がるような真紅の体との対比など、 生まれて程無くして妙に大人びた雰囲気が漂っています。 何故かアメヤマには多甲板が出易くこの二匹もそのようになっていますが、 最終的には気にならなくなると言う意見も多く聞かれます。 入荷後にほんの少しですが新たな成長線を伸ばしておきましたので、真の意味で安心サイズです。 |
メキシコアカスジヤマガメ (Sサイズ) Rhinoclemmys p. pulcherrima |
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控え目な赤色がグリーンの背甲散りばめられたメキシコアカスジヤマガメSサイズの入荷です。背甲にうって変わって身体や腹甲は中米の
古代文明を思い起こされる艶やかさです。深緑の地肌の頭部に赤いライン、鼻から眼にかけては黄色いライン、喉元には黄色に赤を墨流し
した中に黒い斑点。四肢や縁甲板の裏側は赤と黒の柄のコントラストが
目に焼き付けられます腐肉から野菜まで何でも食べる
その嘴には
スリットが入っていて、当店でもMazuriミズガメ・リクガメフード、咲ひかり・タートルプディングやマウスからバナナ・葉野菜まで食欲
旺盛に食べています。比較的入荷量の少ない渋艶やかなこのカメを、先出の『アカスジヤマガメの飼育と繁殖』を読みながら繁殖まで
狙ってみては如何でしょう。
性別は写真でご判断下さい。 |
メキシコアカスジヤマガメ (国内CB・♂) Rhinoclemmys p. pulcherrima |
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ワイルドでさえも凄まじかった肌の赤味がより鮮烈なものへと昇華された感動の国内ブリード! 真鍮のような鈍い輝きを放つ背中に埋め込まれたルビーのような斑紋もまた上品極まりない、 メキシコアカスジヤマガメ・オスが入荷しました。 アメリカヤマガメ、縮めてアメヤマ。勘の良い方であれば即座にお分かり頂けたように、 これは一躍時のカメとなって久しいアメハコにあやかって無理矢理与えられた呼び名なのですが、 残念ながら業界内でも浸透しているとは言い難いジョークネームであり、 そもそもこれらの仲間を好んで愛でる人々にとっては無用な略称だったのかもしれません。 知る人ぞ知るという表現が似つかわしいのも何だか寂しい気がしますが、 水棲ガメが一世を風靡した時代であってもあまり脚光を浴びることはなかった、 それが今になってつまらない先入観を抜きにして注目されるようになり、 人気の低迷が叫ばれる状況だからこそ良いものを良いと純粋に評価できるのだと思います。 ただし歴史的に全くファンが付かなかったのかといえばそれは大間違いで、 現に昔の人々はこのカメについて最も美しいアカスジヤマガメという有難いお言葉を遺されました。 マニことコスタリカアカスジヤマガメを差し置いてこの評価は如何なものかと思われるかもしれませんが、 その背景には当時抜群のレアリティを誇っていたことや現物をお目にかかれなかったもどかしさ、 そして何より初めて対面したその時に感激のあまり口にした台詞が一字一句違わず語り継がれ、 こうして高い評価に繋がったのではないかと考えられます。 つまり実際に美しいか否かはこの場合最重要事項であるとは限らず、 無論それは各人の趣味嗜好にもよりますから当然のことなのですが、 単に胸の奥から湧き上がる驚きと感動の成分がいくらか含まれている、 物好きの心意気をありったけの思いで表現した主観的なものだったのではないでしょうか。 今回やって来たのはふわふわのベビーではなく手の平いっぱいにまで育てられた、 当店で過去に取り扱った国内CBのベビーたちとはまさしく兄弟に当たる、 ブリーダーの下で初期の頃に誕生したヤングサイズのオス。 流石はアメヤマ最美種と謳われしプルケリマ、 その前評判に恥じぬ出来栄えは改めて本種の魅力を再認識させられるものがあり、 こちらの目まで焼かれるような真紅の発色に何も申し上げることはありません。 改めて殖やされた方へ感謝の意を表すると共に、 宝物のようなこのお恵みを後世に残すことができれば幸いです。 |
メキシコアカスジヤマガメ (Pr) Rhinoclemmys p. pulcherrima |
