過去に売り切れたミズガメ「ヌマガメ科」です。再入荷が可能な場合も御座います、一度お問い合わせ下さい。
Top | Blog | Turtles | Tortoises | Snakes | Lizards | Geckos | Others | Books | Foods | Goods | Info |
ヌマガメ科 | バタグールガメ科 (水棲種) |
バタグールガメ科 (陸棲種) |
ドロガメ科 | ヘビクビガメ科 ヨコクビガメ科 |
カミツキガメ科・オオアタマガメ科・メキシコカワガメ科 スッポン科・スッポンモドキ科 |
セイブニシキガメ (ベビー) Chrysemys p. bellii |
|
|||||||||
英名ペインテッドタートルの通り、人の手によって塗られた様な鮮やかな彩色が素晴らしいです。 ニシキガメ4亜種の1種、セイブニシキガメの入荷です。ニシキガメの中で最も豪華な色合いが特徴で、 ダークグリーンの地に綿密な柄が張り巡らされ、 また腹甲の紅色はアカハラガメの様に濃く発色します。 最も大型になる亜種としても知られていますが、元々そこまで大きくならない種なのでメスでも20cmを少し超える程度と 丁度良いサイズです。紫外線が必要と言われますがベビー時は高温で餌を多めに与えて早く大きくさせ、 屋外飼育できるサイズになったらあとは外での野生味溢れる姿を楽しみましょう。 この手の種類は太陽光を思う存分浴びる事で体色がどんどん濃く鮮明になっていきますし、 低温にも強く年中屋外飼育にも向いていますので、まさに外の池に放しておきたいカメのひとつです。 繁殖が進んでいるおかげで安価に流通していますが通好みでもありとても魅力的です。 |
セイブニシキガメ (S) Chrysemys p. bellii |
|
|||||||||
錦亀という名前が特にしっくりくるのはこの亜種でしょう。 鮮やかな体色が魅力的なセイブニシキガメの入荷です。 アメリカ大陸を中心に繁栄するヌマガメ科のカメの中でもとりわけカラフルな種類がニシキガメ。 単純明解な名前にしてそれを名乗るに相応しい色彩感は他のカメには真似できない美しさです。 4つの亜種に分けられそれぞれが色柄に特徴を持っていますが、 本亜種は最も色合いが豊富で特に目立つのは他の亜種にないオリーブグリーンの甲羅でしょう。 まさに何種類もの色糸が組み合わされ生み出される”錦”の雰囲気を醸し出しています。 ブリードが盛んで毎年可愛いベビーが輸入されるので見かける機会も多いのですが、 実は育て上げるのが困難で今回のような1年もののサイズでは大分安心でしょう。 暖かくなって大好きな太陽光の下で飼育すれば、本来の美しさが次第に表れてくると思います。 耐寒性も高く親サイズになれば寒冷地以外では通年屋外飼育ができるのも魅力です。 つぶれた顔が可愛らしいポピュラー種です。 |
フチドリニシキガメ (♂) Chrysemys p. marginata |
|
|||||||||
入荷後少し飼い込み、人工飼料も普通にバクバク食べる様になりました。ニシキガメ4亜種の最レア種、 フチドリニシキガメ・オスの入荷です。 学名のpictaは「彩色された」、英名のPainted turtleは「彩色した」という意味で、 和名が錦亀ですからとにかく色鮮やかな柄が特徴です。 ニシキガメは亜種により強く模様の出る部位が異なりますが、本亜種はフチドリの和名の通り、 縁甲板に最も強く柄が出る亜種として知られています。 ベビーを育てる時は紫外線が必須と言われる様に、皮膚や甲羅が傷みやすい一面もありますが、 外で飼ってしまえばなんら問題はありません。この季節はいっそグリーンウォーターの中で泳がせ、 バスキング姿を楽しむ位の感覚で飼育するのがベターです。 食性は雑食なので、人工飼料を中心に時折葉野菜や水草を与えると健康状態を維持できると思います。 各亜種ともその時々で入手しないとそれ以外では一切手に入らないので、 この類の仲間と比べると大きくなり過ぎずコレクションする楽しみがありますから 流通している亜種をコツコツと集めていくのも良いかもしれません。 このカメの持つ”赤”は、太陽光の下で見た時が最も輝いています。 |
トウブニシキガメ (CB・♀) Chrysemys p. picta |
|
|||||||||
一般種と呼ぶには畏れ多い極上の仕上がり! 野生個体とは違い中身のギチギチに詰まったCB上がりです、 トウブニシキガメ・メスが入荷しました。 ニシキガメの名を聞くとついついマイナスのイメージばかりが浮んでしまうのは何故でしょうか。 図鑑を開けば必ず一言、ベビーは弱いとの記述。具体的には急に餌を食べなくなりプカプカと浮いてしまう、 ある日突然陸場に上がったままじっと動かなくなるなど、 せっかく成長を楽しみに飼育を始めてもハラハラすることが先に待っていると宣告されれば、 こちらの意欲が削がれてしまうのも無理はありません。 その対策として併記されるのが高水温、乾いた陸場、十分な紫外線の供給などですが、 よく考えてみればここに挙げられた事項は水棲ガメ、 特にアメリカのバスキングを好むスライダー・クーター類の飼育では基礎的なごく普通のことで、 親が小さければ子も小さいニシキガメの場合ではより基本に忠実にという戒めに過ぎません。 つまりベビーを大きくするだけなら要点を押さえることでクリアできるのですが、 憧れのワイルドフォルムに近付けるとなるとそうはいかず、 発育の途中で甲羅のリア周りがはね上がってしまう事例が多々報告されています。 この辺りが一筋縄ではいかない奥深さを感じさせるのですが、 ここに登場したのはついさっきアメリカで捕まえてきましたと言わんばかりの造形美を誇る一匹のメス。 現物を見るのが一番手っ取り早いのですが、 様々な構図の写真を脳内で組み合わせ360度全身をくまなくなめ回した時にようやくうっとりと溜息をつくことができるでしょう。 こんもりと適度に盛り上がった甲羅を軸に、頭部の繊細なライン、 前肢と縁甲板にべったりと塗りたくられた朱肉のような赤など、 その名に恥じぬ美しさを世に知らしめているかのようです。 目の後ろはラインではなく途切れるのが基亜種の特徴のひとつですが、 別亜種との中間的な形質を見せるものも少なくない中、 この個体はそこに元々線が走っていたことなど微塵も感じさせないぼってりとした斑点が合計4つ、 この上なく目立っています。 春の訪れが待ち遠しい、そう感じさせてくれる素晴らしい逸品です。 |
トウブニシキガメ (Pr) Chrysemys p. picta |
|
|||||||||
ベビーはよく流通しますが、これ程のサイズまで育てるには実はかなりテクニックが要ります。 今回入荷したのは結構レアな基亜種のトウブです。ちなみにセスジ・セイブ・トウブ・ フチドリの順に多く流通しています。尻尾が噛まれて尾切れになった個体も多いのですが この個体達は尾切れ無しです。滑らかな背甲がWCの飼い込みを物語ります。人口飼料OKです。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
最近ちょっと見なくなったと思ったら、来てくれました。お客様ハッチの国内CBキボシです。 スポットが色濃く肌にもオレンジが発色しており、これから育っていくのが楽しみな個体です。 まだ生まれて2ヶ月弱ですが、現在ピンクマウスを刻んだものをメインに与えており、 餌を口にくわえるとそれをくわえたまま水の中をバシャバシャと泳ぎ回ります。 背甲が扁平なので、あまり浅い水深で飼うと、水中で引っくり返り元に戻れなくなって、 溺れてしまうケースがある様です。とりあえず甲羅がしっかりするまでは毎日餌を与えてガンガン育てましょう。 若干甲ズレありますが、地黒なので特に気になりません。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
惜しみなくお腹いっぱい食べさせられ店頭でも絶賛成長中の可愛いベビーがわらわらと! 細部まで目を凝らすと背中のトレードマーク以外にも見所がたくさん詰まった強健かつ美麗な血統です、 キボシイシガメが入荷しました。 今でこそペットブームと称されるぐらいですから一年を通して極端な変化はないのかもしれませんが、 金魚が夏の季語であるように、 日本人にとっては温暖になると無性に生き物と触れ合いたくなる瞬間が訪れるようで、 我々の業界では俗に夏季を書き入れ時と捉える傾向にあります。 子どもたちが大好きな昆虫採集もシーズンに突入するそんな季節に、 街ではそうした関係のあらゆる売り場が活気付くと言ったお馴染みの光景が見られ毎年の恒例行事となっています。 大概は涼しくなるに連れて全体の規模が縮小しまた来年お会いしましょうと言った雰囲気が強まっていくものの、 実は私たち爬虫類の愛好家にとっては息つく間もなく次のお楽しみが押し寄せて来ます。 それは第二波とでも言い表されるでしょうか、 既にご察しの方も多いと思いますが正解は繁殖されたベビーのお披露目ラッシュのことで、 特に国内CBが手に入るチャンスはこの一、二ヶ月の間にぎゅぎゅっと濃縮されています。 これは特に温帯種において産卵と孵化のリズムが引き起こす現象と説明でき、 つまりは世間が段々とペットに対する気持ちを沈静化させていく中、 こちらの世界では人々が冬支度の前にもう一度燃え上がるというこれこそ風物詩と呼ぶに相応しい出来事が巻き起こるのです。 今回やって来たのは先々月にご紹介したSサイズとはまたまた血統の異なる、 幼体の愛おしい趣きに溢れた五百円玉サイズ。 実はこれらのベビーも過去に扱ったことのない初めてオファーを受けた血筋の個体で、 最も古参の種親は遥か二十年以上も飼育されていると言うのですから驚き。 ブリーダー本人は何の変哲もない普通のキボシなんだと仰っていましたが、 よく見せてもらうと背甲のスポットは成長に連れてどんどん増殖していきそうなポテンシャルを秘めていますし、 頭頂部の小さなドットや両耳の赤いぽっち、 そして顎部分の赤味もハッチリングの時点で明瞭に発色しているため、 イエローとオレンジがバランス良く入り乱れた典型的かつ並以上のクオリティに仕上がるのではないかと期待しています。 本当はここに公開した六匹以外にもまだもう少し在庫がいるのですが、 もちろん将来性を重視して良い個体ばかりを選別していますのでご安心下さい。 もしどうしても気になるという方はご来店の際に全てお見せ致します。 人工飼料、冷凍アカムシ、刻みマウスを個体の好みに合わせて一日二回もりもり与えています、セレクトはお早めに。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
大量に群れるベビーの中から上澄みだけをハンドピックした渾身のスペシャルセレクション! 残った子らには申し訳無いのですがここに集うのは将来性の塊のような優等生ばかり、 キボシイシガメが入荷しました。 本来はアメリカ出身の異国情緒漂う珍しいカメとして紹介されるべきもののはずが、 その異様なまでに溢れ出す和の雰囲気に私たちの感覚はすっかり麻痺してしまい、 日本の野生環境にもしれっと棲息していそう、 と言うよりもいて欲しいと願う思いの方が強いのか、 いずれにしてもこれほどまでに日本人から愛されている外産種も珍しいと思います。 もちろん野に放てば忽ち問題になってしまうのでしょうが、 そんなことを考え実行するような人もまず現れないと断言できるほど、 飼育に纏わる様々な条件が見事なまでに良いこと尽くめなのです。 最大甲長は何と10センチ少々、これは全ての水棲ガメの中でも格段に小さなサイズで、 一般的にはまず持て余すことの無い適度な大きさであると言われています。 いわゆるスタンダードなミズガメですから日本のイシガメやクサガメとよく似ており、 環境設定に際し特別なスキルを求められないことに加え、 ニオイガメなどでは味わえなかった日向ぼっこと言うある種のカメらしさも満載。 そして最大のメリットは北米産故の高い耐寒性にあり、 少々雪深い地域でも通年屋外飼育が可能なほどで、 これが飼育スタイルを選ばずに幅広く愛される秘訣となっています。 おまけにキボシイシガメの本当の恐ろしさとは、 我々の愛情が極まった結果いよいよ輸入に頼る必要が無くなり、 供給が国内繁殖のみでほぼ賄われていると言う驚愕の事実にあって、 今後末永くこの灯火を絶やさぬよう、 大勢のファンに支えられここ日本で命を繋ぐことができれば本当に素敵だと思います。 今回やって来たのはとてつもないクオリティを引っ提げて登場した、 ハッチして未だ一か月程度にもかかわらず恐るべき完成度を誇るスーパーベビーたち。 全てが粒揃いのため比較対象がいないのが残念なところですが、 じっくりと観察するまでも無く鮮烈なイエロースポットが目に飛び込んで来る様子に、 明るい未来を想像するなと言う方に無理があります。 入荷後全ての個体を人工飼料に餌付けてありますので今後の成長もスムーズ、 価格は品質無視の控えめに設定しましたのでお早めにどうぞ。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
昔ながらの人気種も、国内でまかなえる様になってきました。国内CBのキボシです。 スポットの数が多く、そして1つ1つのサイズも大きなハイクオリティ個体です。 甲羅もフヨフヨせずしっかりしており、餌食いも人工飼料を中心に良好です。 原産地の気候と日本の気候が割と近い為、国内での飼育も容易です。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
毎年親を吟味しながらより美しくをモットーに取り組む拘りブリーダーからの嬉しいお裾分け! 昨年辺りから酷く品不足が叫ばれる中での登場に決して緊張の糸がほぐれることは無い貴重なベビー、 キボシイシガメが入荷しました。 決して変なニュアンスなどでは無くて、 歴とした外国産の水棲ガメでありながらこれほどまでに日本の気候風土へと馴染んだ、 思わず我が国のカメですと紹介したくなるほどすんなりと収まっているものが他にいるでしょうか。 その魅力自体は今更語るまでも無い昔ながらのポピュラー種ですが、 本日はこのキボシイシガメが如何に和風であるかと言う点にクローズアップしたいと思います。 アメリカを原産とする本種は温帯棲である強みを生かし、 或いは他種に比べて圧倒的に小柄な体格が日本の住宅事情にマッチすることもあってか、 部屋の中ではもちろんのこと通年に渡り屋外で飼育することも可能なところが、 未だに高い需要を維持し続けている最大の要因だと言われています。 名前もそっくりなニホンイシガメとはスタイリングなど共通点が多く、 磨き上げられた庭石のように黒い光沢を放つ甲羅には夜空をそのまま映し出したような模様が描かれ、 自然の中に宿る美をそのまま自らの持ち味として取り入れてしまう辺りに、 侘び寂びの心を感じたりしてついつい嬉しくなってしまいます。 更に凄いのが今やキボシの供給は輸入に頼ること無く、 その大部分が国内での繁殖により賄われていると言う事実で、 そんな背景を踏まえても初めからここ日本に息衝いていたのではないかと錯覚してしまうぐらい、 知らぬ間に私たちの傍でひっそりと暮らしているような気がしてならないのです。 今回やって来たのはスポットの数や赤味に拘ってセレクティブブリードされた、 一言で表せば将来有望と呼ぶに相応しい育て甲斐たっぷりのベビー。 生まれたら直ぐに分けて下さいとお願いしていたにもかかわらず、 何となく心配だからと非常に安心度の高いサイズにまでわざわざ育てて下さり、 日に何度もアカムシを投入するマメさが体付きへと如実に表れています。 育成環境も全て個別に管理すると言う徹底ぶりで、 そんなつもりは毛頭ありませんが文句の付け所が見当たりません。 恐らく早い者勝ちになってしまうことは避けられないと思われますので、 お問い合わせお待ちしております。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
ブリーダーによる愛の結晶が季節外れに舞い降りたファインスポットの将来有望なベビーたち! 背部の模様にほんのりと赤味が感じられるところにセレクティブブリードの証が見事表れた、 キボシイシガメが入荷しました。 カメの種類毎に国別の繁殖実績を競い合う機会があれば是非とも比べてみたいところですが、 年間生産量では本国アメリカを抜いてトップに躍り出るのではないかと思われるほど、 私たち日本人にこよなく愛され続け実際の成果に結び付くまでになった、 今や国産種よりも国産種らしい扱いを受けているのかもしれないキボシイシガメ。 毎年継続的に殖やされている実績が全国各地で確認されているため、 もはや輸入に頼る必要はないと言われて久しい本種は、 歴としたエキゾチックタートルであるのにもかかわらず土着のカメのような存在感があり、 池の水面に映し出された満天の星空を背中いっぱいに描いたような、 そのデザインや佇まいが何処か日本風に見えてしまうのも不思議です。 一時は他国における人気の過熱により需要増が海を越えて突如入手困難となってしまいましたが、 この頃はその勢いも大分収まったようで再び我々の手元へ帰って来たのかと思いきや、 色々な意味で話題をさらったことで露出が格段に増しファンの層も拡大、 稀少価値などではなく純粋にその魅力に改めて注目が集まり今日に至ります。 メジャーやマイナーといった価値観は人為的な影響も避けられないのでしょうが、 メジャーなものにはメジャーになるだけの素質が生まれながらに備わっているのも確かで、 このキボシイシガメには恵まれた才能があることをこうして思い知らされるのです。 今回やって来たのは今年度生まれのベビーが年を越してコツコツと育てられていた、 ブリーダーより直々に引き受けた次期種親候補の有望株たち。 とある事情から当店へ送り込まれた精鋭揃いで、 元々リリースする予定ではなかったチームからの選出なだけあって、 背中はもちろん頭頂部にもクッキリとしたイエロースポットが確認でき、 瞳の奥から顔面、四肢に至るまで鮮烈な赤味が全身を覆う、 その出来栄えから種親の色合いにも拘っている様子が見て取れるハイクオリティです。 手放すために育てていた訳ではないと本人が断言していた通り、 三匹とも人工飼料にしっかりと餌付いていますのでご安心下さい。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
先日入荷した三匹の中で一番大きかった4センチの個体が、たった5ミリの成長で突如本領を発揮し始めました。 成長線はほんのりと赤く色付き、イエロースポットの数も着実に増加傾向を辿っています。 顔面や四肢、尾の付け根から背甲とより赤く仕上がっていくのが楽しみな将来有望株です。 |
キボシイシガメ (国内CBベビー) Clemmys guttata |
|
|||||||||
甲羅のスポット、頭頂部の斑点、体中のオレンジなど随所に資質の高さが見て取れる立派な優等生候補! 全身の何処にも妥協してぼやけた様子が感じられない納得の美個体揃い、キボシイシガメが入荷しました。 異国情緒、英語ではエキゾチシズムと表されるこの言葉は、 いかにも外国らしい風情や雰囲気が醸し出されたものに対し、 それを感じ取りしみじみとした趣きを味わうことを意味しています。 私たちがペットとして爬虫類を飼う上でこの要素は絶対に外すことはできませんし、 もちろん爬虫類という異形の存在へ憧れの念を抱くという考えもあるのでしょうが、 最も重要なのは日本の生き物とは何処か異なる、 ないしは似ても似つかない奇妙奇天烈な風合いが漂うと言った、 まさしくこの思考こそが原動力となっているに違いありません。 近頃は外来生物の移入や帰化の問題が世間で取り沙汰されていますが、 これは前述の異国情緒から得られる幸福の観念を全く無視した、 外国産の動植物が我が国固有の生態系を妨害し破壊してしまうことですから、 利用の仕方を誤ることで悲しいかなそれらが悪の存在へと姿を変えてしまうのです。 もう少し身近な言い方をするならば、日本人の心に宿る見慣れた景色にエキゾチックな事物が加わることは、 そこに広がるオリジナルな日本らしさにむしろマイナスの効果を与えてしまい、 結果悲しみの感情だけが胸の奥に残ってしまうのです。 しかし他国の生き物が自国の風景に馴染むことは何も悪いことばかりではありません。 キボシイシガメ、既に名前からしてニホンイシガメと仲間意識が生まれるような気がしてしまいますが、 実際にはヌマガメ科とイシガメ科で分類が異なるものの、 やはり和名でイシガメと付けられているからには侘び寂びの精神があって然るべきです。 しっとりとした輝きを放つ黒曜石のような質感の甲羅、 そこへ蛍の群れが一斉に羽を休めて留まる様子は完全に和の作法であり、 その隙間へ夕日が射したようなオレンジが照り輝けば描かれる情景は最早日本のそれ。 全く違和感を覚えることなく意識の隙間にすっと入り込むその業こそが、 繊細で絶妙なこちらの大和魂を擽るのでしょう。 今回は本当に有難いお客様繁殖の可愛いベビーですが、 薄っぺらに見えてしっかりと安心できる大きさまで育てられ、 当店でも暫くストックしきちんと水に沈むことや人工飼料への良好な反応も確認済み。 肌荒れの経歴も一切なく、飼い始める上で心配しなければいけない条件は全てクリアしていますので、 初挑戦の方にも手放しでお渡しできます。 まだまだ幼いこの時期で普通に綺麗と言わせることこそハイクオリティの証、 もりもり食べさせてどんどん美しくなっていく様子を楽しみましょう。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
いよいよ甲羅全体の厚みが増しふっくらとし始めた皆さんお待ちかねの安心スモールサイズ! 初生甲板に光るスポットの数や大きさに拘ってセレクトされた季節外れの飼い込み個体、 キボシイシガメが入荷しました。 往年の銘種と言う言葉がこれほど似合うカメも他に見当たらないほど、 私たち日本人が昔から好きで好きで堪らない最高の水棲ガメのひとつ、キボシイシガメ。 実に単純明快な発想なのですがまず名前がイシガメであること、 本当はヌマガメ科に属しアメリカ原産であるにもかかわらず何故かイシガメと呼ばれていて、 何となく我らが誇るニホンイシガメの親戚のような感じがすると言うだけで、 本当にただそれだけで一定の支持率を獲得しているような気がしてならず、 厭味でも何でも無く改めてイメージ戦略の大切さを強く感じさせられる訳です。 他にも最大甲長がニオイガメ程度と全ミズガメの中でも最小クラスであることや、 然るべき処置を行うことで通年屋外飼育が楽しめることなど、 人気を高める秘訣は掘り返せばいくらでも出てくるのですが、 実際のところキボシがこれほどまでに愛されている本当の理由として考えられるのは、 やはりその如何にも日本人好みな麗しい外観に他ありません。 何でしょうこの夜景をそのまま映したようにロマンチックな風貌は、 決して華美になること無くそれでいて他のどのカメよりも美しいような気さえし、 和風と言えば陳腐な表現になりますが侘び寂びの世界観さえ漂わせているような、 不思議と日本庭園が描き出す景色の中にも溶け込んでしまいそうなほど、 体中の何処にも嫌がられる要素の見当たらない優等生ぶりには流石の一言。 数えることかれこれ十年以上もの間、 国内で繁殖された幼体がコンスタントに流通する本当に有難い状況が続いていますが、 それもこの二、三年で途端に需要が急増したため安定感に揺らぎが生じ、 最近では思うように手に入らない事態が暫く続いているようです。 今回やって来たのは本種の魅力を包み隠さずお伝えすべく緊急招集した、 色味の良好なベビーばかりを集めてコツコツ育てられていた有望株揃いからの三匹。 それぞれに対する個別のコメントはもはや不要と思われ、 クオリティ云々よりもパッと見た時のインスピレーションを大切にして頂きたく、 少なくとも全個体が人工飼料に問題無く餌付いていることだけはお伝えしておきます。 当然ながらあと半年間は新たな供給が期待できませんから宜しければこの機会に是非。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
ここ最近急激にブリーディングが進み、今では本国アメリカよりもよく見かける事ができるのかもしれません。 不朽の人気種、国内CBのキボシイシガメの入荷です。 真っ黒に染まった甲羅の所々に発光するイエロースポットが 夜空の星々を思い起こさせる事からこの名前が付きました。 原産は北アメリカ、耐寒性に優れ最大甲長12cmほどとカメの中ではかなりの小型種であり、 それに加えてこの美しさですから人気が出ない訳がありません。 アメリカでの規制が厳しくなり一時は入手難に陥った過去も、 今や国内ブリーダーの功績により海外から輸入する必要も全くない程に広まったので、 ビギナー向けの一種としても数えられるまでになりました。今回のこの個体は、 大きく数の多いスポットが目立ち、 またその一部は濃いオレンジ色に変色しています。頬にもオレンジが発色し、 このサイズにしてなかなかの美個体ではないでしょうか。サイズもベビーより一回り育った安心サイズで、 これからキボシに挑戦されるという方にもお勧めできます。現在咲ひかりの小粒を爆食中。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
百円玉サイズに付き物のドキドキとハラハラを全て捨ててきたカッチリ甲羅の誰でも育てられるスモールサイズ! 餌は人工飼料のみでオーケー、つまらない肌荒れの心配もさほど要らないビギナーズスペックの、 キボシイシガメが入荷しました。 昔からの定番種としていつしかなくてはならない存在となった不動の人気キャラクターは、 現地での棲息状況や昨今の流通事情を踏まえると決してそこら中にいる普通のカメなどではなく、 むしろ一歩間違えれば途端に稀少なものへと一転してもおかしくはないはずなのですが、 いつでもいつまでも変わらずその素敵な笑顔を私たちに届けてくれるのはどうしてでしょうか。 そこには彼らにとって異境の民であるはずの我々日本人によって守られてきた歴史があり、 日本中に渦巻くキボシイシガメに対するあまりにも強烈な愛情が成せる業として、 日本国内での繁殖がプロアマ問わず一瞬たりとも絶えることなく行われ続けてきた経緯があるからです。 つまり海外からの輸入実績が年々確実に減少している中で、 一時は他国からの激しい需要増による圧力により危機的状況を迎えたこともありましたが、 どうにかリーズナブルな価格水準を保てているのは本当に素晴らしいことだと思います。 一周回って平然とした顔でこちらを見つめるカメたちを前に、 この期に及んであからさまに持ち上げたりするつもりもありませんが、 時に日本のカメよりも何故か和の雰囲気を感じさせるこの不思議な力を頼りに、 気になった時には手を伸ばせばそこにいるという有難味を、 もう一度強く感じられれば素敵なのではないでしょうか。 今回やって来たのは単にベビーサイズと紹介するには申し訳なくて気が引けてしまう、 ほんのりなようで実はかなりしっかりと成長させられたご自慢の安心サイズ。 いつの間にか初心者向けであるかのような顔をして売られていることもありますが、 あまりにも幼い時期には体調管理に意外と苦労させられる場面も少なくないだけに、 そんなマイナスイメージを与えることは避けたいとコツコツ育てられた個体がリリースされました。 具体的にはまず一番に餌のメニューを選り好む点にあり、 ハッチしたばかりでは恐らく冷凍アカムシは必須アイテム、 その上で乾燥エビを食べてくれれば御の字、時には生の肉類を必要とするシーンも見られる中で、 導入時よりミズガメフードだけで育てられるという能力は大きなメリットになります。 他にも繊細なお肌が荒れないように気を配ることや、 水中で裏返しになったままお別れにならないようにするための配慮など、 書いていて悲しくなるような内容についてシビアにならなくても良い、 若干ネガティブではありますが隠れた魅力たっぷりの有能な二匹です。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
生まれた時から各甲板に一粒ずつ与えられた星が秘めたる壮大な爆発力! 眩いほどに色濃く浮き出た明瞭なスポットに将来性の高さを見出して下さい、 国内CBのキボシイシガメが入荷しました。 高品質という言葉がありますが、これは元の品質が更に高まった状態を意味しますから、 それを意図的に高めようとするのであれば時間経過と技術革新という二つの要素が伴ってきます。 戦後の日本では復興のために経済の活性化が急激に進み、 その中で培われてきた精神は今日に至っても尚着実に受け継がれており、 高度な技術力が世界に誇る強い日本をつくり上げました。 我が国の勤勉性は諸外国において度々話題となるようで、 例えば公共交通機関のダイヤに見られる正確さや、乗用車の廉価ながら丈夫で使い勝手が良いことなど、 私たちがさも当たり前であるかのように受け取っているこれらの事実には国民性がよく表れていると言えます。 つまり日本人にとってひとつの物事についてきちんと時間をかけて質を高めようとするのはごく自然な行為であり、 拘りという曖昧な概念を原動力としながら妥協のない結果を求め続ける姿勢を美徳としているようなのです。 そのような哲学はことカメのブリーディングについても例外なく当てはまり、 特にこのキボシイシガメについては他に比して前述のスピリットがふんだんに盛り込まれているような気がしてなりません。 黒い甲羅に黄色いドットが点在する、 言葉で表すと本当に簡潔な特徴なのですが、 このストレートさが返って我々の心を鋭く刺激するようで、 本種のクオリティを定めるポイントには次のようなものが考えられます。 一番分かりやすいのはスポットの数、その部分をより追求すればスポットの色味、 そして最後に忘れてはいけないのがボディに映えるオレンジの濃さでしょう。 この中で幼体時からすぐに把握できるのは体の色、 本種のようなアメリカのヌマガメはベビーの頃が最も地味ですから、 少しでも赤みの片鱗が伺えれば成長に連れて綺麗になることが期待できます。 スポットの色味については見慣れないと難しいかもしれませんが、 実際は見たままの情報を素直に受け止めれば良く、 はっきりくっきりと目に映ればそのままハイコントラストが狙えます。 スポットの数は予想し切るのが困難ではありますが、 どうやら初生甲板の一点にぼやけがないものを選ぶと、 その後の成長線に次々と新たなスポットが出現するようです。 この二匹は種親を選出する時点でかなり厳しい審査基準をクリアしており、 先に生まれた兄弟たちはもれなく極美に仕上がっている優等生の血筋ですから、 先に挙げた条件をことごとく総なめにしていくのでしょう。 小さな個体は第一椎甲板の両サイドにおまけが付いていますので、 地黒かつ左右均等なのでほぼ気になりませんがお値打ち設定にて。 写真だけでも高いポテンシャルがひしひしと伝わって来ますし、加えて人気の安心サイズですからお問い合わせはお早めに。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
冬の夜空を見上げたような透き通る甲羅が春になり大きくなったブリーダー飼い込みの安心サイズ! 繁殖時期からして秋の風物詩的なイメージが強いだけに季節外れの嬉しい出物です、 キボシイシガメが入荷しました。 数百種類もの中で最も親近感を抱かせてくれる異国のカメと言えば、 このキボシをおいて他に何がいるのでしょうか。 まずその名前からして受け手に和のテイストを感じさせて止みませんし、 日本庭園に収まる池の中へ誰が放した訳でもなく当たり前のように泳いでいそうな風貌と言い、 立派なアメリカンでありながらあまりにも我々のハートをグッと掴み過ぎているのです。 仕舞いには本国での流通事情よりもむしろこちら日本の方が幾分恵まれているらしく、 生々しい話で恐縮ですが実際の取引価額は海を越えても殆ど変わらないと言われています。 そんな話を耳にすると自国のカメを伸び伸び楽しむことのできないアメリカの方々が不憫に思えてしまいますが、 それはまさしく本種が日本人に愛され続けてきたことの成果であり、 互いの良好な関係は何時まで経っても変わらないのでしょう。 余談ですが親戚のモリイシガメはあちらではごくごく一般的な種類であり、 ジャパニーズが自身の繁殖成功例をいくら自慢した所でさほど驚かれないのだとか。 この辺りに国と文化の違いによるギャップを感じますがおまけにもうひとつ、 またまた親戚のブチイシガメについてその良さや素晴らしさ、 更には実際に飼育していることを伝えると、 とんでもないことをしでかしたように怪訝な目で見られた上に、 保護動物であるが故に大層ひんしゅくを買うはめになるのだとか。 今回やって来たのは昨今ではすっかりお馴染みとなった国内CBなのですが、 過去にリリースされたことのない新顔の血統であり、 初の顔合わせと相成りました。 主だった特徴としてはイエロースポットの色調がすっきりと明るめに映り、 この頃流行っているようなあの赤味の強さは一切見受けられません。 もちろん私たちがそれを良しとしてブリードしてきた歴史がありますから今更文句は言えませんが、 あのカラーリングがくどく飽きてしまった方にもこの手のタイプはお勧めです。 およそ半年間生まれた所でじっくり寝かされていたため、 甲羅は全体的に硬くしかもふっくらと綺麗なフォルムを描いており、 偏食する素振りも見せずきちんと人工飼料に餌付いたビギナーにも安心のグッドコンディション。 水棲ガメを飼い始めるにはぴったりのこの季節に、定番の人気種であるキボシの幼体は如何でしょうか。 |
キボシイシガメ (オレンジ) Clemmys guttata |
|
|||||||||
背中の星だけが能じゃない、全身を真っ赤に染め上げる新感覚オレンジタイプの良血統! ぼわっと色抜けした鼻先や謎のソリッドヘッドをはじめ何処から眺めてもわくわくが止まらない、 キボシイシガメが入荷しました。 種小名guttataは英訳するとspotted、そして英名はまさしくSpotted turtle、 もちろん和名もそれらに倣っているのですから皆が皆その形質を特徴として捉えていることは間違い無く、 しかしながら黄色い小斑紋と言う名の期待を背負って生まれて来た彼らは、 否が応にも我々人間の欲求通りにならざるを得ないのでしょうか。 確かにその種が持つ長所を更に伸ばしてあげると言う行為は、 いわゆる品種改良の考え方においてごく一般的なのかもしれませんが、 それ故に視野が狭くなることは生意気ですが少し貧しい発想のような気もします。 近年このキボシイシガメに対して期待され始めている新たな楽しみ方、 それは体中の至るところへじわっと湧き上がる赤味をより強めること。 将来的に赤くなると言えば成熟したオスの虹彩を思い浮かべる方も多いと思いますが、 あくまでも部分的な発色では無く全体像に対して作用するものであって、 成長するに従って甲板の継ぎ目から色素が噴出するかのように染まったり、 四肢の鱗にベッタリと塗られた色が周囲へ飛び火するように広がったり、 一歩間違えれば嘴を中心に顔面の大部分が同じく赤らむ場合もあるなど、 先程まで申し上げていたキボシ本来の楽しみ方、 もはやそれすらも固定概念として信じ込まれていただけに過ぎなかったのですが、 全く異なるベクトルで隠されていた能力を発揮することができるようなのです。 今回やって来たのは上半身を中心に早くもその片鱗を窺わせる、 僅か5センチの体に秘められた真の実力を引き出してやりたいと思わせる安心サイズ。 もう血筋の問題だと言われれば仕方なく諦めるしかないでしょう、 こちらの要望はさておいて餌を与えれば与えるほど、 成長線が伸びれば伸びるほど次から次へと濃厚なオレンジが染み出してくる様は、 この異様な光景を楽しむなと言う方に無理があると言うものです。 幸い地色が薄目の個体なのでより一層赤味が強まる可能性も高く、 今後の行く末からひと時も目が離せない将来有望の一匹です。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
都会の喧騒を離れふと夜空を見上げた時に映る満天の星空を背中に描く美麗セレクトハイスポット! 将来を約束された有望個体だけあって成長に伴う新たな黄斑の誕生は留まる所を知りません、 キボシイシガメが入荷しました。 歴とした北米原産の種類でありながら何故か我々の心にすっぽりと収まる、 不思議と日本的な趣きを持ち合わせたミズガメ界における不朽の銘種として知られるキボシイシガメ。 黒地に黄色い斑点と言う至ってシンプルなデザインながら、 却って無駄のない配色に洗練された美を感じてしまうのでしょうか、 その雰囲気には里山の夜景に似付かわしい蛍の光と同質のものを味わうことができます。 最終サイズに達しても手の平にすっぽりと収まる小柄な体格と、 温度耐性の高さから通年を屋外で楽しむ人も多く、 私たちにとっては飼育者層を問わない実に万能なペットタートルとして活躍の場を選びません。 どうしても北米原産と聞くと侵略的なイメージを連想してしまいますが、 このキボシは図々しいどころかむしろ御淑やかで落ち着いた風情があり、 何処か控えめな姿勢にも自ずと好感が持てるのだと思います。 現在ではアメリカから輸入するのが非常に困難な状況に陥ってしまいましたが、 これまでの取り組みとして国内CB化が際立って進んでいる種類でもありましたので、 今後末永くホビーの世界で楽しまれ続けることを願うばかりです。 今回やって来たのはブリーダー本人が直々にセレクトした、 ハッチリングの時点で早くも頭ひとつ抜けていたベビーばかりを集めて飼い込んだもので、 成長線に次から次へと新しいスポットが溢れ出している二匹を特別にリリースして頂きました。 原石である幼体の内は持ち味こそ出せていないものの、 大きくなるに連れてその頭角を現すかのようにどんどん美しく仕上がっていき、 まさに噛めば噛むほどと言った具合で飼い主を満足させてくれますが、 あまり育て過ぎるとその楽しみを奪ってしまいかねないので、 これぐらいの頃合いを見計らって入手するのが良い所取りでしょう。 ここまで花が開き始めれば誰しもがその素質に気付かされるはず、 イエローとオレンジが入り乱れるカラフルな配色が飼育欲をそそる素晴らしい血筋のキボシです。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
赤味を帯びて来た背甲のカラーリングに妙な違和感を覚える噂のオレンジタイプ候補生! スポットの数が増えることよりも全体像に革命を起こす大化けへと期待を寄せてしまう、 キボシイシガメが入荷しました。 水棲ガメの世界における文字通りの国民的スターとして、 長きに渡り愛され続けその支持率は永久に衰えることの無さそうな、 今や日本固有種と間違えそうになるほどの知名度を誇る最強の小型美種。 我々が喜びそうな要素がこれでもかと言うほど詰め込まれ、 たった一種のカメにしてはあまりにも豪華な仕様の数々に、 他の種類が太刀打ちできないほどその人気は留まるところを知りません。 と言うのも近頃では海外にもその噂が広まり、 お隣中国や香港、台湾などでも私たちと同じように本種の需要が爆発的に拡大しているらしく、 何しろ原産国アメリカからは正規輸出が非常に困難になっていることや、 そもそも私たちは何年も前より輸入に頼ること無く国内産のベビーに助けられていたため、 こんなところでもメイドインジャパンが実力を発揮していると言うことなのでしょうか。 そのような状況も一体いつまで続くのやらと皆さんの中にも様々な思いがあることと存じますが、 日本で殖やされたカメが世の中で評価されているのはシンプルに喜ばしい話であり、 今後も変わらぬモチベーションで累代飼育が続けられることを願うばかりです。 今回やって来たのはブリーダーの手元でひっそり温められていたスモールサイズの出物から、 全身に赤味を呈する変わった色合いが気になるセレクト美個体。 背中の成長線にはまず第一にその名の由来となった黄斑の増加を熱望するのが常ですが、 確かに大きくなるに連れて明らかな模様の出現が確認できるものの、 それ以上に目に飛び込んで来るのがじんわりと滲み出した不思議な赤色。 過去に数度、オレンジなどと称してこの場にて紹介してきた個体たちを想起させる、 背甲の脇や臀部に現れた燃え上がるような強いオレンジは今後もより強烈な主張を続けるものと思われ、 当然のことながら嘴周りや前肢正面の鱗、 それに加えて後肢全体や尾の周辺にかけての発色も強まることは避けられません。 本当はもう少しバックヤードにて仕上げてみるつもりでしたが若干早まりました、 しつこいようですが成長過程で見せる見事な変身ぶりをお楽しみに。 |
キボシイシガメ (オレンジ) Clemmys guttata |
|
|||||||||
個人的に面白がって日頃からコツコツと収集している赤系キボシ! この個体は過去に入荷したオレンジタイプと比較してもトップレベルで赤味が強く、 夕焼けのようにじわっと滲んだ箇所が部分的ではない、 背中全体に広がりそうな点を高く評価したいと思います。 ご存知の通り、本種は生まれ立てが最も地味で、成熟したその時が最も派手なカメですから、 大きくなるに連れて美しくなること間違いなしです。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
夜風に吹かれふと空を見上げれば星たちの囁く声が聞こえてきそうなミッドナイトビューティー! 都会に生きる人にとっては信じられない繊細な風景描写が背中一面に広がっています、 キボシイシガメが入荷しました。 生き物が持つ姿、特に色や柄と言った要素には十中八九何かしらの意味が込められていると思って良く、 こと野生動物の場合は周辺の環境に身を隠すという重要な役目があると考えられます。 本人は隠れる、つまり目立たなくなることを一番の目的としているはずなのですが、 それが人目に触れた途端に美しさという概念に繋がってしまうのですから驚きです。 自然状態であれば誰にも注目されなかったはずなのに、 人間の手にかかると一気に脚光を浴びるという所に矛盾を孕み、 本人はひょっとすると釈然としない気持ちで一杯なのかもしれません。 キボシイシガメはその名の通り主に背甲に点在する小斑紋が特徴ですが、 仮にこれが何かしらの擬態であるとすれば一体何を模倣したデザインなのでしょうか。 誰しもが連想するのはやはり夜空に輝く星々、 川面に映る夜空に身を潜めるべくこのような配色になったとすれば、 ただ真っ黒なだけではつまらないと黄色い点を描き足した粋な心が生み出した名作と言え、 たちまちロマンチックなエピソードが出来上がってしまうのです。 今回ご紹介するのは当店で過去に扱ってきたものとは異なる、 全く別血統の新しいブリーダーが世に送り出した期待の二匹。 パッと見て印象的なのは大き過ぎず少な過ぎずの適度なイエロースポットで、 そこに地味さはなくそして華美になることもない、 これぐらいがちょうど良いとしっくり来る方も多いのではないかと思います。 ハイスポット、メニースポットと呼ばれる大粒で多量のド派手なタイプもその方面では当然好まれるのですが、 ある種の突き抜けた特徴を持つ個体は何処となくリアリティに欠け、 程度の行き過ぎたものだと身近な存在に感じられないという声も聞かれます。 しかしながら成長に連れて隙間を埋めるようにじんわりと溢れ出すドットは、 ご覧の通り所々に赤味を呈しながら、 アダルトサイズになるまで延々と出現し続け一匹のカメを完成形へと導くのです。 シーズンになると流通するベビーはペラペラで触れるのも憚られるほどですが、 生後一年も経つとあのか弱さが嘘のように体全体の厚みが増し、 現に生みの親はハッチリングを手放すと冬の間の楽しみがなくなるとまで言っていましたから、 その愛情のかけ方は現時点での仕上がりが全て証明しています。 安心サイズのキボシに有りがちな肩部分のへこみも無し、 自信を持ってお送りする何処に出しても恥ずかしくない優良個体たちです。 |
キボシイシガメ (オレンジ) Clemmys guttata |
|
|||||||||
新たなミューテーションの作出も夢ではない背面に妖しげな明かりを灯した魅惑のオレンジバック! 本種に対する固定概念が大きく覆されかねない歴史を動かす革命児、キボシイシガメが入荷しました。 原産国はアメリカであるにもかかわらず、 何故か不思議と日本庭園の景色に似合いそうなことで定評の高いキボシイシガメ。 最大の特徴は何と言っても黒地に映える淡く輝くイエロースポットであり、 当然名前の由来もそこから取られたもので、 とにかくこのデザインが古来より日本人の心を擽って止みません。 これほど支持を集める理由は他にもあり、 例えば手の平サイズで収まってしまう全く無理のない大きさは終生飼育を容易にし、 耐寒性の高さを生かして屋外での越冬も可能なことなど、 皆さん私を飼って下さいと言わんばかりの豪華過ぎるオプションの数々に人気の出ない訳が無いのです。 昨年春にCITESU類へ掲載されることが決まってしまった今でも、 国内の有数ブリーダーの尽力により以前と変わらぬ安定的な供給が保たれ、 ビギナーからマニアまで楽しめる憧れの人気種としての地位が揺らぐこともありませんでした。 この先カメを取り巻く環境がどのように変化するのか分かりませんが、 老若男女を問わず幅広く楽しめる銘種を後世に残していきたいものです。 今回やって来たのは一目見ただけでハッとさせられる、 大変奇妙なカラーリングが強烈なインパクトを放つスーパーセレクト。 実はハッチリングの時点で即座に胸がざわついた渾身の選別個体で、 こちらの期待を良い意味で裏切る予想を遥かに超えた抜群の発色を見せてくれたため、 ここまで育てただけでお腹いっぱいになりそうですがこれで終わるような素材ではありません。 背甲の主に三か所ぼんやりと、 では無くはっきりと抜けた部分に強い赤みを呈し、 この面積は成長に連れて更に面積を広げていく可能性が極めて高く、 是非ともフルアダルトまで仕上げた暁には次世代の誕生まで見守りたいところ。 あえて解説の必要もありませんが顔面の嘴周りなども殆どが赤く染まり、 全身の至る所へ容赦無くプレミアム感が炸裂しているようです。 何かの間違いで背中の大部分が真っ赤なキボシなど生まれないものでしょうか、 夢は大きく抱きつつまずは全ての始まりをしっかりと育て上げましょう。 |
キボシイシガメ (フルレッド) Clemmys guttata |
|
|||||||||
通常有り得ないレベルの発色がもはや品種改良と呼べるクオリティにまで到達した極レッド! 全く別の種類として認知されてもおかしくは無いほど鮮烈な赤味が体中を焼き尽くすスーパーセレクト、 キボシイシガメが入荷しました。 アメリカを原産とする屈指の小型美麗種として名高いキボシイシガメは、 そのネーミングも相まってなのか妙に親近感の沸く日本人好みの人気者であり、 十年以上も前から国内で繁殖が進められもはや輸入に頼る必要の無いほど供給が続けられているのは有名な話。 数年前までは本当に安定した流通が続きこれからもずっと困らないのではと思われた矢先、 ここ最近になって海外での需要増の影響を強く受け入手が不安定になると共に、 あまり望ましい話ではありませんが取引額も軒並み高騰してしまいました。 実際には輸入に頼る必要が無いと言う表現はあまり適切で無かったようで、 本来であれば輸入が難しいところを幸いにも国内での生産量で賄っていただけに過ぎず、 しかしながら長きに渡り培われたノウハウや功績には確かなものがあり、 そのひとつにセレクティブブリードと言う考え方があります。 最も分かり易いのはハイスポット、 メニースポットなどと表現される背甲の模様が数多く出現した状態で、 最大のアイデンティティである黄星の要素をより強めた結果なのですが、 その他にも我々にとってはまだ取り組むべき課題が残されていたようなのです。 今回やって来たのは顔中が真っ赤に染め上げられたとてつもないカラーリングの選抜個体で、 同じ血統の兄弟の中でもトップクラスに色味の良かったものが育て上げられた一級品。 キボシイシガメとは何色のカメですかと問いかけられた時、多くの方は恐らく黒色であると、 また時にはそこに黄色いスポットが描かれているとお答えになるかと思いますが、 その回答の中に赤いと言う表現は極めて登場し難く、 後からよく考えてみれば確かに赤い部分もあったかもしれないぐらいの程度で、 まさかその赤色が前面に押し出されたデザインであったと認識している人はまずいないでしょう。 強烈な色素は頭部のみならず黒目の周りや四肢の余白、 腹甲全体にもがっちりと染み渡り、 そして今後の更なる成長に伴い真の実力を開花させてくれるに違いありません。 シャイな性格で写真に収めるのもこれが限界ですが、 オンリーワンの類稀なる美貌をどうぞご堪能下さい。 |
キボシイシガメ (オレンジ) Clemmys guttata |
|
|||||||||
象徴的なイエロースポットに飽き足らず背部がサンセットオレンジに彩られた美意識過剰個体! メニースポットとは異なるベクトルで能力を発揮する個人的に日頃から探し求めていたニュータイプ、 キボシイシガメが入荷しました。 日本を代表する水棲ガメの定番種、 こんなキャッチフレーズが与えられたとしても何故か違和感のない、 もちろんそれは外来種云々のくだりが当てはまる訳でもなく、 我が国の風景にそっと馴染んでしまいそうなデザインが万人受けする、 今も昔も変わらぬ高い評価を受け続ける誰もが知るところの不朽の銘種。 日本人が好みそうというところまではよく分かるのですが、 自然の情景に溶け込んでしまったのにはちょっとした理由があり、 ご存知の通り元々はアメリカを原産とする種類でありながら、 あまりの人気ぶりに国内繁殖が進み輸入に頼る必要がなくなって早十数年、 毎年当たり前のようにベビーが見かけられるものですからそう勘違いされるのも無理はありません。 言うまでもなくそれは物凄く贅沢で尚且つ有難い出来事なのであって、 そんな大層な成果を特に偉ぶることもなく自然にやってのける、 ブリーダーの心意気に清々しさを感じると共に、 このカメの呑気で平和な表情に一切の緊張感を漂わせないところもまた同様に清々しいのです。 今回やって来たのは国産のとある血筋の兄弟たちから赤味の強さに惹かれ選抜したこんな一匹。 その名の通り背中に散りばめられた黄色い斑点が最大のアイデンティティであり、 それがまるで夜空の星屑のように光り輝くところが値打ちなのですが、 画面の一部に少し夕焼けのような特殊効果を与えてみるとどうなるのか、 そんなお遊び要素を付け加えればあまり見慣れない新しいキボシの出来上がり。 スポット模様の数や色合いについても文句のないクオリティながら、 それが部分的に暖かみのある赤味を帯びているだけではなく、 両肩からお尻の方にかけてじわっと色が抜けたように変化し、 非常に賑やかな外観へと飾り立てられています。 それに伴って顔面や前肢、体の奥まで激しいオレンジが発色していて、 水中を泳ぐ度にギラギラと眩い閃光を放つ様はお見事。 成長に連れて更なる発色が期待できるだけに伸びしろも含め十分に楽しめる、 あまり出現しない新しいタイプのキボシです。 |
キボシイシガメ (国内CB・S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
均等に散らばったスポット、内から湧き出る新たなスポット、 どれも目が離せない将来有望個体ばかり! 綺麗になるかそうでないかを見極めるギリギリのラインです、2011CBのキボシイシガメが入荷しました。 もはや周知の事実ではありますが、日本のミズガメ飼育に革命を起こしたキーパーソンならぬキータートル。 まずはその最大甲長について、10cmを超えればもうそれは立派な完成型、 現実的にはおよそ12cmを迎えた辺りでなかなか大きく育ったと言えるレベルに達します。 ニオイガメの仲間などではさほど珍しくないサイズ感覚ですが、 名前の通りイシガメと呼ばれる類の仲間においては破格のスペックを誇り、 最終的な大きさにはついシビアになってしまう日本人にとってこれほど有難い存在はありません。 次に大切なのはやはり見た目の美しさですが、逆に問いましょう、 ここまでシンプルに美を追求したものが他にいるでしょうか。 基本的に使用している色は黒と黄色、付け加えるならその延長上にあるオレンジぐらいのものですが、 その二色を使って表現することのできるごく自然な絵柄、 それがまさにこのキボシイシガメが背中いっぱい背負った闇の中で眩く光る星たちです。 アメリカのミズガメにはペイントしたようにド派手な種類が多い中、珍しくナチュラルで品のある容姿だと感じますが、 一体誰が何を思ってこのデザインを取り入れたのでしょうか。 ひょっとすると、人間にとってもカメにとっても夜空を見上げた時には同じ景色を目に映し、 同じ風情を味わっているのかもしれません。 そして最後に重要なのは、北米が原産のため日本の気候に極めて馴染み易く、 場合によっては通年屋外飼育が楽しめるということ。 とにかくこれが人気に拍車をかけるとても大事な要素で、 庭やベランダで何匹かのキボシをまとめてのびのびと飼育してみたいというのは誰しも一度は考えることです。 何しろ小型ですし、この柄がまた厄介なことにたくさん集まれば集まっただけ素晴らしい光景を生み出しますから、 1匹飼っているとまた1匹と次第に増えていくのは目に見えています。 今回やって来たのは、今年度のベビーをしっかりと育て上げた段階でブリーダーより提供して頂いた4匹。 6cmと簡単に書いていますがよく考えればもう折り返し地点、 生まれたばかりの幼体とは扱いやすさが格段に違ってくることが分かると思います。 気になるクオリティですが、 スポットは各甲板に大きく確実に点在し中には早くも増殖の気配すら漂わせる強者も。 更にCB特有のにじみ出るオレンジがまた見事で、今後の成長でますます磨きがかかってくることでしょう。 後々質の違いに響いてくる腕の色味も悪くありませんし、 頭頂部にまで大きなドットが表れた個体や、 目の後ろがライン状に繋がった個体など、 各個体を比べてみても面白いです。 全個体が当然のように人工飼料に餌付いており、気を使った個別飼育で尾切れなども見られません。 店内での飼育にはここぞとばかりにWaterland tubs Babyを使用してみましたが、 水場と陸場を行ったり来たりバタバタと動き回って非常に良い感じ。 是非この機会に気に入った個体をセレクトして下さい、早い者勝ちです。 |
キボシイシガメ (S) Clemmys guttata |
|
|||||||||
ハッチシーズンを前にして昨年の飼い込み個体がやってきました。 定番の人気種も甲羅ががっしり硬くなればなお安心、キボシイシガメの入荷です。 一時の価格高騰もなんのその、 今では多くの国内ブリーダーの功績によりビギナー種とも呼べるようになってきたキボシ。 特に最近ではメニースポットと呼ばれる背中のイエロースポットが数多く表れたものが選別交配され、 生まれてくるベビーにクオリティの高いものが出てくるようになりました。 そして今回入荷したこの個体も全体的にバランスの良い配置で多くのスポットが出てきており、 諸所にうっすらと出たものなどを見るに今後の成長でどんどん増えていくような気もします。 またお尻に近い部分にはオレンジがベッタリと発色していて、 これもまたポイントが高いです。 そして意外と忘れがちな頭頂部のスポットも大きなものがバッチリ点在していて、 他のキボシと競ってもなかなか綺麗な個体ではないでしょうか。 甲羅の中央の辺りに2箇所えぐれたような部分がありますが傷は完全に治っています。 餌も選り好みせず人工飼料を中心によく食べていますので、初めての方にもオススメです。 |
キボシイシガメ (M) Clemmys guttata |
|
|||||||||
嬉しい国内CBのキボシが入荷しました。近年における国内の諸ブリーダーの努力の成果が、 着実に結果として出てきていますね。今回2個体のみのセレクト入荷で、1〜3枚目の写真の個体は ハイオレンジ、4〜6枚目の写真の個体はハイスポットの極上個体達です。よく出回るハッチサイズが 恐いという方も、最大甲長の半分程まで育っていればかなり安心です。当然人工飼料OKです。 |
キボシイシガメ (国内CB・M) Clemmys guttata |
|
|||||||||
不動の人気種! 本国アメリカの規制が厳しくなった頃はどうなる事かと思いましたが、国内ブリーダーの懸命な努力の賜物でしょう、 今やビギナー向けとも言われる程に普及するまでになりました。しっかり育った安心サイズのキボシイシガメの入荷です。 和名にちなむ背甲に散りばめられた夜空の星の様なイエロースポットや、 最大サイズ12cm位とミズガメとしては非常に小さなサイズ、北米原産で耐寒性もあり親サイズでは通年屋外飼育も可能な、 言わずと知れた素晴らしいペットタートルです。実は生まれたてのベビーサイズでは飼育にコツがいる事もありますが、 今回は心配事の少ないがっしりした甲羅を持つ安心サイズなので特にお勧めです。 変にヒネる事なく綺麗に育った甲羅や、 CB特有の頬や四肢に発色したオレンジがとても美しい2匹で、 実はよく見るとかなりペアっぽい。 今回は2匹セットの価格もご用意致しました。 今年の冬は室内でぬくぬくと育てて来年の夏頃からの屋外飼育が今から楽しみですね。 勿論どちらも各種人工飼料を選り好みなく食べるクセの無い個体です。 |
キボシイシガメ (オレンジ) Clemmys guttata |
|
|||||||||
四肢や身体はおろか瞳の周りにまで鮮烈な赤味を呈した新たな価値観を提案するオレンジキボシ! メニー、スクリーマーの類はもう聞き飽きたと言う方へ新世代への挑戦となる第一歩、 キボシイシガメ・メスが入荷しました。 ホシガメにしてもキボシにしても名前に星と付くカメには文字通りのスターが多いようですが、 事実そういう結果が出てしまうほどに星々を模した模様には強い訴求力があり、 いつの時代も変わらず人々はその美しさに魅せられてきました。 誰が見ても綺麗かつ分かり易い強烈なアイデンティティを武器に今日まで人気を博してきたのですから、 誰しもがその部分に着目し議論を交わすのも当然のことと思いますが、 一点ばかりに集中し過ぎるあまり他の要素を見逃してしまっては本末転倒です。 一体のカメが発するメッセージは体中の様々な所から投げ掛けられ、 既存の固定概念にとらわれることの無いものの見方が異なる付加価値を創出する、 そんな瞬間に立ち会えることに喜びを感じます。 当店では過去に何度か個性溢れるキボシをご紹介してきましたが、 その中でも個人的に特別気に入っているのが今回やって来たオレンジを前面に押し出したタイプです。 錦鯉や金魚のように上見で楽しむ方には申し訳ありませんが、 水槽飼育で横から見て楽しむ場合には意外と背中の様子が見え辛く、 むしろ顔やその周りの様子が目に飛び込んでくるケースが多いことと存じます。 本種のオスは成熟すると虹彩が真っ赤に染まる特徴があり、 しかしながらこの個体はそのような発色の手法とは全く違った、 全身の赤と言う赤が強まり過ぎてしまったがための結果としてこのような表現に至り、 もはやモリイシガメもびっくりの大変美しいボディカラーを手に入れたのだと言えます。 あんなに優しかったまろやかな表情は何処へやら、 目付きの悪さが性格に反映されることは無いと信じつつもつい疑ってしまう、 それほどまでにカメ自体のイメージをガラリと変えてしまうほどのインパクトが此処にはあります。 成熟し切る最後の最後まで色合いとその質を高め続けるキボシのことですから、 まだまだ折り返し地点のこのサイズから更なる飛躍を期待しても罰は当たらないでしょう。 殆ど目立ちませんが右肋甲板に多甲あり。 単体で愛でるのはもちろんのこと、 繁殖にも積極的に用いることで数年後には目が飛び出るような驚きを体感したいものです。 |
キボシイシガメ (オレンジ) Clemmys guttata |
|
|||||||||
白抜けした顔面と真っ黒だったはずの背中が共に赤味を帯びた夕暮れの美景! もはやスポット云々ではなく従来とはまるで方向性の異なった新しいカラータイプです、 キボシイシガメが入荷しました。 ハイスポット、メニースポット、ビッグスポット、スクリーマースポットなど、 本種の美個体を指した謳い文句は今日までにいくつものバリエーションが誕生していますが、 それらは全て最大のアイデンティティである黄色い斑点の数や大きさ、 はたまたデザイン面の様子を言い表したものであり、 中にはバニシングスポットと呼ばれる全くの無斑を目指したものまで存在します。 英名にSpotted、和名にキボシと付けられているだけあり人々はとにかくその一点に注目する訳ですが、 本人にとってはまだその他にもアピールしたい部分が残されているのかもしれません。 私はこのカメを真上からばかりではなく前からも覗き込むように心掛けていて、 その際に前肢と更にその奥へ染み込んだボディの橙色の程度を必ずチェックしています。 何だかこの辺りに真の素養の高さが隠されているような気がしてならないのですが、 今回やって来たこの個体については用心深く観察する間もないまま、 明らかに何かしらの異変が起きていることを瞬時に察知させられました。 確かに黄斑だけに着目すれば数は最小限で発色もぼやけており、 どちらかと言えば並かそれ以下のレベルにしか認められないでしょう。 しかしこの一匹に限っては目を細めたり二度見を繰り返したりしたくなる妙な配色で、 新しい成長線から突如として発現し始めたオレンジは全身を覆い尽くしそうな勢いを感じさせ、 この先どのような展開を見せてくれるのか非常に楽しみで夜も眠れません。 頭部の色合いにも良い意味での違和感を覚え、 顔の下半分の白い部分にもほんのりとオレンジのエッセンスが加えられており、 虹彩の色付き方も目が血走っているように見えるほどの過剰な色彩を呈しています。 本来さほど赤くならない部分が赤くなっているのであれば、もちろん本来赤くなる部分は更に赤くなっており、 腹側から見た甲羅は真っ赤、 首の付け根から腕の先にかけても真っ赤、 まるで同じアメリカのモリイシガメを見ているような同等の色使いはお見事。 通常の典型的な個体と比較してもご覧の通り、 この個体自身の仕上がり具合が如何ほどののものになるのかは当然の如く、 次世代にどのような影響を及ぼすのかについても非常に興味深い、一点物と言わざるを得ない貴重な逸品です。 |
キボシイシガメ (メニースポット) Clemmys guttata |
|
|||||||||
メニースポットの名に相応しい極上の個体! 渾身のセレクト個体です、キボシイシガメの入荷です。最近のキボシはすごいです。 成長線に次から次へと新しいスポットが誕生していく様は見ていて感動です。 この個体も上半身を中心にこれでもかという程にイエロースポットが発現し、 幻想的な模様を作り出しています。そして両サイドと後部にはオレンジ色の部分も見られ、 この部分の今後の発色も楽しみです。ミズガメ最人気クラスのこのカメも小さな頃はやや気難しい面も見られますが、 このサイズになってしまえば泳ぎも達者で普通のミズガメ感覚でOK。餌は現在Mazuriミズガメフードや咲ひかり、 乾燥エビや活き餌など飽きの来ないようにローテーションしています。 今年はもう間に合いませんが来年からは順調にいけば冬眠もできると思います。 第1椎甲板と左の肋甲板の間に極小の多甲が見られますが元々黒いカメなので殆ど目立ちませんし、 ちゃっかりスポットも入っていてあまり気にならないと思います。 性別はまだ微妙ですが尾のアップ写真をご参考下さい。 ものすごい量のスポットがひしめき合う美個体、ブリードにもいい仕事してくれそうです。 |
キボシイシガメ (オレンジ・M) Clemmys guttata |
|
|||||||||
燃え上がるようなオレンジボディにこちらの胸まで熱くなる変則的美個体! 我々の意表を突くこの奇抜な発想にはなかなかの見応えを感じます、キボシイシガメが入荷しました。 言わずと知れたミズガメ界不朽の定番種ですが、 特に我々日本人にとっては心の隙間にすっぽりと収まるような、何とも具合の良い魅力の数々を備えています。 最も注目されるのはその大きさでしょうか、最大でも甲長12cm前後とカメ全体を見渡してもかなりの小型種で、 スペースの都合やそもそも小さくて可愛らしいカメが好き、 というニーズに対して確実にその条件を満たしてくれます。 アメリカやカナダの一部など北米に棲息する本種は日本の気候にも馴染み易く、 部屋の中はもちろんお庭やベランダなど屋外での飼育にも適しています。 つまりより自然な環境で観察したいという思いが強ければ、 前述の通り小振りなサイズということもあり野外に飼育環境を整えることはさほどシビアでもありませんから、 自宅で気軽に異国情緒を味わうことができるでしょう。 しかし小さくて冬眠が可能だからという理由だけで人気があるのかと言えば、決してそうではありません。 やはり何よりも大切にしたいのはその外観、全身を見渡してもアメリカンな独特の派手さは全く見られず、 その代わりに夜空の星々を再現したかのようなしっとりと上品な様は和の心に通じるものすら感じられ、 皆がこぞってキボシを飼おうと企んでいることにも素直に納得がいきます。 一般に美しいと言われる個体にはスポットが大きい、もしくは数が多いという共通点が見られますが、 今回はそんな社会通念に全くとらわれることのない、独自の路線を開拓した斬新な一匹がやって来ました。 とにかくこの個体の特徴と言えば、 甲羅の中に収まった部分がオレンジ色をしているという非常にシンプルな一言で説明が付きます。 メニースポットと呼ばれるタイプは探そうと思えばいくらでも出てきますし、 その程度にも上を見上げればキリがありませんが、 全く異なる分野で才能を発揮してしまったこういうケースは珍しいのではないでしょうか。 小さなキボシは一頭よりも多頭で飼われることが多いと思いますが、 そんな時こそ別の視点から見た特色溢れる個体がその中に一匹でもいれば、 全体の華やかさがより一層引き立つというものです。 甲長だけで見るとつい小さく感じてしまいますが、 8cmというのはキボシにしてみれば折り返し地点を過ぎ間もなくアダルトサイズと言える頃合いですから、 この夏もばっちり日焼けさせて最高のボディカラーをお楽しみ下さい。 |
キボシイシガメ (♂・♀) Clemmys guttata |
|
|||||||||
まるで誰かが現地のワイルドを採集したかのような光景ですがこれらは全て国内で繁殖されたCBです! 心を鬼にした通年屋外飼育の成果が実り始めた野性味溢れる安心サイズ、お客様委託のキボシイシガメが入荷しました。 言わずと知れたミズガメ界定番の人気種ですが、最近はCITES絡みの噂など気忙しい話題で持ち切りのご様子。 北米出身のはずが現在ではあまりにも日本に馴染み過ぎてしまったため、 たとえ野外で発見されたとしてもあまり不自然さが感じられないかもしれません。 日本人が好きなカメだから日本人の手で自ら殖やす、そんな精神の下繁殖が進められたお陰で、 ペットとしての流通量や取引額が原産国とほぼ相違ないという不思議な現象が起きています。 そんな本種も遂にアメリカからの輸出がストップするのではと騒ぎになっていますが、 冷静に考えると実際の供給は殆どが国内繁殖個体により賄われており、 やはりここ数年では野生個体のまとまった輸入を実現することが難しく、 時折見かける育ったサイズのものはCBの飼い込み個体ばかりです。 あまり大きな声では言えないけれども私はワイルド至上主義、 そんな方にとってはベビーから大きくなった個体の仕上がりにどうしても不満を抱いてしまうというケースも少なくありません。 もちろんツルツルのピカピカに育て上げることは決して簡単なことではありませんが、 それも見慣れてしまうとつい甲羅表面に施された多少の摩耗も心地良いとさえ感じてしまうのです。 残された道は如何にして幼体の頃から野生の状態を再現するかということになるのですが、 今回は本当にその方法を実践し成功させてしまった個体たちをご紹介します。 オスが二匹にメスが一匹、ハッチリングに毛が生えたような段階からいきなり池に放り込み、 あとは餌を与えるだけという非常に大胆な飼育方法が試みられた結果、 実にナチュラルな質感と均整の取れたボディバランスが出来上がり、 それだけではなく丈夫な体がつくられることにもなりました。 オスは若干8cmにして既にこの強面、 パワーフィーディングで甲長だけを伸ばした状態ではなかなか真似することのできない高い成熟度を誇り、 リアビューにもかなりアダルティなムードが漂っています。 CBにはメスが多いため、ベビーから育ててメスを持っているという方は相方にお勧めです。 一方のメスは相変わらず優しい表情ですが、 よく見ると今時珍しい赤みが殆ど感じられないすっきりとしたイエロータイプで、 しかもスポットの大きさや配置などのデザインも一際目を惹く高いクオリティを放っています。 首を伸ばせば頭部の柄も期待以上で、この先も間違いなく綺麗になっていくでしょう。 この先もし屋内で管理することになれば甲板の脱皮が進み元通り艶も戻るでしょうし、 このままの雰囲気がお好きな方は夏が終わる前に外へ出しておけば今年の冬からいきなり冬眠させることも可能です。 今後良い個体ほど手に入れるのが難しくなっていくと思われますので、 今の内からピンと来た個体は将来の種親候補としても集めていきましょう。 |
キボシイシガメ (Pr) Clemmys guttata |
|
|||||||||
キボシ本の後は、本物のキボシです。ほぼMAXサイズまで育った、即戦力フルアダルトペアです。 特にオスは特徴的なレッドアイズが魅力的で、四肢のオレンジもちゃんと出ています。 同様にメスもオレンジの発色が素晴らしいです。サイズも小さく低温にも強いので、 国内繁殖例も数多く聞かれています。是非子供をハッチさせて下さい。 |
キタブチイシガメ (CBベビー・S) Clemmys marmorata (Actinemys marmorata) |
|
|||||||||
久々登場!頭部のスポット模様が綺麗なキタブチイシガメCB個体が入荷しました。原産国アメリカでもかなり数が 減少し、厳重に保護されている種類で、原地でも価格が高騰しています。本種は現在キボシイシガメと同属 (Clemmys)とされていますが、最近では別属(Actinemys)として1属2種とも言われています。今回入荷した個体は、 ハッチ直後のベビーより少し育った安心サイズで、頭部や四肢の蛍光色のスポット模様や眼の後ろのライン状の 模様もこのサイズで、すでにはっきり顕著に出てきていますので将来かなり期待が持てそうです。非常に元気で 可愛く、バタバタと歩き回り心を和ませてくれます。繁殖個体の良いところは、物怖じも無く、餌もMazuriミズガメ フードをはじめ、咲ひかり・シュリンプF等の人口飼料を良く食べてくれる事でしょう。今では貴重な種類ですので 是非種親にまで大きく育ててみて下さい。 |
フロリダアミメガメ (ハイカラー) Deirochelys r. chrysea |
|
|||||||||
直視するのも憚られるほどに鮮やかな蛍光色がとても本物のカメとは思えないド派手CB! カラーミューテーションに力を注ぐアメリカ人の熱意がこれでもかと言うほど伝わってくる、 フロリダアミメガメが入荷しました。 古くよりチキンタートルの愛称で親しまれている北米に産するヌマガメの一種で、 同エリアにおいて最大勢力を誇るスライダーとは近縁ながら少々味付けの異なる、 独特な形態がコアなファンを育ててきた知る人ぞ知る珍種。 同じく首の長さが特徴的なブランディングガメと並び、 しばしば潜頸類のナガクビガメとも称される通り、 何処か間の抜けたカエルのような表情も面白いのですが、 英名の由来が鶏肉のような味がすると言う食べることを前提としているところが、 テラピンことダイヤモンドガメと同じくルーツを知った途端に何だか複雑な気持ちにさせられます。 昔の事情を知っている人の中にはあまり良い思い出をお持ちでない方もいらっしゃることでしょう、 確かにあの頃は必ず水面でぷかぷかと浮いてしまう野生個体ばかりで、 一見丈夫そうに思えてなかなか苦労させられるケースも少なくありませんでしたから、 最近出回るようになった繁殖個体が如何に育て易いかと言うことを、 改めて体感して頂く良い機会かもしれません。 今回やって来たのはもはや亜種の特定など興味が薄れてしまうほど、 強烈なボディカラーに目が覚める思いのセレクト美個体。 甲羅はオレンジ、体はイエロー、 クッキリと描かれた網目模様以上に縁の発色が自己主張を抑え切れず、 また頭部や四肢のラインはパステルチックに太さの限界を極め、 本当に何かの色彩変異かと勘違いしてしまうほどの高いクオリティを放っています。 ここ一、二年チキンのベビーが手に入り難い状況が続いている中、 あちらも腕を上げて来たのか今まで見なかったような品質の高い個体が散見され、 未だ完成型に至らぬこのサイズにしてこれほど高い満足感が味わえるとは思いませんでした。 まるでおもちゃのようにポップなカラーリングが大変見応えのある秀逸な一匹、 ベビーからの飼い込みで甲羅表面の痛みも殆ど見られないため、 夏の訪れを待ち侘びながらひとまずぬくぬくと屋内飼育で繋ぎたいところです。 |
フロリダアミメガメ (♂) Deirochelys r. chrysea |
|
|||||||||
何故かハラハラしてしまうベビーではなく互いに安心なにわとりの卵サイズ! 他のアメリカンズに揉まれても日々逞しく泳ぎ回るひ弱さを感じさせない健康優良児です、 フロリダアミメガメ・オスが入荷しました。 アミメガメ、 何だかねっとりとした早口言葉にでもなりそうな響きもこの頃は随分浸透してきたように思いますが、 昔からこのカメの呼び名はチキンタートルと相場が決まっています。 同じくアメリカにはテラピンという食用のカメを意味する言葉がありますが、 この場合はまだ生き物としての尊厳が残されているような気がするものの、 鶏肉やかしわといった意味合いを以って味や食感について言及されると最早食べる前提の話になってしまう訳で、 カメが好きな人にとっては少々複雑な心境に苛まれてしまうかもしれません。 しかしこの陽気なネーミングがアミメガメといういまいち浸透し辛そうな本種のことを、 ペット的にもある程度の位置に押し上げてくれた功績は認められるべきであり、 その大衆的な俗称に感謝の意を表す次第です。 潜頸類のナガクビとしてブランディングガメと共にしばしば取り上げられますが、 実際あちらはヨーロッパヌマガメやアメリカイシガメなどと近縁であるらしく、 一方こちらはスライダーやクーター、ニシキガメなどと群れを成しているとされています。 このことは同じ北米において、 カエルのように潰れた顔と妙に長い首を持ち、 獲物を撃ち落とすように素早く頭部を射出するという捕食方法が、 全く異なる地域で同じような形態をつくり出した並行進化という現象を説明しているのです。 こうした学術的にも非常に興味深い種を手元に置いて観察できる喜びを、 人懐っこい仕草で気持ち良さそうに泳ぎ回るカメを眺めながら噛み締めるのもまた一興ではないでしょうか。 今回やって来たのは三亜種の内フロリダ半島部に棲息するその名もフロリダアミメガメ、 近頃では流通の主体が繁殖個体にシフトしてきたこともありチラホラ見かけるようになりました。 その昔野生個体が大半を占めていた頃はまず甲羅の潰瘍に始まり、 水に入れても気迫が感じられずぷかりと浮かんだままで、 暫く餌を食べさせて様子を見ているとふいに終わりが訪れるという、 何とも覇気のない様子にあまり良いイメージが定着しなかったかもしれません。 ただそれも今思えば初期状態に左右されていただけのことで、 当店でも他のスライダーたちと混泳させていますが何度蹴飛ばされてもめげることはなく、 食事の時間になるとエキサイティングに人工飼料を突きまくる光景に胸を撫で下ろしている所です。 オスはメスに比べ随分と小型でせいぜい15センチほどにしかなりませんから、 水槽内で持て余す心配もないでしょう。 いよいよ屋外飼育の季節も到来間近、 燦々と降り注ぐ太陽光の下でゆったりとした時を過ごすアミメガメの姿を一刻も早く観賞したいものです。 |
フロリダアミメガメ (フルアダルト・♂) Deirochelys r. chrysea |
|
|||||||||
立派なワイルドのフルアダルト! 3亜種の中で最も美しいとされる、 フロリダアミメガメ・オスです。 以前入荷した個体がたまたま長期店頭飼い込みとなりまして本日ご紹介します。 昔は割とよく見かけたものでしたが、最近では丸っこいコインの様なベビーサイズが細々と出回るのみとなってしまい やや存在感も薄れてきてしまったように思います。ブランディングと並ぶ変な顔のミズガメで、 スライダーの顔をぺちゃっとつぶしたようなカエル顔はどちらかというと曲頚類にいそうな顔立ち。 そしてしばしば語られるように首がとても長い事でも知られており、 MAXに伸ばした時のその姿は小型のケロディナにも引けを取らないでしょう。 大きくなると亜種判別も少し難しくなりますが、 フロリダは全体的に明るい色合いとまるでキリンの様な綺麗な網目模様がよく目立つ所が特徴的。 昨年の夏は屋外飼育も経験していますが、 自然光をしっかり浴びた場合その色味は更に深みを増し飼ってて良かったと満足させてくれる瞬間です。 意外と神経質なイメージもありますが、 この個体はWaterland tubsにて大きなチズガメと混泳させても競い合いながら人工飼料を次々と飲み込む程に落ち着いています。 これで日本の冬に難なく耐えてくれると最高なのですが、 それでなくとも寒い時期以外は外でのびのびと泳がせてあげればより魅力が引き出せると思います。 大きく育った個体を見つけるのはなかなか難しいと思いますのでお勧めの個体です。 |
フロリダアミメガメ (フルアダルト・Pr) Deirochelys r. chrysea |
|
|||||||||
オスのノミっぷりも凄まじいガッツリ育ったフルアダルトにして状態も抜群な秘蔵のペア! 野生個体の流通もほぼ皆無に等しいこの状況で世の中を震撼させるべく放出する渾身の一手、 フロリダアミメガメ・ペアが入荷しました。 皆さんは本種に与えられたチキンタートルと言うあまりにも不憫なニックネームをご存知でしょうか、 カメに対して何の恨みがあるのかよく分かりませんが同国ではテラピンなども同様に、 何故か美味しく召し上がることを前提に名付けられた呼称が存在します。 もちろんスッポンを食用とする我々日本人もとやかく言えないところがありますが、 良くも悪くも人々にとって馴染み深い存在であることもまた事実。 そんな人とカメとの歴史的背景が関与しているのか定かではありませんが、 その昔ワイルドとして輸入されていたアミメガメの仲間はその殆どが痩せて疲弊しており、 お世辞にも大切に管理されていたとは言い難い初期状態であることが多かったため、 水に入れるとぷかぷか浮いてしまうのがお約束のような種類でした。 ブランディングガメと並び潜頸類のナガクビガメと称され、 長い首にカエル顔と言う独特の風貌によりコアなファンを獲得して来ましたが、 色々な意味でビギナーに対するハードルは高く今日では少しずつ忘れ去られようとしています。 時代の流れには抗えないと言う見方もある中で何とか復権の兆しを見出すべく、 沢山で無くとも何処かで国内繁殖に成功するような動きが見られれば、 ひとつのバリエーションとしてまたいつか新たなミズガメのファンに受け入れられれば、 そんな思いを込めて来シーズンよりブリーディングにも挑戦できそうなこの二匹を贈ります。 今回ご紹介するのは個人的にただ好きと言う理由だけでバックヤードに寝かせていた、 そして流石に勿体無いだろうと言うことで悩みに悩んでようやく手放すことを決意した、 本当は昨年末の年越しのネタにでも指名しようかと考えていたほどお気に入りのペア。 普通に沈み普通に泳ぎ普通に人工飼料を主食としていることに如何ほどの価値観を見出せるか、 多くを語るまでも無くそれが全てだと思います。 多少の欠けこそ見受けられますが甲羅には網目模様がはっきりと描かれていて、 ワイルドにしてこのスレの少なさには感激の一言です。 数年後にこの写真を再び目にした時きっと後悔させられるのは承知の上、 本当に必要とされる方の下へ捧げます。 |
フロリダアミメガメ (フルアダルトPr) Deirochelys r. chrysea |
|
|||||||||
3亜種あるアミメガメの中で、一番キレイで一番レアです。さすがフロリダ、大きくなっても その網目模様はクッキリ健在です。しかも今回は嬉しいフルアダルト。この種特有の体高も 相まっての重厚感がすごいです。体高を計ってみたらメスはなんと8cm。 実は首も物凄く伸びるカメで、長さを見るとナガクビガメの仲間にも引けを取りません。 ベビーはチョコチョコ輸入されますが、即戦力のペアはなかなかいません。お勧めです。 |
ヒガシアミメガメ (ベビー) Deirochelys r. reticularia |
|
|||||||||
力強く伸びる成長線の奥から覗くうっすらとした網目の芽吹きに宿る抜群の生命力! ミドリガメサイズのひ弱なベビーでは心許無かったので店頭にてスタートダッシュさせてみました、 ヒガシアミメガメの入荷です。 カメに限らず様々な生き物のペットとしての価値観を考える時、 もし仮に販売されている値段が全て同じだったら、 そんなあるはずもない妄想を元に会話が弾むことがしばしばあるかと思います。 もちろん高い、安いという条件もまた長所や短所に挙げられて当然なのですが、 童心に返って真正面からぶつかり合うためには有効な手段です。 実際には気持ちをフラットにして考えるのは難しいでしょう、 しかし例えばミズガメならミズガメに該当する種類を洗いざらい見渡してみて、 自分に合った好みの相手を探している時間は愛おしく感じられるものです。 明らかにメジャーな部類ではないため図鑑を見ながら引っ張り出してくるか、 それとも実物をお目にかかってハッとさせられるか、 いずれにしてもある程度能動的な意思を以ってでしか出会う機会に恵まれないであろうこのアミメガメという存在。 私は何故この仲間が未だに表舞台へ出られず陰でこそこそしているのか理解に苦しむ部分があるのですが、 きっと世間のカメ好きの間でも認知度はさほど高くないでしょうし、 一般基準に近付けば近付くほど尚更なのかもしれません。 何となくスライダーっぽいからと安易に括ってはいけません、 勘の良い人であれば上から見ると楕円形の甲羅や個性溢れる膨れっ面など、 幼体の頃から既に頭角を現し始めるアミメのアイデンティティに気が付くはずです。 遠目から見れば大体一緒なんて寂しいことは決して口にせず、 細部にこそ香る拘りを見出してあげればあなたとカメとの距離もグッと縮まり、 心の内をカメの姿に置き換えて自由にさらけ出すことができるでしょう。 とにかく元気に泳ぎ回ってくれるタイプのカメが好き、 たまにはのんびりと日光浴を楽しむ姿も見てみたくて、 顔や手足にビシビシ走るストライプの模様が好き、 それでいていわゆるアカミミガメなどとは異なる味が欲しい、 こんな簡単なフローチャートを辿っていくと辿り着くのがアミメガメなのです。 今回は3センチ少々のか弱いベビーサイズで入荷した個体を、 世間に送り出しても恥ずかしくない安心の大きさまで育てたものをご紹介します。 まだきちんと色付いていないため分かり難いのですが、 甲羅の新しく伸びた部分には生まれ持った図柄の続きが描かれ、 一匹のカメが完成されていく物語の序章が表現されています。 温室育ちのため今は全体的に美白気味の状態でも、 梅雨が明けた頃からお日様の光を体に受ければバリバリのコントラストが自ずと浮かび上がり、 絶妙な幾何学模様が背中いっぱいに輝くことでしょう。 この調子で店頭に並べておくと順調に大きくなり美味しい所を持っていってしまうため、 首を長くしてお問い合わせをお待ちしております。 |
ヒガシアミメガメ (♂) Deirochelys r. reticularia |
|
|||||||||
細長くそれでいて厚みの出た甲羅が独特のシルエットを生み出すミズガメ界屈指の変わり種! 近頃ではベビーで入手するのも難しくなる一方で隠れた人気を誇るしぶといヤツ、 ヒガシアミメガメ・オスが入荷しました。 スライダーやクーター、それにニシキガメなども加えたグループに含まれるアミメガメの仲間。 これにチズガメやダイヤモンドガメを加えるとアミメガメ亜科というひとつの集団になり、 確かに顔立ちや色柄のデザインにはそれらとの共通点が多く見受けられるものの、 ひとりだけ明らかにぶっ飛んだ姿かたちをしているのは何も気のせいではありません。 亜科名に掲げられているだけあって最も早く分化した集団であるらしく、 分かり易く言い換えるのなら最も原始的な特徴を残していると言うことになるでしょうか。 しばしばブランディングガメと並べられ曲頸類のようだと形容されることもある本種、 余談ですが肝心の相方はヌマガメ亜科の方に配属されているため、 実は双方の近縁性はあまり無いのだと驚愕の事実を知らされながらも、 生物の分類的にはどうであれ私たちにとって珍妙なカメであることには変わりありません。 よく泳ぎ日光浴を好む教科書通りのアメリカンな暮らしを展開することは知られていても、 見た目が奇抜なせいで飼育する上での詳細な情報は未だ謎に包まれている部分も多いのですが、 少なくとも言えるのはあまり他人を襲ったりはせず、 むしろ気の強過ぎるカメとの同居には注意が必要なこと、 それに過度な低温への耐性は期待できず普通にヒーターを入れた方が無難なことなどでしょうか。 視点を変えればある程度の水量がある空間に対しては、 大人しいメンバー構成でチームを組む分にはそれほど苦労させられる場面はありませんので、 少しマニアックでニッチなヌマガメ系統の水槽を作ったら愉快だと思います。 今回やって来たのは最近いよいよ流通が渋めになってきたアミメから、 フロリダに次いで見かける機会の多い基亜種ヒガシの安心サイズ。 何となくフロリダが派手だからと言う理由でそればかりが売られている傾向があり、 他の亜種を手に入れようと思うとなかなか苦労させられますので、 性別の確定している出物であれば尚更の有難味を感じます。 甲羅はツルンと丸みを帯び成長具合は申し分なく、 全体的に黒々としていますが強烈な紫外線を供給すれば網目模様はよりオレンジに色濃く仕上がるかも。 片手に収まるサイズで留まる小型のオスは扱い易いと評判です。 |
ヒガシアミメガメ (特大サイズ・♀) Deirochelys r. reticularia |
|
|||||||||
今にも爆発しそうなほどぱっつぱつに膨れ上がった豊満ボディで時をかける歴史的貴重財産! 昨今の流通事情ではほぼ皆無と言って良いほど見かけなくなった巨大個体がこうして生き残っているというだけでも胸が熱くなります、 特大サイズのヒガシアミメガメ・メスが入荷しました。 アメリカ大陸全土を支配下に置く大所帯のヌマガメ科、 紛れもなくその一員でありそれ以前に歴とした潜頸類であるにも関わらず、 その見かけひとつだけで曲頸顔と言われてしまう変わった風貌を持つのがブランディングとアミメのお二方。 両者の関係性は最新の学説によるとさほど近縁でもないそうで少々寂しい思いもありますが、 いずれにせよ外見が勝負のこの世界では今後も一括りで捉えられていくでしょうし、 共通の特徴であるつぶれた間抜けな表情や不必要に長い首は確かにとても北半球に棲息するミズガメとは思えぬ奇抜な風貌です。 しかし今もなお固定の人気を維持し続けている前者に比べ、 どうあがいても地味でマイナーなイメージを払拭できないでいるアミメガメの仲間ですが、 そこでもたついてしまう原因は何処にあるのでしょうか。 昔からチキンタートルの愛称で親しまれ日本にも多くの数が輸入されてきたであろうある意味分かりやすい種類なのですが、 かつての野性個体は大部分が肉付きも悪くぷかぷかと無気力に浮いてしまい、 その名に反しあまり食べる所の無さそうな様子に食欲、ではなく飼育欲がそそられない、 などと話していると悲しいかな本当に浮かばれてしまうと言った具合に、 なかなか良い思い出がつくれずネガティブな印象ばかりが残ってしまうようなカメでした。 そんなこともあり時代の移り変わりと共に姿を消しつつあったのですが、 その悪循環に待ったをかけるとんでもないお化け野郎が突如出現しました。 ひたすら消費的に出回った残党の親玉による直々の御出座しについ言葉が悪くなりましたが、 一言のインパクトだけでも追求しないことにはこの非日常的な情景、 全くふざけた出来事を生々しいタッチで報ずるには到底至りません。 ベビーからもたもた育てていてはいつまで経っても到達し得ない、 体中から無尽蔵に溢れ出る驚愕の大迫力は対象物をカメとして認識するこちらの受け皿を軽くひっくり返してしまう莫大なエナジーを放ち、 それと同時に巨大アミメという生物が含有する多量かつ高濃度のバイタリティが対峙した者の脳内でだだ漏れ状態となるでしょう。 突っ込み所満載のこんなに完成度の高い個体が日本という全然関係のない新たな環境へと馴染み、 来日後数年が経過した今では何事も無かったかのように呑気に暮らしているというのは俄かに信じられませんが、 事実水槽内でずしんと沈み水面にばら撒かれた人工飼料にも軽快にスナッピングをかますのですから、 ここは大人しく素直に受け入れることとします。 毎年悩ましく無性卵を産みまくるビッグママという一面もあり、 見た目も中身も従来のアミメガメ像をがらりと変えてくれた逸品を史上最高のグッドコンディションでお届けします。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
エキスポ便ではありません。なんとお客様が繁殖に成功した国内CBのブランディングガメの入荷です。 氷の張った湖の水底でも活動する事で有名なこのカメですが、実際に流通する事は少ないです。 そんなブランディングを長期に渡って飼い込み、ベビーをハッチさせてしまう愛情のかけ方・根気強さには脱帽です。 頬には既に可愛らしい黄色の斑点が出ています。背甲のスポットはまだ現れていませんが、成長に連れ明瞭に発色する事でしょう。 尾はまるでイシガメのベビーの様に長く、 泳ぐ時にはこれでバランスをとるのでしょうか。成長線も出始めており、 Mazuriミズガメフードを投入した瞬間に食らいつく食欲です。アダルトでは寒さに強いですが、 ベビーの頃は28度前後に保温してあげた方が良いでしょう。 流通量の少ない種類の生体達でも大切に飼い込めば良い結果を得られる手本でしょう。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
CITES入りの知らせを受け日本中がうなだれていた所へ華々しくも帰って来た国内CB! ベビーラッシュとなるエキスポ便を前にして往年の光景を再現するかのような素晴らしき快挙です、 ブランディングガメが入荷しました。 原産は北米、五大湖周辺と言えばより分かり易いでしょうか。 自然豊かなこの土地は世界名作劇場の某あらいぐまに纏わるストーリーの舞台としても知られ、 現地の写真を見ると行ったこともないはずの草原や水辺の長閑な風景に不思議と懐かしさを覚えます。 愛好家の間では氷の下でも泳いでいるというフレーズが最も有名ですが、 流石に一属一種なだけありその形態や仕草、暮らしぶりなどあらゆる部分に個性が満ち溢れる、 ペットと言うよりもむしろ野生動物としての面白味がギュッと詰まった珍しい存在です。 やや細長く厚みのあるオーバルな形状の甲羅に、 これまた吻端が丸みを帯びた寸詰まりのすっとんきょうな顔立ち、 重たそうな体を潜水艇のようにグイグイと動かしてしまう優れた推進力や、 勢いの良い射出型の風変わりな捕食方法など、 並のカメには全く以って備わっていない特殊な能力をいくつも抱え込んだ様はまさに贅の極み。 アメリカのヌマガメらしく幼体時にはごくごくシンプルな色気のない容貌でありながら、 成長に従い柄も色味も果てしなく高まっていく所も罪深く、 どのサイズから飼育しても楽しいというのは本当に凄いと思います。 しかしながら昨年までの流通事情を見るとかつてのヤング、ミドルサイズはさっぱり姿を消し、 その代わり自国で繁殖に成功したベビーがシーズンになると到来していたため、 皆さんの頭には何となくブランディングは幼体から育て上げるものだという図式が出来上がってしまったのかもしれません。 今回やって来たのは少なくとも日本ではまだまだコンスタントな成功例のごく僅かな、 今後も毎年恒例と言い続けていきたい凄腕ブリーダーによる繁殖個体。 実は先日ご紹介した手の平サイズの二匹はこのベビーの兄さんに当たり、 現時点はさっぱりした見た目ですが将来の美貌は約束されていると言っても過言ではありません。 天候など諸々の条件により殖える頭数にバラつきが生じるため、 去年はハッチリングを入手することが叶いませんでしたが、 今年は比較的多く採れたとのことで分けて頂く運びとなりました。 この先はいくら待ち続けても豊作による大量入荷は到底見込めず、 やはりレアリティが上がってしまったことを素直に受け入れる必要があります。 複数匹から体と動きにハリのある三匹をセレクトしました、こうして手に入る時こそが買い時です。 |
ブランディングガメ (USCB・ベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
今年もEXPO便の季節がやってきました!その特異な外観と生態から近頃じわじわと人気が出つつあるアメリカの渋タートル、 USAブリードのブランディングガメの入荷です。アメリカの五大湖周辺やカナダ南東部に分布し、 氷の張った水面下でも活動していたという話は有名な話。昔は暑さに弱いと言われる事もありましたが実は全く逆で、 暑さにも寒さにもすこぶる強い恐ろしいカメです。アメハコでもそうですがベビーで味わえる本種の魅力はほんの少し、 本当の面白さは大きく育つにつれてじわじわと噛み締めて下さい。甲羅の柄は成長する毎に新たな模様が現れ 1か月に1回写真を撮って記録したくなる程。そして本当に凄いのはアダルトサイズの迫力です。 学名でイメージ検索すると強面のゴツいカメの写真が見れると思います。 ピカピカCBを綺麗に育て上げて鮮やかな柄と色味を楽しむも良し、 外で飼ってワイルド個体の持つ荒々しさを狙って飼い込むも良しの通好みな一種です。今年は偶然にも豊作だったそうで、 普段よりかなりお値打ち価格です。欲しかったけどなかなか手の届かなかった方は是非この機会をお見逃し無く。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
昨年は繁殖成功が危ぶまれましたが今年は盛り返しました! 近頃じわじわと人気が高まってきている、かもしれないアメリカ出身のヌマガメです、 ブランディングガメが入荷しました。 今回をもって実に4年目になるでしょうか、 こういったコアな部類のミズガメが国内繁殖によって需要が守られるというのは本当に素晴らしいことだと思います。 五大湖周辺からカナダまでと信じられないロケーションに分布する屈強のミズガメで、 日本の北海道に野生のカメは殆ど棲息していないと聞きますが本種ならいけるのではと淡い期待を抱いてしまいます。 そんな高緯度に住んでいるのなら逆に暑さには弱いのでは、 という説もありましたがブリーダー曰く特に夏の暑さでトラブルが起きたことはないとのこと。 ヤングサイズで飼い始めた個体が突然浮び出しそのまま何もできなかったという悲しいエピソードも聞く中で、 ベビーから飼い込んでみるとあまり心配事もなくグングンと育ちます。 肌がメタリックで格好良い、 現段階ではそれぐらいしか褒め言葉がありませんが、 ご存知の通り成長に連れて化けるタイプのミズガメなので非常に抜き甲斐があり運と実力を試されるところでもあります。 毎日丁寧に餌を与えていれば甲羅は自動的にこんもり育ちますので、 あとは好みに合わせて個体を選ぶだけ。 うまく育てれば同血統のこんな兄さんみたいになるかも。 肉眼でしか確認できないのが残念ですが、 実は現時点で地色の濃い薄いが分かれていますのでご希望がある場合はお申し付け下さい。 将来の通年屋外飼育を夢見て今年からブランディングを始めてみませんか。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
この世に生まれてまだ一ヶ月足らずにして既に一センチ以上は育っている大食漢の安心ベビー! 元々ハッチサイズが大きめな種類ではありますが念のためブリーダーさんに一手間掛けて頂きました、 ブランディングガメの入荷です。 よくよく考えてみたら普通に売られていたその昔から今日に至るまで、 決して人気種と呼べるようなポジションにいたような経歴は無く、 どちらかと言えば色々飼い尽くしたマニアの行き着く先と言うようなイメージが強かったように思います。 ですから図鑑に載っていても軽く読み飛ばされていたかもしれませんし、 特に小さい内は特徴にもやや乏しい面がありますから、 仮に店頭に並んでいたとしても何のカメなのか気が付かなかったと言うケースも少なくないでしょう。 それが市場からほぼ完全に姿を消しつつある今となってはどうでしょうか、 無い物ねだりとはよく言ったもので、 アメリカからの輸出が事実上不可能になった現在では僅かに出回る国内CBに全てを懸けるしか無く、 言い換えれば程良い緊張感によってその普遍的な価値観が適正に保たれているような気がします。 とにかく我々が今最も考えねばならないことは、 ひとつでも多くの種類が将来に渡って末永くホビーの世界に生き続けることであり、 それを実現するためには各方面の人々が皆で協力し合わなければならないと言うことなのです。 今回やって来たのは当店では幸いにも毎年恒例となっている、 これから花火柄が描かれることを知る由も無いまだまだ可愛らしいベビーブランディング。 その類稀な美貌についてはこの場にて度々ご紹介しているため、 詳しくは過去の取り扱いリストもご参照頂きたいのですが、 とにかくここ日本からブランディングと言う存在が消えてしまわぬよう、 必死の思いでコンスタントな繁殖に挑戦されているブリーダーには脱帽です。 ハッチして間もなく吉報を頂戴し、 事情を説明してアカムシでも乾燥エビでも無く人工飼料を爆食するまでの下ごしらえにご協力頂きましたので、 店頭に到着後間もなく皆さんにお渡しできるコンディションに仕上がっています。 幼体はとにかく地味一直線で、 大きくなるに連れて見違えるように変貌していくタイプのカメですから、 これから先の美味しい部分を思う存分味わって下さい。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
先月ご紹介したベビーブランディング、たったの五ミリ伸びただけでこの変わり様は流石の一言。 ハッチリングはとにかく地味一直線なカメですが、 大きくなるに連れて色合いが一歩ずつ完成に近付いていくため、 本当にミリ単位での成長が実感できる育て甲斐たっぷりの渋美麗種です。 |
ブランディングガメ (USCBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
”ナガクビガメ”は曲頸類だけではありません。 名前自体は有名かもしれませんが実際の飼育例はさほど多くないマニアックなミズガメです、 アメリカブリードのブランディングガメが入荷しました。 和名は種小名のblandingiiから、 そしてその由来は人物からなので名前を聞いただけではどんなカメなのか分かりませんが、 一属一種の特異な形質を持つ種。 目玉の大きさが際立つぺちゃっと潰れた頭部は細長く、 甲羅は近縁のヨーロッパヌマガメなどよりも卵形でこんもりと盛り上がりベビーでも重みが感じられます。 このカメに関してよく言われるのはとにかく耐寒性に優れている点で、 生息地はアメリカを飛び越え北国カナダにまで及ぶ強者。大きくなれば寒冷地以外では日本の冬も越してしまいます。 また顔付きはとても潜頸類とは思えない可愛らしくもあり不気味でもあるカエル風味で、 成長に連れて厚みを増した完熟状態では可愛い部分を全て脱ぎ捨てて勇ましい表情に仕上がります。 そして最後に、このカメは潜頸のナガクビとも呼ばれるように信じられない程長く伸びる首を持っていて、 しかしこの全貌は写真を撮る時点では到底見られるものではなく、 飼い込んでいたある日バスキングの最中でストレッチをするかのようにグーッとやりますのでお楽しみに。 大きくなればなるほど顔立ちはしっかりし柄は仕上がっていくという実に育て甲斐の詰まった一種です。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
僅か一ミリの成長線にすらびっしりと描かれた放射模様が飼育欲を一層掻き立てる極美ベビー! ハッチして間もない段階からストックしていた店頭飼い込みの安心サイズ、 ブランディングガメが入荷しました。 北米には水棲ガメの宝庫とも言うべき様々なキャラクター性を持つ種類が暮らしており、 例えば小型で飼育が容易なことから世界各国で高い人気を誇るドロガメ、ニオイガメの仲間や、 アカミミガメをはじめとするスライダーの仲間、 またそれらの近縁種とされるものも数多く存在し挙げればキリが無いほどですが、 中には一見シンプルに見えて現在では各々がほぼ一属一種として新たに分類し直された、 アメリカイシガメの類も忘れてはなりません。 キボシ、モリイシ、ブチイシと名前こそシンプルながら個性溢れるメンバーが揃っていますが、 ここにご紹介するブランディングも少々分類は異なれどそれらに近しい性質を持つミズガメで、 無理矢理共通点を見出すのならば総じて耐寒性が高く通年屋外飼育が現実的なことでしょうか。 私たちにとってイメージされるカメのスタンダードなデザインに親近感が湧くと共に、 随所にアメリカナイズされたアピールポイントが仕込まれている辺りにも魅力が詰め込まれた、 何処までも日本人好みな良く出来たカメだと感心させられます。 適度な稀少性もまた飼育する喜びを心地良く与えてくれる、 後世に語り継がれるべき銘種のひとつだと思います。 今回やって来たのは毎年恒例と言えることが本当に有難い、 何度も同じことを申し上げるようですが今や国外からの入手は絶望的な嬉しい国内CB。 少し前までは母国アメリカから輸出された個体がチラホラ見かけられたものの、 CITES入りを機にそれまで何とか保たれていた供給が全て崩壊してしまったため、 今日ではそれこそキボシやアメハコなどと同様に何とか国内で繁殖し続けなければならない所まで追い込まれています。 縁起の悪い話なのであまり触れたくはないのですが、 現在コンスタントに稼働中の種親にもし万が一のことがあったらと思うと、 やはり目の前にいる内に確保しておかなければと言う思考に至るのは当然でしょう。 この子らの兄さん、姉さんの写真は過去の取り扱いリストへ豊富に掲載していますが、 黙っていても背甲に花火が打ち上がるスペックの高さは秀逸の一言。 今更言うまでもありませんが一年を通じて幼体でゲットできるチャンスは今だけ、お早めにどうぞ。 |
ブランディングガメ (EUCBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
漆黒の頭部におかえりなさいと告げたくなる皆が探していた定番のあのタイプが感動の再来! 将来的なブリーディングコロニーの形成に当たっては絶対に見逃せない稀少な別血統、 ブランディングガメが入荷しました。 一体何がどうなってしまったのかと言えばその答えはごくごくシンプルであり、 単にCITESU類へ掲載されることになったから、 そこへあえて付け加えるとすればアメリカ原産の種類であったから、 おおむねこのふたつを知ることで状況をすんなり飲み込むことができると思います。 しかしながら我々ホビイストにとってすんなり行くはずもないことはご承知の通り、 目の前からいなくなると途端に物欲を刺激されるのはまさにお約束のようですが、 決して人気種とは言い難かったマニアックなキャラクターもここに来て災いし、 供給の大部分をアメリカからの輸入に頼り切っていたことが大きな痛手となりました。 当店では数年前よりたまたま縁のあった国内のブリーダーと手を組み、 今日まで毎年コンスタントにジャパンCBをご紹介し続けていた訳ですが、 どうしても種親には限りがあるため血縁関係のある兄弟をリリースするばかり。 もちろんそのブレない姿勢は大いに称賛されるべきで今後も続けて頂きたいのですが、 こと日本のペットトレードにおける種の存続を考えた場合には、 何とかしてこの綱渡り状態を打破せねばと常々考えさせられていたのでした。 今回やって来たのは東が駄目なら西からと頭を切り替え実現することと相成った、 過去のケースを見ても殆ど実績の無かったまさかのヨーロッパブリードのベビーたち。 いくら欧州が凄いとは言え何でもかんでも都合良く揃えられる訳では無く、 まさかそっちにもブランディングがと力尽くで入手し悦に浸っていたのですが、 空港で初対面の瞬間そのカラーリングを見るや否や電撃が走りました。 すっと首を伸ばした先には真っ黒の頭、 そこに小さく輝くイエロースポットは夢にまで見たあのデザイン、 洋書などで散々見慣れたお馴染みの懐かしいブランディングを思い起こさせるものだったのです。 どちらのタイプが良い悪いと言う考えはこの場合あまり適切では無く、 今この状況でどちらが欲しいかと言う表現を用いた方が自然な形だと思います。 早くも人工飼料を爆食する相変わらずの強欲な性格に一安心、 この僅かなチャンスをお見逃し無く。 |
ブランディングガメ (EUCBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
国内でCB化されている血統とは見比べれば色柄の風合いが異なり、 まだまだ駆け出しですがスポット多めの頭部やクッキリと模様の出た甲羅については、 皆さんご想像の通り今後ますます美しさを増していくことでしょう。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
今年も出ました! 昨年の快挙に引き続き今年も繁殖に成功されました、お客様繁殖のブランディングガメの入荷です。 昔からいわゆる即戦力と呼ばれる様な大きなサイズも流通があり、何人ものブリーダーが繁殖に挑み続けたカメですが、 実際の成功例はほんの僅かであったと思われます。またワイルド個体はクセのあるものもおり、 少し飼育にコツがいるとされていましたがCBでは関係無しです。昨年は掌サイズでやってきましたが、 ベビーから飼いたいという声にお答えしハッチ後およそ1か月で出してもらいました。 ベビーは地味でも成長に連れ柄が出てくると言われる様に、 一番最初の成長線から極美な放射模様がバッチリ出ており、 将来を考えると末恐ろしい個体ばかり。 この様子からも分かる様に餌食い抜群で人工飼料でも何でもよく食べています。 耐寒性に優れた種類の一つですが小さな頃はしっかり加温してパワーフィーディング、 来年の夏頃から屋外飼育を始めると良さそうです。今やワイルドの流通も皆無と言って良い程見かけなくなりました、 このサイズからしっかり飼い込んで立派なブランディングに育て上げて下さい。 |
ブランディングガメ (国内CBベビー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
こちらの手違いであっという間に成長してしまった模様の発現も良好なセレクト安心サイズ! 兄弟たちの中でも特に餌食いが良くすこぶる順調に大きくなっている頑強な体質の国内ブリードもの、 ブランディングガメが入荷しました。 北米を代表する水棲ガメと言えば他にも様々な種類が考えられますので、 どちらかと言えばマニアックな部類であるとせざるを得ないところがむしろ魅力的な、 氷の下でも平気で泳ぐとのエピソードがあまりにも有名な通称潜頸類のナガクビガメ。 昔は野生個体が流通の大半を占めていたのも今では知る由もありませんが、 とにかく初期状態に悩まされるカメの代表的な存在で、 いわゆるスカスカの状況で輸入されては水にプカプカと浮いてしまい、 当時は掴みどころのない飼育の難しい種類という認識が強く、 CB化が成され数年が経過した今でこそ育て易さがクローズアップされるほどですが、 ここに至るまでの苦労は並大抵のものではありませんでした。 結局はあまりにも丈夫過ぎたために痛めつけられても我慢することができていただけの話で、 幼体から育てると与えただけの餌を全て完食するほどの大食漢であり、 また高温にも低温にも幅広い耐性を持つ環境適応能力の高さにも目を見張るものがあるなど、 この頃流行りの通年屋外飼育が楽しめるカメの選択肢として脚光を浴びています。 最大サイズから考えてもゆったりとしたプールにはお似合いのボリューム感で、 こんな役柄をやってのける種類も数多く存在している訳ではなく、 このニーズは当分衰える心配はありませんからまだまだこれからも活躍が期待できそうです。 今回やって来たのは嬉しいことに毎年恒例となっている、 当店ではお馴染みのお客様による繁殖個体としてご紹介している今年生まれのベビー。 本当はハッチサイズから少し育ったぐらいでご紹介しようと考えていたのですが、 ほんの少し目を離した隙に尋常でないスピードで大きくなってしまい、 いつの間にか成長線に模様がはっきりと出てきたため慌ててこの場へ掲載した次第です。 ここの両親から誕生した子孫は数を選べないブランディングの中でも名門と言える血統で、 手のひらサイズほどに到達する頃には背中に花火を打ち上げたような、 鮮やかな発色を魅せることで知られています(過去入荷参考個体)。 育て方自体は至ってシンプルで生まれた時から人工飼料のみを与えていますので、 おおよそノーリスクで美しく仕立て上げられていく様をお楽しみ頂けるかと思います。 |
ブランディングガメ (国内CB・S) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
何処に出しても恥ずかしくない文句なしの成長ぶりを見せるラストワンブランディング。 背中の放射模様にはただただ煌びやかな将来性を感じて止みません。 |
ブランディングガメ (ハイカラー・S) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
今にも可憐な花柄が爆発しそうな背甲の色合いが否応なしに美個体への仕上がりを約束する選抜個体! 弱冠五センチにしてまず考えられない発色の良さが改めて国産のベビーに対する感謝の念を抱かせる、 ブランディングガメが入荷しました。 原産はかのアメリカ合衆国、北部に位置する名所として知られる五大湖周辺を故郷とする、 キボシやダイヤモンド、 そしてアメハコなど超が付くほどの人気者たちを数多く輩出したヌマガメ科の一種。 とは言え何処か異端的な風貌に見えてしまうのも致し方なく、 何故ならそれは彼の持つルーツに秘密があって、 分類的に近縁なのは海を隔てた先に待つヨーロッパヌマガメなのだそうですから、 自ずと同国内では孤立したような雰囲気になってしまうのも無理はありません。 しばしば潜頸類のナガクビガメと称されるように本気を出すと異様に伸びる長い首を備え、 横顔は鼻先の寸詰まったカエルのような個性的な面立ちをしており、 独特という二文字に言い表されるオーラがそのまま魅力として私たちの目に映っているのだと思います。 ただし人知れず細く長く続いているブランディング人気を下支えしているのはその容姿だけにあらず、 もうひとつの決め手はかつてとある和書に掲載された氷の下でも泳いでいたという衝撃的な一文でしょう。 野生動物をこよなく愛する人種にとってロマン溢れるエピソードというのは必要不可欠であり、 変温動物であるはずの水棲ガメがまさかそのような極限状態においても活動できるということになれば、 それがもし本当の話なのであれば我々は胸を躍らせない訳にはいかないのです。 加えて昨今の飼育事情には屋内のみならず屋外でもカメを育てたいという願望が強く表れており、 スペック的に日本の冬を自然状態で越させられるというのは強力なメリットになるため、 趣味と実益を兼ねたあまりにも都合の良いプロフィールに賛辞が送られることは避けられないのです。 今回やって来たのは当店お馴染み日本生まれの銘血統より色柄の良さでセレクトされ、 まだベビーから少し育ったぐらいの安心サイズにしてやけに大人びた模様が描かれた、 これまで以上にかなり美しい出来栄えが期待される近年稀に見る一匹。 実は私の下では毎年のようにこのカメを取り扱っているのですが、 日本全体で見ると間違ってもコンスタントに見られるような種類ではなく、 現物を拝むことさえ難しいところへこんな将来有望個体が放り込まれればもうお手上げ。 このまま大きく育てていけば成長に連れて背中いっぱいに花火が上がったようなデザインに、 そんな風にして夢が広がる上物を手にすればもっとブランディングのことが好きになること請け合いです。 |
ブランディングガメ (国内CB・S) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
模様も何も無いハッチサイズから一変、早くも放たれた放射柄に良い予感しかしない美個体セレクト! ちょうど鶏卵を縦割りしたようなふっくら感の出始めたスターターサイズ、 ブランディングガメが入荷しました。 五大湖の周辺を氷の下でも泳いでいると言う衝撃のエピソードがあまりにも有名な、 北米に繁栄したヌマガメの仲間内でもかなりの個性派とされる珍種。 名前だけでは姿かたちを想像することができないため、 何も知らない方にとっては気に留める機会すら無いのかもしれませんが、 昔からマニアックな稀少種として人知れず人気のあるカメでした。 ここ最近のニュースと言えば同じくアメリカのキボシイシガメやダイヤモンドガメと共に、 CITESU類へと掲載された件が記憶にも新しいのですが、 悲しいかな同期のスター選手に押されてあまり騒がれなかった感も否めません。 こうした事件の起きた後には得てして急なお呼びが掛かったり、 どうしても相場なるものが上昇してしまう傾向にあり、 ブランディングも如何せん国内に現存する個体の絶対数がごく限られている都合上、 やはりその影響を免れられませんでした。 しかしそれはありもしない価値観が恣意的に与えられた訳では無く、 奇しくも経営学、マーケティングの世界には同じブランディングと言う用語が存在し、 これはブランドとして認知されていないものを育て上げることを意味しますが、 今更改めて騒ぎ立てるような派手な装いをしたカメではありませんので、 あくまでも純然たる稀少価値が考慮されたものに過ぎず、 むしろ本人は急に有難がられることに対してきょとんとしているのかもしれません。 いずれにしても以前にも増して入手困難な状況へと陥ったのは間違い無く、 長き将来に渡り細々とでも流通してくれることを願うばかりです。 今回やって来たのは当店では毎度お馴染みの極美血統、 あの国内ブリードの幼体が幾分育った飼い込み個体。 ご存知の通り生まれたての状態ではアメハコなどと同様に色柄がほぼ全く見られず、 成長に連れてどんどん見違えるように仕上がっていくタイプのカメですから、 ベビーの可愛らしさを残しつつも発色の程度が確認できる、 この段階から育てられるのはメリットしか感じられないと思います。 極小サイズは意外と神経質で育て難い一面もありますので、 これまで導入を躊躇われていた方にもお勧め。 ちょうど季節も巡り暖かくなって来た頃合いですし、 しっかりと太陽光を浴びせてメキメキ綺麗に仕上げていきましょう。 |
ブランディングガメ (国内CB・S) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
近頃主流のブラウン系とは違いブラックベースがバチッと決まりそうなハードボイルドタイプ! 黒々とした地色に負けない明瞭なスポットが甲羅の奥から顔を覗かせる安心サイズ、 ブランディングガメが入荷しました。 種類豊富な水棲ガメの中でも一際目を引くのは、 色彩の美しいものや変わった形状を持つものと昔から相場は決まっていて、 即ちカメに対して新たに興味を持つ大きなきっかけとなり、 それらはまた愛好家そのものの人口を増やしてくれる功労者ともなり得るのですが、 数多くの個体を扱うようになると他人とは異なる存在を追い求めるようになったり、 或いはコレクションが過ぎると世話の簡便化を図る羽目になるのもマニアの性と言えるのかもしれません。 多数の個体を抱えるためには欠かせない時間とスペース、 この両方を兼ね備えた飼い方に屋外飼育なる方法がありますが、 越冬させることによって一年の半分近くは殆ど面倒をみる必要が無くなり、 また野外へ放り出すことによりカメにとっての新たな空間が生まれるのですが、 何しろその条件に耐えうる種類を探そうとなると再び頭を捻らなければなりません。 仮に温帯種と言うキーワードで括ったとしても、 日本の冬を丸腰で越させられるか否かは更なるふるいにかけなければなりませんが、 ここにご紹介するブランディングガメは前述の重要事項をもれなくクリアした、 まさしく知る人ぞ知るハイアマチュア好みの素敵な逸材なのです。 今回やって来たのはツルンと丸みを帯びた背中の盛り上がり具合に何の不満も無い、 ちょうど鶏卵ぐらいのサイズにまで育った今時貴重な飼い込み個体。 最近では見かけられる個体の多くが明るい茶褐色をベースにしていることが多く、 全体に派手で軽い印象を受けるようになって来ましたが、 元来ブランディングの名を聞いて想像される姿と言えば、 漆黒のボディに点在する黄色いスポットないしは放射柄、 そしてバスキングのために首を伸ばせば真っ黄色に染まった喉元が脳裏に焼き付く、 そんなイメージでこのカメを見ている方も少なくないと思います。 この個体は屋内での育成が中心でありながら十分に日焼けしたような体色で、 それでいて地味になり過ぎることも無く各甲板に浮き出た模様からは将来の伸びしろが存分に感じられます。 何も知らなかった頃は普通の姿に見えていたあのカメが、 様々な知識が備わると途端に珍奇で有難いカメに見えてくる、 そんな不思議な体験をさせてくれる数少ない銘種のひとつです。 |
ブランディングガメ (国内CB・ハイカラー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
各甲板へ無限に広がる放射模様の嵐が将来の晴れやかな姿を約束する極美スモールサイズ! 何故か定番となっていること自体有難い国産の血統から選りすぐりの有望株をセレクト、 ブランディングガメが入荷しました。 その昔何処の誰がこんなカメを選ぶのかと色々な意味で揶揄された北米原産の珍種は、 時代の移り変わりと共にその陰を潜めつつもコアなファンによって守られ続け、 そんな人々から発せられる熱気が伝染してか市場では再び注目を集めるようになりました。 潜頸類のナガクビガメなるキャッチフレーズが示す通り、 まず第一に容姿の特異さが話題に挙げられる面白い種類なのですが、 その奇抜なデザイン以前にかつて流通していた野生個体はその殆どが最悪の状態で輸入されていたため、 手に入れたとしてもまともに飼育を成り立たせることが困難であったことから、 このカメを好きになろうにもそう言ったチャンスが設けられ難く、 先人たちの苦労を考えると今でも胸が痛みます。 ただし今になって思うことはとにかく元来強健なカメであることには違いなく、 それ故にギリギリの状態まで追い込まれたものが来日していた光景が想像され、 今日ではご存知の通り飼育下で繁殖されたしかも国内産の幼体が手に入る可能性があるお陰で、 そんな暗い過去を知らずとも素直にブランディングの素晴らしさを味わうことができるのです。 今回やって来たのはほぼ無斑のベビーから鶏卵ほどの大きさにまでコツコツと育てられ、 各甲板の成長線部分にびっしりと密集した線と言う線を数えるだけで日が暮れてしまいそうな、 並の品質とは一線を画す成熟後の出来上がりを拝むのがが今から待ち遠しい飼い込み個体。 この場では何度も申し上げている通り生まれたてが最もお地味な成りをしており、 体が完成し切った最後の最後で最も華開くタイプのカメですから、 成長の初期段階で少しでもその片鱗を伺うことができれば御の字、 誰がどう見てもその時点で綺麗だと評価されればそれこそが究極への近道となるのです。 背甲の右上部がやや歪になっていますが今のところ肉眼ではほぼ分からない程度で、 それより何より過去に扱った中でも明らかにグレードの高さはピカイチですから、 何にも代え難いハイレベルなポテンシャルを備えたスペシャルな一匹だと信じて育て上げて下さい。 |
ブランディングガメ (S) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
ガンメタリックに輝く黒いボディが素敵! ハッチリングからワンシーズン飼い込まれて大きくなった安心サイズ、ブランディングガメが入荷しました。 五大湖周辺やカナダにまでとカメ類全体を見渡しても非常に高緯度に分布し、 本種のみで一属を形成する少し変わったマニアックなミズガメ。 氷の張った水の底でも泳いでいたと言うエピソードはあまりにも有名で、 その耐寒性の高さから通年屋外の池飼い候補としてもしばしば名前が挙げられます。 ある種のカエルのようなつぶれた顔立ちはどう考えても好みの分かれる所ですが、 加えて気持ちの悪いほど長く伸びる首など一度はまったらなかなか抜け出せない、 良くも悪くもそのクセの強さが最大の魅力ではないでしょうか。 流通量自体あまり多くないので語られる機会もそこそこですが、 色々な個体を見ていくと色合いや柄の入り方には奥深いバリエーションが見られます。 今回やってきたのは全体的にかなり暗色寄りで、 喉にベッタリと発色したイエローの濃さは地色との見事なコントラストを生み出しています。 頭部のスポットも極限まで小さくさりげないものですが、 このベーシック極まりない古臭いタイプは探してみると意外と見つかりません。 新しい成長線にはぼんやりとしかし確実に次の柄が発現し始め、 このサイズでは答えが分からないまでも将来像を思い浮かべるとうっとりしてしまいます。 甲羅の成長具合には幼少期の苦労の陰と、 また少し尾先の欠けも見られますが大きく育てばさほど気にならないでしょう。 次の冬ぐらいから屋外越冬できるように今日から頑張って育てていきましょう。 |
ブランディングガメ (国内CB・M) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
極美!夜空に映える花火の様な柄がとても綺麗な お客様委託のブランディングガメの入荷です。以前秋頃に国内CBのベビーをご紹介しましたが、 今回はその兄弟にあたるかなり育った個体です。なんと9月にハッチしたベビーを高水温&パワーフィーディングで飼育した所、 こんなに大きくしかもツルンと綺麗に育っています。飼育に関して色々と言われていますが、 結局の所は高温にも低温にも非常に強い温度に関してはほぼ無敵なカメで、逆に冬眠明け等の中途半端な時期に注意が必要だそうです。 背甲の柄は成長に連れより細かく鮮やかになっていきますので、このままアダルトになったら大変な事になりそうです。 |
ブランディングガメ (国内CB・M) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
極美!夜空に映える花火の様な柄がとても綺麗な お客様委託のブランディングガメの入荷です。先日ご紹介したお客様繁殖の国内CB個体があまりにも好評だった為、 ブリーダー様にお願いしもう1匹出して頂きました。この個体も前回に勝るとも劣らない鮮明な柄が特徴的で、 まだまだこの発色は序章に過ぎませんからこれからの変化が楽しみで仕方が無いです。 頭部のイエローは色濃く、 四肢の模様の鮮やかさもCBならでは。 餌は浮上性だろうが沈下性だろうが見つけ次第バクバクと何でも食べる健康児です。 言われなければ分からない程度ですが首元左側の縁甲板に少し歪みがあるので、 価格はお安く設定しました。気にされない方はお値打ち特価! |
ブランディングガメ (ハイカラー) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
未だかつて味わったことの無い最高級品質でお届けする体中より黄金の輝きを放つ超絶美個体! この世に生を受けたその瞬間から他人とは異なる運命を背負い今日までの日々を過ごして来た、 ブランディングガメが入荷しました。 それこそ一昔前までのイメージは氷の下を泳ぐだなんだと言う、 他のカメに比べてしこたま寒さに強いだとかそんなぼんやりしたものでしか無く、 それは根本的に豊富な流通量に恵まれなかったことも影響しているのでしょうが、 とにかく本質に迫り魅力を追求するような機会が与えられなかったような気がします。 正直ちょっと気持ちが悪いと言いますか、 潜頸類のナガクビガメなどと形容されることからも想像されるように、 一般的なヌマガメの仲間と比べればかなり異質な存在であり、 好き嫌いに歴然とした差が付くような強い癖を持ったカメだと言うことが分かっています。 ニヤッと笑いながら首を長く伸ばしてバスキングする姿は何処か不気味で、 甲羅の造形も妙にまとまりの良いツルンとした卵型が一見普通に思えて珍奇な雰囲気を醸し、 他のどのカメにも似ているようで似ていないオンリーワンの個性が病み付きになる、 一度ハマるとじわじわ込み上げてくるものがある、 そんな褒められているのかどうかよく分からないカメ界でも指折りの珍種は、 CITES入りを機に突如として入手するチャンスを奪われてしまったようで、 特に昨年辺りから急激に需要が増大し入手困難になった印象です。 今回やって来たのはこれまでにご紹介したどの個体よりも群を抜いて美しい、 実はハッチした瞬間からバッチリ目を付けられ隔離されていた、 ブリーダーご本人も大変ご満悦なスーパーブランディング。 格好良く表現するのならばリバースパターンなんて言い回しは如何でしょう、 皆さんご存知の通り通常は黒地に明色の模様が入る、 キボシイシガメやヨーロッパヌマガメなどに見られる手法でデザインされるべき種類なのですが、 この個体はご覧の通り明色部をベースカラーに配した特殊な技法により彩られていて、 その上から墨のようにマットなブラックが均一に飛び散ると言う、 極めて贅沢な色使いが施されているのです。 育て方により仕上がりは様々ですが綺麗になる以外の選択肢が全く以って想定できません、 昨年秋より温められ続けていた稀代の逸品を是非お手元でご鑑賞下さい。 |
ブランディングガメ (国内CB・M) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
幼体の頃には想像も付かなかった待望の花火模様が背中いっぱいに打ち上げられた極美候補生! 酷暑が過ぎる頃合いを見計らって今季の越冬も視野に入れた野外での飼育にいち早く切り替えたい、 ブランディングガメが入荷しました。 ただ単に個人的な好みもあってより強めに紹介しているのも否定できませんが、 そのキャラクターに対する理解が少しでも進めば如何にマストな存在であるかは容易に想像できる、 北米は五大湖の周辺に拠点を構える少々マニアックな水棲ガメ、ブランディング。 結論から申し上げると本種が魅せることのできる持ち味はフルサイズに到達したその時に最大化され、 野生個体の流通が皆無である以上これからもその魅力が世の中にアピールされる機会は乏しいと認めざるを得ず、 それ故に不本意ながらマイナーなポジションに甘んじている知る人ぞ知る銘種のひとつです。 とても潜頸類の一員とは思えない独特のカエル顔に始まって、 ろくろ首の如くにゅるんと長く伸びる不気味な頸部、 四肢のつくりは陸上でもしっかりと歩いたり獲物を切り裂いたりするためにがっしりと、 そしてこんもりとドーム状に盛り上がった甲羅のシルエットとは裏腹に、 泳ぎは巧みで実寸以上のダイナミックさを楽しませてくれるなど、 何処を取っても所有者を飽きさせることのない絶妙な仕掛けが盛り沢山。 好きな人には本当に堪らないデザインとして映るであろう、 背甲にバッチリと決まった黒と黄色の競演も育て主を満足させてくれる最高の贈り物です。 今回やって来たのは当店では毎年何とか入手できている有難い国産CBの飼い込み個体。 全体のシルエットとしては何ら不満のない理想的な卵型に、 そして背部の各甲板には駆け出しの頃に見られる単調な放射模様だけではなく、 既にランダムな斑模様もド派手に遠慮なく描かれ始めていて、 どれだけ控えめに見ても平均点以上、 ないしは歴代の個体を思い返してもトップクラスの出来栄えに近いものが感じられます。 最後になりますがブランディングガメの人気を支える秘密として忘れてはならない、 日本の冬を屋外で過ごすことができるという最高のオプションも含め、 他のカメではそう易々と真似できないスペックは要チェック。 多くの人々が実際に目にしたことのない大迫力のフルアダルトを目指し頑張って育て上げましょう。 |
ブランディングガメ (国内CB・M) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
主要生産国からの供給が絶望的となった今引く手数多の国内ブリード極美血統! まだまだ私たちの知らない素晴らしいポテンシャルを秘めているだけにこのまま幻にしてしまうことだけは避けなければなりません、 ブランディングガメが入荷しました。 何だか読み辛そうなその属名はヨーロッパヌマガメもどきと言うような意味合いで、 昔からヨーロッパヌマガメとアミメガメのどちらに近いのか小さな論争が続けられてきました。 ペットとして触れ合う私たちにとっては扁平な頭部と長く伸ばすことができる首が共通しているアミメの方に一票を投じたい所ですが、 最新の研究ではその原因はあくまでも収斂進化の結果であると考えられており、 やはり学名通り遺伝的にヨロポンとの親密な類縁関係が明かされています。 このカメを語る上でもうひとつ外せないのが優れた耐寒性のお話、 これは図鑑などで氷の下でも平然と泳ぐことができると度々紹介されているほど有名なエピソードです。 しかし特異な形質と生活史のお陰でそれなりの知名度は得られたものの、 現物を拝む機会になかなか恵まれないこともあり更に深く突っ込んで語られる機会は殆どないような気がします。 同郷の他種にはキボシやモリイシ、アメハコなど確固たる人気を確立した強敵が勢揃いする中、 このブランディングや同じく近縁とされるブチイシガメは何となく肩身の狭い思いをしてきたに違いありません。 人目を引くカラフルな派手さがある訳でなく、驚くほど奇抜なスタイリングを持つ訳でもないのですが、 カメを知れば知るほど痛感するじわっと滲み出るような奥深い味わいが細部のつくりに表れる、 それも幼体ではなく成長の過程や成熟したその時に初めて伝わってくる、 そんな大器晩成型の魅力が渋好みの方々に愛される秘訣なのです。 今回は過去に当店で何度かご紹介していたこのご時世には大変貴重な、 と言うよりももはや命綱的な役割を果たすまでになった非常に有難いお客様の繁殖個体から、 昨年数少ないながらも採れたベビーが順調に成長したものを特別に放出して頂きました。 まともに繁殖させているのが本国アメリカのみですから、 そこからの輸出がシャットアウトされれば今後の流通も途絶えてしまうため、 この兄弟の両親とそのブリーダーが残した功績は計り知れないものがあるでしょう。 勢い良く育っているため模様の発現が追い付いていませんが、 各甲板の中心から順番にスポットが浮き出て、 次第に星空のような絶景が背中一面に広がっていきますのでご心配なく。 肛甲板の湾入の形状に差異が見られるためひょっとするとペアでしょうか、 色柄に定評のあるハイクオリティな血筋の生まれですから将来の美しい姿にご期待下さい。 |
ブランディングガメ (国内CB・M) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
本種が本種たる所以をカラーリングやシルエットで忠実に再現したパーフェクトクオリティ! 奇抜な路線ではなく基本的なルールに則った上で最高クラスの品質を追求した文句なしの一級品、 ブランディングガメが入荷しました。 アメリカ合衆国は五大湖周辺に分布する北米産ヌマガメの重鎮的存在であり、 パッと見の派手さやインパクトこそキボシやアメハコに一歩譲るものの、 その正体を知る人にとっては堪らなく魅力的な隠れた銘種。 氷の下でも平然と泳ぐエピソードはカメ好きの間ではあまりにも有名ですが、 却ってその逸話ばかりが先行し実物をお目にかかる機会もあまりないため、 幸か不幸か中途半端な知名度を保ったまま今日に至ります。 当店ではしばしば国内で繁殖された幼体を取り扱ってきましたが、 その性質上どうしてもフルサイズにまで到達したものを目にする機会に恵まれず、 旧来のファンであれば野生個体がごろごろしていた光景を頭に思い描けるものの、 新世代の人々にとってはそれがもはや幻の情景となっている感も否めず、 あの迫力ある出で立ちを再び目の前でつくり上げなければと考えさせられます。 潜頸類のナガクビガメとも称されるように少し不気味な顔立ちはヌマガメ離れしており、 不敵な笑みを浮かべるその表情と四肢の逞しさはまるで怪獣チックで、 他の種類では代わりの利かない個性的な雰囲気には一度味わったら忘れられない味わいが詰まっているのです。 今回やって来たのはベースの黒色がまるで墨汁のように力強く、 スポットと放射模様の鮮やかさもまた絶妙な加減で華を添える、 ブランディングの良さをスマートに表現した大変お見事な飼い込み個体。 フラットな中にもどっしりとした厚みのある独特のスタイリングは、 ツルンという表現が似つかわしい理想的な仕上がりを以って完成型へと近付きつつあり、 この時点でしっかりとした基礎が出来上がっていれば将来安泰であることは間違いありません。 泳ぎは抜群に巧みな運動性能の高いカメですから、 これぐらいのサイズから水深を設けて遊泳力を磨き始め、 将来的には水の中で堂々と佇む様を自然光の下でもじっくりと楽しみたいものです。 色柄には当然個体差があり、 この個体はあくまでも優れた形質の持ち主を選抜した結果とお考え頂ければ幸いです。 今後の成長過程で貴方の期待を裏切るようなことはありません。 |
ブランディングガメ (国内CB・M) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
夜空に開花した打ち上げ花火の美しさを 見事に体現した模様には季節感が溢れています。 初登場時から毎年繁殖に成功されている国内ブリードものです、お客様委託のブランディングガメが入荷しました。 早くも特徴的な柄がふんだんに表れている極上の1匹。 私たちがよく目にすることのできるUSCBにも全く劣らないどころか、 ここの血統は毎回立派な個体が誕生するので本当に頭が下がる思いです。 しかし今回はその色柄だけが問題ではなく、ちょっと信じられないのですがこの個体が2009CBだということです。 つまりまだ丸1年も経過していないと言うことなのですが、 どうしてこの短期間に猛スピードかつ理想的なフォルムで育っていくのでしょうか。 聞くところには特別この個体のみが大きく育っている訳でもないそうなのですが、 そんな仰天の状況に二度驚いてしまいました。 大胆かつ繊細に描かれた甲羅の柄にはどこか和の雰囲気までもを感じ取ることができ、 今後一層鮮やかに繊細なパターンへと変化していくことでしょう。 ブリーダーさんの愛情が頭の先から尻尾の先まで感じられる素晴らしい個体です。 |
ブランディングガメ (アダルト・♂) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
随分ご無沙汰のワイルド極美個体! その昔まだ本種の大型個体が流通していた頃からの飼い込みです、 ブランディングガメ・オスが入荷しました。 以前は野生のブランディングが輸入されていたこともありましたが、 アメリカのカメ全般の規制が厳しくなってからいよいよ姿を消しつつあるのはこの種も例外ではありません。 鼻先のつぶれたカエル顔や潜頚類のナガクビガメと呼ばれるほど不気味なぐらいに長く伸びる首など、 他種と比べて異彩を放つ点が多くマニアックながら未だに根強いファンを持つ稀少種です。 昨年こそベビーが数多く輸入されましたが全く来ないことも珍しくなく、 唯一入手が現実的なCBでさえ安定しませんので居る時に入手するのがベストでしょう。 今回やってきた個体は肌の色は全体的にホワイトベースでとても見栄えがしますし、 何より甲羅の柄は黒地に白なのか、 白地に黒なのかどっちか分からなくなるほどに激しい色合いをみせています。 尾先が少し欠けていますが気にしている場合ではなく、 人工飼料をまくとスナッピングしてどんどん呑み込んでいきますし状態はバッチリです。 有名な話ですが耐寒性抜群なので環境によっては今年の冬から屋外越冬にチャレンジしてみても良いでしょう。 オンリーワンのお勧め個体です。 |
ブランディングガメ (ヤング) Emydoidea blandingii |
|
|||||||||
珍しく、育ったサイズのブランディングガメが入荷しました。最近ベビーが少量ながら入荷したようですが、 このサイズはなかなか見ません。今回は3年ほどの飼い込み個体。Mazuriミズガメフードを 爆食してます。 寒いのには強いカメで、現地では氷の下を泳いでいる姿も見られるそうです。今回残念ながら尾先が丸まって いますがメス個体ですし、まだ若いのでこれからがんがん外飼いで大きくすれば最高の種親候補になると思います。 最近は現地アメリカでも保護が進みなかなか手に入りにくくなってきました。特にある程度育ったタイプは 貴重です。是非この機会に。 |
イタリアヌマガメ (EUCBベビー) Emys o. galloitalica |
|
|||||||||
ごく一部の人たちの間で騒ぎになっている亜種モノがやってきました! イタリア西部からフランスを越えてスペイン北東部の地中海岸沿いに分布する稀少亜種、 イタリアヌマガメの入荷です。 ヨーロッパヌマガメと言えばミズガメの中でも屈指の亜種数を誇ることで有名ですが、 それはあくまでも図鑑の上だけでの話。 実際に流通している個体の実に9割以上は基亜種キボシヌマガメであり、 最近になってあえてキボシと呼び分ける風潮も出てきましたが以前はその必要すらありませんでした。 これだけ分類が進んでいながら他の亜種が全くと言って良いほど姿を見せなかったのは何故でしょう、 現地の人間はこのカメに興味が無いのでしょうか。 我々が入手するために欧州人の協力は必要不可欠なのですが、 昨年、今年と続けて拘りのブリード個体が輸入に成功したようです。 本亜種はgalloitalicaグループというひとつのくくりに属し、 他には昨年お目見えしたcapolongoiや今年初登場のlanzaiなどが含まれています。 特徴を言葉で現すのは難しいのですが、 まず基亜種とはグループが異なるために変わった雰囲気を持つというだけでもう魅力的。 また基亜種の超広域分布とは正反対の局所分布なので、いかに入手困難かというのが分かります。 今までは集めようという気すら起きなかったのも無理はありませんが、 近頃は珍亜種の入荷もバリエーションに富み、 それらをコレクションし始める猛者も段々としかし確実に現れ始めている様子。 前述のlanzaiも同時に入荷しています、どちらも1匹ずつしかいませんのでお早めにお問い合わせ下さい。 |
イタリアヌマガメ (EUCB・S) Emys o. galloitalica |
|
|||||||||
ベースカラーがこんがりきつね色に仕上がったいわゆるアメイロタイプ! 近頃見かけるようになった稀少亜種シリーズのひとつ、イタリアヌマガメが入荷しました。 ヌマガメ科と言えばその殆どがアメリカ大陸で発展を遂げたミズガメ界屈指の大所帯ですが、 よく考えてみると和名にヌマガメと付けられた種類が見当たりません。 ところがそのヌマガメ科で唯一、旧大陸に足を伸ばしたこのヨーロッパヌマガメだけはそう呼ばれており、 科内ではメインから外れている気がするだけに何だか不思議な感覚です。 何故たった独りで逆大航海に出発したのか、それともヌマガメのルーツがこの一種に凝縮されているのか、 その辺りの不可解な部分は謎に留めておくとしても、図鑑で目にすれば誰しもが必ず印象に残ること、 それは亜種が非常に細かく丁寧に分割されていることでしょう。 丸一日かかっても覚えられるかどうかというその膨大な数を、 各々の詳細まできちんと把握している人はマニアの間でもほぼ存在せず、現実的にはその必要すらありません。 と言うのも、ペットとして出回るのはほぼ基亜種のみであり、 亜種によっては写真すら拝むことができないことも珍しくないからです。 基亜種に与えられたキボシヌマガメという名称も、 キボシイシガメと紛らわしいと敬遠され長年誰にも使ってもらえませんでした。 しかし最近では原産国のブリーダーが細々と殖やしたベビーが流通するようになり、 ヨーロッパヌマガメと呼ぶだけでは事足りず、同時にファンもじわじわと増えてきたように感じます。 今回やって来たのはgalloitalicaグループのボス、イタリアヌマガメ。 同グループの他亜種も共に出回った経歴がありますが、本亜種はその中でも数が多く比較的集めやすいため、 ペアやコロニー形成まで考える場合にはコレクションのし易さも魅力と言えます。 ご存知の通り同亜種内でも把握し切れない程の個体差を持つカメですが、 この個体は地色が黒ではなく黄色になるタイプ。 このような地色と柄の逆転現象は時折見られ、その昔アメイロヌマガメとして紹介されていたものに対しては、 亜種の特徴ではなくバリエーションのひとつである可能性が示唆されています。 本グループに共通する前肢のラインはしっかりと目立ち、 基亜種との違いを明確に表しています。 性別は不明としましたがどうやらメスのような気がします。 まもなく生後一年を迎えコインのようなベビーにありがちな弱々しさは一切見受けられません、 成長に連れてじわじわと滲み出る見応えをお楽しみ下さい。 |
イタリアヌマガメ (EUCB・♂) Emys o. galloitalica |
|
|||||||||
こんがり焼けた飴色の甲羅とそこからはみ出すがっしりとしたアンバランスな四肢が成熟への第一歩! いよいよ国内繁殖の成功へと夢を繋ぐ性別確定の種親候補です、 イタリアヌマガメ・オスが入荷しました。 初めて日本に輸入されてからおよそ二年余りが経過しているでしょうか、 それまでは長らくヨーロッパヌマガメとして親しまれてきたこのカメは分布域が広大なために、 細かく分類すると非常に多くの亜種ないしは個体群が認められることになっています。 なっていると言うのはつまり、学術的な見地からすると非常に豊富な差異があるものの、 ホビーの世界では実際にそれらを目で見て確かめた人がいないのではないかと思われるほど、 その信頼性にはどうしても疑問符が付けられてしまうからです。 しかし最近になってようやく明らかになってきた事実、 それは本種における亜種分けが外観の特徴によるものではなく、あくまでもロカリティ、 要するに産地によって認識されるべきものであるということ。 見た目で判断できないと言われて違和感を覚えるかもしれませんが、 こうした例はカメに限らず他の爬虫類においても時折見られるもので、 だからと言って同種内であれば亜種を無視して交雑させて良い訳はありません。 私たちもニホンイシガメを繁殖させようと思い立った時、きっとどこかで両親の産地について考えさせられ、 例えば愛知県産であれば同郷の雌雄を用いてペアリングを試みることでしょう。 このように自国のカメであれば亜種のあの字すら認められていない状況でも出所を気にしてしまうのですから、 地域毎の独立性が確認されている以上はそれを可能な範囲で守り続けていく、 そういった目的のために亜種という定義を利用するのは非常に有効ではないでしょうか。 亜種が定められれば客観的にも分かりやすいですし、何よりも趣味的な意欲を掻き立てることになりますから、 ただ単に飼育するだけには留まらない前向きなスタンスで付き合っていけると思うのです。 今回やって来たのは国内初入荷当時のベビーが飼い込まれ、すっかり男らしい姿になるまで育てられた一匹。 豪腕な四肢と巨大な手、それに長い爪が生える様は少々バイオレンスな趣きもあり、 よくまとまった他のヌマガメでは考えられない野性味を残した荒削りなスタイリングは、 成長するまで見せることすらしなかった特にオスで顕著な最大の魅力で、 ブチイシガメやブランディングに通ずるものを持っています。 甲羅はいわゆるアメイロタイプ、 ベースが黒ではなく黄色味がかった茶色へと逆転し、 地味なイメージを覆すためには欠かせない好条件です。 もう既にこのサイズで他のカメに対して発情行動を見せていますから、 あの時のベビーを育ててメスをお持ちの方は是非この機会にペアを揃え、 欧州より受け継がれたこの大切な血統を維持していきましょう。 |
コルシカヌマガメ (フルアダルト・♂) Emys o. lanzai |
|
|||||||||
小宇宙へと吸い込まれるような奥ゆかしさが魅せた欧州版エレクトリカルパレード! 決して華美にならないしっとりとした美貌が貴方の肥えた眼をやさしく刺激します、 コルシカヌマガメ・オスが入荷しました。 コルシカとはイタリア半島のちょうど膝の先辺りに位置する、 地中海の中では四番目に大きな島のことで、爬虫類ホビーの世界では種や亜種、 地域個体群が地理的に隔絶されるという意味において重要視される土地です。 陸続きの分布に比べ海を挟んでいるという点が有利に働き、 たとえ分類上の何某が無くとも単に産地情報として添えられることもあるほど。 ところでこのコルシカヌマガメという名を聞き慣れない方も多いかもしれませんが、 ヨーロッパヌマガメの亜種と知った途端グッと身近な存在に感じられると思います。 ここ数年で初の正式なお目見えを果たした中のひとつで、 イタリアやサルディーニャなどと同じgalloitalicaグループに含まれる小型亜種。 基亜種のようながたいの良さは全く感じられず、 それでいてぎっしり身の詰まった完成度の高さはそれに勝るとも劣らない、 今日まで輸入実績が殆どなく認知度も低かっただけに新時代のミズガメと言えるでしょう。 豊富な亜種を有することからコレクション性の高さがフィーチャーされますが、 それ以前に個体毎のオンリーワンな特徴がもっと楽しまれるべきではないかと思います。 繁殖全盛の現代にはあまり馴染みのない趣向かもしれませんが、 一匹の持つ深い味わいを追求していくとそこに見えるものがあるのです。 今回やって来たのはコルシカ島産のワイルドとして過去に輸入された、 非常に珍しいプロフィールを持つ長期飼い込み個体。 甲長たった11センチにしてその高い完成度には目を見張るものがあり、 大きな頭に立派な嘴周りや、 甲羅に収まり切らないほど逞しい四肢のアンバランスさと言い、 矮小化した個体群としての魅力を如何なく発揮しています。 特に頭部のサイズについては文献にも亜種としての特質と記載されており、 遥か海の向こうへ思いを馳せる大切な要素です。 しかしそうは言っても皆さんが重要視されるのは中身よりも甲羅の模様、 これはかのハミルトンもかくやと言うほど鮮やかな発色が感じられ、 あちらは大粒ですがこちらは木目の細かさで勝負する、 ついうっとりと見惚れてしまう大人の美学を楽しませて頂きました。 甲羅など所々の欠損跡は全てこの個体に刻まれてきた歴史の一部と捉え、 このご時世では今後の輸入もまず考えられない貴重なロカリティ付きワイルドヨロポンを堪能しましょう。 |
キボシヌマガメ (国内CBベビー) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
コインタートルの俗称そのまんまな外観にか弱さは微塵も漂っていない元気ハツラツ国内CB! 冷凍アカムシオンリーかと思いきや乾燥エビまで爆食する心強さが何とも嬉しい、 キボシヌマガメが入荷しました。 この数年で随分とその和名も浸透して来たような気がしますが、 流石に種名のヨーロッパヌマガメの方が通りが良いでしょうか。 皮肉にも同科のフラッグシップモデルとも言うべき超人気種、 キボシイシガメと名前がそっくりであるがために、 基亜種の呼び名として定められた当初は一抹の不安もありましたが、 その後のプチブームに乗っかり本種の美しさもまた世間にじわじわと認知され始め、 こちらはこちらでその魅力が好まれるようになったように感じられます。 例えばよく似たブランディングガメにしてもそうなのですが、 生まれたての絶望的とも言える華の無さには暫し辟易させられるもの、 少しでも成長線が伸びれば次第に希望の光が射し込んで来るかのように、 一度波に乗れれば面白いように艶やかな変貌を見せるところが、 却ってサプライズ感に溢れていて得をした気分を味わわせてくれます。 ハッチサイズでは一体どのように仕上がるのか読めないところも奥の深さと言え、 反対にあまりにもがっかりさせられるケースは殆どありませんから、 おみくじ的な感覚で素直にその成長を喜ぶことができれば良いのではないでしょうか。 今回やって来たのは少し前にワイルドでいくらかまとまって輸入されたフルサイズのペアより、 結果を出すべく明確に狙って繁殖された将来が楽しみで仕方ない可愛いサイズの兄弟たち。 上手く言葉では言い表せませんが、昔ながらのと言った表現が適切なのでしょうか、 両親は如何にもヨロポンらしいスタンダードな美貌が光るカラーリングの持ち主で、 しかしながらハッチサイズから人の手によって育てられた個体は親をも上回る色合いを呈することが常ですから、 ブリーダーさん自身も驚くほどのスペシャルな未来が待っていることと思います。 正直バックヤードにて見た目に大きくしてからと考えていましたが、 あまりにも餌食いが良くこの小ささでも十分ご紹介するに値する二匹でしたから、 あえて早めに掲載することにしました。 肉付きや甲羅の張りには自信ありの弱冠2.5センチ、 十分な水温を確保した上で食べるだけの餌をたらふく与えて一気に育て上げましょう。 |
ヨーロッパヌマガメ (旧ユーゴスラビア産) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
欧州から中東、ロシアなど広大な範囲に分布し10以上もの膨大な亜種に分けられるこのカメは、亜種よりも産地に拘りましょう。 今回は旧ユーゴスラビアで採れた種親から繁殖されたベビーです。EXPO便シリーズのヨーロッパヌマガメの入荷です。 ユーゴの地域には基亜種orbicularisとhellenicaなどが分布していますが、この個体はユーゴ産の基亜種です。 昔は少ないながらも色々な亜種がワイルドで来ていましたが、規制が厳しくなり殆ど見なくなってしまいました。 亜種判別は外観の特徴からなされる事が多かったのですが実は産地で見るのがベター。 色彩や大きさだけでは完全な判別は難しい様です。逆を言えば同じ亜種でも違う模様や柄、色味になるので集め甲斐がありますね。 余程大きな個体でも20cm近くにしかならずまた耐寒性も高く屋外越冬も可能なので、沢山いても飼えてしまうのがいい所です。 この個体は将来の鮮やかな柄を予感させる模様が既に出ており 掌サイズ頃に育つに連れて更に黄色い斑紋が出てくる事でしょう。 夢とロマン溢れるロカリティ付きベビーを貴方のコレクションに。 |
ヨーロッパヌマガメ (ロシア産) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
魅惑の最北端産地ロシア産! 欧州から中東、ロシアなど広大な範囲に分布し10以上もの膨大な亜種に分けられるこのカメは、亜種よりも産地に拘りましょう。 分布するとは聞いていたものの実際に見かける事は殆どありません、EXPO便シリーズのヨーロッパヌマガメ・ロシア産の入荷です。 ロシア地域には基亜種orbicularisとibericaなどが分布していますが、この個体はロシア産の基亜種です。 このカメは汚染された市街の水の中で見つかったり、高温低温にとても耐性があったりとやたら強健なプロフィールで紹介されますが、 今回はロシア産という事で特に耐寒の能力については抜群に高いのではないでしょうか。 ヨーロッパや中東、アフリカ産などは見かけますがロシアはレアでしょう、ロシア産と聞くだけでマニア心がくすぐられます。 昔は少ないながらも色々な亜種がワイルドで来ていましたが、規制が厳しくなり殆ど見なくなってしまいました。 亜種判別は外観の特徴からなされる事が多かったのですが実は産地で見るのがベター。 色彩や大きさだけでは完全な判別は難しい様です。逆を言えば同じ亜種でも違う模様や柄、 色味になるので集め甲斐がありますね。余程大きな個体でも20cm近くにしかならずまた耐寒性も高く屋外越冬も可能なので、 沢山いても飼えてしまうのがいい所です。夢とロマン溢れるロカリティ付きベビーを貴方のコレクションに。 |
キボシヌマガメ (ロシア産・USCBベビー) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
今年も来ました最北端産地ロシア産! アメリカブリーダーからのプライベート便CBベビー、ヨーロッパポンドの基亜種キボシヌマガメが入荷しました。 その名の通りヨーロッパに始まり、中東やアフリカなども含んだ広大な分布域を持つ旧大陸に繁栄したヌマガメ。 その中で最も北に位置するロカリティがこのロシア産です。 今回もインボイスはEuropeanではなくRussianと表記されやってきました。 日本では古くから輸入されてきた馴染みのあるミズガメの一種ですが、 亜種判別に肝心な産地情報は殆どないまま売られていることが多く、頭を悩まされてきた方もいらっしゃると思います。 このベビーの種親はロシアで採集されたペアで少なくとも基亜種であることは間違いなく、 また同じ基亜種でも出身国までが明らかになっていてとてもロマンに溢れています。 同一亜種内はおろか同じ兄弟の中でも形質に差があり見た目による亜種分けは極めて困難、 しかし裏を返せば非常にバリエーション豊富でとても奥の深いカメです。 この2匹は現時点で甲羅の地色の明暗に違いがありますが、 実際には目を凝らしてみないとこれといった差異は見られません。 黒かったはずの腕の鱗から急に黄色が発現したり、 黒が際立つ個体になるだろうと選んだ黒っぽいベビーが逆に明るい体色になったりというサプライズ的要素は アメリカハコガメにも通ずるものがあります。 ハッチリングが小さいのでまさにコインタートルという感じですが 成長線が出始めた途端スムーズに大きくなる極めて丈夫なカメです、どんな風に育ち上がるかとても楽しみです。 |
キボシヌマガメ (国内CBベビー) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
昨年夏に当店より旅立ったワイルドフルアダルト軍団からいきなり誕生した待望の国内CBベビー! 微細なスポットが黒地を埋め尽くすクラシカルなデザインが魅力の血筋より得られた、 キボシヌマガメが入荷しました。 些か無理矢理ではありますが私たち日本人にとってのイシガメやクサガメ、 おおよそこの辺りの種類が持つ雰囲気やキャラクター性に近しいものがあるのでしょうか。 種としての和名はヨーロッパヌマガメ、 そんな大胆な名前を掲げつつも実際にはヨーロッパのみならず中東やアフリカ北部など、 大変に広大な分布域を誇ることで知られており、 唯一旧大陸に棲息していながらヌマガメ科を代表する銘種のひとつに数えられます。 基亜種をキボシヌマガメと呼ぶ風習はここ最近にかけて随分浸透しているように感じられますが、 かつてはよく似た響きのキボシイシガメと混同されがちだったものの、 より一層細やかなドットであったり時にそれが放射状へと変化するなど、 近頃ではこのカメならではの魅力が世間に知られるようになったお陰で間違われないようになりました。 ペットとして向き合う我々にとって最大の利点と言えばその高度な耐寒性、 即ち労せずして通年屋外飼育が目指せるというところでしょう。 もちろんその性能の良し悪しは亜種にもよりますが、 この基亜種は最北端がロシアにまで進出しているとされるだけあってすこぶる寒さに強い印象で、 マックスサイズも前述のニホンイシガメとほぼ同等とあって無理のないボリュームであることから、 庭飼いできるメンバーの選択肢としても極めて重要な意味を持つ人気者なのです。 今回やって来たのは昨年の夏頃に私自身がリリースしその後の様子を陰ながら見守っていた、 野生個体の即戦力として輸入されたペア(参考画像)より得られた三兄弟のベビーたち。 ブリーダーご本人は入手した瞬間からいきなり野外で冬眠させることを念頭に、 こちらとしてもそれに耐え得るコンディションで託した訳なのですが、 もちろん偶然やまぐれなどではなく数種類の温帯種を繁殖成功へと導いてきた実力者ですから、 その蓄積された経験値が遺憾なく発揮され喜ばしい成果を上げられたのでした。 ほぼハッチサイズで入店したため成長線を数ミリ伸ばしてあり、 餌は人工飼料のみで全く問題無さそうな様子です。 直感でオスが一匹、メスが二匹いるように見えるこの兄弟たちを複数お求めの方には、 こっそりその根拠をやんわりとお教えしたいと思います。 |
キボシヌマガメ (国内CBベビー) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
生まれ立てのハラハラ感を綺麗さっぱり脱ぎ捨てあとは模様が出るのを待つばかりの国産ベビー! 豆粒かそれ未満だったハッチリングを譲り受けバックヤードにてつい仕上げ過ぎてしまった安心サイズ、 キボシヌマガメが入荷しました。 まるで日本の自然に平然と暮らしていそうな馴染み深い風貌で、 その生態もまた外国産の水棲ガメであるにもかかわらず一年を通して野外で飼育できる、 そんな強烈なオプションを武器に絶賛売り出し中の人気種のひとつ。 ビギナーズタートルの定番として名を馳せるニオイガメの仲間でも、 上手に育てていれば同様に屋外で越冬させることは可能なのですが、 何となく情緒の問題なのか彼らを庭先に放っておくのとは少々異なる、 国産種のようで国産種ではない絶妙な違和感が心地良さを生むのでしょう。 日本人が頭に思い描くいわゆる普通のカメの姿かたちをしていて、 よく見るとそうではないところが外し過ぎずに最低限守っておきたい価値観なのか、 そんなニーズを確かに埋めてくれるのがヨーロッパポンドタートル、 縮めてヨロポンの素敵なところだと思います。 何度でも申し上げますが通年屋外飼育が可能な種というのは単純にプラスの評価を得られ易く、 いつの時代も一定の人気があるせいか決して安価とは言い難いものばかりで構成されていますが、 本種は昔から市場相場がそれほど高値になることがなかったため、 そのお陰で身近に感じられ易いところもまた大きな魅力となっているのです。 今回やって来たのは昨年に引き続き同血統をリリースして頂いたワイルドF1のベビーたち。 入店したばかりの頃は信じられないほどに小さな体で、 それこそ指先に乗せられるような極小サイズでしたが、 それぞれ単独でコツコツと餌を与えていたら知らぬ間にふっくらと大きくなり、 二匹とも幅と厚みがしっかり出てきて逞しい格好になりました。 一方は甲羅から体まで黒味が強くガンメタリックが決まっていて、 もう一方は全体的に淡い色調でやわらかい雰囲気にまとめられた、 兄弟でも違った味が楽しめるバランスの取れた構成になっています。 飼育自体は通常用いられるミズガメ用の人工飼料で問題はなく、 酷い肌荒れに気を付けるぐらいで育てることを失敗するようなケースは殆どありませんから、 初めてのカメに選ばれたとしても安心だと思います。 ここから先はベビー時代にはなかった色柄が出現していくばかりですから、 良いところ取りをしたと思ってお早めにお選び下さい。 |
キボシヌマガメ (ハイカラー) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
甲羅が真っ黄色になるかのアメイロタイプをお探しの方はこの機会をお見逃しなく! ベビーの段階で将来像を見抜くことは絶対に不可能なので発展途上の今こそ狙い撃つチャンスです、 キボシヌマガメが入荷しました。 この大変に紛らわしい和名も最近では意外なほど浸透してきたようですが、 言い換えれば昔ながらのヨーロッパヌマガメの基亜種のことを指しています。 これほど膨大な数の亜種分けがなされているのも珍しく、 カメの世界ではこのヨロポンかギリシャリクガメぐらいのものですが、 実際には真偽の程が定かではなくペットトレードにおいても有力な情報とは言えないため、 明らかに外観が異なっていたとしても呼称を統一してしまうことはよくある話でした。 しかしながらここ数年で産地や亜種が明確な繁殖個体が輸入されるようになり、 流通の殆どを占めていた基亜種と他の亜種とを区別する必要が出てきたため、 このような流れになっているものと思われます。 黒色を基調とする甲羅が主な特徴である本種において、 かつて地色が黄色いアメイロヌマガメという亜種が存在していましたが現在では抹消され、 実はこの特徴は複数の亜種に跨ってごく稀に表れるものなのではないかとも囁かれ始めています。 そんなこともありこの頃はロカリティにとことん拘るのか、 あるいは外観の形質に従ってある程度のタイプ分けをしながら収集していくのか、 そのいずれかにトレンドがシフトして来ているようです。 今回やって来たのは俗にコインタートルと呼ばれる極小のハッチサイズから、 甲羅の歪みも無く大変順調に成長している安心の飼い込み個体。 私はこの姿を一目見ただけでピンと来てしまったのですが、 かつてその育ちぶりを傍で見守っていたとある一匹のヨロポンが、 何の変哲もない標準的な体色の幼体であったにもかかわらず、 大きくなるに連れて激しく色抜けが進み最終的に豹変してしまったことを思い出しました。 冷静に考えれば黒地に黄色いスポットが点在するカメがこのような色合いで始まる訳がなく、 もちろんドロガメなどに見られる飼育下での一時的な淡色化とも異なり、 時間をかければかけるほど果てしなく綺麗に仕上がっていくことが予想されます。 当然のことながらアメイロになる個体の絶対数は非常に限られており、 遺伝性も定かではないためコレクション性はかなり高いと思います。 ご存知の通り通年に渡る屋外飼育が可能なほど強健な種類ですから、 飼い方などについて特筆することはありません。 ふいに都合良く探し出せるような出物ではないため、早い者勝ちの一点ものです。 |
キボシヌマガメ (ブラック) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
甲羅から体まで全身がガンメタリックに輝くエロティックな佇まいに惚れ惚れするフルブラック! ただ黒いだけなのとは訳が違う名前と実像とのちぐはぐ感が堪らない大変珍しい黒化個体、 キボシヌマガメが入荷しました。 かつての愛好家らはこのカメのことを好んでヨーロッパヌマガメと呼び、 そこに至るまでには非常識なレベルで広大な分布域を誇ることや、 それに伴って亜種や地域変異などが膨大なバリエーションに及ぶことも知ってのことなのですが、 断片的な情報だけでは事実を正しく把握することが極めて困難であり、 便宜上それら全てを纏めてヨーロッパヌマガメとしていた経緯があります。 最近では他の稀少とされる亜種がいくらかお目見えしたこともあって、 いつまでもアバウトなネーミングでは様にならないという風潮から、 基亜種のことをきちんとキボシ呼ばわりしようという動きが強まり、 しかしながら最も棲息範囲が広い基亜種のことですから、 前述の名残もあって時折見慣れぬ装いを以って我々の前に姿を現すのです。 今回やって来たのは何を隠そうまさしく一枚目の写真をご覧の通り、 背中の何処を見渡してもほぼ全く模様が発現していないかなり黒味の強いスペシャルセレクト。 少し齧ったことのある方であればピンと来るかと存じますが、 本種はハッチサイズからフルサイズに至る過程で色柄が完成に向かっていくタイプのカメであり、 これを俗にベビーの頃が最も汚くアダルトになった頃が最も綺麗だと表現するのですが、 言い換えれば幼体の時期には最終的な仕上がりを完全に予測することが極めて難しいのです。 時に地色と模様とが反転したような、 全体的にかなり黄色っぽく見えるタイプが出現することも有名ですが、 あれも同様に生まれたばかりでは兄弟を横に並べてもまるで違いが感じられなかったところから、 成長するに従って少しずつ枝分かれしていった結果なのですから、 面白味のある個体を探し当てる楽しみが存分に詰まっているという訳。 腹甲や地肌に至るまでどう見ても黒味の強いところにより一層の説得力があり、 特別日光浴などを実践しているということもありませんから、 今年の夏は更に日焼けさせることで真っ黒なヨロポンを目指したいところです。 個人的にはアンバランスな四肢の逞しさがお気に入りポイント、 誰もが羨む格好良い一匹に仕立て上げましょう。 |
キボシヌマガメ (S) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
夏の陽射しを背中いっぱいに浴び黄色い放射柄が徐々にその姿を現し始めた国産美麗血統! 安心サイズになるまで屋内で育てられていたため模様の発現にはまだ伸びしろがありそうな将来有望株、 キボシヌマガメが入荷しました。 時に水棲ガメを育てていて物足りなく感じる要素として、 たっぷりの水が張られた空間を堂々と遊泳する姿や、 十分な紫外線を地上にもたらしてくれる眩い太陽光など、 部屋の中ではなかなか再現することの難しい野生本来の生き様に渇望の念が湧き起こることもあるでしょう。 ピカピカの水槽の中でピカピカに仕上がったカメを見るのも悪くはありませんが、 少々痛んでいて少々汚くなっていたとしてもそれが自然の成り行きだと思えば、 却ってそのワイルドな味わいにより強く心惹かれてしまうことがあるかもしれません。 日本の冬をそのまま越せる種類の選択肢は決して多くはなく、 かつて私の身近な人がそんなカメを徐に野池へ放ち、 数年後に迎えに行けば格好良い野生のカメが獲れるだろうと冗談を飛ばしていましたが、 そんな無謀とも思える願いを如何にして現実のものとするかは、 カメ側にそれだけの生命力があってこそだと思います。 ここに紹介するヨーロッパヌマガメはそんな欲望を本当に叶えてくれる逸材のひとりで、 個人的には何処となくニホンイシガメに通ずるところを感じて止みませんが、 欧州やその周辺の淡水域を完全に支配した分布を見ると、 改めてそのガッツ溢れる逞しい生き様に惚れ惚れとするのです。 今回やって来たのは時折輸入される即戦力の野生個体から得られたワイルドF1で、 入荷したその年にいきなり冬眠、いきなり交尾、 いきなり産卵と怒涛のスケジュールをこなしハッチしたベビーが、 ブリーダーの元で無事に大きくなり甲羅もカチカチになりました。 実は当店へ届けられた時には背中全体が真っ黒で、 その理由として殆ど日の光を体に受けたことがないという経緯を耳にしましたから、 改めて日光浴を繰り返していたらご覧の通り少しずつ黄色が浮き出てきたのです。 甲羅はまだまだ静かな雰囲気ですが顔面のスポットは早くも主張し始めており、 このまま育てていけばいつの間にか全体にハイイエローな個体へと仕上がることも期待できます。 流通量の割に意外と少ない貴重な国内CBをお見逃しなく。 |
ヨーロッパヌマガメ (M) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
EUのアマチュアブリーダーが殖やした個体。基亜種“本物の純潔” Emys orbicularis orbicularisです。種親はハンガリー産で、 現在は工業化が進みほとんど採れないらしく非常に貴重です。 現在、普通に輸入されているヨーロッパとは別系統です。 |
キボシヌマガメ (M) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
池の畔で炸裂する何発もの打ち上げ花火をもれなく背中に映したような目の眩む絶景!
昨年頃にまとまって輸入された小振りで絵柄のどぎついあの個体群です、
国内飼い込みのキボシヌマガメが入荷しました。
ヨーロッパポンドタートル、略してヨロポン。
ベビーの瞬間にだけ見られる楕円形の可愛らしいシルエットからその昔はコインタートルの名でも親しまれていましたが、
ここ数年の間に今まで謎だらけであった数多くの亜種の一部が明確なインフォメーションを以って輸入されるようになり、
従来の総称めいた商品名的な呼び方はあまり必要とされなくなっている気がします。
ペットトレードにおける流通の実績は随分と古くまで遡ることができ、
かつては産地問わず様々な個体が入り乱れて販売されていましたから、
もしもタイムスリップが可能ならば是非ともその現場を拝ませて頂き、
微妙な個体差や地域差について色々と言及してみたいものです。
文献資料にはいわゆる検索表と言って、
外観の特徴から種や亜種を特定する方法も掲載されてはいるのですが、
一方で本種の亜種分類は形質よりも産地に拠るところが大きいとされることもあり、
確かに同亜種内でも豊富なバリエーションを持つため見かけのみで判断するのは非常に困難。
しかしそれを悲観するのではなくむしろ肯定的に捉えることができれば、
ヌマガメ科の仲間で唯一旧大陸に繁栄したこのカメの奥深さを一層味わうことができるでしょう。
最も多く見かける基亜種は最大甲長もトップクラスになると言われていますが、
同時に最も広大な分布域を有することからそれら全てを一括りにしてしまうのは危険であり、
中には棲息地によってさほど大きくならなかったりやたらと綺麗に仕上がるなど、
更に細やかな違いがあると考えてみるのも夢があって良いと思います。
今回やって来たのは和名の通り微細なスポットがびっしりと集結するものではなく、
はたまた色柄が目立つのは体のみで甲羅は無地になるものでもなく、
甲羅の模様が連なって放射状のラインを描くド派手なタイプ。
地色が明色に逆転したものとは違いベースはあくまでもブラック、
そこに多量のイエローが細く流し込まれることで全体が発光し、
瞳にとても優しくないアーティスティックなデザインが出来上がるのです。
両目が何処に付いているのか分からなくなる顔面のまだら模様にも遠慮する素振りは更々なし、
毎日がパレードのようなゴージャスさに思わず舌を巻いてしまうほど。
性別は未だ微妙ですが表情もやや異なるためもしかしたらペアかもしれません。
あえて言わなければ気が付かないレベルですが個体Aに極小の多甲板あり。
実は二匹とも昨年の冬は極寒の地にて屋外越冬をこなしていますので、
早速表に出してその美貌を堪能しましょう。
個体A: 背甲・ 腹甲・ 尻尾 個体B: 背甲・ 腹甲・ 尻尾 |
キボシヌマガメ (ハイカラー・♂) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
顔面とその周辺にこってり染み出した蛍光色の炸裂ぶりが全く以って侮れないこれぞハイクオリティ! CBでは無くワイルドヤングから育てられたと言う出自もマニア心を擽る至極の逸品、 キボシヌマガメ・オスが入荷しました。 時代の移り変わりなのかそのスペックの高さが改めて再評価され始めた、 昨今では屋外飼育の友としての実力を遺憾無く発揮している昔ながらの水棲ガメ。 かつてヨーロッパポンドタートル、 コインタートルなどの愛称で親しまれていた頃は全てお構い無しに、 何もかもが一括りにされていたのも懐かしく感じられるほど、 今日ではある程度亜種の判明した状態で流通することが多くなりました。 名前の聞き慣れないマイナーな亜種は種親も限られているせいか比較的形質が安定する傾向にあり、 反対に野生個体と繁殖個体の両方が混在している基亜種については、 その広大な分布域を生かしてか同一の名称でも様々なタイプが散見されます。 採集ポイントや輸入ロットにより外観の特徴がおおよそ似通ってしまうため、 まとまった頭数の入荷があるとあちこちで同じような個体ばかりが出回るのも面白く、 その場合何匹もの雌雄を意図的にまとめて囲えばコロニーの形成には利点があるものの、 色々な姿かたちを楽しみたい方にとっては却って悩ましい問題とも成り得るでしょう。 言い換えれば地域性を伴う変異が如実に味わえるバリエーション豊富な種類だからこそ、 時季外れの何処かしらを彷徨っていたような個体を手にすることで、 少しばかりのタイムスリップを体験してみるのも一興だと思うのです。 今回やって来たのは和名に恥じない背甲の美しさも然ることながら、 何よりも顔、頭頂部、首元、そして前肢にかけてこれでもかと言わんばかりに発色した、 若干の緑味を帯びたブライトイエローにこそ注目したいこんな一匹。 ここにまとめた数々の写真を見て頂くのが一番早いかとは存じますが、 頭のてっぺんには目が回りそうなほどの緻密な模様が描かれ、 首周りを通り越して体の方にまで黄色味が侵食している辺りが最高に素敵で、 まだ若いからかもしれませんがちらとブチイシガメを連想させる鼻の尖り具合も、 この個体の男を上げる重要な隠し味ではなかろうかと思います。 野外での暮らしがメインだったこともありここまでの仕上がりはワイルド同様に上々、 あとは外で泳がすなり中でライトアップするなりお好きなようにして下さい。 |
キボシヌマガメ (♂) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
肥大した頭部、筋肉質な四肢、視線より放たれる赤い閃光など野性味の三文字が随所に宿る成熟個体! 最近の基亜種はギラギラ煩過ぎるとお悩みの方へ捧げたいシックな美で魅せるクラシカルタイプ、 キボシヌマガメ・オスが入荷しました。 この紛らわしいと散々言われたネーミングも近頃ではかなり浸透してきたのではないでしょうか、 昔からのマニアにとってはヨーロッパヌマガメ、ヨーロッパポンドの愛称が馴染み深い、 ヌマガメ科では唯一旧大陸に分布しているかつての定番種です。 そう呼ばれなくなったのも本種が亜種別に輸入される機会が増え、 これまで訳の分からなかった珍しい産地のものがチラホラ見かけられるようになったためで、 基亜種は基亜種できちんとキボシと呼び分ける習慣が根付いてきました。 決して派手とは言えない容姿と比較的安定して供給されていたこともあり、 以前はそれほど注目を浴びるようなカメでは無く買い時が難しかった感もありましたが、 ここ数年で屋外越冬の可能な温帯種が軒並み稀少になりつつあることを受け、 気軽に野外での通年飼育が楽しめるキャラクターとしての需要も高まっているようです。 今回やって来たのはワイルドらしい野蛮なプロポーションが前面に押し出された、 それでいてワイルドのくせに目立った欠損箇所の見当たらない上物の飼い込み個体。 キボシと言えば背面の放射模様が激しく描かれたいわゆる極美個体に一度は惹かれるものの、 やはりヨロポンに求められる本質を考えた時には色柄よりもシルエットで勝負したい、 そんな絶妙に細かな注文をばっちり叶えてくれる一言に格好良いこんな個体は如何でしょうか。 厚みのある甲羅は幼少より育てられた時に起こりがちな栄養過多では無く、 必要な部分だけ分厚くそして後縁部は流れるようなフレア状にまとめられた無駄の無い仕上がりで、 同じく人が育てると最後にはどうしても小さくなってしまいがちな頭は、 巨頭と呼んでも差し支えない程度にその存在を主張しています。 また飼育下では尾先の丸くなるケースが多々見受けられる中で、 オスにとって最大のアイデンティティである太い尻尾がすらりと伸びている辺りもまた高評価。 フルアダルトに見えますがまだまだ成長の余力を残していると思われ、 育て方次第では20センチ近くまで鍛え上げることも不可能ではありません。 如何にも逞しそうな豪腕に鋭い爪を食い込ませ抱き締められてみたい、 そんな風にして思わず惚れ込んでしまいそうな抜群の漢らしさです。 |
キボシヌマガメ (フルアダルト・♂) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
いくら最大亜種とはいえオスにしてこの体格はなかなか味わえない完成度の高さが光るフルサイズ! 甲羅に受けた古傷が却ってリアリティを漂わせる厳しい自然を生き抜いた一匹のカメの集大成、 キボシヌマガメ・オスが入荷しました。 爬虫類や観賞魚の世界において昔から根強く残る文化のひとつに、 ワイルド至上主義と呼ばれる考え方が存在しています。 そもそも私たちが彼らと向き合う上で何を大切にしているのかを考えれば、 実際には自ずとそのような方向へ引き寄せられてしまうのも無理はないのかもしれません。 つまり野生の一部を切り取って手元に置くことが最高の喜びなのであって、 無論それが叶わない場合にはそれに近しい状況をできる限り再現し、 神が創り出した尊き存在に対して畏敬の念を抱き続ける、 私たちの趣味を格好良く言い表せばこのような具合になるのだと思います。 ことカメの仲間については野生資源に頼り切りな状況が長く続いていた歴史もあり、 今後末永く同じようなスタンスで臨むことは極めて困難だと考えられていますが、 視点を変えれば果てしない寿命を感じさせてくれる生き物なのですから、 如何にして目の前の一匹を手厚く守っていくかが今後の鍵となるでしょう。 ひとりの人がひとつのカメと接していられる時間はほんの僅かに過ぎないのかもしれませんが、 何かの巡り合わせでせっかく目の前に現れてくれたことに改めて感謝し、 そこに含まれる旨味のようなものを少しでも多く享受することができれば決して失礼には当たらないと思うのです。 今回やって来たのは果たしていつ頃ここ日本へ輸入されたのかも分からない、 もちろん彼が現時点で何歳に相当するのかなど分かるはずもない、 しかしながらそんな些末なことはどうでも良いと思わせてくれる、 年季の入った風貌が底なしの魅力を辺り一面に充満させる完熟個体。 国内での飼い込み期間は長く人工飼料などにもきちんと順応しているため、 迫力ある見た目に反して扱い辛さなどは微塵もありません。 メタリックシルバーに輝く横顔の中に不敵な笑みを浮かべ、 その顔を真正面から覗き込むとまるで熊か何かのような鋭い睨みを利かせる、 そして洗練された甲羅のフォルムに至るまで全てに満足できる素晴らしい掘り出し物です。 |
キボシヌマガメ (サブアダルト・♀) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
ヨーロッパポンドタートルの基亜種キボシヌマガメが再入荷です。他の亜種は最大甲長17cm前後なのですが、基亜種は最大で23cm程にもな ります。和名の指す通り背甲から頭部、首筋や四肢に至るまで夜空の星々の様に美しいイエロースポットが密集しており、非常に綺麗です 。恐ろしい程に強健な種で、ドイツ市街の汚れた水でも生存しているのが見つかっており、高温・低温の耐性も強いです。小さい方の個体 はスポットが大粒で背甲に放射模様があり、大きい方の個体は細かいスポットが散りばめられています。 |
キボシヌマガメ (フルアダルト・♀) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
磨き上げられた庭石のようなしっとりみずみずしい輝きを放つ見事なワイルドフルアダルト! 甲羅の厚みから肥大した頭部にまで圧巻の貫禄を備える存在感抜群の一点もの、 キボシヌマガメ・メスが入荷しました。 ヌマガメ科の一種でありながら唯一旧大陸に分布する、 なるほど確かに同じ科の北米産他種とは一風変わったオーラを漂わせ、 巡り巡って何故か和の雰囲気すら醸し出すヨーロッパヌマガメ。 それこそ昔は野生個体から繁殖個体までチラホラ見かけられたため、 特段珍重されるようなカメでは無くむしろ注目度はあまり高くないイメージでしたが、 独特の持ち味が光り始めたのは本当にここ最近の出来事で、 悲しいかな我が国におけるニホンイシガメと同じような扱いなのでしょうか、 じわじわと個体数を減らす中でその良さが見直されつつあるようです。 常識の範囲内で収まる適度なサイズ感と、 恵まれた耐寒性を存分に生かし通年に渡る屋外飼育も楽しめ、 またそれに付随して温帯性であることを武器に自家繁殖まで積極的に狙えてしまう、 ここに僅かな特徴を列記しただけでもそのポテンシャルの高さが窺えます。 CBとワイルドのギャップが大きく感じられるのも面白く、 前者は明色部が顕著になり見た目に派手な印象へと仕上がり易く、 後者は整っているようでややアンバランスな体型が却って迫力感を演出し、 ややカメ離れした怪獣のような趣きを味わわせてくれる辺りが実に堪りません。 今回やって来たのはいくら最大になる基亜種とは言えこのご時世なかなかお目にかかれない、 今にもボロボロと健康な卵を産みそうな十分に成長したメスの飼い込み個体。 甲羅表面の艶、全体の厚み、後頭部の張り、筋骨隆々の四肢など、 一見シンプルに思えて見どころ満載の出来栄えはCBで再現することが極めて困難で、 本種の真価と言うものをまざまざと見せ付けられているようです。 オスのシャープで無駄の無いフォルムも素敵なのは確かですが、 メスはメスらしくぼっこりと盛り上がった甲羅はもはや箱型のシルエットを形成し、 丸顔の柔和な表情と鋭い爪のギャップも堪りません。 昨年の夏頃にまとまって輸入されたあの個体群なので、 コロニーの増強に追加投入するのもお勧め。 冬季に軽いクーリングも経験済みで、 人工飼料への餌付きも問題無くすんなり導入できる素晴らしい出物です。 |
キボシヌマガメ (Pr) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
和名キボシの名に恥じぬ満天の星空を背中いっぱいに掲げたお家で楽しむプラネタリウム! ワイルドに特有なのか見かける機会の少ない模様の殆どがライン状に繋がらないドットパターンタイプ、 キボシヌマガメ・ペアが入荷しました。 かつて一般的なネーミングとして浸透していたのはご存知ヨーロッパヌマガメですが、 それは本種に含まれる数多くの亜種があまり表立って支持されていなかったことが最大の要因であって、 水棲ガメ全種を見渡しても飛び抜けて細かな分類が成されている種類ですから、 学者とホビイストが抱く感覚の溝を埋めるのに長い年月を要したことがよく表れています。 結局、よく分からないまま全てをまとめてヨーロッパと呼んでいただけに過ぎず、 時代の移ろいと共にマニアックな亜種たちがきちんと固有名詞で呼ばれるようになったことを契機に、 基亜種もきちんとキボシヌマガメと呼ばなければという動きが広まり、 今日の状況に至ったのではないでしょうか。 それこそキボシと言えば、 誰もが知るところのアメリカ原産のキボシイシガメを指すキーワードとして認知されていたものが、 現在ではこちらにも積極的にその名が使われるようになったお陰で、 相乗効果のようなものなのか知名度もそれなりに高まり人気に拍車を掛けているようです。 今回やって来たのは久しぶりに見た微細なドットが連なるパターンを持つペアで、 何故かベビーから育てると放射状に模様が長く伸びてしまうことが多い中、 如何にもワイルドらしいこの繊細な見た目はファンの間で評判の高いデザインです。 間違っても一粒一粒数えていようものなら日が暮れてしまう、 夜の街に灯る無数のネオンを描き出したようなロマンチックな雰囲気は、 たとえ昼間の野外で目にしたとしても情緒溢れる光景として私たちの目に飛び込んでくることでしょう。 オスは尾切れこそありますがきちんと交尾を迫るガッツのある個体で、 顔付きや前肢の発達具合を見る限り即戦力と捉えるのに何ら心配の無い仕上がり具合。 メスはこう見えて既に産卵経験を持つ個体で、 実はヤングアダルトと見せかけて来シーズンにもブリードが狙えてしまうペアなのです。 昨今では野生個体の流通が減少の一途を辿る中、 いち早く安定的な国内CB化が望まれる種類として認識され始めていますが、 やはり通年屋外飼育が可能な巨大になり過ぎないミズガメの有用な選択肢として、 今後も末永く愛され続けるべき銘種のひとつだと思います。 |
キボシヌマガメ (アダルト・Pr) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
しっかり厚みの出た満足サイズ! ヨーロッパヌマガメの基亜種、キボシヌマガメ・ペアが入荷しました。 近頃はこういった昔ながらのミズガメというのは野生個体が輸入される機会がめっきり減ってしまい、 中にはもう全くと言って良いほど姿を消してしまった種類も少なくありません。 そんな中でヨーロッパポンドは最近またワイルドの、しかもフルアダルトに近いサイズが来るようになった為か、 有難いことに国内CBの誕生にまで至るほどです。 ブラックベースに細かいイエロースポットというのは日本で人気のキボシイシガメと似たようでまた違った趣きがあり、 まさに夜空にさんざめく星たちのようで美しくそしてロマンチックです。 オスはメスに比べやや小振りですが 背甲にはドットが連なって流れ星になった部分もありとても綺麗で、 メスは甲羅の柄こそ控えめですがオスにはない大きな頭部が迫力抜群。 甲に厚みもあり泳ぐと非常に見栄えがします。 そしてなにより嬉しいのはベビーの時は甲長と同じぐらいある長い尾が先までしっかり残っていることです。 メスのみ腹甲に欠けた部分ありますが傷にはなっていません。 オスはオスの顔、メスはメスの顔とそれぞれの特徴が良く出たペアです、 とにかく強健な種なのでしっかり飼い込んでゆくゆくは繁殖も狙ってみて下さい。 |
キボシヌマガメ (フルアダルト・Pr) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
このサイズにまでなると今やお宝クラスと呼ぶに相応しい尻尾の先までほぼ完品の超即戦力! 背中のイエローがラインにならずドット状に散りばめられるクラシカルな人気のタイプ、 キボシヌマガメ・ペアが入荷しました。 欧州人にとってのヨーロッパヌマガメとは、 私たちにとってのニホンイシガメのようなものではないかと思われ、 和名の付けられ方もほぼそっくりなのは決して偶然の出来事ではないでしょう。 あえて違いを挙げるとすれば島国であるこちらに対しより広大な地域と、 多様な環境へ住処を広げている点や、 旧大陸に分布する唯一のヌマガメ科である点もまた異なりますが、 人とカメとの関係性で言えば精神的な部分は何も変わらないに違いありません。 イシガメは精密な亜種分けこそなされていませんが、 やはり目に見えて違いのはっきりと分かる地域個体群は存在していますし、 その辺りの要素は地理的隔絶が生じたなど自然環境によって創り出された偶然の産物に過ぎません。 そして結局のところ一番声を大にして申し上げたいのは、 両者が共に先進国に暮らす不遇なカメであると言うことです。 昨今では流石に限度を超えてしまったのかイシガメの入手難が叫ばれ始め、 仮に繁殖が可能なフルサイズの出物があろうものなら、 すぐさま飛びつくように人が群がる光景も珍しくは無くなって来ましたが、 この話を同様に本種へ当てはめるとするのならば、 ここに集う四匹も容易く手に入るものでは無いことが想像できるはずです。 今回やって来たのは今すぐにでも繁殖が可能なぐらいしっかりと育った、 そして奇跡的にダメージの少ないと言うより殆ど見当たらない極上のアダルトペア。 数年前に突如として起きたヨロポンのプチブームにより数々の亜種が流通しましたが、 最終的に飼い易さや美しさなどで基亜種の素晴らしさが見直されることとなり、 再び需要の高まりを感じつつも実際には入手が難しくなっているのが現状です。 昔はそれこそ何てことないカメのひとつでしたが、 冷静に観察してみるとスタイリングの格好良さには目を見張るものがあり、 これが通年屋外飼育可能なのですから育ててみたくなるのも当然です。 同じ基亜種キボシヌマガメでも輸入時期により外観に違いがあるため、 ロカリティにうるさい方は是非とも同一ロットでコロニーを形成して下さい。 まだまだ暖かい季節が続くこのタイミングからケアを始め、 あわよくば今季から屋外越冬に入り来シーズンにはブリードを目指しましょう。 |
キボシヌマガメ (フルアダルト・Pr) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
この時代にまだ採れるのかと突っ込みたくなる何故かほぼ完品ばかりの極上フルアダルト軍団! 夜空の向こう遥か何光年も先にある星々の輝きに思いを馳せしっぽりと育てていきたい、 キボシヌマガメ・ペアが入荷しました。 この手の話は本来あまり大きな声では申し上げられないのですが、 我が国が誇るニホンイシガメでさえ個体数の減少が叫ばれ続けている中、 世界中のあらゆるカメたちが今存続の危機に晒されているかもしれなく、 特に自然界で逞しく成長した個体がまとまって輸入されている光景を目の当たりにすると、 最近は何だかしみじみと考えさせられることがあります。 何を偉そうなと言われてしまうかもしれません、 確かに日頃の行いとは矛盾しているところも多々あるのでしょうが、 彼らも並々ならぬ思いでわざわざ来日してくれた訳ですからそれなりの思いで応えたいですし、 きちんとした知識と環境を以って付き合っていくのは当たり前のこととして、 野生では気分とタイミングさえ合えば宜しくやっていたのでしょうから、 ブリーディングにも挑戦したいと願うのも決して贅沢な話ではありません。 もちろん繁殖への意識ばかりが先行してしまえば飼育自体が満足に続かない恐れもあり、 ある程度ぼんやりとした目標であっても良いのですが、 万が一そうなってしまった場合にもおかしなことにならぬよう、 例えば分布域が広く亜種や地域個体群がわんさかいるのかもしれない本種については、 不確かな情報の中でもせめてロカリティを合わせるなどして、 誕生した幼体に金銭的な意味では無い付加価値を与えられるよう努めることができれば、 仮に自己満足の世界から抜け出すことはできなくとも、 何か社会貢献に似た計り知れない満足感を得られるのではないかと思うのです。 今回やって来たのは同ロットのワイルドの群れから良さそうなものをピックアップした、 不思議と体全体が隅々までピカピカな動きひとつにもキレがある即戦力サイズ。 別段そこまでの要求をしたつもりは無かったのですが、 爪から尾の先までビシッと揃った物凄い四匹が集結し、 このご時世前述のイシガメですらここまでのグレードを求めるのが酷なほどですから、 まさか外国のカメでと言うサプライズに嬉しさを通り越し申し訳無さが募るほど。 入荷直後こそ流石に若干の疲労感が漂っていたものの、 その疲れもすっかり吹き飛んだか本来の躍動感が次第に戻って来た印象で、 気候もいよいよ夏本番と言った具合になりつつある今日この頃、 自然光の下でのびのびと泳がせてあげて下さい。 |
ヨーロッパヌマガメ (Pr) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
ほんと久々に見ました、種親サイズのヨーロッパポンドが珍しくペアでの入荷です。最近出回るのは 繁殖個体が多く、昔みたいにアダルトで出回る事は少なくなってしまいました。ドイツの都心部では 汚水の中でも発見される程の丈夫な体を持っており、さらに高温・低温にも強いです。国内で通年 屋外飼育をしている例も比較的あるので、外の池に放し飼いなんてのも面白いのではないでしょうか。 |
キボシヌマガメ (アダルトサイズ・Pr) Emys o. orbicularis |
|
|||||||||
ヨーロッパポンドタートルの基亜種、キボシヌマガメがアダルトサイズ ・ペアでの入荷です。他の亜種は最大甲長17cm前後なのですが、基亜種は 最大で23cm程にもなります。和名の指す通り背甲から頭部、首筋や四肢に至るまで夜空の星々の様に美しい極小のイエロースポットが密集 しており、非常に綺麗です。また、メスの虹彩の色は通常の黄色ですが、 オスはアダルトでは赤く染まりかなり格好良いです。非常に強健な種です ので、英名の通りに1年中屋外の池でたっぷり泳がせて飼育できれば最高でしょう。棲息地の関係から今後の流通も限られてくる事と思い ますので、この即戦力個体で是非国内CBを殖やして下さい。 |
ヨーロッパヌマガメ (フルアダルト・♀) Emys orbicularis ssp. |
|
|||||||||
何層にも重なる丁寧な色付けを甲羅に仕立てた骨董の美が香る秀逸な天然素材! もののあはれという概念を実像として具現化したようなしみじみとした情感に溢れる一匹です、 ヨーロッパヌマガメ・メスが入荷しました。 動物が外界の様子を感じ取るために発達した機能である五感、 その内の視覚とは即ち目で見たものを判断、処理するものですが、 ことに美しいという感情を呼び起こすためには極めて重要な感覚と言えるのではないでしょうか。 美学とは人それぞれによりまるで異なった考え方ですから、 そこから得られる答えも様々で時に対立するようなことがあっても別段不思議ではありません。 時代の移ろいによる変化についても寛容な見解が必要なのでしょうが、 反対に古代、近代、現代と全く変わることなく受け継がれてきた美学も確かに存在するのです。 学生の頃、興味関心の有無を問わずひたすらに教わり頭の中に詰め込んだ絵画作品の数々、 あれこそまさしく典型例であり半ば押し付けられたような心持ちがすることもありますが、 長年に渡り良いとされてきた説得力のようなものを覚えると共に、 世代を超えて継承される真の美的感覚に少しでも触れたような気持ちになれる瞬間ではないでしょうか。 日本における古くから伝えられてきた美学のひとつに挙げられるのは光と影、 この二つの要素は何時如何なる時も同じ場所に現れ、 光によって生み出される影をクローズアップするのはもちろんのこと、 あえて影を主役にすることでそこに内在する光をさり気なくも強調する、 一見回りくどいようで非常に効果的な手法が知られています。 地味と一言で切り捨ててしまうのではなく、影の裏に必ず潜んでいる光を見出すことで奥深い趣きを味わい、 侘びや寂びと言った日本古来の心情に浸ることができるのです。 今回やって来たのはその昔ワイルドとして輸入されたフルアダルトのメス。 誰がどうあがいても文句の付け所が見当たらない光沢に満ち溢れた甲羅と、 かなりの度合いで成熟し中に収まり切らないほどに鍛え上げられた四肢、 背甲と腹甲とは靭帯で接合され、 そして発達した嘴が目立つ落ち着いた表情など、 生きた化石のような風合いが普通にベビーを育てただけでは到底辿り付くことの叶わない境地を見せ付けています。 そしてこの個体について最も注目したいのが甲羅の色柄、 と言うよりはそのつくり自体を解説しなければなりません。 幸いにして写真でも何とかお伝えできているかと存じますが、 黒い網目模様が細かく描かれたクリア層を表面に、 その下には茶色地に黄色いスポットが点在するというまさかの二層構造によって成り立つこの出来栄えこそ、 和の作法を以って我々の視覚に訴えかける最上の美学なのです。 基亜種にしては小振りなサイズが亜種を迷わせる最大の要因ですが、 産地も由来も分からないためそこはミステリアスなままに残しておきます。 色彩から見る奥深さを本当の立体感により表現した前代未聞の離れ業には驚かされました、 よって本日は参りましたの一言で締めたいと思います。 |
モリイシガメ (EUCBベビー) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
大人気のモリイシが可愛らしいベビーサイズでの入荷です。 まさに日本人好みと言ったその渋い風貌から人気は高く、また年中屋外飼育も可能な事から本種は国内繁殖個体も出回る様になりましたが、 今回はヨーロッパの繁殖個体なので血統の事をお考えの方には特にオススメです。 このサイズではニホンイシガメの幼体の様なカラーリングですが、成長に連れて顎や四肢、尾にまで派手に色付いてきます。 イエロータイプ・オレンジタイプと呼ばれる2つのタイプがありますが、この個体はオレンジタイプの血統です。 動きは活発で餌もMazuriミズガメフードやコオロギ、タートルプディングと様々なものを好んで食べています。 カナダにまで分布を広げるカメですから低温にも非常に強いので、将来的には屋外飼育するとモリイシの魅力が存分に味わえる事でしょう。 |
モリイシガメ (EUCBベビー) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
今や引く手数多の超人気種と化してしまった極めて入手困難なモリイシが待望のベビーにて! 一見地味な容貌の陰に凄まじきスター性を秘めた将来の美個体候補がずらりと勢揃い、 モリイシガメが入荷しました。 水棲ガメの仲間が隆盛を極めたのも早十年以上前の話になってしまうでしょうか、 それは何もある種のバブリーな雰囲気のことを指してそう申し上げているのでは無く、 様々な種類が数多く市場に出回り状態の良し悪しはさて置きそれらを自由に選べたあの雰囲気、 当時を知る人々にとって現代の流通事情には肩身の狭くなるようなところがあって、 爬虫類飼育と言うひとつの文化の中でパッと花開くような感覚は随分と薄れてしまったように思います。 今日におけるカメ事情を一言で表すのならば二極化と言うフレーズが適切でしょうか、 人気が人気を呼びその需要が鰻登りに上昇していくタイプのカメがいれば、 その裏側では全く見向きもされず居場所を追われながら徐々に姿を消していくタイプのカメもいて、 もちろん法的な規制など如何様にもし難い不可抗力のようなものは無きにしも非ずですが、 どちらかと言えばその時々で話題性の有る無しが今後の運命さえをも決めてしまうような、 まるで自然界における弱肉強食にも近い現象がことペットに世界においてもまた見受けられます。 つまり前者のようなモデルに当てはまるカメの場合、 いくら繁殖が進んだとしても生産が全く追い付かない状況が続くことは容易に想像でき、 そこに実態がありながら手を伸ばしても届かないまるで虚像のような、 私たちをただただ誘惑するだけの存在を生み出すことになるのかもしれません。 今回やって来たのは供給が増える気配も無いまま年を追う毎にファンの数が急増の一途を辿る、 今を時めくホットなカメとして非常に評判の高いモリイシガメのヨーロッパブリードもの。 このチャンスを逃すものかと今夏には既にリザーブしていた幼体でしたが、 CITESの輸出許可を取得するのに想定外の時間がかかってしまい遂には暮れの暮れになってしまいました。 とは言えハッチリングより幾分育った安心の大きさと、 何よりも彼らの元気な顔を拝むことができただけでこちらとしては大満足。 背甲に点在するチップのような黒斑も成長過程の楽しみをひとつ増やしてくれる、 まずは何事も無く大きく育ててやりたい皆さんお待ちかねのベビーたちです。 |
モリイシガメ (EUCB・S) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
とうとう残り一匹になってしまったモリイシも極めて順調な成長ぶりを見せ、 四肢や喉裏のみならず甲羅にまで完熟オレンジが滲み出て来ました。 ブラックチップのバランスも申し分無い美麗な姿へと仕上がりつつありますが、据え置き価格にて! |
モリイシガメ (EUCBベビー) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
いつもお問い合わせの多いモリイシの嬉しい入荷です。今回も本種の絶大な人気の理由に納得の良質個体です。 EUCBが少し飼い込まれ大きく育った個体で、カラータイプはイエローです。オレンジと2色のタイプが知られていますが、 イエローの方がより大型化し迫力抜群のモリイシになります。 ベビーの頃からゴツく迫力のある顔つきはこのカメ独特。 既に人慣れもしているのか、 カメラを向けるとこちらに向かって寄ってきます。 成長が遅いと言われますが、温度を高めに餌をガンガン与えれば意外とスピーディに成長します。 このサイズは普通のミズガメと同様に泳がせた方が綺麗に育ちます。 |
モリイシガメ (S) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
ただのイシガメ風味な姿から脱却したいよいよ本領発揮に向かわんとする安心サイズ! 彫刻刀一本で削り上げられていく太古より受け継がれし味わいを成長と共にお楽しみ下さい、 モリイシガメが入荷しました。 Great Lakes、日本語では五大湖と呼ばれるアメリカ合衆国とカナダの国境に位置するその大きな湖は、 各々の水系が接続することで世界最大級の面積を誇り、 その起こりは氷河期にこの地域を覆っていた氷が融けて生まれたものであると言われています。 緯度の高さからこの地域が冷涼な気候であることは想像に容易いですが、 かつ内陸であるために冬の厳しさは並大抵のものではないらしく、 それは広い五大湖の大部分を一面凍らせてしまうほどなのだとか。 モリイシガメはその五大湖周辺からワシントンD.C.、ニューヨーク、 更にはカナダの一部に至るまで北へ北へと分布域を広げており、 CITEST類に掲載されているミューレンバーグと共にひとつの属を形成しています。 旧アメリカイシガメの中で最も有名なのは何を隠そうキボシイシガメに違いありませんが、 本種もまた通年屋外飼育が可能なことに目を付けられ昔から高い人気を誇り、 原産国では殆どの州で保護されていてCITESの関係からも輸出許可が下りることは皆無に等しく、 入手の難しさが余計に需要増への拍車を掛けているのでしょう。 小型美種として名高いキボシとは対照的にモリイシの場合はがたいの良さが最大の長所であり、 黒々とした頑丈そうな頭部が大きく目立つシルエットと、 四肢のつくりは荒々しくまたそこに映える橙色も相当に鮮やかで、 属名や種小名の由来となった木彫り調の甲羅はその立体的な造形が古めかしくも奥ゆかしい雰囲気を漂わせ、 地味なようでそれを丸っきり覆すような数々の魅力が全身の随所に散りばめられているのです。 今回やって来たのは普通のイシガメと言われてしまうベビーサイズではなく、 頭や腕の色から甲羅の模様まですっかり大人への階段を昇り始めた思春期真っ盛りの一匹。 土中からそのまま這い出てきたようなあの体色では将来の姿を思い描くことすらままならないのですが、 そこはアメリカのヌマガメらしく大きくなるに連れて次第に完成度が高まっていき、 最後の最後で飼い主の情熱もピークに達することでしょう。 しかし成長の遅いこのカメがきちんとしたカラーリングになるまで待ち切れないとなれば、 この個体のように大人の姿をそのまま小さくしたような状態から始めるのも悪くありません。 もちろん生まれたばかりの体力の乏しさを恐れる必要もなく、 ここから自慢のオレンジが更に色濃くなっていく様を見届けてあげることができれば、 自慢の逸品を育て上げたと胸を張って言えるはずです。 少ないながらも比較的まとまった数で流通するケースが多く、 シーズンオフの出物は貴重ですからお探しの方はお早めに。 |