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中米独特の香り漂うメキシコアカスジのペアが入荷しました。 アカスジヤマガメの基亜種ですが、流通は以前より増えたと言ってもまだまだ少なくなかなかお目にかかる事はない本種です。 複雑な斑紋を描く地肌は鮮紅色を呈し、縁甲板の裏側にも同じ赤が縞模様に なっています。首の付け根まで同じ色彩。またオスの甲板は等間隔に丸い斑 点を穿ち、それ以外にもまだら模様が色濃く出ており、非常に綺麗です。一定期間飼い込まれた個体で、両個体とも来て直ぐにMazuri ミズガメフードを喜んで食べていました。このカメのCBベビーは想像するだにピカピカで綺麗な事でしょう。 |
アシポチヤマガメ (S) Rhinoclemmys p. punctularia |
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これはめちゃくちゃ可愛い! 古くはカイエンヌヤマガメ、南米のアメリカヤマガメ代表種のアシポチヤマガメが入荷しました。 昔からいかにもワイルドという感じがにじみ出た様な個体が多く輸入されていましたが、 最近になってこういったピカピカのベビーサイズも見かけるようになりました。 親ですら愛らしい顔付きをしていますが ベビーの頃のキラキラとしたつぶらな瞳はカメ類を見渡しても屈指の可愛さでしょう。 マイナー種である事は否めませんが光るものをもっています。原産地はアメリカ大陸、 ヌマガメ科のカメが大繁栄した土地でありながら本属は唯一バタグールガメ属に含まれています。 アメリカナイズされたイシガメというと分かりやすいでしょうか、見た目からしてもそんな感じがします。 こういう所にも面白さがあると思います。飼育は陸棲メインにするよりも普通のミズガメ同様泳がした方が調子が良く、 成長期のオオヤマやヒジリの様に薄くて軽い甲羅の質感からも分かります。 大きくなって甲羅が完全に硬くなれば所謂ヤマガメ的な飼育法でも大丈夫でしょう。 殆ど警戒心が無く普通に人工飼料をパクパク食べるのもベビーサイズならでは。 このサイズからだとかなり育てやすいのでお勧めです。 |
アシポチヤマガメ (M) Rhinoclemmys p. punctularia |
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マイナーの一言でなかなか存在感を主張し切れずにいる愛すべき南米のイシガメ! 異国の出生ながら侘び寂びの心が通じる不思議なキャラクターです、アシポチヤマガメが入荷しました。 初めに申し上げておきますが、 名前にヤマガメと付いていれば決まって陸上を主な生活の舞台にしているとは限らず、 和名の先入観に惑わされて本来の生態を無視するようなことがあってはなりません。 旧来はイシガメ科やバタグールガメ科、 そして近頃ではアジアガメ科とも呼ばれるようになったこのグループは、 その名の指す通りユーラシア大陸を中心に繁栄しているのですが、 その中で唯一新大陸に分布するアメリカヤマガメ属にはアジアと同様、 確かに陸棲傾向の強い種類もいるにはいるものの、 実は半数以上が水への依存度を並の水棲ガメレベルにまで高めており、 それらはヤマガメではなくあえてイシガメと言い換えた方が特徴をイメージしやすくなるかもしれません。 例えばクサガメを土の上で歩かせている人はあまりいないと思いますし、 ニホンイシガメの場合はそれに近い飼育法が提唱される場合もあるのですが、 自然界では巧みに泳ぐ姿が観察されるため水場をメインに捉える方がベターでしょう。 リクガメでもないのにトコトコ歩き回るカメというのはエキゾチックな印象を受ける反面、 飼い方やトラブルへの対処法が難しそうに感じてしまうケースもありますが、 普段から水に浸かっているのであればただ外国産というだけのことで、 本質は私たちが見慣れたミズガメたちとなんら変わりはないのです。 造形がストレートにカメらしいというのは好みの分かれる点ですが、 奇抜な容姿は必要とせずシンプルなのが一番と考えるファンは意外と多いのではないでしょうか。 今回やって来たのはアメヤマ代表種の水棲担当、 妙に可愛らしいネーミングが記憶に残るアシポチヤマガメ。 輸入実績は長くとも安価故に軽視されがちなのは否めず、 昔に比べて年々流通量の減ってきた現在ではひっそりと語られるのみになってしまいました。 漆黒に染まる甲羅の雰囲気はアジアンたちとさほど変わりはないものの、 鼻の尖ったシャープな顔立ちに大きな瞳、 そして頭頂部の赤いラインを筆頭に頬から四肢にかけて描かれる幾何学模様など、 細部に宿るエキゾチシズムが通好みと言われる所以です。 飼育下での繁殖例も少なからず聞かれますが、 外見も含めた状態の良い個体は減少の一途を辿っています、お好きな方は是非。 |