モリイシガメ (オレンジタイプ・M) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
もはや通好みとは呼べないまでに普及してきました。 このサイズにして激しい発色を見せています、 北米の人気種モリイシガメの入荷です。アメリカのミズガメ特有の派手さと、 アジアのカメにも通ずる渋さの両方を併せ持つとてもエキゾチックな趣溢れるモリイシ。 毎年コンスタントにブリード個体が出回るもののすぐにいなくなってしまう、そんなカメです。 よく見かけるのはニホンイシガメに似ていると言われる5、6cmのベビーサイズですが、 今回は既にアダルトサイズでのカラーリングを示した様な美個体。 漆黒の頭部と熟れ過ぎた柿色のコントラストが非常に美しく、 また贅沢にも放射模様があらわれはじめています。 飼いやすさも折り紙付きで、手の平に収まらなくなるまではしっかり加温した環境でぬくぬく育て、 大きくなったら外に出してしまえば年中屋外飼育もできます。見かけ以上によく泳ぎますので、 甲羅が完全に硬くなるまでは過乾燥にならない様に注意すれば順調な成長が見込めると思います。 人工飼料を爆食する素晴らしい個体、まだまだ全国発送もできますのでこの機会に如何でしょうか。 |
モリイシガメ (オレンジタイプ・♂) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
悪人一歩手前のいかめしい表情になりつつある性別確定セミアダルト! 近頃ますます入手が困難になってきた不朽の人気種、 オレンジタイプのモリイシガメ・オスが入荷しました。 本種の他にキボシ、マルモラータ、ミューレンバーグを加えれば北米のイシガメ四天王が出来上がりますが、 かつては同属であった4種も今ではそれぞれが新たなスタートを切り、 モリイシはかの稀少種ミューレンと共にGlyptemysという新属へ分類されています。 このカメの良さを言葉で表すのは非常に難しいのですが、 色や柄のことはひとまず置いておくとして、一番最初に語るべきは形についてでしょうか。 まずは全体的なバランス、 甲羅は日本などアジア系のカメにも似た私たちにとってはベーシックなスタイルですが、 よく見ると甲板が分厚くゴツゴツと盛り上がっておりただそれだけで迫力があります。 頭や四肢の雰囲気も同じく見慣れた感じに認識してしまいそうになりながら、 どこかゴツくどこか逞しく、 さすがアメリカの厳しい環境で育ってきたというだけあって一味違います。 つまりここでまとめるなら、カメと聞いて想像されるシルエットと一見大きな違いは無いように思えても、 全てのパーツが上手くデフォルメされ魅力的に仕上がっているがために、 その少し異なる具合がほど良いエキゾチックさを生み出しているのでしょう。 ではここに色がのるとどうなるのか、あとはアメリカンスタイルに任せるだけです。 元々は茶色ベースだった背甲には黄色く染まった部分が表れ始め、 頭部全体はお約束通り漆黒に、 そして両足や体の奥には待ちに待った濃縮オレンジがベッタリと発色するなど、 とても我々の地元に暮らすカメたちでは真似できないパワーを感じてしまいます。 今回やって来たのは国内繁殖されたベビーがきちんと飼い込まれたもので、 まもなく成熟を迎えるであろうこのサイズになり甲羅表面はウッド調のモリイシらしい出来栄え。 オスらしく前肢の太さも際立ち、 顔付きも何となくギラついてくる頃合いです。 ここ2、3年でそれまで見かけたベビーサイズですら流通が激減してしまい、 随分ご無沙汰だったので実に嬉しいタイミングで姿を見せてくれました。 尾先が少し切れていますが既に過去の傷、短過ぎて不自然ということもなく、 他のミズガメでは気になる交尾に関しても強姦タイプの本種にとっては無問題。 とにかく好感度や支持率の上位ランクを常に争っているような存在なので、この機会をお見逃しなく。 |
モリイシガメ (♂) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
背中に黄色い花火が上がったかと思えば全身大火事という実に忙しない極上美個体! あと数センチ伸びるまでに体中の色彩が濃く仕上がっていくのが待ち遠しいです、 モリイシガメ・オスが入荷しました。 マニア同士の会話の中でしばしば登場する良いカメという言い回し、 この良い何々とは人それぞれの価値基準によって捉え方がまるで異なるのは容易に想像できますが、 おおよその場合あまり注目されていないものに対して本当は良いカメなのにといった、 そんな愛のこもったメッセージが潜んでいるような気がします。 色や柄ぐらいであれば写真などを用いることである程度伝えることができますが、 そこに雰囲気や佇まいのような感性に訴えかける魅力を付け加えるとすれば、 やはり現物を直接見せることでしか大衆の理解を得るのは困難であると考えられます。 そうなるとあからさまに美しさや格好良さが分かる種類を除けば、 人気を左右する要素にはそれに携わる人々の評判が無くてはなりません。 このモリイシガメも例に漏れず、 一匹のカメとして完成に至る最後の最後まで実力が測り辛いこのようなタイプの種類は、 その多くが前述の良いカメ止まりで停滞してしまいがちなのですが、 そこにブランド力のような付加価値が備わることでより正当な評価を受け易くなり、 所有者の満足度も同じく向上するという相乗効果が生まれます。 つまりニホンイシガメにそっくりと言われる幼少の頃から早くも愛好家の目に留まり、 成長すればするほど体内に眠っていた味がじわじわと滲み出てくる、 この勝ちパターンさえできてしまえばあとは鰻上りですから、 例えばそれをとことん綺麗に育ててみようだとか繁殖を狙ってみようという良い流れができ、 たった一種類のカメの存在感がますます膨れ上がっていくのです。 今回やって来たのはベビーよりワンオーナーで育てられた第二次性徴真っ盛りの一匹。 オスとして象徴的な頭部の黒さと目付きの悪さが日に日に増していく最も刺激的な瞬間を迎えており、 各甲板の放射模様は地色に埋もれることなく鮮明で、 茶色との紛らわしさがないすっきりとした明るいイエローがとても印象的です。 また個体を選定する上で強く重視される体色についても、 澄んだオレンジが全体像をカラフルに見せているのは勿論のこと、 地肌の黒色面積が小さくなることでその度合いをより高めていることが伺えます。 モリイシのクオリティに対する要求は年々シビアになっており、 この個体はその細かな条件を確実に満たした上でトータルバランスもより良くまとめられていますから、 観賞用にも種親用にも高度なレベルで勝負できると思います。 巷では意外に数が少ないとされる貴重なオス、競争率の激しいこの時期ですからお問い合わせはお早めに。 |
モリイシガメ (ハイカラー・♂) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
喉から手が出るほど欲しかった単なる大型個体に留まらない南国系極上フルオレンジ! 完全態に極限まで近付いたこの瞬間に初めて分かる品質の高さに圧巻です、 モリイシガメ・オスが入荷しました。 良いカメは一日にして成らず、このような言葉を耳にするのは初めてであるかと思いますが、 その代わり皆さんの感覚の中にはこれと全く同義の考え方が既に備わっているのではないでしょうか。 どの爬虫類とも異なるユニークな生物であるカメ、 甲羅という固有のパーツを有していることは言わずもがな、 その個性の秘密はやはり発育がゆったりとしていて長寿である所に隠されていると考えられます。 自然が創り出した造形美や色彩美を今まで何度見せられたのでしょう、 飼育下で一から再現することはまず不可能であると心が折れそうになりながらも、 愛好家らは常にその答えを野生へと求め己のカメを鍛え続けてきました。 幼体の時期など長い一生の中ではごく僅かにしか過ぎませんから、 成長していく過程ないしは成体になった時が最も輝かしいのではないかと思われますが、 仮に本人はそのつもりだとしても我々受け手が色や形に見劣りする部分を感じてしまえば、 途端に育て甲斐が薄れてしまうことも否めません。 そういった点で優秀なのはアメリカのヌマガメたち、 アメハコを筆頭にキボシやブランディングなど人気種として数えられるこれらは大変お地味な成りで誕生しますが、 大きくなればなるほど真価を発揮しなりたかった自分へと逞しく成長していきます。 これぞまさしく大亀晩成、長い時を経て仕上がっていく本当の美しさを目の当たりにすれば、 カメを育てることへの喜びを最大限に味わうことができるはずです。 今回やって来たのは国内のマニアによって飼育されていた天涯孤独のハイグレードなオス。 当然の如く爪飛びや尾切れなどの欠損らしい欠損はほぼ全く見当たらず、 じわじわと幅広くなってきた頭部や甲羅に男らしいがたいの良さが滲み始めています。 しかしそのようなことは最低条件であると言われてしまっても仕方がありません、 昔から高い評価を得ている種類なだけに求められるクオリティも日に日にシビアになり、 こちらとしても半端なものをご紹介する訳にはいかないという重圧を感じていますが、 この個体の見事な発色ぶりを見て驚かない人がいるでしょうか。 体に色味が差すというレベルは優に超え、 むしろオレンジの地色に対して黒が申し訳なさそうに配置されている、 灼熱の太陽光に隙間なく埋め尽くされた肌の鮮やかさは夢にまで見た真のオレンジタイプと称すべき絶品です。 同サイズの参考個体と比較すれば、 特上のオレンジモリイシであることは即座に納得して頂けるでしょう。 元々厚みがある上により体格の良いオスですから、 何とか20センチクラスまで持っていくことができればとてつもない迫力を発揮してくれると思います。 こんな出物が次に掘り出されるのは一体何年先の話でしょうか、 今こそ憧れの偶像をその手で掴み取って下さい。 |
モリイシガメ (ハイオレンジ・♀) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
直視するのを憚るほど眩し過ぎる体色が辺りを照らす高品質極まりないサンシャインオレンジ! 数少ない稀少なメスが確定するなど贅沢な要素をいくつも盛り込んだ引く手あまたの一匹、 モリイシガメ・メスが入荷しました。 北米に棲息するミズガメと言えばスライダーやドロニオイ、 ハコガメなど名の知れた一大勢力が数多く犇めいていますが、 その隙間に埋もれるようにしてアメリカイシガメ属と言う、 これまた存在感に満ちたグループが存在します。 かつては一属にまとめられていた彼らも今やそれぞれの道を歩み、 そのため分類上は新属に分けられていますが、 ホビーの世界ではかつて仲良しだったあの頃のままにしておいてあげたくなるのが人情です。 最も名の知れたキボシイシガメについてはもはや説明するまでも無く、 その他にもいぶし銀の味わいが光るブチイシガメや、 本日の主役であるモリイシガメのことは決して忘れてはなりません。 本種は生まれたばかりの時期こそ殆どニホンイシガメの変わりない外観であるものの、 広大なアメリカに暮らすだけあって成熟するとかなりどっしりとした体格になると共に、 頭部は大きく四肢も腕っぷしの良さそうな筋肉質に、 更にはご褒美に体中が黄色や橙色に染まると言う大変素晴らしい特徴を持っています。 もちろん物凄く派手な印象はありませんが昔から珍重される傾向にあり、 通年屋外飼育が可能なことも日本のカメマニアの心を擽る、 そして全身から滲み出る言葉では言い表し難いプレミアム感は世代を超えて語り継がれる銘種の証です。 今回やって来たのは拳大に成長しいよいよ性別も定まったお年頃の、 全国的にやたらと需要の高い貴重な飼い込み放出個体。 元が頑丈なだけありベビーから育てられたこの手の出物は時折見かけられるのですが、 当店でもメスの取り扱いは実に久しぶりで、 何故だか大きくなるとオスになってしまうケースが圧倒的に多く、 初めての幼体を育て上げたは良いもののどうしてもペアを揃えられないのが悩みの種。 オスの複数飼育は困難を極めるため再びベビーを導入する訳にもいかず、 そういった現実的なリスクを考えると単品のメスの有難味がよく分かります。 この個体はご覧の通り体中にベタ塗りされたオレンジの発色が凄まじく、 背甲は部分的に脱皮を控えているものの明るい地色に放射模様が描かれ、 バッチリ綺麗に仕上げたくなるのはもちろんのことこのメスの子供も見てみたい、 どんな目的にも役に立って仕方が無い逸材です。 |
モリイシガメ (ハイカラー・♀) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
見慣れたオレンジの域を飛び越えて全身が真っ赤に燃え上がった灼熱のフルフレイム! 即戦力間近のメス単品と言うだけでもお腹一杯なのに超絶のクオリティで襲い来る驚異の極美個体、 モリイシガメ・メスが入荷しました。 英名はずばりWood turtle、和名と併せるとここ日本にも普通に暮らしていそうな平凡なイメージで、 確かに幼い頃はまるでニホンイシガメそっくりですからその外観に騙されることもあるでしょう。 しかし絶対に忘れてはならないのが、 最高に美しくなるのはあくまでも育ち切ってからなのだということ。 それはアメハコやブランディングにしても同様で、 成長に連れて色味が仕上がっていくことこそ北米に棲むこの手の種類に共通した醍醐味と言えます。 ごく近しい仲間であるキボシイシガメも同じく成熟した時にその真価を発揮しますが、 例外的に生まれたばかりの頃から背中に模様があるため初めから見栄えがしますし、 その姿を見ただけでつい将来への期待を膨らませてしまうものです。 そんな中モリイシの場合は成長後どのように変貌するのかは全く想像ができませんし、 かと言って完全に出来上がった個体を間近で体感する機会にも恵まれませんから、 ただただ高額な印象しか残らず見向きもしないまま遠ざけられてしまうこともしばしば。 それでも通年屋外で飼育できる数少ない有望株であることのメリットや、 20センチクラスの巨体が魅せる類稀な迫力を目の当たりにしてしまうと、 やはり否応無しに憧れの念を抱いてしまうのが愛好家にとっては自然な行為なのかもしれません。 今回やって来たのは一目見て両目をひん剥いてしまった、 未だ嘗て味わうことの無かった恐るべき発色を平然と着飾った一匹のメス。 それが甲羅だけに着目していたのならば、 これ以上に放射模様が明瞭な個体と巡り会うこともありますから、 さほど強烈なインパクトを受けずに済んだのでしょう。 ただしひとたび肌の色へと目をやった途端、体中に電撃が走りました。 せいぜい濃厚なオレンジと表現されるのが精一杯だった体色は、 まるで血の滲んだような朱色に近い色調へと高められ、 その透明感と鮮やかさが脳裏に焼き付いて離れません。 更にこれが間もなく産卵しそうな妙齢のメスと聞いただけで二度驚き、 余裕があれば何匹でも囲ってしまいたいモリイシのメスですから、 その価値は筆舌に尽くし難いものがあると思います。 現在コロニーを所有している方にお勧めなのはもちろんのこと、 これから気合いを入れて導入しようという方にも、 フルアダルトのオスよりも雌雄が確定したばかりのサイズでさえメスの方が入手困難であることをお伝えしておきます。 正直、こればかりは当店の種親候補として奥にしまっておきたいぐらいですが、 我こそはという方へお譲りし是非とも結果を見てみたいと強く思わせる絶品です。 |
モリイシガメ (Pr) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
撮影の為に一緒にしたら、即行でオスが乗っちゃいました。いいサイズのモリイシがペアで入荷です。 オスもメスも背甲のホウシャ模様が非常に美しいです。背甲や四肢は美しい色なのに頭部は フルブラックという、渋い一面もあります。今回はお客様飼い込みで状態が良いです。 最近この位のいいサイズは貴重ですね。国内での繁殖例もありますので、是非CBを採って下さい。 |
モリイシガメ (Pr & ♀) Glyptemys insculpta |
|
|||||||||
お客様委託個体のアダルトサイズのモリイシガメの入荷です。繁殖を見据えて長期に渡って大切に飼い込まれた
個体達でしたが、今回スペースの関係でコロニーごとの放出です。全個体とも背甲の放射模様が際立つ美個体で、
真っ黒の頭部と首筋の濃いオレンジとの対比も素晴らしいです。悪名高いモリイシのオスですが、
3匹のメス全てに見境無く交尾を仕掛けており非常に期待が持てます。モリイシの様なオスがパワフルなカメは、
良いオス1匹に数匹のメスで組むと繁殖も成功しやすい様です。ペア(写真3,4枚目、メスA)は甲長16cm同士、
大きなメス(写真1,2枚目、メスB,C)は単品価格でお願いします。セット割もあります。これだけ成長したサイズが
まとまって委託で出される事はまずありません。何度も繰り返しますが全てほぼ完品の良個体です。
これを機会にモリイシ、殖やしちゃって下さい。
オス 尻尾 メスA 背甲 腹甲 尻尾 メスB 背甲 腹甲 尻尾 メスC 背甲 腹甲 尻尾 |
バーバーチズガメ (S) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
甲羅がカチっとしてきた飼い込み安心サイズ! ハッチ直後でもなくアダルトでもない一番美味しい時期です、バーバーチズガメが入荷しました。 マスク系チズガメと呼ばれる、大きな頭部に大柄の模様を持つ仲間の中で、 一際存在感を放つ異色のチズガメ。 鼻の短いお茶目な顔付きや、 頭頂部に目立つチャームポイントのY字模様などは可愛げに溢れていて、 頭と体のアンバランスさも実にデフォルメチックです。 しかしこのカメのことをそういった単純な外観の魅力だけで捉えることができたならどれだけ幸せでしょうか。 ご存知の通りチズガメ属全種がCITESVに入った今、 まともに見かけるのは辛うじてグレーマップのグループと、 以前から比較的繁殖が進んでいたケイグル、テキサスやクロコブ系ぐらいかもしれません。 アラバマ、ギボンズが時折姿を見せるのはまさに国内ブリーダーによる功績の賜物であり、 それはバーバーにも同じことが言えるでしょう。 しかし間際での入荷ラッシュ時ですら、本種の姿はあまり見かけなかったような気がします。 限られた種親から生まれたベビーを育てるしか選択肢の無いこの状況で、 今回のような飼い込み個体はまさに有難いの一言。 性別は未だ不明ですが、 小さな頃から長い尾を主張してくるオスチズガメを思えば未だその片影も見当たらず、 頭部の幅もなんだかそれらしい怪しげな雰囲気を醸しています。 昔からプチレア状態の長く続いているバーバー、 いつか毎年安定してベビーを拝める日を迎えることができたら嬉しいです。 |
バーバーチズガメ (CB/Sサイズ) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
CITES入りしてから姿を見る事が少なくなった巨頭化する「蚤の夫婦」のマスクマン、バーバーチズガメの入荷です。このサイズで も結構頭が大きくなっており、椎甲板のトゲも鋭く、また肋甲板のリング(U型)模様も鮮やかで見応え十分です。CBの飼い込み個体で、 所々脱皮前の白くなった部分が有りますが、非常に元気で甲羅を完全に乾かせる陸場と紫外線を充分照射すればピカピカになるでしょう。 餌はMazuriミズガメフード・咲ひかり・シュリンプF・コオロギ等を良く食べていますが、自然化では巻貝を主食のようにしているそうです のでタニシや淡水貝等を与えると順調に巨頭化すると思われます。 |
バーバーチズガメ (EUCB・S) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
巨頭のマスク系代表としてチズガメ人気を牽引したかつての功労者が飼い込み個体として再び! 今となってはその名を語られることも少なくなりましたが魅力的な風貌は健在、 バーバーチズガメが入荷しました。 その時分派手に流行していたかどうか定かではありませんが、 私が始めたばかりの頃チズガメは漢のカメだと教わったことは今でも忘れられません。 正直当時ははっきりと意味が分からなかった思い出のフレーズも、 時が流れようやく身に染みて感じられるようになり、 そうかと思えば次第に数を減らし市場から姿を消しつつあるその儚さに胸が痛みます。 実はつい最近までほぼ全種とさえ言える勢いで国内繁殖が行われていたこの仲間も、 年々存在感が薄れているのか話題に上ることも少なくなり、 現在では旧来のマニアからの厚い支持により何とか守られているような状態です。 属内でも複数のグループに分類することができ、 構成種もそれなりに多いことからコレクション性も高く、 北米原産で現実的にブリードが狙えると言った素晴らしい逸材だったため、 個人的にもいち早く全種を覚えてやろうと必死に取り組んでいた時期がありました。 その中でもバーバーはやや敷居が高く購入には至りませんでしたが、 その他のチズガメを一生懸命集めていつかはマスク系と心を弾ませていたのを覚えています。 今回やって来たのはヨーロッパ由来のベビーより育てられた、 甲羅はしっかりと硬くチズガメ特有のか弱さも吹き飛んだ安心サイズの一匹。 トレードマークである頭頂部のY字模様はくっきりと描かれ、 同グループのギボンズやアラバマとは異なる鼻の短い寸詰まりの表情に愛嬌が溢れる、 典型的なバーバーの特徴を随所に示しています。 性別は不明としましたが現状で判断するとすればメスでしょうか。 チズガメは雌雄で形質に大きな差が出る種類なので、ふっくらと重量感のある甲羅に、 一度見たら忘れられないあの化け物のような巨頭がセットで付いてくるのかと思うと楽しみで仕方ありません。 この手のカメにありがちな甲板の部分的な白化も殆ど無く、 大変に状態良く仕上げられつつある素晴らしい出物、 残念なことにコンスタントな再入荷は見込めませんのでお好きな方は是非この機会をお見逃し無く。 |
バーバーチズガメ (♂) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
元から威勢の良い巨頭マスク系の中でも一際存在感を放つバーバーも今や稀少種の仲間入り! ほんの一瞬気を抜いただけでいよいよ姿を見かけなくなってきた現状が何とも恐ろしい、 バーバーチズガメ・オスが入荷しました。 昔ながらの呼び名に倣えばマップタートルの愛称でも親しまれるチズガメは、 北米産水棲ガメの一派を担う大所帯のひとつで、 同地域では良くも悪くも一番有名であろうスライダーの仲間とは親戚のような位置関係にある、 敷居は低くとも奥の深い数々のマニアを育ててきた云わば大人のカメ。 かく言う私も諸先輩方より、チズガメを分かるようになればそれは大人になった証だと、 冷静に考えてみると全く意味の分からないご助言を頂きながら勉強に勤しんでいたのですが、 なるほど確かに形態の違いから分類の仕組みを学ぶには優れた教材であり、 またそれぞれが異なる価格帯であるのもホビー的な発想を養うには都合が良く、 初学者から玄人までもれなく楽しめるところは本当に素晴らしいと思います。 以前は国内の有数ブリーダーの手により系統維持に努められていたものの、 やはりこれにも波がありどうしても市場での売れ行きに左右されてしまうのか、 一時的にでも飽和状態が続くとブリーディングの手が緩められてしまう感も否めず、 最近では残念ながら一頃に比べると国内繁殖の勢いも盛んとは言い難くなってきました。 CITES入り後に新規流入が絶望的となった現在では、 当時からの生き残りも大分消費が進んでしまったようですし、 細々とでも殖やされている幼体を大切に育て上げることが先決となっているようです。 今回やって来たのはますます貴重な資源としての危機感が強まっている、 ピンでも十分に映え混泳水槽でもメインを張れるキャラクターが嬉しいバーバーの飼い込み個体。 マスク系イコール大型種とのイメージが強いかもしれませんが、 本種のオスは正味10センチそこそことクロコブ系などとさほど変わらず、 スマートな大きさで類稀な躍動感を堪能できる逸材のひとつと言えます。 同グループのアラバマやギボンズに比べて鼻の短いひょうきんな顔立ちが面白く、 まだ普通に出回っていた十数年前より一目置かれる存在でした。 この個体は少ししゃくれてしまっていますがそれもご愛嬌、 チズガメの繁殖を目指す方にとってオスは数多く囲っておいても損はありません。 |
バーバーチズガメ (CB・♀) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
チズガメ全種がCITESに入った今、国内CBを1匹でも多くとるための貴重な戦力です! ベビーから飼い込まれようやくこのサイズになりました、 お客様委託のバーバーチズガメ・メスの入荷です。 チズガメは北米のヌマガメ科の一角を担う重要な存在で、 ビギナー向けとして広く知られるグレーマップの仲間からマニア御用達のキマダラ、 ワモンと幅広い層から支持を集めるミズガメ。 一見スライダーの仲間にも似ているため身近な存在に感じますが、 蓋を開けてみると属内には10を超える種類が分類されていて、 一歩踏み入った玄人をも唸らせる懐の深さを持っています。 そして同じチズガメでも中にいくつか派閥があり、それは外観や形質によるもので一度凝り出すときりがありません。 バーバーが含まれる巨頭マスク系のグループはセミ高級種が多く集い、 シャープなイメージを打ち壊す堂々とした風貌には飾り気があり人目を惹く力があります。 しばしばピエロ顔と表現される独特の面持ちは鼻の短さから生じるものでしょうか、 それにより頭幅が広く感じられ頭がより大きく見えるかもしれません。 CITESV類に掲げられることが決まった後、駆け込みで大型野生個体がある程度まとまって輸入されたこともありましたが、 今回やってきたのは2004年生まれの放出個体。 つまり、一体いくつなのか年齢も一切分からないワイルドではなく、 繁殖に適正な時期をきちんと把握できるCBのメスということです。 あとは単純に計算すれば分かることですが04CBということは現在7年目、 決して老成の婆さんではなくこの手のミズガメとしては良い頃合いに熟れてきた若妻で、 これから新しくオスと組むのはもちろん現在進行中の繁殖計画に参入させるのも良いと思います。 気になる冬季の管理についてはここ2年ほど屋外越冬を経験しており、 この先どんな飼育環境にも馴染んでくれることでしょう。 夫に先立たれた訳ではありませんがこんなうら若きメスを放っておくのは実に勿体ないことです、 ブリーディングを目指す方に特にお勧めの一匹です。 |
バーバーチズガメ (フルアダルト・♀) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
顔面のマスクはもちろん背中のリング模様までグリグリに力強く描かれたジャイアントバーバー! 久方振りのご対面にもかかわらず種としての魅力を限界突破したような絶品の登場に心震える、 バーバーチズガメ・メスが入荷しました。 今になって冷静に考えてみると、 チズガメなどというマニアック極まりないカメが流行したことなど一度たりともなかったのかもしれません。 それでもかつて水棲ガメが市場を席巻していたあの時代には、 各分野それぞれを担当する愛好家が全国各地に点在していましたし、 コレクターと呼ばれる人種は国外から舞い込んで来た貴重な資源を保持すべく奮闘し、 またブリーダーと呼ばれる人種は目の前にいる種類を如何にして殖やすかということに心血を注いでいました。 寿命の大変に長いことで知られるカメなる生き物は手元でキープさせられる期間が長く、 今でこそ飼育者たるもの繁殖こそ責務であるかのように考えられることも多くなりましたが、 かつてはただ生きているだけ、 生かしておけるだけでもそこに価値を見出せる環境が確かにありました。 このチズガメもまた決して多くはなかったはずの熱心なファンによって支えられ、 大切に飼われたり時に殖やされたりしていたため、 海外からの供給に頼り過ぎることなく時折姿を消す程度で済んでいたのですが、 最近では根本的な需要が着実に目減りしつつある中で厳しい局面へと追い込まれ、 長きに渡り止まることのなかったサイクルがじりじりと失速するのを感じざるを得ない状況に陥っているのです。 今回やって来たのはとあるブリーダーの下でいつか種親用にと水面下で維持されていた、 これまた巨大なサイズとコントラスト豊かな色合いで我々を驚かせる大変にお見事なフルアダルトのメス。 ご存知の通りCITES入りしてからというもの野生個体が輸出される機会はほぼ皆無であり、 こんなお宝のような一匹と巡り合えただけで本当に幸せな気分に浸ることができます。 数年前までは時代を遡るタイムスリップタートルたちが再び目前に現れることもありましたが、 近頃ではそんな胸が熱くなるような掘り出し物もすっかり見なくなってしまい寂しい限りです。 巨頭マスク系などと称されるこのグループの存在は知識として身に付けていたとしても、 現代の人々はこの迫力ある風貌を目の当たりにし一体何を感じるのでしょうか。 |
バーバーチズガメ
Graptemys barbouri |
|
|||||||||
バーバーでこんなでかいの見たのは初めてです。見て下さいこの頭。巨頭化が顕著に現れています。 そして驚愕の甲長21cm!! チズガメのメスは、大きくなるに連れて貝類を捕食する様になるので、 この様な大きな頭になります。当然産卵確認済みです。人工飼料にも餌付いてます。 サイテスに入った事で今後の入荷は見込めませんし、しかもこのサイズです。買って損無し。 |
バーバーチズガメ (Pr) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
今やレア種の一員となってしまいましたバーバーチズガメです。今回は以前入荷したものを店頭にて 飼い込みました。配合飼料が大好物な優秀個体達です。頭のY字型の模様でバーバーと同定できます。 今後海外からの輸入は激減するので、是非ともこのペアで国内CBを採って下さい。 |
バーバーチズガメ (アダルト・トリオ) Graptemys barbouri |
|
|||||||||
この大きさを見て下さい。しかもワイルドじゃありません。可愛らしいCBベビーを根気良く飼い込み育て上げられた、 お客様委託のバーバーチズガメ・トリオの入荷です。 さすがに繁殖個体だけあって大きな傷や欠損も無くツルツルピカピカ、 それでいてサイズの面をクリアしていますから飛びついちゃっても損はありません。 メスは凄まじい甲羅の厚みです。 しかもいい感じに巨頭化しています。寒冷地以外では年中屋外飼育もできますし国内繁殖例も意外と多くありますから、 今後フルアダルトの入荷が見込めないチズガメはこの機会にコレクションしておくといいと思います。 明らかに即戦力なのでお店ではクーリングしています、準備万端です。 |
ケイグルチズガメ (国内CBベビー) Graptemys caglei |
|
|||||||||
もう国内でもこんなのが増えています、サイテス入りしましたケイグルチズガメです。 やはり特徴として上げるべきは、その密に巻かれた背甲の渦巻き模様です。特に今回の個体は 甲の質感も滑らかで白っぽく、模様も非常に密で、日本の伝統工芸の漆器を感じさせます。 よく泳ぐ種ですので、陸場を設けてガンガン泳がせると成長も早いです。 |
ケイグルチズガメ (S) Graptemys caglei |
|
|||||||||
各甲板の緻密なトルネードも然ることながら体中のラインが妙に太く感じる見事なハイコントラスト! かつて見慣れていた種がこうして再び姿を現すとホッとするのは私だけでしょうか、 ケイグルチズガメが入荷しました。 チズガメの中のチズガメ、そう聞いて真っ先に思い浮かぶのは恐らくミシシッピやニセチズなど、 かなりの高い確率でグレーマップ系になってしまうでしょう。 それは単に流通量が格段に多く目にする機会が豊富なだけに過ぎず、 この場を借りて申し上げたいのは何を以ってチズガメと名付けられているのかということです。 英名はそのままMap turtle、 背甲に表れる細やかな模様がまるで地図の等高線のように見えることから付けられたその名前も、 属内を見渡してみると実際には多種多様な形態に分化しており、 やたらと綺麗に仕上がったキマダラやワモン、 マスクを被ったような巨頭が印象的なバーバーやギボンズなどは、 どう考えても力の入れ所が他の部分に逸れてしまっているのが丸分かりで、 よく見れば地図っぽさを感じさせる網目状の細い線が甲羅に走ってはいるものの、 駆け巡るとまではいかない所がどうにもリアリティに欠けており、 挙句の果てには成長に連れて褪せてしまう始末。 そこで強く推薦したいのがこのケイグル、見渡す限りほぼ二色刷りという割り切ったカラーリングに、 己が地図に成り切るための完成度のみをひたすらに高めた実直さが評価に値する、 これぞまさしく冒頭で述べたチズガメの中のチズガメだと言えるのです。 今回やって来たのは最も多く見かけるか弱いベビーサイズではなく、 幾分育てられ既に甲羅の大部分が安心の硬さを手に入れた飼い込み個体。 一見して目に飛び込んでくるのはボディの柄、 明色部の一本一本が平均よりも太めになることで派手なイメージが一層強まり、 心なしか全身の蛍光グリーンが余計に輝いているようです。 デザインとしてごくシンプルであるからこそクオリティの底上げが絶大な効果を発揮し、 ただのケイグルに留まらない美個体へと見違える可能性を秘めているように思います。 最大でも20センチ以内に収まる小振りな体格も魅力的で、本国アメリカからの直輸入なき今、 国内の繁殖個体を中心に食い繋いでいるという危うき稀少種。 性別は不明としましたが、頭の大きさや尾の雰囲気から仄かにメスの香りを漂わせる一匹、 紫外線を惜しみなく照射した水量の多いタンクで目一杯泳がせれば、 その優雅な振る舞いにきっと見惚れてしまうはずです。 |
ケイグルチズガメ (アダルト・♂) Graptemys caglei |
|
|||||||||
野生個体の輸入がほぼストップした時代に嬉しいワイルド飼い込み個体です。 お客様委託のケイグルチズガメ・オスの入荷です。 チズガメという名前は元々、甲羅の柄が地図の等高線の様だ、という所から来ていますが、 その点から見るとケイグルは一番チズガメらしいチズガメと言えるのではないでしょうか。 各甲板にはオリーブグリーンの地にくっきりと模様が入り、 また顔には甲羅の模様とは打って変わって、 覆面レスラーの様な太いラインがびっしり入ります。 小型で美しく、耐寒性もあり飼育もそこまで難しくないですし、 近頃では数種の国内繁殖がコンスタントに行われているマニアも初心者も楽しめる魅力的なカメです。 メスをお持ちの方は勿論、既にペアがお揃いの方でも血を入れ替える為に導入するのもアリです。 |
ケイグルチズガメ (アダルト・♀) Graptemys caglei |
|
|||||||||
以前CITES入り後に当店が正規輸入したトリオをご紹介致しましたが、ペアで商談決まりましたので、ケイグル
アダルト・メスのみの再upです。
ヨーロッパ、そして当店での長期飼い込みですので状態はお墨付きです。この種も国内CBが採れ出しています。安心な種親として今回の
個体は是非オススメです。このサイズでも幼体時の背甲のオレンジの輪紋や線、頭部のブラック地にオレンジかかったイエローのVライン
が左右対称的に入りとても綺麗で優雅です。若干甲羅の脱皮前で、部分的に
白くなっており解り辛いですが(笑)。甲羅の高さも厚くならない種類ですが、
甲高は5cm有り将来沢山卵を産んでくれそうです。
昆虫(コオロギ・ジャイミル)・タニシを見つけると眼に入った黄色い虹彩を丸くして他の物には目もくれなくなる面も有りますが、
普通にMazuriミズガメフード・咲ひかりや冷凍手ながエビ、カンシャ等も食べています。
愛らしく、手頃なサイズなチズガメを是非国内で殖やして下さい。 値は張りますが正規輸入個体ということでご理解ください。 |
キマダラチズガメ (国内CBベビー) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
年々供給量が減少傾向にある中で熱心なブリーダーには素直に感謝したい待望のジャパンCB! 毎年コンスタントに市場流通しているものとは別ラインの新たに採れ始めた血統より、 キマダラチズガメが入荷しました。 チズガメ最高峰の座を二種で争う様子はまるで竜虎が相まみえる光景を思わせますが、 その一方を担う属内屈指の美種として知られるキマダラチズガメは、 稀少な存在としての高い品位を保ちながら長きに渡り我々の目を楽しませてくれています。 自然界において現存する個体数はもう一方のワモンチズガメに次いでごく僅かであるとされ、 当然のことながら本属がCITESへ掲載される遥か昔より州法などで厳しく保護されており、 しかしながらその並外れた美貌に魅せられた愛好家らの手によって当時より繁殖が試みられ、 今日では有難いことに野生とは切り離された状態で少しずつでも継続的な供給が実現しています。 本種が高い人気を誇るもうひとつの理由はやはりそのサイズ感にあり、 多くが中型種で構成されるチズガメの仲間にあって例外的に小振りなボディは、 ブリーディングを視野に入れる方にとって有難いことこの上なく、 その絶妙なすばしっこさが余計に観賞価値を高める大切な要素となり、 軽快に水中を泳ぎ回る様などもまたいとをかし、 この持って生まれた素質が小型美麗種としての確固たる地位を築き上げたと言っても過言ではありません。 今回やって来たのはハッチしたてより適度な成長線が伸びた状態の、 指で摘まんだ時にも危うさはほぼ感じられない安心サイズのベビーたち。 初見の印象ですが現時点で少なくとも色合いのクオリティには何の不満も無く、 これぞキマダラと言って差し支えない美意識の高さが十分に表れていて、 ただただ美しく育ち上がるのを待つばかりと言う大変に満足な出来栄えです。 多甲板の無い個体Aは横風に吹かれたようにキールが寝ており、 これは卵の中にいた頃の影響で成長に連れて立ち上がって来るものと思われますが、 見た目に変化が出るまではお値打ちのサービス価格にて販売します。 もう片方の個体Bはご覧の通り枚数の多い多甲板ですが、 全体のシルエットに歪みは無く綺麗な形のまま大きくなりそうなことと、 体中のカラーリングが明るくそして背甲の模様が贅沢に描かれていたり、 顔面や四肢が特別色鮮やかに仕上がりそうだったりと嬉しいオプション付き。 残念ながら年に何度もチャンスが巡って来るカメではありませんのでこの機会に是非。 |
キマダラチズガメ (国内CBベビー) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
麗しくお上品な見た目とは裏腹に人工飼料をガツガツと平らげるはしたなさが嬉しい安心サイズ! 専売特許のオレンジブロッチが大きく色濃く飾り付けられた国内ブリードの美血統より入手した、 キマダラチズガメが入荷しました。 誰が呼んだか至宝のチズガメ、 なるほど確かにそのジュエリーな輝きを見れば誰もが頷いてしまう抜群の美しさは、 属内のみならず全ての水棲ガメを見渡してもトップクラスの実力を誇ることで知られています。 原産地では大変に厳しい保護がなされているというのも何十年も前からのお話ですが、 熱心なヨーロッパの愛好家らにより殖やされた子孫たちが細々と輸入されていて、 この数年ではなんと我が国においても念願のブリーディングに成功するなど、 非常に素晴らしい功績が少しずつでも話題に上るようになってきました。 チズガメ属全種がCITES入りしてからというものなかなか国境を越えることが難しくなり、 こうして継続的な生産が続けられればまだ望みは叶うのかもしれないと、 ファンの夢と希望を繋ぐために業界全体で全力のバックアップを続けていきたい、 そんな風に考えさせられるのも長きに渡り愛され続けてきたこのカメの成せる業なのかもしれません。 相方のワモンチズガメは昨今ますます目にする機会が減少し続けている中で、 こちらキマダラはまだ現存する種親の頭数が絶望的ではない分、 何とか助かっているようにも思われますが、 それとてどうなるのか分かりませんので目の前にいる時こそが最大のチャンスだと考えたいものです。 今回やって来たのはハッチサイズよりもいくらか成長して入店したベビーを、 バックヤードにて更に五ミリほど伸ばしてみた待ちに待ったキマダラの国内CB。 事前情報ではてっきり冷凍アカムシか乾燥エビをメインにしなければと覚悟していたものの、 初めて水に入れた直後からあっさりフードに餌付きそのまま爆食を続け、 正直殆ど充電期間を置かないまま速やかにご案内できる運びとなりました。 小型種でありまた煌びやかな容姿の先入観から華奢なイメージが拭い切れませんが、 一度スイッチが入ってしまえば誰にも止めることができないほどの勢いで成長するため、 一年後には性別が判断できる大きさに仕上がっていても何らおかしくはないでしょう。 いくら繁殖されているからとは言えまとまった数が入手できるものではありませんから、 手を伸ばせば届くところにいる間に夢を現実のものとして下さい。 |
キマダラチズガメ (国内CBベビー) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
僅か二か月ですこぶる順調な成長ぶりを見せ、全身のイエローが濃厚に変化しているのがよく分かります。 甲羅の硬さがしっかりとしてきただけでなく、背甲の黄斑も着実にその勢力を拡大し続けており、 幼体特有のハラハラ感もなければ確かなクオリティの高さが改めて実感できる良好な出来栄えです。 |
キマダラチズガメ
Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
極美!! 芸術品の優美な雰囲気を持つ、チズガメ界最高峰のキマダラが入荷しました。やはり何度見ても 見飽きる事のない、その作り物の様な背甲の模様には圧倒されます。キマダラ模様もさる事ながら、 体中に走るシャープなラインによって、アピール度はさらに上がっています。素早く水中をターンする所 など、いかにもチズガメらしいです。しかも確定メス。これは見逃せません。甲板1枚多いです。 |
キマダラチズガメ (♂) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
ブロッチの色ひとつ取っても質の高さを伺わせる昔ながらのヨーロッパCB! 決して飼育が簡単とは言えないチズガメ類ですがきちんと育て上げられたアダルトサイズです、 お客様委託のキマダラチズガメ・オスが入荷しました。 言わずとしれたワモンと並ぶチズガメ界の二大巨頭。 チズガメは同じ属内でもいくつかのグループに分けることができ、 本種はクロコブチズガメなどと共に小型のコブ系として認識されることが多いですが、 シルエットは似ていても着色した途端に圧倒的な存在感と格の違いを思い知らされる辺りはさすがです。 いきなり高級種に挑戦する訳にもいかず最初はクロコブから始めてみても、 段々と派手な柄付きの方が羨ましくなるのは仕方のないことかもしれません。 そしてキマダラの人気を支えているのは何も高額なカメだからというだけではなく、 もちろん容貌の素晴らしさというのは大きく影響しているのでしょうが、 本国アメリカでは分布が極限られた上に厳重に保護されているため本当の意味で稀少だからという所にあると思います。 いつも数が少ないメスばかりが注目されますがこれは繁殖を狙う場合の話、 成長後の姿を見るとベビーの頃の尖った雰囲気は薄れ幅と厚みが出てしまいます。 もしコレクションとして楽しむのであれば、細く薄い体型とキールの尖った甲羅、 小さな頭部に太く長い尻尾が創り出すシャープな外形を持つイメージ通りなオスの方が単純に格好良いでしょう。 この仲間には珍しくない多甲板がこの個体にも見られますが、 今の完成されたサイズまでノントラブルで順調に成長していて、 更には黄色が濃くなり過ぎてオレンジ色にまで発展してしまった斑模様が大変美しいために、 安易にB品とは括れません。この色彩には似つかわしくない大特価は委託のため今回限り、お早めに。 |
キマダラチズガメ (Sサイズ・♀) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
飼い込み安心サイズのキマダラチズガメの入荷です。飼育者を魅了し、時を忘れさせるオレンジの斑紋もさる事ながら、 暗緑灰色の頭部や身体に入る白いラインも言うまでもなくため息が出ます。大きな水かきで水中を優雅に泳いだり、急速 ターンを決める所も見ていて飽きません。いつも来るのはハッチ後何ヶ月のベビーで、今回のようにはっきりメスとわかる サイズで入荷するのは極めて稀です。この大きさですので餌も選り好みなくMazuriミズガメフード・咲ひかりやシュリンプ Fを良く食べています。やはりチズガメ、コオロギ等の虫には目がありません。椎甲板が少々乱れていますが確定メスと いうことでご容赦を。 |
キマダラチズガメ (国内CB・♀) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
これを黄斑と呼ばずして何と呼ぶのか、超絶のクオリティに加えて貴重なメス! 隙間と言う隙間にイエローが入り込もうとする貪欲さには脱帽です、 キマダラチズガメ・メスが入荷しました。 チズガメ界の二大王座としてその名を轟かすワモンとキマダラ、 かつてはいずれも実物を拝むことすらままならない畏れ多き存在でしたが、 国内でも指折りのスーパーマニアが繁殖に成功し始めて以来、 ぼちぼちと数が増え始め次第に見かける機会も多くなってきました。 時に我々はペットトレードというごく狭い環境だけで物事を捉えてしまいがちですが、 当然ながら野生での個体数が回復している訳はなく、 日本では一般家庭でこれらのカメが飼育されていると知れたら現地で何を思われるか分からないものの、 趣味で楽しまれる生き物がこれまた趣味によって誕生しているというのは本当に素晴らしいことだと思います。 昔は毎年のように色々なチズガメが輸入されてきてはその違いを味わったり、 なかなか手に入らない稀少種に対して思いを馳せたものですが、 2006年にCITESV類へ掲載されて以来水を打ったようにパタリと流通がストップしてしまい、 ただでさえ通好みだったにもかかわらず追い打ちをかけるように陰へ陰へと追いやられ現在に至ります。 本当は地味も派手も全てひっくるめて属内における種の分化や多様性を愛でるべきグループだったはずが、 そんな乙な楽しみ方を世間へ公示する前に自ら引っ込んでしまったと言えるでしょう。 このキマダラが持つ美しさもただ単一で評価するのではなく、 近縁他種と比較して初めてその有難味が噛み締められるべきですし、 更に言えばワモンとの絶妙な趣きの違いを横に並べて感じ取るぐらいの心意気が必要なのではないでしょうか。 真のチズガメマニアとは一度全種揃えてみるものなのだそうですが、 それほど人を惹き付ける奥の深さが備わった仲間なのかもしれません。 今回やって来たのは国内ブリードの安心サイズ、 メス確定という時点で万歳したくなる大変喜ばしい出物なのですが、 この個体についてはただそれだけに留まりません。 いつの間にセレクティブブリードに挑戦されたのかと問い質したくなるほど、 甲羅にはメインのブロッチ以外にも遠慮なしにイエローが咲き乱れ、 これぞまさしくまだら模様になっているではありませんか。 今現在雌雄を揃えて飼育されている方もこの高い品質へ敏感に反応して下さい、 そしてただメスであれば良いという思考を早々に改めて頂ければ嬉しいです。 絶対数の少なさから個体差まで拘り抜くことの困難なメス、押さえるべき良品がここにあります。 |
キマダラチズガメ (国内CBベビー) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
小柄で華やかな上によく泳ぎ優れた耐寒性を誇る何処にも欠点の見当たらない完全無欠のスーパースター! 早くも甲羅が硬くなるほどにしっかりと育ちかなりの確率でペアなのではと感じている安心サイズが二匹、 キマダラチズガメが入荷しました。 チズガメとは英語に戻せばそのままマップタートル、 私たちが普段過ごしているペットの世界においては古くから大変歴史のあるミズガメの一団で、 それこそミドリガメと呼ばれたアカミミガメが飼育動物として猛威を振るっていた懐かしのあの時代より、 その人気にあやかるかのようにして数々の種類が流通していました。 というのも単に同郷の出身であるだけでなく分類的にもかなり近しい仲間ですから、 概ね似たような扱い方で難なく育てられたところもマッチしていたのでしょう。 その上よく見るとビギナーからマニアまで幅広く楽しめるラインナップが揃っており、 それこそ近所のデパートで並んでいるものから現物などまずお目にかかれない高級品まで、 生き物としての面白さやホビーとしての奥深さを体現していたのでした。 私が本種のことを知った十数年前には今日よりもずっと縁遠い高嶺の花であり、 その理由は尋ねるまでもなく装いの美しさを見るなり幼いながらに気付かされたものでしたし、 現地では様々な要因によって棲息数が激減し1980年代から国を挙げての厳重な保護が成されていると知り、 その金銭では計ることのできない価値を改めて思い知らされたのも今では良い思い出です。 最近ではチズガメ全般において本国による取り扱いがますます厳重になった印象が強く、 あれやこれやと呑気に選ぶこともままならなくなってしまったグループですが、 中でも代表的な存在であるこんなに綺麗な種が国内で繁殖され、 海を跨がずとも穏やかに愛でることができるのは本当に幸せで有難い話だと思うのです。 今回やって来たのはチズガメ界の最高峰、ないしは二大巨頭として名高いキマダラより、 ベビーと呼ぶには失礼なほどふっくらしっかりと育てられた個体たち。 生まれたばかりではニホンイシガメの幼体よりも更に小さな本種は、 見た目は繊細そうでも決してひ弱なカメではないことはこれまでの経験によりよく知られていますが、 だからと言ってハッチサイズと比べればその安心感はまるで異なりますし、 成長後の色柄にある程度の目測が立てられることも大きなポイントとなるでしょう。 この血統は象徴的な斑模様がより大きくより黄色く描かれることで評判が良く、 頭部全体を覆いつくさんばかりのイエローラインも太く明瞭で鮮やかです。 実はこの二匹、甲羅全体の形状や頭部の幅の違いからオスとメスなのではと思われ、 どうぞ話半分にでもご参考頂ければ幸いです。 |
キマダラチズガメ (EUCB・即戦力Pr) Graptemys flavimaculata |
|
|||||||||
滅多に見ることのできない若い即戦力の種親の放出が実現しました! まだまだこれからが収穫時のEUCB、 キマダラチズガメ・ペアの入荷です。 実物が到着して改めてこの有難さを噛み締めました。 ベビーをいくら育ててもオスにしかならないと言っていた頃が懐かしいです。 海外からやって来たチズガメなのでもちろんCITESが絡んでくるのですが、 書類にはどちらも2005年に生まれた個体だとはっきり記載されていました。 オーダーして程なく輸出の許可が降りたためどうしてそんなにスムーズだったのかと伺うと、 継続して繁殖に成功しているブリーダーの次期種親候補だったと聞いて納得しました。 自分用に6年かけてスピーディに育てたのでしょう、仕上がり方に繁殖主義者らしい所が垣間見えるのも潔く、 今回1ペアだけですがなんとか無理を言って放出させました。 ベビーがチラホラ出回るようになった現在の日本にマッチするのは同じようなピカピカのベビーではなく、 今すぐにでも国内ブリーダーたちに肩を並べることができる今シーズンからいきなり繁殖が可能なアダルトだと思います。 オス単品ならその気になれば何匹か候補が出てくるかもしれませんが、 加えてメスもとなると性別確定のヤングサイズですら見つかるかどうかも怪しく、 大きく育っているとか産卵し始めているなんて都合の良いものは持っている人がいても絶対に手放したりはしません。 ところがこのペアは産卵経験はもちろんのこと、既に昨シーズンより実績を上げているということで、 あとはこちらが引き継ぐだけというこの上なくいいとこ取りをさせてくれる最高の出物です。 オスは相変わらず小振りで色のりも良く突起が目立ちますが、 メスは小型コブ系チズガメとは到底信じ難い爆発的なボリュームを誇り、 色味こそ褪せてしまってはいるもののとにかくこの個体には元気な卵を1つでも多く産んでもらうことを期待しましょう。 ご希望の方にはCITESのコピーもお付けいたしますので、繁殖に成功したその後についても安心です。 |
ヒラチズガメ (S) Graptemys geographica |
|
|||||||||
その瞳より放たれる赤い閃光が属内で最もユニークな種類であることを物語る念願のレアチズガメ! あまりにも入手困難であるが故に語られる機会すらも失われつつある知る人ぞ知る銘種のひとつ、 ヒラチズガメが入荷しました。 種小名geographica、英名Common map turtle、 いずれの意味を考慮しても本種がチズガメの中のチズガメであることを示しているのは言うに及びませんが、 和名のヒラという単語を目にすると日本人の性なのでしょうか、 どうしても平凡な印象を抱いてしまう感は否めないと思います。 もちろん普通のチズガメと呼ばれることには何の疾しさを覚える必要もありませんし、 タネを明かせば背甲中央のキールがさほど目立たない平たい形状をしていることが本当の由来なのですが、 何処か言葉遊び的な趣きの感じられる、私にとっては大変思い入れの強いチズガメです。 冗談はさておいてこのヒラチズガメはチズガメ属の中で最も早く分化したとされる、 言い換えれば最も原始的な特徴を残している生物学的に見ても非常に貴重な種類で、 ホビーの世界には登場するのが早過ぎたのかまともに流通していた頃には見向きもされなかったのが、 最近では一層の稀少性を増したお陰なのかそれともようやく時代が追い付いたのか、 ヒラチズ求むの声を頂くことも多くなりました。 今回やって来たのはひよひよのベビーよりも幾分育った、 育て方によっては柔らかくなりやすい甲羅もカッチリ硬くなりつつある安心サイズ。 メスは20センチを超えるそこそこの大型種であるため、 小さな卵を一度に十個以上も産み数で勝負するタイプですから、 手に入れた個体があまりにもハッチサイズに程近いと育て上げるのが大変だと聞きますが、 このベビーは既に体全体を指で押しても結構な剛性があり不安に思う要素は何もありません。 大きな特徴として真っ赤な目が挙げられますが、 実は微妙に個体差があるようでさほど赤くならないタイプも存在しているため、 このようにはっきりと発色している個体に巡り会えたことを嬉しく思います。 そして個人的にはこの緑とも黄色とも言い難い体中を彩る蛍光色がお気に入りです。 数年前と比べても格段に見かける機会が減ってしまった独自の香りを醸すこのヒラチズガメを是非大切に育ててあげて下さい。 |
ヒラチズガメ (♂) Graptemys geographica |
|
|||||||||
コモンマップタートルと名乗りながら隠れたレア種です。チズガメ界の異端児、 長期飼い込み委託個体のヒラチズガメ・オスの入荷です。 色々な種類が存在しているチズガメの中でも早くに分化したカメで、 和名の通り明らかに他種より平たい甲羅を備えています。 またこれらの仲間で唯一虹彩が真紅に染まる特徴を持っており、 非常に格好良い容姿です。 また目の後ろには一対の丸い斑があります。 メスは30cm近くにも成長しますがオスは12cm前後にしかなりません。Mazuriミズガメフードや咲ひかりをよく食べ、 乾燥エビや昆虫なども勿論大好きです。 他のチズガメから少し距離を置いている様な独特の風貌から、この種を偏愛する方も少なくない様です。 |
ヒラチズガメ (Mサイズ・♀) Graptemys geographica |
|
|||||||||
カナダからアメリカ北東部/中部にまで広く分布し、Common map turtleの英名が付いていますが、国内入荷は非常に稀で珍しい経緯を持つ、 ヒラチズガメ/Mサイズメスの入荷です。サビーン等の様に小顔の種やマスク系の巨頭化する仲間と異なり、チズガメ属の中でも このグループのみの形状を持っています。頭部や身体はダークグレーで、 クリーム色のラインが入り、後頭部のみにデルタ形の一対の斑が有ります。 虹彩は黄色ですが、横に走る線が濃い桃色ですので、眼が赤く見えます。 チズガメの中では雌雄の大きさが同じものや『蚤の夫婦』のものがあり、本種は後者のタイプで、メスは甲長30cm近くにもなる大型種ですが、 オスは11cm程度です。Mazuriミズガメフード・咲ひかりや、カンシャ・葉野菜をすこぶる好み、しかし昆虫(コオロギ・ワーム)を与える と紅い眼を光らせ、大きな四肢で素早く追いかけ捕食しています。オスの数が少ない様ですが、貴重なオスをお持ちの方、入荷しづらい 希少種をペアで揃えるチャンスです。 |
ヒラチズガメ (Mサイズ・♀) Graptemys geographica |
|
|||||||||
コモンマップタートルと名乗りながら隠れたレア種です。チズガメ界の異端児、 長期飼い込みのヒラチズガメ・メスの入荷です。 色々な種類が存在しているチズガメの中でも早くに分化したカメで、 和名の通り明らかに他種より平たい甲羅を備えています。 またこれらの仲間で唯一虹彩が真紅に染まる特徴を持っており、 非常に格好良い容姿です。 また目の後ろには一対の丸い斑があります。 サイズは他のチズガメと同様に性差があり特にメスは30cm近くにも成長し意外と迫力もありますが、やはり背甲は平たいままです。 お客様飼い込み個体の為、Mazuriミズガメフードや咲ひかりをよく食べ、乾燥エビや昆虫なども勿論大好きです。 雰囲気からしても他のチズガメとは一線を画す存在感で、またその希少性からお探しの方も多いのではないでしょうか。 |
ギボンズチズガメ (国内CBベビー) Graptemys gibbonsi |
|
|||||||||
ピカピカのベビーです。マスク系チズガメの1種、ギボンズチズガメの国内繁殖個体の入荷です。ブリーダー様の努力の成果により、 サイテス入りして入荷が激減している貴重なチズガメが安定供給される様になりつつあり、これはとても素晴らしい事です。 巨頭化するタイプのチズガメの中では最も高いキールを持ち、 その山の峰には体全体のオレンジを引き締める様に明瞭な黒色の一本線が目立ち、 非常に美しいです。やはり遊泳性が高くこのサイズでも水流をつけた水槽内をビュンビュン泳ぎ、休憩の際には乾いた陸場で首を持ち上げ、 気持ち良さそうにしています。Mazuriミズガメフードや咲ひかりなどに餌付いており飼育もしやすいです。 元々貴重な種類ですが今後の入荷も見込めない為、こういった形で姿が見れるのは非常に喜ばしいです。 |
ギボンズチズガメ (♀) Graptemys gibbonsi |
|
|||||||||
またもやギボンズが入荷!いったいどうしちゃったんでしょう?このギボンズのラッシュ。 こんなサイズ見たこと無いです。一生懸命育ててもなかなかこの色やこんなキールになりません。 ワイルドだからか少し欠けなどありますが非常に状態もいいです。 |
ギボンズチズガメ (Pr) Graptemys gibbonsi |
|
|||||||||
またもやギボンズが入荷!いったいどうしちゃったんでしょう?このギボンズのラッシュ。 こんなサイズ見たこと無いです。一生懸命育ててもなかなかこの色やこんなキールになりません。 ワイルドだからか少し欠けなどありますが非常に状態もいいです。 |
ギボンズチズガメ (フルアダルト・Pr) Graptemys gibbonsi |
|
|||||||||
チズガメ界のボスキャラ的な位置付けであるマスク系の中でも特に稀少なキツネ顔のギボンズ! 今や幻と言っても過言ではない完全なワイルドの完熟サイズがマニア邸より奇跡の大発掘、 ギボンズチズガメ・ペアが入荷しました。 チズガメとは北米全土に渡って繁栄した水棲ガメの中でも比較的大きなグループで、 一口にそう呼んでも分布域や形態によりいくらかの小さな集団に分けられますが、 俗に巨頭マスク系などと称されるギボンズ、 アラバマ、バーバー、アーンストの四種は単純に最大甲長の平均数値が高く、 その異名が示す通り特にメスの成体では頭部の発達具合が著しくなるため、 水中で見るとこれまた異様な存在感を発する属内でも一目置かれたキャラクターです。 ケイグルやクロコブなど軽量ボディでスピーディな動きを発揮する仲間たちとは対照的に、 チズガメらしからぬ重厚なボディで水底を彷徨いながら硬い貝類を殻ごとバキバキと平らげる、 外見のみならずその暮らしぶりにも明らかな違いが見受けられるところが、 何となく他種との格の違いを感じられるポイントなのかもしれません。 かつては現地で採集された個体が少量ずつしかし確実に輸入されていたため、 ファンを育てる土壌が爬虫類のペット市場に実在していた、 これは全てのチズガメに言えることといえばそうなりますが、 2006年にCITESV類へと掲載されて以来全ての常識がガラリと変わり、 国内CBないしはヨーロッパからの輸入個体が細々と見かけられる程度になってしまいました。 このような状況で新たにチズガメのことを好きになって欲しいとお願いしても無理があるのは承知の上ですが、 いにしえより受け継がれてきた資源や価値観をせめて少し先の未来へ残していくことができれば、 日本のカメ事情もまだまだ踏ん張れるところがあるのではないかと思います。 今回やって来たのはCITES入り間際の駆け込みで輸入された頃から長く国内で飼い込まれていた、 あえて何も申し上げることはないと言いたくなるほど全てがパーフェクトなアダルトペア。 オスは小振りながらしっかりと厚みのある甲羅を持ち、 幼体の頃には想像もできなかった細長い頭部がクールな表情を描き出しています。 対するメスはガバッと開けた口に恐怖を覚えるほどの大迫力で、 オスとはまるで異なる雰囲気をお約束通りの巨頭化によって見事に表現しています。 今後こんなに立派なペアが再び手に入るチャンスは訪れないでしょう、 金額はASKとしましたが現実的な程度に設定してありますので絶対にお見逃しなく。 |
ミシシッピチズガメ
Graptemys kohnii |
|
|||||||||
顔のラインも際立っています、愛らしい容姿が人気のミシシッピチズガメです。 よくニセチズガメと間違われていますが、目の中にラインが入らない事が本種だと分かるポイントです。 強い水流をつけても、陸場や休める場所があれば問題なくスイスイ泳ぎます。 複数で飼うと陸場で重なり合う様子が観察できます。 |
ミシシッピチズガメ (♀) Graptemys kohnii |
|
|||||||||
特徴的な点目と三日月模様の描かれ方もパーフェクトな教科書に載せたい今や幻級の純血コニー! 甲羅は分厚く贅沢にもソフトな巨頭化まで始まっているこの先も育て甲斐たっぷりな一生もの、 ミシシッピチズガメ・メスが入荷しました。 もし十年ほど我々の業界から遠ざかっていたような、 いわゆる浦島太郎状態にある方がこの有様をその目で確かめられた時、 思わず後ろにひっくり返ってしまうことがあっても無理はないでしょう。 この手のチズガメと言えばミドリガメやゼニガメの次なる選択肢として、 専門店と呼ばれるような場所でなくとも至るところでごく普通に販売されていた、 多くの人々がその存在について深く考えることをしなかった一般種だったからです。 グレーマップタートルと聞いて懐かしむような方はもはやこの世界から遠ざかってしまい、 随分と世代交代も進んでしまっているのかもしれませんが、 当たり前だったものが当たり前でなくなるだけではなく、 まるで存在しなかったかのように扱われているのは本当に寂しいことです。 その背景にあるマイナス要因としてはやはり外来種に対する風当たりの強さを無視することはできず、 悲しいかな元々が安価であったためにその影響をもろに受けたことや、 チズガメ属全種がCITESV類へと掲載されたことも手伝って、 尻すぼみという表現がぴたりと当てはまってしまう不遇の時代へと突入しています。 希望が残されているとすればある意味国内へ定着する恐れがあると言われているぐらいですから、 きちんと飼われきちんと殖やされることで供給源を保つ努力は続けていけると思いますし、 それをきちんと理解し利用するためのニーズが生まれることも大切だと思います。 今回やって来たのはかつて大量に流通していた頃にも殆ど目にすることはなかった、 ミシシッピとして正しい姿で生まれ育った混じり気のない純血個体。 最も分かり易い特徴と言えば虹彩を横切る黒い線が一切なく、 本種独特の何かに驚いたような顔立ちになることですが、 後頭部から伸びたイエローラインがその両眼をぐるりと囲むように曲がって、 三日月状のデザインになることもまた重要な識別点になります。 ほんのりと赤味を帯びた体色もまた美しい、 私自身目を凝らして懸命に掘り起こした大満足の逸品です。 |
ミシシッピチズガメ (♀) Graptemys kohnii |
|
|||||||||
チズガメ属で唯一虹彩を横切るラインが無いとされるこの特徴こそまさしく純血の証! 混沌とした最中になかなかしっくりくる種親候補が見つからなかった方へ捧ぐ長期飼い込み個体、 ミシシッピチズガメ・メスが入荷しました。 かつての愛称は皆さんご存知グレーマップタートル、 ビギナー向けの一般種として世の中のカメ好きを楽しませてきた功労者は、 CITESのV類へ掲載されたことを契機にとんと姿を見かけなくなり、 ハイブリッドだの何だのと言い合う楽しみすらも奪われてしまったように思います。 本種の他にニセチズとフトマユを加えた御三家は価格帯がリーズナブルだったこともあり、 我々にとっては最も身近なチズガメの仲間であったはずが、 よくよく考えてみると現在ではかえってその姿を見かけません。 ケイグルやテキサス、クロコブなどの小型なグループから、 大柄な体格が持ち味のマスク系などは未だ国内において継続的な繁殖が行われており、 更には最高峰と名高いワモンやキマダラでさえ、 しばしばお目にかかることのできる非常に有難い状況が続いていますが、 グレーマップの場合はいつでも入手できると考えられていたのか、 逆に安過ぎたせいで油断もあったのか一般の飼育者の間では殆どCB化されていないかもしれません。 今回ご紹介するのは店頭にてこっそり飼い続けていた、 丸々としたシルエットが何とも可愛らしい一匹のメス。 個人的に何となく気に入ってしまったがために、 その内待っていればオスが入荷しないものかと随分長い付き合いになりますが、 近頃ではめっきりその気配も感じられず一人ぼっちでは可哀そうだと思い本日ここへ掲載する次第です。 きちんとした混じり気の無い個体を探し出すだけでも一苦労な時代ですが、 流石にピュアなミシシッピなら何でも良いと投げやりになるほどでもなく、 頭部の黒々とした地色に特徴的な三日月のラインが映え、 全体的に緑がかった上品な雰囲気が素敵な一匹なので、 もしオスを持て余している方がいらっしゃいましたら是非とも地道に繁殖を目指して頂くか、 巨頭化するメスのことですから単純に大きく育てるだけでも見栄えがすることでしょう。 店頭ではスライダーらと混泳させていますので、現在稼働中の水槽へ仲間入りさせるのもありです。 |
ミシシッピチズガメ (フルアダルト・♀) Graptemys kohnii |
|
|||||||||
とても立派に成長し迫力満点です。ミシシッピチズガメ・メスの入荷です。 昨日のテキサスに続き珍しい大型の巨頭化した個体で、 サイテスに入り野生個体が殆ど輸入されない事を考えるとかなり貴重な、ある意味レア種よりもレアな1匹です。 普通種でも大きく育った個体はあなどれません。小頭の印象が強いチズガメですが、成熟したメスはこんなに格好良くなってしまうのですね。 繁殖個体を飼い込んでもここまでの迫力はそうそう出ませんから、コレクション用に1匹外に泳がせておくのも良いかもしれません。 |
デルタクロコブチズガメ
Graptemys n. delticola |
|
|||||||||
かなり久しぶりの入荷です。今後も流通は激減すると思われます。キタクロコブに対して ミナミクロコブとも呼ばれます。基亜種よりも体に入る黄色いラインが細く、 黒っぽく繊細なイメージです。クロコブの仲間はチズガメ内ではかなり小さめなので、 上手くいけば繁殖も狙えます。水槽に入れると、こちらを挑発する様に優雅に泳ぎ回ります。 尾先が若干丸いですが、他は綺麗です。サイズ的にそろそろ種親候補にあげれそうです。 |
デルタクロコブチズガメ (アダルト・♀) Graptemys n. delticola |
|
|||||||||
チズガメマニアの方必見です!クロコブチズガメのアラバマ州モビール湾にある三角州に細々と分布する希少亜種、 しかも更にレアなメスです。 キタに対してミナミクロコブチズガメとも呼ばれます、デルタクロコブ・メスの入荷です。 チズガメ全種がCITESVに入ったのも記憶に新しいですが、以前から流通量の少なかった本種はより一層の打撃を受けたのか 殆ど流通しなくなってしまいました。今回は昇格前に輸入され飼い込まれていた貴重な一匹で、 育てても何故かオスばかりになってしまうチズガメにおいてとても珍しいメス個体です。 基亜種に比べると体に走るイエローラインが細く、 全体的に黒っぽくシックな印象のある亜種。 本国であるアメリカでも種親が集まらないのか大々的にはブリードされていないそうで、 限られた繁殖個体が細々と見かけられる程度です。チズガメはオスだけ持っているけどメスがいない、 という状況に陥りやすいと思いますのでこの機会にメスを入手してブリードにチャレンジして下さい。 |
キタクロコブチズガメ (国内CBベビー) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
今年もピカピカのベビーが採れました。小型コブ系チズガメの人気種、お客様繁殖のキタクロコブチズガメの入荷です。 オスで10cm前後、大型のメスでも20cm弱程度とミズガメの中ではかなりの小型種で、 広い遊泳スペースを必要とするチズガメでもこの位の大きさであれば比較的容易 にのびのびと泳がせる事ができるでしょう。 本種の特徴はなんと言っても背甲の中央に飛び出た黒いコブ状突起で、 小さな頃はここをつまんで持ち上げられる程に発達しています。 近縁種にはワモンやキマダラと言ったチズガメ最高峰とまで呼ばれるものもいますが、 実はキタクロコブも頭 部の太いイエローラインや背甲のリング模様がよく目立つ美麗種。 カメ類の中でもより進化した部類のチズガメは、身軽な体で水を切りながら大きな四肢を駆使して時に優雅に、 時に猛スピードで泳ぐ魅力溢れる種類です。 恐らく普通に生きていくには必要無いであろう甲羅の尖りやコブは本種の外観を彩る大切なパーツです。 |
キタクロコブチズガメ (国内CBベビー) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
小っちゃくてもコブはしっかり盛り上がってます。嬉しい国内CBのキタクロコブが入荷しました。 生まれた時から体中に走るラインはクッキリ出ており、背甲に出たリング状模様も見逃せません。 最大の特徴は和名にもあるコブ状突起ですが、指でつまんで持ち上げられる程に飛び出ています。 泳ぎは非常に軽快で、四肢を滑らかに動かして水中で優雅に舞います。 人工飼料にも普通に餌付いていていい感じ。 |
キタクロコブチズガメ (国内CBベビー) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
巷で出回っている有名な兄弟たちとは全く異なる新しい血統の国内繁殖ベビー! いつ見てもその造形の出来栄えには感心させられるよく泳ぐカメの代名詞です、 キタクロコブチズガメが入荷しました。 何かの拍子にふとチズガメと呟いてみた所で、 たったその一言で終わってしまい会話がいまいち盛り上がらないのはここ暫くのことなのでしょうか。 同属に含まれる仲間の数は実に十種類以上、 普通に考えればそこからどんなタイプが好きだの嫌いだのチズガメ話に花が咲いても良いものですが、 時は流れ知らぬ間に語るどころか話題にすら上る機会もめっきりと減ってしまいました。 ミドリガメの影響でスライダーの人気が振るわないことは愛好家が本人自ら認めるほどですが、 同じ北米だからと言って同じ括りに入れられるのはどうにも腑に落ちません。 このような悲劇が起きてしまった理由として、 恐らくはカメの現物をあまり見たことがない人々が増えたからなのではないかと考えています。 ありとあらゆる情報が溢れ返るほど充実した現代において、 例えば自分が飼ってみようと思うカメを選ぶ段になった時、 必ずと言って良いほど信じて止まないのは図鑑やインターネットで閲覧できる写真や評判であり、 言い換えれば何よりもビジュアルを最優先させた状態で物の良し悪しを測る傾向が強くなってきました。 そうなると訴求力の高い要素として真っ先に思い浮かぶのはやはり色合いであり、 鮮やかな彩りを持つ種類ほど人目を惹き支持率が向上していくように思います。 その昔たった一枚の写真を探すだけでも大変だった頃は、 とにかく店先で実物を見るまでは何が何だかさっぱり分からなかったため、 ゼロの状態から初めてその種や個体についての情報を吸収していたのです。 私がほんの駆け出しの初学者であった頃カメのいろはを教わった方に言われたこと、 それはミズガメの中で最も速く泳ぐことができるのはチズガメである、 この一言に胸を打たれ飼育を決意したことは今でも強く記憶しています。 今回やって来たのは属内でも特に小型なグループとされるコブ系にあって、 最も入手が容易でかつファンも多いキタクロコブのベビー。 相も変わらずこの丸鋸刃のようなシルエットは格好良さの粋を尽くしており、 水を切り裂く音が聞こえてきそうなスピードで駆け抜ける様が映すのは爽快感以外の何物でもありません。 最近気が付いたのですが、本種の片割れだけを所有していてずっと相方を探し続けている方は意外と多く、 飽きずに手放すことも無ければあわよくばペアリングまで視野に入れているという、 そのエピソードだけで如何に玄人層から愛され続けているかがよく分かりました。 じっと目を凝らすとコブのサイズや各甲板の模様、 そして頭部の柄に至るまで微妙な個体差があり、 いずれも成長後の姿が楽しみな個体ばかりです。 |
キタクロコブチズガメ (国内CBベビー) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
国内繁殖個体の少し育ったキタクロコブ・ベビーの入荷です。やはり和名の通りポコっと飛び出た黒こぶが目立ち印象的ですが、 実は各甲板に明瞭なリング模様が発色する豪華に着飾ったカメです。亜種関係にあるデルタクロコブとは腹甲にあまり柄が入らない事と、 頭部や四肢に走るラインが太い事で見分けられます。 チズガメ属最小種でメスで15cm程、オスは10cmを超えるか超えないか程度なので、強い流れが渦巻く水中を ビュンビュンと泳ぐチズガメ飼育をコンパクトに楽しむ事ができます。このサイズでも既に泳ぎまくり、 Mazuriミズガメフードや咲ひかりにも餌付いています。コブ系のチズガメを見ていると 何の為に甲羅をコブで飾る必要があったのか問い質したくなりますね。 |
キタクロコブチズガメ (国内CBベビー) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
並のグレードに比べ顔面や四肢に走るラインが際立って太く描かれたハイイエローな美血統! チズガメの中でも美しさと親しみ易さを程良く兼ね備えたビギナーからマニアまで楽しめる人気種、 キタクロコブチズガメが入荷しました。 少々古い言い回しを当てはめるとするとオワコンと表現すれば良いのでしょうか、 チズガメと呼ばれる仲間たちが華やいだ時代は遠く昔にあったはずなのですが、 気が付けばミドリガメの影響をもろに受け漠然と評判が下がり、 物好きな人間だけが集う良くも悪くも濃い雰囲気の中で楽しまれていたものが、 今度はCITESの影響により流通量が激減し今に至るという、 野生資源を可能な限り生かしたいと考える我々にとっては非常に勿体ない展開が待ち受けていました。 つまり単に飽きられたから終わったコンテンツになったのではなく、 外的要因により強制的に終わらされてしまったという方が適切で、 世の中全体がきちんとチズガメを味わいしゃぶり尽くすよりも前に、 肝心のカメが目の前から姿を消してしまいそうになっているのです。 属内の構成種は実に十数種類と多様な分化が視覚的な楽しみを与えてくれるばかりではなく、 世界中の水棲ガメを見渡しても屈指の遊泳力は観賞の面でも大きな武器となり、 よく泳ぎよく休む水陸両用のキビキビとした動きは見ていて気持ちが良く、 北米原産ならではの耐寒性を生かし通年屋外飼育が楽しめるなど、 幅広いファンを抱えるだけの度量の広さがそのスペックひとつひとつに表れています。 飼って育てて集めて面白いミズガメらしいミズガメを後世に語り継ぐために、 逆境の中でもまだまだ諦めることなく末永き発展を祈るばかりです。 今回やって来たのはこのご時世においては本当に有難い国産ブリードのキタクロコブで、 種親となった両親がきちんと選別されていたお陰で体中の模様が極太に仕上がりそうな、 ただの国内CBというだけに留まらないクオリティの高さが窺える有望株。 確かに象徴的な背中のコブは成長に連れて消失する傾向にありますが、 そんなことよりも外縁のシャープな甲羅や水を切るように泳ぐ動き、 そして時間の経過と共にむしろ鮮やかになっていく体の色合いを楽しんで頂きたいと思います。 あまり世間の目には晒されませんがハッチサイズの決して大きな種類ではないため、 ここまでしっかり育てられているとベビーとはいえかなり安心してスタートできるはずです。 |
キタクロコブチズガメ (ベビー) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
ペットタートルとしての性能の高さが至るところに感じられるチズガメの中でも指折りの人気種! 小型でよく泳ぎ回り身に付けた装飾品にも華がある多くの人々のこの魅力を知ってもらいたい銘亀、 キタクロコブチズガメが入荷しました。 水棲ガメ全体で進化の程度がより進んでいるとされているのは、 どうやらアメリカ大陸のスライダーやクーター、そしてチズガメなどの一派であるらしいのですが、 なるほど確かに彼らの強い生命力や生き方に無駄のないところを見ていると、 他のカメたちに申し訳ないほどその存在がエネルギッシュなものに思えます。 特にアカミミガメをはじめとするスライダーなどはさっぱりした容姿が際立ち、 類稀な運動性能や高い生産能力などカメという生き物が目指した最終形態のようですが、 反対にこちらチズガメはそこへ余計なパーツをふんだんに盛り込み、 あえて無駄なことをしにいっている感が人間の視点から観察すると、 賑やかでお祭り騒ぎのように見えるのも不思議ではありません。 色使いこそ黒色と黄褐色を組み合わせたシンプルなものでありながら、 車体にエアロ的な要素をパテ盛りしたような構造変更がなされ、 オーバーフェンダーにウイングを生やすなどやりたい放題。 本種の他にキマダラやワモンといったスターを擁するクロコブグループにおいては、 名前の由来ともなった背中のこぶ状突起に丸鋸風の甲羅など特に突起物の多い印象があり、 体中に引かれたイエローラインも太く明瞭で華やかに彩られるなど、 カラーリングにもシルエットにも一切妥協のないチズガメ界の優等生です。 今回やって来たのはクロコブチズガメの基亜種キタクロコブより、 ベビーとして輸入されたはずが現地の人々にそれほど頑張らなくてもと声掛けしたくなるほど、 こちらが何もケアしなくて良いレベルにまでふっくら育てられた安心サイズ。 殆ど唯一と言っても良いウィークポイントとして、 体質的に若干線の細いイメージの付き纏う小型チズガメなだけあって、 生まれたてのハラハラ感を味わわなくても良いというのは大変に大きなメリットです。 クロコブは属内最小種なだけあってより大柄なメスでも十センチ台半ば、 オスの場合はなんと最大十センチ前後と実にミニマムで、 身軽な体躯を持つお陰で水中での旋回能力も極めて高く泳ぎの巧さは随一。 最近ではチズガメと名の付く種類の多くが市場から姿を消しつつあり、 やはりCITESや外来種問題の影響も否定できませんが、 飼育対象として需要の見込まれるものはきちんと流通しているのも事実で、 未来の日本に向けて末永く守っていきたい素敵なミズガメのひとつです。 |
キタクロコブチズガメ (♂) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
あと少し育てるだけで直ぐにでも繁殖に使えそうな未来への希望に満ち溢れたヤングアダルト! 雌雄の判別できる単品の出物がいよいよ有難味を帯びて来た時代に逆行する貴重な種親候補、 キタクロコブチズガメ・オスが入荷しました。 チズガメと言えば十以上もの種と亜種を抱えるそこそこの大所帯で、 名前自体は有名であり一部の種類は安価に販売されていたこともあって、 何となく敷居の低さと馴染み深さが感じられるイメージがあるかもしれませんが、 最近ではCITESの影響による流通量の減少がかなりの痛手になっているらしく、 コアなファン層が引退の二文字を意識せざるを得ない状況に追いやられているばかりか、 新規のファンもなかなか根付き難い土壌の危うさまでもが浮き彫りになってしまい、 グループ全体が存続の危機に直面していると言っても大袈裟では無いでしょう。 そのスペックを第一に考慮した場合、 寒冷地以外での通年屋外飼育が可能な耐寒性の高さは長所でしか無く、 昨今の風潮も考えれば室内に水槽を設置しなくても良いのは大きなメリットで、 しかしながらそうして付き合っていける水棲ガメの選択肢がさほど多くはありませんから、 是が非でも後世に残していかなければならない必要不可欠なキャラクターなのですが、 今日では国内のブリーダーが中心となって種の存続にできる限り尽力しているような状態で、 巷で話題の人気種らとは程遠い話題性の乏しさは否めないものの、 ブームと言う概念とはまるで縁の無いステージにおいて見事に活躍し続けている、 質実剛健を地で行く真の愛好家のための銘種なのだと思います。 今回やって来たのはいわゆる小型美種と呼ばれるような特性の光る、 背中のコブとギザギザした甲羅が魅せる攻撃的なデザインが目に焼き付くクロコブの飼い込み個体。 属内でも特に遊泳性の高さが際立った種類で泳ぎのスピード自体も極めて速く、 上手に育てればどんな深い水の中でも自由自在に動き回れるだけのバイタリティを備えています。 いつか繁殖を目指す方にとっては一匹でも多く抱えておきたい嬉しいオス、 卵の生産者であるメスよりも実は重要なカギを握っているだけに、 贅沢にもこうしてどちらか選べてしまうと言うのも大きなポイントで、 見かけたそのタイミングで的確にゲットしておくことをお勧めします。 |
キタクロコブチズガメ (♂) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
掌にすっぽり収まる小さな体のまま完成された姿へ刻一刻と近付いていくクロコブ最終楽章! 春先から太陽光の恵みを受ければますます磨かれていくこと間違いなし、 キタクロコブチズガメ・オスが入荷しました。 北米を代表する水棲ガメの一団であるチズガメ、 少なくともその名前だけならよく知られているはずなのですが、 流行が過熱することもなければ放っておかれることもなく、 ペットの世界における長い歴史の中で殆ど浮き沈みすることなく今日までその立場を保ってきました。 ミドリガメの存在がそのイメージを強く印象付けるスライダーの仲間もまた大きく繁栄したグループのひとつですが、 それらが持つ無駄のない造形とは対照的にあえて無駄を楽しむような、 様々な装飾が盛り込まれた贅沢な容姿が最も言い表しやすい特徴です。 とは言え決して豪奢な身なりをひけらかしている訳ではなく、 シックな色使いには大人びた雰囲気も感じ取れ、 知る人ぞ知るマニア向けのミズガメとして捉えられることもしばしば。 一属でまとめられていながら更なる細分化が可能なこともコレクター魂を刺激するらしく、 単系統毎にコツコツと集めていくだけでも夢が広がります。 クロコブチズガメはかの有名なワモンやキマダラと共にコブ系として括ることができ、 シルエットが単調になりがちなグレーマップ系とは比べるまでもなく、 小振りでシャープなスタイリングが格好良さを演出する人気種。 小さな頭を生かした戦闘機のような全体像は上にも横にも突起が目立ち、 発達した大きな四肢でどんな激流にも飲まれることなく軽やかに泳ぎ切る様は華麗の一言。 本属の特徴として最終サイズなどに雌雄差が見られ、 メスは大きくてふっくらとした体付きに形を変えていきますが、 オスについては幼体時の風貌から更なる進化を遂げたような鋭利で攻撃的な姿が印象的です。 今回やって来た個体もその例に漏れず、 10センチにも満たないこのサイズで既に成熟の時を迎えようとしているのは流石クロコブと言った所でしょうか。 体中のイエローラインも濃く太く全身を彩り、 水中で遊泳するその瞬間が最高の見せ場であることも容易に想像できます。 CITESV類に掲載されたのも数年前、 あれ以来野生個体が流通する機会は皆無と言って良いほど失われてしまい、 アメリカのU類はT類に相当するなどとよく言われますが、 自国の生き物であればいずれにしても同じように扱われてしまうようです。 チズガメは深く水深をとった水槽内でも抜群に見栄えが良く、 通年屋外飼育が可能なほど耐寒性にも優れていますので、 様々な飼育環境によく馴染む素晴らしい種類だと思います。 古参の愛好家のみならずこの先新たなファン層を獲得していくことを願っています。 |
キタクロコブチズガメ (♀) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
有識者の手による適切な飼い方の下で育てられた技ありの仕上げ具合が魅せる美フォルム! 水を切るように躍動するチズガメ界切っての高い遊泳性が再び注目され始めている、 キタクロコブチズガメ・メスが入荷しました。 古くはその英名からマップタートルの愛称で長きに渡り親しまれてきた、 北米産のヌマガメを代表するチズガメの仲間たち。 とても陳腐な言い方をすれば全体的に緑色っぽい種類が多いせいか、 いわゆるミドリガメと一緒くたに扱われていた感も否めませんが、 そこまで酷くは無いにせよ他のスライダーやクーター、 ニシキガメ、アミメガメなどと共に被害者の会を組んでも良さそうなほど、 何処となく恵まれない雰囲気のまま稀少性ばかりが高まっていったような気がします。 特異な形態を持つものが多いせいか熱心なマニアを多く輩出しているグループで、 実は今時分ごく普通に幼体が出回っているのもその方々のお陰だったりするのですが、 後にも先にも花形として扱われるような気配が無いため、 いぶし銀のオーラを保ったままなのはご愛嬌と言ったところでしょうか。 この手のヌマガメは微妙に大きく育ってしまうことがデメリットに捉えられがちですが、 そこは大所帯であるチズガメの腕の見せ所、 きちんと種類を選べば意外と飼育スペースに困らず楽しむことができます。 今回やって来たのは属内最小クラスのお手頃感が売りのコブ系の仲間から、 最も敷居が低くそして見かける機会も多いキタクロコブのメス確定個体。 亜種にデルタ、 お隣にキマダラとワモンを含むこのグループはとにかく鋭利な甲羅の造形が特徴で、 和名の通りセンターキールに沿って明瞭な突起が立ち並ぶと共に、 外縁がエッジの効いたギザギザ状に仕立てられ、 非常に攻撃的なデザインが男の子の心をダイレクトに擽ります。 体付きの割に頭部が小さく四肢が立派に見えるのもポイントで、 壁に向かって突撃するかの如くスピーディに泳ぎ回る様は、 まるで空中を浮遊しているような軽やかさがあり見惚れてしまいます。 ある種きちんと飼わなければならないタイプなのですが、 裏を返せばよく泳ぎよくバスキングする基本に忠実なカメと言うことで、 一度で二度美味しいとも捉えられるでしょう。 ハッチサイズからの管理が成長具合にものを言うやや神経質な面もあり、 こうして快調なスタートダッシュを切った個体の存在価値は計り知れません。 こだわりの飼い方を実践したい方は別途お問い合わせ下さい。 |
キタクロコブチズガメ
Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
サイテス入りしてからめっきり見る事が少なくなってきました。既に高級種の仲間入りと言って 良いでしょう。実際、繊細なチズガメには幸運だったかもしれません。特にこの種のオスは、 神経質な所があります。水深を深くして飼うのがポイントです。 |
キタクロコブチズガメ (♀) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
チズガメの何たるかを余すこと無く教えてくれる最もチズガメらしいチズガメのひとつ! 水中をはしゃぎ回るように泳ぐ余裕のある動きがようやく楽しめる性別確定安心サイズ、 キタクロコブチズガメ・メスが入荷しました。 しばしば大人のミズガメ、漢のミズガメなどと称され語られることの多い、 個人的には非常にストイックなジャンルだと捉えている北米原産の代表的なグループのひとつ、 チズガメ。取り立てて華美なところは無く八方美人などという言葉とは全くの無縁であり、 それでいて各々の種類に愛でるべき要素がしっかりと仕込まれている、 分類事情通にとっては勉強のし甲斐があって、 カメそのものを楽しみたい方にとっても動きの面白さが味わえ、 冬眠させられると言う性質上ブリーディングを目指す方にも都合の良い、 一見すると派手な特徴は無さそうに思えるのも流行り廃りに囚われないために一役買っているような、 あらゆる側面から見ても非の打ち所が無い素晴らしい仲間たちだと思います。 全種類をこよなく愛する人もいれば特定のカテゴリに絞って飼育する人もいて、 クロコブチズガメは言うなれば小型美種系とでも言い表されるでしょうか。 基亜種キタと亜種デルタ、それに二大巨頭の花形として知られるキマダラとワモンを加えれば、 何となくその意味がお分かり頂けるでしょう。 全体的にシャープな造形と小柄な体格が何よりの魅力で、 頭の小ささが際立つ流線型のフォルムが最も優れているのも見所のひとつ。 そのお陰か水中で旋回する様子が全てのチズガメの中でもトップクラスに軽やかであり、 水を深く張った流れの速い水槽を横から眺めた時にその真価が発揮されます。 繁殖を志す場合にも小型種と言う利点は非常に大きく、 後世に語り継ぐべきだとマニアがこぞって太鼓判を押すのにも容易に頷けます。 今回やって来たのは幼体から大切に育てられようやく性別が判断できるようになった飼い込みのメス個体。 不自然な厚みや歪な箇所も無く実にバランスの良い形状が保たれ、 あまり煩く指摘すべきでは無いかもしれませんがコブの曲がりが見られない点も高評価。 惜しむらくは背甲の一部が白くなっていることですが、 それとて成長期の勢いに任せて改善されるのも容易いはずです。 いつかの種親に役立ちそうな個体は何匹囲っておいても損は無く、 特に最近の温帯種にはそのような流れが見られます。 |
キタクロコブチズガメ (♀) Graptemys n. nigrinoda |
|
|||||||||
モスグリーンにオレンジのリングが渋格好良いソフトな巨頭化が始まりつつある貴重なメス! ベビーから育ててオスになった個体をお持ちの方は是非ペアを揃えて繁殖を志しましょう、 キタクロコブチズガメ・メスが入荷しました。 しばしば大人のミズガメと称されるマップタートルことチズガメの仲間、 スライダー系は全てミドリガメに見えるというあの呪縛の恐ろしさは計り知れないものがあり、 あのダイヤモンドガメに近縁で特異な形質を持つにもかかわらず、 たまたま色柄や雰囲気が似ていると言うだけであまり特別視されていないように思います。 属内には十種類以上がひしめく比較的大きなグループで、 分子系統学に基づく解析においては三系統に分けられる上に、 ホビー的な見解まで含めると五つほどのカテゴリが存在するという非常に奥の深い種類で、 このクロコブはいわゆるコブ系と呼ばれるキマダラやワモンを擁するタイプに当たります。 主な特徴としてはチズガメの中ではかなり小型な部類であること、 成熟しても甲羅の縁にギザギザが目立ちやすく特にオスは背中に並ぶ突起が目立つこと、 シャープな小顔がステルス戦闘機を思わせることなどでしょうか。 屋内の水槽飼育でも無理なく扱えるサイズは有難く、 コンパクトな設備で遊泳性の高い水棲ガメを楽しめるメリットは大きいと言えます。 チズガメのスタンダードはグレーマップだと世間では考えられているのかもしれませんが、 水中で小柄なボディを巧みに操り旋廻するシーンを目の当たりにすれば、 これぞチズガメだとイメージが一新されることでしょう。 今回やって来たのは明らかにオスと比べて見かける数の少ないメスの飼い込み個体。 クロコブという名前から連想される形質はオスの方が顕著に表れやすいのですが、 メスはふっくらと丸みを帯びた甲羅のシルエットがオスとは正反対でこれまた魅力があり、 最終的には両方を並べて飼育することでその違いを楽しむことになるでしょう。 この個体は前述の高級美種に負けず劣らず各甲板のリング模様が綺麗に残っており、 腹側から見た四肢を中心に染み込むオレンジも鮮やかで、 ここからもうひと踏ん張り大きくなることを考慮すると最終的には相当なものに仕上がります。 第四椎甲板におまけの多甲と、尾先に少し欠けあり。 実際に産卵を経験するまでにはまだ時間がかかりますので、まず先にメスを仕上げていくのもありです。 |
ワモンチズガメ (EUCBベビー) Graptemys oculifera |
|
|||||||||
チズガメ界の宝、キマダラ・ワモンの一方が久々に姿を現しました! CITESに入ってもなお輸出してくれるブリーダーに感謝です、 2011年とれたてEUCBのワモンチズガメが入荷しました。 小型美麗種として名高いこのカメはキマダラチズガメと並びマニア垂涎の的として数えられる屈指の稀少種。 他にクロコブチズガメを加え属内でひとつのグループを形成するとされていますが、 一見すると似ているようでもこの2種に限っては別格の美しさで、 お世辞抜きに綺麗な姿を楽しませてくれるのでただ単に数が少ないから人気が高いという訳でもありません。 では何故レアになってしまっているのか、 それは局所分布のため棲息数が少ないことからアメリカ本国では大変厳しい規制がかかっており、 ひょっとするとアメリカに住む人よりも日本に住む人の方が飼育の機会には恵まれていると言えるのかもしれません。 そして更に追い討ちをかけるように2006年チズガメ属全種がCITESの附属書Vに掲載され、 外国で繁殖に成功したと聞いても許可が降りなければ海を越えることができなくなってしまったというのも大きく影響を与えているでしょう。 色柄についてはキマダラとどちらがお好みでしょうか。 パッと見た印象では色の付いた面積の広いキマダラの方が派手で良いように感じますが、 ワモンはこの輝くリング状模様が水中でライトを浴びるとより一層光沢を増しいぶし銀の魅力を発揮します。 また甲羅のギザギザ感はキールもエッジも本種の方が勝っているため、 成長後でもベビーサイズで受けた衝撃と同じ感覚を楽しみ続けることができます。 近頃は国内繁殖も進んできたお陰でかつての超高額時代を思えば随分入手し易くなりました。 血統を気にされる方も、各方面から種親候補を集めることで近親交配のリスクを避けることが可能です。 今回は完品のAが1匹、 縁甲板が綺麗に12枚ずつのBが2匹、 ハードな甲ズレのCが1匹の合計4匹。 個体差が無さそうで意外と個性も見て取れますので、 甲板の枚数よりも気に入ったパターンの個体を選んでみて下さい。 |
ワモンチズガメ
Graptemys oculifera |
|
|||||||||
激レア!!キマダラを洋の美しさと例えれば、ワモンチズガメは和の美しさを持った超人気種です。 今回は話が決まってからある程度大きくなるまで3ヶ月間向こうでストックしてもらいました。 そのため、ハッチしたてのひ弱さは微塵もなく、クリルはもちろん、人工飼料まで食べる 優良個体です。リング部分も朱に染まり美しいです。チズガメ特有の優雅な泳ぎを楽しんでください。 |
ワモンチズガメ (国内CB・S) Graptemys oculifera |
|
|||||||||
もういぶし銀とは呼ばせない太く巻いたリング模様がド派手な国内CB! 珍しくイエロータイプと断言できるはっきりと特徴の表れた安心の血統です、 2011CBのワモンチズガメが入荷しました。 北米に繁栄したチズガメの仲間はマニアックながら決して小さな集まりではなく、 更にいくつかのグループに細分化することができるほど多様な生態で私たちを楽しませてくれますが、 その中でも二大美種として昔から語り継がれてきたのがキマダラとワモンです。 両種ともクロコブチズガメと共に頭部が極端に小さく背甲の突起が目立つコブ系のグループに分けられますが、 クロコブ二亜種のそれはノブ、 こちらは鋸歯に例えられその様子はそれぞれの英名としても採用されています。 色彩にしても尖り具合にしても稀少性にしても、クロコブとは似て非なる上質さを持つこの二種ですが、 両者を比較するとやはりキマダラが花形たる存在感を放ち、 ワモンはと言うといつもその陰に隠れて脇を固めるような雰囲気を捨て切れずにいるような気がしてなりません。 もちろんあの繊細な美を楽しみたいと考える方にとっては何ら問題はないのですが、 時には主役の座を脅かしてみたいと企んでみるのも悪くありません。 最も重要な要素として思い当たるのは、やはり始めに視界へ飛び込んでくる可能性が極めて高い甲羅の模様でしょう。 単純にキマダラの方が色付く面積が大きいことから華やかに魅せる能力に長けており、 反対に細い線のみで彩られたワモンの場合はどうしても力強さでは敵わないことが殆ど。 実際にヨーロッパから輸入されてくる個体を見ていると、 蛍光色に輝くラインは鮮やかなのですがあまりにも線の細いタイプが多くついつい後手に回ってしまうパターンが多いようです。 しかし今回やって来た国内繁殖の二匹は、そんなパワープレーにも太刀打ちできるであろうラインの太いタイプで、 このクオリティならばキマダラと並べても全く持って遜色のないどころか、 堂々と胸を張って美しいと言うことができるでしょう。 何となく線を入れておきましたというような妥協はこの甲羅の上では一切許されず、 それでいてくどく感じることもないため、 ワモンとしての実力値が純粋に高まったような状態でその味わいを堪能することができるのです。 加えて興味深いのがその色合い、 これまでに流通した大半がオレンジ系ないしはどちらとも言えないものも少なくなかったのが、 今回は甲羅や体など全身がもれなく濃い黄色に染め上げられており、 EUCBとしてよく見るような個体とはまるっきり風情が異なります。 そして個体間にも明瞭な個性が見て取れ、 写真向かって左はクロコブで言う所の基亜種風、 反対に右はデルタ風と勝手に特徴付けてみることにします。 最後に必ず聞かれる性別について、実はこっそりペアっぽいのではないかと思っているのですが、 尾の付け根をアップにしただけでは誤解を招く結果に終わりそうなので、どうしても気になる方はお問い合わせ下さい。 昔と比べて多少なりとも見かける機会に恵まれてきた今だからこそ、気に入った個体を選び抜きたいものです。 |
ワモンチズガメ (国内CB・♀) Graptemys oculifera |
|
|||||||||
個体差をとやかく言えるだけで贅沢な気もしますが妙に心惹かれる魅惑のオレンジリング! 甲羅が幅広くふっくらと仕上がって来たため満を持してこのタイミングでご紹介します、 ワモンチズガメ・メスが入荷しました。 何故人はチズガメを愛し、そして殖やし続けるのでしょうか。 CITESV類に掲載されて早数年、 ある特定の種類を除けば属内の殆どがまるで何事も無かったかのようにベビーの姿で我々の目前に現れ、 不思議にも輸入量が極僅かなはずのものが毎年コンスタントに流通しています。 種を明かせば日本国内で誰かしらが根気良く繁殖させているからなのですが、 一般に爬虫類飼育の特にブリーディングについてはアメリカやヨーロッパに一歩譲るとされる我が国において、 ことチズガメに関しては勝るとも劣らない華やかな成果を収めていると言えるでしょう。 よくチズガメマニアを指して熱い、通である、年季が入っていると賛美の声が挙がることもありますが、 これはどうやら一昔前に典型的だとされたミズガメマニアの性質が表れているからかもしれません。 とにかく彼らはこのカメに秘められた本当の素晴らしさを世に伝うべく繁殖に挑み、 そして生まれてきた子孫に目一杯の愛情とメッセージを込めて社会に送り出しているのだと思います。 それは受け手が実際に飼育することで初めて味わうことのできる喜びなのでしょうが、 結局は同属の中でも際立って小型でありかつ美しく、 泳ぎが達者で飼っていて面白いという所が大きな魅力へと繋がるのです。 今回やって来たのは濃い目のカラーリングが目に焼き付くオレンジタイプの安心サイズ。 ベースのモスグリーンに濃厚な橙色がパッと光るデザインが秀逸で、 実はクオリティには微妙なバラつきがあるため気に入った一匹を選びたいものです。 実はこの個体、ブリーダーより直接メスであろうとの触れ込みで入荷したのですが、 確かにそうなのだろうと思いながらも全国の皆さんに納得してもらうには少々無理があり、 それが自信から確信に変わるまで数ヶ月こっそり寝かせて置いたのですが、 そろそろ我慢の限界が訪れたため本日掲載する運びとなりました。 上から見た頭部は鼓膜の辺りが若干ながらも張り始め、 同じく甲羅は全体に丸っこく幅が出てくるに連れて肋甲板部分の厚みもよく出ており、 このまま成長しても尾の付け根は発達して来ないだろうと判断しました。 もしこれから挑戦しようという方も、 先にメスをきっちり育てておけば後からオスを入れて即座にブリードを目指せますから、 如何せんカメは成長に時間を要しますのでメスからの導入がお勧めです。 |
フトマユチズガメ (♂) Graptemys o. ouachitensis |
|
|||||||||
一般種のふりをして正真正銘の純血はなかなかお目にかかれない上にもっと貴重なオス確定個体! 真偽のほどはもちろんのこと眉毛模様のデザインにも納得できる大変に質の高い掘り出し物、 フトマユチズガメ・オスが入荷しました。 その昔グレーマップタートルだなんて失礼極まりない呼び名が流行りましたが、 そんな風にして三種混合で流通していたのも今となっては懐かしいエピソードとなり、 昨今ではミドリガメと同様にあまり好ましくない印象が根付いてしまったせいか、 いわゆるホームセンターなどの売り場でさえも目にする機会が激減しているチズガメの基本キャラクターたち。 たまたま流通量が著しく多かったというだけのことで、 しっぺ返しのように虐げられてしまうのも本当に寂しい限りですが、 改めてその姿を拝んでみたいと願っても時既に遅し。 特にこのフトマユは先の三種の中でも一番珍しかったせいで、 最近ではコンスタントに見かけるようなことが殆どなくなってしまいました。 その上かつてチズガメ属はオスの方が多くメスの方が少ないとされていたはずが、 体質的にメスの方が生存し易いという何とも切ない事情により、 ほぼ全ての種類においてオスの存在価値が高まっているようなのです。 あまり警戒されていなかったためにマークが遅れたのか国内で繁殖された話もあまり聞かれず、 かと言ってアメリカから大事にされて丁寧に輸入されて来る訳でもなく、 中途半端な立ち位置がこうも不幸な状況を招くとは一体誰が想像したでしょうか。 今回やって来たのは両眼後方にきっちり極太の眉毛が引かれた納得のクオリティで魅せる、 今や国内では絶滅状態に近いのではと懸念される有難きオスのオウアチタ。 個人的には密かにのり弁とあだ名しているのですが、 頭頂部にピカッと輝いた太いラインが本種最大のアイデンティティであり、 その周囲に走る線という線がニセやミシシッピに比べこれまた太く目立っていて、 極め付きは顔を正面から覗き込んだ時に合計五つの斑紋が大きく並ぶことです。 きちんと要点を押さえて観察すれば他のグレーマップとは全く似ていないことが分かり、 私としては少しでも多くのピュアなフトマユが生き残っていくことを願うばかりです。 単にペットとして飾っておくだけでも大きくなり過ぎずよく泳ぐという面白いカメですが、 やはりいずれは遅かれ早かれブリーディングにも挑んで頂きたい往年の銘種を是非。 |
フトマユチズガメ (♀) Graptemys o. ouachitensis |
|
|||||||||
ほんのりと厚みを帯び始めた全く以って歪みの無い実に美しいフォルムが高品質の証! 頭頂部に描かれし見事な極太眉毛も然ることながら本当に注目すべきはその甲羅の出来栄え、 フトマユチズガメ・メスが入荷しました。 この頃あまり使われなくなったグレーマップタートルと言うフレーズ、 日本語ではハイイロチズガメとなりそのネーミングセンスに愛情があまり感じられないのも気のせいでは無いでしょう。 このカメは何色かと言う問いに対して灰色を持って来てしまった時点で既にアウトな感じが否めず、 実物はもっと鮮やかでバリエーション豊かな色彩を全身で表現していますし、 多くの人は三種盛り合わせである事実を後から知りショックを受けることになるのです。 そう、ミシシッピとニセ、そしてこのフトマユを合わせた総称として用いられたこの名前は、 分類がきちんとなされるようになってから使用を控える向きが強まっているものの、 それぞれを識別することが困難な場合に用いられたり、 最悪の場合は交雑している可能性もあるため、 こうした場面ではグレーなる表現があまりにも意味深過ぎて如何なものかと思ってしまいます。 かつては他の北米産ヌマガメらと共に身近な存在として知られていましたが、 ことチズガメについてはCITES入りの影響も大きく次第に姿を消してしまい、 また我々の方では混じり気の無い個体を求める動きが激化しているため、 却ってクリーンな環境を取り戻しつつあるようです。 今回やって来たのは前述の御三家においては最も大切にされている印象の、 しかしながら絶対数の少なさからやはり見かける機会の少ないオウアチタことフトマユのメス。 ミシシッピやニセに比べてハイブリ化の波から早々に離脱し、 当たり前のことなのですがきちんとした純血統が意識的に守られ今日に至ります。 名前のインパクトから頭の柄にばかり注目が集まりがちですが、 本種が持つ本当の魅力は気持ち小振りな甲長とは裏腹に厚みがとても目立つこと。 特にメスは成熟すると背中が極端に盛り上がることがあり、 仲間たちとは似ても似つかぬ姿へと変貌するため育て甲斐が感じられると思います。 背中がくしゃっと凹んだり甲板が白く痛んだりと有りがちなミスも見当たらない、 ごくごく自然な外観が再現されたグレードの高さが嬉しい良質の出物です。 |
フトマユチズガメ (♀) Graptemys o. ouachitensis |
|
|||||||||
ハコガメチックに甲羅が高く分厚く盛り上がった面白味抜群の今や稀少な純血オウアチタ! グレーマップ一味の中では際立って愛嬌のある昔ながらのポピュラー種、 フトマユチズガメ・メスが入荷しました。 ミシシッピ、ニセ、フトマユ、チズガメの中ではこれを王道と呼ばずして何と呼ぶのか、 そんな三種類を一緒くたにしたグレーマップタートルの愛称は良くも悪くも広く世間に知れ渡り、 日本における長い水棲ガメ文化の歴史を紡いできたと言えるでしょう。 いわゆるミドリガメとは少々味付けの異なる、 それでいてそれなりの飼い易さとそれなりの頑丈さを兼ね備えており、 あまりカメに詳しくない人でもご存知の方は大勢いらっしゃると思います。 結局何が問題だったのかと言えば総称がそのまま品種名のように扱われたがために、 本当にその三種が内部でごちゃ混ぜになってしまったことでしょう。 ミズガメの近縁種が容易に交雑してしまう事実は今となっては常識かもしれませんが、 その昔まだ分類事情がしっかりと整備されていなかった頃は、 混血していることにすら気が付かないケースも珍しくは無く、 今やきちんとした純血の各グレーマップを探すのが困難な状況に陥ってしまったのです。 今回やって来たのは幼体であればいざ知らず、 まさかの産卵まで視野に入りそうな嬉しいフトマユの飼い込み個体。 目の後ろの巨大な麻呂眉が描き出す迫力は健在、 まるで蛍のおしりの如く発光する様に改めて本種の美しさを思い知らされます。 ちなみにこの眉毛模様には様々なバリエーションがあり、 この個体は亜種サビーンの眼状斑を更に大きくしたようなベタ塗り具合が実に素敵。 背甲にはチズガメ感を見事に演出するラビリンス模様がよく映え、 同属他種と比べても地味なイメージは全く見受けられません。 そして問題なのが遠目で見ても何やら違和感を覚えるその絶妙なシルエット、 いくらフトマユが厚みの出やすい種類であるとは言え、 とても水を切って泳ぐチズガメの仲間とは思えぬほどのこれはやり過ぎでしょう。 何も知らなければあまり泳ぎが上手くないのではと勘違いしそうになるほど、 こんな体型で優雅に泳ぎ回られた日には実寸以上の逞しさを否応無しに体感させられるのです。 現在チズガメの殆どはとにかくお目当てのタマを揃えるのに必死な状態、 いくらかつてのビギナー種とは言え本当に貴重な出物だと切に感じます。 |
フトマユチズガメ (アダルト・♀) Graptemys o. ouachitensis |
|
|||||||||
しばしの郷愁に浸れそうな立派なメス! 随所に厚みの出始めた長期飼い込み個体です、 フトマユチズガメ・メスが入荷しました。 覚えやすい名前で馴染みが良く最近になって基亜種はウォシタチズガメと呼ばれていますが、 昔は何処で聞いても学名読みのオウアチタの名が一般的でした。 所謂グレーマップタートル三人衆のメンバーですが、 ニセとミシシッピに比べて小振りなためか本種は頭部や甲羅が分厚くなる傾向があり、 ただ眉毛が太いだけではなくそのギュッと詰まった体型が他の2種よりも迫力を感じさせてくれます。 今回ご紹介するのはワイルド原資と思われる店内で長い間飼育していた個体で、 いずれサイズの合うオスが見つかればと思っていましたがなかなかチャンスがなく今日に至ることとなりました。 チズガメ属がCITES入りして以来どの種に限らずしっかりと育った個体は見かけなくなり、 まだ国産CBのお陰で種数は保っていますが野生の雰囲気を残した個体を扱うことも極端に減り寂しい思いです。 今年の冬は室内で管理していますが昨年は店舗裏での屋外越冬にも成功しています。 メスに特有の巨頭化現象が始まった素敵な一匹、 稀少種ではありませんが探そうと思っても見つからない一点ものです。 |
サビーンチズガメ (国内CBベビー) Graptemys o. sabinensis |
|
|||||||||
以前、当店のEUから入荷したサビーンチズガメを購入したお客様がCBを採る事に成功しました。 気になるデータなどは、クリーパーに改めて詳しく掲載されるそうです。 頭部の眼状班もこんなに小さいうちからはっきり出ており、容易にそれと判別できます。 サイテス入りしてもっとレアになったというか、チズガメのなかでも非常にマイナーな本種、 定期的に殖やされるのを祈るばかりです。既に体高は2cmもあり、当店のタートルプディングや、 Mazuriミズガメフードを爆食しており、順調に大きくなりそうです。 |
サビーンチズガメ (国内CBベビー) Graptemys o. sabinensis |
|
|||||||||
オウアチタチズガメの亜種で知る人ぞ知るレア種です。サビーンチズガメ・ベビーの入荷です。 お客様による貴重な国内繁殖個体で、今年も何とかハッチにこぎつける事ができたそうです。 フトマユとは違い眉の部分が楕円形の斑になるのが特徴です。 また小頭系のチズガメでは珍しくベビーの頃から体高があり、 アダルトでは特にメスは分厚く成長します。さすがにチズガメですのでベビーの頃から流れのある水中をガンガン泳ぎまわり 休憩には浮島に上がって首を伸ばしています。こんなマイナーな種をしっかり殖やされているブリーダー様には脱帽の一言です。 |
サビーンチズガメ (国内CB・S) Graptemys o. sabinensis |
|
|||||||||
レアです。国内CBのサビーンの少し育ったSサイズが入荷しました。 こんなマニアックなチズガメを狙って殖やす、ブリーダーの熱意には頭が下がるばかりです。体表の黒と白のストライプも艶かしく、 頭部のクリーム色の楕円の斑点がきれいなアクセントになっています。 手足もしっかりしていて泳ぐのも得意です。身体を乾かせる 陸場が有れば水深を深くして存分に泳がせると状態が良いようです。餌もMazuriミズガメフード・咲ひかりのM粒を美味しそうに食べ、 シュリンプFやタートルプディングも大好きです。沈んでいくミルワームを見つけると猛スピードで捕食し、浮いてるコオロギも水中から 確認すると目の色が変わります。 |
サビーンチズガメ (♂) Graptemys o. sabinensis |
|
|||||||||
2007/CB・飼い込み委託個体のサビーン、オスが入荷です。甲羅に白い部分が 有りますが脱皮前ですのでご安心下さい。チズガメも交雑個体が見受けられ、目にラインが入っていたり、目の後ろの班が乱れていても サビーンで売られている場合が有りますが、この個体にはラインは無く、頭部の班も円形です。餌はMazuriミズガメフード・咲ひかり、 タートルプディング何でも良く食べますが、でもコオロギには丸い目をより丸くし大きな水かきで追いかけて捕食しています。 国内飼い込みだけ有って、委託者の思い入れが手に取るようです。甲高が高くなる種でこのサイズでも現在 3cmを超えています。 |
サビーンチズガメ (♂) Graptemys o. sabinensis |
|
|||||||||
サイテス昇格前に輸入された貴重な飼い込み! 一般にはあまり有名でない知る人ぞ知るマニアックなチズガメです、 サビーンチズガメ・オスが入荷しました。 かつてはグレーマップタートルの名でも知られた3種の内のひとつ、フトマユチズガメの亜種であるサビーン。 比較的広域に分布し流通量も多い基亜種とは異なり、 北米のサビーン川水系というとても限られた箇所に分布するためペットトレードに乗る機会はあまりありませんでした。 これは記憶にも新しいチズガメ全種がCITESVになる以前から同じで、 規制前の時ですら珍しい種類でしたので狙って入手するのは難しかったようです。 そしてCITESに入ってからは特にワイルドの殆どのチズガメが流通しなくなってしまい、 サビーンも同様に数少ないブリードものかこういった飼い込みぐらいでしか見かけなくなりました。 基亜種との判別は容易で、フトマユは名前の通り極太の眉毛に似た模様が目の上にありますが、 本亜種は少し変わって平安時代の麻呂眉のような円形の模様になっています。 チズガメはワイルドの入りたてではやや気難しい面もあり決して簡単に飼えるカメではない場合もありますが、 今回の様に長期飼い込みで落ち着いた個体に関しては遊泳スペースとバスキングスペースの用意、 そしてよほど水質を悪化させなければ問題ありません。もう少し暖かくなれば外に出しても良いでしょう。 やや甲の欠けた跡もありますが今回お客様飼い込みで状態は絶好調、チズガメコレクションには勿論欠かす事のできない一種です。 |
サビーンチズガメ
Graptemys o. sabinensis |
|
|||||||||
サイテス入りする前からサビーンは貴重でした。サイテス入りしてもっと貴重になるでしょう。 しかも今回入荷の個体は貴重なメスです。チズガメにしては、甲の高さが際立っています。 入手難のこの個体、お早めに。 |
ニセチズガメ (♂) Graptemys pseudogeographica |
|
|||||||||
かつての普通のカメが稀少になりつつある現状を何とかしたい、何とかするための種親候補! 手に取った瞬間に伝わって来るフラット感が懐かしさを募らせるシングルでも嬉しい出物、 ニセチズガメ・オスが入荷しました。 チズガメのオスが危ない、そう叫ばれ始めて早くも数年が経過しようとしていますが、 まさかグレーマップの御三家にさえも魔の手が伸びていようとは誰が想像したでしょうか。 つまり小振りなオスが大柄なメスに力負けしてしまうことが全ての原因であり、 何となく混泳させていたらある日突然、そんな悲劇が頻繁に起こる訳では無いものの、 新たな輸入無き今代わりのオスを探そうとすれば何処にも見当たらず、 渋々メス単体をキープせざるを得ない状況に追い込まれてしまうケースが後を絶ちません。 もちろんかつてはメスが稀少とされたチズガメの仲間ですから、 元気なオスがいればメスを複数持っていても困らないどころか役に立つ一方なのですが、 最低でも一匹は種付けを行う者がいなければ話になりませんので、 つい油断してしまい気が付けば時既に遅しと言ったシチュエーションに陥ってしまうようなのです。 雌雄の形質差が大きなチズガメの仲間だけあって、メスは豊満でふっくらとした体型に、 そしてオスは対照的な小柄で薄っぺらな体型を持ち、 手で触れた時の感触がまるで異なるため、 実際に触ってみると昔はこんなカメが沢山いたのにと妙に切なくなります。 甲羅に似合わぬはち切れんばかりに発達した尻尾を見て安心し、 オスに特有の長く伸びた前肢の爪を見ては改めて感心させられる、 繁殖目的で無くとも観賞価値を見出すことは決して困難なことではありません。 今回やって来たのは付けられた名前の全てが可愛そうなためにいまいち魅力が伝わり難い、 そんな悩みを抱えながらも長くこの業界で活躍し続けるニセチズガメの飼い込み個体。 学名のpseudoは英語に直せばfalse、後に続く単語はかのヒラチズガメの種小名であり、 つまり本来はヒラチズの偽物と言う意味なのですが、 何となくその元ネタがミシシッピだと考えてしまうのも仕方ないほどよく似ています。 英名のグレーマップと言うのも他意はありませんが何となく嫌な響きで、 あまり珍重されて来なかった種類なだけに系統維持もあまりされていないと思いますが、 やはりいなくなってしまっては寂しいですからこの一匹をどなたかに託します。 |
ニセチズガメ (♀) Graptemys pseudogeographica |
|
|||||||||
何がニセだか分かりませんが、ニセチズガメです。今回サイテス入りした影響は出るのでしょうか。 これもミシシッピと同じで、チズガメの割には飼いやすいカメです。 そろそろアダルトサイズですので、即戦力をお探しの方に。 |
ニセチズガメ (♀) Graptemys pseudogeographica |
|
|||||||||
何がニセだか分かりませんが、ニセチズガメです。今回サイテス入りした影響は出るのでしょうか。 これもミシシッピと同じで、チズガメの割には飼いやすいカメです。 そろそろアダルトサイズですので、即戦力をお探しの方に。 |
ニセチズガメ (♀) Graptemys pseudogeographica |
|
|||||||||
ヤングアダルトサイズのニセチズガメの入荷です。巨頭化しないタイプの中では最大級(27cm前後)で、甲長18.5cmでもまだヤングです。 グレーマップタートルの名で入荷され、最も多く流通している種類です。チズガメは肉食が強い傾向が有りますが、この種類は草食を好む 面が有り葉野菜も良く食べます。このサイズでも卵を生み出していますので、咲ひかり/増体用LMサイズを主に、Mazuriミズガメ・リクガメ フード、小松菜・チンゲン菜等を与えています。飼育も容易ですので、繁殖にチャレンジされてはいかがでしょう。 |
ニセチズガメ (トリオ) Graptemys pseudogeographica |
|
|||||||||
決してグレーな感じでは終わらせないこれぞ本物のニセチズガメが未来のブリーディングトリオにて! 言葉遣いが滅茶苦茶ですが確証の持てる出物が意外と少ない上にペアを揃えることさえもなかなか難しい、 ニセチズガメ・トリオが入荷しました。 ニセチズガメとは、恐らく史上最も不憫な名前を付けられたカメのひとつであるに違いなく、 読み方によってはそもそも自分がチズガメなのかどうかすらも怪しくなり、 自我の崩壊まで懸念される恐ろしいネーミングの持ち主なのですが、 流石にチズガメの仲間であることはどうやら間違いなさそうで、 それでは一体何が偽なのか、 そして同時に本物の正体までもが気になってしまう非常にミステリアスな存在です。 和名の由来であり先の問いに関する根拠ともなるのが種小名pseudogeographica、 結論から申しますとこれはヒラチズガメという別種の偽者という意味であり、 この時点で如何に説明不足であったかがよく分かると思いますが、 誠に残念ながら本来相方であったはずの彼は実に十年以上、 私たちのいるホビーの世界から姿を消したため事実上のコンビ解消となってしまいました。 そして本種を語る上では外せないキーパーソンならぬキータートルはあと二種類、 残るはミシシッピチズガメとフトマユチズガメのことで、 これら三つが揃うとグレーマップタートルというこれまた不憫な英名で呼ばれるチームが結成されます。 その昔種の判別がきちんと成されていなかった時代にハイイロチズガメという和名で流通していたものがそれで、 グレーという響きがこれまた胡散臭い何処までも可哀想なチズガメの、 悲哀に満ちた物語をお聞きになった上で改めてその魅力を再認識して下されば、 私としてはこれ以上何も申し上げることは御座いません。 今回やって来たのはグレーな血筋ではなくきちんとニセだと分かるものを集結させ、 再起を図るべく将来の国内繁殖まで目指せるように取り揃えた夢のヤングトリオ。 種類を問わずチズガメ全般は年々オスの入手が難しくなっているという事情があり、 たとえ流通量の多かった本種ですらも例外ではありませんから、 レアリティだけで後回しにしていると後悔する結果になるかもしれません。 ひとまず育成から楽しんでもらうために性別が分かるギリギリのサイズを用意し、 胸の内を晒すとこんなに都合の良い三匹はなかなか揃わないのですが、 よく見ると背甲をびっしりと覆うオレンジの網目模様がとても美しかったりして、 また同じ話になりますが名前だけで損をしている本当は素敵なチズガメなのだと知らしめたいと思います。 三匹の混泳はもちろん問題なし、今季の冬から屋外越冬も目指せる最高のパッケージです。 |
アラバマチズガメ (国内CBベビー) Graptemys pulchra |
|
|||||||||
チズガメがCITES入りしたこの時代には特に嬉しい国産CBです。アラバマチズガメ・お客様繁殖ベビーの入荷です。 マスク系チズガメの中ではギボンズやバーバーに比べて意外と見かける機会が少なく、プチレア的な存在です。 この仲間の中では一番マスク模様の面積が広く色濃く、 まさに覆面レスラーと言った風貌です。ベビーでも既に出来上がってる感の強いチズガメは大きくなると迫力が増し、 より魅力的に進化します。昔に比べ流通量が激減したチズガメは今の内にコレクションしておくのが吉でしょう。 CB個体は体のラインがオレンジがかっていて特に綺麗です。 |
アラバマチズガメ (フルアダルト・♂) Graptemys pulchra |
|
|||||||||
随分と数を減らしてしまった巨頭マスク系の中で最もマスクマンに仕上がる貴重なアラバマ! もはや現地よりワイルドが輸入される可能性などほぼ皆無な状況において巡り合えた救世主のような、 アラバマチズガメ・オスが入荷しました。 最近ではその存在自体が語られることも殆どなくなってしまった印象ですが、 かつて水棲ガメの人気を牽引していたグループのひとつに数えられるチズガメは、 遡ること2006年のCITES入りに伴って輸入量が激減してしまったり、 要注意外来生物であるとかその辺りの影響によって肩身が狭くなってしまったりと、 いずれにしてもあまり良い状況に恵まれないまま今日に至ります。 駆け込みと称してゴツいフルサイズの野生個体がわらわらと輸入され、 その後の種親候補として招聘されてからかれこれ十数年が経過する訳ですが、 熱心なファンによって入念な準備が行われていた結果、 規制が入って暫くは国内CBによって大半の種類が流通を続けていた時期もありました。 少し前まではそのようにして崖っぷちで踏み止まっていた感もあったのですが、 次第に人気の落ち込みが影響し始めたのか流通量までじわじわと減少してしまい、 今日では多くの種類が少しずつ姿を消しつつあるのが寂しい限りです。 元々安価であったグループや反対に飛び抜けて高価であったグループは、 それぞれがそれぞれの理由で繁殖が続けられているケースもありますが、 本種やその周辺の仲間たちを含むいわゆる中堅どころのグループについては、 需要と供給がそれぞれどっちつかずであったことが災いし、 不遇の時代に耐え切れず悲しいかなその勇姿が息を潜めつつあるのです。 今回やって来たのはワイルドの長期飼い込み個体として突如舞い込んだ、 本当に久方振りの対面となる涙が出るほど嬉しいアラバマのアダルトオス。 一体何処をほっつき歩いていたんだと肩を揺さぶりたくなる、 もう二度と再会することはないだろうと思っていただけに、 全く以って個人的な感想になり誠に恐縮ですが大変に喜ばしい出来事となりました。 相も変わらず属内で一番目立ったマスク模様が美しく、 少々赤味がかって柿色に染まったカラーリングもまたそれらしい、 何よりもこの手の平サイズでおしまいというところに観賞価値の高さが滲み出ている、 小振りな体を目一杯使って泳ぎ回ってもらいたい最高の掘り出し物です。 |
アラバマチズガメ (アダルト・Pr) Graptemys pulchra |
|
|||||||||
こういったチズガメのアダルトサイズは本当に貴重になってしまいました。 お客様委託のアラバマチズガメ・ペアの入荷です。 サイテス入りした事はかなり影響し、ワイルドの流通は殆ど皆無と言っていい程になった為、 必然的にアダルトサイズを見る事ができなくなってしまいました。今回は昔入ったワイルド個体の飼い込み、かと思いきや なんと500円玉サイズから大切に飼い込まれここまで育った CB個体です。CBの煌びやかな雰囲気と ワイルドの迫力を見事に兼ね備えた素晴らしい個体達で、 顔や四肢には濃いオレンジが惜しげも無く発色した ハイクオリティペアなので、当然生まれてくるベビーにも大いに期待が持てます。即戦力をお探しの方に! |
テキサスチズガメ (国内CBベビー) Graptemys versa |
|
|||||||||
ハッチリング季節到来!と言った感が強くなって来ました。お客様ハッチのテキサスチズガメ・CBベビーの入荷です。孵化後1週間程育て て頂き、Mazuriミズガメフード等も食べています。頭部のブーメラン形のラインも健在で、このサイズでも四肢の大きさはチズガメなら ではです。水深を深くし、軽く水流を付け良く運動させて、餌も食べる分だけ与えればスクスクと育つでしょう。アダルトサイズになって も14cm位までの大きさで手頃です。CITESに入ったチズガメ達ですので、このベビー達を育て上げ繁殖まで挑戦して下さい。 |
テキサスチズガメ
Graptemys versa |
|
|||||||||
サイテス入りしてからちょっと見なくなりました。このまま来なくなったらやだなあ。 今回のテキサスチズガメは国内ブリードって言うかお客さんブリードです。頭のオレンジの ラインがはっきり出ています。体色もちょっと朱色がかっていて大変キレイです。 |
テキサスチズガメ (国内CBベビー) Graptemys versa |
|
|||||||||
国内CB採れました、人気のテキサスチズガメです。こんな小さなサイズでも、 背甲の等高線模様は鮮明に描かれています。体色のほんのりオレンジに染まった所もいい感じ。 既に人工飼料に餌付いており、Mazuriミズガメフードをよく食べています。 今やサイテスに登録されてしまったチズガメ、こうして国内CBが出回る事が理想的ですね。 |
テキサスチズガメ (国内CBベビー) Graptemys versa |
|
|||||||||
全体的なタマ数の少なくなってきた場面であえてクオリティに拘りたい驚愕のハイオレンジ! 顔面から首筋、四肢、 甲羅の網目模様と至る所に赤味を呈して止まない将来有望の三匹です、 テキサスチズガメが入荷しました。 大きさを問わずチズガメを見かける度にしみじみと思うのは、 一体何故新たな輸入もままならない状況でもなお消えて無くなってしまわないのかということです。 例えば同じアメリカでもハコガメやキボシイシガメのように超メジャーな存在であればまだしも、 どちらかと言えばマニアックな部類に属し、 安価なグレーマップなどを除けばそれほど飼育人口が多いとも考えにくいのですが、 不思議と毎年のようにコンスタントな繁殖が続けられ安定的に幼体が供給されているようなのです。 その理由は様々でしょう、 しかし恐らく確実にそうだと言えるのはまずこのカメ自体が日本の気候に馴染み易いこと、 そして昔からコアなファンに恵まれているということ、 更にはそのような人種がブリードに挑戦し果てはそれを成功させてしまうこと、 もはやそう結論付けるしか他に納得するための術は見当たりません。 もう一言付け加えるとすれば、 そうやって殖やしている人の殆どがどうしてこんな素晴らしいカメが大衆の目に触れないのかを日々悔やんでおり、 願わくばひとりでも愛好家の数を増やしたいという、 ある種の布教活動のように自身のブリーディングを捉えているかもしれません。 だからこそあとは頼んだと我が子の行く末を託されたこちらとしても、 国産のチズガメをご紹介する際にはどうしても多分な力が入ってしまうのです。 今回やって来たのは久方ぶりの対面でも明らかに並のクオリティではないと察してしまう、 ハッチリングの時点で壮絶な発色を実現したミクロの世界で楽しみたい高品質の国内CB。 遠目で見ていてもそれは薄っすらと感じられるのでしょう、ただしここはよく目を凝らして観察してみて下さい。 頭部のラインはほぼ全てが褐色を通り越してオレンジ色に、 顎の細やかなスポット模様もオレンジ色に、 首筋はもちろん四肢に走るストライプは爪の先から尾の先までオレンジ色に、 しつこいようですが甲羅は背中の微細な渦巻きからお腹の縁までびっしりとオレンジ色に染め上げられ、 この色彩が成長に連れて深みを増して仕上がればどれほどの美貌をつくり上げるのでしょうか。 種としては属内でも小型なだけというぐらい特徴が見出し辛かったのも昨日までの話、 現在国内ではケイグルと並びリーズナブルな価格帯で流通していますが、 これほど質の高いベビーはふと探しても簡単には見つかりません。 もちろん餌食いも良好で共に仲良く取り合っています、春先までにがっしりと育て上げたい期待の逸材揃いです。 |
テキサスチズガメ (フルアダルト・♀) Graptemys versa |
|
|||||||||
迫力たっぷりのフルアダルト即戦力です。 テキサスチズガメ・メスの入荷です。 よく「チズガメのメスは巨頭化する」と聞きますが実際にそんな個体を見る事ができるのは洋書などの写真が多く、 実物をお目にかかる事はそうそう無いと思います。が今回の個体はバッチリ巨頭化し 小顔でシャープなテキサスのイメージをぶち壊す素晴らしい風格を備えています。 各所に細かい傷はあるものの餌は人工飼料をよく食べていますので体力の回復は早そうです。 繁殖用には勿論観賞用としても映える個体です。 |
テキサスチズガメ (♀) Graptemys versa |
|
|||||||||
かつて見かけたUSCBや国産CBも鳴りを潜めてしまった中で貴重な出物となるほぼ即戦力サイズ! 正直めちゃくちゃ派手な人気種という位置付けではありませんがコレクターとしては外せない往年の銘種、 テキサスチズガメ・メスが入荷しました。 チズガメの仲間はGraptemysと呼ばれる一属にまとめられていますが、 そこに含まれる十数種はそれぞれ複数の単系統群に分けられるとされており、 つまりは同じチズガメでもそれぞれに異なる味わいが楽しめることを意味しています。 多くの愛好家が持つ認識としてはまずグレーマップ系が全ての基礎となり、 そこから派生してより大型なもの、そして小型なもの、 中には目を見張るほどの美しさを呈するものまで、 ベースとなるキャラクター性がしっかりと浸透、認知されているからこそ、 そこから生まれる変化球のキレがより一層際立っているのではないかと思われます。 本種はケイグルと同じグループに属しサイズは小型な部類で、 飛び抜けて美麗なカメではありませんが寸詰まりな感が何とも可愛らしく、 小さな体のくせに顔は一丁前に巨頭化するとあって、 コンパクトな中にもきちんと存在感が楽しめる隠れた人気種でした。 冒頭でも触れた通り最近では規制の波にのまれとんと姿を見かけなくなり、 テキサスチズガメとテキサスクーターは似ているようで全然違うといった、 その昔カメマニアの間ではまるで腕試しクイズのように用いられていたのも今では懐かしい、 好きな人は好きという諦めた感じでは終わらせたくない私がお世話になったカメのひとつです。 今回やって来たのは大変ご無沙汰であった概ねアダルトサイズのメスで、 元々は国内で繁殖されたベビーが水面下でコツコツと育てられていたもの。 あくまでもペットとして大切にされていた個体だったそうですが、 今ではCITESの影響も多分にありコンスタントに見かけられなくなってしまいましたが、 何とか灯火を絶やさぬよう地道に維持していければと願うばかり。 個人的にはキルティング生地のようにポコポコと盛り上がった背中の質感と、 頬を彩るオレンジスポットのチャームポイントがお気に入りのチズガメです。 |
テキサスチズガメ (フルアダルト・♀) Graptemys versa |
|
|||||||||
チズガメ全種がCITES入りしたのも未だ記憶に新しいですが、 あれから目にする機会が無くなった貴重なフルアダルトです。 お客様委託のテキサスチズガメ・メスが入荷しました。 なんとこの大きなメス、 ブリーディングで活躍している現役の種親です。 現在チズガメはビギナー向けの種からレアな種まで国内での繁殖個体がコンスタントに出回っていますが、 それも全てコアなマニアによってきっちり殖やされている結果でしょう。 なのでやはり種親は限られておりこうした放出個体はとても有難い存在です。 テキサスとケイグルはチズガメの中でも小型の部類ですが、 しっかり育ちきったメス親の幅広く厚みのある甲羅は迫力抜群。 外観も大きいからと言って汚い訳ではなく、 頭部の模様などはむしろ年季が入ってしっとりといい感じに仕上がっています。 この仲間のメスが少ないことはご存じかもしれませんが、 ベビーから育てた個体がオスになって一人ぼっちというケースは結構あると思いますので、 いい相手をお持ちの方はこのメスを用いて是非とも繁殖にチャレンジして下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCBべビー) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
昨年のフロリダ・ブリーダーズエキスポで一冊のダイヤモンドバックテラピンの解説書が売られていました。 その名も「Diamondback Terrapins」。ダイヤモンドバックテラピン全7亜種の魅力が余す所無く解説された素晴らしい本です。 今まで曖昧だった亜種の特徴や分布域等もしっかりと記されています。 今回のクリーパー誌No.48にもそれらの写真やデータが提供されています。 そんなこだわりのブリーダー、James Lee氏が繁殖したD.B.T.が、今回日本に初上陸! 本物の純血、カロリナダイヤモンドバックテラピンの入荷です。 ノーザン亜種と共に北部に分布する亜種で形質的にも似通った印象ですが、 カロリナは体表のドット模様が大柄になり色味も強く、 甲羅の柄もあっさり系のノーザンとは違いクッキリとした渦巻き模様が目立ちます。 比較的安価に流通し色彩も安定して綺麗な為、最もポピュラーな亜種ではないでしょうか。 個体差の激しい亜種でいくつかタイプが来ましたが、 今回は黒みの強い個体達をセレクトしてご紹介です。 キスイガメという和名の通り海岸沿いの汽水域に棲息しているとされていますが、 ベビーからの生育には特に塩分について気を使う必要はありません。 養殖目的で雑多飼いされ亜種が混同されたまま野外に放されたという歴史もありますが、 氏の選り抜いた種親から採れた将来のブリードにも安心のピュアな血統を楽しんで下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
James Leeの純血テラピンが来日!
お約束ですがノーザンの次はやっぱりこれ、カロリナダイヤモンドガメが入荷しました。
ホームページにて告知してからおよそ1ヶ月が経過してしまいましたが、
3年目も無事姿を拝むことができました。
カロリナと言えばダイヤモンドバックテラピンの中でも一番とっつきやすい、特徴の分かりやすい亜種。
柄は粗くまとまり比較的派手なものが多く、
地色は典型的なべったりホワイトから薄青いグレーに透き通るものがいたり、
それらの組み合わせで見た目は千差万別。
よく言えば選び甲斐と集め甲斐があり、悪く言えばキリがないということになるでしょうか。
今回のセレクトも先日のノーザンと同様に基本は初甲版の柄が強く濃く出たものを抜き出し、
加えてノーザンとは異なり腹甲の柄が強くまとまる点にも着目してみました。
地色は濃いと薄いの両極端に、黄色味が付け加わったものや逆に淡い色彩のものなど、
どの個体が綺麗というよりはそれぞれがそれぞれの個性を持って伸びていきそうです。
特に顔の白いタイプやグレーのタイプは既に将来の姿が想像できそうで、
カラーだけならコンセントリックをも脅かす存在もこの中に眠っているかもしれません。
全個体人工飼料にも餌付いていますので極端に冷やさなければ飼育は容易です。
カロリナのバリエーションの豊富さをお楽しみ下さい。
個体A:背甲 ・腹甲 個体B:背甲 ・腹甲 個体C:背甲 ・腹甲 個体D:背甲 ・腹甲 個体E:背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (EUCBベビー) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
何だか遠い昔のように懐かしく感じられる実に久々にお目見えした待望のハッチサイズベビー! 全ての始まりを思い出させるテラピンブームの火付け役となった可愛過ぎる子ガメが再び、 カロリナダイヤモンドガメが入荷しました。 別名淡水ガメとも呼ばれる水棲ガメの中にあって、 安易にそのカテゴリへ押し込めてしまうのには些かの抵抗感を覚える、 別称キスイガメの名で知られたダイヤモンドガメの仲間たち。 みずみずしくウルウルと輝く瞳が象徴的な幼体は度々図鑑でも紹介され、 しかしながらとにかく飼育が難しいことばかりが前面にアピールされていたため、 ミズガメマニアの更にコアな部類へと追いやられていたような気がしてなりません。 やはり野生個体の扱い辛さがネガティブな固定概念をつくり出してしまったようなのですが、 数年前よりコンスタントに出回るようになった繁殖個体のお陰で随分と飼育が現実的なものになり、 一頃は時代の波に後押しされ日本中に壮大なムーブメントを巻き起こすまでとなりました。 その後惜しくもCITESU類へ掲載されたのを最後にパタリと姿を消し、 一連の騒動は水を打ったように収束を迎え現在に至ります。 ダイヤモンドだなんていかにも高そうな名前ですね、 今となってはそんな冗談でも言わなければやっていられないほど、 すっかり流通がストップし寂しい思いを募らせている人が全国にどれほどいるのか、 数え始めたらキリがありません。 今回やって来たのは極少数ながらヨーロッパよりもたらされた今年のCBで、 ほんの少し前までわらわらと泳ぎ回っていた大群の一部を思わせるかつてお馴染みであった念願のベビーサイズ。 改めて考えてみるとその高いコストパフォーマンス、 つまり安価な割には美しい個体の多いことから高級亜種に引けを取らず人気の高かったカロリナの、 皆さんがお好きなきちんと顔面が真っ白になる有望個体ばかりをセレクトしてみました。 それもただ白くなるだけでは面白味に欠けますので、 ノーザンとは一線を画す模様のまとまりがキツくなりそうな、 一般にハイクオリティとされる品質をお楽しみ頂けることでしょう。 本当はもっともっと沢山の頭数を抱え、 ここ一、二年でたまりにたまっていた沢山のリクエストにお応えしたかったのですが、 泣いても笑ってもここにいるこの三匹のみです。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
一味違うハイクオリティ! James Leeブランドのテラピンシリーズ、カロリナダイヤモンドガメ・ベビーが入荷しました。 氏の著書である「Diamondback Terrapins」によって国内でその名を一気に知らしめた、 アメリカの有名テラピンブリーダーによる繁殖個体が今年もやってきました。 その魅力は名ばかりではなく、厳選された純血の種親から殖やされたベビー達はどれも私たちの目を引くものばかり。 今回の2匹も本亜種の特徴である白味の強い顔や甲羅の渦巻き模様がよく出ています。 個体差の激しい種類であり特にカロリナ亜種には国内だけでもかなり多くのバリエーションが出回っていますので、 より典型的なタイプを選びたい方には特にお勧めです。色味の薄いものと濃いものが来ていますが、 特に濃い方は渦巻き模様がとてもノーマルとは思えない質の高さを見せており、 コンセントリックと間違えそうな柄の強さは魅力的です。 残念ながら小さな多甲板がありますが、 幸い中央のキールラインに大きな乱れはなく 色味も強いので価格は2匹とも同じで。 とても小さなベビーですが元来非常に強健なカメなので、 既に人工飼料もよく食べていますし暖かくして飼っていれば知らない内に大きく育っていることでしょう。 成長に連れて美しさを増していくダイヤモンドガメを立派に育て上げて下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
大変ご好評を頂いておりますJames Lee氏の純血ダイヤモンドバックテラピン、 実は店内でこっそりとっておいたものがここにきていい味を出してきています。 ダイヤモンドバックテラピン全7亜種の魅力が余す所無く解説された素晴らしい本 「Diamondback Terrapins」の著者によるこだわりのブリード個体、 カロリナダイヤモンドバックテラピンの入荷です。 成長線の二周りほど出てきた安心サイズの2匹は どちらも甲羅に渦巻く模様がクッキリと出ておりカロリナの中でも比較的綺麗な方ではないでしょうか。 そして特筆すべきはその肌の色で、他のカメでは決して味わえない 彩色したような派手な色味が早くも芽を出し始めています。 片方はパールホワイトのべったりとのった美白顔が非常に美しく、 もう片方は青みがかったやや暗色の地色に口先はほんのりピンクに染まっており お洒落なカラーリングになっています。 氏の選り抜いた種親から採れた将来のブリードにも安心のピュアな血統を楽しんで下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
大変ご好評を頂いておりますJames Lee氏の純血ダイヤモンドバックテラピンシリーズ、 少し大きくなって段々と味わいが出始めています。 ダイヤモンドバックテラピン全7亜種の魅力が余す所無く解説された素晴らしい本「Diamondback Terrapins」 の著者によるこだわりのブリード個体、カロリナダイヤモンドバックテラピンの入荷です。 今回は、頬が純白に近い色味を出している2匹をセレクト。 皆さんが最もお探しのタイプではないでしょうか。 アダルトになった時の絵の具ベタ塗りの様なホワイトは他のカメでは考えられない色彩感です。 また背甲の渦巻き模様も見事なもので、お腹の黄色と合わせて成長過程の変化も楽しみです。 遊泳性の非常に強いカメで、広げるとうちわの様な形状の水掻きを巧みに使い小さな頃からでも器用に泳ぎます。 バスキングできる乾いた陸場があれば、このサイズからでも広い水槽にたっぷり水をはった環境で楽しめると思います。 成長後の姿が非常に楽しみな個体達です。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCB・M) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
こんな個体をお探しではないでしょうか。 お客様飼い込みのJames Lee氏によるブリード個体、カロリナダイヤモンドガメが入荷しました。 兄弟の間ですら個体差が見られるというテラピンですが、 これを持って来られた時にはまさかあのベビーの中から出ていったものとは信じられませんでした。 絵の具の白と同色のベッタリとした地肌には、 やや大柄のカロリナらしい水玉スポットがまるで同じ柄のパジャマを着せられたかの様にびっしりと発色し、 綺麗に育った甲羅では淡いグリーンと鮮やかなオレンジが見事に共演しています。 本種にはコンセントリックという変異もありそちらの美しさはよく知られているのですが、 この個体には原種らしい味の異なった魅力が詰まっていると思います。 ここまで大きくなってしまえば将来の姿はほぼ決まったようなもので、 まさに頭に描いていたようなライトカラーの綺麗なカロリナに仕上がる事でしょう。 今回スペースの関係もあり手放されたとの事ですが愛情が注がれていたのは見て分かりますし、 また同居人に対して厳しく接する様子もなく温和な性格の持ち主です。 性別は不明としましたがメスっぽいです。 やや強気の価格かもしれませんが自信を持って出せる個体です、 ベビーを何匹か育ててもなかなか当たらないクオリティだと思いますので我こそはという方はお早めに。 |
カロリナダイヤモンドガメ (USCB・♂) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
Jamesのテラピンが成長するとこんなに綺麗! 嬉しいことにすっかり見違えて帰ってきました、 2009CBのカロリナダイヤモンドガメ・オスの入荷です。 当店では今年も昨年も本場アメリカのブリーダーであるJames Leeよりダイヤモンドバックテラピンを輸入していますが、 記念すべき最初の入荷は2009年でした。この血統の最大の長所はとにかく純血ということであり、 自然下でも交雑が起こっている可能性があると言われているダイヤモンドガメの世界ではまさに救世主のような存在と言えるかもしれません。 ベビーが大量に入荷する秋、 多くの方が目を凝らして選び抜いていかれるのはハッチリングの時点で色味の良い個体、 もしくはその亜種の特徴が分かりやすく出ている典型的な個体です。 そして今回やって来たこの個体、 当時入荷後まもなくセレクトされていったカロリナで周りは一体どんな成長を見せてくれるのかと楽しみにしていたのですが、 一切期待を裏切ることなく典型的かつ色味の良い最高の状態で再会することができました。 まず第一に純白の肌、美貌という言葉を用いるに相応しいとても同じミズガメとは思えない色彩で、 それは野生では汽水域に棲息するという特殊な条件の下で自然が創り出したものなのでしょうか。 細かく散らばり過ぎない適度に集合した黒いスポットは、 分かりやすいこの亜種の特徴です。 そしてもうひとつ忘れてはいけないポイントとして甲羅の色味が挙げられますが、 脱皮前ではっきりとは分からないもののキールとエッジにはきっちりオレンジが発色し、 一皮剥ければ大変なことになるような気がしてかえって楽しみになってきます。 混泳させると噛み合って多少の欠損が出るケースもありますが、 勿論単独で大切に育てられたこの個体は爪の先から尻尾の先までとても綺麗。 あとは上手に脱皮させるだけ、誰にも文句を言わせない最上のカロリナを目指して頑張って下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (ヤングサイズ・♂) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
鮮烈の美白個体です。カロリナダイヤモンドのオスの入荷です。 とにかく肌の白と黒い模様のコントラストが素晴らしく、その容貌はダルメシアンを思わせます。そして頭頂部のひし形の部分には さらに緻密な柄が入っており、非常に美しいです。四肢の水掻きはとても大きく、 水量を多めに水流をかけてやると伸び伸びと遊泳する姿が観察できます。 口先には嘴が分厚く発達しており、これで硬い甲殻類や貝類を噛み割って食べる事ができます。背甲の一部に剥離傷の跡がありますが、 既に完治していますので甲板の脱皮を重ねれば綺麗に治るでしょう。 餌はMazuriミズガメフード・咲ひかり、コオロギやザリガニなど何でも喜んで口にしています。 |
カロリナダイヤモンドガメ (Pr) Malaclemys t. centrata |
|
|||||||||
ちょっと育ったサイズのダイヤモンドバックテラピンが Prで入荷しました。何故か入荷する個体のほとんどがメスのこのカメ、 非常に貴重です。別名でも『汽水』と有り、『塩分を足した方が状態が良いとか、淡水でも大丈夫とか』賛否両論有りますが、 この個体達は淡水で3年程飼い込まれていて状態良好です。 ブルーグレーの地肌には黒色の斑点が細かく入り、背甲のキールにも小さい ながらコブも出ています。人なれもしており、水槽の前に立つと餌欲しさに 手足の大きな水かきをバタつかせながら寄ってきます。 偏食がちな種類ですが、Mazuriミズガメフードや咲ひかり等の配合飼料も好んで食べています。もちろんカンシャ・シュリンプF等の 乾燥餌、ザリガニも大好物です。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
昨年のフロリダ・ブリーダーズエキスポで一冊のダイヤモンドバックテラピンの解説書が売られていました。 その名も「Diamondback Terrapins」。ダイヤモンドバックテラピン全7亜種の魅力が余す所無く解説された素晴らしい本です。 今まで曖昧だった亜種の特徴や分布域等もしっかりと記されています。 今回のクリーパー誌No.48にもそれらの写真やデータが提供されています。 そんなこだわりのブリーダー、James Lee氏が繁殖したD.B.T.が、今回日本に初上陸! 本物の純血、カロリナダイヤモンドバックテラピン・コンセントリックの入荷です。 コンセントリックとは同心円という意味で、 背甲の各甲板にクッキリと円心状の模様が入り、 通常のカロリナではドットの腹甲の模様はバー状になるという、 他のテラピンでは実現しないド派手な発色がここにはあります。 また頭部も他とは一線を画す絵の具の白に近い色合いで、成長するとよりマットな白さになりとても美しいです。 地域個体群とも考えられており、安定して似た形質のベビーがとれています。 今回大人気の為、早くも残り1匹となってしまいました。 キスイガメという和名の通り海岸沿いの汽水域に棲息しているとされていますが、 ベビーからの生育には特に塩分について気を使う必要はありません。 養殖目的で雑多飼いされ亜種が混同されたまま野外に放されたという歴史もありますが、 氏の選り抜いた種親から採れた将来のブリードにも安心のピュアな血統を楽しんで下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
James Leeの純血テラピンが来日!
皆さんお待ちかねの花形が登場です、カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
ホームページにて告知してからおよそ1ヶ月が経過してしまいましたが、
3年目も無事姿を拝むことができました。
分類上の亜種判別はカロリナ、ですがそれと似て非なる存在がこのコンセントリック。
原意から紐解いていくとconcentricとは同心の、集中的なという意味で、
それはつまり元々カロリナが持つやや粗めのドット柄が集合し創り出された独特な模様のことを指すのでしょう。
果たしてこれは品種なのか、それとも地域変異なのか、
未だ謎は解けませんが魅力的なことには変わりありません。
今回のセレクトはまず大きく分けて2つ、地肌がホワイトかグレーかということです。
世間ではなんとなくべったりホワイトのタイプが人気なように思いますが、
グレーのタイプもこのいい感じに青い透け方を見せられると気になってきます。
初甲板の柄も確認しておきたい所ですが、それよりも大事なのはやはり腹甲の模様。
ここは妥協を許さずしっかりとバー状になったものを選びましょう。
背甲や体の模様は成長に連れて変化することもあり将来像が若干読み難いですが、
腹甲の模様がまとまっている個体は他の箇所の模様もまとまっていきやすいかもしれません。
あとの選別基準は言葉で表すよりもフィーリング、
夢と希望を胸にお気に入りの個体を選び出し理想とするコンセントリックへとバッチリ仕上げて下さい。
個体A:背甲 ・腹甲 個体B:背甲 ・腹甲 個体C:背甲 ・腹甲 個体D:背甲 ・腹甲 個体E:背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
2012年の新鮮とれたてCBでお送りするJames Lee本人より直輸入の純血統!
今一度基本に立ち返り理想の一匹との出会いを果たしましょう、カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
今日までの僅か数年間で彗星の如く現れ瞬く間にスターダムへとのし上がった、
今を時めくミズガメ界の革命児とも言えるのがダイヤモンドガメの仲間です。
水棲ガメに元来まとわり付いていた固定概念を派手にぶち壊したのは、
北米東海岸を南北になぞるよう分布したこのカメが持つ鮮烈なカラーリングに他ありません。
別名キスイガメとも呼ばれる通り、
世界中を見渡しても珍しく海の水が混じり合う特殊な環境に暮らしているからでしょうか、
並の淡水種では考えもつかなかった強烈にエキセントリックな配色は愛好家への訴求力の高さをまざまざと見せつけています。
細かい亜種分類と多彩なバリエーションは美しさの頂点を極め、
その余波がタートルフリークのみならず他分野にまで強く影響することで、
新たなファンの獲得と全体の地位向上に一役も二役も買っているようです。
今現在最も注目されているのは恐らくオルナータ、ニシキダイヤモンドなのでしょうが、
模様というひとつの要素に着眼した場合には、
このコンセントリックが全てのテラピンをずらっと並べても常に上位を席巻していると思います。
カロリナの地域変異とも位置付けられていますが、背甲、腹甲、頭部、四肢、身体、
全身に満遍なく散りばめられたスポットは凝縮と結合を繰り返し時にライン状、時にブロッチ状へと姿を変え、
それにより露わになった地肌の色味も心なしか強く勢い良く目に飛び込んでくるようになるため、
華やかさという最大の魅力が極限まで引き出される好況を生み出すことになります。
頬の柄は個体の表情をつくる骨格となり、頭頂部眉間の菱形の有無が雰囲気を変え、
首の付け根から腕や足に乗る斑紋が全身の服装を左右します。
成長線が別色で伸びることで初生甲板が点在するように残る南部の亜種らとは異なり、
コンセントリックは初めに持つ色柄をそのままに成長と発展を繰り返すため、
ハッチリングの時点で目指すべき目標に向かって一歩を踏み出すことが可能です。
線の細かいものや粗いもの、地肌の白いものやグレーのもの、全体の色合いが暖色のものと寒色のもの、
捉えるべき特徴は多岐に渡り現物を前に目を凝らすのにはとてつもないエネルギーを要しますが、
この一匹が将来どういう姿になっていくのだろうと思いを馳せている瞬間こそ実は我々にとってこの上ない至福の時ではないでしょうか。
今回は四段階にランク分けし当然価格の差もありますが、
たまたまその金額だったというだけのことであまり惑わされずに直感で選びましょう。最後の二匹のみ甲ズレあり。
選定の基準に迷った方は直接お電話下さい、一席ぶたさせて頂きます。
個体A :背甲 ・腹甲 個体B :背甲 ・腹甲 個体C :背甲 ・腹甲 個体D :背甲 ・腹甲 個体E :背甲 ・腹甲 個体F :背甲 ・腹甲 個体G :背甲 ・腹甲 個体H :背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
今年も無事に海を渡ってやって来た小さくともはっきりとした将来性を感じさせる純血ベビー!
クリアな肌質の体にびっしりと張り巡らされた濃厚なラインが特徴的な大人気James Lee血統、
カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
思えば2013年3月に開催された第16回ワシントン条約締約国会議、
いわゆるCOP16にて可決されたダイヤモンドガメのCITESU類掲載、
これを機に我々の中でテラピンの存在感が急激に高まったのは言うまでもありません。
当店では種としての取り扱いはもちろんのこと、
より確かな血統に拘り原産国アメリカから直輸入を開始してかれこれ七年ほどが経ちますが、
この激動とも言える荒波を乗り越え今日でも何とか供給を維持し続けています。
最近では長年待ち望んだ国内繁殖の成功例がようやく散見されるようになり、
しかしながら日本に現存する種親のみでは可能性の広がりに限界が感じられるのも事実で、
もちろん今後も継続的な地産地消が求められる一方、
新たな素質を求めて外部からの新規参入が歓迎されるのも当然のことです。
現在の我が国では既に海外からの輸入に頼らず自国内で供給が賄われ、
場合によってはそれが海外需要によって過熱してしまうような種類も存在する中、
ことテラピンに関してはまだまだやり尽くした感など味わえるはずも無く、
それぞれの亜種やタイプに秘められた素質を掘り起こしている最中ですから、
いずれジャパニーズテラピンが世界を圧倒するような日が訪れたその時に初めて、
私たちは本当の面白さを実感するようになるのかもしれません。
今回やって来たのはダイヤモンドガメの二大巨頭、
その一方を担うコンセントリックの今年生まれのベビーたち。
俗に柄モノなどと称されるこの手のカメは一匹毎にまるで異なる味があり、
更に言えばその程度の良し悪しも含め好みに合う合わないがありますから、
私個人の見解ではありますが少なくともコンセントリックとしてご紹介するに相応しい、
またこの価格帯で手にして頂くのに何の不満も感じさせないクオリティのみを、
贅沢にも輸入された中から選抜して掲載しています。
大まかに言えば黒目のはっきりとしたブルータイプですが、
頭部の色彩に多少の個体差もあり今後どのようなバラ付きが見られるかも楽しみです。
早速人工飼料も食べ始めており、飼育方法について心配な点があれば別途お問い合わせ下さい。
個体A: 背甲・ 腹甲 個体B: 背甲・ 腹甲 個体C: 背甲・ 腹甲 個体D: 背甲・ 腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
ダイヤモンドガメの重鎮James Leeブランドのテラピンシリーズ!
一番人気はやっぱりこれで決まりです、カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
先日HPでもご紹介しました洋書「Diamondback Terrapins」
の著者であるJames Leeが氏の拘りで集めた選りすぐりの種親から毎年繁殖している、
ハイクオリティなテラピンの今年の新仔がやってきました。
当店では主にノーザン、カロリナ、コンセントリックと3種を多く扱ってきましたが、
この中で一番人気なのは必ずと言っていいほどコンセントリックです。
このカメはカロリナダイヤモンドの品種や地域変異と言われていますが、
コンセントリックとは同心円という意味で、背甲の各甲板にクッキリと円心状の模様が入り、
通常のカロリナではドットの腹甲の模様はバー状になるという、
他のテラピンでは実現しないド派手な発色がここにはあります。
更にこのカメは成長に連れてどんどん綺麗になっていきますから末恐ろしい事この上ありません。
今回は全体的に明色と暗色のタイプを5匹選んでみました。
幸いベビーサイズの頃から柄の主張が激しいコンセントリックは今の時期からでも将来の姿が想像しやすいので、
お好みの個体を選んでみては如何でしょうか。
個体A: 背甲 ・腹甲 個体B: 背甲 ・腹甲 個体C: 背甲 ・腹甲 個体D: 背甲 ・腹甲 個体E: 背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・EUCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
CITESに入る前から一貫してリクエストの多かったホワイトフェイスのベビーが再び! どんなに高級な亜種と比べても人気の高さでは引けを取らないこれぞテラピンの顔、 カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。 失って初めて気付くものとはこの業界に有りがちな話で、 特に年数を重ねている人ほどつい過去にすがりたくなる時があるようですが、 テラピンフリークにとってここ最近の大事件と言えば属単位でCITESU類に掲載されたこと、 そして愛するテラピンたちが極めて入手困難になってしまったことだと思います。 当然私自身も生体を直接輸入している立場ですから、 一体何がいなくなると一番困るのかを考えた末に、 その頃一世を風靡していた最美亜種と名高いオルナータの収集に躍起になり、 仮に海外からのルートが絶たれたとしても国内で自活するだけの体力を付けようと必死でした。 結果的にバリエーション豊かなニシキダイヤモンドを引き入れることには成功したのですが、 それは決して敷居の低いカメでは無かったがために、 あれだけ頭数を扱っていたコンセントリックを手元に残すのを忘れていたのです。 将来の繁殖を見据えて様々なタイプを囲っておけばと後悔したのも時既に遅し、 現在では全国で散り散りになっている種親候補が上手く稼働すればと願いながら、 再度皆さんにあの懐かしい光景を、 見たら必ず欲しくなってしまう可愛い幼体が群れて泳ぐ姿をお見せしたいと考え続けてきました。 今回やって来たのはまさかのヨーロッパブリードとして輸入されてきた、 数でこそアメリカに劣るものの確実に復活への道が開かれ始めているのを感じて止まない、 喉から手が出るほど欲しかった感謝感激のどストライクなベビーサイズ。 ここ二年ほど顔の白いコンセントリックが欲しいと大変多くの方からお話を頂戴していながら、 なかなか前向きな明るい返答ができなかっただけに、 無理を押して顔面が純白な個体ばかりを抜き去って来ました。 当店で過去に取り扱っていたものは生まれ立てに程近い3センチぐらいの個体ばかりでしたが、 この三匹はそこから5ミリほど大きくなった幾分安心のできる段階に達しており、 将来のブリーディングを目指して一気にコロニー形成を目指すも良し、 そして今こそテラピンデビューをとお考えの方にも強くお勧めできます。 そもそも水棲ガメが初めてと言う方にも懇切丁寧にご指南致しますので、 もう一度がいつになるのかさっぱり分からないこのチャンスを是非お見逃し無く。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
濃厚なブルーの地肌に極太の網目模様がびっしりと密集したスペシャルカラーをセレクト! 一般にイメージされるテラピンの華やかさとはまた異なる重厚感が却って新鮮に映る、 カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。 ダイヤモンドバックテラピン、 和名ではキスイガメとも呼ばれる今や知らない人はいないと言われるほど稀代の人気種へと成長し、 昨日まで水棲ガメに興味が無かった人までもが次々とファンに仕立て上げられてしまうほど、 ご覧の通りの素晴らしい美貌で我々を虜にする魔性のカメ。 十数年前に遡ればこの仲間を好んで飼育していたのはよほどのマニアぐらいのもので、 どちらかと言えば正体不明の取っ付き難い種類だったことも今日では忘れ去られてしまったように、 とてつもない支持率を獲得しながら依然その勢力を拡大し続ける様はまさにモンスター。 色柄の好みによって亜種や個体を選びながら育てられる楽しみ方が受け入れられ、 今や業界に無くてはならない看板キャラクターへと見事成長したテラピンも、 CITES入りをきっかけにあれだけ豊富にあった流通量が激減してしまいましたが、 当店ではその灯火を絶やさぬよう毎年欠かさず本場アメリカより直輸入を続けています。 今回やって来たのはお馴染みのJames Lee血統より、 肌の表面がクリアになり奥が透けて見えるような質感に仕上げられた、 黒目がちな表情も可愛らしいと評判の俗にブルータイプと称される安心サイズベビー。 テラピンの大いなる魅力を一番初めに世の中へ知らしめたのはもう一方のホワイトタイプであると思われ、 カメの顔が真っ白に染まることの衝撃たるや並大抵のものではありませんでしたが、 そのホワイトもある程度の数が出回ると今後は絶対数の少なかったブルーにも注目が集まるようになり、 今となってはそのどちらもお好みに合わせて選んで頂けるようご案内しています。 少々大袈裟な表現ではありますが最も稀少性の高いマングローブ、 それを連想させる雰囲気がこのブルーにははっきりと宿っており、 特に青味が強くラインもぶよぶよと太く描かれる方がよりそれらしいと好まれる傾向にあります。 とは言え頬を埋め尽くさんばかりにこれほどはっきりとしたラインが走るのも珍しく、 大きくなった暁にはどれほどの存在感を発揮してくれるのか楽しみで仕方が無い、 稀に見る選抜個体です。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・ベビー) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
コンセントリックの言葉通り渦巻き模様の強さが際立つようセレクトされた将来有望ベビー!
お肌の色合いはいわゆるホワイトとブルーの二色展開にてご用意しました、
コンセントリックのカロリナダイヤモンドガメの入荷です。
私たちが日頃から入り浸っている爬虫類ホビーの世界、
それはカメやトカゲ、ヘビなどをペットとして飼育する人々の集まりで、
その昔誰かが声を上げて成り立ったようなものではなく、
そういった同じような趣味嗜好の持ち主が自然に固まって生まれた、
とても流動的でかつ疑似的な空間なのだと思います。
元々そこには秩序やルールのようなものなどは存在せず、
皆が皆、好きなもののために好き勝手やっていた結果が形あるもののように見えるだけのことで、
多少の学術的な要素が介入し時にそれが役立つことがあったとしても、
全てがそれだけを頼りに突き動かされている訳ではない、
何とも不思議な雰囲気の中で続けられている慣習のようなものなのかもしれません。
流行りや廃りなどに代表されるある種のムーブメントと、
それに付随する人々の思いによって様々なものが左右される繊細な一面も持ち合わせていて、
例えば時が軽く十年も経とうものなら原型を微かに留めた新世界へと生まれ変わる恐れさえある、
そんな不確かで自由奔放なところもまた醍醐味のひとつなのではないかと考えています。
今回やって来たのは今やミズガメの世界には無くてはならないマストアイテムと化した、
ただでさえ人気のあるダイヤモンドバックテラピンの中でも、
とりわけ支持率が高く多くのファンを育んできたコンセントリックのベビー。
それこそ十年前にでも遡ろうものなら、
せいぜい亜種カロリナぐらいは判別できていたのかもしれないという程度の、
非常に怪しい線引きの中でもがきながら取り組むしかなかったダイヤモンドガメの仲間は、
ようやくその全貌がはっきりと見えたような気がするのもつい最近の話。
便宜上、冒頭の記述のように分けられていますが、
通称 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
昨年の雪辱を果たすべく遂に国内初登場と相成ったCITES付きコンセントリック from James Lee!
胸の奥底にため込んでいた興奮を爆発させると共に一秒でも早く個体選びに勤しみたい、
カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
遡ること2009年、当店がアメリカのブリーダーJames Lee氏と提携し、
純血のダイヤモンドバックテラピンを輸入し始めた記念すべき最初の年から数年が経過した今日までの間に、
これほどドラマティックな展開が待ち受けていようとは誰が想像したでしょうか。
あまりにも情報が乏しく右も左も分からなかった私たちの前に現れたのは、
彼が繁殖させた各亜種の数々と自国で出版した一冊の専門書でした。
本を片手に目の前のベビーと真剣ににらみ合い、
特徴や品質について時間を忘れて語り合えたあの時間こそが、
日本中のマニアのレベルとモチベーションを上げてくれたのだと今でも感謝しています。
その熱は瞬く間に伝染し気が付けばテラピンブームの波が押し寄せていた訳ですが、
盛り上がりが最高潮に達しようとする絶妙なタイミングで、
何とも不運なことにCITESU類への掲載が決まってしまったのです。
もちろんカメのことを思えばこその裁定ではあるのですが、
その時点では国内CB化もままならず、
それどころか殆どの人がいつかの種親候補を育成中と言った段階でしたから、
輸入に頼りきりであったことが災いしあっという間に姿を消してしまいました。
一時は当たり前の存在になりかけたものを失ったショックで我々が考えたこと、
それは稀少性云々以前にあのコンセントリックと呼ばれたテラピンがどれほど素晴らしいものだったのか、
そして今最も必要とされているのは他の何でも無いコンセントリックだったのだと、
心に強く刻まれるきっかけとなったのです。
全国のダイヤモンドガメフリークの皆様、大変長らくお待たせ致しました。
CITES入りして以来初めてとなる、
Jamesダイレクト便にてやって来た待望のコンセントリックベビーをここにご紹介します。
この数年で国内での繁殖成功や他国からの輸入など様々なニュースもありましたが、
やはりテラピンの本拠地アメリカからの入荷を待ち望んでいた方も多いかと存じます。
前振りが長過ぎて時間が無くなってしまいましたが、
定番のホワイトタイプからその派生であるブラックタイプ、
そしてクリアなお肌のブルータイプと豊富に取り揃えておりますので、
各個体の特徴についてなど詳しくはお問い合わせの際にお話ししましょう。
個体A :背甲 ・腹甲 個体B :背甲 ・腹甲 個体C :背甲 ・腹甲 個体D :背甲 ・腹甲 個体E :背甲 ・腹甲 個体F :背甲 ・腹甲 個体G :背甲 ・腹甲 個体H :背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・EUCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
まるで歌舞伎役者のように力強く描かれた顔面の隈取が迫力満点のブラックコンセントリック! あまりにも小さなハッチ直後では心配な方へ輸入後暫く飼い込まれた安心サイズベビー、 カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。 もうかれこれ五、六年前にもなるでしょうか、 当店で本格的にダイヤモンドバックテラピンの輸入を開始し、 それに伴って全国的に一種のフィーバーが巻き起こったあの頃から変わらず、 ずっと人気者の座を独り占めしていたのが何を隠そうこのコンセントリック。 分類上の亜種はカロリナに該当するのですが、 それの地域変異とも選択交配とも言われているコンセントリックと呼ばれるタイプは、 同心円の名が示す通り体中がグリグリと円を描いたような模様で覆われ、 地色の発色も鮮やかになると言う大変に目を引く特徴を有しています。 皆さんのイメージするダイヤモンドガメの姿はまさにこれではないでしょうか、 特に顔面が真っ白にベタ塗りされた系統がいつの時代も高い人気を誇り、 流通量が激減してしまった現在でも他のどんな稀少で高級な亜種にも負けない需要があるようです。 今回やって来たのは昨年輸入されたばかりの生まれたてに近いベビーサイズだったものが、 国内で程良く育てられ幾分ふっくらとしたまだまだ可愛らしさの残る良い所取りのセレクト個体。 この数年はCITES入りの煽りを受けほぼ全く新規の輸入が無く、 時折出物として見かける飼い込みの放出個体をご紹介するも、 多くの方から昔みたいな幼体はいないのかと度々リクエストされ、 あの頃に味わった苦い思い出は半ばトラウマのように脳裏に焼き付いています。 冗談はさておいて、やはりブームの頃に主流であったその年のベビーのイメージが強過ぎるため、 せっかく育てるのなら一番可愛らしい時期からと願う方が多いのも頷けます。 この個体は黒に近い焦げ茶が全身を覆い尽くすダークなタイプで、 頭部の模様はドットでは無くラインと呼ぶに相応しい綺麗にまとまった柄が実に典型的。 頬のデザインがシンプルであればあるほど地肌が目立つため、 まだカメが幼い時には分かり難いかもしれませんが、 成熟するとホワイトフェイスがより強調された、かなり見栄えの宜しいテラピンが出来上がるのです。 幼体の飼育には気を遣う場面も出てきますがここまで軌道に乗っていれば心配ご無用、 基本的な飼育方法をおさらいしたい方もお気軽にお問い合わせ下さい。一匹のみ! |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
James Leeダイレクト便の第二弾から選出したライトブルーとダークブルーの秘蔵っ子!
輸入直後よりいくらか成長したことで隠し持っていた素晴らしい才能が露わになっていく、
カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
今が旬、空前の大フィーバー、この頃流行りの水棲ガメと言えば真っ先にその名が挙げられる、
昨今では我々日本人のみならず世界中が注目を寄せているトップスターと言えば、
このダイヤモンドガメの仲間を差し置いて他に思い当たるでしょうか。
もちろんかねてよりのカメマニアにとっては別の選択肢も考え得るのでしょうが、
テラピンが凄いのは全く別のフィールドから新たなファンを引っ張って来てしまう、
言い方はさて置いてこのカメなら飼っても良いかもと思わせてしまうところです。
法的な規制が厳しくなってしまったことも無関係では無いにしろ、
どちらかと言えば稀少性よりもむしろ純粋な注目度が高まっており、
今まで気付かれなかった新感覚の魅力に皆が揃って憑りつかれてしまったことで、
ミズガメの新たな楽しみ方を彼らから教わっているのではないでしょうか。
別名キスイガメとも呼ばれるように汽水域への進出も可能になったことで、
純淡水のカメには考えられなかった奇抜なカラーリングで彩られたその容姿は、
美しさと可愛らしさを兼ね備えた無敵のデザインとして広く知られるようになったのです。
今回は昨年度末に当店で直輸入したベビーの中で、
特に気になった個体をピックアップしコツコツ育てていた、
晴れて見事な成長を遂げようとしている二匹を改めてホームページにてご紹介します。
一方はよく見ると多甲板なのですがそれをはね返すほどのクオリティで、
成長線は乳白色に初生甲板は黄金色にギラギラと輝き、
顔面や四肢の模様は強くまとまりベースカラーの明るさをより際立たせ、
一見して派手な印象を与えてくれるこれぞ正統派の美貌。
そしてもう一方はかなり暗色に偏っており、
最近の考察によればより青味が強く仕上がるのはこういった青黒いベビーであることが多く、
正直かなりマニアックなチョイスであることは承知の上ですが、
成長に連れて肌に更なる青味を呈す可能性が極めて濃厚であるため、
強烈にブルーを意識される方にとっては避けて通れない個体です。
黒目が大きく見える点も高く評価されているホワイトとは一味違った話題のブルーコンセントリック、
残り僅かな在庫ですがその多彩なバリエーションをお楽しみ頂ければ幸いです。
個体A: 背甲・ 腹甲 個体B: 背甲・ 腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
その高級感が評価されたのか最近とみに注目を集めている今が旬のブルーコンセントリック!
前回分のおかわりと称して急遽手配したのは大変リクエストの多かったこのタイプ、
カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
いつしかダイヤモンドガメの顔として、看板として、
そして主役としてぶっちぎりの最前線で活躍するようになった、
これを花形と呼ばずして何とするかとまで言わしめるほどの実力者。
日本における水棲ガメの歴史から考えればほんの何分の一にしか過ぎない、
僅か数年の間にこれほどまでの実績を残しその名を轟かせたカメが他にいるでしょうか。
そもそもコンセントリックなどと言うフレーズ自体が未だ新鮮に感じられるほど、
昔は亜種を区別することさえも困難な状況に見舞われていましたから、
それを呑気にタイプ分けするなんてことは考えもしなかったに違いなく、
まずは状態良く飼育することこそが課題であり繁殖など夢のまた夢だったのでした。
そして時は移り繁殖された幼体が流通するようになったことで、
当初より脚光を浴びているのは誰もが衝撃を受けた顔が真っ白になる系統で、
テラピンと言えばこれとせんばかりの代名詞的な存在にまで成長し、
ある種の固定概念のようなものを作り上げるまでになりました。
しかし近頃ではその印象があまりにも強烈だったためか、
豊富なバリエーションを生かし他の系統を求める動きが強まり、
世間の注目はお隣のブルータイプに突如として集中し始めている模様です。
今回やって来たのは昨年末に企てたJames Leeダイレクト便の続編にあたる、
ご覧の通りブルーまみれのCITES付きコンセントリック第二弾。
今更何を申し上げても格好悪いだけなのですが、
この場では数年前より地道に推薦し続けていたこのクリアでブルーな系統が、
ようやく日の目を見る時が訪れたと個人的には非常に感激しており、
改めてダイヤモンドバックテラピンが魅せる奥深さを味わって頂けたのではと感じています。
前回の便では白多めの青少なめで手配した結果、
こちらの予想を遥かに上回るスピードで青ばかりが早々に売り切れる事態に陥り、
ブルーのファンの方にはいくらか寂しい思いをさせてしまいました。
幼い頃は落ち着いたトーンに見えますが成長に従い麗しく見違える様はお見事、
例によって色々な個体をチョイスしてみましたので、
お気に入りの一匹が見つかりましたら幸いです。
個体A :背甲 ・腹甲 個体B :背甲 ・腹甲 個体C :背甲 ・腹甲 個体D :背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
金の原石見つけました!
ちょっと恥ずかしいですがこんなネーミングのテラピンは如何でしょう、
ゴールデンタイプのカロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックの入荷です。
有難いことにすっかりお馴染みとなったJames Lee血統のカロリナコンセントリック。
毎年やってくる便の中では、稀少亜種はまた別として定番の3つの中では群を抜いて人気の高く、
ある程度まとまった匹数でやってきてもノーザンやカロリナとは比べものにならないスピードでいなくなってしまいます。
ということはやはり一番最初にセレクトしないと綺麗な個体は早々にいなくなってしまうのでは、
と考えられてしまうのも無理はありませんがそれは全てが正しいとは言い切れません。
生まれたての頃が最も地味なテラピン、
美個体のサインは最初から出ているものと少し育ってから出るものがあり、
店頭でもコツコツ飼い込んでいるとある日突然意外な出会いを体験することもしばしば。
そんなことを頭に思い浮かべていたら、つい先日群の中に甲羅の黄色味が妙に気になる2匹を発見してしまいました。
早速単独飼育に切り替え様子を見ていた所、
どうもこれはアダルトサイズになった時に
ゴールデンと呼びたくなる美個体に化けるのではないかと予感したのが本日ご紹介することとなった経緯です。
まだまだ発色途上のこの時期で、一目見て黄色と判別できるカラーが表れてしまってはもう期待せざるを得ません。
ちなみに早い段階で選ばれていくものの傾向として、
コンセントリックについては圧倒的に顔の白いタイプのリクエストが大半を占めています。
なので今回はもうひとつのチャレンジ企画として、
これから市民権を獲得していくであろう地肌がブルーグレーのタイプを提案したいと思います。
もう一度おさらいしてみると、オルナータやマングローブなどの人気亜種にはブルーグレーが多いということです。
明るいゴールデンと濃い目のゴールデン、どちらの個体がお好みでしょうか。
個体A:背甲 ・腹甲 個体B:背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
ダイヤモンドバックテラピンの花形と言えばやっぱりこれで決まり!
大好評のJames Leeブランドのテラピンシリーズ、カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
本日の2匹は少し前にご紹介した昨年生まれのCBが育ったものと同便の個体達で、
典型的で美しいカラーリングがこのサイズにして既に魅力を主張しています。
何故このタイミングかというと今まで隠していたという訳ではなく、
到着時に少しスレなどがありましたが大分綺麗になってきたので販売を開始しました。
A個体は地色の明るい甲羅が将来の美しい姿を想像させ、
またコンセントリック特有の極太渦巻模様も非常にクッキリとしていて地色とのコントラストが明瞭です。
一方のB個体は全体的に黒味の強い甲羅が特徴で地肌の色もダーク系ですが、
頭部の極端なホワイトはペンキをベタ塗りしたかのようで、
頭の部分だけが真っ白に見えるこちらのコントラストも素晴らしいです。
ここ最近で当店でもテラピンをいくつか扱いましたが、やはり一番人気は一歩も譲らずコンセントリックです。
その見栄えの良さはダイヤモンドガメの中でもピカイチ、1匹いるだけで景色を変えてくれる威力抜群のミズガメです。
個体A: 背甲 ・腹甲 個体B: 背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
ダイヤモンドバックテラピンの花形と言えばやっぱりこれで決まり! 大好評のJames Leeブランドのテラピンシリーズ、カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。 すっかりお馴染みになってきた感のあるJamesのDBT、 今回は依然魅力の褪せることのない一番人気のコンセントリックをピックアップ。 本品種は亜種内でもバリエーションが激しいダイヤモンドガメの中で比べても安定した形質を持っているように見えますが、 探してみるとちゃんと頭部の地肌色と甲羅のベースカラーには違いがあります。 本日ご紹介するのはお洒落なブラウン系を貴重とした甲羅に、 顔の柄は大きなスポットで綺麗にまとまり下地も見事にべったりホワイトな美個体。 この個体も少し前にご紹介した昨年生まれのCBが育ったものと同便で、 当初は肌の調子が思わしくなかったのですがさすが丈夫なテラピン、すっかり良くなりました。 基本的に淡水でOKですが一気に環境が変わると肌荒れになることがあり、 そういう場合は人工海水の元を飼育水に少し加えると調子が戻ります。 今回は治療のために汽水を用いはしませんでしたが、日本の水にもしっかり慣れてくれた様子です。 ここまで育ってしまえばカラータイプも定りつつありアダルトサイズでの色合いが容易に想像できるでしょう、 お気に入りの個体を見つけて綺麗に育てて下さい。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
前回に引き続きJames Leeブランドのテラピンシリーズ!
あのJamesをもってスーパーと言わしめた極上品質です、
カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
昨年、アメリカで発行された「Diamondback Terrapins」というタイトルの専門書の著者であるJames Leeより、
国内で初めて当店が氏の繁殖したテラピンを輸入しました。
その著書の内容の素晴らしさもさることながら、やってきた数々の美しいベビー達に目を奪われてしまった方も多いことでしょう。
残念ながら昨年のコンセントリックは数が少なくどの種類よりも早く売り切れてしまい、
全てのお客様に行き渡らず残念な思いをさせてしまいました。
今年一番初めに紹介するコンセントリックは今国内でも有名なブリーダーの一人として数えられるJamesが、
他の個体と選り分けて「Super Concentric」として紹介する程に
強烈な特徴の出た素晴らしい2匹です。
文字で書くより写真で見た方が早いかもしれませんが、
特に顔の白さと
渦巻き模様の強さときたら格別で、
もちろんこのカメは成長に連れてどんどん綺麗になっていきますから末恐ろしい事この上ありません。
以前人気の衰える陰もないカメです、お問い合わせはお早めに。
個体A: 背甲 ・腹甲 個体B: 背甲 ・腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・USCB) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
すっぴんの白き素肌とこんがり焼き目の付き始めた甲羅が大変美しいみんな大好き優等生タイプ! ここに来て再び底力の凄さを見せ付ける秀逸なクオリティです、 James純血統のカロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。 いま人気が高いのはどのような種類のカメですか、 日常的に投げ掛けられる質問にこのような類のものがありますが、 私はそれを聞いて人間がカメに対して興味を抱くずっと前から彼らは地球上に存在しているのに何故だろう、 と不思議に思います。 流行とは世相を反映する良い指標となる反面、 好ましい影響ばかりを与えるとは限らないというのも皆さんご承知の通りです。 ダイヤモンドガメは二度のブームによってその暮らしを脅かされてきました。 ひとつは百年近く前にも遡る食用としての需要が最盛期を迎えた頃、 養殖事業を推進すべく東海岸の至る所から野生個体が捕獲されたために棲息数が減少し、 もうひとつはペットとしての需要の高まりが近年採集圧を再度かけてしまっていることから、 現在行われているCITES締結国会議ではU類に掲載すべきとの提案が出ており、 日本もそれに賛成の意思を示しています。 ここ数年、当店でも本種のCBを原産国より積極的に輸入してきましたが、 それもある種の流行りに後押しされたと言えるかもしれません。 注目が集まることにより今まで気付かれなかった魅力がふと浮かび上がり、 従来とは全く異なるキャラクターとして新たなスタートを切ることができるのはお互いにとってプラスに働くのでしょう。 テラピンの持ち味とはやはり水棲ガメらしからぬそのペインティングにあり、 汽水域にまで住処を広げているだけありペンキのようにべったりとした白や、 青やピンクに透き通る肌の色は独特の存在感を容赦なく発揮し、 これまでミズガメに興味を抱かなかった人種をも巻き込む一大ムーブメントを引き起こしました。 そしてトレンドの波が一旦引き始めた今も尚このコンセントリックが看板として威勢を誇るのも、 まさしくその美貌が自然とそうさせているのです。 今回ご紹介するのはJames Leeによる2012CBが順調に育った安心サイズの一匹。 幼体時は甲羅全体が黄土色で顔面はマットなホワイト、 左右対称に限りなく近い全身の柄が印象的な個体でしたが、 半年ほど経過した今では同心円という言葉に相応しい絵に描いたような輝きを放つまでになりました。 顔色は日々純度を増し体はシルバーに、 甲板の模様もグリグリと太くその隙間には次第にオレンジが着色され始めています。 褒めるべき要点はいくつもありますが、 四肢に見えるドットの粗さは地色を際立たせ、 大きくなればなるほどその有難味を噛み締めることになるでしょう。 CITES掲載後も欧州からの輸出は可能なのでしょうが、 本場からの血筋が途絶えては品質の低下は避けられません。 今から私たちができることとすれば純血の美個体をできる限り集めておき、 その子孫を残すことで国内から再発信するより他ないのです。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・ハイカラー) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
かつてスーパーコンセントリックと謳われた極太ラインが目に飛び込む至高のクオリティが此処に!
James Leeから強大な威力を以ってリリースされた季節外れのスペシャルギフト、
カロリナダイヤモンドガメ・コンセントリックが入荷しました。
まさか夏真っ盛りのこんな時季に、これほどの喜びが味わえるとは思いも寄りませんでした。
皆さんご存知の通り、
ダイヤモンドガメのみならず多くの温帯産水棲ガメが繁殖シーズンとして選ぶ季節は春から夏、
つまりその年の幼体が誕生し流通するのは夏から秋にかけてであることが殆どなので、
変な言い方ですが多くのブリーダーは冬の内に残党のほぼ全てを放出してしまい、
新たに生まれ出でる予定のベビーに万全の状態で立ち向かうのを良しとしています。
イコール夏場にはCB個体が一時品薄になる現象が起こる訳ですが、
そんな常識を覆すかの如く間髪入れずに投入されたのが、
まさしくここに揃う選りすぐりのエリート集団なのです。
今回やって来たのは世界有数のテラピンブリーダーとして知られる、
James Lee自身の研ぎ澄まされた感覚を以って丹念に選び抜かれ、
素敵な将来像が容易に描けるまでに育てられた凄まじい品質の高さを誇るスモールサイズがずらり。
一体この場に何が起きているのかを詳しく解説すると、
いわゆるセレクティブブリード、
日本語では選択交配と表されるより良いもの同士を掛け合わせた純血統、
そこから誕生した兄弟の中で更に秀でたものを丁寧に一匹ずつハンドピックし、
それらが誰が見ても分かる状態にまで仕上げられたと言うことです。
お馴染みのホワイト、ブルータイプと呼ばれる大きな二系統からもう一歩踏み込んだ、
ベースカラーの明暗や模様の入り方などバリエーションに富んでおり、
しかもその全てが間違いの無いレベルに達しているのですから、
この状況が如何に贅沢なものであるか言葉ではとても書き切れないほど感動しています。
観賞価値の高さはもはや言うまでもありませんが、
これらのハイレベルな形質を後世に残すべく、
国産コンセントリックの種親として用いることができればどれほど幸せでしょうか。
余計な説明抜きに一目見ればその良さが分かる過去最高クラスの贈り物、
今年のベビーを待たずしてフライングインポートした甲斐がありました。
価格は各々異なりますので詳細はお問い合わせ下さい。
個体A: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体B: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体C: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体D: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体E: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体F: 別角度・ 背甲・ 腹甲 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・♀) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
2011年の便では数が少なかった大人気の純白フェイス! 3年経った今も変わらず根強い支持を誇るJames Lee純血統、 2010CBのコンセントリックカロリナダイヤモンドガメ・メスが入荷しました。 昨今のミズガメホビーに旋風を巻き起こした異端児、ダイヤモンドバックテラピン。 ミズガメとは生物学的に正しい用語ではないものの、 広い意味でのカメからウミガメとリクガメを引いた水棲ガメというニュアンスで趣味の世界では広く使われている言葉です。 そしてその中には明らかに他のものとは様相が異なる種類がいて、 その仲間のことを我々は親しみを込めてテラピンと呼んでいます。 それでは具体的にどの辺りが変わっているのか、 一言で表すならずばり色彩。 単純に派手なミズガメというとアメリカ大陸にはカラフルな彩色を施された種類がいくつも知られていますが、 同じアメリカはもちろん世界中を探し回っても白や青を基調としたカラーリングを持つ種類は他に見当たりません。 ここで思い出して欲しいのが本種の別名、キスイガメ。 つまりこのカメは生活圏に海水が混じり合う所で暮らしているのです。 これは憶測に過ぎませんが、海水魚が淡水魚にはない独特の色合いや雰囲気を持つように、 このキスイガメにも同じような現象が起きているのでしょうか、実にロマンチックです。 大きく分けると地色がホワイトとブルーグレーの系統がありますが、現在の日本で圧倒的な人気を誇るのはホワイト一択。 コンセントリックの特徴をおさらいしてみると、カロリナが持つやや粗めのドットが集合しライン状に繋がりやすくなるため、 まるで雲が晴れた空のようによりベースに使われた色味が強調されるのです。 オルナータやマングローブも美しいですがあちらの南部系とこちらでは同じテラピンでも目指している所が違うので、 白い美肌や強烈に渦巻いた柄が好きだという方にとってコンセントリックは外せない存在となるはず。 今回やってきたのは、純血という安心感が嬉しいJames血統では非常に貴重なメス。 これから始めるという方はもちろん、同年のベビーを育ててオスになったという方には特にお勧めです。 |
カロリナダイヤモンドガメ (コンセントリック・♀) Malaclemys t. centrata "var" |
|
|||||||||
物憂げな表情を描くティアドロップが映え渡る哀愁のバイオレットヘッド! 今にも大炎上しそうな甲羅のオレンジがこれからの成長過程で存在感を主張していくのも見所です、 コンセントリックのカロリナダイヤモンドガメ・メスが入荷しました。 今夏よりCITESU類へと掲載されることになったダイヤモンドバックテラピン、 かつては物好きにしか目を向けられることのない色物的な扱われ方だったこのカメも、 今やテラピンと聞けば即座に注目の的となるミズガメ界トップクラスの人気者へと成長しています。 一体何がきっかけとなり、起爆剤となってこのブームがブームとして成り立つことになったのでしょうか。 昔から野生個体が時折輸入されるも少々高額な部類に入り、 それでいて分類に関する情報が滅茶苦茶になっていたどころか、 まともに飼育することすら叶わないという破天荒ぶりで、 非大衆的なことこの上ないマニアックな種類でしたが、 恐らくはこの未開拓な部分を数多く残していた点が人々の探究心を擽り、 新たな発見や喜びが続々と世に知らしめられたことが大きかったのだと思います。 間もなく海外から正しい情報が寄せられたのも功を奏し、 各亜種の特徴から亜種内のバリエーションに至るまで事細かな認識が広まった結果、 未だに底の知れないディープな世界観が繰り広げられることに相成ったのです。 そうしていよいよ盛り上がりが最高潮へ達しようとする矢先、 惜しくもCITES入りの知らせが飛び交ったかと思いきや、 愛好家らの心配をよそにとうとう本国アメリカからの輸入が事実上不可能となってしまいました。 色々と学ばせてもらった分、同じテラピンなら何でも良いという訳にはいきませんので、 2013CBを本当に心待ちにしていた方々のショックの大きさは計り知れませんが、 いつか我々の力で国内繁殖のベビーが流通するようになることを夢見て、 どうか気を落とさずに胸の奥に秘めた熱い思いを絶やさずに保ち続けていきたいものです。 今回やって来たのは実に喜ばしいタイミングで発掘された、 国内飼い込みのしかも貴重なコンセントリック。 価格以上のパフォーマンスを優に期待できるコンセントリックは、 ノーザンやカロリナよりも今後の主力を担う重要なポジションに位置していますので、 コレクションにはもとより次世代誕生に向けての種親候補としても要チェックなのです。 この個体は俗に言うブルーグレーのタイプですが、 頭部には早くもほんのりとピンクが浮かび上がり、 甲羅の赤みも非常に強く成長が進むに連れてますます綺麗になることは間違いありません。 甲羅から肌まで模様の巻きも大変強く、 顔に表れた大粒のドットにもクオリティの高さが伺え、 ひたすらタマ数の少ないこのご時世にはまるで救世主のような有難さ。 次の入荷など全く見込めない引く手数多の逸品、早い者勝ち! |
テキサスダイヤモンドガメ (USCBべビー) Malaclemys t. littoralis |
|
|||||||||
昨年のフロリダ・ブリーダーズエキスポで一冊のダイヤモンドバックテラピンの解説書が売られていました。 その名も「Diamondback Terrapins」。ダイヤモンドバックテラピン全7亜種の魅力が余す所無く解説された素晴らしい本です。 今まで曖昧だった亜種の特徴や分布域等もしっかりと記されています。 今回のクリーパー誌No.48にもそれらの写真やデータが提供されています。 そんなこだわりのブリーダー、James Lee氏が繁殖したD.B.T.が、今回日本に初上陸! 本物の純血、テキサスダイヤモンドバックテラピンの入荷です。 全7亜種の内、最も東端のテキサス州を中心に棲息し流通量もそれ程多くなく、決まった時にしか来ないちょっとレアな亜種。 どれもそうですが亜種内でも個体差があり、 今回はかなり明るめの色合いが際立つベビーばかりを送ってもらいました。 このサイズで既に背甲中央のキールにそったコブ状突起がよく目立っています。 キスイガメという和名の通り海岸沿いの汽水域に棲息しているとされていますが、 ベビーからの生育には特に塩分について気を使う必要はありません。 養殖目的で雑多飼いされ亜種が混同されたまま野外に放されたという歴史もありますが、 氏の選り抜いた種親から採れた将来のブリードにも安心のピュアな血統を楽しんで下さい。 |
テキサスダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. littoralis |
|
|||||||||
ライトフェイズとして少数精鋭が来日した今回の便で更に厳しい審査基準を潜り抜けた妥協を許さない将来有望個体!