アシポチヤマガメ
Rhinoclemmys p. punctularia |
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お客様飼い込みのヤングサイズのメスのアシポチです。先日のビバガでも取り上げられましたが、 昔からのマニアにとっては見慣れた存在ですね。頭部の模様には個体差がありますが、この個体は Mの字がかなり綺麗に入っています。目立ったキズも無く、普通に人工飼料を食べています。 |
アシポチヤマガメ (♂) Rhinoclemmys p. punctularia |
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持ってズッシリ安心の重量感、嬉しい飼い込み個体です。 名前も容姿も可愛らしいアシポチヤマガメ・オスの入荷です。 ユーラシア大陸を中心に繁栄するバタグールガメ科で唯一、新大陸に分布するアメリカヤマガメ属を代表する一種。 属内でもいくつかのグループに分かれますが本種は水陸両用で、陸棲のイメージが強いですが普通に泳ぐこともできます。 明瞭な頭頂部のM字と八の字のオレンジライン、 首元と四肢に表れたまだら模様と厳選された控えめな色柄がとても上品。 マイナーなグループですがアメリカナイズされたイシガメという絶妙なポジションが独特の風合いを作り出しています。 昔から馴染み深いカメですが段々と見かける事も少なくなり、反対に個体の初期状態は格段に良くなってきました。 そして今回はお客様の下で長く飼い込まれた個体で、水に浮かべた人工飼料を普通に食べ、 これといった偏食もなく非常に飼いやすいです。ヨーロッパの方ではCB化もされている様ですし、 かなりマニアックですが例の殆ど無い国内CBを目指すのに一役買ってくれると思います。 |
アシポチヤマガメ (フルアダルト・Pr) Rhinoclemmys p. punctularia |
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漆黒に塗り上げられた甲羅の重厚感がより一層際立つ大満足のフルアダルトサイズ! よく見る輸入されたての状態から半年以上飼い込まれ随分落ち着いた様子です、 アシポチヤマガメ・ペアが入荷しました。 ヤマガメと呼ばれるものに限らずとも、イシガメ科やバタグールガメ科、 近頃ではアジアガメ科とも呼ばれる水棲ガメ屈指の一大グループの本場は、 その名の通り私たちが暮らすアジアが中心なのですが、そのことを知ってか知らずか、 遥か海の向こう異国の地には独自の進化を遂げた仲間が棲息しています。 その名はずばりアメリカヤマガメ、あまり表立って紹介されることがないため聞き慣れないと感じてしまうかもしれません。 属内の構成種は決して少ない訳でもなく、昔から輸入されてきた実績も確かにあるはずなのですが、 何故かマイナーなポジションを頑なに守り続け存在自体もあまり知られぬまま今日に至ります。 しかしその半分ほどは稀少種として高価なものや日本への上陸すら叶わない正体不明の種類であり、 このご時世に未開拓な部分が残されているというのはなんだかマニア心をくすぐられる思いです。 その中で本種とアカスジヤマガメは一際見かける機会に恵まれているようで、 実際に安価に出回ることも多く非常に馴染み深いと言えますが、 両者は生活様式が全く異なりアカスジは陸棲傾向が強いため扱い方はまるで変わってきます。 一方のアシポチは熱帯版のイシガメやクサガメのような捉え方で問題なく、 最低限の保温さえ怠らなければいわゆるミズガメの飼い方で差し支えないため外国産種の入門としても最適。 棲んでいる所は間違いなくアメリカンなはずなのですが、 見かけはまるでニホンイシガメのように愛嬌に溢れた可愛らしい風貌で、 そのシルエットや暮らしぶりが慣れ親しんだ和のカメたちと共通しつつも、 やはり色や柄にはアジアでは決して出せないあちらの風味を持ち合わせています。 誰が見ても明らかに変わったカメをお探しの方には不向きなのでしょうが、 このさり気ない異質さを微笑ましいと思える方には是非のんびりと飼育を楽しんで頂きたいと思います。 そんな素晴らしい脇役は忘れた頃にある程度まとまって入荷がありますが、 逆に忘れる間もなくやって来ることは殆ど考えられないため、大概は探している時に限ってなかなか見つかりません。 こういった大衆性に鈍感な種類は誰かが支持してあげなければ流通自体無くなってしまう恐れもあり、 そんな綱渡り状態の中で新たなファンの獲得も死活問題です。 嬉しいことに近縁種のカンムリは国内繁殖に成功しています、 フルアダルトの出物は貴重ですから系統維持の為にも是非繁殖まで目指して本気で飼い込んでみて下さい。 |
アシポチヤマガメ (フルアダルト・Pr) Rhinoclemmys p. punctularia |
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そもそも流通自体が先細りしているところへ目の覚めるようなワイルド完熟サイズが久々の来日! 導入初期に付き纏うあのハラハラは一旦忘れて頂いて構わない中身のきちんとした自慢の店内ストック品、 アシポチヤマガメ・ペアが入荷しました。 アメリカヤマガメの話をする時には知らぬ間に自虐的な態度を取ってしまうのが悪い癖ですが、 今となっては彼らの存在を知る人も少なくなってしまったのかもしれません。 確かにルビダやプルケリマなど新たなスターが誕生しているような気はしないでもないのですが、 あちらはアメヤマらしさを逆手に取った意外性で勝負しているのであって、 正統派の戦い方を愚直に続けているのはこちらの方であると思う訳です。 書物を紐解いてみると何でも本種が日本へ輸入され始めたのは1960年代からだそうで、 つまり東京オリンピックの頃からだと考えると俄かには信じ難いものがあり、 その割には日本国民がこのカメとあまり仲良くなれていないような気もしてしまいます。 何がいけなかったのかと色々と考えてみましたが、 地球の裏側からはるばるやって来たにしては外見が平凡過ぎたのでしょうか。 私などは彼らの佇まいにそこはかとない親近感を覚えるほどで、 そこにはアメリカ大陸唯一のイシガメ科であるという根拠まで揃っているものの、 今何か聞こえたような気がしましたが決め手に欠けるというのはあるのでしょう。 しかし細部までじっと眺めているとまず頭頂部の赤いラインはなかなかに鮮烈で、 黒い瞳の清らかさにはじっと見つめられると心の薄汚れた部分を浄化してくれるかのような有難味があり、 和名の由来となった足にポチポチとした模様が並ぶ様子も結構お洒落な、 アジアンタートルの一派には真似できない独特なエキゾチシズムが宿っていました。 今回やって来たのはまだ世の中で野生のミズガメが平然と嗜まれていた、 およそ十年かそれ以上前にタイムスリップしたかのような懐かしの光景を再現すべく、 久々に招かれた良い意味で時代錯誤な感じしかしない圧巻の特盛りペア。 ここまで来ると甲羅の磨耗さえも愛おしくなるほどの格好良さで、 昔を思い出すと痩せていて水に入れた途端に力なく浮遊してしまいそうですが、 実はそういったつまらない先入観を吹き飛ばすべくバックヤードにてがっつり飼い込み、 沈むわ泳ぐわ人工飼料まで選り好みなく食べまくるわという具合にしっかりと鍛えてみました。 かつては飼育方法もよく分からずヤマガメという名ばかりが先行し、 陸上をメインに管理する方法が普及していたのですが、 結局は少し暖めて飼うクサガメのような感覚で育てられることが分かり、 一周回って飼い易いミズガメという結論に落ち着いたのではないでしょうか。 ラストチャンスというのは言い過ぎでしょうが見逃したら勿体ない絶好のチャンスです。 |
アシポチヤマガメ (フルアダルト・Pr) Rhinoclemmys p. punctularia |
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もう二度と出会うことはないと落胆していたところへ、まさかの感動的再会! 数か月前にこの場にて掲載した完熟サイズのペアを彷彿とさせる、 同程度のクオリティを放つ二匹を再び入手することができました。 もちろん共に飼い込み個体ですから、基本的なコンディションなどはご心配なく。 こんなに立派な出来栄えのアシポチとはそうそう巡り合えません、お見逃しなく! |
アシポチヤマガメ (Pr) Rhinoclemmys punctularia |
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ギアナヤマガメです。もうちょっとリノクレミスは人気があってもいいような気がしますが、 いずれこの辺も手に入れるのが大変になると思います。頭のオレンジもキレイでしっかり重いです。 本当にメスのサイズは特筆すべきもので明らかに即戦力です。 |