ボディを着飾ったマーブルとスポットで勝負するこの二匹は改めてベビーの選抜に大切なことを問い質します、
テキサスダイヤモンドガメが入荷しました。
長年謎に包まれていたその分類事情が少しずつ明らかになり始めたのも数年前、
その当時ノーザン、カロリナ、コンセントリックの御三家以外があまり知られていなかった頃にひっそりと現れたのがこのテキサスです。
オリジナルは全身の柄や菱形、髭など体中の暗色部が目立ちやすいのが特徴とされていますが、
それをホビー的な観点で捉えた場合、どうしても地味で大人しい印象を与えてしまいがちになり、
個々の派手さを求めることが難しく亜種別コレクションの域を出ないままの状況が続いてきました。
しかし一方でいわゆる当たり個体とされる、
色味の明るいものはオルナータともまた異なる華やかさを呈すことから、
その底知れぬ実力値だけで強かにもじわじわと人気を高めてきたように感じます。
近年におけるテラピンに対する総合的な需要の高まりから、
亜種毎の特質や亜種内バリエーションの豊富さが多角度から認識されるようになり一層の盛り上がりを見せていますが、
その中で台頭してきたのがダイヤモンドガメとしてのキャラクターを存分に主張するホワイトの強いタイプです。
ミシシッピと同じく本国では“Light phased”と呼ばれる品種が存在する選別交配の進んだテキサス亜種、
確かにハッチリングの時点で早くも人間に媚を売るかの如く美貌の片鱗を匂わせてはいるのですが、
最も大切にすべきことは決して地色の明るさではありません。
ご存知の通り、ノーザンやカロリナとは異なり成長線が黒く伸びるこの手の亜種は、
初生甲板の色味が成熟と共に消え失せる恐れすらあることを忘れてはなりません。
そこで成長後の姿が大人の美しさを魅せるのはやはり肌の色に違いなく、
特に顔面とその周辺の雰囲気が非常に重要になってくることは想像に難しくないでしょう。
ある種こちらとしても腕試しというニュアンスが強まっては来るのですが、
たったその一点に全神経を注ぎ込み頸部から手先にかけて柄ががっちりとまとまったものをセレクトしました。
これは言うなればテキサス亜種のコンセントリック、
小さな点が結合を繰り返すことで将来的な地肌の際立ち方がまるで異なり、
特に前肢を覆う微細な黒点は地肌を隠してしまう勢いで蔓延する恐れがあるため、
これだけは何としても食い止めなければと考えた次第です。
その他の細かい部分は本当にカロリナコンセントリックと類似した選定基準ですが、
ベースカラーは暖かみも備わったシルバー調のマットな白色が質の高さを伺わせ、
この先大きくなるに従って万が一黄色やオレンジなどがプラスアルファで発色しようものなら本当に大変なことになりそう。
各甲板のラインにも線の細さは全く見受けられず、
頭頂部の菱形も極小の粒子に分散し上手くいけば期待通り完全な消失も狙えるでしょうか。
絶対に損はさせないという思いを胸にかなりシビアな条件で勝ち取ってきた絶品、
一目見て琴線に触れてしまった方は是非とも名乗りを上げて下さい。
個体A :写真1 ・写真2 個体B :写真1 ・写真2 |
テキサスダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. littoralis |
|
|||||||||
色彩から形状まで何もかもが典型的な特徴で固められたどストレート過ぎるブラックテキサス!
遅ればせながらJames Leeダイレクト便で到着した今年度のベビーたち、
テキサスダイヤモンドガメが入荷しました。
この五年、十年で身の回りの環境がガラリと変わってしまった、
時の人ならぬ時のカメとして知られるダイヤモンドガメの面々は、
CITES入りの影響で輸出入に強い規制がかかってしまったため、
従来のように扱うことができなくなり一匹の重みが大分増したように思います。
それは単純に数が少ないとか人気が高まっていると言うだけの話では無く、
繁殖を志すためにペアを揃えようにもなかなか都合良く出物が出ず、
あまり口に出したくはありませんが不運にも片割れを失ってしまった場合、
再び雌雄一対の状態へ復旧させることが難しくなるのは言うまでもありません。
それなりに絶対数の出回っていた亜種であればまだ希望は残されていますが、
元々マニアックだった亜種ともなるとそのダメージの大きさは計り知れないものがあり、
そもそもそんな危険な行為にチャレンジする人が減少してしまう恐れすら考えられます。
今日におけるテラピン人気を支えているのはコンセントリックやオルナータなど、
誰もが知るところの二大巨頭がしゃかりき頑張っていることは想像に難くありませんが、
本来理想的なのは全ての亜種がコンスタントに満遍無く流通することであり、
もちろん満足に実現するのは極めて困難なのでしょうが、
こうしてまとまった数の幼体を目にする機会を与えられるのがどれほど幸せなことなのか、
今一度真剣に考えるべき時が訪れているのかもしれません。
今回やって来たのは |
テキサスダイヤモンドガメ (ライトフェイズ・USCB) Malaclemys t. littoralis |
|
|||||||||
頭は艶消しのシルバーホワイト、甲羅は濃厚なレモンイエローが染み出した極上ライトフェイズ! テラピンのベビーが恋しくなるこの季節に流星の如く現れた奇跡の出物です、 テキサスダイヤモンドガメが入荷しました。 泡沫の夢とはまさにこのことを言うのでしょうか、ダイヤモンドガメが日本中を席巻したこの数年間、 私たち愛好家は非常に良い思いをさせて頂いたのではないかと今更ながら感じています。 海岸線に沿った分布域によって数多く分けられたいくつもの亜種、 その中でも一匹一匹に個性があり成長に連れて色柄が変化するというこの上なくバリエーションの豊富なテラピンと言う名のカメを、 最も愛らしいベビーサイズの時点で好きなだけ選べたというのは言葉で表せばまさに天国そのもの。 ある人は泣き、またある人は笑い、たった一種類のカメと向き合っていく中で様々なドラマが生まれたことでしょう。 ご存知の通り今では原産国アメリカからの輸出がストップしてしまったため、 あの頃のようにうじゃうじゃと戯れるベビーの群れを拝むことは叶いませんが、 当時輸入された個体ひとつひとつが大切に育てられ、 ここ日本で再び子孫を繁栄させていくことを願うばかりです。 私の立場でできることとすれば、何処かに眠る良質な飼い込み個体を発掘しこの場でご紹介することですが、 もちろん放出される機会がそれほど多い訳ではありませんので、 価格帯の高低に限らずどの亜種も入手し辛い状況が続いています。 今回やって来たのは最西端亜種テキサスの中で、 全体的にすっきりとした色味が表れることが売りのライトフェイズと呼ばれる系統。 頭頂部の菱形が色濃く塗られ、明色と暗色のコントラストがきつくなるのが典型とされる本亜種において、 おおよそが淡い色調となり甲羅には黄色やオレンジが発色するという、 飼育下における改良品種に近いインパクトが外観から感じられるでしょう。 世界的なトレンドを見るに体中の黒点は小さく少なく消していく方向で、 それにより際立つ地肌を薄く明るくしていこうという流れがあり、 この個体は顔全体の白さは言わずもがな甲羅のイエローがキツく出ているため、 将来の麗しき美貌は約束されたも同然です。 各甲板の表面は脱皮を控えていることもあり若干曇りがありますが、 それでも奥に映る模様ははっきりと目に飛び込んで来ますし、 背甲の外縁が鮮やかになるのは野生個体にも見られますが これはもしかすると全てが黄色くなってしまう可能性も捨てきれません。 いずれにしてもこの先新たな入荷は到底見込めませんので、 クオリティに納得した時点で決心するのが精神衛生上宜しいかと思います。 飼育方法は心得ておりますので、初めての方はお気軽にお問い合わせ下さい。 |
テキサスダイヤモンドガメ (USCB・♂) Malaclemys t. littoralis |
|
|||||||||
俄かには信じ難いJames Lee本人より直々に放出されたCB飼い込みのアダルトサイズ! その魅力を世に伝うテラピンの伝道師が意図したものとはこれ如何に、 テキサスダイヤモンドガメ・オスが入荷しました。 本年夏、初の試みとなったJames夏の陣において、 遂に念願のまとまった入荷を果たしたオルナータことニシキダイヤモンドの種親候補たち。 当店ではこれまでに毎年数多くのダイヤモンドガメを氏よりダイレクトに輸入してきましたが、 今日において最も世間を賑わす超人気種なだけあり美個体との出会いによる感動の大きさが殊に際立ったものの、 ひとたび冷静に考えてみるとあの大量リリースの裏には一体どのような思惑が隠されていたのでしょうか。 日本国内でも段々と話題に上がり始めたテラピンCITES入りの件、 2013年3月の審議に向けて新たにU類への掲載を訴えた意見書が提出されており、 それはアメリカが自国のカメに対して要求を掲げる構図になっていることから、 現時点では噂の域を出ないもののある種の確信もあり次第に現実味を帯びてきているようです。 素直に喜んでもいられない飼い込み個体の流出について、 今回は遂に最西端のテキサスダイヤモンドが奇しくも選ばれてしまいました。 腹甲から背甲外周にかけて黄色やオレンジなど比較的鮮やかな発色が期待されることで知られる本亜種ですが、 花形のオルナータと比べるとやはりその存在感が主役には一歩及ばないようで、 どちらかと言えばコレクター向きの位置付けが強いだけに何処か生々しく、 バックに妙なリアリティを感じざるを得ません。 たまたま今便ではテキサスについてはオスが一匹のみだったのですが、 これは直前の駆け込みを思わせる予兆とも捉えることができ、 決定的なことは未だ不明ながらもこちらの気ばかりをそわそわさせる嫌な空気さえ漂っている気がしてしまいます。 個体についてはさすが本国で育てられただけあり極めてナチュラルな仕上がりで、 甲羅の脱皮についてなどありふれたトラブルの形跡も殆ど見当たらず、 テラピンの成熟個体としての魅力を存分に発揮しています。 相変わらずJamesはライトカラーがお好みのご様子で、 ややブルーがかった透明感のある白い地肌には テキサスらしい微細なスポットが密集し、 特徴的な頭頂部の菱形もよく目立ちますがやや淡くぼやけているのも憎い演出です。 全体の雰囲気は非常に涼やかなもので、 甲羅もすっきりとしたイエローが基調になりゴテゴテとしたくどさを感じさせることもありません。 アメリカから到着したばかりではありますが、別段現地で育てられたことによる癖がある訳でもなく、 特に気遣いなくともすんなりと新しい環境に馴染んでくれました。 およそ半年後に控えたタイはバンコクで開かれるCITES会議で私たちは何を目撃するのか、 そして今後の動向は、歴史に残るかもしれない事の重大さに引き続き目が離せません。 |
テキサスダイヤモンドガメ (特大サイズ・♀) Malaclemys t. littoralis |
|
|||||||||
世間様へ誇らしげに醜態を晒す哀愁の巨頭お化けが大変なご無沙汰となる日本再上陸! 何やら不満そうに苛立った表情を浮かべていますが人工飼料にさえ餌付けてしまえばこちらのものです、 テキサスダイヤモンドガメ・メスが入荷しました。 この堂々たる姿を目前にして、ある人は脳内が一瞬にして仰天と歓喜の念に支配され、 またある人は混乱の時代にむやみやたらと繰り返されたあの悲劇を再び思い起こすことでしょう。 爬虫類を飼育するという文化に世代区分があるとすれば、もう一世代も二世代も前の話になるのでしょうか。 その昔、ダイヤモンドガメが輸入されたと聞けばそこに並んでいるのは完全なアダルトサイズのものばかり、 数ある擬音語の中からひとつ抜き出すとすればごろごろがぴたりと当てはまると思います。 見慣れぬ色彩とそこに潜む迫力からマニア心を唸らせたのは確かですが、 その純粋な思いをズタズタに引き裂き場合によっては再起不能に落とし入れてくれたのもまた同じ。 振り返ればあの時もこんな風に鬱屈した恨めしい顔色を伺わせていたような気がしますし、 いくら面倒を見ても全く餌を食べてくれない難敵に世話をするこちらの顔色まで鏡に映したようになっていた気もします。 米国版ニシクイガメとでも申しましょうか、野生個体の扱い辛さと言えば不名誉ながら当時カメ界随一の実力を誇り、 人がペットとして扱うべきではないと囁かれたことさえありました。 それが今ではどうでしょうか、キャリアの長い人ほど誠に信じ難い話ですが、 原産国はおろかヨーロッパや日本国内でも繁殖された幼体が潤沢に出回り、 大規模なムーブメントを巻き起こすまでになるなど明らかに正反対の待遇を受けているのです。 今回久々となる登場を果たしたのは、現地ファームでバリバリ現役の種親として活躍していた超特大のメス。 暫くの内にすっかり忘れていましたが、 少しつつけば直ぐにでも破裂しそうなパンパンの頭に、 何をそんなに噛み砕きたいのか腫れぼったい分厚いリップはカモノハシのようで、 オールドファンにとっては懐かしく、ニューエイジにとっては新鮮かつ驚愕の、 実に非常識なその風貌がいずれにせよ我々の五感をきつく刺激してくれます。 ベビーから育ててもメスはある程度まで頭が大きくなりますが、このレベルともなるともう一段階、 いえ二段階以上の鍛錬が必要と考えられますので、いい仕事をしてくれたと素直に受け入れるしかありません。 そして今やテラピンと言えば与えた餌を何でも食べることの方が当たり前ですから、 見かけと性質に大きなギャップを生み出すべくきちんとペレットに餌付けてみました。 折角まともに飼えるようになってきた矢先にCITES入りの危機とは寂しい話ですが、 幸いにして相方となるオスもご用意できますから駆け込みで最高のペアを形成するチャンス。 いくら向こうの飼い込みとは言え新たな環境に馴染ませるまでにはそれなりの期間を要しましたが、 これでようやく今時の水準に到達したと言えるはずです。 |
ニシキダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
2011年James Lee便、トリを飾るのは昨今すっかり世間を賑わせてしまったあのテラピン!
話題騒然の超人気亜種、オルナータことニシキダイヤモンドガメが入荷しました。
昨年は安心サイズのオルナータをいくらか輸入することができましたが、
今思えばそれではやや物足りなかったかもしれません。
具体的には2年程前からふつふつと沸き立ってきたオルナータ熱、
今年に入り急速にヒートアップしてきた中で最も多かったリクエストは、
白い体のピュアなベビーから育てたいというものでした。
なるほど確かに、気に入ったカラーリングの個体をコレクションしていくのも一興ですが、
それより何より自慢の個体を目指して自らの手で一から仕上げていくことこそ、
テラピン飼育本当の醍醐味と言えるでしょう。そしてその対象が美しければ美しいほど、
得られる喜びは格別です。その可能性を秘めた原石として多くのファンの支持を集めているのは、
何を隠そうここにいるニシキダイヤモンドで、
くどいようですが今回やってきたのは本まで執筆してしまう一マニアのJamesが自身で繁殖させた純血統のベビーです。
個体を見てみるとうっすら青みがかり半透明に透き通ったタイプや、
反対に暖色系で甲羅などはむしろ黄色味が強く感じられるタイプなど、
目を凝らしてみれば幼体時でも違いが見て取れます。
この僅かな形質差が今後の成長にどう影響してくるでしょうか、心待ちにして一気に仕上げにかかりましょう。
個体A:背甲 ・腹甲 個体B:背甲 ・腹甲 個体C:背甲 ・腹甲 |
ニシキダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
初生甲板より放たれる白き閃光に目が眩みそうな最美種を名乗るに相応しい華やかな妖精たち!
一年のブランクを経て再びこの場へ集結したJames Lee純血統の安心サイズベビー、
ニシキダイヤモンドガメが入荷しました。
今やダイヤモンドガメを語る上で無くてはならない存在へと成長した、
二大巨頭の一方を担うオルナータこと亜種ニシキ。
良きライバルでありパートナーでもあるコンセントリックが模様の担当であるとすれば、
こちらは言うまでも無く色彩の担当に当たる名実共にエース級の活躍を誇り、
水棲ガメと言うジャンルにまるで興味が無かった人々さえをもこちらの世界へ引き込む魅力があります。
ピンクヘッド、ホワイトヘッド、ブルーヘッド、パターンレス、フラワーバックなど、
数々のネーミングを生み出しそれらを流行に変えた実績はそのままこのカメの実力を表しており、
不思議なまでの多彩なバリエーションがそれらを現実のものとして来ました。
野生にはこんな素敵な色合いを持つカメがいるのか、
いやいや野生では成し得ない極上の美しさが意図的につくり出されているのだ、
そんな声があちらこちらから聞こえてきそうな当代きっての人気種は、
この数年の内に我が国のみならず世界中で数々のドラマを演出し、
もはやミズガメの常識を変えたと言っても過言では無い異端児としての側面も。
最近ではここ日本でも繁殖個体が誕生している模様ですが、
やはりオルナータに本来備わる形質の幅広さを考慮するのであれば、
引き続き外部からの供給を歓迎すると共に、
まだ目にしたことの無い真の可能性をこれからも追い求めて行きたいものです。
今回やって来たのはようやく成長線が出始めたばかりの一番愛らしい時期で、
肌の色などもまだ垢抜けない様子のJames Leeダイレクト便により齎された今年生まれのベビーたち。
相も変わらずお肌の透明感はピカイチで、
この姿を一度でも拝むためにテラピンを始めたと言う方も多いと思いますが、
こうして目の前に存在すると言う事実は決して他人事ではありません。
例によっていくつかのタイプをずらりと並べてみましたので、
是非とも個体をご指定の上お問い合わせ下さい。
昨年より多くの方からリクエストを頂戴しており、
大変お待たせ致しましたがどうかお気に召して頂ければ幸いです。
個体A: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体B: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体C: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体D: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体E: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体F: 別角度・ 背甲・ 腹甲 |
ニシキダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
CITES入りの悪夢が間近に迫り騒がしいムードの中、眼福となる満開のオルナータが再び!
イヴの夜に華を添えるべくJamesが威信を賭けてリリースしたハイクオリティ、
2012CBのニシキダイヤモンドガメが入荷しました。
今年に入り業界内でまことしやかに囁かれてきたのは、
ブランディングガメやキボシイシガメと言った米国産水棲ガメの中でも屈指の人気種が、
惜しくもCITES該当種にとうとう選ばれてしまうのではないかという懸念についてのお話。
日本に暮らしているだけではT類以外のものに関してさほど危機感を抱かないでしょう、
何故なら国境を跨がない限り大きな影響が発生しないためです。
しかし我々は既に学習しそれを知っているのですが、
アメリカにおけるU類の扱いは他国の比にならないほど厳格であり、輸出許可申請を通すだけでも数ヶ月以上、
中には許可が全く下りないという残念な例も珍しくありません。
今回の会議ではダイヤモンドガメも同じくU類への掲載が提案されており、
氏によると保全などの目的がない限り必要となるライセンスを取得することができず、
万が一の場合には今後の取引がほぼ不可能になるのだとか。
爬虫類の繁殖が盛んなあちらでは着々と準備が進んでおり、
ことJamesの場合2012年に繁殖した稀少亜種は寂しくもオルナータのみという結果でした。
このことが意味するのはずばり申し上げると、
今まで趣味の延長で殖やしてきた数々の亜種を省き最後の最後、
直前まで全力で取り組むのは日本でも需要の高いオルナータにすると決め込んだのです。
元々は人一倍のテラピン好きが高じて始めたブリーディングだったようですが、
妙な立場ができてしまった今日においては最早ひとりだけのものではなくなってしまい、
ある種の責任感のようなものを抱いているのかもしれません。
事の間際に取引額が軒並み上昇してしまうのは万国共通、
一昔前ではとても考えられない高額オファーに初めは辟易してしまいましたが、
完全な商人には成り切れなかった彼がしたこと、
それは有終の美を派手に飾るために金額に見合った最高の逸材ばかりを提供してくれたのでした。
今夜ここにお披露目するのはきっと皆さんの御眼鏡に適うであろう素敵なベビーばかり、
一様に色彩が明るくそれでいて一匹毎に全く異なった個性が満ち溢れています。
地肌の色彩感、マットカラーかクリアカラーか、スポットの大小、
これほどのメンバーが揃えばお気に入りのオルナータを選出できるはずですし、
中にいくらか将来有望の原石を埋めておきましたので上手に掘り当てて下さい。
もしかしたらJames Leeからのラストオルナータとも成りかねませんが、
そろそろ時間も残り少なくなって来ましたので本日はこの辺りで、
お問い合わせ頂ければ個体別に詳細をお話ししたいと思います。
また、同時に2011CBも僅かながら入手しましたのでこちらもお楽しみに。
個体A: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体B: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体C: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体D: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体E: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体F: 別角度・ 背甲・ 腹甲 |
ニシキダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
不可能になってしまったかと考えられていた太平洋横断を見事成し遂げた待望のCITES付きオルナータ!
此処へ辿り着くまでに紆余曲折ありましたがこの姿を再び拝めたことには素直に感激です、
ニシキダイヤモンドガメが入荷しました。
遂に恐れていたことが現実になってしまった昨年三月のCITES締約国会議、
同じくアメリカ出身のキボシイシガメ、
ブランディングガメと共にU類へ掲載されることになったダイヤモンドガメは、
いよいよその大規模な供給元が失われたのだと誰しもがそう感じたに違いありません。
何故ならモリイシガメ然りアメリカハコガメもまた然り、
同法に対して最も発言力を持つとされるアメリカに産するカメたちは、
たとえどれほど繁殖が進み安価に流通しようとも政府からの輸出許可が取得できなかったからです。
そうとなればこのテラピンも例に漏れず、
もう一度海を渡ってやって来ることは夢のまた夢になってしまうと思わざるを得ませんでした。
ところがこの度、James Leeの尽力と執念が実を結びCITES事務局の認可を受けた2013CBのオファーが、
そして喉から手が出るほど欲しかった紙付きオルナータの輸入が実現したのです。
当然のことながら許可割り当ての都合があり、
これまでのように何亜種もわんさかと確保することはできなくなってしまいましたが、
その分厳選されたクオリティに妥協の無い個体をご紹介することができるようになったと自負しています。
個体Aは透き通った色白の素肌が万遍なく桃色がかり、
スポットもかなり少なめで大変上品な外観が印象的。
個体BはそんなAのスポットを気持ち大きく、それでいて数多く出過ぎない適度な量を保ち、
やはり同様にピンクヘッドへと成長することが期待されます。
個体Cは写真では分かり難いものの全個体中最も頬のピンクが濃厚で、
それは耳の後ろや顎の裏まで広範囲に広がっているため、
将来的にかなり強い発色を見せてくれるのではないでしょうか。
個体Dは唯一のホワイトヘッド、もはやこれだけで価値観はグッと高まり頬のドットの少なさも魅力的です。
個体Eは私の中ではいわゆる優等生タイプ、青色と白色が混ざったクリアな肌にやや頬を赤らめ、
甲羅の明色部は大きく鮮やかに体中のスポットもバランス良くまとめられた、
最も分かり易くそして好まれるスタンダードビューティです。
最後に個体FはEにそっくりなイメージですが、
お腹のダルメシアン模様がより顕著に描かれ、初生甲板の黄色味もより濃厚な発色。
二匹とも頭頂部の菱形があまり目立たないのは高評価、成長に連れてその差は如実に表れるでしょう。
今回は特別に全ての個体に対して、
CITES許可証のコピーを元にした個体識別シートをお付けしたいと思います。
もう一度ベビーから育てたいという野望をすっかり諦めていた方へ、
一匹一匹の個性から貴方に合ったぴったりのオルナータをご紹介致します。
個体A: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体B: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体C: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体D: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体E: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体F: 別角度・ 背甲・ 腹甲
|
ニシキダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
辺り一面に咲き乱れる満開のオルナータ!
あのJames Leeが次期種親候補として温存していた渾身の美個体を最初で最後の大放出、
2011CBのニシキダイヤモンドガメが入荷しました。
現在のテラピンブームを巻き起こす火付け役となったのは、
何を隠そう今や超有名ブリーダーとして日本国内にもその名を轟かすJames Lee。
これまで彼のリリースしてきた純血統亜種の数々は、
私たちにダイヤモンドバックテラピンの本当の姿と真の魅力を存分に伝え知らしめてきました。
当店では3年前より年に一度、James Leeブリードの純血個体を氏よりダイレクトに輸入し、
年を追う毎に皆さんと共に新しい出会いを体感してきました。
そしてその流行を更に盛り上げる起爆剤となったのはこのニシキダイヤモンドガメ。
通称オルナータと呼ばれるそれは、
ダイヤモンドガメのみならず水棲ガメの世界で頂点に君臨する美貌を持つ絶対的存在であり、
そこに秘めたる無限の可能性に思いを馳せ、マニアたちは最高級の一匹を追い求め彷徨い歩くのです。
4年目となる今年は恒例の秋を待たずして一足早い夏の陣を企画、
その主役となるのがここに並んだスペシャルセレクトの最強軍団です。
ここからは8個体全てを順に解説していきます。
個体Aはまさしく正統派、体はブルー、頭部はピンクにすっきり色抜けし、ドットも極小さいのが特徴。
色柄共に全てが上質であることが伺えます。
個体Bはまだ日本であまり紹介されていないホワイトヘッドの、仄かに桃色がかる珍しいタイプ。
不思議と体全体が透き通ったように見えるのもポイントです。
個体Cはこれまた正統派ですがドットがやや粗く均一に散らばっており、
しかし頭頂部の菱形は消え失せくどい印象はありません。地色の濃さにも要注目。
個体Dはホワイトヘッドですが今度は地色が青みがかるタイプで、
甲羅も含めた全体的な色合いが涼しげなイメージ。
個体Eは水玉模様を形成する大柄のドットが目を惹き、ホワイト系統かと思いきや地色はグレー。
今まであまり見かけなかったマットなカラーリングです。
ここからは多甲板、個体Fはこれぞ正統派だと胸を張って言える質の高さを誇り、
色彩も模様も文句なしの出来栄え。よく見るとフラワーバックになり始めています。
個体Gは大変珍しいピンクヘッドで、ブルーのアイシャドウもまた刺激的。
初生甲板も明るい色味で将来性の高さを存分に感じます。
個体Hはホワイトならぬシルバーヘッド、金属光沢を帯びた白が陰影を表現し妙な質感をつくり出しています。
虹彩の青さも余計に目立ち他個体とは全く異なる表情です。
今回は一匹毎にそれぞれ価格が異なり、
美しさを追求する一心で入手した個体であるが故に今までよりも高額ですが、
当然クオリティには自信がありますので十分に納得して頂けるはずです。
思わず目が眩むほどの狂気的な光景に圧倒されつつも、一流の美に触れ己の感性を磨きながら、
未だかつて成し得なかった最良の出会いを今こそ果たして下さい。
個体A: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体B: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体C: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体D: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体E: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体F: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体G: 別角度・ 背甲・ 腹甲 個体H: 別角度・ 背甲・ 腹甲 |
ニシキダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
待望のオルナータが日本上陸!
昨年世間を騒がせたあのJames Leeブランドのダイヤモンドバックテラピン、遂にあの人気亜種がやってきました。
ニシキダイヤモンドガメの入荷です。
錦の名が冠せられたカメは他にもいくつか知られていますが、やはりテラピンの錦も美しさは格別です。
亜種の多き事でも有名なこのカメですが比べてみても本亜種はトップクラスの綺麗さを誇り、
飼うならオルナータと決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
野性下で汽水域にも棲息している性質からか、
透明感のある白い肌や体中にクッキリと出過ぎたごまだらスポットはとても他の淡水ガメと同様とは思えず、
異質で妖しい雰囲気さえ感じさせます。
前年はオルナータをリクエストしましたがそれは叶わず、今年になってやっと眼前に拝む事ができました。
今回入荷したのは昨年のCBが育ったもので、
どの個体も手の平ちょうどの安心サイズになっていますからテラピンが初めての方にも自信を持ってお渡しできます。
もちろん人工飼料にも餌付いていますので、これからすくすくと大きくなってくれる事でしょう。
アダルトサイズになったこのカメの姿は壮観です、今から待ち遠しいですね。
個体A: 背甲 ・腹甲 個体B: 背甲 ・腹甲 個体C: 背甲 ・腹甲 |
ニシキダイヤモンドガメ (ハイカラー) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
スポットレスなベースメイクにピンクヘッドやホワイトヘッドといった贅沢仕様で魅せる日本一美しいオルナータ!
令和最初の年の瀬に華を添えるのにはこの上なく相応しい誰もが羨む超絶クオリティのトップ集団、
ニシキダイヤモンドガメが入荷しました。
それは何もダイヤモンドバックテラピンの世界にのみ留まるはずもなく、
全ての水棲ガメをかき集めたとしても自動的にすんなりとトップへ躍り出てしまう、
そんな絶世の美貌を他の誰よりもほしいままにしているのが、
本日この場にてご紹介するオルナータことニシキダイヤモンドガメです。
和名は英名を日本語にそのまま直したものですが学名ではmacrospilota、
こちらを直訳すると大きな斑紋といった具合のニュアンスになり、
つまり背中に映える明色部の目立った様を最も象徴的な特徴として捉えた訳ですが、
なるほど確かに他の亜種に比べ各甲板に黄褐色がより主張していることが見て取れます。
本来であればこの時点でオルナータという名前が示唆する意味を説明し終えていたのかもしれませんが、
本亜種に備わる真の底力とは例えばカロリナなどに見られる模様の美ではなく、
頭部や四肢など地肌の部分にキラリと光る色彩の美にこそ感じられるでしょう。
一段と透明感に溢れた肌の奥にはとても純淡水のカメでは考えられない鮮やかな彩色が施され、
それが一層花開く時、私たちは今まで体感したことのなかった美の洪水に襲われるのです。
そこには鳥が歌い花が舞うまるでユートピアのような絶景が広がり、
他のカメに纏わる話であればもはや品種改良の域に達していると考えられるほど、
このオルナータについては自然を超えた超自然状態の色合いを有する個体が散見され、
ペット爬虫類の世界において類稀なる進化を遂げた規格外の存在だと言えるのです。
今回やって来たのはかの有名なワールドクラスのテラピンブリーダー、James Leeの純血統として作出された、
黒点が発現せず顔面がほぼ一面無地になるいわゆるスポットレスの特徴を持ち、
過去に類を見ない美しさで勝負を仕掛けてきた史上最強の三匹。
ここまでハイクオリティなオルナータは当店でも過去にたった数匹取り扱ったかどうかの代物で、
CITESの非常に強い影響でテラピン自体が海を渡ることが難しい今日の状況を考慮すると、
殊更に珍重されるべき凄まじいお宝であることは間違いありません。
伝説のピンクヘッドに始まり金額は個体毎に異なりますが、
三匹が三匹とも何処に出しても恥ずかしくないどころかその場を滅茶苦茶にしてしまうほど、
有り余る強大なパワーを持った二度とお目にかかれないレベルの国宝クラスばかり。
百聞は一見に如かず、どうか一度現物をご覧頂ければ幸いです。
個体A: 背甲・ 腹甲 個体B: 背甲・ 腹甲 個体C: 背甲・ 腹甲 |
ニシキダイヤモンドガメ (ハイカラー・♂) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
以前三匹を揃えてご紹介した極上のオルナータたち、 残る個体Cが晴れて貴重なオスと判明しましたので、 再度写真を撮影しなおした上で、改めて掲載したいと思います。 そのクオリティについてはまさにご覧の通りの麗しさで、 地肌の白さは国内随一のハイレベル、スポットの消失した頬にはうっすらと赤味が浮かび上がり、 背甲の明色部はボワッと広範囲に滲むことで更なる美しさを描き出す、 まるで隙のない出来栄えが見て取れます。 近年はTSDの関係でメスの割合が高く、オス確定の相方候補をお探しの方も多いと聞きますが、 特にブリードを真剣にお考えの方にとっては、 質の高いオスを入手することの重要性は無視できないところでしょう。 この夏は自然光の恵みを目一杯受け止め、更なる高みを目指し極美個体の育成に励んでみては。 |
ニシキダイヤモンドガメ (USCB) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
ダイヤモンドバックテラピンのカリスマブリーダーJames Leeが自分用の次世代候補を削ってまで放出してくれた、 本当に最後のアメリカ発となる満開のオルナータ! Waterland tubs Miniの水場一杯に敷き詰められたのは、 我が国の行く末を占う夢と希望の結晶のニシキダイヤモンドガメです。 現在では歴とした固有名詞となりつつあるテラピンという言葉を、 たった一言でも口にしただけでこれほど多くの愛好家を狂喜乱舞させようとは、 何年も前にこのカメがわんさか輸入されていた頃には一体誰が想像したでしょうか。 別名キスイガメとも呼ばれる通り一般的な水棲ガメとはまるで異なる野生環境に暮らすこの仲間は、 その生活史のみならず風貌さえも型破りの斬新な配色を以って自らを着飾ることとなり、 センセーショナルであったことは今と変わらないもののどちらかと言えば余所者的な扱いを受けることが多く、 そこにはやはり分類に対する難しさと不明点の多過ぎる飼育方法が絡んでいたのだと思います。 その後養殖技術が確立されたのか幼体がコンスタントに出回るようになり、 少しずつ身近になって来た所に早いものでもう四年も前になるでしょうか、 James Leeというひとりのアメリカ人により自費出版された『Diamondback Terrapins』という一冊の書籍をきっかけに、 氏が自身のコレクションを選りすぐって繁殖に漕ぎ着けた素晴らしいベビーの数々が私共の元へリリースされる運びとなり、 従来とは正反対の新たなテラピンワールドが華々しくも展開されたのです。 それからというものJamesの純血テラピンは毎年の恒例行事となり、 年を追う毎に次々と新しい世界を見せてくれたことには本当に感謝していますが、 今年三月のCITES会議においてダイヤモンドガメ属は全種がU類に掲載されることが決定し、 輸出規制の非常に厳格なアメリカのことですから我々は彼との別れを余儀なくされました。 しかしそのような状況におかれて一番困るのはJamesでも当店でもなく、 ひたすらにヒートアップした挙句途端に放り出されてしまった皆さんに他ならないのではないでしょうか。 もうあの美しいベビーたちを拝むことは二度と叶わないのか、 そう考えただけで胸が痛くなるのも重々承知していますが、 私はもう一度Jamesの血統をここ日本で甦らせ子孫を恒久的に持続させていくことしか頭にありません。 それこそがJames Leeに対する唯一の恩返しであり、 テラピンフリークスにとっての生き甲斐とも成り得るのではないかと考えています。 正直な話、このサブアダルト軍団を擁するためにかなりの無理を強いられましたが呑気なことを言っている場合ではなく、 今回は特別に本人による証明書も発行されるとあって繁殖成功に向け気合を入れて臨む所存です。 基本的には全て種親用に確保したものですが、 条件が合えば中の数匹はお分けできる機会があるかもしれません。 ダイヤモンドガメの伝道師が太鼓判を押す安心の純血統から得られるベビーが誕生するのをお楽しみに。 そして続編となる明日は更なる衝撃をここに公表する予定です、 二度と訪れることのない歴史的瞬間を心待ちにしていて下さい。 |
ニシキダイヤモンドガメ (アルビノ) Malaclemys t. macrospilota |
|
|||||||||
もはや神の領域へと突入してしまった彼の偉業には到底頭が上がりません、 アルビノのニシキダイヤモンドガメをご紹介します。 夢にまで見たアルビノのテラピン、 それがよりによってかのオルナータにて実現することになるとは、 仮にそうなる運命だったとしてもあまりに早過ぎたこの急展開に、 たった三枚の写真より放たれる衝撃の大きさに頭の中で突如竜巻が発生したような、 非常に多くの感情が脳内で複雑に入り乱れる不思議な感覚に陥っています。 二度見や三度見では足りるはずも無い強烈なインパクトが、 全米はおろか地球全体を襲うことになるのは間違いありません。 商業的な意味でこのように正式な公開に至るのは少なくとも日本では初めてのことですし、 世界レベルで見ても同様ではなかろうかとのこと。 タイミングを誤れば春のジョークか何かと間違われてもおかしくは無い、 思わず頬の肉をいつもより強めにつねってしまう世紀の大事件を目の前に、 もちろん我々としても黙って眺めている訳には参らず、 持ち主であり繁殖に成功した張本人でもあるJames Lee氏に直接打診し、 特別に海の向こうから当店のホームページにて先立って公開する運びとなりました。 あまりの嬉しさに早く掲載せねばと勢い余ってしまいましたが、 追加の写真が届き次第この場で順番にお見せしたいと思います。 何しろ史上最高の稀少性を誇る一匹ですから極めて高価なことには違いないのですが、 真剣にご検討頂ける方はお電話にてお問い合わせ下さい。 これほどまでに強力な興奮剤が未だかつて存在したでしょうか、今夜は眠れそうにありません。 |
ミシシッピダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. pileata |
|
|||||||||
意外や意外、ダイヤモンドバックテラピン最後の砦!
由緒正しい個体は国内初かもしれません、ミシシッピダイヤモンドガメが入荷しました。
ミシシッピ、それは他のミズガメですっかり聞きなれたワードですが、
ことテラピンに関して言えばこれまできちんと結論付けられたことがないと言いましょうか、
語られる機会さえあまり設けられなかったような気がします。
というのも亜種の多いダイヤモンドガメ、それだけでなく亜種内のバリエーションも豊富ときていますから、
入荷時にはっきりとした情報が分からないとどこの誰だか分からず迷子になってしまうというケースも珍しくありません。
James Leeの著書『Diamondback Terrapins』では氏の提供写真でページの全てが埋め尽くされていますが、
やはりある程度のまとまりはあれど特徴にバラつきが見られるため、
ここは亜種別から更に踏み込んだロカリティに拘って繁殖されたベビーを信じるしかありません。
本では顔の白いタイプと暗いブルーグレーに透けるタイプが紹介されていますが、
今回入荷時のインボイスは”Light phased”、そして今目の前にいるこの2匹も確かに色味が明るく、
この光景はなんとなく2009年に入荷したテキサスのベビーを思い起こさせます。
あのテキサス達は現在とても綺麗な色に育っているそうで、
何となく地味なイメージしかなかったミシシッピもここにきて一肌脱いでくれるかもしれません。
兎にも角にもテラピン全亜種コンプリートの為には外せない今回の電撃入荷、お見逃しなく。
個体A:背甲 ・腹甲 個体B:背甲 ・腹甲 |
ミシシッピダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. pileata |
|
|||||||||
昨年秋、国内初と思しき電撃来日を果たした稀少亜種を今年も辛うじて限定2匹のみ入手!
主役の傍で脇を固めるのは未だ日本には僅か数匹しかリリースされていない激レアテラピン、
2011CBのミシシッピダイヤモンドガメが入荷しました。
ダイヤモンドバックテラピン、日本では何年も前から水棲ガメの一種としてその名を知られており、
汽水域を好んで棲息するという実に特殊な生態を持つことから変り種として有名な存在でした。
しかし見た目や暮らしぶりがあまりにもユニーク過ぎたことが災いしてか、
どうしてもその扱い辛さが常にクローズアップされてしまい、
あっという間に隅に追いやられ一般への普及が遮られていたように思います。
せっかくバリエーションに富んだ亜種数や個体差などの特徴があっても、
それが面白さとして捉えられるかただただ難解だと切り捨てられるのか、
奇しくも人間の考え次第でその評価は180度変わってしまうのです。
あわや悪循環に陥りかけたその苦しい状況に待ったをかけるかの如く、
それまで迷宮入りとなっていた分類の謎を解明し、
その答えを記した『Diamondback Terrapins』という名の教科書を作り上げたのはかの有名なJames Lee。
商業ブリーダーと言うよりも彼の正体はわざわざ棲息地にまで赴いて各亜種の気に入った個体を確保し、
自身でブリーディングも成功させてしまうという分かりやすく言えば根っからのマニア。
今や教祖のようですらもありますが、
まるで世直しをするかのように食用のカメを最高のペットタートルにまで昇華させた功績は計り知れません。
そんなJamesですら保有数が少ないために他人に譲る程の余裕はないと言うミシシッピ、
何か他に珍しい亜種はないかと半ば強引にオファーを繰り返したのが初流通のきっかけでしたが、
去年と同様“Light phased”のインボイスで到着したこの2匹、
前回のブルーグレー系統とは異なり今回はホワイト系統です。
これもオルナータと同じく氏の種親候補で、
本亜種の特徴である菱形と髭部分の黒味がその痕跡を残してかなり薄くなっています。
どうやら同じライトフェイズでも透き通るタイプとベッタリ色乗りするタイプの両方を選別していたらしく、
ムラなく塗りたくられた顔面の白色とそこに映える青いアイシャドウは全く同じで、
そこにあるのはドットが細かいか粗いかという違いのみ。
甲羅はウッド調の一風変わった質感ながらもミシシッピらしく全体が暗色で統一されており、
安定した形質の固定化が実現しているようです。
過去全くと言って良いほどまともに取引された形跡が無いだけにとにかく数の出る亜種ではないことと、
CITES入りも心配される昨今ではフルコンプリートまでもたもたしていられません。
高額なのも止むを得ませんが安心サイズなので、ある程度手の出し易さもあると思います。
両個体とも成長後の華麗な姿が楽しみです。
個体A・ 個体B |
マングローブダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. rhizophorarum |
|
|||||||||
2011年秋、至高のテラピンが来日しました。 正真正銘James Leeによる純血繁殖個体、マングローブダイヤモンドガメの入荷です。 少なくともおよそ3年間、 それはつまりJames Lee執筆の『Diamondback Terrapins』が日本中の愛好家たちの手に渡って以来、 私たちはMalaclemys terrapin rhizophorarumのページを開き続け、紙に穴が空くほど懸命に見続け、 その御身を我が目に焼き付けながら春夏秋冬を過ごしてきました。 当店では2009年、2010年とJamesのテラピンに拘り輸入を続けてきましたが、遂に今日、 本の世界から飛び出した1匹のダイヤモンドバックテラピンが我々の目の前に姿を現しました。 これはブリーダー提供の写真でしょうか、いいえ違います。 カメラを持つ手を震わせながらここ日本の名古屋でフィルムに収めたその像はまさにデジャヴ、 Jamesが本国アメリカで撮影し自著に掲載した本人ブリードのマングローブと寸分の狂いもありません。 衝撃、驚喜、安堵、納得、様々な思いが交錯し襲い掛かるこの事実に、 私はただその存在を静かに見つめることしかできませんでした。 どうかこの歴史的瞬間をできる限り興奮しかつ冷静に見届けて下さい。 そしてこの景色をもう一度拝むことができるよう願っていて下さい。 最後に、今回輸入したテラピンたちは今週末より順次ホームページにてご紹介していきます、 どうぞご期待下さい。 |
マングローブダイヤモンドガメ (Pr) Malaclemys t. rhizophorarum |
|
|||||||||
今回、遂にマングローブダイヤモンドバックテラピンのアダルトペアが日本にやって来ました。
James Leeとの一マニアとしての関係を築き上げてきたことが実を結びました。
これ以上何も言うことはありません。
|
キタダイヤモンドガメ (USCBべビー) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
昨年のフロリダ・ブリーダーズエキスポで一冊のダイヤモンドバックテラピンの解説書が売られていました。 その名も「Diamondback Terrapins」。ダイヤモンドバックテラピン全7亜種の魅力が余す所無く解説された素晴らしい本です。 今まで曖昧だった亜種の特徴や分布域等もしっかりと記されています。 今回のクリーパー誌No.48にもそれらの写真やデータが提供されています。 そんなこだわりのブリーダー、James Lee氏が繁殖したD.B.T.が、今回日本に初上陸! 本物の純血、ノーザンダイヤモンドバックテラピンの入荷です。 全7亜種中最も北に分布し最も流通量の多い種類です。外観の色彩には個体差のあるテラピンですが、 今回はプレーンな体色に 頭部と四肢には無数の細かいドット模様が入る 典型的なベビーばかりを選びました。キスイガメという和名の通り海岸沿いの汽水域に棲息しているとされていますが、 ベビーからの生育には特に塩分について気を使う必要はありません。 養殖目的で雑多飼いされ亜種が混同されたまま野外に放されたという歴史もありますが、 氏の選り抜いた種親から採れた将来のブリードにも安心のピュアな血統を楽しんで下さい。 |
キタダイヤモンドガメ (USCBベビー) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
James Leeの純血テラピンが来日!
まずはやっぱり本亜種から、ノーザンことキタダイヤモンドガメが入荷しました。
ホームページにて告知してからおよそ1ヶ月が経過してしまいましたが、
3年目も無事姿を拝むことができました。
ダイヤモンドガメの基本、入門種などと言われることもありますが、
ただ単に価格帯が低いだけであってノーザンだって立派なテラピンです。
ただしどちらかと言うと柄で勝負するタイプではないため、
ベビー時に最も地味な姿をしているこの仲間の中では不利な状況に立たされているというのも否めません。
しかしながらカラーリング、これに関して言えばパッと見似たようなものがうじゃうじゃしている中からでも、
将来的に化ける個体は少なからず存在しています。
今回は入荷した20匹ほどの中から5匹だけを選び写真に収めました、選別のベースは各甲板の柄の強さです。
あとはもう見てお分かりかと思いますが、色の濃いもの薄いもの、肌の色がべったり系もしくは透き通る系、
それぞれ群の中からキャラ立ちしたものを引っ張ってきました。
また些細な違いですが妙な色抜けを起こしているものがいたり、
背甲がモスグリーンになるようにと願いを込めたものがいたり、
さりげなく当たりらしき個体も混ざっています。
カロリナやコンセントリックではセレクト個体で綺麗なものが紹介されていますが、
ノーザンをしっかりと仕上げる話は水面下では聞くもののあまり表沙汰にはなりません。
今年こそは大吉を引き当てて下さい。
個体A:背甲 ・腹甲 個体B:背甲 ・腹甲 個体C:背甲 ・腹甲 個体D:背甲 ・腹甲 個体E:背甲 ・腹甲 |
キタダイヤモンドガメ (ベビー) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
再び混沌とし始めたベビーの群れより純度に拘って救い出した宇宙人グレイのようなブルータイプ! たとえノーザンでさえもこれぞという個体に巡り合うのが難しくなっている中での掘り出し物、 キタダイヤモンドガメが入荷しました。 この僅か十数年の間に取り巻く環境がこれほど目まぐるしく変化しているカメも珍しいですが、 とにかくテラピンと呼ばれる彼らが辿ってきた道のりとは相当に険しいものであり、 皮肉にもその奇抜な容姿から好奇の目に晒されることも多く今日に至ります。 かつてキスイガメの呼び名も普及していた頃は却ってそのネーミングが仇となり、 確かに採れたての野生個体についてはそのような飼育方法が必要だったのかもしれませんが、 如何せん扱いが難解であるとの先入観がむやみに強まってしまった感も否めず、 ファンの数に伸び悩み流通量の割に普及が進みませんでした。 その後アメリカから養殖されたようなベビーが大量に出回り始めるようになると、 亜種判別の不確かなものが平然とごちゃ混ぜになって見かけられるようになり、 何が本当に正しいのか余計に混乱を招く事態となってしまいました。 一時は専門家の力を借りることで明確な定義付けが成された訳ですが、 それもCITESU類に掲載された後は流通量の激減と共に再びうやむやになり、 最近では悪い意味で少し前の時代に遡ってしまったような気がします。 最も大切な考え方のひとつに亜種判別の正確性が挙げられ、 それを越えた先には個体差のバリエーションというお楽しみ要素が待ち構えていて、 まずはきちんとしたものを手に入れられる環境が整備されたのち、 各人の趣味や拘りをそこへぶつけていくことが大切なのではないかと思います。 今回やって来たのは肌の色合いから俗にブルータイプと呼ばれる、 瞳の黒々とした可愛らしさにも定評のあるノーザンの久々なベビー。 びっしりと細かなドットが敷き詰められたそのデザインはど真ん中ノーザン、 頭頂部の菱形が無色であることからすっきりとした表情が印象的で、 顔も体もほぼ同一色にまとめられることで地味になり過ぎたような雰囲気はありません。 既に店内でのトレーニングもほぼ完了しており、 絶対に用いるべき人工飼料に餌付いているだけではなく、 早くも力強い成長線がガッチリと伸び始めていますから、 是非ともこの個体でテラピンデビューと意気込んでみては。 |
キタダイヤモンドガメ (ベビー) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
何を以ってテラピンらしいとするかは人それぞれですが、このノーザンは大きな黒目が惹き立つブルータイプ。 頬のピンクは成長に連れてよりその赤味を増し、チークを施したように大変可愛らしくなります。 極小のベビーで入荷しましたが、店内でコツコツ育てていたため既に安心サイズ。人工飼料を躊躇なく爆食しています。 |
キタダイヤモンドガメ (ブラック) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
黒味の強い全体像だからこそ際立つアンバランスな頬の白さが実に面白いこれぞパンダテラピン! 幼体の頃から特別に招集され育てられていただけあって細部に妥協なく上質な仕上がりを見せる、 キタダイヤモンドガメが入荷しました。 日本におけるミズガメ社会の歴史上これほどまでに話題をかっさらい、 人々の欲望をこれでもかというほどに昂らせまた掻き乱し、 盛り上がりが最高潮に達するや否や途端に姿を消した、 如何にも伝説めいたエピソードを持つカメが未だかつて他にいたでしょうか。 ある種のブームは半ば強制終了に近い状態で一旦幕を閉じることとなり、 最近ではその余熱が中途半端に残ってしまっているがために、 何となく不完全燃焼のまま時が過ぎるのを待つばかりといったテラピンの世界では、 亜種を問わず流通量が全体的に激減してしまっただけではなく、 一度でもきちんと整理されたはずの亜種判別が再び混沌としつつあることに寂しさが募ります。 特にノーザン、カロリナ、コンセントリックの三タイプについてはその傾向が顕著に表れ、 なかなか絶対量が豊富に出回らないのもあって難しいのかもしれませんが、 せっかくそれぞれの特徴が明確に定義付けられた訳ですから、 もう一度教科書が示した教えに沿って正しく遊び楽しみたいものです。 今回やって来たのは典型的な形質を持つピュアなノーザンの中からピックアップされた、 その顔立ちからまるでパンダのような愛嬌が感じられる、 とても興味深い模様へと仕上がりつつある変わったデザインの一匹。 何がそうさせているのかをじっくりと考えてみると、 まずノーザンとしては体中の殆どが極めて強い黒色に覆われており、 柄という柄の大半が消失していることが全体をシンプルにまとめ上げています。 頭部が白いこと自体はもちろんそれがテラピンらしさなのですからさほど驚きはありませんが、 その白さが横顔の一部に凝縮されているというのは過去にもあまり例がなく、 ファーストインパクトに稀少性が強く感じられる大きな要因となっているのです。 将来の姿がある程度確約された色々な意味での安心サイズ、 一点ものにつきお問い合わせはお早めに。 |
キタダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
実はこっそり育てていたノーザンがいましたので本日紹介します。 カロリナにも負けません、とても色味の強いセレクト個体です。 James Lee氏の純血ダイヤモンドバックテラピンシリーズ、キタダイヤモンドガメの入荷です。 カロリナ同様、亜種内でも外観に様々なバリエーションが知られているノーザンですが、 入荷当初のベビーの時期にはおそれほど色味に大差はありませんでした。 ほんの少し変わっているなというものがいたので何気なく育てていたら、 腹甲のイエローがどんどん強く出てきて今ではこの通り。 僅か手の平サイズにして強烈な発色を見せています。 またボディのとても目の細かいゴマ模様の奥には、 そのほとんどがノーマル体色と言われる単調なグレーで終わってしまうのに対し 透き通ったホワイトが見え隠れしており、 口元の色味も薄くまだまだ綺麗になるような気がしてなりません。 甲羅には柄の出にくい基亜種ですがお腹の黄色が背部にも回って来ているような感じでいい具合に色付き、 模様も見えるのでここから発生してくるかも。 ベビーでは低温にも気を使いますがこのサイズになればかなり安心、お勧めの一匹です。 |
キタダイヤモンドガメ (USCB・S) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
グリーン、ブルー、オレンジのトリカラーが集約されたノーザンにおける究極体のひとつ! 諦めるのはまだ早いとテラピンフリークを勇気付けてくれる至極のクオリティです、 James Lee血統のキタダイヤモンドガメが入荷しました。 遡れば早五年少々、ダイヤモンドガメのステイタスを一気に押し上げたある種のブームは、 これまでくすぶっていた流通量を爆発的に増大させるのと同時にファン層を急激に拡大させ、 そもそもカメに対して興味すらなかった人種をも巻き込む社会現象を引き起こしました。 元々本国のファーミングで養殖が試みられていたノーザンやカロリナも、 従来の怪しげな雰囲気はまるでなく返ってその異国情緒が受け入れられる形となり、 世間の注目がテラピン一点に集中するというこれまでの歴史からは予想だにしなかった事態が繰り広げられたのです。 しかし今年のCITES会議を機に状況は一変、 事実上原産国であり主たる生産国に当たるアメリカからの輸出が一切不可能となり、 新規の供給を失った今私たちはひとつの岐路に立たされていると言えます。 このまま人気の熱を冷ましてしまうのか、 残ったカメたちの力で流行が一過性のものになるのを防ぎ切るのか、 はたまた安定的な国内繁殖を実現しかつての栄光を取り戻すのか、 いずれにしてもホビイスト一人一人がより一層の高い意識を持ち直す必要がありますし、 こんな時だからこそこちらとしても手を抜いた対応を取ることはできないのです。 元々数ではナンバーワンを誇っていたこのノーザン、 ご察しの通り全亜種中最も安価であったことからどうしても後回しにされていた感は否めず、 更には最も地味だと思い込まれていただけにこの結果は仕方がなかったのかもしれません。 しかし最近では反対に数が集まり易い、 すなわちペアを組むことが容易という見方から俄かに需要が高まり、 そのお陰か個体毎のバリエーションについても詳細に認識されるようになってきました。 今回やって来たのはようやく大人の姿が思い描けるようになってきた安心サイズで、 実を言うと個人的に色味が気に入っていたので店頭にて密かにストックしていた秘蔵の一匹。 ノーザンと言えば緑色の甲羅、 意外と知られていないかもしれませんが他の亜種でこの色彩を表現することは難しく、 唯一離島に分布する未記載亜種バミューダを思わせるこの雰囲気は後世に残していきたい貴重な財産だと思います。 顔はクリアなブルー系統、 お約束通り口元と頬にはほんのりとピンクが浮かび上がり、 甲羅の縁はオレンジに染め上がるなど、 このまま完成へと持っていけばカラフルなことこの上ありません。 フォルムが歪になったり甲板が白けた様子もなく、 放出品というマイナス面を一切感じさせないJamesの血筋が生んだ素晴らしい掘り出し物、 この苦境に立たされてなお拘りの逸品をお求めの方へ。 |
キタダイヤモンドガメ (S) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
頭部の白いキャンバスに青みがかった涼しげな目元がよく映える典型的かつ美しいホワイトヘッドノーザン! やはりテラピンといえば真っ白な顔という前評判通りの特長で魅せる文句なしのクオリティ、 キタダイヤモンドガメが入荷しました。 この十数年ほどで様変わりしてしまった水棲ガメの世界において、 常々問題視されてきたのは絶対的なスターが不足していることであり、 誰もが羨む圧倒的な実力者を最前線に立て世間にアピールし切れなかったことでした。 パッと思い付くところでアメハコやキボシにハラガケとそれなりのメンバーが挙げられますが、 ある時そこへ更なる華を添えてくれるようになったのがこのダイヤモンドガメで、 ナガクビガメをはじめとした曲頸類の仲間たちが主役の座を降り、 遊泳力の高さを武器にできるキャラクターの枠がすっかり空いてしまったところへ、 誰かに背中を押されたかのように突如として表舞台へ躍り出てきました。 別名キスイガメとも呼ばれる通り一般的なミズガメとは生活圏が異なるため、 全身を彩るために用いられた色合いが見事なまでにミズガメ離れしていて、 マットなホワイトやクリアなブルーなど従来の常識からは考えられなかった、 カメに対する新たな価値観を生み出したパイオニア的な存在感が強みとなりました。 一時はその力を以って日本中を揺るがすムーブメントを巻き起こしたテラピンたちも、 CITESU類へと掲載されたのをきっかけにグンと流通量を減らしてしまい、 今日では再びかつてのマニアックな立ち位置へと戻ってしまったような気もしますが、 それだけ人々に支持された資質の持ち主ですから世の中の注目度が多少変わったところで、 元来備わる魅力は廃れることなくこの先も愛され続けることでしょう。 今回やって来たのは良くも悪くも久しぶりに出会えた気がする、 ひとつのスタンダードとして紹介したい教科書通りのノーザンことキタダイヤモンドで、 しかしながら平均値よりも顔の白さが味わえる納得の品質が嬉しい飼い込み安心サイズ。 時に顔面のごま塩が画面全体を埋め尽くす格好となり、 テラピン特有の白色が楽しめない結果に終わってしまうことも間々ある中で、 ノーザンらしい細かなドット模様と下地の純白との調和が取れた絶妙なバランスはお見事。 甲羅は成長過程でまだ一度も脱皮を経験していない様子ですが、 よく見ると奥に茶褐色のもやもやとした模様が見受けられるため、 そこに背負った重たいものを捨て去り一段上の飛躍を期待したいところです。 |
キタダイヤモンドガメ (ブラック) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
漆黒の甲羅から突き出した大粒のスポットを伴うゼブラフェイスが仕上がりを期待させるブラックノーザン! あまりにも小さなベビーでは心配でいきなり泳がせられないのも寂しいという方にうってつけの安心サイズ、 キタダイヤモンドガメが入荷しました。 かつては英名のダイヤモンドバックテラピンという愛称でも親しまれていた、 母国のアメリカのみならず世界中を見渡しても異端的なキャラクターとして知られる稀代の超人気グループ。 名前の由来は背甲の各甲板がダイヤモンドの結晶を思わせることからなのですが、 最近ではその煌びやかな容姿が殊更に持て囃される傾向にあるためか、 意訳的に宝石のようなキラキラとしたカメというニュアンスさえ含まれるようになりました。 日本では別名キスイガメとも呼ばれるように、 多くの水棲ガメが淡水を主な生活圏とする中で例外的に汽水域、 時には海水に程近い領域にまで進出することが知られており、 そのせいか体色や模様の出来も何だかミズガメ離れしているように見えるところが興味深いです。 そんな特異な生活様式は時にリスクとなるような可能性も孕んでいたようで、 野生個体が流通の大半であった昔は初期状態の悪さも手伝って本当に飼育が難しく、 とてもペットとして成立するはずもないといった負のイメージが定着していましたが、 この十年余りで繁殖されたベビーがコンスタントに出回るようになり事態は一変、 あっという間にその名は知れ渡りビギナーにも多く選ばれるようになりました。 今ではテラピンならではの癖も面白味として素直に楽しめるような環境が整い、 並のミズガメでは絶対に味わうことのできない個性的な風合いを武器に、 旧来のカメ好きのみならずヘビやトカゲなど外部の愛好家さえも巻き込まんとする、 大きなムーブメントの中心に位置するような功労者のひとりなのです。 今回やって来たのは同種内で最も親しみ易いノーザンことキタダイヤモンドより、 背中の黒さとは裏腹に横顔の白さがやけに際立ったこんなタイプ。 そのデザインはまるでシマウマの一部を切り取って貼り付けたようで、 ノーザンとは元来ドットやスポットが細かくなる傾向が強いところへ、 頭部の黒点がここまで大粒になってくれると随分印象が変わることでしょう。 これぐらいの年頃になると外観のイメージはほぼ拡大コピーですから、 たとえ成長しても写真で見られるこの姿から激変することは殆ど考えられないため、 お気に入りの一匹を安心してお選び頂けると思います。 もはやどれだけ深く水を張った水槽へドボンしても大丈夫なほど、 活発に泳いでくれる嬉しいスモールサイズから始めてみて下さい。 |
キタダイヤモンドガメ (チェサピーク・♂) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
ホワイト&オレンジ! 憧れのテラピン像としてよく挙げられる特徴をそのまま当てはめたようなナイスカラー、 チェサピークノーザンダイヤモンドガメ・オスが入荷しました。 まず初めにチェサピークとは何ぞやとなるかもしれませんが、 ワシントンD.C.の東に位置するチェサピーク湾に棲息するノーザンの地域個体群と現在では考えられています。 カロリナで言う所のコンセントリックがチェサピークにも当てはまるという声もあり、 なるほど確かにノーザンの枠を超えた鮮やかな色彩と背甲板に表れた同心円状の模様を見れば、 このタイプがノーザン版のコンセントリックと言われて頷ける部分もあると思います。 カロリナと違い現状ではタイプや変異として明確に識別されていないこともありますが、 いずれ定着すればまたひとつ楽しみが増えるに違いありません。 さて個体はと言うとペンキベタ塗りの純白ホワイトを基調に、 甲羅には嬉しいオレンジが発色しより豪華なイメージ。 ミズガメらしからぬカラーリングに魅せられてカメフリーク以外からもお声のかかるダイヤモンドガメですが、 メスはそこそこ大きくなりますので単独で個体を楽しむ場合は小型で収まるオスの方がお勧めです。 |
キタダイヤモンドガメ (ブラック・♂) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
頭の白さが妙に際立つオンリーワンの渋格好良さが素敵過ぎるパターンレスマットブラック! 派手なだけが全てではないことを体現したシックでエレガントな上質の美貌をお手元に、 キタダイヤモンドガメ・オスが入荷しました。 この僅か数年の間に突如として現れたかと思えば一挙にスターの座へと伸し上がった、 稀代のアメリカンドリーマーと言えばもはや知らない人はいないでしょう。 ダイヤモンドバックテラピン、縮めてテラピンの愛称で親しまれるこのキスイガメという種類は、 かつての色物的なポジションから一転、 今やミズガメ界のオピニオンリーダーとして各方面で幅広い活躍を見せています。 その功績としては従来のカメマニアよりもむしろ今までそれに触れて来なかった外部の人々、 例えばトカゲやヘビ、熱帯魚の愛好家らを次々と魅了し、 一時代を築く大ブームを巻き起こしたことが挙げられます。 並の淡水ガメには見られなかった奇抜なカラーリングは観賞価値の極みを表し、 アグレッシブな泳ぎと人懐こい性格は周囲からの受けも非常に良く、 飼っていて楽しくそして美しい最高の喜びをもたらしてくれるのです。 CITESU類へと掲載されたことは昨年大きなショックとして話題になりましたが、 これまで以上に一匹一匹が大切に飼育されその素晴らしさが広く伝わっていけばと思います。 今回やって来たのはかつて最も豊富に流通していたノーザンことキタダイヤモンドから、 全身がひたすら漆黒に染め上げられた非常に珍しいデザインを持つ一匹。 本亜種やカロリナで大抵有難がられるのは地色が明るい茶色ないしは緑色で、 かつ甲羅の縁取りと腹側にオレンジが発色したようなタイプですが、 反対にここまで黒々と色濃くなったものを探そうとなるとなかなか見つかりませんでした。 少なくとも背中側からはテラピン特有の華々しさが一切発せられず、 むしろその黒炭のように澄み切った奥深い黒色に吸い込まれてしまいそうです。 それでいて顔面はべったりとした白色に塗り潰され、 ノーザンとしてはドットのまとまりも良好で見栄えがするでしょう。 カラフルな雰囲気の個体ばかりを集めてきた方にとっては、 こういった毛色の異なる変わり種もコレクションに加えておきたい所ではないでしょうか。 当店で飼育し始めて暫く経つのですが、甲板は一枚の漏れも無く全てが脱皮に成功しており、 変に白けたりすることなく綺麗に剥けたと言うだけでも単純に評価されるべきだと思います。 選べるほどの個体数が確保できない現状では考えられないハイクオリティな出物に巡り会うことができました、 繁殖を志す方にとっても見逃せない即戦力間近の逸品です。 |
キタダイヤモンドガメ (フルアダルト・♀) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
成熟個体が見せるこのスケールの大きさを目に焼き付けて下さい! ノーザン侮り難しと唸らせる貴重なメスの大型個体、 キタダイヤモンドガメ・メスが入荷しました。 ここ数年に渡りブームと呼ばせるほど激しく脚光を浴びているダイヤモンドバックテラピンの仲間、 その中でもノーザン、カロリナ、コンセントリックは入門の御三家とされ全亜種中最も流通量が多く、 毎年安定してベビーサイズが出回ることが知名度を高める原動力となっています。 しかしテラピンの特徴として注目されるのはその多くが淡水ガメにはないエキゾチックな色合いについてであり、 そこはカロリナ系の得意分野ですからどうしても小さな頃に地味と評されてしまうノーザンは不利な位置に立たされている感も否めません。 でも最後まで成長してみるとどうでしょう、勝負は何も色だけではありませんし、 当たり前ですがノーザンにはノーザンにしかない特有の雰囲気というものがあります。 今回やって来たのは何故か育てるとオスばかりになってしまうテラピンにおいて非常に有難いメス、 しかもこんなにボリュームのある個体は野生個体全盛の昔とは違い実に久しぶりです。 詳細なルーツはは不明ですが、甲羅全体を見渡した所とりあえずフジツボの付着した様子はありませんでした。 生物学的にはチズガメ属に近縁という話もいまいちピンと来なかったのが、 オスの小振りな頭とシャープな体型はもとより、 自然に巨頭化を起こしかつ全体に厚みの増した貫禄のあるメスの体型を見せられれば納得せざるを得ないでしょう。 その風格に合わせたかのように体色は黒くまとまり、 この時点でお気付きかもしれませんが両眼はまさかのブルーアイズ。 一度育てれば分かる意外と苦戦させられる甲羅の脱皮もそこそこ上手くいっており、 ツルンと綺麗になったこの姿ほど嬉しいものはありません。 恐らくオスは既にお持ちかどこかで手に入ると思いますので、 国内繁殖の野望を掲げるためにはこんな理想的なメスの存在が必要不可欠です。 |
キタダイヤモンドガメ (Pr) Malaclemys t. terrapin |
|
|||||||||
どっしりとした良いサイズの飼い込み個体! フルアダルトまでもう一歩、 お客様委託のノーザンダイヤモンドガメ・ペアが入荷しました。 性別確定安心サイズどころかもう繁殖まで間近と言わんばかりのボリュームのある2匹。 ベビーサイズや少し育ったものは比較的よく見かけますが、このクラスの個体はなかなかありません。 そして複数匹持っていても雌雄が偏ってしまい、意外とペアで揃えるのが難しいという声もしばしば耳にします。 個体差のバリエーションが激しいテラピンですが、 今回は2匹ともブラックを基調とした渋めの外観で重厚感に溢れる引き締まった姿がとても格好良く、 またメスは既に巨頭化が始まっており、 口先はほんのりピンクがかっていてお洒落です。 オスは腹甲、メスは背甲の一部に剥離がありますが傷にはなっていません。 またメスは右後肢付根にオスに噛まれた跡がありますが、 これは既にオスが盛って幾度も交尾をしかけている為で傷は酷いものではなくどちらかと言えば嬉しいニュースです。 このサイズのテラピンではどうしても気になる水質ですが、長い間淡水で普通に飼われていた事もあり、 当店でも普通のミズガメ同様に管理をしていますが特別問題はありません。 ようやく暖かい季節も訪れようとしていますから、 今シーズン来シーズンにかけてブリードも視野に入れて大きく育て上げましょう。 |
アラバマアカハラガメ (ベビー) Pseudemys alabamensis |
|
|||||||||
己の目の黒いうちには絶対に出会えないと思っていた伝説のレッドベリーが遂に日本上陸の快挙を達成! ノーザン、フロリダに次ぐ最後のアカハラとして名前ぐらいしか知られていなかった稀少種のひとつ、 アラバマアカハラガメが入荷しました。 クーターガメと呼ばれる仲間たちは押しなべて、 近縁のスライダーと並び最もややこしい水棲ガメのジャンルのひとつとして知られ、 その一部はかつてホームセンターなどの身近なペットコーナーを主戦場としていたこともあり、 マニアックな場において扱われることの少なかったグループでした。 しかしながら近年着実に取り組まれているミドリガメの退陣運動が大きく影響しているのか、 それに類する北米系のビギナー種らしいビギナー種は同様に市場から姿を消しつつあり、 以前は当たり前の存在であった数々のキャラクターたちが軒並みご無沙汰となってしまったのです。 すると新たな世代にとっては却って新鮮なものともなり得る訳ですが、 いざ関心を寄せたとしても実物を手に取れる機会に恵まれることは少なく、 その上種の判別も難しいとあっては初心者泣かせと言われても不思議ではありません。 しかし彼らの持つ本来の強みとはミズガメとしての分かり易さそのものであると考えられ、 つまり細かな薀蓄が方々で語られるよりもシンプルにペットとして可愛がられることを望んでいるのではないかと、 餌を食べたり泳ぎ回ったりといった躍動感溢れる光景を見るにつけそのように感じられるのです。 今回やって来たのは未だかつて国内ではまともに流通したことがなかった幻のアラバマレッドベリーより、 比較的まとまった数が輸入された中から頭に思い描いていたアラバマらしさを尊重しつつ、 シンプルに美しさにも着目して懸命にセレクトしたベビーたち。 同じくアカハラガメの中ではご覧の通りキタアカハラによく似ていて、 幼体時の見かけだけでは決定的な違いが見出せないところが悩ましいのですが、 資料にある通り背甲中央部のキールは確実にぽっこりと盛り上がっていたり、 また全身の色合いに鋭さよりも柔らかさが滲んでいたりと、 見慣れたノーザンとは一風変わった趣を感じ取って頂ければ幸いです。 そして真偽の程とは別に強い美しさを求めて選別したという内情も書き添えておきますが、 お腹の赤い発色が際立つとされるノーザンにおいても、 これほど赤だとはっきり認識できる程度を持つ個体は少ないと思います。 今後コンスタントな輸入が見込めるかどうかなど誰にも分かりませんので、 やはり目に付いた時に確保しておくのが吉と言えるでしょう。 |
リバークーター (ハイカラー・♀) Pseudemys c. concinna |
|
|||||||||
繊細かつ大胆に描かれた背甲の網目模様と翡翠色の瞳が魅せる華やかさが意外と馬鹿にできない大型美麗種! かつては並のミズガメとしてありふれていた本種も今やなかなか見かけられないマニアックな存在に、 リバークーター・メスが入荷しました。 その昔しばしば用いられていた別称にコンキンナヌマガメという呼び名もありましたが、 これは学名のconcinnaをカタカナに直したもので何処となく仮称の感があり、 片やリバークーターというのも明らかに英名をそのまま流用しただけに過ぎませんから、 何故だか分かりませんが和名らしい和名が付けられずに今日を迎えてしまった、 北米を代表するヌマガメの一種。 愛好家の間では俗にホームセンタータートルと括られる種類のひとつであり、 それは何も蔑んだような意味合いを含んでいる訳ではなく、 もっと単純に以前は何処にでも売られていたという懐かしさを込めたものであって、 それが今やすっかりご無沙汰となっていることに寂しさを覚えるほどです。 ひとたびインターネットで画像を検索すればお化けのような写真がズラリと並び、 やはり本場アメリカの大河ともなるとこのような傑作を作り上げるのかと感心させられるばかりですが、 それがもし日本の飼育下において再現できる望みが少しでもあるのならば、 どれほど夢のある作業であるかというのは想像に難くないでしょう。 クーター属に含まれる仲間の中では最も馴染み深いキャラクターでありながら、 属内最大種というポテンシャルが存分に引き出された個体と実際に対面できた人が一体国内に何人いるのか、 私も含め本当に40センチにも到達した本種が目の前に現れれば驚きのあまりひっくり返るでしょうし、 たとえそれが30センチだとしても得も言われぬ感動と共に一筋の涙を流すに違いありません。 ワニガメやカミツキガメまでもがひしめく群雄割拠の地、 北米大陸において日本人の描くカメ像を鮮やかにぶち壊すこの鋭い牙といい、 未だ見ぬリバークーターに秘められた真の可能性を一度体感してみたいものです。 今回やって来たのは当店でも久々にお目見えしたいわゆるコンキンナコンキンナ、 かつて最も目にする機会の多かった一番普通で一番格好良いリバークーターです。 この個体は並みのものに比べ背中のパターンが豊かなコントラストで発色しており、 甲羅に多少の古傷こそあれど全体の印象に大きな支障はなく、 ここから先はどれだけ野性を背負っているかが最大の見所ですから、 むしろそこには格好良ささえ滲むほど。 現状ではおおよそニホンイシガメの大きなメスぐらいのボリュームですが、 ここから甲羅の外縁がフレアー状に広がり全体の厚みも増すなど、 更なる高みに向かって突き進む怪獣の原石です。 |
リバークーター (♀) Pseudemys c. concinna |
|
|||||||||
一枚岩のような重厚感! 大人が手に持ってもズッシリと来る満足サイズです、 飼い込みのリバークーター・メスが入荷しました。 昔懐かしい呼び方で言うとコンキンナヌマガメ、 かつては多くの亜種に分かれたカメでしたが最近ではおおよそ3亜種ほどに落ち着いたようです。 今回はとても大きくなってまだまだ育ち盛りの基亜種。コンキンナやペニンシュラ、 アカハラガメなど北米を代表するクーターと呼ばれるミズガメは、 養殖が盛んで毎年数多くのベビーを目にすることもあり特別ピックアップされる機会も少なく、 ビギナー向けの域を出ない感も否めません。 やはり図鑑などに記載された最大甲長が敬遠されてしまう理由のひとつでしょうか。 しかし耐寒性に優れたこの類のカメの場合、 メスで40cm近くに達するその大きさは決してデメリットではなく、 むしろ現地で同棲するワニから身を守る為に発達したと言われる甲の分厚い巨大個体の迫力は大変な魅力でしょう。 グリーンウォーターからぬっと顔だけを出した姿にさえ雰囲気を感じられ、 また日光がさんさんと降り注ぐ陸場での甲羅干しシーンは大変微笑ましいものです。 少し大きな入れ物を屋外に用意すれば、そういった光景のひとつひとつをご自宅で再現することも難しくありません。 大きな個体ですがまだ若く現在25cmまでとても綺麗に育っていますので、 この調子でMAXサイズまでじっくり仕上げてみてはいかがでしょう。 このメスがどれだけの迫力を感じさせてくれるか今からとても待ち遠しいです。 |
リオグランデクーター
Pseudemys gorzugi |
|
|||||||||
クーターの中でも特に綺麗でレアな部類に入るでしょう。リオグランデクーターです。ベビーの頃も 綺麗ですが、アダルトの迫力はまるで小型の円盤のようです。この種は大きくなるにつれて色あせてきて 最後は全部ミドリガメ?見たいになるパターンが多いのですが、リオグランデクーターは大きくなっても 綺麗です。餌についても何でも食べ、優雅に水中を泳ぐ姿は見ていて飽きません。 |
リオグランデクーター (USCB・S) Pseudemys gorzugi |
|
|||||||||
美しすぎるクーターの名をほしいままにする銘カメのひとつです。 原産国アメリカから直便でやってきました、リオグランデクーターの入荷です。 ベビーサイズではモスグリーンの地色に細やかな網目模様がまるでマーブリングの技法のようで綺麗ですが、 このカメの底力はまだまだこんなものではありません。 イエローの細ラインはじーっと見てみると少し赤みを帯びた部分がありますが、 これが成長に連れてじわじわと赤が滲み出てきてすっかり様変わりしてしまうというのですから驚き。 この手のカメはベビーの色が綺麗でも育ちきるとすっかり褪せてしまうものも多いのですが、 本種は全く正反対で育てば育つほど美しさを増していくのです。 またスライダーとは違いクーターは小さな頃からボコっと膨らんだ厚みのある甲羅に迫力があり、 小さな個体を泳がせていても最初から見栄えがします。 寒さにも強く基本的に丈夫で、植物質を好むという食性は知っておく必要がありますが、 成長期の頃は人工飼料をベースに時折混ぜてやれば綺麗に育ってくれるでしょう。 甲羅もそろそろ硬くなり始めた安心サイズで、 この冬は室内でぬくぬくと育てて夏に外に出すのが今から楽しみです。 |
リオグランデクーター (M) Pseudemys gorzugi |
|
|||||||||
”美しすぎるクーター”として評判の珍種。 幼体時の色合いから徐々に本性を見せつつあるナイスサイズです、リオグランデクーターが入荷しました。 ベビーを見ても他のクーターとはなんら変わらず、 深みのあるグリーンをベースに明るいイエローの模様が入るパターンですがこれが成長すると一変、 元が分からなくなる程に変貌を遂げてしまいますから不思議です。 この個体は既にその特徴が出始めていますが、完全なアダルトサイズでは緑だった地色は黒っぽくなり、 ラインも何故か赤みを帯びてきて甲羅の上を血走るように所狭しと渦巻きます。 この類のカメは大きくなるに連れて地色が主張し柄が薄れてしまうものも少なくないのですが、 その点本種はまさに仕上がるという言葉がぴったりの色彩を呈していきますから 育てる楽しみで溢れていると思います。今回は手の平にしっくりくる大きさで綺麗な育ち方をしていますから、 雨があがったら早速外に出してクーターの生き生きとした姿を観察しながらどんどん大きくしましょう。 将来は自慢の個体になってくれること請け合いです。 |
リオグランデクーター (ハイカラー) Pseudemys gorzugi |
|
|||||||||
グロテスクな画像ではありません、れっきとした甲羅の柄です。 出血大サービスの渦巻き模様が目に染みる、 極上のリオグランデクーターが入荷しました。 この個体を初めて見て目を疑いました、そしてその疑いは未だ完全には晴れていません。 確かにクーターの仲間で最も美しいと言われていますがどうにもこれはやり過ぎでしょう。 本来であればフルアダルトになった時初めてこのカメの真価が問われるはずが、 安心サイズでこの発色ですから光る物があるというレベルではありません。 背甲全体を埋め尽くすほどの勢いで血走った紅のネットワークはまさに鬼の発色。 しかしそれだけならこの個体もここまで言われずに済んだのでしょうが、 なんと恐ろしいことに四肢の水掻き部分にまで惜しみなく同色の赤が侵食しています。 色が付きそうな部分には全て赤を入れてしまうという贅沢ぶりにただただ感心するばかりです。 もう一度このカメの特徴をおさらいすると、 成長に連れ色柄が褪せるのではなく反対に美しくなっていくということなので、 更なる高みを目指すこの美個体を貴方の手で完全体に仕上げて下さい。 |
フロリダアカハラガメ (♂) Pseudemys nelsoni |
|
|||||||||
現在一部の愛好家らによって全国に捜索願が出されているかつてのポピュラー種が大型サイズにて! 気を抜いていた隙にパタリと姿を見かけなくなってしまった懐かしの姿が再び、 フロリダアカハラガメ・オスが入荷しました。 広い括りで見れば北米原産のヌマガメ、もう少し絞ればスライダー、クーターの仲間たち、 特別なマニアでも無ければ大抵はこの辺りで思考がストップし、 恐らくはこれ以上何か考えを巡らせることも無いのでしょう。 俗にホームセンタータートルと称されるそれらの類は、 カメに対して何ら知識や拘りの無い方でも目にする機会の多い、 いわゆる一般種或いは普通種と呼ばれる何処か物悲しげなグループに放り込まれ、 残念なことにそれほど稀少性がある訳でも無いためかあまり大切にされているイメージはありません。 同時にミズガメを勉強しようと意気込んでもついつい後回しにされがちな存在でもあり、 まるで全てが同じものであるかのような扱いを受けることも珍しくないようです。 しかしながらそんなこんなで油断していたのが災いしたのか、 最近では当たり前のように目にすることができなくなり、 通年屋外飼育が可能な強健種の選択肢が途端に狭められてしまったような気がしてなりません。 屋内での飼育では本領を発揮することの難しいタイプなだけに、 これまで見過ごされてきた価値観が再認識されることを願って止まないのです。 今回やって来たのは久しぶりにお目見えしたフロリダレッドベリーの、 これまたなかなかお目にかかれないがっちり育ったアダルトサイズ。 スライダーとクーターはどうしても一緒くたにされがちですが、 こちらはシャープな顔立ちにふっくらとした体付きが成熟に伴い露わになり、 大きく育てられた時の満足感は桁違いだと思います。 体中を走るイエローラインは相変わらず太く激しく明瞭に描かれ、 同じアカハラガメよりもどちらかと言えばペニンシュラなどを思わせる、 クーターの中でもかなり派手な印象を受ける系統です。 レッドベリーと言いつつも本種の場合はお腹よりも背中の赤さが顕著に表れるのですが、 背甲のオレンジはまだまだ手加減しているようなご様子ですから、 照り付ける太陽光をガンガン浴びせて内に秘めた美しさを引き出してやりましょう。 |
ペニンシュラクーター (M) Pseudemys peninsularis |
|
|||||||||
水面の揺れを再現したにしてはあまりにド派手な紋様が示す通り実は庶民派にして屈指の美麗種! 何処にでもいるカメでは無くなってきただけにそろそろ見つめ直すべき時期が訪れているのでしょうか、 ペニンシュラクーターが入荷しました。 元来スライダーおよびクーターの仲間は水棲ガメの中でも極めて敷居の低い、 いわゆる初心者向けと呼ばれるジャンルに属する代表的な種類でしたが、 それと同時に少し突っ込んだ勉強をすると途端に遠ざけられがちなカメの代表でもあります。 そんなレッテルを貼られてしまった原因はあえてここでは申し上げませんが、 パッと見た時に各々の区別が付き難いことが最も影響していると思われ、 平たく言えば全て同じに見えるとバッサリ切り捨てられてしまう気の毒な一面も持ち合わせています。 かつては飼い易くそして安価に流通する親しみ深い存在であったはずが、 そのポジションをニオイガメに取って代わられるや否や居場所を失ってしまい、 あまり大きな声で言いたくないのですが外来生物に関わる法規制も逆風となっていることは間違いありません。 視点を変えれば通年屋外飼育が可能なカメ全体を見渡しても数少ない貴重なキャラクターですから、 私たちにとってはこれからも大切にしていきたい財産であると思います。 今回やって来たのは手の平サイズに達し非常に素晴らしい色柄を呈する、 甲羅もカッチリと健康体なペニンシュラの飼い込み個体。 カラータイプとしては深みのあるオレンジ系の良好な発色が見られ、 しかしながらこれでもまだまだ本領発揮とは言えないレベルですから、 水槽にしっかりとライティングをし綺麗に育て上げるのも良いですし、 或いは思い切って外へ放り出すことで自然の恩恵に授かるのも悪くありません。 クーターを堪能する術のひとつに混泳飼育が挙げられ、 整った環境を独り占めするのは勿体無いと言うこともあり、 ある程度のサイズ差があっても大勢で仲良くしてくれる性格は本当に有難いです。 もし野外飼育を選択するのであれば、伸び伸びとバスキングする姿を味わうと共に、 ある日水揚げすると予想を超えて見事に成長していたなんてサプライズもよくある話。 水棲ガメの飼育を一からおさらいしながら足元に転がっていたちょっとした楽しみに気付かせてくれる 、何も気負わない純真な気持ちで向き合える、クーターとはそんなカメです。 まだこのタイミングであれば今季の屋外越冬にも何とか間に合います。 |
ペニンシュラクーター (ハイカラー・♂) Pseudemys peninsularis |
|
|||||||||
とても一般種などと軽視しかねる濃厚なカラーリングと洗練されたスタイリングに脱帽! 当たり前のように見かけることができなくなった今だからこそ真価を発揮する最大のチャンス、 ペニンシュラクーター・オスが入荷しました。 ペニンシュラとは半島のこと、 つまりアメリカ合衆国はフロリダ半島に産するカメであることを指しており、 種小名peninsularisも同義の言葉が当てはめられています。 今日の日本におけるタートルホビーの世界では、 そもそもスライダーとクーターの区別すら怪しいのが現実で、 それは単に両者を見分けられるか否かと言う話では無く、 興味の対象として異なるものと捉えているか否かと言う重大な意味が込められています。 つまりその周辺の仲間として知られるニシキガメやアミメガメなど、 幾分特徴的な仲間たちはまだましなのかもしれませんが、 熱心なファンを持つもののことごとく熱心な人しか集まらないクーターについては、 今後社会的地位の向上が切に望まれます。 元々は日本全国何処にいても見かけることのできる、 いわゆる普通種などと揶揄されるカメの代表的存在だったため、 多くの人々から後回しにされ続けたツケがじわじわと響いており、 最近ではいざ手に入れようと試みたところでスムーズに巡り合うことが難しくなってしまいました。 少しの環境を整えるだけでこれほど飼育が容易な、 それでいて美しいミズガメもそう多くはありませんので、 これまで散々積み重ねられてきた負のイメージを払拭し、 新たな一歩を踏み出してもらいたいと思います。 今回やって来たのは甲羅全体の模様が一気に大爆発を起こした、 とてつもない美貌を何の躊躇いも無くこれ見よがしに見せ付ける極美個体。 生まれ持って備わる形質が結果を表したのは言うまでも無く、 育て方ひとつ取っても一分の隙も無いツルツルに磨き上げられたような仕上がりに、 ただただ飼い主の腕に対して敬服するしかないのが凄いところ。 明らかに背甲や頭部、 四肢に描かれるラインが極太なものへと変化しており、 ある種のパステルにも似た衝撃を受ける強烈な存在感があります。 正直写真一枚で全て説明が付くのかもしれませんが、 色彩以外は普通に見えることこそが自慢の種なのだとお分かり頂ければ幸いです。 ひとまず室内にて飼育し始めるのはもちろんですが、 そうして日々を過ごしていく中で一秒でも早く外へ出したいと、 日の光をはね返す文字通りの眩い光景を目の当たりにしたいと、強く思わせる逸品です。 |
ペニンシュラクーター (ハイカラー・♂) Pseudemys peninsularis |
|
|||||||||
轟々と燃え盛る一面に背負った火炎模様が大変美しいファイヤーペニンシュラ! 一般庶民の出身ながらも身骨を砕き獲得した一流の証は血と汗の結晶です、 ペニンシュラクーター・オスが入荷しました。 クーターとは現地奴隷民の祖国の言葉でカメを意味する言葉に由来しているそうですが、 ホビーの世界ではスライダーと並びアメリカ大陸になくてはならない代表的な水棲ガメのひとつです。 全体的な容姿やペットとしての扱われ方も似通っていることから両者は何となく一括りに捉えられてしまいがちですが、 頭部に張りのあるむくれた表情はシャープさに欠ける所がまた可愛らしく、 同様にぼってりとした分厚い体付きには、 ワニなどの外敵から身を守るために素早さを捨て防御力を獲得した機能美が光り、 一風変わった雰囲気に仕立てられたその風貌はいわゆるアカミミガメなどとは似て非なる味を楽しませてくれます。 かつては同属のリバークーターの亜種として区別されればまだ良し、 殆どはその中に埋もれてしまい知らぬ間に出回っていたようで、 きちんと区別され認知されるようになったのは長い歴史の中で見ると意外にも最近の出来事のようです。 ご存知の通りアメリカお得意の養殖が確立されたミズガメについては安定供給が保障されていますが、 外国産種としては比較的安価に入手することができるだけに個体選びには慎重を期し、 せっかく飼育するのならば非凡で刺激的な要素を追求していきたいものです。 良い出会いを果たすためにはとにかく素材の良さと育ちの良さを同時に兼ね備えた瞬間に立ち会うことが重要で、 それはつまり生まれ持ったクオリティの良し悪しが結果を左右するのは勿論のこと、 それが完璧に仕上げられなければ持ち味を生かすことすらままならないからです。 そこで今回は、写真を一目見ただけで瞬時に理解して頂けるであろう、 色良し形良し質感良しと三拍子揃ったパーフェクトな極美個体をご用意しました。 何かを考える間も与えられないまま反射的に起きるこの胸騒ぎ、 今すぐ消火活動に当たらなければそのまま焼け死んでしまいそうな灼熱の炎に忽ち目を奪われ、 地獄絵の如く残酷で緊張感に満ちた甲羅の紋様に見惚れてしまったが最後、 気が付けばこちらの意識はただ誘われるがままに黄泉の国へと吸い込まれてしまうことでしょう。 幼体時には黄色だったはずの網目模様は成熟するに連れ赤みを帯びることで、 辺り一面に異様な空気をひたすら撒き散らす惨たらしい結末を迎えることになりそうです。 栄養の過不足や不適切な環境下で起こるフォルムの問題は一切なく、 甲板の白けたような乾きや脱皮不全などこの類のカメに頻発するトラブルも全く見当たりませんし、 父母から受け継ぎ開花したこの高い品質はふらっと探した所で見つかるものではなく、 それに加えこの神業のような飼育技術もおよそ一朝一夕に真似することはできないでしょう。 早速今年から屋外越冬をお考えの方は今ならこのタイミングで外に出せばまだ間に合います、 濃厚な北米の香りにむせ返るような至極の逸品です。 |
ペニンシュラクーター (♀) Pseudemys peninsularis |
|
|||||||||
たかがペニンシュラと侮れません。お客様飼い込みのメス個体の入荷です。 それこそ原産地から安価な繁殖個体が流通している種ですが、 今回は数多くのベビーからセレクトされた背甲のラインがはっきりした個体を飼い込み、 既にこのサイズで鮮やかな模様が濃く発色しています。 クーターのアダルトの奥深い味わいのある甲羅の柄もこの個体なら間違いなく綺麗に出るでしょう。 しかもメスですからかなり巨大になる事が予想され、 既にこの厚みの甲羅もよりゴツくなる事請け合いです。 幸い低温にはとても強いので屋外の施設があれば迫力の個体を外飼いできちゃいます。 この手のカメはあまり人の手をかけず自然光とよく泳がせる事で綺麗に厚く成長してくれる気がします。 |
ペニンシュラクーター (特大サイズ・♀) Pseudemys peninsularis |
|
|||||||||
当店に突如としてあらわれた化け物クーター! ごめんなさい、写真ではどうしても伝えきれないのが辛い所ですがこの大きさをどうか目の当たりにして下さい、 ペニンシュラクーター・メスが入荷しました。 昔から大きくなるなると言われ続けていますが、 可愛いベビーサイズが毎年コンスタントに輸入されてくるこのカメの実際に大きな個体を見る事のできる機会は実はあまりありません。 またどうしても”巨大”という言葉では足りないかもしれません、 写真はほぼ一人で撮影しましたが重みで腕が痛くなり最初から手伝ってもらえば良かったと後悔した程です。 この個体の凄いのはどの角度からでもシャッターを切るだけで全てが絵になるという所で、 地面に置くとそれなりに歩きますが すぐに豪快なバスキングポーズに入りますので見栄えの良さはピカイチ。 晴れた日に日光に当ててみましたがこのカメに潜む野性をまざまざと見せつけられた気がしました。 全国的に夏日・真夏日となっていますがうかうかしていると夏は終わってしまいます、 早速今年の夏から外に出したい大変魅力的な個体です。 |
キタアカハラガメ (USCBベビー) Pseudemys rubriventris |
|
|||||||||
鮮烈の赤はセレクティブブリードの賜物です。 アカハラガメの中で最も腹が赤くなる、キタアカハラUSCBベビーの入荷です。 アメリカ有名ブリーダーのデニス氏による繁殖個体で、レアスライダーの繁殖で名を知られる方ですが 地ガメの繁殖にも力を入れています。腹甲の赤みは成長すると褪せるどころかむしろ濃くなっていき、 非常に美しくなります。背甲はマット調のグリーンが綺麗で、その色は成長に連れブラックに変化するので、 赤と黒の対比が美しいカメになります。勿論通年屋外飼育が可能で、飼育設備によっては ゆったりと泳がせてあげる事も難しくはありません。Mazuriミズガメフードを競う様に食べています。 |
キタアカハラガメ (S) Pseudemys rubriventris |
|
|||||||||
幼体時のモスグリーンはとうに消え去りいよいよ全身が黒ずみ始めたワンイヤー安心サイズ! ブラックベースに鮮やかな紅が映える本種の真骨頂はここから始まります、 キタアカハラガメが入荷しました。 近頃では通年に渡る屋外飼育が可能な数少ないメンバーとして、 こっそり注目を集めているクーターの仲間たち。 よくよく考えてみれば北米原産の強健種ですし、 あまり大きな声では言えませんが要注意外来生物にも指定されているぐらいですから、 扱い方を間違いさえしなければお庭で愛でるパートナーとして非常に高いスペックを有していると言えます。 ある程度ボリューミーな体付きと頻繁な日光浴を好む性質もミソで、 例えば同じ越冬組でもニオイガメなどの小型種になると外に出す恩恵をあまり受けられず、 かつ陰性的であまり堂々と日を浴びるなんてこともしなさそうですから、 その点クーターは悠々と気ままに暮らすカメの姿を観察するのに適しているでしょう。 複数を同時に住まわせたところで喧嘩をするような粗暴さも無く、 池と称されたそれなりの広い水辺にまとめて泳がせるのも乙なものです。 今回やって来たのは名前はそれなりに聞かれるけども実はあまり流通していない、 俗に言う本当にお腹の赤いアカハラガメ。 しばしばレッドベリーなどの俗称で出回っていたフロリダアカハラは、 よく言ってもほんのりオレンジになるぐらいの赤味を呈すのみですが、 こちらノーザンレッドベリーは目を背けたくなるほどのどぎつい発色が特徴で、 それも紫外線をこれでもかと言わんばかりに浴びながら育った時にだけ見せてくれるご褒美のようなものですから、 綺麗にするためには飼い主の技量も問われると言う実に育て甲斐のある種類です。 もちろん神経質とか気難しいという意味ではありませんので、 一般的な水棲ガメの飼育方法で何ら問題はないのですが、 放任でも良いので環境の許す限り自然光を与えてやると上手に育てられると思います。 ハッチリングでは苔むしたような緑色に覆われていた甲羅もすっかり黒味を帯び、 頭部のエラも張ってきてなかなかの強面になりつつあります。 最近は純血のきちんとしたキタアカハラが数を減らしているとも聞きますので、 少し成長した安心の手の平サイズから始めてみては如何でしょうか。 |
キタアカハラガメ (♂) Pseudemys rubriventris |
|
|||||||||
顔立ちと色合いに漢気溢れる皆さんお探しの純血個体が性別確定サイズにて! 大きさと見栄え、そして何よりその耐寒性の高さから野外飼育の友としても最適です、 キタアカハラガメ・オスが入荷しました。 ヌマガメ科における代表的なグループとしてよく知られるスライダーやクーター、 このお約束とも取れる違和感のない文句からも分かる通り、 クーターガメはスライダーガメの二番手的な扱いを受けることが殆どで、 Pseudemys属と言われてもいまいちピンと来ないという方も少なくないと思います。 本属は南北に領土を広げたスライダーとは異なり北米にのみ分布し、 クーターの名で呼ばれる四種とアカハラガメの名で呼ばれる三種の計七種が知られています。 生物学者の間では種の分化や近縁属との関係性が研究対象として非常に興味をそそるらしく、 分類の最適化が何度も行われた形跡も見られますが、 現在では和名にも採用された前述の二系統に分けられる説が一般的です。 最も把握し易いのはリオグランデとテキサス、 この二種は棲息域も程近いことから近縁であるとされ外観にも一風変わった様子が伺えます。 アラバマアカハラは国を上げて保護が進められているためホビーの対象とはなり難くここでは除外するとしても、 悩ましいのは残る四種。クーターとアカハラで分けてしまえばそれまでかと思いきや、 全員の表情に注目するとリバーとキタアカハラが、 そしてペニンシュラとフロリダアカハラがそれぞれ同じような顔に見えてくるのは偶然にしては出来過ぎており、 最悪なことにフロリダ州に暮らすリバーの亜種は妙にペニンシュラチックなのです。 個人的には名前を全て無視して面相だけで脳内再分類を試みたこともありますが、 遺伝子レベルの調査結果に基づく類縁性を蔑ろにすることはできず、 北部には北部の容姿が、 フロリダにはフロリダの容姿がそれぞれ形作られているのかもしれないと考えるようになりました。 途中強引な解釈もありますが、 こうして謎に迫る時間もカメとの距離を縮める良い機会と言えるのではないでしょうか。 今回やって来たのは正真正銘のキタアカハラ、 お腹の赤みが微妙に柔らかいフロリダとのクロスとは似ても似つかないことが一見して理解できます。 一番の魅力はやはり黒と赤の明瞭なコントラストで、 先に述べたフロリダ系に共通する可愛らしさはなくむしろ邪悪な雰囲気を醸しており、 全身黒焦げの成熟し切った野生個体などはもはや恐怖映像でしかありません。 純粋に硬派なイメージから人気が出てもおかしくないのですが他の仲間と比べると珍しく、 その分少々高価なこともあり一般への認知度と普及率の面で本人も苦労しているようです。 合衆国内でもかなり北の方まで生活圏を広げていることから寒さ対策も万全と言え、 通年屋外飼育の夢を叶えるのも難しくありません。 図鑑を開くと最大甲長に驚きますがそれはあくまでもメスだった場合の話、 より小型のオスで無理のない計画を遂に実行へと移しましょう。 |
キタアカハラガメ (♀) Pseudemys rubriventris |
|
|||||||||
アカハラと名の付くカメで最も腹が赤くなるクーターガメです。よく見かけるベビーサイズより随分育っています、 キタアカハラガメ・メスの入荷です。 最も多く流通していると思われるフロリダレッドベリーなどで知られるアカハラガメは、 成長に連れて腹の赤みが薄れていってしまいますが、キタアカハラは違います。 幼体時では少し緑がかった背甲は漆黒に変化し、 肝心の腹の色は大きくなるのにあわせてどんどん深みを増しフルアダルトでは表が黒、 裏が真っ赤とコントラストの激しいカラーリングになります。北米に棲息し、 キタと付くだけあって耐寒性はなかなかのもので、国内では多くの地域で通年屋外飼育が楽しめるでしょう。 しかも今回はメスなので30cm以上とかなり大型になる可能性があり、洋書などで見る 膨れ上がった様な分厚い甲羅の巨体には憧れた方も少なくないと思います。 屋外のプラ舟や池などのグリーンウォーターにのんびりと泳がせて上げると雰囲気も出る事でしょう。 既にここまで育ってますから、この調子で巨大なキタアカハラを目指して育てて下さい。 |
キタアカハラガメ (♀) Pseudemys rubriventris |
|
|||||||||
ノーザンでもフロリダでもなかなかお目にかかれないメス確定のしっかりとした安心サイズ! いずれは国産のベビーがコンスタントに得られるようこういった出物をお見逃し無く、 キタアカハラガメ・メスが入荷しました。 古くは英名のレッドベリーの方が通りが良かったと思われる、 今となっては見かける機会すらも稀になってしまったクーターの一種。 そう、アカハラガメと聞くと分類上どの辺りに位置しているのか分かり難いかもしれませんが、 これも歴としたクーターの仲間でコンキンナやペニンシュラなどと同じ属に含まれ、 もちろん相方のフロリダアカハラとも類縁関係にあるのですが、 よく見ると頭骨の形状などから本種はコンキンナに、 フロリダはペニンシュラにそれぞれ近縁なのではとも示唆されており、 こうした事例に触れることでまだまだカメの奥深さを思い知らされます。 しかし残念なことにこの手のグループは北米のスライダーと一括りにされ、 つまり何のことかと申し上げればミドリガメと一緒くたにされてしまいがちで、 もちろんスライダーとクーターの時点で全く異なるカメなのですが、 外来生物に纏わる法律の影響もあってか取り扱い自体が消極的になってしまい、 近頃ではペットとして見かける機会も殆ど無くなってしまいました。 本当に好きな人々にとっては単に辛い出来事で、 様々な種類をコレクションしたり特定の種類をコロニー形成したりするのも困難になるため、 今や全国的にピンポイントでクーターの出物を探し求める方が増加傾向にあるようです。 今回やって来たのは正真正銘純血のノーザンレッドベリー、 最近は減りましたがフロリダとのハイブリッドを疑うような様子は無く、 しかも貴重なメスが確定したベビーからの飼い込み個体。 幼年期に長く屋内で飼われていた影響か赤味が本調子ではありませんが、 ここ一年近くは思い切って太陽光に当てることを意識していたそうで、 昨年からの野外越冬明けを経て今に至ります。 最終サイズを考えればまだまだひよっ子と言えるお年頃ですが、 既に日本の冬を外で越している経験も踏まえて通年屋外飼育を任せられるだけの安心感はあり、 オス単品よりもタマ数が少ないとされるだけあって先に押さえておいても損は無いでしょう。 日の当て方や餌の与え方によってもう少し赤味が増すものと思われます、 頑張ってふっくらと巨大に育て上げて下さい。 |
キタアカハラガメ (Pr) Pseudemys rubriventris |
|
|||||||||
飼い主の底知れぬ愛情と恵まれた野生環境とが織り成す驚異のコラボレーション! お腹にも背中にも所構わず鮮血が溢れ出して止まらないとてつもなくグロテスクな映像をご覧あれ、 キタアカハラガメ・ペアが入荷しました。 アカハラガメやレッドベリーと呼ばれているこの仲間が、 とりあえずアメリカに棲息していることぐらいはここ日本でも比較的認知されていると思いますが、 細かな分類やその他詳しい特徴について多く語られる機会は殆どないのかもしれません。 他にも昔ながらのイエローベリーやマップタートルなど、 現地の呼び名そのままで安価に流通するものの数々はいわゆるマニア向けのミズガメとは一線を引かれ、 長年に渡りどうにも軽んじられてきた風潮があるような気がしてなりません。 確かに現地では大規模な養殖に成功し、 一般家庭向けのカメとして色や形の様々な種類が見られるようになりましたが、 その一方で何処にでも売られている、 誰でも飼育できるという偏った考え方が価値観を捻じ曲げてしまい、 あまり高い評価を得られないまま今日までくすぶっているように感じます。 その原因を探ってみるとまず初めにぶつかるのは、 図鑑で見た最大甲長からミドリガメのように大きくなり過ぎるというイメージが定着してしまったことでしょう。 この点は後述の方法で解消できるのですが重要なことがもう一点、 本当の魅力が味わえるのは成熟したその時からであると思われるのに反し、 実際に輸入されて来るのはほぼ全てがベビーサイズと言ってもよく、 その時点では本来の持ち味の数パーセントしか発揮することができませんから、 このような状況におかれては人気者になれと言う方が難しく、 やはり本質に触れるためには物のあるべき姿を目で見て感じることが必要不可欠だと考えられるのです。 今回やって来たのは全てがパーフェクトな、 フルアダルトへの道のりを着々と歩みつつある大変見事な国内飼い込み個体。 その飼育期間はおよそ七年、当時USCBとして輸入されたベビーが大胆にも屋外で泳がされ、 配合飼料と野草というまるでリクガメのような待遇で育てられてきました。 ここまで仕上がってしまえば最早ワイルド個体とほぼ相違ないでしょう、 しかし当然ながら大きな欠損はなく磨き上げたようにピカピカの良い所取り状態で、 ある意味究極の状態と言えるのかもしれません。 そして何よりも大事なのがその赤さ、 成長に連れて黒と赤の二色になるとされる本種ですが日照不足によりただただ真っ黒になってしまうケースも聞かれる中、 自然と共に育まれた体色はまるで太陽をそのまま吸収したように鮮やかな発色を見せ、 一朝一夕では実現し得ない最高のクオリティを世に打ち出すこととなりました。 大きく育っても年中野外であれば関係なし、むしろ大きければ大きい方が良いぐらいです。 美個体を存分に楽しみながら繁殖まで狙えてしまうという素晴らしいペアにこれ以上言うことはありません。 |
テキサスクーター (USCBベビー) Pseudemys texana |
|
|||||||||
ちょっと突っ込んだマニアックなクーターですがこんな面白いカメもいます。 原産国直便のUSCB、テキサスクーターが入荷しました。 名前だけ聞いて初めてその姿を見れば何かの間違いかと一度は思ってしまうでしょう。 テキサス州に棲んでいるクーター、 けれど格好はクーターのようでもありスライダーのようでもありチズガメのようでもあるという、 北米のヌマガメをギュッと凝縮したような非常に怪しい姿です。まずパッと見て緑のカメかと思いきや、 目を留めると無意識の内に脳裏に焼き付く超極細渦巻き模様はとてもクーターの柄ではなく、 どちらかと言えば同じ州に棲息するケイグルチズガメに似ています。 顔もスライダーの様でしかも成長すると同州のテキサスチズガメに似てくるという、 完全にクーター離れした容姿は一体何を目指しているのかよく分かりません。 それではどこにクーターがあるのかと言えば将来的に厚みの出る甲羅はかろうじてそれですから、 このカメはクーターの殻を被った誰かという感じです。 入荷時より尾先に痛みがありますが現在単独飼育で人工飼料と乾燥エビをたっぷり与えています。 そもそも個体数が流通していませんし国内では育った姿も紹介される機会が殆どなく、 知名度も人気も正直高くありませんがこんなクーター他にいませんので、今回興味本位で1匹だけ入れてみました。 成長過程で色々な姿が楽しめるこの変なカメ、育ててみると何か発見できるかもしれません。 |
テキサスクーター (♂) Pseudemys texana |
|
|||||||||
全国各地に散らばるクーター専門のハンターがこぞって探し求めている今や激レアなテキサス! お約束のベビーでは無くこれまた大層立派に育て上げられた格好良過ぎるサブアダルト、 テキサスクーター・オスが入荷しました。 どのようにして調査すべきか具体的な方法は定かでは無いものの、 最もマイナーな水棲ガメランキングと題して全世界の種類を隈無く見渡した時、 不名誉ながらもかなり上位の方へ食い込んで来るのでは無いかと思しき、 これぞまさしく知る人ぞ知る北米産クーターの珍種。 この知名度なる概念は主に人々の興味関心により成り立つものと考えられますが、 そもそもクーターガメと呼ばれるグループ自体がミドリガメをはじめとするスライダーガメを隠れ蓑にしており、 良くも悪くも世間の目に晒されない謎の安全地帯へと隔離されているかのように、 とにかくそれらをペットとして大切に飼育しようと言う発想自体が稀有であって、 その上本種が仲間内の中でも一、二を争う稀少種なのですからまるで救いようがありません。 その惨劇たるや同所地域に棲息するテキサスチズガメと言う全く関係の無い他種と混同されてしまうほどで、 写真資料を探せばお互いがお互いのフィールドを行き来すると言う不思議な現象が起き、 原産国でもそのような扱いなのですから一体我々にどうしろと言うのでしょうか。 それでも数年に一度巡って来るごく僅かなチャンスにコレクターたちは目を輝かせ、 そのたった一匹を我先にと奪い取って行く様は健全以外の何物でもありませんが、 ここ最近市場ではほぼ絶滅寸前と言われてもおかしくない実に深刻な状況が続いており、 あのモスグリーンに極細の渦巻きが走る幼体の姿が拝めなくなるのかと考えただけで、 妙に胸の奥がざわつくのは無論私だけでは無いはずです。 今回やって来たのはベビーから数年間に渡りとあるマニアによって大切に育てられていた、 今後国内ではまずお目にかかれない業界の宝とも言うべき永久保存版の一匹。 正直あまりの素晴らしさに数年振りの強烈な感動を覚え、 店内で暫く飼育していたのですがこの度思い切って放出することを決意しました。 ワイルドをそのまま連れて来たかのような絶妙な仕上がりは文句無しの百点満点、 クーター特有の小顔がより強調されるお年頃に、 ギザギザに発達した嘴やオスらしく伸長した前肢の爪などいちいち感動されられるポイントばかり。 これは本当にお宝です、後悔無きことをお祈りします。 |
フロリダハコガメ (CBベビー) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
純血CBベビーのフロリダハコガメが入荷しました。 今回の個体は将来を有望視されたセレクト個体で、 ハッチ後に少し大きくなったサイズですが背甲の模様が密に入っており、今後の成長でよりラインが出てくる事を期待させます。 目はウルウルとした大きな黒い瞳で、 他のカロリナハコガメの亜種と比べると独特の可愛らしい顔つきです。また四肢に出た黄色のラインは太く明瞭で、 甲羅以外に体色も鮮やかになりそうです。今は湿らせたミズゴケに潜らせて過乾燥とストレス軽減に努めています。 中から這い出てきた時にはコオロギを与えると目の色を変えて爆食しています。 |
フロリダハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
雷鳴の轟くが如くブラックベースにしこたま描かれた稲妻のようなイエローラインが見事な極上品! 今年ハッチした兄弟の中で最も黄色味の強い将来有望そうな一匹を先取りしました、 フロリダハコガメの入荷です。 瞳は黒く顔立ちは凛々しく、 とにかく目立つことが全ての他亜種に対してしっとりとしたさり気ない美しさ、 決して目がチカチカするほど飛び抜けた感じではなく、 上質な大人の香りを漂わせるアメハコ界のクイーン的存在。 外観から想像されるのは他と比べて繊細で神経質そうなイメージなのでしょう、 しかし実際には生まれたばかりの状態で比べると一番餌食いが活発なのはこのフロリダであり、 どのブリーダーさんにお話を伺っても口を揃えて育てるのが楽との答えが返ってきます。 何がそうさせるのか未だ謎は解けぬままですが、 うるうると今にも泣き出しそうな眼差しからは想像も付かないほど、 本当の姿は明朗快活そのものなのだと言います。 当然お住まいの地域によって差はあるでしょうが、 フロリダ半島出身だからと言って特別寒さに弱い訳でも無さそうで、 この個体の両親も決して温暖な土地ではありませんが屋外越冬がお約束だとのこと。 これほど綺麗な姿をしていて飼育がさほど難しくないとなると、 今後ますます人気が高まっていくことは間違いありません。 今回やって来たのは先月生まれたばかりのハッチリングから、 兄弟の中でも明らかに明色部の面積が広がったものを選別しましたが、 正直そのクオリティには大きな差があり作業的には一瞬にして終えることができたぐらいです。 毎度のことながらこの時期はアメハコの一生の中で最も地味な状態ですから、 現時点でここまでしっかりと模様が入っていれば余裕の合格点を与えても差し支えないでしょう。 やはり性格が明るいカメが多いのか小さなプリンカップの中でもぱたぱた走り回り、 到着してからいきなり人工飼料メインでがっつり食べていますからこの先の成長も早そうです。 あまり極端な個体差の出難い亜種なので買い時に迷う部分もあろうかと思いますが、 パッと見た時の華やかさが十分にあればきっと後悔することもありません。 前肢の鱗に発色した蛍光カラーにもきちんと注目して頂きたいなかなかの美個体です。 |
フロリダハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
毎年少数ながらも正統派の美個体を輩出し続ける優良血統から育ちの早いエースをセレクト! まだ完成には程遠い甲羅の柄はさておき顔面や四肢に発色したイエローの質にこそ注目したい、 フロリダハコガメが入荷しました。 色々な見方はあれどある意味アメハコの中では最高峰と名乗っても遜色の無い、 金額や稀少性を抜きにしてもその高貴な雰囲気は決して損なわれることは無いであろう、 異色のオーラで我々を魅了し続ける皆が憧れたフロリダボックス。 純粋な黒色をベースに黄色い模様を取り合わせたデザインは、 それこそ同じ北米産の水棲ガメにもちらほら見かけるお馴染みのパターンではあるのですが、 そのどれにも勝るとも劣らぬ抜群の美貌は本種が持つ最大の長所と言えます。 同様に放射模様を持つものでもニシキハコガメのようにやんちゃな感じはまるで無く、 何処まで行っても落ち着き払った様子しか漂って来ないのは、 そのお淑やかな顔立ちが成せる業なのでしょうか。 同じカロリナハコガメの仲間内で比較しても群を抜いて甲高なフォルムがまたビシッと決まっていて、 色合いも然ることながら佇まいひとつで個性を演出する、 圧倒的な存在感がこのフロリダからはひしひしと感じられるのです。 今回やって来たのは今年生まれのベビーから一匹だけハッチのタイミングが早く、 他の兄弟分を差し置いてひとりだけ既に一センチほどリードしている、 初めて方にとってはなお安心の強健な体質を有するセレクト個体。 ミツユビやトウブ、ガルフなどと比較しても世の中のアメハコブリーダーが口を揃えて丈夫、 育て易いと太鼓判を押すフロリダは確かにハッチサイズからすんなり環境に馴染みますが、 いやらしい話やはり価格のこともあってより一層失敗したくないと考えるのが人情です。 同じ方より昨年譲って頂いたベビーは僅か3センチでしたが、 今年は少し無理を聞いて頂きもう一回りがっしりとした個体を提供して下さいました。 到着して間もなく人工飼料をバクバク食べていますが、 その上刻んだピンクマウスなども惜しみなく奢りより強健な体づくりに励んでいます。 冒頭でも触れた通り目の後ろに入ったラインや四肢の鱗に描かれたイエローが、 それぞれ明瞭に発色していることに将来性を感じさせ、 また兄さん姉さんにはっきりとした背中の模様が表現されている(参考写真)ことからも、 しっかりと大きく育てて頂きたい逸品です。 |
フロリダハコガメ (ハイカラー) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
体中のイエローが今にも爆発しそうな勢いで溢れ出すそこら中の発色が止まらない極上の原石! 甲羅はおろか頭部や四肢の色使いでさえも見事な上に喉から手が出るほど欲しかったまさかのTSDメス、 フロリダハコガメが入荷しました。 アメリカハコガメなる生き物が世の中に知られるようになった二十年以上も前から、 それぞれの時代によって人々の感覚には多少の違いこそあれど、 いずれにしても高級美麗種といった位置付けは変わることのなかった、 そして今日では更なる高みを目指すべく日々注目度が増している憧れのフロリダボックス。 似たような色柄を持つ人気種にオルナータことニシキハコガメが知られますが、 あちらは飼育方法がやや異なるのと顔立ちも決して正統派とは言い難く、 容姿端麗の四文字がピタリと当てはまるのはこちらフロリダの方に軍配が上がるのでしょう。 もちろんニシキを邪道などと言うつもりはありませんが、 それでも支持率や実際の飼育頭数が逆転することは今も昔も考えられないでしょうし、 スターの座に就くための条件が外見の至るところに備わっているようです。 今回やって来たのは一目見たその時から当店に招かれることが決まっていたかのような運命を感じた、 全身を何処からどう見渡しても優れたカラーリングを持つ事実が隠し切れない極美セレクト。 視界に飛び込んだその時にまず真っ先に理解できるのは明色部の面積の広さで、 センターキールをなぞるラインは極めて太く、 それにつられたかのように各甲板とそこから伸びる成長線にも黄色が噴出しており、 甲羅の外縁部まで含めると全体が黄金色に輝いているような感覚を覚えます。 次に注目したいのは個体の素質を理解し易い前肢の鱗で、 この部分がベッタリとした配色になっていると妙に安心させられるのは私だけではないでしょう。 頭部には各所にフロリダらしいストライプが描かれることになっているのですが、 それにしても線の一本一本がいちいち極太になっていて、 それこそ明暗が逆転し黄色い地肌に黒いラインが走っているように見えないこともありません。 おまけに後頭部から首回りには謎の黄斑がじわっと滲み出ており、 こんな細かな部分にまで注目させるのはこの個体の優れたクオリティがあってこそです。 冒頭でも触れた通り絶望的に少ないとされるメスを意図的に狙うべく孵化温度が調整されていて、 昨年の兄弟はきちんとメスに育ったことから強い期待が持てます。 早くも人工飼料まで爆食し順調極まりない成長ぶりですが、 若干の尾切れもあるため歳末限定スペシャルプライスにて! |
フロリダハコガメ (ハイカラー) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
入荷当初の印象に比べ体中が真っ黄色になりそうな勢いで、期待通りの良好な成長過程を辿っています。 背中のラインは次第に末広がりとなり、頭部や四肢のイエローもまた存在感を増していくことでしょう。 一センチ伸びる過程で人工飼料にもしっかりと餌付き、状態が整いましたので据え置きプライスにて再アップ! |
フロリダハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
やっとこさ成長線に希望の光が射してきた胸を張って将来有望だと言える美血統の安心サイズ! 甲羅の模様も然ることながらこんもりと盛り上がったサイドビューについても高く評価してあげたい、 フロリダハコガメが入荷しました。 最も美しくそして最も麗しいアメリカハコガメとして定評があり、 全体の雰囲気が何処か柔和で女性的な佇まいに一目惚れしてしまう、 誰しもはまず一度は憧れたであろう永遠の花形フロリダボックス。 今でこそ国内での繁殖がしばしば行われているため毎年のようにその姿を拝むことが叶いますが、 かつてアメハコのほぼ全てが恐ろしく安価に流通していた数十年前の時代でも、 このフロリダだけは初めから位の高いところに収まっていたそうですから、 後付けのプレミアム感ではなく根っからの稀少種であることがよく分かります。 多くの場合では甲羅全体に映える放射模様に目を奪われる事態となり、 その他にはウルウルとした黒目に見つめられ胸を打ち抜かれるケースもあって、 とにかく人々の心を揺さぶるために生まれてきたような大変に罪深いハコガメです。 カメの人気を左右するポイントはこれまでにいくつも解き明かされてきましたが、 例えば体全体が分厚くなることで全体像が可愛らしいものになったり、 綺麗な模様が前面に描かれればもうそれだけで高得点を稼ぎ出したり、 瞳の黒い部分が大きくなることで攻撃性を抑え平和的な空気が醸し出されたりと、 まさにこのフロリダを全方位から褒め称えるような大変に都合の良い状況に、 カメ自身も重要人物として扱われることで悪い気はしていないのではないでしょうか。 今回やって来たのは国産のベビーとしてひよっこサイズで入店したのち、 まだ色柄がはっきりとしていなかった状態からバックヤードにてコツコツと育てていた渾身の一匹。 正直生まれたばかりではその将来性が読み取り辛いために、 正しい評価を下して頂くべく出だしの一番大変なところを請け負いましたが、 個人的に納得できるレベルのイエローラインが走り始めたため、 ここからは全体のフォルムを崩さぬよう基礎をしっかりと作ってあげられれば、 こちらの期待を裏切らない素晴らしいものがほぼ自動的に出来上がることでしょう。 アメハコの中でも幾分育て易いとされるフロリダではありますが、 取得の難しさから大なり小なり手元での緊張感が生まれてしまうと思いますので、 もはや人工飼料メインでもきちんと育てていけるように仕立ててみました。 シーズンオフのこのタイミングにあえて真顔でさらっと紹介したい掘り出し物を是非。 |
フロリダハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
先日この場にてご紹介した国産のフロリダハコガメ、狙い通りと言いますか、 背甲の成長線より小爆発が開始、秘めたる潜在能力が引き出されるかの如く放射模様が散り始めました。 若干五センチにしてサイドビューの高さも完璧、あらゆる視点から見渡しても隙のないハイクオリティです。 価格はもちろん据え置きにて、新たに撮影した最新の写真と共に改めて掲載します。 |
フロリダハコガメ
Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
これは快挙といって良いんじゃないでしょうか。フロリダから輸入されたフロリダハコガメです。 今までEUCBとかはありましたが、現地CBは初めてです。その証明も兼ねて、 今回はCITESU証明書のコピーをお付け致します。パッと見て背甲のホウシャ模様が非常に鮮明で、 その艶やかな質感もカメラ越しでさえ感じ取る事ができます。状態は恐ろしい程に良く、 人工飼料・乾燥エビ・プディングなど、大抵の餌を手から直接食べてくれます。 |
フロリダハコガメ (S) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
月明かりの下でうっとりと眺めていたいような美しい個体です! ハッチサイズの小さなカメですがここまで育てばもう安心、お客様委託のフロリダハコガメが入荷しました。 正面から見るとお山のように切り立った甲羅の特徴がよく出ている綺麗に育った個体。 6亜種が知られているカロリナハコガメの中では単にブラックベースというだけで全く違う印象があり、 またフロリダ限定の放射模様によりその高級感が一層増しています。 他の亜種では完全にアダルトになるまで将来の色柄がはっきりしないのも珍しくありませんが、 本亜種はほんの駆け出しのサイズからでも柄を楽しむことができます。 今回やって来たこの個体は 初生甲板から勢い良く飛び出すように真っ直ぐなイエローラインが描かれ、 またその数は成長過程でどんどん増えていますので理想のメニーラインへと向かっていくこと請け合い。 一見するとデリケートなカメのように見えますが よく耳にするのはミツユビやトウブに比べて格段に丈夫な個体が多いそうで、 見かけによらず育てやすいアメハコと言えるでしょう。この調子で甲高の綺麗な個体に仕上げてみては。 |
フロリダハコガメ (S) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
ベビー特有のか弱さはもう何処にもありません! アメハコは初めてという方にも強くお勧めできるワンイヤー安心サイズ、 2010年CBのフロリダハコガメが入荷しました。 永遠の高級種フロリダボックスタートル、 今ではその年生まれの幼体こそ比較的お値打ちに入手することができますが、 このカメの魅力は何も価格だけではありません。 アメリカのハコガメと言えばミツユビやトウブなど庶民的な種類が人気を席巻していますが、 彼らの持つ雄々しい雰囲気とは全く異なる、 真逆と言っても過言ではないほど繊細なイメージはどこか女性的で、 オスの成熟個体でさえ柔和なオーラが垣間見える辺りなどは上質なフロリダの特徴をよく現しています。 余談ですが長く信じられ続けているTerrapene carolina bauriという学名、 つまりカロリナハコガメの亜種であることの証ですが、その他のガルフ、メキシコ、ユカタンなどと比較すると フロリダだけは前述で挙げた特徴や同亜種内での個体差が他の亜種よりも小さいことなど、 あくまでもホビー目線なので学者の方たちには非常に申し訳ないのですが何となくカロリナグループとはまた違うような気がしてしまいます。 さて話を戻して今回やってきたこの個体、 いくつかベビーが入荷した中から一番ラインの太いものを選んだというだけあって、 このサイズで既に柄の主張が激しく好感度の高い花火模様に仕上がっていく予兆が見られます。 色や柄については写真を撮影すればすぐにお伝えできることなのでこれ以上は申し上げませんが、 飼い込み個体選定の厳しい基準をクリアするために重要な甲羅の成長具合についてはこの上ない出来栄えで、 甲板の乾き、変形、 そして全体の盛り上がり方など容易に真似のできない良コンディションです。 ここまで来た時点で誰もお気付きでないかもしれませんが、 実は左第1肋甲板に多甲板があります。 誠に残念ではありますが前飼育者も最後まで気が付かなかったと話していましたので、 それだけ気にならない程度ということでしょうか。 冷えの心配な今の時期でもびくともしない甲羅もしっかりしたこの一匹、 この調子で夢の美個体へ仕上げて下さい。 |
フロリダハコガメ (M) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
今も昔もアメハコ高級種として君臨し続けるフロリダですが、近年では繁殖も進み大分入手しやすくなってきました。 安心の手の平サイズまで綺麗に成長しています、 フロリダハコガメの入荷です。ミツユビやトウブなどの定番人気種を含むカロリナハコガメの一亜種として分類されていますが、 その繊細な背甲の放射模様や みずみずしいつぶらな瞳から他種にはない上品さが感じられます。 国内繁殖が盛んでベビーサイズがよく見かけられますが飼育に少しコツがいり、 綺麗に育て上げるのに一苦労を要する事もありますが、 この個体は甲板の表面が白んだりフォルムが歪んだりする事なく 新しい成長線にはどんどん次のラインが増加しています。 時折偏食した個体も見られますが、この個体については普通に人工飼料を食べており勿論コオロギなども大好きです。 現地でも個体数が少なく国内にも種親があまりいない様ですが、 こうして毎年コンスタントにブリード個体が手に入るのは本当に喜ばしいですね。 CBでは一層引き立った艶やかで優美な雰囲気にはついウットリ見とれてしまいます。 |
フロリダハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
生まれたばかりの頃には知り得なかった成長と共に露わになる背面を覆い尽くす大花火大会! 名実共に高級種の貫禄を漂わせて止まないアメハコ好きに限らずとも一度は憧れる美しさ、 フロリダハコガメが入荷しました。 ペットとして様々な種類が普及している水棲ガメの中でも特異な生活形態と色とりどりの鮮やかさ、 他にも手頃なサイズや日本の飼育環境にも馴染み易いなど、 長所を挙げればいくらでも出てきそうな不朽の人気種アメリカハコガメ。 我らがアジアにも同じような暮らしぶりのハコガメはいくらか棲息しているのですが、 やはり異国の地アメリカが魅せるエキゾチシズムに惹き込まれる人が後を絶たず、 複数の亜種を有することに加え個体差による豊富なバリエーションも存在するため、 集め出したらキリが無い所も実に罪深い魅力のひとつです。 ミツユビやトウブに代表されるように、おおむね茶褐色をベースに暖色系の模様が散りばめられた、 如何にも派手なイメージを前面に打ち出したデザインが主流でありながら、 このフロリダだけは唯一見るからにエキセントリックで、 しかしながらそれでいてアメハコ全体のテーマを壊すようなことも無く、 唯一無二の絶対的な存在感を武器に今日まで売れっ子の座を独占してきました。 ブラックベースに蛍光イエローの放射模様がしっとりとした麗しさを演出し、 みずみずしい瞳の輝きは気品あるフロリダボックスの風情を際立たせる、 この日本人が好みそうな配色がこの先何十年も支持されていくのでしょう。 今回やって来たのは国内ブリードのベビーが相当に気を遣って育てられた、 育ての親自慢の実にエクセレントな飼い込み個体。 初生甲板を見る限りではここまでの発色を想像しなかったでしょう、 しかし良質な血統より得られたベビーと言うブランドは裏切ることをせず、 半年を過ぎた安心サイズの現時点でフラッシュのような閃光が炸裂し、 この先フルサイズに到達するまで所有者の心を満たし続けることは間違いありません。 栄養状態および成長具合により良い結果を求め、 人工飼料をベースに餌として考え得るものを惜しみなく与えられ、 順風満帆を地で行く過保護飼育にてここまで大きくなりました。 この先更なる甲羅の盛り上がりを期待して大切に育て上げましょう。 |
フロリダハコガメ (M) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
メリハリの効いた美しい絵柄に腰がしっかり持ち上がった納得のフォルム! 本種として成すべきことを余すことなく詰め込んだ最高の成長過程です、フロリダハコガメが入荷しました。 爬虫類ホビーの一カテゴリであるミズガメ、 その中から更にハコガメというジャンルが派生する上で絶対に欠かせなかったであろう存在がアメリカハコガメ、 いわゆるアメハコと呼ばれるグループです。 昔を遡ればかつてはリクガメの代用品としての扱いを受けることが殆どでしたが、 それだけに良くも悪くも馴染み深いことに変わりはなかったのでしょう。 急速に進む棲息数の減少に原産国アメリカが警鐘を鳴らす形でCITES入りしたのが事の始まり、 その後は打って変わって珍しいカメの仲間入りを果たすこととなりました。 しかしその方がカメにとっても人間にとっても都合が良かったのかもしれません、 現在では熱を入れて楽しむ拘りの愛好家が増加して止まないのです。 ミツユビ、トウブ、ニシキなど、代表的な人気種に共通するのはいかにもアメリカチックな毒々しさとけばけばしさで、 これがそのまま一般的なアメハコのイメージにもなっているような気がしますが、 カロリナハコガメ6亜種のひとつであるこのフロリダに限ってはそれらと正反対と言っても良いほど、 全く異なる魅力を備えているように感じます。 黒地に放射模様というのはアメハコの世界にありそうでなかったとてもシンプルな表現ですが、 決して厭味な所はなく見る者に上品な印象を与え、 ここに他種との絶対的な違いを生み出しています。 併せてツンと尖った顔付きもまた凛とした表情で清々しく、 一貫したテーマがその全体像から伝わってきます。 今回やって来たのは性別確定手前の安心サイズですが、 将来有望個体を大事に仕上げたらこうなるだろうと頭に描いた像を具現化したような一匹。 個体のクオリティを決めるのに最も重要な、背甲中を駆け巡る無数のストライプは一直線で大変に気持ちが良く、 ただのラインではない、成長とともに広がっていくに連れて少しずつ幅広くなっていく、 そんな些細な部分にもデザイン性の高さを漂わせています。 そして意外と言うべきか当然と言うべきか、 この個体を語る上で非常に大切なのは精緻に再現された理想的な甲羅の形状です。 現地でのこのこ歩いているフロリダを捕まえればこんなに立派な姿をしているのでしょうか、 腰骨の辺りまで一気に高さを出したかと思えば臀部にかけて急降下する、 これこそまさにアメハコの中で本亜種だけが持つ素晴らしい特徴であり、 反対にこの基礎がしっかりしていなければその醍醐味は半減してしまうでしょう。 お陰で柄の似ているオルナータともきちんと差別化を図ることができ、 フロリダを飼っているという実感がより身に染みてきます。 これ以上説明する必要はありません、今まで出会ってきた中でも屈指の逸品です。 |
フロリダハコガメ (M) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
線香花火のように儚くも散りゆく繊細な絵筆の運びに時を忘るる幻想的意匠! 美しさとは何かを問い質すしっとりとした色使いが和テイストな飼い込みグッドサイズです、 フロリダハコガメが入荷しました。 アメリカハコガメと言えばカロリナハコガメ、 その代表格として挙げられるのはやはりミツユビやトウブなどよく名の知れた亜種であり、 ガルフコーストはそれらに似ているものの一歩引いた姿勢が感じられます。 近頃話題のメキシコやユカタンは分布域が大きく離れているためここでは置いておきますが、 このフロリダは他亜種と明らかに異なる容姿を持ち、 幾分上品な佇まいも併せて好みが分かれる部分かもしれません。 ある人はニシキハコガメと同じく放射模様の美麗な様に魅せられ、 またある人はいわゆるカロリナらしさのひとつに数えられる個体差のバリエーションが乏しいと嘆きます。 確かにカラフルな色彩の変容を思う存分楽しませてくれるトウブなどとは違い、 黒地にイエローラインがお決まりのパターンになってはいるものの、 絵柄の入り方をつぶさに観察していくと必ずしもそうとは言い切れず、 やはりフロリダにはフロリダなりの個性が光る所に奥深さがあるのです。 今回やって来たのは比較的細めのラインがしかし確実に何本も走る、 基本に忠実なそれでいてクオリティの高ささえ伺わせる一匹。 何を以って品質の高低を定めるかは人それぞれですが、しばしば線が多過ぎて全体が黄色っぽく見えたり、 一本一本が極太なため目が眩むほど鮮やかなタイプが持て囃されています。 ただしこれについては黄色に重きを置くのか、はたまたベースの黒に重きを置くのかによって覆すことも可能で、 例えばあのエグみがお好きな方はぶよぶよとしたラインが特徴のトウブに任せておけば良いですし、 フロリダらしさを追求した場合にはせっかくの澄んだ黒味を生かさない手はありません。 いくら細い柄が良いと言っても締まりのない感じでは全く意味がなくなってしまいますが、 この個体に描かれたそれは迷いなく一直線に突き抜けるスピード感と明瞭なコントラストが妥協を許さず、 これまで当たり前のように眺めていたフロリダにしか出せない味を再認識させてくれました。 更に頭部や四肢も濃厚なイエローで彩られ、 将来の美貌を約束しているかのようです。 幸いなことに現時点での成長具合に何一つ難癖を付ける箇所は見当たらず、 人工飼料からコオロギまで選り好みなくダッシュで追いかける姿に安心。 これからベビーシーズンの到来ですが、 アメハコ初挑戦の方にとって鬼門となる危険な段階をクリアした拳小サイズは如何でしょうか。 |
フロリダハコガメ (ハイカラー・S) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
ペンキをぶちまけたような前衛的でエネルギッシュなデザインに繊細さの欠片も無い極美個体! 今日に至るまでせっせと積み上げてきたお上品なイメージを一瞬で打ち砕く衝撃の芸術作品、 フロリダハコガメが入荷しました。 この仕事をしているとよく尋ねられる質問の中に、 最近はどんなカメが人気なのですかと言うものがあります。 好みは人それぞれですし、世間で人気があるから必ずしも良いものであるとは決め付けられないのですが、 困った時にはアメリカハコガメの名前を挙げている自分がいることに気付かされます。 流通自体は昔からあって最近名前が売れたばかりという訳では無いはずが、 爬虫類全体のトレンドとして近年はやや上陸したがる傾向にあることや、 アメハコ自体バリエーションに富みコレクション性が高いことも大きな要因のひとつに数えられるでしょう。 もちろん我が国における従来の常識であった最終サイズの小ささや、 成長した暁には過度なヒーティングも必要としなくなる優れた耐寒性など、 反対に支持を集めない理由を探す方が難しいと言えるスペックの高さが光り、 老若男女を問わずビギナーからマニアまで幅広い層を取り込むまでになりました。 各種の価格帯ひとつ取っても敷居は低く奥の深い実に都合の良いキャラクターが目白押しで、 飼い主のモチベーションに合わせてお好みの種類を選べる所もミソ。 また、同じものを選んだはずが育ててみると一気に個性が開花するケースも珍しくないため、 付き合っていく内にあれよあれよという間にのめり込んでしまう罠まで仕掛けられているのです。 今回やって来たのは背中の上で惑星が激しくぶつかり合ったかのような、 目が眩むほどの強烈なカラーリングに一目惚れ必至のスペシャルセレクト。 オリジナルの模様はもっと緻密で丁寧な描かれ方をしていたはずなのですが、 突如として力任せに滅茶苦茶やってしまいたい衝動に駆られたが最後、 エレガントのエの字も見受けられないパワフルな出来栄えにはアート性を感じずにはいられません。 迸る閃光は見る者の両眼に突き刺さり、 まだまだ発展途上な現状のサイズを考えるとどれほど暴れれば気が済むのかと胃が痛くなります。 写真のインパクトが十分過ぎるためこれ以上何も申し上げることはありませんが、 この一匹が何処までやれるのかを見届けたいのはもちろん、 次世代にどのような影響を及ぼしてくれるのか乞うご期待と言った具合の絶品です。 |
フロリダハコガメ (S) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
眼前に映る絶景に通常の期待を超えた美しさが見事に描き出された教科書通りの逸品! 個体に備わる素質も然ることながら育て主の腕もキラリと光る素晴らしきコラボレーション、 フロリダハコガメが入荷しました。 どうして我々は黄色と黒色の組み合わせによりつくり出された危険信号に対し、 本来の目的とは外れた美の価値観を見出してしまうのでしょうか。 水棲ガメのみならず爬虫類、 両生類の世界においてこの色彩パターンはもはやお約束と言っても過言では無いほど、 見慣れているようでどれほど目にしたところで決して飽きることの無い素敵なカラーリングです。 数ある模様の中でも放射状に明色のラインが走るものは特に人気が高く、 同じカメでは例えばホシガメやホウシャガメなど、 満場一致で誰しもが綺麗だと一定以上の評価を与えてくれる、 定番かつ最良の選択肢ではないかと思います。 アメリカハコガメの仲間には色取り取りのバリエーションがあって、 中には毒々しいとさえ思える極彩色を持つ個体も散見されますが、 本種はどちらかと言えばシックで落ち着きのある、 耳障りの良い言い方をすれば如何にも日本人好みのお淑やかな雰囲気が上手く表現されていて、 歴史的に長きに渡って稀少かつ美麗な種類として知られるまでになりました。 国内ブリーダーの尽力により何とか安定供給に近いものが実現できているものの、 依然需要と供給のバランスはある意味で崩れることが無く、 いつまでも憧れのカメとして君臨し続けているのです。 今回やって来たのは一目見てそのレベルの高さが分かるワンイヤーの飼い込み個体で、 成長に伴い勢い良く色柄が飛び出して来たかと思えば、 その育ち具合も大変気持ちの良い背の高さで、 あらゆる角度から観察してもまるで非の打ちどころがありません。 ハッチサイズの時には甲羅だけを見ても見栄え良く育つかどうかは分かり難く、 半年から一年ほど育てられた大きさになるとこのように真価を発揮し始めますが、 フロリダボックスは他のアメハコとは異なり、 椎甲板のキールが鋭く切り立ったようなフォルムになるのが特徴で、 やり方を誤ると扁平になりそれらしさが損なわれてしまうため、 優良個体として仕立てるためには一定のスキルを要します。 しかしながら基礎が固まったこの続きであれば労せずして綺麗に出来上がることでしょう、 ボディの黄色味も強めなハイクオリティをお楽しみ下さい。 |
フロリダハコガメ (正規輸入個体・Pr) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
快挙! EUCBでも国産CBでもなく、原産国はアメリカのフロリダ州から直接輸入された正規輸入個体です。 アメリカハコガメの中でも至高の一種、 フロリダハコガメ・ペアが入荷しました。 ただでさえ自国の生物の輸出に厳しいアメリカでも特に難しい印象が強いのがフロリダ州、 そしてCITESUに掲載されているアメハコでは尚更の事です。 しかし今回は現地のファーミングCBが育てられたものでしょうか、同国の輸出証明を受けてはるばる日本へやってきました。 以前当店でもベビーに近いサイズは正規輸入個体として販売しましたが、 今回はアダルトに近いサイズでしかも貴重なオスまで揃っています。 同亜種のミツユビなどに比べて昔からあまり流通量の多くなかった本種は絶対的な種親の数も少ないと考えられ、 また海外から繁殖個体が入ってくる事もそう多くなく新たな血を入れると言う意味でもマニアにとってはまさに憧れのカメでしょう。 他種とは明らかに異なるブラックベースの甲羅に、 絵付師が丹念に細筆で描いた様な一本一本が繊細な放射模様は見るものを魅了し、 成長に連れ美しく花開くアメハコの柄の特徴を存分に表しています。本種特有の潤みを帯びた真っ黒の優しい瞳に、 首元には金粉のような細やかな模様、 そして四肢の鱗一枚毎に発色したイエロースポットなどは華美に過ぎることもなく日本人の心に響くものがあります。 メスは若干小振りで肋甲板部分が若干へこんだような形になっていますが 全体のフォルムは崩れておらず、 新しい成長線も出ているのでこのまま育て上げれば良い種親になることは間違いありません。 オスは既に十分なサイズという事もありやる気満々で とっさの出来事で写真が良くないですが一緒にすると真っ先に交尾を仕掛けるほど。 なによりCITESUの輸出証明がついていますからTに昇格した際にも安心して許可が得られるでしょう。 勿論こちらもお渡しします。ベビーがとれるのが今から楽しみです、この貴重なペアを末永く大切にして下さい。 |
フロリダハコガメ (Pr) Terrapene c. bauri |
|
|||||||||
見事な雌雄の揃った素晴らしいペア!
お客様委託のフロリダハコガメ・ペアが入荷しました。
お客様の下で繁殖まで視野に入れてしっかりとトリートメントされた極上の2匹。
加えてオスとメスがセットになっていれば文句なしでしょう。
メスはまだ育成中ということですが既にメキメキと頭角を表している美個体。
ラインの一本一本がとても太く、
成長線が伸びるに従ってこれでもかと言うほどにそれらは数を増していきます。
そして更に注目すべきは頭部と四肢の黄色味の強さで、
ここの色合いが強まることで全体的な明色感がアップしより美しさを主張しています。
一方のオスは第一に甲羅のカラーリングがとても印象的で、
黒地に筆で描いたような明瞭のイエローラインが何本も密集して放たれ、
その外観は夜空に映える打ち上げ花火と形容するほかありません。
また甲羅との対比で頭部は黒々としており、こちらもダークな雰囲気を醸しとても格好良いです。
メスはやや甲羅の白くなった部分がありますが、
今無理に取ると返って良くありませんしこれは次第に自然と剥がれてくると思います。
どちらも嬉しい人工飼料餌付き済み。あとはメス親の成長を待つのみという感じですが、
焦らずじっくりと環境に慣らしながら育て上げればブリードへの道は決して遠いものでは無いでしょう。
大きなサイズでペアを手に入れるチャンスでは無いでしょうか、今回委託の為お値打ちですので非常にオススメです。
オス: 背甲・ 腹甲 メス: 背甲・ 腹甲 |
トウブハコガメ (国内CBべビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
国内ブリーダーの自信作が今年もとれました。毎年定番の人気種です、お客様繁殖のトウブハコガメの入荷です。 小型で耐寒性も高く、 そしてなんと言っても個体毎にバリエーションに富んだその鮮やかな甲羅・頭・四肢の柄には選ぶ楽しみもあり、 ついつい夢中になってしまいます。今回はクラッチの違う2系統4匹で、 斑紋が滲んだ様な一方は明るめの体色に大きなフラワー状の柄が入るタイプ。 クッキリと斑紋が発色したもう一方は黒味の強い地色に濃いめの強い柄が入るタイプで、どちらもイエロー系だそうです。 同じ親からとれた兄弟ですら千差万別のアメハコなので、写真を見てどんな模様が出るかお好みの個体をお選び下さい。 洋書などで見る恐怖感すら覚える様な毒々しいボディカラーには夢がありますね。 カロリナハコガメの中でも特に基亜種のトウブは体中の柄という柄が、特にオスで凄まじい程ド派手になる可能性アリです。 |
トウブハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
絶対の保証が無いとは言え嫌でも期待してしまう初生甲板の明色斑が眩しく光る美セレクト! 将来的なコロニー形成を目論む方に向けて全く別の種親から得られた二系統をご用意、 トウブハコガメが入荷しました。 昨今のアメリカハコガメブームをぶっち切りの最先端で引っ張り続けているのは、 どんな稀少種や高級種にも負けない美しさを武器とするカロリナハコガメの基亜種、 このトウブハコガメ以外には考えられないでしょう。 もちろん色や模様に各人の好みはあろうかと存じますが、 アメリカの気候風土を象徴するような毒キノコもびっくりのエグいデザインをひとたび目の当たりにすれば、 他のカメにはそう易々と真似ることのできないトウブならではの魅力にやられてしまうに違いありません。 俗にフルーツトウブなる言葉が生み出されるほど煌びやかでトロピカルな雰囲気は、 全ての個体がもれなくそのように仕上がる訳ではないところにも付加価値が生じますし、 完成された成熟個体を吟味する楽しみが存在するのならば、 その傍らで幼体がどのように仕上がるのかを待ち侘びるギャンブル的な楽しみも存在する、 入手経路を問わずどのステージでも喜びを味わうことのできるポテンシャルの高さは流石の一言。 こんなことを言ってはカメに対して申し訳無いのですが、 他の亜種に比べて変化の大きい割にはハズレを引き難いのも嬉しいポイントで、 一体のカメとして育て上げることができれば化けた時のサプライズも同時に堪能できる、 仕上げることの素晴らしさをリアルタイムで体感できる優れた教材であると言えます。 今回やって来たのは国内有数の愛好家よりブリーダーズイベントを待たずして拝借した、 選りすぐりの種親より自信を持ってリリースされた美個体候補のベビーたち。 正直明確な将来像が描けないだけにフィーリングで抜くしか方法は無いのですが、 少なくとも全く斑紋の出ていない個体よりは食指が動くであろう、 現段階で欲しいと思ってしまう訴求力の高いものだけをチョイスしました。 実は二匹ずつ、それぞれ両親の全く異なる血筋の生まれを手に入れることができたため、 もし複数ご検討頂く場合にはご参考頂くと宜しいかと思います。 写真二枚目の組が四、五枚目の上段、三枚目の組が下段です。 人工飼料からピンクマウスまで山盛り与えて育成中の優良個体ばかりです。 |
トウブハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
餌を投入するや否やケースの中を飛び跳ねるようにして食らい付く楽々グッドコンディション! はっきり言って無敵です、 そう断言しても差し支えない過去最高の出来栄えがここに集結、トウブハコガメが入荷しました。 年に一度のお楽しみと言えば、もはや恒例行事としてすっかり定着した国内繁殖個体のお披露目会。 その昔カメの性別を判定することすら困難だった時代を思えば、 如何にこの文化が高尚な趣味として発展してきたかが身に染みて分かるでしょう。 今となっては原産国からの輸入が極めて困難になってしまった種類も数多く存在する中、 毎年のように継続してベビーが誕生するという生産基盤の安定は私たちにとって有難いことこの上なく、 またそうして世に出た個体が正当な評価を受けることで繁殖家にとっては来シーズンへのモチベーション維持にも繋がっているようです。 アメリカハコガメは供給の殆どが国内のプロ、 ないしはアマチュアのブリーダーにより殖やされた個体によって賄われており、 激しい個体差が生じるが故に終わりなき戦いが今もなお続けられています。 まずはハコガメを飼育してみたいという基本的な所から始まり、 仕舞いには誰よりも美しい個体を飼育したいという強い願望が生まれ、 毎年のように新仔と睨めっこしては新たな可能性に向かって挑戦していくのです。 今回やって来たのはアメハコ定番種の中でも格別の人気を誇る、カロリナハコガメの基亜種トウブ。 何がそんなに人々の心を惹き付けるのかと言えば、 とても無毒の生物とは思えないあの強烈な発色に魅せられるのはもちろんのこと、 初めは何も無かったはずのプレーンなカメが成長に連れて色付いていくという面白さが第一でしょう。 しかし最も悩ましいのはミツユビやガルフ、そしてフロリダに比べると明らかに幼体時の体質が弱く、 ハッチサイズから既に初期状態を崩しており育て上げるのが非常に困難である場合が多いこと。 ですからこちらとしてもセレクトする一匹一匹の色柄を蔑ろにする訳ではありませんが、 何よりもとにかく状態を最優先せねばと考えるばかりで、 結局はきちんと飼育が成り立つことが大前提になるのです。 ここに集う三匹は人工飼料への執着が尋常ではなく、 根本的な足の速さから手に取った時にかかる四肢のトルクまでほぼ完璧、 生きねばという声が聞こえてくるような内から漲るエネルギーを感じて止みません。 顔面と前肢の鱗の色合いがひとまずの選抜ポイントになるのでしょうが、 正直どのアメハコと比べてもおみくじ要素の最も強いトウブですから、 どうせ将来像が読めないのならば直感で選ぶのも吉。 親個体は全てワイルドで統一されており、例によってあのぶよぶよとしたえぐいイエローラインが盛り沢山でした。 良質の血統から取り揃えた極めて活発なベビーを是非この機会に、 何度も申し上げますが状態には本当に自信ありの個体ばかりです。 |
トウブハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
行き着く先は夢のタイガーパターン、そんな期待を一身に背負った攻めの発色が見事な美セレクト! ちっとも幼さが感じられない彫りの深い顔立ちに興奮を覚える将来有望のベビー、 トウブハコガメが入荷しました。 今や世間を騒がすまでの影響力を持つようになったアメリカハコガメの仲間たち、 野生個体の流通がストップして久しいですが、 やはり皆さんがお待ちかねにしているのは毎年繁殖されている幼体でしょう。 我が国においては水棲ガメ飼育の黎明期よりその名を知られ、 長年に渡り根強いファンを獲得し続けてきた実力者だけあって、多くの愛好家、 言い換えればブリーダーの存在がこのグループの存続を支えてきたと言っても過言ではありません。 シーズンになると選べるだけの個体数がまとまって出回り、 各人がお気に入りの個体を探すことがもはや習慣のようになっている、 これほどまでに恵まれた贅沢な環境が与えられた種類が他にいるでしょうか。 アメハコと一口に言っても多数の種や亜種を含み、 またそれぞれに無数の個体差があるため見ていると本当にキリがありませんが、 それだけ多くの人々を魅了するだけのポテンシャルを秘めていると言うことなのです。 今回やって来たのは国内有数のアメハコブリーダー、 特に基亜種トウブへの偏愛ぶりが印象的な御方よりリリースされた、 ハッチした中でもトップクラスの美貌を放つクオリティの高い一匹。 例によって何匹か群れている中から選ばせてもらうことができたのですが、 正直この個体については一瞬たりとも迷う時間を必要とせず、 顔面周りのカラーリングを確認した途端に手が伸びていました。 何故生まれたばかりの時期が最も地味なトウブでこのような色柄が描かれているのでしょう、 あまりにも好調過ぎるスタートダッシュにこの子の将来が末恐ろしく感じます。 前肢の鱗は大人顔負けのべったりイエローがご丁寧に黒い縁取りまで丹念に描かれ、 頭部には頬から嘴にかけて完成型かと思えるほどのえげつない模様がデザインされています。 サブアダルトのオスでも無いのに瞳の輝きには不思議と赤味を帯び、 背中全体も淡めのブラウンで色乗りが良くなりそうな予感。 店頭にて暫く飼育していたため餌食いはバッチリ確認しています、 どう転んでも綺麗に化けることしか考えられないハイスペックな逸材をお見逃し無く。 |
トウブハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
一際目を惹くゴージャスな品揃えでお贈りする血統の異なった今年生まれのベビー軍団! 良好な餌食いはもちろんのこと早くも成長線が出始めたハッチリングよりも安心のサイズにて、 トウブハコガメが入荷しました。 一般的に付加価値が高まるとされる稀少性や入手難易度はさて置いて、 もっとシンプルにカメそのものが持つ魅力を真っすぐに評価した時、 誰からも愛される人気種と言うものは実際のところ数えるほどしかいないと思います。 今や時のカメとして流行の絶頂に君臨するアメリカハコガメの仲間、 その中でも突出して支持率の高いトウブはとにかく見た目の華やかさが一番の売りであり、 それでいて決して高嶺の花と言う訳では無く比較的頭数も揃え易いことから、 下手に手を出し始めるとついつい集めてしまう厄介な性質の持ち主でもあります。 更にややこしいのは幼体時から成熟した時の姿が想像し難い点で、 ある程度の推測ができない訳でもありませんが、 そこにはおみくじ要素が満載で開けてみなければ分からない面白さがあり、 しかも最終的にガッカリさせられるようなケースもかなり少なく、 どんな個体でも育ててみれば一定以上の美しさを呈するところが評価されている模様。 とは言えそれ以前に屋外越冬が可能な小型種と言う時点で注目を浴びないはずも無く、 たったひとりの人が何匹も欲しがってしまう影響もあって、 少なくともこの先数年間は需要が落ち込むことなど到底考えられないのです。 今回やって来たのは当店で毎年コンスタントに取り扱っているまさしく粒揃いのハイクオリティなベビーで、 見た目で何となく分かるように実は三系統ほどが混在しているため、 複数匹をお選び頂いても血筋の問題がクリアできてしまう素晴らしいパッケージです。 仮に将来的な繁殖まで想定した場合、 大きさや年齢を揃えるために何匹かでまとめてスタートしたくなるものですが、 全く同じ腹の兄弟ばかりでは血縁関係はおろか面白味まで半減してしまうため、 色々な意味でバラエティ豊かなコロニーを形成するのにはもってこいのチャンスだと思います。 ちなみに背部のマーキングはピンクブルーがTSDオス、ピンクがTSDメスと言うおまけ付き。 今のところどの個体にも餌食いに大きな違いは見受けられませんので、 よく目を凝らして好みに合ったものをお選び下さい。 |
トウブハコガメ (ベビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
人気のカロリナハコガメ3亜種の中でも1番人気のトウブハコガメです。間違いないドイツCBで 新しい血統を求めている方にもオススメです。だんだん美しい色が発色してきますので 飼い込む事の楽しさを教えてくれる事でしょう。餌食いもいいですし、成長線も出てきてます。 せっかくの人気種ですので写真を1個体ずつUPしました。どうぞお好きな個体をお選び下さい。 |
トウブハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
ここ数年で益々ご隆盛のアメハコを始めるのなら最初の色よりも何よりもまずはコンディションで選ぶべし! 毎朝のおはようと同時に餌待ち体勢へ入ってくれる人工飼料も問題なしの可愛いやつ、 トウブハコガメが入荷しました。 アメリカハコガメの一生は、いずれ親となる雌雄二匹が冬から春にかけて交尾をすることから始まります。 体付きはきゅっと縮まったかと思いきやぐんと盛り上がるこんもりとした形状ですから、 オスはメスに覆い被さるだけでも至難の業。 そこで編み出されたのがアメハコスタイルと呼ばれるあの有名なペアリングのワンシーンで、 オスが仰向けになりことに励む様は見ていて微笑ましいものです。 そうしてメスはまもなく抱卵し、夏になるといよいよ産卵の時期を迎えます。 卵は夏の陽気から温もりを与えられることで発生が進み、 秋の訪れを感じる頃には待ちに待った孵化の段へと至るのです。 このような仕組みで新たな世代が誕生していく訳ですが、 長く日本に暮らしている方にとってこの続きは少し考えれば容易に想像が付くでしょう。 アメリカもまた同じように四季というサイクルによって気候が移り変わっていきます、 つまりこの先に待っているのは生き物にとって最も厳しい季節とされる冬、 それを乗り切るためには悠長に実りの秋などと言っている場合ではありませんし、 中には生まれて間もなく日の光を浴びぬままに土の中で越冬に挑む者もいるのでしょう。 と言うことはベビーの頭の中は初めから冬眠のことで一杯になっており、 如何にして命を落とさぬよう上手に眠るかということしか考えていません。 アメハコのベビーを飼育するのは難しいと言われるポイントはここにあり、 我々はこの仕組みを冬眠のスイッチと呼んでいますが、 生まれつきの本能で冬眠する気満々のカメを軽くでも冷やしてしまうとどうなるか、 当然冬が始まることを予感し即行で寝に入りますから、 餌を食べないなどの有りがちでかつ命取りにもなりかねない重大なトラブルに見舞われてしまうのです。 今回はそんな誰しもが少し考えれば分かりそうな実にベタなお悩みをスパッと解決すべく、 ただひたすらにMazuriミズガメフードや咲ひかり、 リザードフードなどありとあらゆるペレットに餌付けた渾身の一匹をご紹介します。 ベビーだけれどベビーではない、 早く大きくなりたくて仕方がなさそうなびゅんびゅん伸びていくこの成長線を見れば、 今まで導入時に嫌と言うほど味わってきたあのどんよりとしたもやもや感も晴れやかな空模様へと一変するでしょう。 虹彩はやや赤みがかっており、顎下や四肢の鱗にも将来的な発色の礎となる箇所がきちんと見られますので、 決して派手なハッチリングではないものの十分に変貌への期待が持てると思います。 これからアメハコデビューされる方も大歓迎、その楽しさと安心をお届けします。 |
トウブハコガメ (ハイカラー・S) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
真っ赤に燃える頭部と四肢が何をどうしたって将来を期待させる魅惑のサラブレッド血統! 背甲の成長線には他よりも先んじて模様の欠片が発現し始めている体中の何処にも隙がない極美個体、 トウブハコガメが入荷しました。 いつの頃からかハコガメと呼ばれるジャンルのトップスターとして活躍することになり、 今やそれらに該当する仲間たちが水棲ガメ全体の人気を牽引しているのですから、 この数年でカメに対して注目し始めた方々にとっては尚のこと、 決して避けては通れない看板キャラクターのような役割を果たしているトウブ。 本亜種がそのような立ち位置に押し上げられたのも人為的、作為的なものがあった訳ではなくて、 アメリカハコガメ自体が飼育のみならず繁殖志向の高い愛好家に恵まれ、 国内CB化がこの十数年で急速に進んでいったことがその発端だと考えられています。 言うまでもなく彼らにそのような力量が備わっていたのもまた事実で、 何の予備知識がなくとも単純に一目見て美しいと感じられる容姿を持ち、 個体差のバリエーションに富むことで俺の一匹、 私の一匹を選ぶ楽しみまで与えてくれたのも非常に大きいのでしょう。 より優れた血筋を目指したブリーダーの意思によるセレクティブブリードも進められ、 今後ますます盛り上がりを見せてくれることは間違いない稀代の人気種です。 今回やって来たのは何度目を擦っても顔中に広がった赤味が気になって仕方がない、 たったこれだけの特徴を以って将来有望だと断言できる素晴らしい掘り出し物。 ちょっと恥ずかしいのですがファイヤートウブとでも申しましょうか、 顔中が炎によって埋め尽くされているのはご覧の通り、 更に前肢の鱗までもがびっしりと同色によって覆われ、 頭頂部には謎の黒いもやもやと共に毒々しい模様が形づくられようとしています。 背中にも火の粉が飛び散ったようなとても良い雰囲気の柄が浮かび上がり、 僅か五センチの個体とは思えないそのふっくらとした甲羅のシルエットもまた素敵です。 早くも綺麗なドーム状を描き出す理想的な成長ぶりを見るに、 余程のことがなければここから大きく崩れるようなこともないでしょう。 あまりにも需要が高まっているため願っても手に入らないのが現実ですが、 春の陽気に誘われて冬眠明けの素敵な贈り物が届きました。 思い思いの育て方で記憶に残る一匹に仕立て上げて下さい。 |
トウブハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
この個体に一言声を掛けるとすれば、燃え上がれアカこうら!、といった具合でしょうか。 ベビーで入荷後、当店スタッフが手塩に掛けて育成している安心サイズで、 顔面や前肢の鱗のみならず、背甲全体にも赤くもやもやとした模様が爆発しそうな気配が漂い、 将来の大化けを間近で体感したい気持ちをグッと抑え、正式にこの場へと掲載することにしました。 そのカラーリングも然ることながら、背骨がしっかりと高く盛り上がっている上に、 アメハコ飼育では鬼門となる、甲羅の表面が痛んで白くカサ付いてしまうあの現象も起こすことなく、 手前味噌ながらかなり上手に育てられていると思います。 ここまで基礎がしっかりとしていれば、あとは自動的に理想のフォルムへと仕上がることでしょう。 虫や肉などを用いずとも、今では人工飼料のみでしっかりと食べてくれる安心の将来有望個体、 もちろん一匹のみですから気になった方はお早めに。 |
トウブハコガメ (ライトカラー・S) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
いわゆる王道の美しさとは全く以って別次元の路線を突き進む謎が謎を呼ぶアイボリーホワイト! 何が凄いのかと言えば天然の太陽光を浴びに浴びてこの色彩なのですから仰天せざるを得ない、 トウブハコガメが入荷しました。 今や数ある水棲ガメの中でもトップクラスの人気を誇るハコガメの仲間たち、 どちらかと言えばリクガメの趣きすら感じられるこれらばかりが目立ち、 本来であれば主役であるはずの泳ぐ人たちが影を潜めている状況に違和感を覚えつつも、 誰からの文句も受け付けないほど圧倒的な支持率を誇っているのですからこればかりは仕方ありません。 一口にハコガメと言っても当然いくらかの系統が存在しますが、 中でも格別な注目を集めているのがミツユビやトウブなどに代表されるアメリカハコガメ、 通称アメハコ。そのポテンシャルの高さは今更説明するまでもありませんが、 とにかく感じて頂きたいのはそこに無限の可能性が広がっていると言う事実。 幼い頃から育て上げれば一体どのようなカメに仕上がるのか、 そこには幾千ものバリエーションがありただひとつとして同じものは無く、 言い換えれば磨けば光る原石を見つけ出す宝探し的な要素もあって、 誰もが目利きになれるチャンスを有している所に燃えてしまうのだと思います。 もちろん種類によってその幅広さは異なりますが、 ことカロリナハコガメの基亜種トウブに関しては凄まじきポテンシャルを秘めており、 それが今日の絶大な人気に直結しているのでしょう。 今回やって来たのは一見して明らかに只ならぬオーラを発している、 意味不明な色の薄さに驚きを隠せないこんな掘り出し物。 元のプロフィールを辿れば何でも雌雄を放し飼いにしている庭から発見された国産ワイルドであるらしく、 拾い上げた時には既に越冬し安心サイズに到達していたとのこと。 その時点で淡い色調だったものを少し伸ばしてみたものの、 元々の甲羅とほぼ同色の成長線が出てきたのはこれ如何に。 普通なら屋内飼育に付き物の日照不足を疑う所なのですが、 どうやらその可能性が当てはまらないかもしれない驚愕の事態に、 とにかく育ててみなければと妙に急かされるような気持ちになってしまうのです。 果たしてどのようなトウブが出来上がってしまうのか今後の動向から目が離せない、 一点ものの中の一点ものです。 |
トウブハコガメ (ハイカラー・S) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
メープルカラーの奥からもやもやと湧き起こる模様の欠片が示唆するタイガーパターンの原石! 生まれたてでは分からないからこそ面白いゴテゴテした強烈なデザインに将来性たっぷり、 トウブハコガメが入荷しました。 数ある水棲ガメの中でもその人気の高さは他と一線を画す、 ハコガメないしはアメリカハコガメと言う独自のジャンルを形成する彼らは、 国内での流通が何十年も前から続いていたにもかかわらず、 この数年でとみに支持率が急騰している云わば花形のグループです。 まだ多くのカメが当たり前のように市場に溢れていた頃、 人々はより稀少なもの、珍しくて変わったものをとことん追い求める傾向にありましたが、 そうして数々のお宝が軒並み発掘されていく中で、 反対にベーシックだったものに対する周囲の興味関心が高まっていきました。 無論それには年を追う毎に商品として出回るカメが減少し、 ある程度の大衆性を持ったものの方が評価を得やすくなって来た時代背景も絡んでいるようなのですが、 より飼い易くより親しみ易くより深め易い、 そんなフレーズがぴたりと当てはまるアメハコの仲間たちは、 いずれは人気が出るために必要な要素を潜在的に備えていたと言えるでしょう。 今回やって来たのは多くの個体が派手な色柄に仕上がると評判の、 個体数や稀少価値などを全く抜きにすれば文句無しのナンバーワンとさえ評される、 カロリナハコガメの基亜種トウブ。 甲羅や頭部、 そして四肢に至るまで体中のありとあらゆるパーツに毒々しいまでの発色が見られることで有名ですが、 実は数ある写真資料を頭に叩き込んでいたとしても、 実際に理想像と呼べる個体に巡り合える機会は決して多くないことに後から気付かされます。 そうして奇跡を信じてベビーから育てることを続けるのか、 それともある程度未来の姿が垣間見えた瞬間を狙って手中に収めるか、 どちらがより賢明な手段かはキャリアを重ねた方ほどしみじみと感じているはずです。 放っといてもひとりでに美しく花開きそうなこの一匹、 特に紫外線をたっぷり浴びせられるこのシーズンには、 ミリ単位の成長と共に見違える様を間近で堪能することができるでしょう。 何処か油絵を思わせる雰囲気の顔面に、 前肢を畳めば鱗の一枚一枚に輝くような色付けがなされ、 これを将来有望と言わずしてなんとするのでしょうか。 まだまだ幼いくせに葉野菜にまでがっつく旺盛な食欲もミソ、大切に育て上げて下さい。 |
トウブハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
弱冠七センチにして既に大人顔負けの激しい模様が描かれ始めた将来期待の美個体候補生! その箱は何のためにあるのだと問い詰めたくなるほどアグレッシブな性格も非常に魅力的です、 トウブハコガメが入荷しました。 近年におけるアメハコ人気をトップで牽引する誰しもが認めたエース、 初めての人にとっては憧れの存在であり時にマニアをも唸らせる、 たったの一種しかもたったの一亜種とは到底思えない、 とてつもなく高いポテンシャルを秘めた銘種のひとつに数えられるのがこのトウブです。 同様に高い人気を誇るミツユビの可愛らしさ、親しみ易さにも捨て難いものがありますが、 やはりトウブが持つ圧倒的美貌の前にはただただひれ伏すしかないようで、 もちろん好みの問題はあるもののえげつない発色がお好みの方には堪らないでしょう。 パッと見た時の単純な鮮やかさは言うまでもなく、 このカメの可能性を無限に高めているのは何よりもその豊富な個体差です。 甲羅にも肌にも地色から柄まで様々な選択肢があり、 それらの組み合わせによって途方も無いパターンの一体をつくり出す、 まるで我々人間が手掛ける品種改良が自然のままに行われているような驚異すら感じます。 生まれたばかりの姿では殆ど違いの見出せなかったベビーたちが、 成長に連れて各々の道を歩んでいくその様はお見事と言うほか無いのです。 今回やって来たのは恐る恐る育成しなければならない幼体の時期はとうに過ぎ去り、 手の平に乗せてもある程度ずっしりくるような頃合いを迎えた安心サイズ。 黒地に映えるオレンジのまだら模様はまだまだ大雑把なデザインながら、 この先かなり広い面積に色いが侵食していくことが期待され、 それとは正反対に顔面には真紅に染め上げられた瞳を筆頭に、 早くも個性を訴える明確なテーマが表れ始めており、 前肢の発色の良さも相まって相当エグい味わいを楽しませてくれるものと考えられます。 甲のフォルムについても仕上がりは上々で、 ボコ付きやガタ付きは当然のことながら扁平にもなっておらず、 さすがはブリーダーが自ら育て上げただけあり理想的な状態に留められています。 性別は恐らくオスで良いと思いますがあくまでも参考までに。 指先をチラつかせただけなのに物凄い勢いでかぶりつこうとする元気溢れる一匹です。 |
トウブハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
漫画に出てくる毒キノコのような禁断の美しさに目を奪われて仕方無いフルーツトウブの有望株! 黒地にエグいオレンジが咲き乱れる攻撃的なデザインがお好みの方へ、 トウブハコガメが入荷しました。 空前のアメハコブームと叫ばれて久しい今日この頃、 不遇にもCITES入りした90年代にはそうでもなかったものが、 2000年代に突入してからの勢いたるや他の水棲ガメを置き去りにしてしまうほどの凄まじさで、 毎年シーズンになると必ず国内で繁殖された幼体が出回るものの、 なかなか需要に追い付かずその人気ぶりは留まる所を知りません。 日本人好みの手頃なサイズ、ミズガメとは一味違ったハコガメと言うプレミアム感、 優れた耐寒性など理由を挙げればキリがありませんが、 この場では何度も申し上げているように最も重要なのは個体差に尽きるでしょう。 確かに通年屋外で飼育できる小さなカメであれば何匹いても困りません、 しかしながら全てが同じ顔、同じ甲羅では流石に食滞を起こしてしまうのが人情です。 その点アメハコの仲間たちはまず種や亜種が豊富に存在する所から始まり、 各々の亜種にも一匹として同じものはいないと言えるほどバリエーションに富んでいますから、 どれほどの数を見比べても飽きるどころかその奥深さに感心させられるばかり。 種親が変われば誕生する子孫の容姿もガラリと変わるため、 少し拘りが出てくると全国のブリーダーが殖やした様々な血筋を集めたくなるのも恐ろしく、 最終的には独自の観点でピンと来た個体を片っ端から手中に収めてしまう、 気付いた時には人間がカメに育てられひとりのマニアが出来上がる、 そんなトリックが仕組まれているのです。 今回やって来たのはブームの立役者としての功績は計り知れない、 全てのアメハコの中で最も美しいとされるスタンダードにして不動のエリート、トウブハコガメ。 トウブ、ミツユビ、ガルフコーストと入手の容易なビギナー向け御三家に入れられつつも、 下手に珍しいものよりずっと綺麗なのではないかと愛され続けて止まない、 今も昔もエース級の活躍を見せてくれる文句無しの最人気亜種です。 背甲のスポットはまるで散弾銃でも撃ち込まれたかのような激しさで、 瞳はルビーをはめ込んだような紅色に染まり、 嘴から顎にかけてと前肢の鱗にベッタリとした発色が見受けられる極上の飼い込み個体。 CBと謳われつつも殆どワイルドに近い暮らしを続けていただけあり、 甲羅のフォルムは素晴らしく早くも冬眠まで経験済みの誰もが羨む逸品です。 |
トウブハコガメ (M) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
いつ何時あのエグい模様が甲羅の奥底から飛び出すのか待ち遠しいセレクトベビーの飼い込み個体! パステルカラーだった幼体時の名残が顔の周りで開花の時を窺っています、 トウブハコガメが入荷しました。 流行とは生活必需品から趣味嗜好のものまで何にでも共通する概念であり、 当然ペットの世界にもこのような考え方が存在するのですが、 犬や猫などとは異なり爬虫類は基本的に野生が生み出した生き物ですから、 ぴたりと当てはめるには少し無理があるでしょう。 しかし中には品種改良の進んだ種類や、 そうでなくとも人工飼育下での繁殖がすっかり軌道に乗りつつあるものについては、 ある種のファッション的なブームに人気が左右されることも珍しくありません。 欲しがった所で容易く手に入ることのない夢や幻と称される稀少種はマニア受けは良いものの、 それは恐らく一般の支持を広く集めるまでには至りませんし、 裾野を広げるためにはやはりある程度の流通量が絶対条件と言えます。 アメリカハコガメはCITESに記載されて以来、 一時はそれまでの大量入荷が嘘のようにパタリと姿を消してしまった時期もありましたが、 その後欧州方面からのCBや国内で繁殖されたベビーが次第に浸透し始め、 今や野生資源に頼ることなく需要を賄えているのではないかと思います。 ワイルドの種親を用いブリーディングを試みる人がいて、 そこから誕生したベビーを育てた人がまた同じように子孫を殖やしていく、 この好循環が現在のアメハコ人気を支えていると言って差し支えないでしょう。 元来バリエーションの豊富な仲間ですから色柄の好みやクオリティなど、 まるで品種のような付加価値が生まれたことが先に述べた流行に結び付いたのです。 今回やって来たのはハッチサイズ時点での発色がキツめのベビーを選別し、 どの瞬間で化けてもおかしくない将来有望個体として育てられた一匹。 ミツユビやガルフ、そしてフロリダに比べて何故か貧弱とされるトウブ、 ブリーダーは口を揃えてベビーの育成が難しい亜種だと嘆きます。 そんな初心者泣かせの一面を持ちながら俗にフルーツと称される激しいカラーリングを見せられれば、 初めてのアメハコに本亜種を選びたくなるのも頷けます。 幼い頃は一瞬の冷えが命取りになるという表現も大袈裟ではないほどですから、 心配な方にはワンイヤーの飼い込み個体を強烈にお勧めします。 室内管理で光量が乏しかったせいかお地味ななりをしていますが、 紫外線灯や天然の日差しを浴びることで成長しながらグングン模様が発現してくるでしょう。 嘴周りの色抜けと頬の柄、そして前肢の広い明色部に期待を寄せてしまう極美トウブの原石です。 |
トウブハコガメ (M) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
全身が炎に包まれたような赤系トウブ! メスの雰囲気を持ちながらも全力を出している感じがひしひしと伝わってきます、 トウブハコガメが入荷しました。 アメハコの代表カロリナハコガメの基亜種にして最人気種ではないでしょうか。 ミツユビやガルフも良いですしフロリダだってもちろん魅力的です、 しかしトウブには遠慮のない派手さとそれに相反するような親しみやすさがミックスされていて、 これからいつまでも我々の心を掴んで離さないでしょう。 主だった特徴として甲羅であろうが顔であろうが、 あるいは四肢に至るまで毒気さえ感じるほどの模様が全身を彩り、 その様子は愛好家の間でフルーツトウブという言葉まで生み出しました。 顔付きも非常に均整が取れていてまた成熟したオスの表情は実に凶悪であり、 他のカメにはなかなか真似することのできない相当の悪人面です。 人気があるのは承知の上、 しかしこれだけ繁殖が進んでいてもなかなか行き渡らないのにはベビーの成育に対する難しさも関係しているでしょうか。 ブリーダーが口を揃えてトウブが一番難しい、 というのにも実際に育ててみると悲しいですが納得してしまいます。 今回やってきたのはこれ以上言うことのない、 パーフェクトなツルツルモリモリの美フォルムを持つ一匹。 甲高でボコつきのないというのはまさに私たちの目指す所です。 しかし安心サイズというだけで喜んでいる場合ではなく、 ピンクオレンジに染まった四肢の鱗や今にも柄がどばっと溢れ出しそうな甲羅など、 メスっぽい個体にしては相当頑張っていると思います。 ご存知の通りこのサイズでもまだ変身を残している段階ですから、 ある意味今この時が一番お買い得。 相当の拘りを持つ方にもオススメできる逸品です。 |
トウブハコガメ (ハイカラー・M) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
たった一枚の写真だけで、見るもののハートを痛快に撃ち抜く恐るべきクオリティで魅せる、 渾身のハイクオリティセレクト! 瞳のギラつきに始まり、前肢のフルーティな発色、頭部全体には真っ赤な花びらが咲き始め、 背中にはいよいよ姿を現した放射模様と共に、 甲羅の奥底より今にもマグマが爆発しそうな大いなる勢いが感じられます。 先天的に優れた素質も然ることながら、成長の度合いも文句なしの出来栄えであり、 ボコ付きほぼゼロのツルンと盛り上がるシルエットに育て主の技が光ります。 才能の開花を店内で見守ろうかと嫌らしいことまで頭によぎったほどの、 数年に一度出るか出ないかの掘り出し物。 この個体をフルサイズまで仕上げられる方が羨ましい、無論オンリーワンの絶品です。 |
トウブハコガメ (♂) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
お客様委託個体。非常に交尾のうまいトウブハコガメです。過去4期に渡って、種親として 色んな所に貸し出されていたそうです。いずれの場所でもキッチリいい仕事をして 帰ってきた、アメリカの種馬です。メスを見ると見境無く乗ります。 |
トウブハコガメ (EUCB・♀) Terrapene c. carolina |
|
|||||||||
見事な美人になって帰って来ました! 何年か前に当店にて販売したEUCB血統の1匹です、 国内飼い込みのトウブハコガメ・メスが入荷しました。 ミツユビ・トウブ・ガルフのアメハコ御三家は、 特に最近では海外から輸入する隙もない程に十分な国内繁殖がなされている為、 当時でもヨーロッパの血筋というのはある意味画期的でした。 やってきた時はベビーより少し育ったサイズでしたが、 ご存じの通りベビーの時が一番地味なアメハコにあって異様で強烈な発色を示していたので、 これはもしやと思ってみればこの通り。特に頭と四肢は国内の血統ではあまり見ないタイプで、 それはまさに理想郷の域であるフルーティな香りを漂わせています。 幼い頃に甲が少し乾燥してしまったのかお世辞にもパーフェクトな甲羅とは言い難いですが、 それでもその後の献身的な育成により中盤からはより理想的な育ちをしています。 まだ完全なアダルトでは無さそうなので甲羅の柄はもう少し仕上げに向かうと思われ、 また頭部の柄も繊細になっていくのではと睨んでいます。 少し嘴の噛み合わせに難ありですがしっかり餌を噛ませると矯正されます。 現在ブリーディングをされている方も、この個体をもう少し仕上げてコロニーに混ぜてあげて下さい。 いい仕事をしてくれると思います。 |
ガルフコーストハコガメ (ブラックタイプ) Terrapene c. major |
|
|||||||||
ホビー界の宝と言える稀少なワイルド原資の種親から得られた分布域東部のブラックタイプ! すっかりペットとして定着しているだけにもう一度野生本来の姿を見直してみたい、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 いかにも日本人好みな小柄な体格を筆頭に、 多くの種や亜種に分類されるのみならず各々にも豊富な個体差があり、 温帯棲である強みを生かし野外での越冬や飼育下での繁殖にも挑戦できる、 我々が放っておく訳が無い優れたスペックを誇るアメリカハコガメの仲間たち。 しかしながらこれらの評価はあくまでも今現在のトレンドに沿ったものに過ぎず、 かつてはリクガメの代替品として粗雑に扱われていた過去もあり、 その背景には原産地より大量の野生個体がむやみに流入していたことがあってのことなのでしょう。 間もなくアメリカ自身が法的にストップをかけたのは言うまでもありませんが、 今日では当時出回っていた個体が温存されていたり、 或いはそれらを用いた子孫繁栄に努められていることによって市場での供給が維持され、 もはや自然環境とは切り離された空間に生き続けているカメだと言えます。 無論多くのペットがそのような状態に置かれるのは決して珍しいことでは無いのですが、 何故今更になって私たちがもう一度原点に立ち返りたいと考えているのか、 それは元来アメハコに備わるバリエーションの豊かさと、 できる限り野生本来の条件に沿って向き合ってみたいからだと思います。 色彩や模様などの形質が優れたもの同士を掛け合わせ、 云わば改良品種のようにして楽しむのも一興なのかもしれませんが、 如何様にして海の向こうに広がるそのままの自然を切り取りこちらの手元で再現するのか、 そこに注力したいと考えてしまうのは日本人の性なのでしょうか。 今回やって来たのは巷ではブラックガルフとの呼び名で認知されている、 この血統では有名なブリーダーの所よりリリースされた今年生まれのベビー。 それにしてもこの個体は黒味がかったベースに早くもオレンジが花開きそうな雰囲気で、 背甲は縁がギザギザしているかのような変わった色の入り方をしていますし、 側頭部は殆どが橙色に覆われ目の中や頭頂部もほんのりと赤味を帯びており、 前肢の鱗はこの先発色しないと考える方が難しいほどの鮮やかさで、 後頭部にはスポットが、 そして喉元もベッタリと一分の隙も見せないハイクオリティな要素が満載。 写真の数だけ見所がある育て甲斐の塊のような一匹、年間に採れる数もごく僅かな貴重品です。 |
ガルフコーストハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. major |
|
|||||||||
ガルフと言う可能性が極限まで引き出された最高に眩しい姿へと向かうであろう極美血統! 長年留まっていた脇役の座を離れいよいよ本格始動となる日はもうすぐそこまで来ている、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 アメリカハコガメの土台を築きペットとしての需要を確固たるものへと仕立て上げたミツユビ、 豊富なバリエーションを武器にいわゆる化けることの素晴らしさを体現してくれたトウブ、 高貴な雰囲気を纏い他の何とも交わらない唯一無二の存在感を放つフロリダ、 これほどのスター選手が揃いに揃ったグループと言うのもなかなかいませんし、 それ故にもう何十年も我が国においては一線級の活躍を見せている、 ミズガメと呼ばれる分野には無くてはならない稀代の人気集団。 これほど世間から高い評価を集めているにもかかわらず、 何故かそれらが放つ強大なパワーの隙間に挟まれたまま、 一歩抜きん出ることができずに暫く燻り続けていたのがここにご紹介するガルフコーストです。 長きに渡り種親の絶対数に恵まれず繁殖ブームの波に乗り損なったためか、 他の亜種に比べ安定的な供給が新たな需要を掘り起こすと言う構図を実現し難く、 何となく殖えているなと言う程度で広く普及するなど夢のまた夢、 今日に至るまでにかなり出遅れ大きな差を付けられてしまった感は否めません。 それでもしぶとくファンを拡大し最近では飼育者が明らかに増加しており、 またそれに呼応するかのようにより美しいものを輩出するための取り組みが進んだお陰で、 今後はアメハコ界に新たな風を吹き込む貴重な戦力となってくれることでしょう。 今回やって来たのはそれぞれ両親の異なる二系統の国内CBで、 一方は透き通るような飴色が印象的なライトカラー系の分かり易いタイプ、 そしてもう一方はトウブを凌がんばかりの強烈な模様が描かれそうなニュータイプです。 特に後者は当店お馴染みのブリーダーさん自身にとってもチャレンジ企画だそうで、 フルーツガルフとでも称したくなるような極上の個体を初めて繁殖に用い、 しかしながら顔面や前肢の色付きを見る限り嫌な予感は全くしません。 流石に強健と言われるだけあって幼体時から大変エネルギッシュで、 ミツユビやトウブと同じ環境で育てていても胃袋の大きさが異なるのではないかと思われるほど、 与えた餌を気持ち良く平らげる様に安心させられっ放し。 これぞ時代を先取りするお勧めの三匹、価格はマーキングの白点がA、黄点がBのものです。 |
ガルフコーストハコガメ (ハイカラー・国内CB) Terrapene c. major |
|
|||||||||
華やかなアメハコの世界で実は意外と一番遊べるのではと囁かれるガルフより異なる美麗血統の兄弟たち! 名家ブラックと同じくオレンジとの掛け合わせと、もう一方は背中に花火が打ち上がる極美パターンフルより、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 昨今のアメリカハコガメ人気を先頭で牽引するグループ切っての主役と言えば、 恐らくは花形として精力的な活動を続けているトウブに違いないでしょう。 その理由としては個体により様々な色合いや模様の妙が楽しめるからに他ありませんが、 圧倒的に可憐な容姿で高い評価を受けているフロリダやニシキハコガメ、 そして彼らの活躍を縁の下で支えているミツユビの存在も忘れてはならず、 こうしておさらいしてみると如何に優等生の多いことかと感心させられるばかり。 縮めてアメハコという語感の良さも相まって一大勢力を以って日本中を席巻する今日の業界事情の中で、 本亜種ガルフコーストとは一体どのような位置付けおよび活躍をしているのでしょうか。 正直、かつては名前だけであれば知られていても実際の飼育者にあまり巡り合えなかったり、 品物として流通する機会にもあまり恵まれず地味に入手が困難であったため、 あまり広く公平に普及しているというような印象はありませんでした。 しかしながらこの十年余りでガルフの持つポテンシャルの高さが今一度見直され、 その隠れた能力を引き出そうと一念発起したブリーダーの手によりコツコツとブランド化が進められた結果、 明らかに未だかつてなかった大きなインパクトがそこに生まれているのを感じさせられるだけではなく、 そうして再び湧き起こったガルフを愛でようという風潮が従来のアメハコブームとは少し違った、 全く新しい時代の潮流さえも巻き起こそうとしているのです。 今回やって来たのはそんなガルフたちのニュージェネレーションズとして期待されている、 奇抜な装いで他を圧倒する成長後の表現に拘ってブリードされた全く別々の二系統より、 それぞれに私の好みも含めて将来有望な個体を強烈にセレクトした四匹。 初めの二匹は皆さんご存知大人気のブラックと、 同郷の別血統オレンジの血を引くその名もブラックオレンジ。 弱冠この大きさにして早くも体中に濃厚な発色が光る、 ただただ末恐ろしいベビーから濃い目と淡目をそれぞれ選抜しました。 そして後の二匹は心の中で勝手にパターンフルと呼ばせて頂いていた、 既にぼんやりと見え隠れしているように背中がかなり激しい模様に覆い尽くされる、 そんな夢のような出来栄えが期待される新世代のスーパーガルフたち。 全ての個体が確実に人工飼料のみで育てられるよう仕立てられた、 どなたにも安心して手を伸ばして頂けるように育成した自慢の安心サイズです。 |
ガルフコーストハコガメ (ブラック・国内CB) Terrapene c. major |
|
|||||||||
人気の高いアメハコの中でもなかなか通好みでしょうか。 お客様繁殖のガルフコーストハコガメ・ブラックタイプの入荷です。 カラーバリエーション豊富なアメハコの中でも亜種によりそれぞれの担当分野がありますが、 やはりオレンジやイエローの強いものが人気が高い様です。 そんな中で隠れた人気を誇るブラックタイプはガルフに多く見られ、 トウブやミツユビにはなかなか見られません。元々のアイデンティティーである大柄のボディが漆黒に染まる、 フルアダルトではちょっと恐いぐらいに格好良いバリエーションのひとつでしょう。 しかもこのベビーは各甲板に発色したスポットがかなり大きく、早くも成長線の方へ広がりつつありますので 将来的にかなり極美の個体に成長するかもしれません。餌は人工飼料を普通に食べてますので安心。 親個体は甲長20cm近くのかなり大きなガルフですので、このベビーも巨大アメハコ目指して大きく育てましょう。 |
ガルフコーストハコガメ (イエロータイプ・国内CB) Terrapene c. major |
|
|||||||||
その輝きはまるでピーナッツクリームを塗りたくったようなイエロータイプのセレクトハイカラー! イエローとするかオレンジとするかじっと悩んでしまうほどこの個体の美しさは際立っています、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 昨今世間を賑わせているアメリカハコガメの仲間たち、 ちょうど今時分は繁殖およびイベントシーズン真っ只中と言うこともあり、 一年の間で最も彼らの存在を意識させられるそんなタイミングではなかろうかと思います。 敷居が低く初めての人でも取っ付き易い印象のミツユビ、 見事に大化けすることが多いことから美個体への期待が高まるトウブ、 カメの世界では王道とも言える放射模様が大変美しいフロリダ、 数々の有名な種類が目白押しな中で不思議と話題に上ることの少ない本亜種ガルフコーストは、 何故だか分かりませんが長年に渡り延々と温められ続けている最後の切り札的ポジションに位置しています。 本当は豊富なバリエーションを有しているにもかかわらず、 国内に肝心の種親がなかなか揃わず実働していないことが原因なのでしょうか。 ガルフのフルアダルトを直に目の当たりにする機会もそうそうありませんが、 20センチクラスへ到達した巨体を見ると本当に化け物かと思いますし、 それを契機に自分もベビーから育てたくなったと意気込む人も大勢います。 是非とも気に入った一匹を見つけてはまず育てることに専念し、 それから数年後にバカでかくなった姿を拝んで頂きたいものです。 今回やって来たのは幼体時より光るものを感じて止まない、 ハッチリングの時点で早くも素晴らしい色抜けを起こした上質のベビー。 頬や顎は柑橘系のオレンジに、 前肢の鱗にはイエローのラインがビシッと走りそうな予感の美個体候補で、 何処か大雑把で荒削りにも見える色柄の雰囲気に最大亜種が故の力強さを滲ませています。 ベビーと表記しましたが実は店頭で数週間のストックを経ており、 幾分甲羅がふっくらとし体付きもがっしりとしてきた頃合いですから、 安心して育て始めることができると思います。 出だしで水飼いか陸飼いか早速悩むところではありますが、 餌食いへの影響度やメンテナンス性の良し悪しから最適な方法をご提案します。 来たる夏には燦々と降り注ぐ日差しの下へ放牧できるよう、今の内からしっかりと鍛えていきましょう。 |
ガルフコーストハコガメ (ハイカラー・S) Terrapene c. major |
|
|||||||||
背中のもやもやに頭部のべったり感、そして四肢の眩しさなど爆発する要素しか見当たらない極美候補生! 一時期業界内に旋風を巻き起こしたフルーツガルフなる仕上がりが期待される飼い込み安心サイズ、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 年を追う毎に国内でのブリーディングが着々と軌道に乗り、 有難いことに今やその姿を見ない日はないというまでに普及した、 昨今の水棲ガメ人気をがっちり支えるトップスターのひとつ、アメリカハコガメの仲間たち。 ミズガメ界のリーダー的存在が陸棲種というのも何だか皮肉な話なのかと思いきや、 古くは熱帯魚上がりのファンがユーザーの大半を占めていたことに始まり、 水棲種の方が輸入直後の初期状態に恵まれ誰でも育て易かったことを踏まえれば、 こうして陸棲傾向の強いミズガメがビギナーにも良い影響を及ぼしているという今日の流れは、 時代が進歩していることの証と前向きに捉えて差し支えないでしょう。 ただしアメハコフリークの間で最近多く耳にするのは、 ミツユビはベーシックな種類として常在し、トウブは花形として君臨し、 フロリダやニシキハコガメは高級種の代名詞として羨望の的となっていて、 しかしながら何故かガルフだけは絶対数を多く見かけないという嘆きの声。 確かに需要だけを比較すれば自ずとそうなってしまうのかもしれませんが、元来種や亜種、 そして個体間の豊富なバリエーションが描き出す幅広さこそが魅力のアメハコですから、 少数のキャラクターに視線が集中してしまうのはあまり良い傾向とは思えません。 皆さんは既にお気付きでしょうがガルフこそまだまだ未開拓の伸びしろがあって、 我々が未だ目にしたことのない可能性が存分に秘められているはずですから、 これからは新たなフロントランナーとして一層の活躍を期待したいところです。 今回やって来たのは両親にあからさまな美個体を用いてあざとくブリードされた、 幼体時より所々におかしな発色が窺える恐るべきスペックを誇るスモールサイズ。 頭頂部はあわやフルーツトマトと言わんばかりの勢いで赤く染め上げられ、 カメをめくれば喉元にも同質の赤味が遠慮なく飛び火しており、 従来のガルフコーストのイメージを鮮やかにぶち壊すハイクオリティ。 前肢に明色部が存在しているのは納得できるのですが、 比較的色味が出難い後肢や尾の部分にも妥協なく彩りが見られるだけに、 ここから華やかに開花することは間違いありません。 人工飼料爆食中のらくらく健康児です。 |
ガルフコーストハコガメ (オレンジタイプ・国内CB) Terrapene c. major |
|
|||||||||
のっぺりとしがちなガルフですが安心サイズにして模様のハッキリと出そうな将来有望美個体! 折り返し地点には程遠い絶妙な幼さが最大亜種であるが故のがたいの良さを感じさせます、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 一体いつ頃からこれほどまでに世間で持て囃されるようになったのでしょうか。 CITESU類に掲載されたのは遡ること90年代半ばの話、 その後極端に流通量が減り野生個体を見かけなくなったのは言わずもがなですが、 昨今のブームを支えているのは当時から生き残るワイルドの親ものでは無く、 それらを用いて毎年コンスタントに繁殖が続けられる国内CBのベビーたちです。 確かにそう考えてみると辻褄が合うのかもしれません、 一旦世の中から消え失せたように感じられたのも束の間、 実は水面下でひっそりとブリーディング計画が温められ、 今となっては育ったベビーが更に親となりF2やF3の世代が誕生しているかと思うと胸が熱くなります。 元から絶対数の多かったミツユビがひたすらブームを牽引し、 美麗種と名高いトウブが中級者から上級者層を取り込み、 稀少なフロリダやニシキが高級志向の人々をも魅了する、 非常に良く出来た仕組みが確立されているものだと常々感心させられますが、 哀しいかな本亜種ガルフコーストはこれまであまり話題に上ることがありませんでした。 売り手側が消極的ではあまり宜しくないのでしょうが、 さほど大きくならないことが魅力のひとつとの見方が強いのか、 それとも国内繁殖の安定化が遅れたため流行の波に乗り切れなかったのか、 如何せんマイナーポジションからの脱却を図れていないのが現状です。 今回やって来たのは俗にオレンジタイプなどと称される、 赤味がかった茶色をベースに大柄の花火模様が炸裂しそうな美麗血統からのベビー。 何となく特徴の掴み難い印象が否めないと思われるガルフ、 やはりその原因はタイプ別の体系的な紹介が満足に成されていないことに加え、 そういった血統を意識したブリードもあまり進んでいない現状があるからでしょう。 ただしブラックガルフに代表されるような、 他亜種ではなかなか真似できない表現が存在するのも事実で、 この個体は両頬から前肢、 背甲はもちろんのこと頭頂部にまでトウブ顔負けの激しい発色が期待される、 育てれば大化けすること間違い無しの極上品。 まだ紫外線を十分に与えていないせいか全体的に淡めの色調ですが、 暖かくなり外へ出せばどれほど日焼けしてくれるのか待ち遠しいです。 |
ガルフコーストハコガメ (オレンジタイプ) Terrapene c. major |
|
|||||||||