アシポチヤマガメ (トリオ) Rhinoclemmys p. punctularia |
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近頃まとまった入荷が少なくなりましたアメリカヤマガメ、基亜種のギアナアシポチヤマガメが トリオで入荷しました。 2亜種有りますが、亜種間の差異は頭部の柄のみで亜種を無効とする意見も有ります。昔からのファンの方には 「カイエンヌ」と言った方がピンと来るかも知れません。鼻先が長く頭部の濃いオレンジのスポットとラインがスマートな イメージを与えてくれます。幼体の頃の背甲は赤褐色・黄褐色や銅色をしていますが、アダルトになると黒化が進み 渋い趣きが出て、対照的なクリーム色の肌が美しく映えます。その傾向はオス個体に顕著に見られ、メスは幼体色が残る 個体もいてバリエーションにとんでいます。四肢に黒い小班がポチポチと散在するのでこの名前が付いたのでしょうか? 身体の浸かれる水場を設け広い陸地で飼育すると良いでしょう。食性も植物質を好むようで「Mazuriリクガメフード」も 喜んで食べ、もちろんMazuriミズガメフード・咲ひかり、昆虫や果物もよく食べています。 |
オアハカルビダヤマガメ (M) Rhinoclemmys r. rubida |
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頭頂部の黄色い冠が極太に描かれ体調も万全な珍しい基亜種オアハカの美麗セレクト個体! アメリカヤマガメの最終兵器として秘かに活躍を続ける最美種と謳われるに相応しい憧れの稀少種、 オアハカルビダヤマガメが入荷しました。 完全に私個人の主観のようで誠に恐縮ではありますが、 決してノーマークという訳ではなかったものの正直あまり意識していなかった、 と言うのも劇的な登場も束の間にさっと消えてしまうのではないかと懸念していたため、 本種と真剣に向き合う機会に乏しかったというのが本音でしょう。 アシポチ、カンムリ、ハラスジ、ミゾ、そしてクロムネといった水棲タイプに、 陸棲タイプのアカスジを加えた彼らにはこれまでたっぷりとお世話になってきただけに、 少々語弊はあるものの殆ど最後の砦のようなキャラクターに当たるルビダについては、 自ずとそれ相応のモチベーションで臨むべきだったはずなのですが、 他のアメリカヤマガメにはない最上級の華やかさがあまりにも眩し過ぎたのか、 そのスペックの高さに思わず目が眩んでしまったのかもしれません。 まるで呪文のような名前はルビーのように赤く輝くことがその由来だそうで、 そんなキラキラとしたネーミングのアメヤマが同じメキシコという土地にいて許されるのか、 あまりにもらしくないその強大なエナジーがルビダだけに備わった魔力なのだと思います。 国内においてまともな流通が確認されたのはおよそ十年前の出来事ですが、 あの頃は初期状態に恵まれずお世辞にも育て易いとは言い難い印象でしたが、 最近見かけるものには不思議と強い生命力が感じられるようになり、 元々が現地にうじゃうじゃ棲息しているようなカメではないはずですから、 こんなに間近で見られる内にきちんと手元へ引き込んでおきたいと考えるのが自然でしょう。 今回やって来たのはワイルドにして奇跡的にダメージを殆ど受けていない、 なおかつオリジナルの持つ美貌を更に惹き立てるような圧巻のセレクト個体。 甲羅全体はルビーと称することに何の躊躇いもない赤味の強さを放ち、 マンゴーヘッドとでも呼びたくなる頭部はベッタリとしたイエローに染まり、 何もかもがゴージャスな出で立ちを演出しています。 本体に負担がかかっていないのは中身についても同様で、 入店後、労せずして人工飼料に餌付いたかと思えばカメラ目線でこの余裕たっぷりな表情。 久しぶりに取り扱うルビダとしてはそこら中からグレードの高さを窺わせる、 見逃せば絶対に後悔させられる最強の絶品です。 |
ヌマガメ科 | バタグールガメ科 (水棲種) |
バタグールガメ科 (陸棲種) |
ドロガメ科 | ヘビクビガメ科 ヨコクビガメ科 |
カミツキガメ科・オオアタマガメ科・メキシコカワガメ科 スッポン科・スッポンモドキ科 |
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