元来稀少なイエローガルフを更に凌ぐオレンジガルフとしてセレクティブブリードされた噂の極美血統! 歴代の兄弟たちの中でもとびっきり発色の優れたサラブレッドとして期待の高まる魂の選抜個体、 オレンジタイプのガルフコーストハコガメが入荷しました。 アメリカハコガメとは宇宙である、とは一体誰の言葉なのか分かりませんが、 本当にそんな云われがあったとしても別段おかしくはない、 まるで終わりの見えない果てなき旅へといざなわれたかのような、 そんな壮大なスケールで描かれる水棲ガメ屈指の人気グループです。 高い支持率の裏にはどのような凄い秘密が隠されているのか、 私も長年に渡り考え続けてきた結果遂にひとつの答えに辿り着き、 それはずばり無限とも言える個体差の豊かなバリエーションによるものだと考えられます。 つまりはひとつとして同じものがないオンリーワンのカメを前にして、 人々は自らの好みや個性をその姿を使って自在に表現することができ、 そうしたプロセスが思い入れのようなものを余計に増幅させる高価を生み出すのでしょう。 例えばよく知られたミツユビやトウブなどでは幼体の大人しい外観とは裏腹に、 成長に従って化けると評されることもある劇的な変貌を見せ、 そんなおみくじ的要素もまた育てる楽しみに一役買っているようです。 しかしながらこちらガルフコーストには前述の二亜種にはない素晴らしい特徴があり、 実はそのおみくじに頼らずとも大変優れた血統管理の実績があって、 運任せの勝負ではなく明確な将来設計が高い精度で可能になる場合があります。 それはごく一部のブリーダーにより実践されている地域個体群の特徴を利用した繁殖計画が元になっていて、 自然界において分布域の東西に生じる色彩の変化を華麗にコントロールし、 生まれてくるベビーの形質を安定化させることに成功した結果、 同じガルフの中でも複数のブランドを確立させるに至りました。 そんな緻密さと執念にいわゆるマニアの底力をまざまざと見せ付けられると共に、 ホビーとしてのカメが持つ奥深さを感じざるを得ないのです。 今回やって来たのはオレンジガルフと称されたとある有名な血筋からリリースされた一匹で、 その年に誕生したベビーたちの中で最も美しいのはもちろんのこと、 過去に生まれてきた年の異なる兄弟と比較しても相当に優れたカラーリングの持ち主。 既にふっくらと安心サイズに育っていて人工飼料オンリーで管理できる、 些細な心配事は全て捨て去りクオリティだけで手に取って頂ける最高の絶品です。 |
ガルフコーストハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. major |
|
|||||||||
ブラウンを通り越してオレンジが発色している将来有望の2匹! アメハコ特有のハラハラ感はもうありません、 ベビーからきっちり育てられた国内CBのガルフコーストハコガメが入荷しました。 カメという生き物の中でリクガメ科に属するものはそのままリクガメ、 そしてそれ以外のものを総称してミズガメと呼びますが、 そのミズガメの中でも陸棲傾向の強いグループはハコガメと呼び分けられています。 これは学術的なニュアンスというよりも、 むしろ私たちがホビーとしてカメに接する中でミズガメとリクガメの中間のような存在に対し、 敬意と愛情を込めてそのような呼称を与えているのかもしれません。 その独特のキャラクターから人気の高い仲間ですが、スタイルとしては主にアメリカ派とアジア派に分かれるでしょう。 前者の場合、主流と呼べるのは馴染み深いミツユビ、柄の綺麗なトウブ、 そして高級感のあるフロリダと相場は決まっていますが、 何故かここにガルフというのはあまり入ってきません。 何となくミツユビとトウブの間に位置するような雰囲気があるのでしょうか、 確かにそれだけでは説得力に欠けてしまいますが、ガルフの本当の魅力を知るのは完全に成熟した瞬間であり、 成長過程で片鱗は垣間見えるもののその時点で味わえる達成感はほんの僅かです。 やたら大きく分厚い甲羅に豪快な野太い四肢、その体格の良さを更に引き立てる凶悪な表情など、 特にオスではまるで怪獣が歩いているのではとさえ感じる強烈なインパクトを放ち、 仮に他の亜種と同じ空間にいればその全てを蹴散らしてしまうほどの勢いがあります。 ベビーの時からやや細長い所からも骨格の違いが見て取れるようです。 この調子ではシルエットに優れていれば良しとしたい所ですが、 今回やって来た個体はこのサイズからいきなり柄が出始めてしまっているがために、 否が応でも色柄がバッチリ決まることに期待せざるを得なくなりました。 特に大きな方はその度合いが激しくこの先が楽しみでなりません。 小さな方も負けてはいませんが数ヶ所爪欠けがあり、 どうせ将来は屋外飼育だから気にしないという方にはお買い得だと思います。 時期外れなだけに絶妙なスターターサイズで登場してくれました、 次の秋までは待ち切れません。 |
ガルフコーストハコガメ (ハイカラー・国内CB) Terrapene c. major |
|
|||||||||
勝手にパターンフルと名付けてコツコツ育てていた、恐るべき仕上がりを見せる究極のフルーツガルフ! こんなスポットまみれのとんでもない甲羅を背負ったが最後、 誰もが羨む将来像にはもはや一言の説明も要らないでしょう。 多くのアメハコにありがちな甲板表面の白化は皆無、全体のシルエットも理想的なアーチを描き、 もちろん餌食いを含む健康状態も文句なしの、当店史上最高傑作のひとつです。 |
ガルフコーストハコガメ (M) Terrapene c. major |
|
|||||||||
将来の晴れ舞台を今か今かと楽しみにしている発色間近の手の平ミドルサイズ! 飼育下で育てられたとは思えないボコ付きなしの成長過程が素敵です、 ガルフコーストハコガメが入荷しました。 アメリカハコガメの人気ぶりとは今に始まったことではありませんが、 一口にアメハコと言っても多くの種や亜種とそれに加えて豊富なバリエーションが内在し、 初学者から好事家まで幅広い層を取り込む奥深い世界が広がっています。 昔は安かったと嘆きの声も時折聞かれるものの、 初めから入手が困難な種類であれば今日の大々的な熱狂ぶりは起こり得なかったでしょうし、 そうした過去があるからこそ今になって再び頑張ろうとするのだと思います。 そうやってこれまで多くのカメを扱ってきた玄人らが本当の良さを見直し始めたことで、 色彩の美しさや生態の面白さ、 更には我が国の住宅事情に適した飼い易さなど埋もれていたが次々と取り上げられ、 ビギナーを水棲ガメ、言うなればハコガメワールドへと引き込む大きな原動力になっているのです。 本亜種はカロリナハコガメ六亜種の内のひとつで、 ひとりだけ妙にいかつい名前なので図鑑を見ているとつい目に留まってしまいますが、 ガルフとはメキシコ湾を意味するGulf of Mexicoから、 コーストは沿岸のことで日本語にすると湾岸ハコガメとなりこれまた格好良い響きに。 よく知られているのは大型になるという特徴で、 成熟した大人は甲羅が高く盛り上がるだけではなく全体に幅広くなり、 行き場のなくなった外縁部は上向きに反り返ってしまい、 頭部の大きさや四肢の逞しさもトウブとは一味違う、そしてミツユビとは比べ物にならないほど力強く、 同種とは思えぬ野蛮な路線を突き進むことになります。 日本ではトウブとミツユビの二強があまりにも普及してしまったため、 ガルフは二番手に甘んじている感も否めませんが、 それは過激な色彩や小振りで可愛らしいことを良しとする風潮がそうさせているのではないでしょうか。 アメハコなのにデカい、 アメハコのくせにダイナミックであるといったある種の矛盾が生み出す心地良さを味わおうとするのならば、 このガルフは貴方にとって欠かすことのできない存在となるはずです。 今回やって来たのは幼体時のハラハラから抜け出しすっかり安全圏と言えるようになった飼い込み個体。 表面こそやや乾燥の気が見られるものの甲羅の地色には渋い焦げ茶が映え、 テントウムシのような模様が大きなイエロースポットで見事に表現されています。 体には現時点でやや赤みがさしていますので、 成長に連れてはっきりと色濃く塗り上げられていくことでしょう。 黒目の大きな可愛い顔をしていますが、 人の手指に見境なく噛み付いてくるアグレッシブさは安心の裏返しです。 せっかく大型化するのですからじっくり育てて見栄えのする一匹に仕上げてみては。 |
メキシコハコガメ (フルアダルト・♀) Terrapene c. mexicana |
|
|||||||||
既に日本国内において数年に渡り飼い込まれ有難いことに産卵まで経験している真の即戦力! 人工飼料をもりもり食す抜群のコンディションでストックされ一秒でも早くコロニーへ合流させたい、 メキシコハコガメ・メスが入荷しました。 およそ十年かそれ以上前には今日のような光景が目の前に広がることなど全くの想定外であり、 カロリナハコガメに亜種メキシカーナというものが存在するという事実は知られていながらも、 近縁のユカタンなどは顔面蒼白のオスの姿があまりにも有名でありましたが、 こちらについてはあやふやな情報に留まりいよいよ幻の感を強めていた矢先の出来事でした。 こうして口に出すもの本当に畏れ多いのですが、 初めの頃は正直ミツユビなのかトウブなのかよく分からないものもいて、 なかなか正体が掴めずキャラクター自体がブレてしまったような時期もあったと思います。 それから僅かばかりでも流通量が増え全容が少しずつ明らかになり、 メキシコとはおおよそこういったものでこうあるべきだという像が浮かび上がってきた頃に、 若干のタイムラグが生じながらも一気に需要と知名度が爆発したような印象があります。 2013年に発表された、 分子系統学に基づくアメリカハコガメ属の再分類についての話題も重大なターニングポイントのひとつに数えられ、 メキシコ、ミツユビ、ユカタンをまとめて新種として独立させ亜種関係とする説は、 私たちホビイストにとって非常に刺激の強いビッグニュースとなり、 何となく抱いていた気持ち悪さのようなものがすっきりした瞬間でもありました。 早くも国内CB化が定着しつつある日本のブリーダーの熱意と功績には頭の下がる思いですが、 これを基盤とし改めて認知度と人気度の高まりを目指すことが当面の目標ではないでしょうか。 今回やって来たのは本亜種の商業的な動きが本格化した初期の頃に輸入された個体で、 数度の産卵経験を持つトリートメントされ過ぎて勿体ない嬉しいメスのシングル。 あまり深くは言及しませんが初期状態が掴み難く時に命に関わるケースもありますから、 すっかり元気になっているというだけで付加価値になることはお分かり頂けるでしょう。 左右の目が異なるデザインになっていますが悪い意味で遺伝することはなさそうで、 もちろん健康状態にも何ら影響はありません。 私などは後肢の爪が三本であることを目視で確認できただけで興奮しています。 どれほどブリードが進んだとしてもその重要性が変わることはない貴重な野生の血筋を、どうかお役立て下さい。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
ワンシーズンでよくぞここまでと誰しもが感嘆し目移りするであろう怒涛の個体差フルコンプリート! 数え切れないほどの大群から興味深いものを片っ端から引き抜いたらこんなに綺麗なお花畑が、 ミツユビハコガメが入荷しました。 どのようなカメがお好きですか、そんな問い掛けに対しハコガメですと答えたならば、 それはアジアですか、それともアメリカですかと言うような会話の流れが自然と生まれることでしょう。 何故ならどちらが守備範囲なのかを予め確認することで話の内容も変わって来ますし、 飼い方や楽しみ方もそれぞれ異なるからです。 アメリカハコガメ、通称アメハコは今や水棲ガメの世界では最前線を突っ走る屈指の人気グループとなっていますが、 決して敷居が高い訳ではなくその入り口にはビギナーでも安心して挑戦できる種類がきちんと用意されています。 その代表選手が皆さんご存知のミツユビ、 かつて大量に輸入されていた頃から最も見かける機会が多かっただけに昔からの根強いファンも多く、 今現在でも種親の絶対数に恵まれ国内での繁殖個体が毎年安定的に流通してしまうほど。 何故これほどの支持を集め続けることができたのかと言えば、 それはやはり個体差のバリエーションが豊富な所にあるのでしょう。 一見して同種とは思えないほどの外観の違いは決して見る者を飽きさせることがなく、 小型種であるが故に次々と頭数を増やしてしまいがちなのも憎めない所。 そこで今回はとあるブリーダーの方にご協力頂き、 現状で考え得る様々なバージョンを一挙にかき集めずらっと並べてみました。 ブリーダーズイベントが目前に控えているにも関わらず、 私の一番にセレクトした個体を快く放出して下さったことには頭が下がる思いで、 そんじょそこらにはいないをテーマになかなかえげつない品揃えが実現したと自負しています。 大粒小粒のまだら模様、 パターンレスにレッドヘッド、 甲羅がぼんやりオレンジ、 細やかなスペックルとブラックヘッド、 甲羅の縁までもが妙に鮮やか、 秘蔵のキボシイシガメタイプなど、 この中から一匹だけを選んで下さいと言うのは逆に酷なお願いかもしれません。 もちろんただ単に外観が奇抜なだけではなく、最も重要な餌へのリアクションから甲羅全体の張り具合、 そしてダッシュ力に至るまで全てがハッチ後如何に状態良くキープされていたかを物語っています。 当然ながら人工飼料への餌付きも既に確認しており多甲板なども一切なし、 過去に例を見ないミツユビスペシャルセレクションをご堪能あれ。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
一年を通じてこのタイミングでしか入手できないアメハコベビーが待望のシーズンイン! 極小サイズでは無くブリーダー邸にて幾分育てられた安心のふっくら感、 ミツユビハコガメが入荷しました。 今や世間を賑わす水棲ガメの人気グループとしてその存在を知らぬ人はいない、 ビギナーからマニアまで幅広いファンを抱えるアメリカハコガメの仲間たち。 泳がないのにミズガメとはこれ如何にと言う疑問はさておいて、 いわゆるリクガメともまた異なった趣きが水陸の中間層なる絶妙なジャンルを生み出し、 この仲間だけを偏愛するマニアまで誕生させてしまうほどの強い訴求力があります。 何がそんなに良いのかと考えれば考えただけ沢山の魅力が挙げられ、 例えば大きくなり過ぎない所や大人になると世話に殆ど手が掛からない所、 またリクガメのようにトコトコ歩く愛嬌があるかと思えば、 リクガメのように完璧過ぎる豪勢な設備を必要としないなど、 庭先でわらわらと群れを成して飼育されているのもよく見かけられる光景ですが、 そういうスタイルで楽しまれているのも何となく分かる順応性の高さこそが、 何よりも嬉しいポイントなのかもしれません。 また選択する種類によっては稀少価値や外観の美しさにランクがあり、 敷居は低く奥は深いと言う一歩足を踏み入れたが最後、 当人が知らず知らずの内にずぼずぼと深みに嵌ってしまうたちの悪さも、 その過程を結局は楽しみへと変えてしまう我々の悪癖が本領を発揮する場面であるが故に、 新たな愛好家が次から次へと量産されてしまうようなのです。 今回やって来たのはアマチュアブリーダーが愛を込めて毎年繁殖させている、 放射模様の目立った俗に言う綺麗なミツユビの両親から採れたハイカラーセレクト。 ぼんやりと薄明るい地色の甲羅には早くもそれらしき模様の片鱗が窺え、 四肢の鱗の色付き具合にも平均点以上は叩き出してくれそうなポテンシャルを感じます。 餌には人工飼料から乾燥エビ、昆虫や肉類など様々なメニューをふんだんに与えていますので、 もりもりと言う言葉がぴったりの食べっぷりを見せてくれています。 それにしても海外からの輸入が殆ど期待できない今、 膨大な数に上る需要をそれに見合う供給で賄う現状は本当に凄いとしか言いようがありません。 今年は悪天候が災いし全国的に繁殖量が少なめとされる定番のミツユビ、 気に入った一匹を見つけたら早めに押さえておくのが吉です。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
何故か勿体ぶってしまいましたがバックヤードにて温めていた今年のセレクションをどうぞ! 特に深い理由はありませんが何となく餌を与えぬくぬく育てていた安心のベビーたち、 ミツユビハコガメが入荷しました。 もはや市民権どころの騒ぎでは無い、 これがいなければ水棲ガメを語れないとでも言いましょうか、 とにかく一年に一回は必ず拝んでおかなければ気が済まないマストアイテムと化してしまった、 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ぶりを誇るアメリカハコガメの代表種ミツユビ。 良いとか悪いとか安価とか高価とかそんな客観的指標はどうでも良くて、 何も考えずに一匹だけは最低でも押さえておきたいこの感覚は一体何なのでしょうか。 色々考えてみたところ、 最終的にスペースも手間も何もかもが楽ちん過ぎるのがいけないのだと思われ、 初心者だから、初めの練習に、もちろんそういった面白くない思考とはまるで違うのですが、 マイファーストアメハコにはミツユビが相応しいだろう、 本当に不思議なことに大勢のファンに対してそう思わせてしまう訴求力が備わっているのです。 結局は全ての種類を見比べた時に平均的な良さが持ち味として光り、 それをどう変化させるかによって今後の方向性が定まって来る、 ないしは同じ敷地内でも異様なまでに奥深いポテンシャルの高さに酔い痴れてみる、 多くの方がアメハコの魅力を知りズルズルと惹き込まれていくのにちょうど良いキャラクターなのだと思います。 ここを基点にまた別の種類へと手を伸ばしてみるのも良し、 同じミツユビの中から更なる可能性を見出してみるのも良し、 この終わり無き闘いのまさしく始まりの地点に立たされているような、 目の前のカメを眺めているとそんな気分にさせられるのです。 今回やって来たのは入荷して暫く店の裏でまとめてケアを続けていた、 状態の安定を図ると共に将来性まで引き出されたであろう今年生まれのベビー軍団。 どうせ育てるのなら、そのどうせの部分に力を注ぎたい方へ、 どうせなら何処か尖った特徴のある個体を選んでみたいものです。 ご覧の通り方向性もてんでバラバラの興味深いパッケージになっていると思いますが、 こればかりは好みの問題なのであえて多くは申し上げませんが、 ご質問は大歓迎ですしそれ以前に直感でお選び頂ければ嬉しく思います。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
チョコを割ったら中から出てきそうな感じの、国内CBのミツユビです。 本種も国内での繁殖が進んでおり、好みの個体を選ぶ楽しさも出てきました。今回入荷したのは、 色が薄く抜けたタイプと、色濃く発色し細かいスポットが散りばめられたタイプです。 アメハコの仲間は成長に連れてじわじわと綺麗に発色していきますので、 飼い込む楽しさを教えてくれるでしょう。人工飼料から昆虫・マウスまで何でも食べます。 ただいまMazuriミズガメフード、タートルプディングを爆食中!! |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
陸棲ミズガメの代表種にして人気種! 国内CBの綺麗な個体です、 ミツユビハコガメ・ベビーが入荷しました。 アメハコの代表種として親しまれるミツユビ、その昔は熱帯魚屋などで頻繁に見かける存在でしたが 本国アメリカで規制の対象となってから流通は激減、価格の高騰していた時期もありました。 しかし最近では国内のブリーダーの多大なる努力により随分手に入りやすくなり、 今では毎年国内での需要が賄える程になっています。アメハコと言えば豊富な個体差があることで知られていますが、 今回のベビーは柄というよりは頭部全体がレンガ色に染まっており親になった時の鮮やかな体色を予感させます。 小さな頃は綺麗でも大人になると色褪せてしまう、というパターンがカメだけでなく他の爬虫類にも多いのですが、 アメハコの場合はベビー時が最も地味で、成長の過程でどんどん色柄が増していき フルアダルトになった時に初めて完成するのでまさに育てる楽しみがあると言えるでしょう。 将来的には屋外越冬もこなす耐寒性を備える事になりますが、 小さな頃は高温飼育がキモで温度の低下に気をつけながら 人工飼料を中心にコオロギなどの昆虫やプディングやマウスなどの肉類を時折与えるとよく育ちます。 今回はお客様の下で少し飼い込まれた個体ですがこの季節はシーズン外れで探しても殆ど出回っていませんので、 お探しの方はこの機会をお見逃し無く。 |
ミツユビハコガメ (パターンレス) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
これはちょっと面白いです。国内ブリードのミツユビハコガメ・ベビーの入荷です。 今回の個体はなんと背甲の柄が全く無い、 いわば”パターンレス"なミツユビです。近頃流通するのは綺麗な紋の入ったタイプが多いですが、 このパターンレス個体は昔出回っていたワイルドの無紋でツルツルの甲羅をしたタイプを思い起こさせます。 主観は人それぞれでしょうがこういったタイプを「ミツユビらしいミツユビ」と捉える方も少なく無いと思います。 飼育し易い国内CBで餌はMazuriミズガメフードやタートルプディングなどをよく食べています。 今では逆に見かけなくなったある意味レアな個体です。コレクションの1匹に加えるのも良いでしょう。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
あまりにも豊富なバリエーションは分かっていてもつい感心してしまう彩り豊かなミツユビ畑! 毎年この姿を見かけるといよいよベビーシーズン到来と言った感が強まってくる皆さんお待ちかねの人気種、 ミツユビハコガメが入荷しました。 水棲ガメ、或いはミズガメという言葉はホビーの世界に限って存在する俗称であり、 即ちカメ全体からウミガメとリクガメを除いた種をまとめたものと定義されています。 これはまさしく淡水域周辺を主な生活圏とするカメが多様に進化しまた生存してきたことを意味しますが、 更に我々はヌマガメやハコガメ、 そしてスッポンなどと系統により大まかな呼び分けをすることで各々の特徴を的確に捉えてきました。 俗にハコガメと呼ばれるグループは陸上を中心に暮らす種類も豊富に含まれていて、 それはいわゆるミズガメの趣きとはまた異なった魅力を感じさせてくれるという点で、 明らかに別のカテゴリとして認知され固定のファン層を維持し続けています。 棲息する国や地域により分類が異なりますが、近年着実に人気の高まりを見せているアメリカハコガメ、 通称アメハコの仲間たちはとにかくその個体差が最大の武器であり、 千差万別をそのまま体現したような飽きの来ない外観により支持率を高めています。 今回ご紹介するのは昨年に引き続き招聘が叶った、 国内有数の銘ブリーダーによる本年のベビーをハンドピックセレクトしたもの。 この血筋はとにかく圧倒的な種親数を保有されていることが強みであり、 掛け合わせのパターンも様々で幼体の時点で興味を惹かれる個体が多数出現するため、 私自身もこの時を待ち望み皆さんに喜んで頂けるものをチョイスするのが恒例となりつつあります。 端から見ていくだけでスポットの大柄なもの、 スペックル状に激しく散らばるもの、 そして殆ど無地に近いものまで細かなポイントを書き出せばキリがありません。 もちろん模様だけではなく地色が黒っぽいもの、 赤っぽいもの、 そして頭部や四肢の鱗までチェックポイントは多岐に渡ります。 全個体餌食いが安定するまで店頭にて管理しましたので、 あとは見た目の好みだけで選んで頂ければ問題なし。 あなたの未来予想図をこの小さな体に託し一生懸命育て上げましょう。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
背甲外縁のぼわっとした色抜けとやたら大きな黒目が印象的な将来に期待の高まる銘血統! ブリーダー当人を以ってセレクトカラーと言わしめた派手派手に仕上がりそうな安心サイズベビー、 ミツユビハコガメが入荷しました。 90年代初頭のCITES入りを契機にそれまでの扱われ方とは待遇がガラリと変わったのも懐かしい、 日本におけるペットとしての歴史が大変長い種類のひとつであるアメリカハコガメ。 最近になってその存在を知った方にとってみれば、 まさかこの仲間が多くのリクガメの代替品として虐げられていたことなど信じられないでしょうし、 今となってはそんなつまらない話をする人もいなくなったお陰で、 人にとってもカメにとっても大変良好な関係性が築かれつつあります。 ハコガメと言うジャンル自体、 ミズガメでもリクガメでも無い絶妙なポジションに位置することから不変的な支持を誇っていますが、 最近では需要の高まりを特に強く感じるようになりました。 野生個体が輸入できないため成熟した様子を拝むことのできる機会が無く、 また幼体では魅力の半分も出し切れていない場合が殆どですから、 その年のベビーばかり出回るだけでは限界が訪れた時期もあったでしょう。 しかしここ数年でインターネットを通じた情報交換が盛んになり、 成長の過程や完成した時の達成感を疑似的に味わえるようになったことが、 ある種の口コミにも似た効果を作り出し爆発的な人気を生んだのではないかと考えています。 今回やって来たのは人工飼料のみで育てられたことが自慢の、 ブリーダーの下で入念に温められていた発色が待ち遠しい美個体候補が二匹。 初生甲板のデザインから見るにいわゆるハイスペックルと称される、 細かな模様がびっしり散りばめられるタイプに該当するでしょうか。 上から見た縁甲板が綺麗に薄く抜けている辺りにもポテンシャルの高さを滲ませ、 一センチ伸びる度に色々な意味で成長を実感できることと思います。 我々ショップはもちろんのこと、 やはり殖やした本人にとっても旅立った先での状態には気を遣うそうで、 安心してリリースできるようになるまで虫や肉など嗜好性の高い餌ではなく、 たっぷりとフードに漬け込んでからご紹介を頂きました。 不思議と目元の愛らしさが際立つ確かな血筋のミツユビです。 |
ミツユビハコガメ (ハイカラー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
次から次へと目まぐるしく出現するビッグスポットにぐうの音も出ないスーパーセレクト! こちらから何の手を加えずとも勝手に爆発してくれるであろうスペックの高さには感激の一言、 ミツユビハコガメが入荷しました。 初めてのアメリカハコガメとして名実共に評価の高い、 人気の立役者であり業界の看板としても活躍しているこのミツユビは、 厳密に言えば複数の亜種を含むカロリナハコガメの中のひとつに過ぎないのですが、 もはや種や亜種の枠を超えた奥深さをも有しており、 例えば水棲ガメの飼育に当たり対象となる種類を検討している段階では、 特に予備知識が無くともきっとそれは魅力的に映ると思います。 それはファンの層が幅広く色々な楽しみ方が実践されていることにより、 多くの人の目に留まるだけでは無く、 各人の好みに合わせた入口が初めから用意されているからで、 サイズの小ささや耐寒性の高さ、色柄のバリエーションに富んでいる点や繁殖が狙えるか否か、 他にも陸棲のカメが持つ独特の可愛らしさや親しみやすさなど、 たくさんの人々に好かれて然るべきチャームポイントがいくつも挙げられます。 結局はそのいずれかに惹かれてしまえば自ずと興味が沸いて来ると言う寸法で、 人気が人気を呼ぶと言う表現もできるのかもしれませんが、 単なる評判のみならず元来備わるポテンシャルがそうさせているような気がします。 今日、一線級で活躍しているブリーダーの方々の殆どが、 かつて安価で不遇な扱いを受けていたアメハコの実情を知る人ばかりと言うのも興味深く、 心の底から彼らを愛し少しでも地位向上の一手になればと、 そんな熱い思いを胸に安定的な供給を継続されていることについては感謝してもし切れません。 今回やって来たのはとてつもない可能性、 と言うよりもむしろ幼体の時期から既に結果が出ているかのような、 目が飛び出るほどのハイクオリティにカメを持つ手が震える選抜美個体。 写真から全てを感じ取って下さいと一言で締めたくなるぐらい、 それほどのインパクトがありますがあえてお話しします。 背甲のスポットは新たな成長線にも貪欲に描き出され、 鼻先がほんのり赤味を帯びた頭部は今後の発色から目が離せませんし、 嘴や喉裏、 そして四肢の鱗の白さと言ったら並のミツユビとは一線を画す鮮やかさ。 甲板表面の痛みも無く餌食いについても素直な、 何から何まで満足度百パーセント超えの逸品です。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
その品質は色合いのみならず内面の健康状態にまで行き届いた元気で綺麗なスペシャルセレクト! 個体差のデパートと言われる豊富なカラーバリエーションの中から世界にひとつだけの相棒を選びたい、 ミツユビハコガメが入荷しました。 今年度は待ちに待った専門書が発売されるなどいつにも増して話題に困らない年でしたが、 すっかりミズガメ界の定番キャラクターとしての地位を確立した、 通称アメハコことアメリカハコガメの仲間たち。 ミズガメなのに陸棲とはこれ如何にと思われるかもしれませんが、 古くはナガクビガメなど曲頸類が全盛を迎えた時代もあり、 確かにあの頃はこれら陸棲種が邪道と言われたこともあったのでしょう。 我々の業界では熱帯魚から爬虫類へ興味の対象がシフトすることを上陸と呼び、 不思議なことにかつて水棲ガメをこよなく愛していたような人々が、 いつの間にか陸棲のミズガメへと上陸しているような気がして、 そのせいもあってか近年ではこうした生活様式を持つグループが好まれる傾向にあります。 日本人にとってカメのイメージとは池の中に集団で生活し、 水面に投げ入れられた餌に群がる錦鯉のような風情があるかと思いますが、 陸上を四本の足で歩き回り陸上で餌を食べる、 彼らにとっては当たり前のそんな光景が妙にエキゾチックなものとして目に映るのは、 頭の中にあるつまらない固定概念をぶち壊してくれるからなのかもしれません。 今回やって来たのはアメハコの看板キャラクターであり絶対に欠かせないマストアイテムとされる、 ビギナーからマニアにまで幅広く愛されるミツユビのお客様繁殖個体がズラリ。 私が直々にブリーダーよりセレクトして入手してきたことは言うまでもなく、 店内バックヤードにてコツコツと育てていた成果がようやく見え始め、 人工飼料をメインに随分と容易く育てられるような状態になりました。 明色の二匹は甲高で背中が殆ど無地になるオールドタイプを親に持ち、 シンプルな容姿とは裏腹に頭部の赤味がよく目立つタイプです。 反対に暗色の二匹は生まれつきこってりとした模様がスポットとなって現れただけではなく、 早速伸び始めた成長線にはいきなり放射状のラインが飛び出すなどやりたい放題で、 いずれの個体を選んだとしても各々面白い方向に開花しそうなものばかりが勢揃い。 少し育てればプライスに見合わないハイグレードミツユビの出来上がりです。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
大人気のビッグスポットから無斑タイプに放射タイプとバラエティ豊かな季節外れの贈り物! 産卵からハッチまでのタイミングが遅かった兄弟たちよりこの時季にはなお嬉しいプチセレクション、 ミツユビハコガメが入荷しました。 巷では爬虫類ブームのようなものが到来していると騒がれ始めて久しいですが、 その立役者となっているのはおおよそトカゲやヘビといった如何にも爬虫類らしいキャラクターで、 悲しいかなカメは爬虫類に非ずとでも言わんばかりに話題から外されてしまった感が否めず、 リクガメはまだしも水棲ガメの仲間は肩身の狭い思いを強いられる日々が続いています。 ただしそんなミズガメたちも世の中の現状を黙って見ている訳ではなく、 中には新たなファンを開拓しながら年々発展を続けているグループが存在し、 それは決して情報通でなくとも薄々感付かれているであろうハコガメと呼ばれるものたちです。 人気の秘訣は様々ですが要約すると以下のような可能性が考えられ、 第一に水を多く用いない飼育が可能なことに始まって、 フォルムや顔立ちの絶妙な可愛らしさとそれに伴う強烈な存在感、 そして何よりも色彩や模様に限りない個体差が生じることで、 世界に一匹しかいない私だけのハコガメという無上の付加価値が与えられるからだと思います。 同じ名前でも所有者の好みによってこれほど選ばせてくれるカメも珍しく、 その幅広さと奥深さに引きずり込まれてしまう人が後を絶たないのです。 今回やって来たのはいわゆるベビーサイズから幾分育ったスモールサイズまで、 限られた頭数ながらもサイズやカラーリングに極力バリエーションを持たせた、 旬を過ぎたこのシーズンにはなかなか巡り合えないミツユビの飼い込み個体。 それぞれが人工飼料、乾燥エビ、昆虫の類、ピンクマウス、 冷凍アカムシといったアメハコベビーに用いられる餌の大半を食していて、 もちろん各メニューに好みはあれど成長させるのに困らない程度の餌食いの良さは、 彼らの場合そのままオプションとしてプラス評価に繋がる重要なファクターです。 別名キボシタイプなどとも呼ばれる初生甲板の斑紋が大柄のタイプは、 ただそれだけで見栄えが良くついつい飼育欲がそそられてしまうもので、 背甲の模様を極力減らしたパターンレスタイプにも一定の需要があり、 しばしば見かける放射模様の優等生タイプもまた押さえておきたいマストアイテム。 今年度の分と考えればある意味ラストチャンス、 これを逃せば最低でも半年の待ちぼうけは必至です。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
計三名のブリーダーによる渾身の力作が一堂に会するまるでお花畑のような絶景が此処に! 到着して暫くの間店内バックヤードにてコツコツと仕上げていたベビーと言えども安心サイズがずらり、 ミツユビハコガメが入荷しました。 今や時のカメとして世間を賑わせている、 ぶっちぎりの人気者として名高いアメリカハコガメの仲間たち。 もちろん十年前にも二十年前にも国内ではペットとして一般に飼育されていましたが、 業界が熱帯魚からシフトした水棲ガメに沸いていた時代から更に進展し、 トカゲやヘビなど主に水を用いない爬虫類らしい爬虫類が主流になる中で、 カメについても陸棲種がより強く好まれる傾向にあるためか、 昔から馴染み深い彼らに再びスポットが当てられているという訳です。 CITESや国内法などの関係もあり現地では保護の対象となっているため、 新たな野生個体が輸入される機会は皆無と言って良いほど厳しく制限されていますが、 既に日本では繁殖が確立されたものが多くそれなりの供給体制が整っていたため、 需要増の傾向は感じられつつも自前のカメでやり繰りできていると考えられます。 ある種のブームと言えばそうなのかもしれませんが、 長命なカメのことですから気長にじっくりと育てられるお気に入りの一匹を見つけ出し、 末永くお付き合いしていきたいものです。 今回やって来たのは全て種親の血筋が異なるバラエティ豊かなミツユビ軍団で、 全ての個体が各々の道を歩み始め将来を想像するだけでわくわくさせられるベビーたち。 個体Aは頭部や四肢、 甲羅全体にも赤味が強く表れ、 まるで体全体が光り輝いているように見えます。 個体Bは俗にキボシタイプなどと称されるだけに初生甲板の斑紋が目立ち、 横顔に発色した鮮やかな模様もどのようになるのか楽しみです。 個体Cはこれまたヘルメットタイプなどと称される無斑になりやすい血統で、 心なしか甲羅全体の高さも分厚いように感じられます。 個体Dはブラックミツユビとでも申しましょうか、 強い黒味の他に成長線に描かれ始めた放射模様にも期待が持てます。 個体Eはシンプルな色合いながら黒目の大きな顔立ちが可愛らしく、 前肢の鱗にベッタリと乗ったイエローも綺麗に発色しそうです。 個体Fは非常に分かり易い優等生タイプで、顔面から前肢、 そして背中の模様に至るまで総合得点の高さが魅力的です。 全ての個体が人工飼料をはじめ昆虫類や乾燥エビ、 マウスなど様々なものに餌付いていますのでご安心下さい。 |
ミツユビハコガメ (国内CB・レッド) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
顔から火が出て前肢の鱗にまで燃え広がったとても当歳のベビーとは思えないプレミアムレッド! キラリと光るミリ単位の成長線こそが今後の行方を左右するキーポイントです、 ミツユビハコガメが入荷しました。 ここ最近は巷で何かと話題になることの多いアメリカハコガメの仲間たち、 そのブームは決して一過性のものではなく何年にも渡り人気の陰りを見せることはありませんが、 初めてその門を叩こうと考えた時にはどうしてもハードルが高いと感じてしまいがちです。 陸棲のミズガメは難しそうという漠然としたものから、 種類や個体差などがマニアックでよく分からないという突っ込んだことまで理由は様々ですが、 特に以下のふたつが初学者を悩ませる原因だと考えられます。 まずひとつがスタートのサイズが大きくなり色合いが完成に近付くに連れてみるみるうちに金額が上がってしまうこと、 そしてもうひとつはサイズを抑えて毎年見かけるベビーを選んだとしても、 いざ迎え入れてきちんと世話ができて飼育が成り立つのか不安になることではないでしょうか。 とりわけ最初の頃は幼体からの成長過程を楽しみたいという思いも強く、 ちょうどその間を行くというのはなかなか難しいものです。 そこで今回は生まれたばかりのベビーを販売せずに一部ストックしておいた中から、 最後の最後までキープし残っていた選りすぐりの一匹をご紹介します。 予め申し上げておきますが後にも先にも、泣いても笑っても現在はこの一匹しか在庫がなく、 しかしながらそのカラーリングなどに一目惚れして頂けたら幸いです。 上から一目見ただけで甲羅全体がぼんやりと赤味を帯びていることが確認できると思いますが、 そんな所で立ち止まっている余裕はなく、 正面から見れば顔面は頬の辺りがかなりの度合いでオレンジ色に染め上げられ、 嘴周りなどはまるでアダルトサイズの個体を見せられているような完成度。 そして両腕の鱗までもが大胆に同色で塗りたくられ、 誰がどう見てもこの先赤く仕上がっていくことは想像に難くありません。 入荷当初は環境変化の影響もあり餌食いがまばらであったのが、 現在では人工飼料を投げ入れた瞬間に秒速で飛びかかるほど躍動的で、 体全体を指でプッシュしても内側からの跳ね返りは強く心配は一切無用です。 今年の秋に買いそびれてしまった方、当たり所が悪く残念な結果を迎えてしまった方、 もちろんこれが初ミツユビの初アメハコという方も大歓迎ですので是非この機会に。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
国内のハコガメブリーダー渾身の繁殖個体です。ミツユビハコガメ・ベビーの入荷です。 今回はハッチしたてではなく、ブリーダーの方が気に入って飼い込んでいたものを特別に出して頂いたもので、 成長線はしっかり現れ餌食い抜群です。Mazuriミズガメフードや咲ひかりなどには勿論餌付いていますし、 コオロギやワームなどを与えると甲羅の形成に良い結果が出る様です。 今やお好みの個体を選べる程の流通量を誇るミツユビですから、品質の高い気に入ったものを手に入れるのが賢い方法です。 ブロッチ柄やスペックル模様など、お好きなタイプをお選び下さい。 |
ミツユビハコガメ (国内CBベビー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
一センチの重みが確かに伝わってくる小さな体にぎっしり詰まった大きな安心! ハッチサイズから育てていたら危うくベビーを通り越してしまう所でした、ミツユビハコガメの入荷です。 カメと言う総称をいくらかに分けるとウミガメ、リクガメ、そしてミズガメといった具合になると思いますが、 水棲ガメとも呼ばれるミズガメとは全体の割合の殆どを占める大所帯ですから、 それに対してはもう一歩踏み込んだ更に細やかな仕分けが成されています。 その内のひとつがハコガメ、一口にそう呼んでも蓋を開ければそこには幅広い生態が混在しているのですが、 陸棲傾向が強いという他のグループとは明らかに異なる特徴を持つことから、 イメージ的にはミズガメから独立したハコガメというカテゴリを形成しているようです。 そうなると自動的にハコガメのみに拘る収集家やブリーダーが現れることは想像に難くないでしょうし、 そういった趣向に憧れる動きが出てくるのも至って自然ではないかと思いますが、 実際にその期待に応えてくれる種類はごく限られてしまいます。 つまりハコガメと名乗るからにはトコトコと歩いてもらわなければ困るのですが、 生涯陸上を主な生活圏とするミズガメは本当に僅かなもので、 加えて入手と飼育の易しさを考慮するとアジアからはセマルハコガメ、 そしてアメリカからはミツユビやトウブなどのカロリナハコガメが挙げられます。 セマルは沖縄にも棲息しているため身近に感じられるのは結構なのですが、 意外と大きくなることや個体差の乏しさが時にマイナス要因となることもあります。 そこで今回ご紹介するミツユビは最小亜種とあって成長しても10センチ程度で収まり、 アメハコお得意の豊富な色彩バリエーションが我々の眼を楽しませてくれますから、 近頃とみに人気が急上昇しているのも頷けるでしょう。 カラーリングは他亜種のように毒々しいとまではいかないこともありますが、 ミツユビの魅力は高く盛り上がった小振りな甲羅と、 キャラクターチックな愛らしい表情にありますから、 育てていく中でグッと距離感が縮まりペット的な感情さえ芽生えることと思います。 最も悩ましいのが導入サイズ、 大きくなればなるほど金額は上がってしまうのでおよそビギナー向けとは言い難く、 また生まれたばかりではあまりにもリスキーなため不安が募ります。 この個体は未だベビーの雰囲気を残しながらもがっしりとした体付きを持ち、 餌欲しさに飼い主に向かって駆け寄ってくるのは当然のこと、 人工飼料にもきちんと餌付いており虫類しか受け付けないものとは訳が違います。 幼体から飼い始めたいという方へ、旬は秋ですからこの機会を逃すとあと半年待ちになってしまいますので、 元気いっぱいのこんな個体は如何でしょうか。 |
ミツユビハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
顔も甲羅もスポットまみれで頭部全体が近い将来真っ赤に燃え上がりそうな極上ミツユビの卵! 体中の至る所に伸びしろのサインが見え隠れする仕上げ甲斐たっぷりの美個体候補、 ミツユビハコガメが入荷しました。 今日のミズガメ界をトップで牽引している、 まさに話題を独り占めしていると言っても過言では無い陸棲ハコガメの仲間たち。 水棲ガメの話をしているのにハコガメとはこれ如何に、何処となく矛盾している感も否めませんが、 今世の中に求められているのは従来のようにスイスイ泳ぐ古代魚チックな趣きのカメでは無く、 陸上をトコトコ歩く色鮮やかな可愛らしいカメなのではと言われています。 得てしてサイズ的にも小振りなものが多く、 多量の水を用いない点と併せてメンテナンス性の良さがしばしばクローズアップされ、 アジアのセマルからアメリカのミツユビまで最終的には必ずしも加温を必要としない種類ばかりなので、 幅広い飼育者層を一気に取り込むことができたのでしょう。 人気が人気を呼ぶとはまさにこのことで、 繁殖のシーズンになると国内でブリードされた幼体が豊富に出回り、 言い換えればそのタイミングを逃すと一年を通じて入手できるチャンスがごく限られてしまうため、 マニアの間では我先にと良い個体から順に巣立っていく光景もよく見られます。 特にアメハコにはセマルに無いおみくじ的な楽しみ方があって、 生まれたてが最も地味で成熟した時に最も見栄えがすると言う特性上、 どんな可能性を秘めているのか幼い頃に見抜けるかどうかがカギとも言われているため、 もちろん最終的なデザインには好みがありますし、 自ら育てた個体は他のどんなカメよりも綺麗で愛らしく見えると言うこともあるのですが、 皆が良いと感じる個体もまた不思議と似通ってくるようで、 優れたデザインを持つ一匹にはリクエストが殺到するようです。 今回やって来たのは昨年秋生まれの程良く育った安心サイズで、 ハッチリングの時点で初生甲板に大柄のスポットが目立つ個体をセレクトしたもの。 当初の予定通り成長した部分には同じような斑紋がいくつも出現し、 甲羅全体にも赤味が差して全体的に彩りのある印象が強く、 頭にも同じような色合いが滲み始めていますので、 成長後の伸びにはかなり期待しても良いのではないでしょうか。 甲羅のフォルムも申し分無い時季外れにしては嬉しい出物だと思います。 |
ミツユビハコガメ (ハイカラー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
辺りに雷鳴を轟かせながら彗星の如く現れた奇跡の模様をまざまざと見せ付けるスーパーセレクト! 他意はありませんがとてもミツユビだとは俄かに信じ難い大粒のスポットをご堪能あれ、 ミツユビハコガメが入荷しました。 昨年も一昨年も同じような話題が飛び交っているということは、 その傾向が引き続き見受けられる上により一層強まっている可能性すら考えられますが、 いわゆるところのアメハコブームなる現象は実際にここ日本で起きていると認めざるを得ませんし、 また人気が人気を呼ぶ格好で日に日に多くの注目が集まっているのだと思います。 これにはいくつかの理由が当てはまり各々が相互に作用しているのでしょうが、 例えば色鮮やかなカラーバリエーションがある程度飼い主の意図により選択できること、 最大サイズの面でもどちらかと言えば小型種の部類に含まれていること、 世間が水棲種を避けメンテナンスが容易と思われる陸棲種へとシフトしていること、 北米原産であることから低温への耐性に優れ通年屋外飼育が楽しめること、 あわよくば将来的には自家繁殖に挑戦する夢まで与えてくれることなど、 書き出せばキリがないほど数多くの魅力に溢れているようです。 私としては言うまでもなく他にも面白いカメは沢山いますと申し上げたいところなのですが、 何しろたったひとつのグループでこれほど多様なニーズに答えられるものはそういませんし、 流通の大半が国内で繁殖されたベビーを中心に賄われているというのもクリーンなイメージが強く、 あえてアメハコを避けて他の選択肢を採ることが難しいとさえ感じるほどなのです。 今回やって来たのはそんなアメハコの基礎であり最も奥深さを味わえる選択肢のひとつであるミツユビから、 本亜種が持つ本来の実力を超えてしまったのかもしれない十年に一度の超絶美個体。 フルスポットなどと称され微細な明色斑が数多く散らばるパターンには見覚えがありますが、 ここまで大きな模様がしかも背面を埋め尽くすレベルで描かれるなど、 これまでに我が国においてどれほどの人が経験したのでしょうか。 頭頂部にはまだまだ余力を感じさせる濃厚な赤味がベッタリと塗りたくられ、 よく見ると嘴まで赤く色付いた上に頬や四肢にも妥協を許さない同系色が。 多くを語るまでもなくこの姿を目前にしただけで全てを悟って頂きたい、 人工飼料ばかりを好んで食べる安心サイズの優等生です。 |
ミツユビハコガメ (ハイカラー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
ミツユビ特有の可愛らしさはそのままに模様や色彩の奇抜さで大きく勝負に出た指折りのセレクション! レッド系とイエロー系、 どちらのルートを選択しても最高の結果が得られる土台が整った安心のスモールサイズ、 ミツユビハコガメが入荷しました。 分類上は水棲ガメの括りに含まれるアメリカハコガメの仲間たちですが、 今日の彼らが史上最高潮の盛り上がりを見せ大活躍を続けているからといって、 それはミズガメ全体が大いに盛り上がっていることを意味している訳ではなく、 ミズガメの人もそうでない人も一緒になって盛り上がろうといった具合で、 文字通りのアメリカンな雰囲気が多くのファンを寄せ付けるファッションリーダー的な存在なのかもしれません。 事実、ミズガメ界の内側から次々と新たな飼育者を生み出しているだけではなく、 その外側、例えばトカゲやヘビの愛好家らを強引にこちら側へ引っ張ってくるような、 それだけの訴求力がアメハコと呼ばれるグループ全体には備わっているようなのです。 ただし誰しもが容易く成功できるとは限らないところもミソで、 それは技術的な飼育難易度であったり金銭的な入手難易度であったりと、 様々な事情が絡んでくるのですが同時にそこには救済措置もあって、 全体が階層状になった入り口の部分にはきちんとビギナー向けの種類が用意されていたりと、 なかなか憎い演出が更に多くのファンを呼び寄せる要因となっているのだと思います。 今回やって来たのは初めてのアメハコならこれで決まりと太鼓判を押され、 その上最も豊富なバリエーションを誇りいつまで経っても終わりの見えないところに、 これまたディープなマニアからの定評もあるミツユビハコガメから、 平常見かけられるものに比べ明らかに色味の優れた二匹の安心サイズたち。 先攻のレッドタイプは甲羅だけではなく頭部や四肢にまで赤味が染み出ており、 パッと見た印象で各甲板に散らばった少し歪な斑紋の行く末が気になる上に、 頭頂部には肉眼でもはっきりと見えるレッドスポットがびっしりと映える、 嫌でも綺麗になってしまいそうな凄まじきハイスペック。 そして後攻のイエロータイプは全体の柔らかいオーラにぴったりの優しい顔立ちで、 飴色に透き通る背甲には今にも増殖しそうな大粒のスポットがはっきりと浮かび、 喉裏や前肢の鱗にもしっかりと黄色味が塗りたくられているため、 こちらも負けじと個性を発揮してくれること間違いなし。 いずれの個体も既に活虫や肉類、乾燥エビなどの補助食を用いずとも人工飼料のみを爆食していて、 体全体の滑らかなシルエットも申し分ない自慢のスーパーセレクトです。 |
ミツユビハコガメ (国内CB・S) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
育ての親の腕が光るツルピカハイドームの美フォルムがエクセレントな安心サイズ! 色柄の高い素質に加え甲羅の歪みや表面の白化などのトラブルも一切ない見事な仕上がりです、 ミツユビハコガメが入荷しました。 日本人との付き合いもかれこれ半世紀近くになるかもしれない、 我々にとっては長きに渡り大変お世話になっている水棲ガメのひとつがこのアメリカハコガメ。 大まかな括りとしてはいわゆるミズガメの範疇に収まる訳ですが、 それはあくまでも学術的な分類に由来した便宜上のものに過ぎず、 ホビーの世界では陸棲傾向の強いハコガメという一ジャンルを確かに築き上げています。 まだリクガメという存在自体が稀少であった何十年も前には、 それこそ彼らの代わりとして安価に利用されていた過去もありながら、 ちょうどバブルの崩壊間もなくアメハコ全種が属単位でCITES入りしたことを契機に供給量が激減し、 悲しいかな次第にその価値観が高まっていきました。 それまで軽視されがちであった細やかな特徴もようやく世間に広まるようになり、 種や亜種の枠に留まらない豊富なバリエーションの面白さ、 ハコガメという一風変わった生態が見せる飼育の面白さ、 そして飼い主の技術が問われる繁殖の面白さなど、 ただただ珍しいだけではない奥の深さが次々と愛好家を魅了しのめり込ませてしまうようです。 この先も恒久的な人気者であり続けることは間違いなさそうですが、 ここ数年でまた新たな波が押し寄せているようで続々と新規のファンが詰め掛けており、 特に品質が良いと認められるものについては取り合いになってしまうこともしばしば。 本日ご紹介するミツユビは仲間内で最も安価に入手できるという敷居の低さや、 最小亜種なだけに小振りな体格から漂うミニチュア感が人々を魅了するようで、 国内での繁殖例も多く立派な売れっ子として支持されています。 この亜種に何を求めるかは人それぞれですが、 よく聞かれるのは寸詰まりの背中が高く盛り上がるこんもりとしたシルエットで、 ある種のカメらしい体付きが野生個体では多く見られるのですが飼育下で再現することは容易ではなく、 綺麗に育てたと豪語するためには欠かすことのできない要素です。 今回やって来たのは昨年生まれのベビーがブリーダーの下で半年以上寝かされていた秘蔵の二匹。 見た目にして丈夫そうなのは言わずもがな、 何処に出しても恥ずかしくない厚みのある甲羅は縁まで美しい形状で、 甲板が変に乾いて白けた様子もないパーフェクトな育ちぶりに文句なしの一言。 色合いも兄弟で明暗に分かれており、 好みによって選んで頂きたい所ですが甲乙付け難いと思います。 是非とも個体をご指定の上お問い合わせ下さい。 |
ミツユビハコガメ (S) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
フルスポットも夢ではない将来有望の美個体! 柄・フォルム共に大変魅力的な個体です、飼い込みのミツユビハコガメが入荷しました。 一時の価格高騰もなんのその、熱心なブリーダーの方々による地道な国内繁殖が成果を見せ、 今ではハコガメ入門種として手を出しやすいほどに需要がまかなわれるようになってきました。 数が多いと言うことは当然選択の余地も増えるわけで、 特に個体差が醍醐味のアメリカハコガメでは飼育をするにあたって最初の個体選びにはかなりのウェイトが置かれていると思います。 亜種の多いカロリナハコガメではそれぞれに担当部門がありミツユビにはミツユビらしさというものがありますが、 今回はまさにそれを分かりやすく示しているようなそんな個体です。 花火のように広がるかわいらしいスポット模様は このサイズにして既にフィナーレを迎えられそうな豪華ぶりで、 この状態で未だ成長の余地を残していると考えると末恐ろしいほど。 頭部には明瞭で色の濃いドットが点在しこちらへの装飾も忘れていません。 この個体は華やかですが色柄に関しては個体差があり人の手ではどうしようもありませんので、 本当に嬉しいのはボコッと天に突き出た背の高い格好かもしれません。 昔見かけたワイルド個体には寸詰まりにも見える極端に背の高いものがいましたが、 そんな懐かしい情景を思い出させてくれます。 ベビーは意外と育成が難しい面もありますので安心サイズをお探しの方には特にお勧めです。 |
ミツユビハコガメ (S) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
こんなに小さな頃から既にこの柄! 甲羅もカチっとし始めた安心サイズです、ミツユビハコガメが入荷しました。 ハコガメと言えば今や一大人気グループとして名を馳せるミズガメの仲間で、 アメリカに棲息するカロリナハコガメもその代表的な種類です。 いくつかの亜種に分類されますがその中のひとつがこのミツユビ。 他にもトウブやガルフ、フロリダなど国内でも見かける機会の多い種類ですが、 本亜種はとりわけ国内繁殖が進んでおり特に身近な存在のように感じます。 アメハコと言えば特にミツユビ、 トウブなどに見られるド派手でエキゾチックな色柄を愛でる風潮がありますが、 各亜種でそれぞれ担当箇所が異なり、 ミツユビに関しては頭部周辺と四肢に激しい発色を見せる個体が多くいます。 しかし今回やってきたこの個体は放射模様が鮮やかなのは一目瞭然で、 しかもまだ育ち始めて僅かな期間でこれだけの結果を出していることには驚きました。 それでいて頭頂部の色合いなどはまだまだ荒削りな面もあり、 今後の成長過程でどのように変化していくのか非常に興味深い所も。 ご存知の通りミツユビに限らずアメハコのベビーは本当に地味で、 大きくなるに連れて自らの個性を表していくという特徴があるため、 好みの見栄えになるかどうか見抜くのは至難の業です。 なおかつハッチ後間もない個体は神経質な部分もありますから、 甲長6cmというのは本当に安心できると言えるでしょう。 将来有望の美しいこの姿、たまりません。 |
ミツユビハコガメ (イエローパターンレス) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
全身が隈なく黄色一色に染め上げられそうな、 いざ探すとなかなかお目にかかれない貴重なパターンレスタイプ! 背甲に一切の模様を許さない、柄なしこそ真のミツユビらしさだとお考えの方にはうってつけの逸品。 ピーナッツバターを塗りたくったような甲羅によく似合う、 嘴周りや四肢の鱗に映えるイエローが絶妙な統一感を演出し、 特に喉裏の白抜けはトウブやガルフには出難い、ミツユビらしさが窺える嬉しいチャームポイントです。 健康状態の心配は皆無な安心サイズに加え、人工飼料オンリーで育てられる無敵モードを搭載。 旬のベビーも良いですが、季節外れにあえてプッシュしたいオンリーワンのセレクト個体です。 |
ミツユビハコガメ (レッド) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
暗闇を仄かに照らす真っ赤な頭に心温まるような多くのファンが待ち望んだ美しきレッドトップ! 実に一年の充電期間を置いてようやくリリースされたカラーにもフォルムにも誰しもが納得する逸品、 ミツユビハコガメが入荷しました。 アメリカの中部から南部、そして国境を跨ぎメキシコにかけて分布する、その名もアメリカハコガメ。 それを縮めてアメハコと呼ばれ親しまれている彼らは、 ペットとして流通してきた歴史は長く遡れば数十年という範囲にまで及び、 現地では食料として利用されていた過去も含めると、 人との関わりが非常に深い水棲ガメのひとつであると言えます。 構成種は多岐に渡りますがCITEST類のヌマハコガメを除けば、 それ以外の種類については近年の市場で見かけることができる上に、 中には十数年もの間国内でコツコツと繁殖が継続されている種もいて、 今や業界にとってなくてはならないビッグネームとなりました。 かつてカロリナハコガメの一亜種とされたこのミツユビは、 最も身近で見かける機会の多いアメハコとして古くから変わらず有名ですが、 最近の研究によるとメキシコとユカタン、 稀少な亜種として垂涎の的とされた両者と共に亜種関係となり、 ここにきてまた新たな展開を迎えていることに一層の奥深さを感じて止みません。 今回やって来たのはカラーパターンの幅広さに定評のあるミツユビから、 思うところがあってブリーダー自身がわざわざ一年間寝かせ密かに育てていた、 頭部全体の赤味の強さに優れた文句なしのスーパーセレクト。 同じ血統からはやはり似たような配色の個体が出現していたようですが、 生まれた中でも見るからに優れたものだけを試験的に残し、 その結果こうして素晴らしい一匹と出会えたことに心から感謝したいと思います。 極めて安定した環境に置かれていたお陰で甲羅の形にも何ら不満はなく、 皆さんが憧れていたふっくらこんもりのシルエットが描かれつつあるのも大切なポイント。 甲羅の表面が白けることもなくみずみずしい照りを保ち、 まだまだこの先の成長において模様が奥底から爆発してくれそうです。 使用するかどうか迷いましたが冗談で撮影した写真も一枚掲載しておきます。 当然のことながら餌を選り好みするような躾の仕方はしていませんので、 もしアメハコの飼育が初めての方でも安心してお選び下さい。 |
ミツユビハコガメ (ハイカラー・S) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
大粒にも程がある背甲のスポットひとつひとつに強大な小宇宙を感じて止まない極美セレクト! 性別もろくに判定できない若年期にこれほどの素質を見せ付けられれば食指が動くのも避けられない、 ミツユビハコガメが入荷しました。 今を時めく水棲ガメの人気種としてその名を挙げずにはいられない、 その言葉に若干の矛盾を抱きつつもとにかく流行っているのだから仕方が無い、 陸棲ミズガメの代表種として未来永劫語り継がれるであろうアメリカハコガメの仲間たち。 結局ウミガメを除いたペットになり得るカメの中で、 更にリクガメを除いたほぼ全てを水棲ガメないしはミズガメと定義付けてしまったものですから、 そのような状況に陥るのも無理はありませんが、 ある種リクガメとミズガメの良いところ取りのような心地良さも魅力の一部と言えるのかもしれません。 90年代にCITES入りし稀少性を増したことが人気の支えになっている、 あまり大きな声では言えませんが実際のところ無関係と頭から否定することはできず、 反対にそのお陰で本当の良さに気付いてもらえたカメにとっては幸せだったのでしょうか。 今日では流通する個体の殆どが国内で繁殖されたものばかりで、 種や亜種の選択肢のみならず外観のバリエーションも豊富なことから、 何匹飼っても終わりが見えないと言うのがアメハコユーザーの悩みであり楽しみでもあると思います。 幼体時には将来像が明確に想像できない点も実に上手く出来ていると感心させられ、 おみくじ感覚でピンと来たベビーを自らの手で仕上げるか、 それとも既に完成へと近付いた答えの分かる一匹を入念にチョイスするか、 こういった遊びの要素がアメハコの世界をより一層盛り上げてくれるのです。 今回やって来たのは背中に盛り付けられた大きくてパワフルな斑紋に一瞬にして心を奪われる、 これから何が起こるのか想像するだけで夜も眠れない将来期待の安心サイズ。 未完成にしてこの完成度は流石にずるいでしょう、 確実なお約束は致しかねますが逆に何も起きないことを考える方が難しく、 四肢の鱗が濃厚なイエローに覆われているなど辻褄の合うポイントがいくらか見受けられ、 総合的なクオリティの高さが全身を隈なく観察するまでも無く滲み出ています。 それに加えて個人的には頭部全体のさり気ない赤味にも注目しており、 何はともあれ育ててみれば全てが分かる類稀な素質の持ち主です。 |
ミツユビハコガメ (ハイカラー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
鮮烈なタイガーパターンと燃え上がるレッドヘッドが攻撃的かつ挑戦的な極美セレクト! 体中の何処も彼処もが美と言う美で埋め尽くされたひとつの完成形と言っても過言では無い、 ミツユビハコガメが入荷しました。 今や水棲ガメを語る上で無くてはならない存在へ華麗なる発展を遂げた、 その語句に若干の矛盾を感じない訳でも無いアメリカハコガメの仲間たち。 奇しくもミズガメなるフレーズから連想される容姿とはやや異なるものの、 リクガメでも無ければもちろんウミガメでも無い、 却ってそれが内包する意味の奥深さを知らされることとなる陸棲種の代表的なキャラクターです。 元来日本人が求めて来たものと時代の流れとが上手く組み合わさった結果でしょうか、 小型で耐寒性が高く我が国の野外でも省スペースで越冬が可能であり、 泳ぐカメよりはどちらかと言えば歩くカメの方が愛嬌がある、 そんなわがままが巧みにブレンドされた絶妙なちょうど良さが、 痒いところに手が届くとでも言わんばかりの魅力を感じさせてくれます。 また個々の好みによってカスタムが可能と言うと少々大袈裟かもしれませんが、 間違っても品種改良のような行為が進んでいる訳では無く、 あくまでも自然的に発生した個体差のバリエーションがそう見せてくれる、 そして私たちはそれを選ぶ楽しみがあって、 或いは繁殖者の手によってある特徴がより強められていたりと、 結局のところ理想を突き詰めて行くと終わりが見えない、 例によってややこしい世界へといざなわれてしまうのです。 今回やって来たのはあまりにも発色が良過ぎるためブリーダーが手元にキープしていた、 ハッチサイズの時点で何かを持っていたのであろう極上のハイカラーセレクト。 体内に潜むエナジーが一気に爆発したかのような花火模様、 何の躊躇いも無く一言に赤いと表現できる首の付け根まで染め上げられた頭部、 この二か所を確認するや否やただものでは無いことが一目に分かり、 その濃厚極まりない彩りはどうやら日を追う毎に進化を続けているらしく、 当店へ入荷してからもポテンシャルの底知れなさを如何無く発揮しています。 前肢の鱗などはまだまだ発展途上と言った雰囲気を醸しており、 サイズ的にはちょうど折り返し地点の段階ですから、 最終形態を想像するだけで冷や汗が止まりません。 もちろん餌の選り好みなどもしない優秀な飼い込み個体です。 |
ミツユビハコガメ (イエロー) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
茶褐色を誤魔化したような感じでは無くはっきりと黄色に染まったあまり見かけないタイプ! 赤味の強い個体ばかりが注目される中で一際異彩を放つこんな変わり種は如何でしょう、 ミツユビハコガメが入荷しました。 昭和から平成にかけて、そうなると優に二十年以上は遡る計算になりますが、 その当時から考えると扱われ方が大幅に改善された、 ある一面では良い例として語られることの多いアメリカハコガメの仲間たち。 簡単に申し上げれば法規制が厳しくなり稀少性が増したと言う表現になりますが、 これらの種類については人々が単純な物珍しさに釣られている訳では無く、 どちらかと言えば必要なものを自分たちの力で何とか賄って行こうと言う、 即ち国内CB化がしっかりと確立されているところに意義があり、 人気が人気を呼び物事が上手く循環している成功モデルと言っても過言ではありません。 かつてはリクガメの代用品として粗末な扱いを受けていたカメたちが、 場合によっては当時からの飼い込み個体を用いて未だに繁殖が続けられているケースもあるなど、 愛好家らのたゆまぬ努力とその功績により人気者の座へと返り咲いたのです。 輸入ものであればいつ何時価格帯が大幅に変動するのか読めないところもありますが、 供給のほぼ全てが国産ともなればある程度の生産数も限られていますし、 仮に莫大な数が誕生したとなればそれは単に嬉しいニュースでしか無く、 導入の際も安心して個体選びに勤しむことができると思います。 今回やって来たのは背甲が全体的にぼんやりと色抜けした様が美しい、 派手な模様を抑えて地色で勝負するタイプのイエロー系飼い込み個体。 ミツユビと言えば赤、そんな思い込みが皆さんの中にあってもおかしく無いほど、 ある種のステレオタイプのように刷り込まれた常識とも言える考え方が蔓延っていますが、 本来バリエーションが豊富なカメですからこちらとしては色々な楽しみ方をご提案したく、 また選べることの楽しさを知って頂ければ幸いです。 性別は恐らくメスでしょうか、 少なくとも現時点でお淑やかに見えるこの表情が黄色主体のカラーリングとも実にマッチし、 柔和な雰囲気と可愛らしい表情がこの個体の魅力をより一層惹き立てています。 幼体は難しいとされる本種でもこのサイズであれば安心、 今から屋外に出しても大丈夫なほど健康に仕上がった個体です。 |
ミツユビハコガメ (レッド) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
まるで蝋燭に火を灯したようなレッドトップが印象深い甲羅の形も完璧な超美飼い込み個体! 飴色に輝く背中とその奥にじんわり表れた模様の伸びしろについても今後の仕上がりから目が離せない、 ミツユビハコガメが入荷しました。 私たちの過ごした平成もそろそろ終わりを迎えようとしていますが、 この三十年の歴史の中で最も長く人々から愛され続けた水棲ガメといえば、 アメリカハコガメの仲間たちを差し置いて他に何がいるでしょうか。 もちろんこれまでにも瞬間的に話題をさらい時のカメとなった種類はいくらか存在しますが、 短いようで長かった三十年間で需要と供給とがどちらも高い水準を保ち続けていたというのは、 改めて考えてみると本当に凄いことだと思います。 属単位でCITESU類へと掲載されたのが1995年、 つまり平成七年以降はそれまでの流通量を極端に減らしたはずなのですが、 そこに至るまでに国内へ齎された種親候補たちが日本各地で次々と成果を上げ、 2000年代からは国内繁殖個体が主にベビーサイズでコンスタントに出回るようになっていました。 2010年代に入るとその盛り上がりは更なる加速を見せ、 有望な血統の子孫たちはこれまで以上に高い評価を受けるようになったり、 現物を拝むことさえ叶わなかった稀少な種や亜種までもが繁殖に成功するなど、 流通事情が厳しくなったことで次第に沈静化していくのかと思いきやむしろその逆で、 熱きファンやブリーダーらの努力や功績によって今日のブームが成立しているのです。 こうした経緯を踏まえ全体的な水準が向上した今日の環境では、 旧来のアメハコファンに比べよりディープに楽しみ易くなったと言え、 人々の飽くなき欲望も加わって未だかつて味わったことのない衝撃が襲い来ることを期待します。 今回やって来たのはハッチサイズより頭部の赤味が尋常でなかったベビーが、 およそ一年かけてコツコツと尚且つスピーディに育てられたご覧の通りの絶品。 もはや悪いところを探す方が難しいという本当に贅沢極まりない一匹で、 人工飼料を選り好みせず何でもバクバク平らげますし、 カラーリングからシルエットまで全てがパーフェクトな出来栄えです。 何の変哲もない姿かたちを再現するのがどれほど難しいのか、 それをよくご存知の方へお渡ししたい愛の結晶をどうぞ。 |
ミツユビハコガメ (L) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
極美!! 将来有望個体を飼い込んだら、こんなに綺麗になりました。頭部が綺麗な個体はたまに 見かけますが、合わせて背甲も綺麗なのはそう見かけません。ブラックを基調にオレンジのスポットが 入るのが刺激的です。今も成長を続けており、日を重ねるに連れ綺麗になっていくのが実感できます。 当然長期飼い込みの為、人工飼料でも何でも食べます。 |
ミツユビハコガメ (♂) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
ゴテゴテのトリカラーが眩い美個体! いよいよアダルトに近いサイズまで成長してきました、 ミツユビハコガメ・オスの入荷です。 国内でも多くの愛好家を虜にするアメリカハコガメの代表種。 カメ類をミズガメとリクガメに分けるならばハコガメはもちろんミズガメのカテゴリですが、 単にミズガメと言ってもどこか違和感を感じるのは陸棲傾向が強いからというだけではなく、 その仲間を好きな我々人間のファン層が大きく異なることが原因でしょうか。 ハコガメしか飼っていません、 というのは大袈裟でもハコガメへの愛を追求する姿は今日では決して珍しいものではありません。 今回やってきたのはご覧の通り、わざわざ尻尾を確認せずともオスと分かる強烈なフェイスを持つ一匹。 他のカメにも当てはまるかもしれませんが、 暖色系の色彩を呈す種類でとりわけ赤味の強いものは珍重される傾向にあり、 この個体もオレンジというよりはむしろ赤と呼べるような濃い発色を見せています。 更に嬉しいのはしばしばミツユビに対して求められる白い色抜けが見られる点で、 これがあると無いとでは 個体のイメージに大きな差異が出るほど。 甲羅の柄はやや大人しいですが、成長線の雰囲気を見ると今後の発展に期待という感じでしょうか。 1匹飼いを楽しむのであればオスの方が色味が強く面白いと思います、ピンと来た方はお早めに。 |
ミツユビハコガメ (フルアダルト・♂) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
ザ・ノスタルジア! この味わい深い風貌に2010年の末 再び出会えたことには素直に感動するしかありません、 長期飼い込みのミツユビハコガメ・オスが入荷しました。 サイズ、フォルム、オーラ、そして甲羅のツルツル感、全てが典型を超えた超典型。 書籍などで紹介されるようなオスとしてお手本の色彩にも見えますが、 今流通している国内CBの中からこのカラーを引き当てることを考えると余計に有難味が感じられると思います。 発色には無数のバリエーションが存在しますが、 この個体は赤・黒・白のトリカラーで 特に白が口先から喉にかけてまだら模様を作り出す様はお見事。 程度良く摩耗した背甲にはミツユビらしい華美になり過ぎない模様が表れ、 全体の形状と比率も頭に思い描いていた像が具現化したようです。 メスをお持ちの方は当然繁殖用に、 そしてこのクオリティともなれば1匹単独でコレクションに持っていても何ら問題はないでしょう。 本年を締め括るに相応しい最高の個体です。 |
ミツユビハコガメ (♀) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
非常に綺麗なMサイズのミツユビハコガメの入荷です。ベビーは良く見かけますがこのサイズは今ではちょっと貴重です。 ダークブラウンの脊甲・肋甲・縁甲それぞれに線香花火を散りばめた様な、クリーム色のラインが淡く上品に入っています。 メスの多くは顔や四肢が紅くならないようですが、この個体はオスのように、とまではいきませんが、オレンジ色に品良く染まっています。 他のカロリナハコガメ達に比べ小型で、成体の甲長は通常で11cm程の大きさです。後足が3本指で(稀に4本の個体もいますが)腹甲に蝶番 が有り、正常な(太りすぎていない)個体ではピッチリ閉じる事が出来、背甲が丸くドーム状な所からこの和名が付いたそうです。 飼い込み個体ですので、Mazuriミズガメフード・咲ひかりなどの配合飼料から、ピンクマウス・タートルプディング等を食べています。 普段はオットリしていますが、昆虫(コオロギ・ジャイミル)を与えると眼つきが変わり、首を高く上げ、素早い動作で追いかけ捕食します。 以前にUPした極美のオスとペアリングさせれば素晴らしい仔ガメがハッチ出来るで事しょう。 雌雄は総排泄口の写真でご確認下さい。 |
ミツユビハコガメ (Pr) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
極美!! お客様委託の、極上品質のミツユビがペアで入荷しました。 雌雄どちらも背甲にスポットが密に出ており、オスは眩しいショッキングオレンジ、 メスはあごが白く抜けており、視覚への訴えが強烈です。03年のCBで、最初の1年は加温飼育、 次の年からは春〜秋は屋外、冬は屋内冬眠です。人工飼料・果実・昆虫・マウスなど、 多様な種類の餌を与えられて育ちました。嬉しい事に交尾も確認済みです。 |
ミツユビハコガメ (♂・♀) Terrapene c. triunguis |
|
|||||||||
このサイズになって初めて実感する本亜種の良さ! 要所に分かりやすい特徴が出ていて一言で良いと思える2匹です、 飼い込みアダルトのミツユビハコガメが入荷しました。 ハコガメと言えばアジアのセマル、アメリカのミツユビと相場は決まっていますが、 同じ名前は付いていても棲んでいる所は遥か海を越えた全く異なる土地ですから、 分類される属も異なれば暮らしぶりや外観も当然異なってきます。 環境に着目すると熱帯雨林が創り出す湿り気を帯びたアジアンな空気ではなく、 広大な平地を乾燥した風が颯爽と吹き抜けることで生み出されるアメリカ特有の空気で、 セマルにはないギョロっとした目の厳しい顔付きはそういった違いから生じるものなのでしょうか。 しかし何よりも大きく異なるのは専売特許とも言える個体差の激しいことで、 その豊富なバリエーションが今日のアメハコ人気を支えていると言っても過言ではありません。 今回やってきたのはベビーから飼い込まれ成熟も間近に迫った一番欲しかったサイズ。 どちらも甲羅にほぼ柄の入らないタイプで、 正直その分野は他の亜種に任せておけば良いという考え方もあり、 少し柄が出ているよりはかえって気持ちの良い特徴です。 オスは甲羅も含めて全体的に赤みが強く、 喉が白黒に色分けされる憧れの形質が現れています。 赤自体もまだ未熟な印象があるので今後の熟し方に更なる期待を寄せましょう。 反対にメスはすっきりとしたイエローが全身を覆い 頭部と四肢のスポットも鮮やか。 成長具合の問題で腰が落ちていますが、 この大きさの出物自体がそもそも稀少なので繁殖目的なら全く問題ありません。 価格はオスとメス別々でご案内しておりますがペア割もご用意しておりますのでお問い合わせ下さい。 サイズは十分で年齢がまだ若いという最高の条件が揃った雌雄です。 |
ミナミニシキハコガメ (フルアダルト・♂) Terrapene o. luteola |
|
|||||||||
この頭の緑、この足の赤、 並のクオリティではなかなかお目にかかれない極上の逸品! ニシキでは珍しくカロリナ種群に負けず劣らず最上級の極彩色を持つ長期飼い込み個体、 ミナミニシキハコガメ・オスが入荷しました。 オルナータと言えばかつてトウブやミツユビなどと同様にアメハコ代表種として多く流通し、 色々な意味で馴染み深い水棲ガメのひとつでしたが、乱獲などによる個体数の減少を機にCITES入りして以来、 原産国アメリカからは一切と言って良いほど輸出がストップしてしまいましたが、 潜在的な魅力が再認識された現在では人気かつ高級種として名を馳せるようになりました。 属全体で捉えるとカロリナとヌマハコ、オルナータとネルソンはそれぞれ近縁な関係にあるらしく、 単にペットとして見た場合でも本種はトウブやミツユビなどと比べて少々異なる雰囲気を持ち、 その根拠は細かい分類事情を紐解くことで理解できるでしょう。 ニシキと言えばキタ、 もう少し突っ込むと最近ではニシキハコガメに亜種が存在する事実すら気にされなくなってしまい、 ルテオラと聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんが、 本種がまだ豊富に見かけられた時代でさえ珍しかった位ですから、 今となっては当時の生き残りの出現を待つか、 ごく限られたペアにより系統維持されている国内繁殖のベビーを狙うしか入手する術はありません。 この個体の持ち主もそのような状況にずっと悩まされていたようで、 今回は遂に泣く泣くの放出を決心されたそうですが、 最後まで粘りに粘ったその訳はこの個体を一目見た瞬間すぐに分かりました。 甲羅が淡く色抜けした典型的なミナミらしさに頭部と前肢の見事な発色、 いつも洋書で指を咥えて眺めていた憧れの姿に限りなく近い、 それどころか脳内で固まっていた理想像すらをも超越した最高の美しさと出会うことになるとは今更夢にも思いませんでした。 放射模様はやや太めですが基亜種とは異なる線の多さが垣間見え、 いかにもデザートボックスらしい焼け焦げたような地色は本当に懐かしいです。 顔全体は某映画の黄緑色をした仮面を被ったようでその鮮やかさには思わず目が飛び出しそうですが、 両脇に添えられた朱色も出血大サービスと言わんばかりの満開に咲き誇っています。 よく見ると椎甲板に一枚多甲、肋甲板の左右に一枚ずつ甲分かれがありますが、 乱れたラインがうまく誤魔化してくれたお陰でほぼ目立ちません。 とにかくタマが出ないためペア狙いの方は四の五の言っている余裕もないはず。 ちっとも相方が見つからず一向に種付けができないと長年頭を抱えていた方に朗報、 撮影の合間に数分間シンクに置いただけで、 たまたま隣にいた分類上全く関係のないカメにいきなり交尾を仕掛ける素敵な無礼者です。 |
キタニシキハコガメ (国内CBベビー) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
まるで脳みそをスキャンしたかのように緻密で不規則な模様に将来の美貌を期待しない方が難しい極上セレクト! 優れているのは外見のみならず人工飼料をバクバク食べる健康状態の良さも評価して頂きたい、 キタニシキハコガメが入荷しました。 今を時めくアメリカハコガメの仲間には様々な特徴を持つものが所属していますが、 中でもフロリダハコガメとニシキハコガメについては明らかに様子が異なっていることから、 アメハコ自体を全く知らない人々にまでも大きなインパクトを与える訴求力が備わっていると思います。 やはり黒地に黄色い模様という手法は云わば黄金パターンのようなものなのでしょうか、 もちろんその二色さえ使われていれば何でも良いのかといえば、 決してそのように単純なメカニズムではないはずなのは確かですが、 それにしても彼らがこちらへ見せてくれる美しい姿の数々はいつの時代も愛好家を魅了し、 また次の世代へと歴史を紡いでくれているような気がするのです。 何処かお上品な印象の漂うフロリダに比べこちらオルナータは粗野と言いますか、 もちろん悪い意味ではなく綺麗に収まっていない感じが野性味溢れる逞しさを演出し、 それは例えばおっさん顔の癖して明らかに甲羅とのバランスがあっていない永遠の幼児体型であったり、 何となく挑戦的な目付きから滲み出る顔全体の表情にも勝ち気と言うかふてぶてしいと言うか、 間違ってもスマートとは言い難いちょっとガチャガチャした纏まりの悪さだったりが、 この地で強く生きていこうという底なしの生命力を描き出しているように感じられます。 加えてミツユビやトウブなどの定番種とは別の括りであることも、 分類上当たり前といえばそうなりますが独自の存在感を見せ付ける結果に繋がっているのです。 今回やって来たのは今年度に生まれた幼体がほんのりと育った安心サイズで、 同じ兄弟の中でも背甲のパターンが一際鮮やかに発色しラインの数も多かった自慢の選抜個体。 全く以って個人的な見解を押し付ける格好となり誠に恐縮ではありますが、 スパッと爽やかに走り抜けるフロリダの放射模様とは違い、 オルナータはうねうねとイモムシか何かのようにランダムな模様を背負っていた方がそれらしく、 繰り返しになりますがこれはただの好みであるということは重々承知の上で、 初生甲板に見られる雰囲気から明色部が細かく乱れてくれそうなイメージでセレクトしました。 入荷当初こそ食欲に若干のもたつきが感じられたものの、 数日後には早くも昆虫や肉類を用いずともきちんとフードを食べてくれるようになり、 小さくても力強いニシキハコガメなりの長所を見せ付けられました。 飼い込み個体にはボコ付きやカサ付きがちらほら見られがちな本種のことですから、 ピカピカに育て上げるマル秘テクニックも一緒にお渡ししたいと思います。 |
キタニシキハコガメ (国内CBベビー) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
ベビーで入荷した個体がふっくら育ちましたので、新たな写真と共に再掲載します。 複数いる兄弟の中から将来性のあるものをセレクトした甲斐あって、 新しい成長線には次から次へと黄色い模様が溢れ出し、 甲羅全体のシルエットはふっくらと、背中には傷んだ様子もなく、 餌食いも含め良好な成長過程を辿っていると思います。一匹のみのオンリーワン! |
キタニシキハコガメ (ベビー) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
ニシキハコガメの国内CBです。なんて言ったって国内CBなので、写真で見ての通り何でも食べる 超優良個体です。普段は湿らせた床材を厚めに敷いてあげると自分で穴を掘って潜り込んでいます。 たまにゴソゴソ這い出してくるのでそのタイミングで餌をあげています。 |
キタニシキハコガメ (Sサイズ) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
セレクティブブリードの賜物です。 キタニシキハコガメ・CBベビーの入荷です。ハコガメブリーダーがこだわり選び抜いた、ライン数の多い極美ペアをかけ合わせて ハッチした個体で、成長線の部分には既に多数の放射線状のイエローラインが発色しています。また余程良い餌を与えられていたのか 頭部は不気味な程に大きく成長し、このサイズで早くも巨頭化が始まっています。 後頭部の肉瘤もこんもりと盛り上がっていて肉付きもバッチリです。コオロギをケージに放すと一目散に駆け寄り、 その大きな頭を持ち上げて襲い掛かります。ベビーを育て上げるのに苦労する事もありますがこのサイズなら安心です。 尾のアップも参考にどうぞ。将来的には通年屋外飼育も楽しめるよいカメです。 |
キタニシキハコガメ (国内CB・S) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
ニシキハコガメ国内CBのハッチサイズから2年飼い込み安心サイズ個体の入荷です。黒地の甲に眼が覚めるような 黄色の幾何学模様が大変美しいです。甲羅の形はデコボコもなく非常にきれいに育っています。 国内CBの良い ところは物怖じせず、タートルプディング・Mazuriミズガメフード・活餌・刻んだマウス等を選り好みせず バクバク食べる所でしょう。ハコガメ・リクガメの飼い込み個体に有りがちな腰が落ちる事もない超優良個体です。 普段は湿らせた床材を厚めに敷くと自分で穴を掘りその穴から顔を出して餌を貰えるのを待っています。コオロギ を入れると目の色を変えて追いかけています。 |
キタニシキハコガメ (♀) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
甲羅いっぱいに太陽光の意匠を背負ったビューティフルガール! いつかレディとなる日も近いでしょう、 ベビーから綺麗に育ったキタニシキハコガメ・メスが入荷しました。 カメの中で今流行しているものは何かと聞かれれば、 他にどんな名前が挙がろうとも間違いなくこの仲間のことまで話題になるでしょう。 アメリカハコガメ、通称アメハコ。 ホビーとしての爬虫類が辿ってきた長い歴史の中で、天と地のどちらをも味わうことになった数奇なカメ。 結果的に現在では大切に飼育されるようになり、それは本人たちにとっても素直に良かったと言えるのかもしれません。 リクガメの代わりというポジションから一転、陸棲のミズガメという新たなキャラクターが確立されて以来、 今日に至るまで絶大な人気を誇っています。そのアメハコを大きくふたつに分けるとすれば、 ミツユビやトウブなどのカロリナと本種を含むオルナータという解釈になるでしょうか。 それ以外はまともに流通せず入手はおろか目撃するチャンスすら危ういため、 一般に手が届く範囲で絞れば自ずとこのような形になると思います。 カロリナほど個体毎のバリエーションがないのは事実ですが、 だからこそある程度定まった方向性の中ではより良いものを選び抜きたいと誰しもが考えるはず。 そこで最も注目されるのはやはり最大の魅力である背甲の放射模様。 幼体時から地味なものはあまりいませんが、成長するに連れどうしても地色の黒が先行してしまいがちです。 ところがこの個体はどうでしょうか、ベビー時にはしばしば見られるいわゆる所の黄色地に黒い模様、 そんな表現に限りなく近い状態が成熟を目前にしたこのサイズまで見事に保たれています。 さすがにCB上がりなので甲羅表面のスレなどはなく、 素材の良さが存分に生かされているため観賞用として楽しむには申し分ありません。 まだ未熟なため性別不明でやって来ましたが、 これほど柔和な顔付きでオスに化けるということもないでしょう。 全体のフォルムから育ちの良さも見て取れる高評価の一匹です。 |
キタニシキハコガメ (アダルト・♀) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
ニシキの名に相応しい極美個体のアメリカハコガメ、アダルトサイズ・メスの 入荷です。お客様飼い込み個体のこのニシキハコガメは、フロリダと見間違う程ブラック地とイエローラインのコントラストが素晴らしく、 肌にはあまり色がのっていませんが、そんな事をも覆す優麗さです。普段はあまり見られませんが腹甲の柄は左右ほぼ対称的に、 イエローの下地にブラックのラインが放射状に入っています。手頃なサイズで産卵経験も有るそうで、残念な事にオスを落とした為、 今回の放出です。旅の疲れで食欲が少し落ちていましたが、写真撮影の最中に私の指先をマウスと間違え 飛びついて来る程に回復しています。 餌は昆虫(コオロギ・ジャイミル)がやはり大好きですが、Mazuriミズガメフード等の配合飼料も食べ出しています。 この個体に相応しいお婿さんをお持ちの方、是非如何でしょう。 |
キタニシキハコガメ (CB・Pr) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
撮影中の手の中ですら盛り出す実にはしたないオスに期待大! 生後およそ5年という何もかも好条件が揃い過ぎたパーフェクトな2匹、 キタニシキハコガメ・ペアが入荷しました。 1枚目からいきなり過激な写真をお見せしてしまいましたが、 こんな若いペアを待っていたという方も多いのではないでしょうか。 日本国内でカメがペットとして流通し始めて以来、 良くも悪くも常に我々のそばにいたとても身近な存在であるアメリカハコガメの仲間。 属内の全種がCITESの対象となってから10年以上が経過した今、 鮮やかな色彩美や様々な表情を見せてくれる陸棲のミズガメとして非常に人気が高く、 ビギナーからマニアにまで幅広く愛されています。 ミツユビやトウブなどのカロリナハコガメとは別種にあたるニシキハコガメは絶対的な種親の数が少なく、 輸出が規制されて以来国内外の繁殖個体が少しずつ出回る程度で、 特に成熟したサイズで見かけることは珍しく更に雌雄が揃った状態でご紹介できる機会など滅多にありません。 時折目にするものは野生個体であることも多く、 格好良いのは確かですが年齢不詳な彼らは本気でブリーディングを視野に入れている場合には不向きでしょう。 今回やって来たのはベビーから育てられたこれからが旬のオスとメス。 何故こうも都合の良いペアが組まれているのかと問われれば、 前飼育者が意図して組んだものであるからとしか答えようがありません。 飼育頭数の見直しでどうしても放出せざるを得なかったそうですが、 11月頃から1月上旬まで2ヶ月のクーリング済みという最後まで一切手を抜くことのないナイスバトンタッチ。 きちんと結果を出すためには冬眠明けにもう一度しっかり交尾をさせるのがベターですが、 以前よりねんごろだったことが功を奏してかメスは冷やす前に穴掘りの予行演習を始めていたらしく抱卵状態かもしれないとのこと。 ここまで申し上げておいて蛇足のようですが色合いの違いも素晴らしく、 別種と言っても疑われぬほど強烈に発色したオスの典型を超えた雅な容姿は図鑑に載せるにも美し過ぎる位にお見事。 店内繁殖が先か、あなたのお宅で自家繁殖が先か、勝負は本日よりスタートです。 |
キタニシキハコガメ (Pr) Terrapene o. ornata |
|
|||||||||
今まで登録票付きのベビーの入荷はありましたがアダルトでの入荷は珍しいです。到着してとりあえず 一緒に入れてみたらいきなりです。カメラをかざしたので前肢を引っ込めてしまいましたが、 確認したところ下はちゃんと入っています。かなり長い間の飼い込み個体なので状態は最高です。 人工飼料にも当然ながら餌付いています。このPrで来年のぶりくらの出展を目指しましょう。 |
コロンビアクジャクガメ
Trachemys c. callirostris |
|
|||||||||
昔はアカミミガメと混同されて”ミドリガメ”として売られていましたが、保護動物の対象となり 現在ではかなりレアなカメになりました。アカミミは北米産ですが、本種は中米のカリブ海付近に 棲息しており、低温には強くありません。甲羅の模様はくすむ場合がありますが、頭部は比較的 鮮やかに残ります。オスは生体になるとメラニズムを起こします。前肢のツメはあまり伸長しません。 熱帯産のスライダーが持つ特有の美しさは、他のカメには見られない魅力です。 |
コロンビアクジャクガメ (ベビー) Trachemys c. callirostris |
|
|||||||||
強烈な南米の香りを漂わせる個人的には最高にクールなスライダーのひとつ、カリロストリス! 嘴回りのつぶつぶに興奮を抑え切れない入手難易度やや高めのプチレア種、 コロンビアクジャクガメが入荷しました。 いわゆるミドリガメとして世界中にその名を知らしめるミシシッピアカミミガメ、 実は彼の師匠であり先代のミドリガメとして何十年も前に広く出回っていたと噂されるのが、 何を隠そうここにご紹介するコロンビアクジャクガメです。 その事実を確かに知る者は今日の業界にも殆ど生き残っていない、 そう囁かれるほど遥か昔の出来事であったらしいのですが、 幼体の内は冬場に加温しなければ死んでしまうと言う問題を抱えていたのも、 今思えば原産国の気候が熱帯だったからなのでした。 種としての和名はアゴブチクジャクガメ、 コロンビアとベネズエラの二亜種に分けられており、 一時は幻とされていた後者も近頃ではチラホラ見かけるようになったかと思えば、 ちょっと変わったスライダーとしては定番キャラクターだった前者の方がむしろ珍しくなってしまい、 この数年はオールドファンにとってやや物足りなさを感じる時期だったかもしれません。 今回やって来たのはほぼハッチサイズに等しい状態で輸入されたベビーを、 店内で一か月ほどかけてふっくらと仕立てた安心サイズ。 初めはアカムシしか口にしなかったため少々焦りましたが、そこは強健なスライダー、 か細さの消え失せるまでもりもり食べ続け無事人工飼料へと移行することができました。 一見シンプルに思えて一味違うその特異なビジュアルから根強い人気を誇り、 視線の鋭さと和名の由来にもなった鼻先の模様とがちょいワルな雰囲気を演出し、 南米産のスライダーと言えば最近ではアルゼンチンばかり目にしていましたから、 改めてそのストイックな格好良さについつい惹かれてしまいます。 成熟すると発達した頭の幅が際立つと共に体中の色柄もクッキリと映え、 大きさ以上に存在感を味わえる逞しい姿へと仕上がることでしょう。 今年は謎の当たり年だったのか、取引額もかなりこなれて随分お値打ちになっています。 群れの中から赤味の強さに注目してセレクトした二匹、今がチャンスです。 |
コロンビアクジャクガメ (ベビー) Trachemys c. callirostris |
|
|||||||||
残る一匹が初回掲載時より4.5センチから5.5センチに成長しましたので、写真を差し替えて再アップ! より緻密に描かれる網目模様と体表を覆うメタリックグリーンが映える良好な育ちぶりです。 |
ベネズエラクジャクガメ (USCB・ベビー) Trachemys c. chichiriviche |
|
|||||||||
激レア南米スライダー!ベネズエラの一部の地域に局所分布する希少な亜種です。 チチリビーチェことベネズエラクジャクガメの入荷です。本亜種にはどうやら体色が赤みがかったものと 黄色味が強いものの2タイプがいるようで、前者は最近来ていましたが後者のタイプは数年前に入ったきり見かけません。 今回は昔来ていた甲羅がとても幅広くなる懐かしのイエロータイプです。 南米のスライダーの顎下に丸型の斑がある事や、 腹甲の波型模様は全体を覆う様に広く出る特徴は基亜種コロンビアと共通しています。 また耳の後ろのラインは太くひし形に近い程。 レアスライダーの仲間でも特に南米系はワイルド個体の流通が皆無に等しいので、極僅かな繁殖個体を集めるしかないでしょう。 スライダー各種の繁殖で有名なデニス氏もこの辺りのブリードはまだコンスタントには出ていないそう。 最大で30cm程になる比較的大型の種で、フルアダルトでは極太の耳のラインと重厚な頭部が迫力たっぷりのスライダーになります。 甲ズレも無く綺麗な個体。スライダーコンプリートの為には避けて通れない一種です、流通のある内に。 |
タコスライダー (♂) Trachemys d. angusta |
|
|||||||||
激レアカリビアンスライダーの大きく育ったサイズです。 キューバ近隣のケイマン諸島に棲息するお客様委託のタコスライダー・オスの入荷です。 定期的に見かける為に数がいる様にも思われますが、実は世界で定期的に繁殖させているのは極数人のかなり貴重な種類で、 普段出回るのはベビーサイズですが今回はお客様の下で飼い込まれ メラニズムも間近に迎えたナイスサイズです。 四肢は早くも黒ずみ始めています。 キューバやタコのオスは成熟するとかなり綺麗に黒化する事から人気は高く、 このサイズから飼育を始めればちょうどメラニズムの様子が観察でき、まさに”いいとこ取り”な個体です。 今回委託につき特価ですのでこの機会をお見逃し無く。 |
タコスライダー (メラニズム・♂) Trachemys d. angusta |
|
|||||||||
一切の面影を捨て異形のカメへと変貌してしまったこれぞメラニズムのパーフェクトスタイル! 幼体の流通もあまり目にしなくなった今だからこそ大切にしたいレジェンド的な逸品、 タコスライダー・オスが入荷しました。 長い水棲ガメの歴史を紐解いてもおよそこの十年ぐらいの出来事でしょうか、 マニアと呼ばれる人々の間では何となく後回しにされていた感の否めないスライダーの仲間たち、 つまりアカミミガメを代表とする一派のことを指している訳ですが、 どうしてもそのシルエットに見慣れてしまっているせいか新鮮さを覚え難く、 カメを二周、三周してようやくその魅力に気付かされると言う流れを経て、 市場にも稀少種とされるものがチラホラと出回るようになりました。 アメリカ大陸を代表する構成種の多いグループと言うこともあり、 実は知る人ぞ知る超がいくつも付くほど入手が困難な珍しい種類がまだまだ潜んではいるのですが、 何しろファンの絶対数が決して多いとは言えないため大きく取り上げられる機会にも恵まれず、 しかしながら中には分かり易い特徴で周囲を圧倒するちょっとしたスター選手がいないこともありません。 今回やって来たのはオスのスライダーに生ずる黒化現象を語る上では外せない、 キューバ西部とその先に浮かぶケイマン諸島に局所分布しているタコスライダー。 ややがたいが良く通常体色の状態では耳の模様が色付かないシンプルな印象を受けますが、 他種に比べて黒化した時の変わり映えが著しいのが最大の特徴で、 それを目当てにベビーを育て上げることが本種と接する際の作法となっていました。 一時はアメリカとヨーロッパの二方面から挟み撃ちで輸入されていた頃もあり、 いよいよ簡単に手に入るようになってしまうのかと複雑な心境でしたが、 いつしか再び姿を見かけなくなり僅かばかりの量へと逆戻り。 この個体は弱冠15センチ程度と決して大柄な体格の持ち主ではありませんが、 自然の悪戯により早くも全身が不気味なゾンビ風味に彩られ、 完成度の高さは成熟し切った大型個体にも引けを取りません。 今後の成長については色合いが完成した時点で終点となるのか、 それともこのカラーリングをキープしたまま更にじわじわと大きくなるのか、 その仕組みは未だはっきりとはしませんが質の高い一匹であることは確かです。 体の何処にもつまらない痛みが見当たらない、 前飼育者の腕が光る観賞価値の高さを実感して下さい。 |
タコスライダー (フルアダルト・♂) Trachemys d. angusta |
|
|||||||||
こちらを見つめる恐ろしい形相に戦慄を覚える仰天お化けスライダー! 噂通りの薄気味悪さが実像となって現れた真夏の夜の恐怖体験です、 見事なまでに成熟し切ったフルアダルトのタコスライダー・オスが入荷しました。 今目の前に映っている一匹のカメに対して、私たちは一体どんな言葉をかけてあげたら良いのでしょうか。 体中の色と言う色が全て一掃された様はまさに焼け野原、 美しくも痛々しいリビングデッドは生気を失ったようにただ水槽内を彷徨い、 顔色に狂気を浮かべながら何かを訴えるかの如くいつまでもそこに踊り続けます。 キューバとタコ、この名前を聞いて真っ先に思い浮かぶのがメラニズムというキーワード。 日本で暮らしていてもクサガメやアカミミガメからその現象を知ることができますが、 特定のカメにおいて成長期も終末に差し掛かったオスは全身が次第に黒ずみ色も褪せ、 最期には原型の面影すらも失われ全く異なる生命体へと転生を遂げるのです。 スライダーの専売特許である洗練された容姿にはある種の造形美を見出すことができますが、 本種の場合は鼻の短さに始まってせっかく創られた完成型をあえて崩すことにより、 奇怪で時にグロテスクな独特の雰囲気を獲得しています。 ですから無意識の内に脳内でアカミミガメとの比較を始めてしまう人も、 遅かれ早かれ必ずどこかでその似て非なる異形の存在に気付かされることでしょう。 正面から向かい合うと分厚く発達した嘴が大型のカワガメのそれを連想させ、 何処を見ているのか分からない妖しげな瞳にはまるでカミツキガメと同様の野蛮な香りも漂い、 そこには最早スライダーとしての尊厳が残されていない様子。 色合いに関してはご覧の通り言うまでもありませんが、彩り豊かな景色や動植物を白と黒、 そしてその濃淡のみで表現する水墨画の世界観が克明に描き出されており、 これぞまさしく自然の産物と言え人間が手を下すことの許されない神の領域のようです。 飼い込みのスライダーにありがちな甲板の白けた箇所は一切見られず、 脱皮した殻にまで命が吹き込まれているかのようにオリジナルの柄が完璧に再現されていました。 アメリカとヨーロッパ、 どちらからも少数ながら繁殖個体がリリースされているのはマニアックながらも根強い人気を誇る証拠ですが、 出会いのきっかけはほぼベビーサイズに限定されており、 この勇姿を拝むまでには一体どれほどの時間が必要なのか考えたくもありません。 大きさも成熟度もいくら頑張って育成を続けた所で到達し得ないかもしれない最終極地、 同等の野生個体が輸入されない限りは向かう所敵無しの完全体です。 |
キューバスライダー (♂) Trachemys d. decussata |
|
|||||||||
爪は長く尾は太くなりあとは黒く染まるだけ! 待望の黒化物語はここから始まります、 キューバスライダー・オスが入荷しました。 最近になって与えられた種としての新しい和名はキタアンティルスライダー、 基亜種キューバと亜種タコで構成される所謂カリビアンスライダーの一種です。 名前の由来となったアンティル諸島とは北米と南米を繋ぐように連なるカリブ海に浮んだ島々で、 メキシコ湾に伸びるフロリダ半島からベネズエラにかけて点々と並び、そこにはハイチ、スタイネガー、 ジャマイカなどレアスライダーを名乗るそうそうたるメンバーが一挙に集結するというマニアにとっては夢のようなエリアです。 その中でも北方に位置するのがキューバ共和国で、東西に分かつように本種は分布しています。 残念ながら野生動物の保護が厳しくワイルド個体が輸出されるような地域ではないため、 以前はマイナー、というより単に情報が少なく世間に知られることの殆どないような存在でした。 近頃ではすっかり出来上がって見栄えの良い成熟個体が紹介されるようになり、 同時にアメリカやヨーロッパから繁殖個体が輸入されるようになったため、 じわじわとファン層が拡大しつつあります。ことキューバに関してはオスの老成個体、 つまりメラニズムを起こし元の正体が分からないほどにまで変貌した姿があまりにも有名であり、 完成された個体を入手するのは勿論、 自らの手でその段階まで仕上げてやるという野望を抱いた方も少なくないと思います。 しかし現実的には流通するのがほぼベビーサイズであり性別が判別できないということと、 更にはオスと分かっても黒化が始まるまでに時間を必要とするなど、 まだまだ高価なこともあり気楽に博打を打つ訳にもいかないでしょう。 そんな時にはこんなグッドサイズ、性別が100%オスだと分かっているだけではなく、 四肢などの末端部分や腹甲前葉部から既にもやもやと黒ずみ始めているのが確認でき、 まさにスタートを切ったばかりなのでおいしい所から飼育を始めることができます。 ドットとストライプが入り乱れるデザイン性の高い独特の模様、その完成への道のりを目に焼き付けて下さい。 |
キューバスライダー (EUCB・Pr) Trachemys d. decussata |
|
|||||||||
激レアカリビアンスライダー、キューバスライダーがなんとも貴重なペアで 入荷しました。今のスライダーブームにおいても輸入される事が殆ど無く未だ高嶺の花の位置を守り続けている本種ですが、 今回は数少ないドイツの繁殖個体です。雌雄とも成長線はとても綺麗に出ており、 色彩はノーマル個体よりも淡く耳の模様もややゴースト調で美しいです。 性格はややきつく、顔の前に指をかざすと噛み付こうとしてきます。 オスは性成熟すると見事なまでに黒化する事で知られており、まるで別種の様な迫力が出て非常に格好良いです。 亜種のタコスライダーは有名スライダーブリーダーのデニス氏が繁殖に成功していますが、 基亜種のキューバは種親候補を育成中でまだ繁殖には至っていないそうです。 餌食いは非常に良くとても丈夫なので、是非このペアを育て上げ繁殖に挑戦して下さい。 |
アルゼンチンクジャクガメ (ベビー) Trachemys d. dorbigni |
|
|||||||||
ミズガメ不足が叫ばれる昨今においては尚のこと貴重な隠れた美麗種として暗躍する南米版クジャクガメ! この地球上で最も南に分布するスライダーと聞くだけで興奮させられる上に形状まで面白い優れた銘種、 アルゼンチンクジャクガメが入荷しました。 水棲ガメとは全てのカメのうちウミガメやリクガメを除いたもので、 それはトカゲやヘビに比べればずっと種類の少ない小さなグループなのですが、 中にはキャラ立ちしたものが多くホビーの世界では長きに渡り親しまれ続けています。 細かく分けていくとその土地の気候や風土に合わせた多様な分化が見て取れ、 小さな属から大きな属までそれぞれにファンがいることが分かりますが、 ミドリガメですっかりお馴染みとなったスライダーと呼ばれる仲間たちは、 やはりこれほど有名なのですからアメリカのカメであることは誰もが知るところでしょう。 もちろんそれは間違いではないのですがなんと北米だけに留まらず中米、 果ては南米にまで棲息域を広げた水棲ガメ全体で見てもかなりの大所帯、 かつ広範囲に勢力を拡大したエリート中のエリートであることはあまり知られておらず、 ミドリガメのイメージが先行し過ぎた結果悲しいかな埋もれつつあるジャンルであるとも言えます。 あいにくその全てがペットとして入手できる訳ではありませんが、 実はコアなマニアが着実に育っている土壌であったことが功を奏し、 これまでにその殆どが国内へ輸入された実績があって、 このアルゼンチンもまた毎年コンスタントに見かけられるものではないにしろ、 再会を待ち望んでいた、もしくは図鑑の上だけでの付き合いを続けていた方も少なくないと思います。 今回やって来たのは当店でも数年振りに取り扱うこととなった久々のベビーで、 幼体だからこそ目に見えて分かる他種との違いがそこら中に描き出されています。 中米のクジャクガメたちと比べれば縁甲板の明色部はかなり際立っており、 タバスコなどに見慣れていると耳模様が途中でいきなり太くなる変わったデザインもまた、 鼻先の短い寸詰まりのひょうきんな顔立ちと合わせてかなり新鮮に感じられるでしょう。 寸詰まりなのは頭だけではなく成長すると甲羅全体も前後が短くそして分厚く発達し、 写真からでも分かるように頭部は幅広で大きいため良い意味でアンバランスに見えます。 最大甲長は二十センチ少々とスライダーの中では随分と小柄な体型ですから、 その見た目と大きさからして可愛らしい印象を受けるのではないでしょうか。 最後になりますが嬉しいことに耐寒性にも優れた種であり、 室内無加温での越冬は手堅く地域によっては屋外越冬も可能とされています。 どうしてもベヌスタ系ばかりでマンネリ化しがちなクジャクガメにおいては、 非常にスパイシーで個人的にも大絶賛の素敵な珍種です。 |
アルゼンチンクジャクガメ (S) Trachemys d. dorbigni |
|
|||||||||
派手という概念を全力で貫き通す思い切りの良さが却って清々しいハイオレンジ! アメリカ大陸の最南端からやって来たちょっと珍しいスライダーです、 アルゼンチンクジャクガメが入荷しました。 ミドリガメの存在が日本全土にその名を知らしめるスライダーの仲間、 ミシシッピと付けられているだけにやはり北米原産のイメージが強いのですが、 ペットとして流通する中にはメキシコやグァテマラ、ニカラグア、 そしてカリブ海の島々など中米に産する種類も数多くいるため、 合衆国の南方にも勢力を拡大しているのだろうぐらいの認識が一般的にはちょうど良いでしょうか。 しかし彼らの生命力とは恐ろしいもので実際の分布域は北から南まで大陸を縦断しており、 各々のエリアで全く異なったそれぞれの顔ぶれを楽しむことができます。 南アメリカに棲息が確認されていてかつ日本でも見かけることができるのはコロンビアとその亜種ベネズエラ、 そしてこのミナミクジャクガメ。 共通点としてまず第一に挙げられるのは下顎の丸い斑紋で、 北中米の種類では細いラインになるためここを見ただけで一気に南米へ連れて来られたような気分に浸ることができます。 また甲羅は全体的に幅広く、 成長に連れて厚みもかなり出てくるため全体的にがっしりとした印象になり、 それに通じてか頭部も幼い頃からエラが張り嘴は縦に長く、 洗練されたフォルムが元来の生き様であったはずのスライダーにおいては少々武骨な、 ある種の無駄を楽しむような趣きが感じ取れるでしょう。 最大甲長は20センチそこそこと本属では小型な部類ですが、 そのダイナミックさがサイズ感覚を狂わせてくれるのも持ち味のひとつと言えるかもしれません。 今回やって来たのは地色や模様に比較的明るめのカラーリングを呈したセレクト個体。 甲羅を彩るこの色合いはクジャクガメの専売特許、 ただし四肢のデザインは細いラインを束ねたお馴染みのものではなく、 太い乱れたオレンジがチューブから直に絞り出されたような曲線を描き、 一見無秩序に思えるこの乱暴な飾り付けにも南米の香りが漂っています。 この手のカメは成長に従って汚く劣化していく、 総じてそのように勘違いされていることが悲しい限りですが、 アルゼンチンはきちんと日に当てて赤みを引き出してあげればいつまでも美しい姿を楽しむことができますし、 むしろ甲羅がしっかりと黒ずむまで仕上げられた方が重みが増して格好良くなるばかりです。 種の識別が難しいこともある中米のグループに比べ、 腹甲のパターンなどにも明らかな違いが見られる個性派揃いの南米スライダーは、 今後愛好家らの興味の対象となっていくでしょうか。 豊富な水量と紫外線量で優雅に泳がせながらお声が掛かるのをお待ちしております。 |
アルゼンチンクジャクガメ (S) Trachemys d. dorbigni |
|
|||||||||
異国情緒の上にもうひとつ異国情緒を重ねたような変わった雰囲気を持つ南米産の珍スライダー! ちょっとしたカメ通ならミドリガメとの違いは直ぐに分かるであろう飼育意義の詰まった種類です、 アルゼンチンクジャクガメが入荷しました。 スライダーと言えばミドリガメ、 冒頭でも触れた通りこの絶対的な法則は恐らくこの先何十年も覆されることは無さそうですし、 それがためにホビーにおいてはこの仲間たちが不当な扱いを受けていることも否めません。 全部ミドリガメにしか見えない、そんな悪魔の囁きこそが全てを邪魔していると言っても過言では無く、 ここ数年でその地位はかなり向上しているように感じられるものの、 まだまだつまらぬ先入観によって損をしてしまっているのが現状です。 北米の種類についてはやはり遺伝的に近しいものがあるだけに半ば仕方が無く、 中米のクジャクガメらの一部はペットとして見かける機会に恵まれているため物珍しさに欠ける、 そうなれば残る南米のグループに白羽の矢が立つのは自然な流れと言えます。 しかしながらそもそも南アメリカに分布するスライダーは数少なく、 また流通実績にもそれほど恵まれているとは言い難いため、 決してポピュラーでは無い厳しい状況の中でよく頑張っていると思います。 今回やって来たのはほんのりパラダイスな配色が他種とは微妙に異なる華やかさを演出する、 属内屈指の小型種としても再び注目を集め始めているアルゼンチンの手の平サイズ。 どうやら目一杯成長しても30センチにすら到達しないとされており、 また原産地から察するにそれなりの耐寒性も有していそうですから、 ペットスライダーとしてはかなりお勧めできる部類です。 嘴が分厚く耳元に張りのある頭部にはじんわりと迫力が感じられ、 甲羅も幅広で分厚いつくりのため全体的に丸っこく可愛らしい印象を受けます。 スライダーは育つに連れて色気が失われるとの誤った認識がなされることがありますが、 本種の絶妙な色鮮やかさは成長に伴って褪せることは無く、 そもそも成熟し切ったフルアダルトにこそスライダーの真価が問われるのですから、 小さな体の割に重厚感が備わるアルゼンチンはかなりお得なのかもしれません。 相変わらず認知度の低いキャラクターのままですが、将来的により注目度が高まることを願っています。 |
アルゼンチンクジャクガメ (スーパーパステル) Trachemys d. dorbigni "var" |
|
|||||||||
南米の香りを彼方に吹き飛ばす鮮烈なイエローボディ! レッドベリーでもキバラガメでもありません、 アルゼンチンクジャクガメ・スーパーパステルが入荷しました。 通称クラウンとも呼ばれるこの品種は現在特に前述の2種についてよく見られるもので、 その特徴は言わずもがな、 原種が何処に行ってしまったのか分からなくなるほど模様は乱れ極彩色へと変貌する、 実に大胆なミューテーションです。 価格は依然として高額ですが、 毎年見かけるようになった分初登場時よりも身近なイメージに変わってきたと思います。 しかし今回やって来たのはアルゼンチン、スライダーの中でも特にメジャーな訳でもない本種が、 まさかこんな変わり果てた姿で目の前に現れるとは夢にも思いませんでした。 正直このぶっ飛んだカラーリングを見て判断するのは非常に困難ではありますが、 椎甲板に並んだ模様はどこかで見覚えがあり、 クジャクガメと呼ばれる種類に現れる北米産スライダーとは違うあの模様を意識させます。 貴重な種類というのも勿論ですが個体の様子もなかなかのもので、 適度に散らばった柄に地色は濃く所々は赤みがかりクオリティの高さも伺えるのが嬉しい所。 そしてここで思い出してみて下さい、 ベビーの頃も綺麗なアルゼンチンですが成長に連れてオレンジが妙に強く発色してきたりする現象を。 これ以上は恐くて言えませんが育てる楽しみも存分に秘めています。 色変は育ち難いという印象もありますが今回は妥協せず、 一回り成長線が確認できるまで1ヶ月弱キープしてみました。 体つきも気持ちがっしりしてきて安心かと思います。 新たなミューテーションスライダー時代の幕開けです。 |
ニカラグアクジャクガメ
Trachemys emolli |
|
|||||||||
スライダーの中ではわりとがっしりした体格の、中米産スライダーが入荷しました。 ニカラグアクジャクガメです。各甲板の上に綺麗に並んだ目玉の様な模様が非常に綺麗で、 その模様は縁甲板の腹甲側にも現れます。腹甲にはシームに沿って、水面の波を模した様な 模様が出ます。巨大な個体は、小さなカメなら食べてしまう事もあります。 |
ニカラグアクジャクガメ (国内CB・S) Trachemys emolli |
|
|||||||||
中央アメリカに分布するいわゆるカリビアンスライダーの代表種。 こんなカメも日本で増えています、国内CBのニカラグアクジャクガメの入荷です。 アカミミガメの一亜種とされる事もありますが現在では独立種とされる事もあり、 たしかに北米のスライダーとは違う顔付きや派手な色彩など、 いかにも亜熱帯産の雰囲気が出ています。特徴的な背甲の眼状斑はさながら民芸品の様な色使いで、 所々が枝分かれし複雑な模様を作り出しています。 そして今回は色合いに2つのタイプを揃えました。 片方はゴールデンとも呼べる深みと光沢のあるイエローが目立ち、 もう一方は夕焼けの様な燃えるオレンジが綺麗な個体です。 どちらも安心サイズで歪みのない綺麗な育ち方をしていますので、今後が一層楽しみです。 この冬は屋内でパワーフィーディングして大きくして、暖かくなった頃に一気に屋外飼育に切り替えましょう。 日光を浴びてニカラグアの持つ本来の柄が現れてくると思います。 中米原産ながら耐寒性も備えた、飼い易いスライダーです。 |
ニカラグアクジャクガメ (♂) Trachemys emolli |
|
|||||||||
背甲の奥底からじんわりと湧き上がる濃厚なビリジアンに将来が楽しみな期待のエモリー! 脱皮を終えればオレンジリングの主張も格別であろうきっちり仕上げて自己満足に浸りたい、 ニカラグアクジャクガメ・オスが入荷しました。 かつてオオクジャクガメと言うよく分からないネーミングで呼ばれていた仲間のひとつで、 結局のところそれほど大きくはならず一般的なサイズ感の近縁種らと同等にしか達しない、 そんなことよりも種毎の微妙な形質差に思いを寄せて楽しむべき味わいを持つ、 これぞ大人の水棲ガメ。 よほど市場流通が僅かな種類を除けば大抵のカメは野生個体が手に入るか、 そうでなくとも成熟した個体の姿を間近で拝んだり写真などを介して楽しむことができることが多いのですが、 ことスライダーに関しては数年かければかなり多くの種類を片っ端からコレクションできるほど、 主にアメリカから輸入されるCBの流通に恵まれているにもかかわらず、 不思議と多少擦れていたりくたびれていたりするようなワイルドと対面する機会は滅多に無く、 これほど極端に長きに渡り自然と切り離されたミズガメも珍しいとつくづく考えさせられます。 それは即ち愛好家による種や亜種の存続が単なる趣味の範疇でも熱心に行われていて、 かつ採集圧がかかり過ぎぬよう自然環境の保全にも力を入れられており、 人とカメとの共存がある程度達成された成功モデルのひとつと言えるのかもしれません。 このニカラグアはクジャクガメの中でも比較的その名を耳にする方で、 確かに昔からペットとして見かける比較的馴染み深い存在なのですが、 現地での分布域はマナグア湖とニカラグア湖の周辺のみと他種に比べて決して広いとは言えず、 そんな些細な情報を知るだけでも少しばかり有難味が増すのではないでしょうか。 今回やって来たのは甲羅の地色に当たるグリーンがかなり濃い目に仕上がりそうな、 少々脱皮に時間がかかりそうなので待ち切れずフライングアップしてしまったオス個体。 放っておけば自動的に綺麗になる、 とまではいきませんがあまりにも外れた育て方をしなければ結果的に裏切られることは無さそうな、 ベビーの輸入も決して多くない昨今では嬉しい出物。 この手のオスは成熟すると鼻先が細長く尖るのが面白く、 メスよりも小型な分そこまで広々とした空間を求められることも無いため、 育てた人にしか分からない通な楽しみ方ができると思います。 |
ニカラグアクジャクガメ (♀) Trachemys emolli |
|
|||||||||
典型的な特徴のよく表れた是非とも夢の巨頭化にまで漕ぎ着けたい貴重な大型メス個体! 名前だけならよく知られた定番のスライダーながらその正体は局所分布の珍種です、 ニカラグアクジャクガメ・メスが入荷しました。 スライダーガメの代表格と言えば誰もが知る所のアカミミガメで間違いないでしょうが、 この大所帯も実は三系統に分けられることを皆さんはご存知でしょうか。 最も分かり易いのは成長しても背甲に輪っか状の模様が残るクジャクガメ、 そして甲羅の模様こそ目立たないものの目の後ろの斑紋が際立つのはアカミミガメやキミミガメと呼ばれ、 最後に側頭部の条線が細い部分以外ほぼ消失してしまうのが俗にスライダーと名の付く種類です。 多くの人は生まれたばかりのミドリガメ状態から成長に連れて色褪せていく様を残念がり、 生涯に渡る美しさを求めてクジャクガメに行き着いたかと思えば、 その中から一体どれを飼育対象とすべきか吟味を始めることでしょう。 そこで名前が挙がるのは大抵タバスコかグァテマラ、ニカラグアと相場が決まってしまいますが、 実は本種が棲息しているのはマナグア湖とニカラグア湖の周辺のみと地図上で見ても極めて狭く、 ペットトレードにおいて繁殖された幼体が普通に流通しているのが不思議に思えるほどです。 他種の例に漏れずこのニカラグアもベビーサイズでしか見かける機会はありませんが、 今回はしっかりと飼い込まれ遂に20センチクラスへと到達した立派なメスがやって来ました。 上から見ると角張ったフォルムの甲羅はこの大きさになりいよいよ女性的な厚みを増し、 各甲板のオレンジリングも室内で育てられた割には程度良く残っており、 今後紫外線量にも気を遣っていけば数度の脱皮で更なる飛躍も望めそう。 文献資料によると大型のメスは貝類を積極的に採餌するようになり、 カルシウムをより多く摂取するためにそう変化していくと考えられているのですが、 それによっておまけに頭部が肥大するという大変魅力的な生態が知られています。 その昔オオクジャクガメと呼ばれていたのも今では大袈裟だと言うことで訂正されてしまいましたが、 それでも本来は優に30センチを超えるポテンシャルを持っている訳ですから、 先の巨頭化の件も踏まえて全力で育て上げてみたいところです。 外観の特徴としては耳のラインが目の後ろに到達せず途切れ、 腹甲の模様がシームに沿って表れることなど、お約束通りの分かり易い形質が表れていると思います。 惜しいことにお尻の部分が若干の甲欠けですが、 それとてこの先の成長で随分と馴染み目立たなくなるでしょう。 是非とも硬めの餌を中心にガンガン食べさせて、かつてのオオクジャクの栄光を取り戻して下さい。 |
ニカラグアクジャクガメ (♀) Trachemys emolli |
|
|||||||||
もう既に結構なボリュームですがまだまだ成長します。 お客様飼い込みのニカラグアクジャクガメ・メスの入荷です。 近縁種グァテマラクジャクに次いでかなり巨大になるとされ、飼育下でも特にメスは40cm近くまで大きくなるのではないでしょうか。 現在20cmでもかなり大きく見えますが、この倍近くのスライダーは一度お目にかかりたいものです。 分布は中米ですが寒冷地以外では冬季屋外飼育もできるらしく耐寒性にも優れている強健種。 現在店頭裏庭のWaterland tubs Largeで飼育していますが、メキメキと成長線が出ているのが写真で確認できると思います。 背甲後部に若干甲ズレありますが大型種ゆえ殆ど気になりません。 この季節からガンガン餌を与えて規格外サイズのスライダーを目指して育て上げて下さい。 |
ニカラグアクジャクガメ (アダルト・Pr) Trachemys emolli |
|
|||||||||
中米のBigサイズPr、お客様飼い込みのニカラグアクジャクガメの入荷です。 オスは他の亜種に見られるメラニズム化せず、オレンジ色の目玉模様も綺麗に残っています。 メスは甲厚も高く市販の190g缶と同じ高さの10cm有り、 卵をバンバン産んで貰えそうです。相性も良く同じ水槽で泳がせるとすぐ交尾活動をしてしまいますので、メスの負担を考え、あえて (場所をとりますが)別水槽で管理しています。餌は良い卵を産んでもらう為に、咲ひかり:増体用LMサイズを主に与え、おやつ程度に Mazuriミズガメフード・タートルプディング・コオロギ・ワーム・川魚・カンシャ・ザリガニをバランス良く与えています。今春、大いに 期待出来るこの優良な個体達を是非手に入れて下さい。 |
ビッグベンドアカミミガメ
Trachemys g. gaigeae |
|
|||||||||
レアスライダーシリーズの中でも一際異彩を放つ人気種、ビッグベンドスライダーです。 今回はしっかり飼い込まれた安心サイズです。他のスライダーと明らかに違う繊細さを 醸し出しているのは、細かい背甲の模様があるからです。このオレンジの網目のラインは 成長するに連れ赤みが増し、どんどんビッグベンドらしくなっていきます。 耳の後ろにもちゃんと丸い模様が入っています。微妙に尾先丸いです。 |
ビッグベンドアカミミガメ (♂) Trachemys g. gaigeae |
|
|||||||||
甲羅の網目模様がいよいよ血走ってきた安心のワンイヤーミドルサイズ! ミドリガメらしさの無くなり始めたここからが本番です、 ビッグベンドアカミミガメ・オスが入荷しました。 カメ、その中でも特にミズガメと括られる仲間はヘビやトカゲなどと比べると、 我が国では最も飼育されてきたキャリアの圧倒的に長いグループと言えるでしょう。 同じカメでもリクガメの場合では、飼育法がいまいち分からないという問題に長年悩まされ続けていますが、 ミズガメの場合は根本的に丈夫だということにも助けられ、飼育下での生活に馴染みやすかったからなのかもしれません。 そんな歴史の中で例えばナガクビガメ、例えばハコガメなど、 流行にも似た愛好家たちがこぞって熱くなれる人気の高い種類が必ず存在していますが、 ことスライダーマニアに限ってはいつの時代にも並々ならぬ苦労をしてきたのではないかと思います。 確実に言われてしまうのがミドリガメとの違いが分からない、もう少しオブラートに包んだとしても分類が細か過ぎる、 そして本当に辛いのはせっかく勉強したのに稀少種の現物はおろか写真を拝むことすらも怪しい、 たったこれだけでも相当ネガティブな文句が並んでしまいます。 爬虫類というマイノリティな趣味の中でも更なるマイノリティを突き進むこの手のマニアが目指しているのは、 誰にも理解できない微妙な違いが自分だけには分かる、自己満足のようにも聞こえますがこれこそが道楽を極める真髄です。 しかしそうは言ってもはたから見れば随分と自虐的ですが、 近年では本国アメリカより今まで出会うことのなかった珍しいスライダーの数々がお目見えし、 いよいよ環境の改善と地位向上の兆しを感じられるようになってきました。 毎年秋には数種が一堂に会するなど昔では考えられない恵まれた状況下で、 ビッグベンドとはどのようなキャラクターなのでしょうか。 先にタネから明かしてしまえば、ただ珍しいだけではない飼い主を満足させる魅力を持つ種というのが答え。 逆にスライダーの世界にどっぷり浸かっていない人へピーアールできるのはこのビッグベンドぐらいのものです。 大きな特徴は耳の模様が2つに分かれることですが、 多くのスライダーでは線状になるのに対し本種はほぼ完全な丸型で、 高級感とまでは言いませんがいかにも違うという雰囲気がストレートに伝わってきます。 そして最も注目すべきはその甲羅の模様、アカミミに見られるラインでもなくクジャクガメに見られる眼状模様でもない、 この怪しげなまだら模様は独特と言い表すほかありません。 このオレンジは成長に連れて色濃くなると聞けばとても興奮しないでいられるでしょうか。 この個体はある程度の大きさでやって来て店内でも少し育てましたが、 緑色だった幼体時の面影は一切なく既に大人の空気を醸し出しています。 嬉しいことに甲羅全体もガタつくことなく素直なフォルムを実現しているため、 あとは上手に日焼けさせながら飼い込めば模様が濃く浮き出て見違えること間違いなし。 冬の時期は日光浴させたくても歯痒い思いをするだけなので、 今回は屋外飼育を視野に入れて導入して頂きたくタイミングを見計らって紹介することにしました。 この先の楽しみを残したままバトンタッチしたいと思います。 |
ナザスクジャクガメ (USCB・Sサイズ) Trachemys g. hartwegi |
|
|||||||||
夏の間、店舗裏庭のウォーターランドタブで屋外飼育をした所、こんなに綺麗になりました。 複雑な模様が眩しいほどに濃いオレンジに発色したナザスクジャクガメです。1990年に新種記載されたまだ新しい種類で、 非常に情報量が少ないスライダーです。ビッグベントの近縁とされ、生息地はメキシコ北部のコアウィラ州・ナザス川流域のみです。 このコアウィラ州はあのヌマハコ、Terrapene coahuilaも分布するマニアには大変たまらない州です。 背甲の模様は個体ごとに差異が有り、リング状のブロッチや眼状班までさまざまなバリエーションが確認されています。 そのためアメリカのスライダーフォーラムでも結構熱い論議が交されています。 耳模様はビッグベンドにも似た楕円形。 性別はなんとなくメスっぽいです。 餌食いは、Mazuriミズガメフードや咲ひかりなど何でも食べますので問題ありません。 |
メキシコクジャクガメ (♂) Trachemys ornata |
|
|||||||||
全体的に余裕のある厚みがオルナータならではの貫禄を演出するまだまだ育てたいミドルサイズ! 本来ベビーでしか見かけることの無い種類だけあってその姿はとても新鮮に映る、 メキシコクジャクガメ・オスが入荷しました。 スライダー界のオルナータ、 とは言えそもそもクジャクガメの仲間には得てして華やかな色柄を持つものが多いので、 そのデザイン自体に物凄く新鮮味がある訳では無いものの、 やはりまずは流通量の少ない稀少種であると言うところに大きな魅力が感じられるでしょう。 元々はアカミミガメの亜種として認知されており、 その後タバスコなどを含んだひとつの種として生まれ変わろうとしながらも、 実は全く異なる独立種でしたと言う落ちが付いて現在に至るのですが、 これらの微細な違いを器用に分類する方々には頭が上がりませんし、 またそれを明確に区別してブリーディングしている物好きにも同様のことが言えると思います。 メキシコクジャクは属内では中型、ないしは大型と呼べる部類でしょうか、 甲長のみならず頭の大きさや甲羅全体の厚みがかなり充実することで知られ、 正直色や模様が綺麗と言うよりもむしろシルエット的な見栄えの良さが重要視され、 単なる見た目の華やかさについてはもはや最低条件として捉えられているような気もします。 近年我が国においても一部のマニアが熱心に盛り立てることで認知度が高まりつつあるスライダー、 本種は中でも流通量が少なく珍しいためコレクションとして楽しまれることの方が多いかと存じますが、 海外の写真でも紹介されているようなきちんと育て上げられた個体を拝むことにより、 いずれ日本でも各種の魅力が再認識されることを願うばかりです。 今回やって来たのはお上手としか言いようがないほど見事に育てられたオスで、 全体の歪みはもちろん甲板表面の痛みさえもほぼ全く見当たらず、 やや古い甲板を表面に残すのみでこれが脱皮する頃には更に美しく見違えるでしょうし、 またこんな季節ですから早く日当たりの良い陸場でバスキングする姿を拝みたくなるのが人情と言うもの。 主に室内で育てられていたとは思えないクオリティですが、 野外へ放つことにより体色のオレンジはより一層濃厚なものになると考えられ、 がっちり仕上げられたその時にどのような迫力を見せてくれるのか楽しみで仕方ありません。 |
メキシコクジャクガメ (Pr) Trachemys ornata |
|
|||||||||
性別こそ確定したもののまだまだ育て甲斐がたっぷり残された中米原産の隠れた大型種! シンプルなネーミングとは裏腹にベヌスタの類とは一味違うプチレアスライダーです、 メキシコクジャクガメ・ペアが入荷しました。 全部アカミミガメだなんてナンセンスな思考はとっくにかなぐり捨て、 真摯にスライダーの仲間たちと向き合おうとした時に立ちはだかる、 取っ付き易くそれでいて最初の関門としてくぐり抜けなければならないのがこれら中米のグループではないでしょうか。 タバスコ、グァテマラ、ニカラグア、 いずれも耳馴染みがありペットトレードにおいてもよく目にするメジャーな種類ばかりですが、 クジャクガメがどれも同じに見えると言うのはスライダーあるあるのひとつだと思います。 本種は現在独立種として考えられており、 地域個体群や周辺の近縁種との類縁関係など再考の余地は残されているものの、 国内には明確なインフォメーションを以ってごく少数がしばしば輸入されている模様。 各甲板の眼状斑はやや中央寄りに配置され、腹甲の模様はタバスコの砲弾型を崩して両側に広げた感じ、 目の後ろから繋がって走るラインは赤っぽく色付き、 その下に走る主要な二筋よりも太く描かれることが殆どです。 各々の特徴をここで全て申し上げる訳には参りませんが、 見分けるポイントは要所要所にこっそりと隠されており、 そういった間違い探し的な部分を持ち味として楽しむも良し、 或いはストレートに気に入ったデザインや雰囲気を自らのセンスに従って選ぶも良し、 コレクションからブリーディングに至るまで人の好みは様々です。 今回やって来たのはごくごく平凡な和名でありながら、 実はあまり流通実績に恵まれていないと言われるメキシコの嬉しいヤングペア。 全く別々の出所より揃えられたこの二匹は偶然にも店内で雌雄一対となり、 甲羅が綺麗に脱皮するのを待ってようやくこの場に掲載される運びとなりました。 詳細な見分け方についてはさて置いて、 やはり個人的に最も気になるのがエメラルドをはめ込んだかの如く、 爽やかな新緑を想起させる虹彩の吸い込まれるような美しさ。 他にもオスの鼻先は尖らずメラニズムとも無縁で前肢の爪も伸長しない、 メスは成長に連れて甲羅の厚みを増しソフトに巨頭化するなど、 いわゆるスライダーらしいものとはまた異なる魅力が盛り沢山。 いずれも現物を拝んだことはありませんがオスでも20センチを優に超え、 メスの30センチクラスともなれば迫力を感じずにはいられないでしょう。 基本的にベビーサイズでしかお目にかかることのないスライダーですから、 その観賞価値を高めるべくひとまずフルサイズまで育て上げることを目標とし、 いずれは繁殖も狙えるこんな有意義なペアの出物は本当に貴重です。 |
ベラクルスアカミミガメ (アダルト) Trachemys s. cataspila |
|
|||||||||
マヤ文明の香りを色濃く残す、お客様飼い込み個体のベラクルスの入荷です。メキシコのタマウリパス州に分布し、第1肋甲板のリング状 模様が少し外側にずれるのが特徴でマンヤマガメにも引けを取らない赤い紋状でとても綺麗な背甲をしています。 甲もぶ厚くお日様を十分に浴びていた証拠でしょう。 アダルト・オスですが他のスライダーに見られる皮膚等の黒化も しない種類でダークグリーンの地肌にクリーム色のラインもクッキリ鮮やかなコントラストを醸し出しています。餌もさすがに飼い込み 個体、Mazuriミズガメフード・咲ひかりLMサイズからタートルプディング・カンシャ、コオロギ・ワームまで選り好み無くガツガツ食べて います。 |
ミシシッピアカミミガメ (5本目の足) Trachemys s. elegans |
|
|||||||||
ある意味アルビノより珍しいです。なんと、5本目の足が生えている恐ろしいアカミミガメが 入荷しました。文面で語るよりは写真を見てもらった方が理解しやすいと思います。 上から背甲を見た場合では普通のアカミミガメですが、裏にして見ると総排泄孔のさらに根元から 足が生えています。幸い、飼育に関しての問題は特に無く、しっかり泳ぎますし 人工飼料もちゃんと食べます。さすがはアカミミと言った感じです。 |
ミシシッピアカミミガメ (パステル) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
スイッチオンで出だし快調! ベビーだからと言って恐れることはありません、ミシシッピアカミミガメ・パステルが入荷しました。 種としては各方面で超有名になってしまったいわゆるミドリガメも、 品種改良の力を借りればこの通り。 これが同じカメですかと驚かれるケースも多く、 一般の人が見ても明らかな違いを感じ取ってしまうのですから、 私たちが存分に楽しむことがあってもおかしくはないでしょう。 元から決して地味なカメではありませんが、 色味を強めるとこんな風にサイケデリックなカラーリングに。 この辺りのスライダーのイメージとしては、ベビーは綺麗だけど成長すると汚くなってしまう、 というのはあると思います。しかし何をもって綺麗と捉えるのでしょう、 確かにくっきりはっきりとした幼体柄は鮮やかですが、どれも似たような雰囲気かもしれません。 それが大人になるとどうなるか、パステルの場合は成長過程で個体毎にキャラクターが形成され、 人の育て方も反映されてたった一匹の個体が出来上がります。 ベビーだけなら何枚か写真を持っていれば事足りるでしょうが、 将来の姿を楽しめるのはまさに育てた人の特権です。 この個体はハッチリングは不安、という方にもお勧めの成長線が出始めた状態。 赤や黄色がバランスよく配置され既にスタートも切っていますから、 お迎え後も餌を食べて順調に大きくなってくれることでしょう。 よく見る甲板ズレはありませんが、下顎が出る噛み合わせの不具合があるため特価にて! |
ミシシッピアカミミガメ (パステル・♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
性別確定手の平安心サイズ! 甲羅がカッチリ硬くなるまで育った嬉しい飼い込みです、 パステルアカミミガメ・オスが入荷しました。 今や大変多くのミューテーションが作出され続けているミシシッピアカミミガメですが、 このパステルはかなり初期から知られているすっかりお馴染みの品種です。変異自体に個体差が多く、 また見かける機会が多いだけあってクオリティの違いやタイプ別などに分けられ認識されることもありますが、 今回は赤みの強い所謂レッドタイプ。 これに対して赤が殆ど出ず黄色が強調されたイエロータイプと呼ばれるものも存在しますが、 過去に育てられた成績を見るとどうやら赤が乗れば乗るほど育てるのに苦労するとか。 言いかえると赤が綺麗でかつ大きな個体というのは珍しい、ということになります。 この個体は甲羅のレッドバーが人目を惹きますが、 それ以上に凄いのは赤耳というより赤頭になってしまった 頭頂部から耳部にかけての激しい発色です。 そして更に見落としてはいけない頭の下半分はとても生き物の色とは思えない 不気味でサイケデリックな色使いで、 随所からこの個体の品質の高さが伺えます。 本品種は奇形がしばしば誕生してしまうそうですが、 この個体も分かり難いですが縁甲板の枚数が左右で違うことと、 甲羅の頭の上辺りの前部が少しすぼまっています。 サイズ的にも非常に安心でまたカラーリングも将来が非常に楽しみな個体ですが 完品と比べて価格はかなり抑えました。種親候補としてもオススメな逸品です。 |
ミシシッピアカミミガメ (パステル) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
人気の赤系パステルでは特に嬉しいしっかり育ったサイズです。パステルアカミミガメの入荷です。 今日では様々な種類のミューテーションが誕生しているアカミミの中でもパステルは成長し難い傾向があり、 ゆっくりと大きくなるものの5〜6cm位で成長が止まってしまったりするケースもあるようです。 が、今回は10cmクラスにガッチリと育っており変に歪んでいる様子も見られない非常に綺麗な個体です。 パステルは頭部に今までに無かった模様が現れ、 この個体は後頭部に見事なXの字があります。 性別はまだ微妙ですが尾の写真はこちら。 餌もMazuriミズガメフードから咲ひかり、シュリンプFなど普通に何でも食べていますので、 この調子でアダルトサイズのパステルを目指して育て上げて下さい。 |
ミシシッピアカミミガメ (パステル・♀) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
やんわりと巨頭化し甲羅も分厚くなってきた珍しいメスのサブアダルトサイズ! 色変スライダーの飼い込み放出品はブリードを考える上でも外せない存在です、 パステルアカミミガメ・メスが入荷しました。 突然変異として現れたものを品種として固定する行為は何も観賞目的に限ったことではありませんが、 こと爬虫類に関してはイヌやネコ、金魚や熱帯魚などと同様に見た目の面白さを追求し、 それらが持つ見た目や色彩の奇抜さを後世まで残していこうという発想が伺えます。 ヘビやトカゲなどにおいては、 特定の種類に的を絞ればほぼ日常的に品種改良が行われていると言っても過言ではありません。 しかしカメの場合、そもそも変異が起きにくいという可能性も考えられますが、 どちらかと言えば繁殖に至るまでの所用期間が長く固定化に対してどうしてもネガティブにならざるを得ないため、 改良品種を楽しむという趣きが他の爬虫類に比べて広まっていないように感じます。 ですがそこはさすがのアカミミガメ、カメの世界では例外中の例外とも言える膨大な品種数を誇り、 アカミミのミューテーションばかりを集めて飼育しても十分楽しめるレベルにまでのし上がってきました。 その中でもバリエーションが豊富なことから一際異彩を放っているのがこのパステル。 同じパステル同士を並べても一匹一匹に個性があるのは良いのですが、 現実的には甲ズレや部分的な奇形などが表れやすいという一面もあり、 劣性のアルビノなどと比べて若干無理をして生まれてきている感も否めません。 特に色合いの変わり様が激しく魅力的なものほど、 実際に育ててみると1年で1cmしか大きくならなかったなど、 余程体に負荷を掛けているのか成長し難いというのは明らかなマイナスポイントとしてカウントされてしまいます。 だからこそ、繁殖への期待も膨らみ始めたボリュームのあるサイズへの有難味というのが、 他の高級な品種を含めても余計に募ってくるのでしょう。 今回やって来たのはいよいよアダルトも目前のイエロータイプ。 多甲板、体の歪み、出目、しゃくれなど、 パステルでは気を付けていないと頻発するこの類のトラブルは一切無し、 何事もなかったかのようにノーマル同様すんなりスムーズに成長しています。 スタンダードなカラーリングですが地肌の黄緑は健在で、 このサイケなスライム色が好きという方も多いのでは。 全体の色が多少くすむのは仕方ありませんが、もうそんなことを楽しむ時期でもありません。 何より仕上げてなんぼのメス、 繁殖データを見ると20cm台前半でも実際に産卵しハッチまで至っているようです。 無性卵をボロボロ生みまくるようになるまでこの調子、この勢いで突き進みましょう。 |
ミシシッピアカミミガメ (パステル・♀) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
稀に見る巨体も然ることながらその呼び名を久々に口にした気がする懐かしのパステルアカミミ! 成長が極めて遅いことで有名なだけに完熟フルアダルトの姿をお目にかかれる機会などまず訪れない、 パステルのミシシッピアカミミガメ・メスが入荷しました。 昨今のペット爬虫類を語る上では切っても切り離せない品種改良、 その概念とまるで無縁の暮らしを送ってきた水棲ガメの仲間たちにおいて、 クサガメと並びほぼ唯一の存在と言ってもよい多数の品種が作出されてきたアカミミガメは、 近年では様々な事情からその流通量は著しく減少し続けており、 その余波を強烈に受けてしまった色変アカミミさえもとんと見かけなくなってしまいました。 アルビノ、ゴースト、リューシスティックなど、 確認されているミューテーションはミズガメ最多のバリエーションを誇り、 その名前を読み上げていくだけでも涙が出てきそうですが、 輸入が減ったり海外流出が増えたりといった影響から国内に現存する個体数は数十分の一、 数百分の一と言えるほどまでに激減していると考えられます。 正直今日の情勢と照らし合わせると復活の兆しは非常に絶望的であり、 しかしながら繁殖云々は抜きにしても本当に欲しかった人々の下へ届けられないのは本意ではありませんから、 こうして生き残った素材を何とか生かして可能な限りその魅力を再発信していければという所存です。 今回やって来たのはかつてイエローパステルなどと称されていたタイプの飼い込み個体で、 甲羅のベースカラーにまるでおもちゃのように濃厚な黄色味を呈した、 流行していた当時から出現はとても稀だとされていた即戦力サイズのメス。 パステルと聞いてついつい癖で確認してしまうのは多甲板、 それから嘴の噛み合わせなど瑕疵の有無を探っていくのですが、 何もかもが綺麗に整い過ぎている奇跡の完品です。 個人的には昔流行ったスライムのようにサイケデリックな地肌のグリーンが好みで、 アカミミ模様が極太になっていることなどからもきちんとパステル化していることが分かります。 既に何度も産卵を経験している有用な種親候補、 色彩変異でも一体のカメとして十分に完成した姿を見せ付けられると再び熱が込み上げてきますね。 |
ミシシッピアカミミガメ (アルビノ) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
甲羅はおろか頭頂部や鼻先、四肢の鱗に至るまで体中が金色に輝いたハイクオリティセレクト! 先行き不透明な状況だからこそ将来の出来栄えを想像しながら拘りの一匹を選び抜きたい、 アルビノのミシシッピアカミミガメが入荷しました。 かねてよりペットとしてコンスタントに見かけられたアルビノの水棲ガメには、 シナスッポンやニホンスッポンと呼ばれる種類のそれが最も安価な選択肢に位置付けられており、 それに次いで入手し易かったのがミドリガメことアカミミガメでした。 スッポンの場合はいくらミズガメの一種だからとは言え形がスッポンになってしまいますから、 あくまでも標準的なカメの姿をしていることに重きを置くのならば、 そのまた次の選択肢として挙げられるのはヒジリガメぐらいのもので、 その他の種類については時折目にすることができたとしても極めて高額であるか、 もしくは本当に奇跡的な出来事として世間を騒がせるほどの一大事であるかのどちらかでした。 一般的なトカゲやヘビの仲間であれば、 アルビノなる品種がごく身近な存在として平然と見かけられることも珍しくありませんが、 カメについては品種改良はおろか単に繁殖でさえも間々ならぬ種類の方が圧倒的に多く、 飼育難度の低さも加味すればアルビノアカミミの存在価値には相当なものがあったと考えられます。 昨年頃までは海外で起きた特需の影響も多分にあり極めて入手し辛い状況が続いていて、 ここ最近になってようやく日本にも帰って来てくれたという印象に変わりましたが、 国内では法改正の行方も気になる絶妙なタイミングに差し掛かっており、 大袈裟ではなく遅かれ早かれ一生もののつもりで迎え入れる必要性が高まっているのです。 今回やって来たのは輸入されたてのか弱いベビーよりも幾分成長した、 甲羅の硬さから安心感が存分に伝わってくるスモールサイズの飼い込み個体。 象徴的な耳の部分に走る真っ赤なストライプは濃厚に彩られ、 その余波が頭頂部にもスポットとして及ぶ様や、 冒頭でも触れた通り全身の黄色味が強いことからも質の高さが窺えます。 しばしば懸念されるのはアルビノ特有の弱視から捕食に支障があるかという点で、 その問題の有無を客観的に確かめるには健康状態を推し量るのが単純かつ懸命であり、 ハッチサイズからの数か月を乗り切ったこのコンディションであれば、 アカミミならではの強靭な体質によりすくすくと成長を続けてくれることでしょう。 |
ミシシッピアカミミガメ (アルビノ) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
キレイなアルビノアカミミガメが入荷しました。前回入荷したベビーサイズではなく、 今回のは写真でわかるように手のひらぐらいの安心サイズ。人工飼料も餌付き済みですので 飼ってて安心です。甲ズレ、ツメ欠けもありません。赤いルビー色の目がキュートです。 |
ミシシッピアカミミガメ (アルビノ・♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
美白の体に黄金の甲羅を背負った質の高さを伺わせる美個体! 基本であり最高のミューテーション、 アルビノアカミミガメ・オスが入荷しました。 品種改良に向いていないとされる水棲ガメの仲間において、掟破りの品種数を誇るアカミミガメ。 ノーマル個体は誰もが知っているほどあまりにも有名な存在ですが、 それだけ繁殖が進んでいるというのがバリエーション豊富なアカミミたちの現状に結びついているのでしょう。 一般に正常でない個体は体質が弱いとも言われますが、 このカメの場合はあまりにも強靭な体質が品種となってもなお普通に暮らすことができる原動力になっているのかもしれません。 最近の新しい品種では原型からどんどん離れていく彼らの姿にアメリカ人らしい努力の功績を感じられますが、 元々赤色を持っているため所謂普通のアルビノでも十分、 というよりこの程度の方が原種の良さも残していて好みだなんて方も多いと思います。 シロヘビ、シロウサギと我々にとってアルビノと言えば白、というイメージが強いですが、 カメのアルビノは黄色味がかることが多くものによっては金色に見えないこともありません。 無理に縁起を担ぐ必要はないと思いながらも、 どこかに神々しさの欠片でも感じると有難味を覚えてしまうのは日本人の性でしょうか。 この個体は性別が確定する10cmクラスまで難なく育てられた安心サイズ。 ベビーにはない深みのある甲羅の色彩が実に奥ゆかしく、 その反対にボディはというとか弱い白さを未だ残していて、その色合いの違いにもまた惹かれます。 そして意外と見落とされがちなのが元の素材のクオリティ。 アルビノになればみんな同じというわけではありません、 肋甲板にチラリと光るオレンジのラインは嬉しいアクセントとなりよく映えています。 成長線に苔が残り一部ミドリガメになっていますが、 綺麗に脱皮を行う種なのでいずれはさっぱりと洗い落とされることでしょう。 一般に言われるアルビノ特有の弱さなど一切見られません、さほど大きくならないオスなので1匹飼いを楽しむ方にもお勧めです。 |
ミシシッピアカミミガメ (アルビノ・♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
火を灯した蝋燭がとろけたような透明感に心ともなく誘われるロマンティックな世界! クリスマスを華やかに盛り上げた後は年の初めにも活躍してくれそうな美しい配色です、 アルビノアカミミガメ・オスが入荷しました。 歴史的に仏教との繋がりが非常に深い日本人にとってカメは有難い生き物の象徴であり、 万年生きるとも言われるように長寿を表した存在でもありますから、 長く引き継がれる慣習が心の何処かにカメを崇高なものとして創り上げているようです。 そしてこれは我が国に限ったことではありませんが、白い動物というのもまた信仰の対象であったり、 神の使いとして崇められるべき生物として取り扱われているようで、 例えば狐や龍などは白い状態になることで人々の信心をより一層刺激するような、 そこに内在する特殊性には計り知れないものがあるようです。 ここに挙げた二点の例が見事に組み合わさったものが私たちがペットとして珍重するアルビノのカメということになりますが、 当然稀少価値が高くむやみに入手が容易なものではありません。 しかし中には繁殖が進み随分と敷居の低くなったものもいて、 例えばシナスッポンの場合は学生のお小遣い程度で入手できるほどにお手軽ですが、 反対に有難味が薄れてしまうというこちらのわがままと、 あくまでもカメでなければという思いから甲羅の必要性も取り沙汰されます。 そうなると次に白羽の矢が立つのは皆さんご存知のアカミミガメ、 圧倒的な繁殖力の高さから現在カメの仲間では異例とも言える大変多くの品種を抱えていますが、 それら全ての礎となったのが何を隠そうここにいるアルビノです。 言うまでもなく定番中の定番ですから確かにすっかり見慣れてしまったかもしれません、 それでも実際に目で見て手に取ってみるとどうでしょうか、 まるで別の次元で生を営んでいるかのような未知なる神秘に圧倒され、 時の流れを止めてしまうほどの不思議なパワーが身に染みて感じられると思います。 今回やって来たのがクオリティの高い個体であることもまた、 アルビノの良さを再び世の中に知らしめる原動力となっていることでしょう。 光を当て続ければみるみる内に黄色くなっていく甲羅も、 10センチを超えた現段階で未だ尚透き通ったクリア層を残し、 地肌などは血管の流れまで見て取れそうなほどに赤く火照っています。 やはり体質の弱さが目立ってしまうアルビノにとって、 飼い込まれた安心サイズというのはそれだけで十分メリットになりますが、 細かい話をすると成長線の隙間に苔の緑色が入り込んでしまったがためにがっかりする人も多いと思います。 意外と珍しくない甲羅全体の歪みも全く見当たらず優秀な成長ぶりを見せるこの一匹、 せっかく育てるのなら素材の魅力に惹かれるままに選んでみては。 |
ミシシッピアカミミガメ (アルビノ・♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
これはかなりデカいサイズですがまだまだ成長中です。 お客様委託のアルビノアカミミ・オスの入荷です。 小さい頃から屋外飼育を決行しこのサイズまで綺麗に成長していおり、コケ一つ生えていないのは見事です。 アルビノを日に当てると日焼けの様な現象が起こるとされていますが、 この個体はくすむどころか本来持っているイエローがより深みを増し、 かなり上品に仕上がっています。アルビノアカミミは確かにオスが多いですが、 これだけ育ったサイズの放出というのはあまり見かけないのではないでしょうか。 庭池に一匹優雅に泳がせてこの神々しさを楽しみたい所です。メスほど大きくならない為コレクションにも如何でしょうか。 |
ミシシッピアカミミガメ (野外採集個体・アルビノ) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
これぞまさしく奇跡体験! 実にアンビリーバブルな出来事が身近で起こってしまったようです、 野外採集のワイルドアルビノアカミミガメ・オスが入荷しました。 川辺を散歩していてふと目をやった先に万に一つでも白だか黄色だかのカメが泳いでいれば、 その意味不明で奇怪な光景に当然の如く度肝を抜かれ、場合によっては雷に打たれたような衝撃すら受けるでしょう。 今回水揚げされたのはこちらの地元民にとっては馴染み深い某川で、 昨年夏に捕れたばかりのフルアダルトのアカミミガメ。 餌用の川魚を採集しに出かけた先で、 何やら変な色をしたカメがこちらを見ていると気付いてしまったのがその方の数奇な運命。 ご覧の通り、その姿は明らかにアルビノアカミミとして販売されているカメそのものですが、 ゴツゴツとした武骨な甲羅の仕上がり、 徹底的に日焼けを楽しんだのであろう体中に染み付いた濃厚なはちみつ色など、 野生という広大な空間で危険と戦いながら獲得した逞しさがひしひしと伝わってくる、とにかく物凄い一匹。 こればかりは仕方ありませんが詳しい品種は不明。 甲羅だけに着目するとそのままT-アルビノに該当しそうですが、 顔、特に鼻先にほんの僅かながら色の戻りが見られます。 この未知なる可能性は一体何なのでしょうか、 無意識の内にぞくぞくしてしまうこの感覚は何もそのぶっ飛んだプロフィールのせいだけではありません。 そこにほんの数パーセントでも、 たったの数パーセントでも天然のアルビノかもしれないという希望が見えただけで驚異、 はかり知れないロマンを感じてしまうのはごく自然な行為ではないでしょうか。 本当はもう少し個体の特徴にも触れてみたかったのですが、奇想天外なプロローグだけで時間が無くなってしまいました。 当店にやって来て一週間以上経過した今、 周囲で災いや天変地異が起きたという話もありませんのでひとまず大丈夫でしょう。 神が創り出した奇跡の産物、二度と出会えないかもしれない超一点ものです。 |
ミシシッピアカミミガメ (アルビノ・♀) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
なんとも神々しいオーラを放つアルビノアカミミガメ、 貴重なメスの入荷です。 TSD(温度性決定)によりメスだと思われるベビーサイズはよく見かけますが、 元々メスが少ないので性別確定サイズというのは結構レアです。 ほんのり赤らむ透き通った白い肌の美しさはさすがアルビノといった感じで、 和名の指すアカミミはチークを塗った様でとても際立っています。 アルビノは先天的に視力の悪い事が多いですが、この個体は餌を食べるのも上手で普通のカメと同じ様にパクパク食べていますので安心。 少し甲羅の盛り上がった箇所がありますが脱皮すればツルンと綺麗になるでしょう。種親候補としてこの春からガンガン育て上げて下さい。 |
ミシシッピアカミミガメ (キャラメルアルビノ・国内CB) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
甲羅はもちろん鼻先から四肢の水掻きに至るまで隔たりなく黄金のオーラを解き放つ入神の国内CB! 並のアルビノでもなければキャラメルピンクでもありません、キャラメルアルビノアカミミガメが入荷しました。 現代のカメ界における改良品種のデパートとなりつつあるアカミミガメ、 今となってはさも当たり前のことであるかのように母国より新たなミューテーションが続々と紹介され続けていますが、 これはアカミミに秘められた絶大なるポテンシャルがあるからこそ成せる業です。 アメリカではRES、 つまりレッドイヤースライダーの略称で呼ばれるほどに馴染み深い存在となっているようで、 従来のミズガメ文化とはまた趣向の異なった独自の世界観を発信している訳なのですが、 品種が品種として確立されるためには繁殖を繰り返すという最低条件が設けられています。 つまり何かしらの突然変異を固定化する動きや、 特定の形質を選別していく過程においては連続して繁殖し続ける必要があり、 その中で更なる効率化を図るためには誕生する子孫の数の多さも非常に重要であると言えます。 ペットとして爬虫類をブリーディングしていく場合、 単に繁殖の容易さや成功に至るまでに要する期間の短さがカギとなるようで、 それは実際に一部のヘビやヤモリの間で実践されているのですが、 カメの場合はそもそも繁殖が決して簡単とは言えない点や成長に時間がかかることがネックです。 そんな状況の中でアカミミガメは長きに渡り計画的な大量生産が行われていることや、 本腰を入れて育てれば比較的短い年数で繁殖が可能になるなど、 カメとしては極めて異例と言える品種改良を楽しむための条件を満たしているようで、 それが今日の留まる所を知らぬ大フィーバーを巻き起こしているのです。 今回やって来たのは色変アカミミをほぼ専門に集めまくり、 遂に繁殖成功にまでこぎ着けてしまった某国内ブリーダーの力作からの一匹。 知る人ぞ知るというのも既に昔の話、 今やアルビノからパステルまで様々な品種を殖やしているそうで、 更にはその功績がクリーパーにも掲載されるほど凄腕の持ち主です。 キャラメルアルビノとはT+アルビノの一種で、同名でも表現型により様々なタイプが知られていますが、 この個体はその中で最もT-に限りなく近い色彩を持ちながら、 それでいてT+らしく濃い色味が残るという絶妙なカラーリングを示しています。 具体的には全身に程良く焼き目を付けたようなイエローや、しっとりとしたワインレッドに染まる両眼、 腹側や皮膚の部分的な箇所に塗されたゴールドダストなど、 ただのアルビノではないマニア心を擽る細かな特徴が盛り沢山。 まだ海外から本格的な輸入がなされていない稀少なミューテーションが、 国内から供給されるというのは本当に素晴らしいことだと思います。 |
ミシシッピアカミミガメ (T+アルビノ・♀) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
ただでさえ貴重なメスの即戦力フルアダルト! ここまでのグレードを誇る個体の放出はまたとない機会です、 お客様委託のT+アルビノアカミミガメ・メスが入荷しました。 アルビノ、と一言で言ってしまえば黒色色素の欠乏した個体の特性を指しますが、 ホビーとしての爬虫類の世界においてはその一言が多様な意味を持つ奥の深い言葉へと変わってきます。 いわゆるアルビノと言えばヘビなどの飼育者が日頃からお世話になっている冷凍マウスなどのように、 ほぼ完全に色素が消え去り白い体に赤目というお馴染みの姿のことで、この状態をT-アルビノと呼んでいます。 メラニンを合成するチロシナーゼという酵素がネガティブ、つまり極めて弱まった場合に実現する品種で、 多少の個体差はあれど基本的にはほぼ同じような形質で遺伝していきます。 ではマイナスがプラスになると一体どうなるのか、簡単に言えば少し色素が作られるという状況になるのですが、 ポジティブ具合がいかほどのものなのか、その程度により幅を持った表現を作り出すことが可能となるのです。 この絶妙なゆらぎこそがT+を知り楽しむ秘訣、アルビノと名の付く多くのバリエーションはここから誕生しています。 今回ご紹介するのは、委託主がキャラメルアルビノという名称で入手した一匹。 顔周辺や体の色合いとしてはゴースト系を思わせるやや青みがかった幽玄な雰囲気を出しつつも、 甲羅全体はいかにもアルビノといった黄色味の強い典型的な色彩で、 僅かに残った色素が普通のアルビノとは異なる濃さを演出した様子はキャラメルと称するに相応しいです。 品種の特性上、個体によりそのクオリティには差が出るものですが、 各甲板に本来入るはずの柄がほぼ完全に近い状態で消えかかっているという所は実に好印象。 全身がきっぱり同じ色調で統一されるというのはもちろん美しいのですが、 T+だからこそ成せる暖色の甲羅と寒色のボディとの対比がまた別次元の美を創造しているようです。 色変アカミミをコレクションするだけでは飽き足らず繁殖まで視野に入れている方は既にお気付きかと思いますが、 とにかくメスが少ないことに加えて少しでも順調に育ってきた個体の出物は殆ど期待できず、 ましてや20cmを軽々オーバーしたノーマルにひけをとらぬボリュームを見せるこんな大型サイズが手放されることなどまず考えられません。 オスに比べて仕上がりに時間を要するメスですから、大きければ大きいに越したことはないでしょう。 もし長い爪を振るわせて待ちくたびれている同品種をお持ちであれば、 この春から環境に慣らし次のシーズンにはもうボロボロと卵を産んでしまうこと請け合いです。 店頭では展示しておりませんので、ご注文やお問い合わせへの対応に多少お時間を頂くことを予めご了解下さい。 |
ミシシッピアカミミガメ (ゴースト・♀) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
珍しいサイズでの入荷です。ミシシッピアカミミのゴーストです。 なかなか育ち難いと言われるミドリガメの色変ですが、この個体は甲長20cmと非常に大きく、 しかもツルツルで分厚く綺麗に育っています。肌の色も勿論淡いのですが、 アカミミの部分の色彩も一風変わっており興味深いです。お客様の下で大切に飼い込まれた個体の為、 餌食い・状態に関しては申し分ありません。いいオスと合わせて是非繁殖に挑戦して下さい。 |
リオグランデアカミミガメ (S) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
フルサイズに達した時に初めて分かるモノの違いに拘りたいリオグランデ水系の美麗個体群! 模様が現れ始めたばかりのひよっ子ながら頭ひとつ抜けた色彩を見せるハイイエローセレクト、 リオグランデアカミミガメが入荷しました。 詳細なバックボーン知らずにカメの姿を拝むや否や、 ミシシッピアカミミガメとは一体何が異なるのか首を傾げてしまう方も多いことでしょう。 多少なりとも目が肥えてくると何となくでも違和感を覚えるかもしれませんが、 当の本人が仕上がり切っていない幼体のタイミングで明確な説明をするのは、 こちらとしても少し難儀するのは決して珍しいことではありません。 それは普通のミドリガメとリオグランデを見分けると言う単純な話では決して無く、 あくまでも金額の違いに見て取れる価値観や素晴らしさの違いについてです。 分布域の広いこのカメはエレガンス亜種としてきちんと分類されるだけに飽き足らず、 自然界において通常の体色とは異なる美しさを獲得したタイプが存在し、 我々ホビイストの間ではそれをリオグランデスライダーなどと呼び分け珍重しています。 スライダーガメ全体の分類事情がいまいち定まっていなかった頃と比べ、 ここ数年でグループ内にささやかなブームが起きるなど若干の盛り上がりを見せている今、 以前にも増して明らかに需要が高まっていると感じています。 そして更に拘るのであれば同じリオグランデ内でも当然個体差があり、 それはクオリティ、グレードの違いとも言い換えることができるため、 その中でより良いものを求めてしまうのはマニアの性と言ったところなのでしょうか。 今回やって来たのは背甲を一目見た時点で黄色が先行しているのがはっきりと分かる、 今後の成長で予想以上の飛躍を見せてくれるのではないかと思しき極上の一匹。 一部のスライダーには幼い頃の鮮やかさが成長に従い損なわれるケースが見られるものの、 ことリオグランデについては他の北米産水棲ガメ、 例えばアメハコやキボシなどと同じく成長し切った段階で最も綺麗になるため、 今の時点で少しでも他よりリードしていればそれがそのまま答えになると言っても過言ではありません。 上手く化ければイエローベースの甲羅に緑や黒の模様が入る、 他種とは比べ物にならない美貌を手にすることができるでしょう。 |
リオグランデアカミミガメ (♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
あえての放任主義が生み出した下手なワイルドよりも質の高いワイルド感が漲る特選極美個体! 従来のスライダーの常識を覆す育てば育つほど綺麗になる仕上げ甲斐たっぷりの一匹、 リオグランデアカミミガメ・オスが入荷しました。 地球上の全ての人が存じ上げているのではないかと思えるほど、 世界一有名なカメのひとつとして数えられるミシシッピアカミミガメ。 その理由は今更説明するまでも無く、 少しお勉強した方にとってはペットとして候補に挙げられる機会も少なくなってしまうのですが、 逆にたったそれだけのことで貴重な一種類を選択肢から外してしまうのは勿体無いと思います。 ここに登場するのは同種の中でもリオグランデ川水系に分布する地域個体群、 別名リオグランデスライダーとも呼ばれるこのタイプはご覧の通り色鮮やかな体色が何よりの特徴で、 学名に与えられたエレガンスの由来も腑に落ちる納得の出来栄え。 背甲のイエローバーは濃く太く数多くこれでもかと言うほどに力強く、 顔から四肢に渡って広がるラインも薄く緑がかった透明感のある色合いで、 直視するのも憚られるほどとにかく派手な路線を突っ走る姿は実に魅力的です。 そして現状の仕上がり具合だけを見ても一定の理解は得られるのでしょうが、 本当に凄いのはこのクオリティがまだまだ留まる所を知らないと言う事実。 俗にミドリガメと呼ばれるこれらの類は大きくなると緑色では無くなってしまう、 つまりは汚くなってしまうとの云われが一般的なのですが、 このリオグランデは成熟した時にこそ本来備わっていた真の実力を発揮するとされ、 この個体も店内で数週間ストックしていただけで、 特別な手当は何も行っていないのにもかかわらず明らかに美しくなっているのです。 ゆくゆくは背面の黄色が甲羅全体を覆い尽くすように侵食し、 イエローベースにグリーンの渦巻き模様が入り、 最後の仕上げとして墨を流したような黒斑或いは黒線が表面にすっと描かれる、 他のどれほど綺麗なカメにも真似することのできない美貌を手にするのです。 加えて素晴らしいのが幼体で入手した昨年春よりずっと屋外で飼育されていた、 つまりこの間の冬も外で過ごしていたため体は引き締まり、 甲羅の何処にも歪みが見当たらない最高の状態で育てられています。 縁甲板と肋甲板はこのサイズでもかなり色が上がり始めており、 椎甲板についても黄色い部分の面積がこの先もっと広がっていくことでしょう、本当に楽しみです。 |
リオグランデアカミミガメ (ハイイエロー・♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
この黄色の発色は異常です。通常のミシシッピとは個体群として区別されている リオグランデアカミミ・オスの入荷です。 リオグランデ水系の個体群は背甲の黄色味が強く柄にも変異があり、 またアカミミは途切れ大小の楕円形模様になる特徴があります。 さらに今回はベビー時に明らかにイエローブロッチが大きかったものをセレクトし大きくしたもので、 綺麗な個体が多いリオグランデの中でも群を抜いてその鮮やかな発色が目立ちます。 成長は順調で既にオスの特徴である前肢の爪も伸長してきています。飼育自体は普通のミシシッピと同様で餌は選り好みせず、 通年屋外飼育も楽しめます。こういった個体を揃えてセレクティブブリーディングをしたらどんな美個体が誕生するのでしょうか。 |
リオグランデアカミミガメ (ハイカラー・♂) Trachemys s. elegans "var" |
|
|||||||||
猛虎の雄叫びこだまする墨汁の大胆なタッチが魅せた和と洋との調和が実に芸術的なタイガーパターン! 一人足りともミドリガメだなんて呼びやしないelegansの学名に込めた自尊心が表紙一面に繰り広げられる極上品質、 リオグランデアカミミガメ・オスが入荷しました。 ミシシッピアカミミガメと言えば世間一般でも非常に知名度の高い種類で、 最近ではニュースやテレビ番組でもその正しい和名が用いられるようになったせいか、 別段カメのことをよく知らない人でもその長い名前をすらすらと口にする光景が目立ちます。 どんなことでも悪い話ばかり広まってしまうのは世の常であり致し方ないのですが、 それでもさすがにペット用として古くから最も普及しているミズガメですから、 日本全国にこのカメのことを慈しみ愛し続けている人が大変に数多くいるのではないかと思うと、 決してマニアという訳でなくともそこにある熱意は同じなのだろうと考えさせられることがあります。 最近では多くが独立したために分類が随分とすっきりした種としてのアカミミガメ、 その亜種ミシシッピの中で更に地域個体群として認められているのが、 アメリカ南部からメキシコにかけて流れるリオグランデ川水系に暮らす一群です。 そうして区別されるに至った経緯を話だけ聞くと何だか専門的で、 熟練者でなければ見極めることが困難と言った具合に捉えられてしまうかもしれませんが、 むしろあまり興味のなかった人については単純に色鮮やかで綺麗という、 極々シンプルな相違点にのみ着目すれば良いと言っても過言ではありません。 もう少し踏み込んだ詳細な説明を加えるならば、幼体の頃から甲羅には早くも黄色いラインが走り、 それに伴って模様も変化するだけではなく全体的な発色もグレードアップし、 更には赤耳模様の形状にも変化が生じるなど全身に何かしらの異変が起きているのです。 今回やって来たこの個体、 彩色に用いられたのは黄色と黒色のみで緑らしき部分はもはや何処にも見当たりません。 ベースカラーの出来栄えは勿論のこと太い毛筆でどっしりと描かれた黒いラインは、 全体を引き締めると同時に原種という範疇を超えてしまいそうな勢いで盛大に遊び散らかしており、 ただの黄色いアカミミで良ければ色彩変異の品種で事が足りた所に番狂わせを起こした責任の重さは計り知れないでしょう。 改めて見つめ直してみると、成熟したミドリガメが最終的にくすんでしまうのはその緑が主な原因ですから、 問題点が爽快にぶっ飛んでしまえばもう心配する必要も無さそうです。 加えて将来的なメラニズムが待ち構えているオスですから、 この素材の良さが完成された姿にどのような影響をもたらすのかということについても熱い視線が注がれます。 デザイン性の高さでは一切の不満も受け付けない稀代の自信作、 間違いなく写真以上の衝撃と感動を与える逸品をお届けします。 |
キバラガメ (♀) Trachemys s. scripta |
|
|||||||||
首裏のふたつを除けば一切の斑紋も見当たらない真っ黄色なお腹の今や貴重な純血ハイグレード! 正真正銘の四文字がぴったりのいざ探すと本当に見つからない隠れた珍種です、 キバラガメ・メスが入荷しました。 その和名だけを見るとあまりにもシンプル過ぎて何のことか分かり難いかもしれませんが、 アカミミガメの基亜種と言い換えれば誰もがピンと来るであろう、 世界中で最も有名なカメにとてもよく似た親戚のような存在です。 このカメを語る上で絶対に外せない重要事項、それは本当に本物であるか否かと言う問題。 悲しいことにお馴染みの亜種ミシシッピアカミミの血が多かれ少なかれ混ざっているケースが殆どなので、 一般的にはお腹の模様で判断するのがセオリーなのですが、 裏返した縁甲板にはそれぞれひとつずつドットが並んでいても、 いわゆるお腹に当たる部分には喉甲板の一対以外全くの無地であることが求められます。 ただしどうやら野生にも中間個体群なるものが確認されており、 そのため他の部分に斑が出現してしまうのも自然的であるようなのですが、 あくまでもマニアやコレクターとしての視点で物を言うのならば、 やはりせっかく手に入れるのに当たっては混じり気の無い個体が欲しいに決まっているでしょう。 それに該当しない個体を卑下するつもりは毛頭ありませんが、 その形質をひとつの優れた長所として捉え愛でることが我々の喜びに繋がると思います。 今回やって来たのは先に述べた腹甲のデザインがパーフェクトな、 何処に出しても恥ずかしくない誰がどう見ても純血キバラガメの長期飼い込み個体。 メスらしく丸々とした体型が如実に表れ始めたサブアダルトで、 亜種エレガンス、通称ミドリガメに比べ成熟に連れて黒味が強まり易い特徴がよく出ており、 これを汚くくすんだなどとマイナスに受け取るのはナンセンスでしょう。 また側頭部の耳に当たる部分にほぼ全く線が描かれず、 縦向きに太いラインが走るのも印象的で、 これがイエローベリーを他のスライダーと大きく差別化し評価を高めている重要なポイントです。 ここ数年でアダルトのキバラガメに巡り会う機会は大分減少していますが、 奇跡的に爪や尻尾も綺麗に残ったほぼ完品と言える状態ですから、 種親にはもちろんのこと観賞にも堪える大変魅力的な一匹です。 |
キバラガメ (スーパーパステル・六本指) Trachemys s. scripta "var" |
|
|||||||||
委託主様の意向により価格を下げて再アップ! 変な所に奇妙なものを隠し持つ奇形マニアに捧ぐ逸品! 二桁甲長にまで成長し色彩変異としても安心のサイズです、 お客様委託のスーパーパステルキバラガメ・メスが入荷しました。 アカミミガメを筆頭に本種やフロリダレッドベリー、リバークーターや最近ではニシキガメにまで、 北米のヌマガメを中心に熱く展開されているカラーミューテーション。 ヘビやヤモリの世界では当たり前のように行われていることですが、カメの場合はそう簡単にはいきません。 寿命が長いだけに繁殖のサイクルもゆったりとしていることから品種の固定化はあまり得意ではなく、 早ければ1、2年で結果を出すことのできる他の爬虫類に比べれば見劣りしてしまうのも仕方ないでしょう。 それでもアメリカ人の情熱とは凄いもので、繁殖、というより養殖に近いのかもしれませんが、 その辺りの技術がしっかりと確立したスライダーやクーター類においては年々新しい品種が発表されては市場に出回っています。 今回やって来たのは通称クラウンとも呼ばれる、パステルの更に上級に当たるスーパーパステル。 パステルの時点では色味にメリハリがついていたり、柄のデザインが一風変わったものになっているような感覚ですが、 スーパーともなると発色の激しさはともかく全体のまとまり具合が半端ではなく、 特に顔の周りなどは元々の表情が想像できないほどの変貌ぶりを見せ、全く別のカメへと見事に生まれ変わります。 繁殖個体という特性上ベビーサイズで出回ることが殆どで、ある程度育った状態で見る機会もなかなかないと思います。 しかしこの個体に限っては色合いよりももっと大切なことがひとつ、 それは左前足の手の平部分ににょきっと生えた謎の指一本、 この驚異的な特徴を見逃しておく術はありません。 なんでしょうか、このさりげなくもぞわっと来るような奇怪で気味の悪い光景は。 もちろんこの程度では済まされないもっと大変な奇形もいくつか存在してはいるようですが、 育ち難いことが大半であまり現実的とは言えません。 でも指が一本余分に生えているぐらいの話であれば、それはもう立派にソフトでユニークなチャームポイントです。 この大きさにまで育っているので見ての通りですが、コンディションなどに一切不安はありません。 店頭では展示しておりませんので、ご注文やお問い合わせへの対応に多少お時間を頂くことを予めご了解下さい。 |
プエルトリコスライダー (USA・CBベビー) Trachemys s. stejnegeri |
|
|||||||||
カリブ海にたたずむ諸島に生息する、貴重なスタイネガースライダーの基亜種、プエルトリコスライダーの USA・CBベビーが入荷しました。スライダー属の中でも比較的小型で24cm程の大きさでとまるようです。 中南米の種類のような派手さは有りませんが、成熟するとメスではオリーブ・褐色・黒色の背甲で、 当店でも以前にアダルトのオスが入荷していましたが、メラニズムが進み、他のスライダーには見られない魅力が 有りました。参考写真をお見せ出来ないのがとても残念です。流通数は少ないのですが、飼育も容易で丈夫なカメで、 Mazuriミズガメフード・咲ひかりの粒の大きさでも、難なく食べています。やはり、昆虫は好きなようで、コオロギ のSサイズを入れるとバチャバャ追いかけます。生体の大きさも手頃で、オス・メスどちらになっても渋く良いカメ ですのでこの機会をお見逃し無く! |
カンバーランドキミミガメ (USCBベビー) Trachemys s. troostii |
|
|||||||||
まだまだEXPO便御座います。アカミミガメの1亜種、カンバーランドキミミガメの入荷です。 和名の通り耳部分の色が赤ではなく黄色になるのが特徴で、 名前はよく聞きますが探してみると意外と見かけません。背甲はミシシッピアカミミに比べ幅が広くがっしりとした印象を受けます。 お腹の斑は各甲板に1つずつ。やはり本種はファーム内の雑多飼いでハイブリッドの疑いのある個体も見られますが、 この個体は本種のみの池内で繁殖されている純血のカンバーランドです。勿論年中屋外飼育可能で最大甲長はミシシッピ程大きくならない為、 飼育はしやすいです。このサイズでも水流をつけると活発に泳いで見ていて飽きないです。 |
カンバーランドキミミガメ
Trachemys s. troosti |
|
|||||||||
いそうでいない、カンバーランドのやや育ったサイズです。アカミミガメの亜種ですが、 本種の耳は黄色です。アカミミの中では一番小さく、最大でも20cm程度なので、よりペット向き ではないでしょうか。オスはミシシッピアカミミと同様に、成熟するとメラニスティックを起こし、 何の種か分からない程まで黒く変色します。雑食性ですので、人工飼料や野菜で綺麗に成長します。 |
ドミニカスライダー (USA・CBベビー) Trachemys s. vicina |
|
|||||||||
ハイチと国境を接する西インド諸島のイスパニョーラ島の東部に分布するかなりレアなスライダーです。 stejnegeri属・3種類の中で2種類めが入荷しました。中でもドミニカスライダーは淡いオリーブ色の色調が 特徴的な美麗種。大きくなるにつれて背甲がドーム状に盛り上がり迫力も増してきます。非常に頑健な種類で飼育も 難しくありません。餌食いも非常によくMazuriミズガメフード・咲ひかり等のSサイズの粒でも、噛み砕いて水を 汚すことなく食べています。昆虫も大好きで、ミルワームを入れるとスイスイもぐりながら追いかけて食べています。 あとは残った1種類Trachemys s. maloneiを待つばかりです。 |
ベラクルスクジャクガメ (USCB・M) Trachemys v. cataspila |
|
|||||||||
格好良いスライダーを追求していく上で避けては通れないキータートル! 幼体の名残を殆ど感じさせない手の平サイズになり各所の特徴らしい特徴もはっきりと出始めています、 ベラクルスクジャクガメが入荷しました。 ベラクルスと聞いて次に繋がるのは何だったかと未だに迷うことがありますが、 それはかつてアカミミガメの亜種だった時代にベラクルスアカミミの和名が与えられていたからです。 現物はおろか写真でさえまともに閲覧することの困難だった昔、 スライダーマニアと呼ばれる水棲ガメの愛好家の中でも更に限られた人々は、 インボイスを話半分に洋書の記述を解読しながら目の前のカメと学名を照らし合わせていました。 現代でも学名を自在に操る人はいかにも通っぽいような感じがしますが、 スライダーの場合はとにかく分類が細かく種や亜種の数が多いことと、 分類の変更により属する種が変わったり別種へと移行したりするケースが間々あるため、 全容をきちんと把握するためには学名を覚えざるを得なかったのです。 あえて片仮名で表記しますが、カタスピラはスクリプタでもベヌスタでもカタスピラですから、 ファンにとってはいつまでもその価値観が変わることはありません。 分布はアメリカとメキシコを分かつリオグランデ川の下流、メキシコ北部に位置し、 名の通った種類ですが以前はアカミミやタバスコが誤って流通していたため、 真の姿とまともに出会えるようになったのはUSCBの存在が非常に大きいと言えるでしょう。 背甲の模様はクジャクガメらしからぬ細かく乱れて所々が繋がったように複雑な描かれ方で、 頭部全体のラインも緻密に張り巡らされ、 おまけに耳のラインが大小にちぎれる辺りなどもご近所に暮らすビッグベンドアカミミを連想させます。 これらの形質はベビーから少し成長した段階でも十分に確認できるのですが、 本領を出し切るのは完全な成体になってから。 何故かカタスピラの名で登場する写真の中のカメは全てがほぼ例外なく魅力的に映り、 スライダーは全部一緒に見えるだとか、 大きくなると綺麗さが損なわれていくといったつまらない一般論が、 如何に間違っていたかというのがよく分かります。 特にばっちり日焼けした野生個体の奥ゆかしい美しさは目を見張るものがあり、 是非とも飼育下で可能な限り再現してみたいと強く思わせるはずです。 (当店過去販売参考個体) 今回やって来たのは2011年USCBの飼い込み個体で、 幼い頃はペラペラだった甲羅もすっかり厚みが出始めてきた安心サイズ。 全体の地色は雰囲気からして既に大きく変わりつつあり、 完成した時に放たれる精彩を早くも予感させてくれます。 この大きさでガタが出始めやすい紫外線不足による甲の軟化や歪みは一切なく、 全体にふっくらとしたフォルムはとてもナチュラルで、 あとは光量にもう少し気を使えば自ずと野性味溢れる一匹に仕上がっていくことでしょう。 次のEXPO便は半年後、それもベビーでしか入手できませんから待ち切れない方は是非この機会に。 |
ベラクルスアカミミガメ
Trachemys v. cataspila |
|
|||||||||
結構レアなんじゃないでしょうか。メキシコのタマウリパス州に分布する、 ベラクルススライダーです。第1肋甲板のリング状模様が少し外側にずれるのが特徴です。 一部のスライダーにある様な、大きくなるにつれて体色が変化する様な現象は本種には見られません。 個体によって模様の色合いが多少違いますが、今回入荷した個体はリング状模様の オレンジ色の濃さが際立ちます。危険なサイズは既にクリアしてますので安心です。 |
グァテマラクジャクガメ
Trachemys v. grayi |
|
|||||||||
爬虫類の分類に大変貢献した、Gray氏の名が献名されています。グァテマラクジャクガメです。 本種はなんと最大60cmにもなるそうです。60cmのスライダー、一度お目にかかりたいですね。 背甲を上から見ると四角形に近い形で、がっしりとした印象を受けます。 中米のカメですので、低温にさえ気をつければ飼育は簡単です。 |
グァテマラクジャクガメ (S) Trachemys v. grayi |
|
|||||||||
全くと言って良いほど歪みの無いシルエットにしっとりと孔雀模様が映える安心スモールサイズ! 甲羅の質感などクオリティの根幹に関わる部分に難の出やすい幼少期を華麗に突破した、 グァテマラクジャクガメが入荷しました。 多くの種類が知られる水棲ガメの中でもスライダーほど食わず嫌い率が高い仲間も珍しいと思います。 確かに見分けが付かず分類が難しいとの声が上がるのも致し方ありませんが、 とある一種類が国境を越えて驚異的な知名度を誇るためかこの辺りのお勉強は後回しにされてしまうことが多く、 カメ全般に知識があってもこの分野だけは苦手意識が強いと言う方も少なくないでしょう。 幼体は鮮烈なカラーリングで目を惹くもののあれも実は単なるまやかしであり、 本来の魅力は一旦その鮮やかさが失せた後に再度改めて発色する、 深みのある濃厚な色合いこそがスライダーが持つ真の実力なのですが、 その境地に達するまでに比較的長い時間を要することと、 成長の過程でそれなりに手をかけてやらなければ潜在能力を引き出し切れないことが、 このグループがいつまで経っても流行の兆しを見せない一番の理由だと考えられます。 更に今となってはビカビカに輝く野生個体が輸入されることも無くなり、 本当は格好良いスライダーの勇姿を目の当たりにする機会も激減しましたから、 誰かが人知れずバッチリ文句無しに仕上げた個体を世に打ち出さない限り、 依然状況は厳しいままかもしれません。とてもネガティブな展開になってしまいましたが、 流行り廃りにとらわれない各個人の価値観こそがこの手のカメを救う大きな力となり、 いずれ再び復権の時が訪れることでしょう。 今回やって来たのは手の平サイズに到達するまでほぼノントラブルで育てられた、 お上手の一言で締め括りたいぐらいに満足度の高い飼い込み個体。 本亜種はスライダーの中でも珍しい地味渋系のジャンルに属し、 良い意味で枯れたような落ち着きが体全体をさり気なく彩るツートンカラーによく表されています。 一見何の変哲も無いクジャクガメに見えるかもしれませんが、 実はこの甲羅のふっくら感は少しでも手を抜くとなかなか実現できない要素で、 栄養状態はもちろん紫外線照射量など周囲の環境にも左右される、 順風満帆に成長を続けてきたことが一目で分かる愛の結晶のような一匹です。 |
グァテマラクジャクガメ (♂) Trachemys v. grayi |
|
|||||||||
模様にもスタイルにも切れ味の鋭さが全身に冴え渡るのは本種のオスならでは! 華美なイメージの強いこの仲間には異端的ないぶし銀の魅力が光ります、 グァテマラクジャクガメ・オスが入荷しました。 かつて近縁種ニカラグアと共にスライダー界を騒がせた幻の大型種も、 今では和名をオオクジャクガメから無印に変えて新たなスタートを切ろうとしています。 謳われていた最大甲長は忘れもしない60センチ、 そんな破格の数値を見た途端に目が飛び出そうなほど驚かされたことは未だに記憶していますが、 近年ではどうやらその記録にメキシコカワガメの計測値が誤って用いられたのではないかという説が有力です。 混沌としていた中米種群の分類もようやく収束に向かっておりニカラグアは独立種として、 グァテマラはタバスコクジャクの亜種に含まれることで落ち着き、 気になるサイズも結局はある程度現実的なスケールに収まるのではないかと考えられています。 ベヌスタ、グレイ、エモリー、そしてオルナータと、 メキシコからパナマまで大陸を結ぶエリアに棲息するこの仲間は見分けられるようになるまで少々の慣れと修行が必要ですが、 ベヌスタことタバスコがあまりにも広範囲に棲息するため個体差や地域差が激し過ぎることも迷いを生じさせる原因のひとつとなっているのでしょう。 しかしこのグレイだけは耳とその他のラインがほぼ同色かつ一様に細くまとめられ、 いわゆるクジャクガメと言うと全体的にカラフルな配色が売りなのではと思われがちですが、 本亜種はその真逆を行くシックなカラーリングを持ち味とし、 ごてごてとしないあっさりとした佇まいが好印象へと繋がっているのです。 今回やって来たのはベビーサイズから丹念に育て上げられ、 ワイルドとも見紛うほど上等な仕上がりを見せつつある一匹のオス。 最も注目したいのは極めてシャープに形取られたそのシルエット、 まるでサーブボードのように流麗なデザインは上品な雰囲気を前面に押し出し、 成熟に連れて起こるメラニズムと前肢の爪の伸長はアカミミにおける定番ですが、 グァテマラに関してはそのいずれも当てはまることはなく、 代わりに鼻先が何処かに突き刺さりそうなほどツンと細長く伸びることで大人の味わいを演出してくれます。 先のエピソードも絡み巨大になってしまうのではと未だに恐れられている感も否めませんが、 ご覧の通り現状のこの大きさでこれほどアダルティな香りをむんむんに漂わせている訳ですから、 小さく格好良くまとまってくれることに期待する方が自然です。 スライダーと言えば大きくなるばかりでたちまち色褪せてしまう、 そんな悲しい先入観もこんなに立派な個体がいれば即座に吹き飛ばしてくれることでしょう。 これからの暖かい季節には野外でのびのびと日光浴を満喫する野生のワンシーンを堪能したいものです。 |
タバスコクジャクガメ (ベビー) Trachemys v. venusta |
|
|||||||||
メタリックグリーンが映えるピカピカのCBです。タバスコクジャクガメのベビーが入荷しました。比較的よく見かける種ですが、個体群に よって色彩に差異がありセレクトするのも面白いです。この個体達は現地の民族の雰囲気を感じさせるベタ塗りのカラフルな柄が入り、非 常に美しいです。かつてはアカミミガメの亜種でしたが最近では独立しています。少し育てば低温への耐性もでき、基本的にはかなり丈夫 なスライダーです。現在Mazuriミズガメフードを与えています。 |
タバスコクジャクガメ
Trachemys v. venusta |
|
|||||||||
アカミミガメの一亜種、タバスコクジャクガメが入荷しました。自然が造り出した このハイコントラストな風貌は、まるでお土産の置物の様です。このリング状模様は、大きくなっても 残るのが嬉しい所です。ある程度育てば無加温の飼育も問題なく、飼育は簡単と言えます。 |
タバスコクジャクガメ (国内CBベビー) Trachemys v. venusta |
|
|||||||||
典型的な特徴が表裏に描かれた混じり気のない純血ベビー! 飼育に臨む熱心な姿勢が形となって表れた最高のご褒美です、国内CBのタバスコクジャクガメが入荷しました。 アメリカ大陸を南北に縦断するように広く繁栄するスライダーの中で、 甲羅に目玉のような黒斑が目立つものはクジャクガメと呼ばれています。 中米から南米にかけて棲息する複数の種類がそれに当てはまり、各甲板にポタポタと墨を垂らしたようなスポットと、 その周りを取り囲むようにグリッと力強く刻まれたラインは大変に色鮮やかで、 カメにさほど詳しくない人に見せても素直に美しいと思わせるに違いありません。 近頃では図鑑の表紙を飾ったこともあり、改めて見直したという方も少なくないと思います。 特に幼体時の模様はすっかり見慣れたアカミミガメとその仲間よりも視覚に対するアピール度が高く、 似て非なる容姿につい魅力を覚えてしまうとたちが悪いようです。 その色柄も北米産の仲間と同様成長に連れて薄れていくのかと思いきや、 成熟後も残るどころかむしろ深みを増し異なる味を発揮してくれます。 本種は昔から定期的な流通があり見慣れた存在ではありますが、 他亜種や近縁種のようにあっさりとした感じではなく初めからかなりどぎついカラーリングがポイントで、 当然その初期能力値の高さは結果にも反映され、地色が暗色気味に変化した甲板の上で発光する様はお見事。 ここ最近ブームになっているダイヤモンドガメなどでもそうですが、 如何にして綺麗な状態に仕上げるかということが課題なのだと飼育して初めて気付かされます。 あの表面が白くなる憎き現象について本場アメリカのブリーダーに話を聞くと、 原因は水中のアンモニアないしはカルキの濃度にあるのではないかとのこと。 またスライダーのベビーには紫外線をきちんと供給しないと甲羅がへたりツルンと盛り上がらず、 上手に飼うためには当然体を乾かす陸場も必要で、いわゆるミズガメ飼育の要点であり基本が全て盛り込まれています。 これを飼い辛いと捉えてしまうのか、それともごまかしが利かないとするのかはそれぞれですが、 妥協を許さないだけに完璧に育て上げた暁にはどこに出しても恥ずかしくない美個体になっていることでしょう。 本国アメリカからブリード個体がやって来るためつい油断してしまいますが、 こういった種類がきちんと日本でも殖やされているというだけで感動します。 コレクション性の高さが長所のスライダーですが、まずはベビーをきちんと育てることに挑戦してみて下さい。 |
タバスコクジャクガメ (ハイカラー・♂) Trachemys v. venusta |
|
|||||||||
洋書の写真で見た野生だからこその美しさとCBならではの透明感を兼ね備えた高水準の逸品! 生まれ持った品質の高さから育ちの良さに至るまで全てがパーフェクトなこれぞハイクオリティ、 タバスコクジャクガメ・オスが入荷しました。 アカミミガメ、クジャクガメ、スライダー、 下手をすればクーターやチズガメの類まで一緒くたにまとめてしまいがちな我々の価値基準は、 恐らくと言うよりほぼ確実に今日の日本国内で勢力を拡大し続ける彼の影響が多分にあることでしょう。 身近な池や川の至る所にその姿が見かけられるのはもちろんカメのせいでは無いのですが、 日の当たる陸地と言う陸地をほぼ占拠しずらりと並んだ姿に、 つい眉間にしわを寄せてしまう方も少なくないと思います。 しかしながらひとたび視点を変えてみると、 私たちにとっては生きた教材が目の前にわんさかいる状態と同等であり、 知らず知らずの内にそれらの仲間たちがどのような暮らしを送っているのか見せ付けられている訳ですから、 飼育下においてはどのようにしてそのポテンシャルを引き出してやるべきなのか、 既に教えられていると言っても過言ではありません。 住宅事情なのかそれとも熱帯魚より受け継がれたアクアリウム的な思考なのか、 水棲ガメを屋内できっちり飼育することはもちろん結構なのですが、 如何にして日の光に晒された屋外で綺麗なカメを育て上げるか、 この辺りのノウハウが無意味な常識の枠をぶち壊す鍵となるでしょう。 今回やって来たのは国内へ輸入された時点でグレードの高いカラーリングのベビーが、 あえて野外での生活を中心に据えてコツコツ仕上げられた結果、 一言の説明も要らないほど見れば分かる抜群の状態に出来上がったこんな個体。 恐らくパッと見て印象に残るのは各甲板に映えるオレンジリングで、 これがクジャクガメの真骨頂だと本人からの主張まで聞こえてきそうですが、 それをより強く惹き立てているのは地色のモスグリーンの存在に他ありません。 せっかくの素材も室内ではどうしてもくすんだり白くカサ付いてしまったり、 本来の美貌をちっとも引き出せぬまま悪循環に陥ってしまうケースが多い中、 この状態こそ個体に備わる質の高さと育ての親が魅せた腕の良さが巧みに絡み合った結果と言えるでしょう。 まだまだ暑い日が続きますがこんな陽気だからこそ自然光をたっぷり浴びせてやりたい、 スライダーの本質とは何かを再び考えさせられる素敵な出物です。 |
タバスコクジャクガメ (ベリーズ産・♀) Trachemys v. venusta |
|
|||||||||
金属光沢を帯びたビリジアンの甲羅にド派手なオレンジリングが映える上質のヤングアダルト! 同じベヌスタの中では最高峰の呼び声も高い成熟しても色褪せることの無い美しさに定評のある、 ベリーズ産のタバスコクジャクガメ・メスが入荷しました。 スライダーガメ属には大きく分けて三つのグループがあり、 目の後ろにすっかりお馴染みの赤い耳模様が入るその名もアカミミガメ、 大きくなっても背甲の各甲板に大きなリング模様がくっきりと残るクジャクガメ、 そして耳にも甲羅にも特段彩りが見られないスライダーと、 おおよそこの分類を頭に入れておけば会話に困ることは無いでしょう。 たかがミドリガメ、されどミドリガメ、 全カメ中最強の知名度を誇るある種の一大組織は初心者から玄人まで幅広いファンを抱え、 特に彼らを愛するマニアはあまり周囲の理解も得られないままただひたすらに己の正義を貫き、 真の意味での愛好家像をストイックに描き出している印象さえあります。 飼育自体にはこの時代に多くを語る必要もありませんが、 やはり最大のテーマとして挙げられるのはその緻密にも程がある隅々まで行き届いた分類でしょう。 生来カメ自身のバリエーションがより取り見取りであったのか、 それとも研究者らの悪戯によってみじん切りの如く詳細に分けられてしまったのか、 いずれにしても種や亜種、それに加えて地域個体群など選び放題であることに間違いは無く、 しかしながら実際にペットとして入手するためにはそれなりのハードルが設けられていたりと、 いわゆるコレクター魂を擽る絶妙な仕掛けが施されているようなのです。 今回やって来たのはタバスコに内在する諸々のタイプの中でも極めて評価の高い、 我々の考えるタバスコらしさが前面に押し出された美しさを呈することで有名なベリーズ産の飼い込み個体。 その昔学校で使った絵具セットにビリジアンと呼ばれる謎の色が並んでいましたが、 あのいつ使うのか分からなかった色がまさにこのカメの体中には塗りたくられており、 多くの場合成長に連れて黒ずんでしまいがちなグリーンがしっかりと残ることや、 それに伴って蛍光オレンジのリングが余計に目立つことが大いなる育て甲斐へと繋がっているのです。 甲羅全体の歪み、表面の痛みなどもほぼ皆無なすこぶる状態の良いまさに感動の出来栄え、 狙って手に入れることのできないハイグレードをお楽しみ下さい。 |
タバスコクジャクガメ (特大サイズ・♀) Trachemys v. venusta |
|
|||||||||
片手では持っていられないどデカいアーモンドが数字以上の貫禄を叩き出すジャンボベヌスタ! ワイルド獲れたてと言われても疑う余地のないナチュラル過ぎるフォルムと甲羅表面の状態に文句の付け所がありません、 タバスコクジャクガメ・メスが入荷しました。 古くはアカミミガメの亜種に含まれていた本種を含む一派は、 近年行われた再分類により別の種群として独立することとなり、 今日では中米産スライダーとしての地位を確固たるものとしています。 同地域に暮らす他種と比べ圧倒的に広い分布域を有し、 お陰で種としての新たな和名もチュウベイクジャクガメとなかなか思い切った呼称が与えられることになりました。 基亜種タバスコは昔から名の通った存在ではありますが、 それこそアカミミグループに埋もれていた時代にはさほどクローズアップされることもなく、 産地やインボイスなどを頼りに輸入される便によって名前がコロコロと変わっていたほどです。 しかし当時の謎も現在ではかなり究明が進み、 どうやらタバスコはそのあまりにも広大な棲息地に数多くの地域個体群を内包しているらしく、 ざっと数えても五つかそれ以上のタイプが存在する可能性もあるのだとか。 ここ数年の間で前述のタイプに起因するインフォメーションや、 更に奥深く踏み込んだマニアック過ぎるロカリティが付いたベビーが流通するようになり、 研究者ですらも把握し切れていない全容が趣味の世界でも徐々に明らかになりつつあるようです。 今回やって来たのは国内で幼体時から飼い込まれ続けていたと思しき超大型個体で、 メキシコからグァテマラ、ベリーズにかけて棲息する北部個体群と呼ばれるタイプ。 主な特徴として挙げられるのは側頭部のライン、 目の後ろから鼓膜辺りにかけて伸びる一本が、 口角にかけて伸びる一本と同じか細くなることが他との違いとされています。 成長に連れて暗色化するとも言われていますが、 ベリーズ産として入荷するオレンジのリングが鮮やかなタイプもこれに該当し、 この個体も全体が黒ずみ切ってしまうことはなくきちんとその名残を留めています。 昨今スライダーの仲間は原則ベビーで輸入されるばかりなので、 成長後にどのような姿へと変貌するのかという情報があまり充実していませんが、 ここ日本でその答えとも言うべきフルアダルトの個体が育て上げられているという事実に驚愕し、 仕上がり具合にもまた尊敬の念を禁じ得ないのです。 背中の歪みやへこみの気配すら感じられないふっくらと盛り上がった甲羅は、 表面が脱皮不全で白けてしまうこともなく模様がしっかり浮き出ており、 川から水揚げされたばかりの爽快感が全身から漲っています。 水槽に入れるとゴリゴリ音を立てながら豪快に泳ぎ回りますので、 30センチ到達目指してこの先も頑張っていきましょう。 |
ヌマガメ科 | バタグールガメ科 (水棲種) |
バタグールガメ科 (陸棲種) |
ドロガメ科 | ヘビクビガメ科 ヨコクビガメ科 |
カミツキガメ科・オオアタマガメ科・メキシコカワガメ科 スッポン科・スッポンモドキ科 |
Copyright (C) Since 2009 Herptile Lovers. All Rights Reserved.